JP6176939B2 - 太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP6176939B2
JP6176939B2 JP2013033614A JP2013033614A JP6176939B2 JP 6176939 B2 JP6176939 B2 JP 6176939B2 JP 2013033614 A JP2013033614 A JP 2013033614A JP 2013033614 A JP2013033614 A JP 2013033614A JP 6176939 B2 JP6176939 B2 JP 6176939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short
module
current
circuit
solar cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013033614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014165277A (ja
Inventor
一隆 板子
一隆 板子
嗣友 工藤
嗣友 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikutoku Gakuen School Corp
Original Assignee
Ikutoku Gakuen School Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikutoku Gakuen School Corp filed Critical Ikutoku Gakuen School Corp
Priority to JP2013033614A priority Critical patent/JP6176939B2/ja
Publication of JP2014165277A publication Critical patent/JP2014165277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6176939B2 publication Critical patent/JP6176939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

本発明は、太陽電池(PV)パネルを構成する太陽電池(PV)モジュールの異常検出、好ましくは、太陽電池(PV)パネルを構成している太陽電池(PV)セルの異常を検出する方法と装置に関する。
また本発明は、そのような装置を有する太陽光発電システムに関する。
本明細書において、太陽電池(PV)セル、太陽電池(PV)モジュール、太陽電池(PV)パネルを総称して、あるいは、これらを区別しない場合、単に、太陽電池という。
太陽光発電の進展に伴い、長期間運転する太陽光発電システムにおける、PVパネルを構成している各PVモジュールの異常検出(または、故障検出)、可能ならば、さらに、各PVモジュールを構成している各PVセルの異常検出(または、故障検出)が望まれている。
さらに、可能ならば、そのような太陽光発電システムの運用中に、上述した、PVパネルを構成している各PVモジュールの異常検出(または、故障検出)、可能ならば、さらに、各PVモジュールを構成している各PVセルの異常検出(または、故障検出)が望まれている。
太陽電池、たとえば、PVモジュールの異常状態としては、PVモジュールまたは各PVモジュールを構成しているPVセルの特性劣化状態、故障状態がある。
また、PVモジュールの異常状態としては、PVモジュールに落ち葉、塵芥などが付着したことに起因するPVモジュールからの一時的な発電量の低下現象がある。
さらに、PVモジュールの異常状態としては、PVモジュールが日陰になることによる、PVモジュールの発電量の低下現象がある。
また、PVモジュールの異常状態としては、PVモジュールの一部が日陰(影)になると、ホットスポット現象が起こることがある。
ホットスポット現象とは、PVモジュールの一部に影がかかり、影がかかったPVセルの出力電圧が低下するため、バイパスダイオードの働きで、影がかかっていない出力のある他のPVセル群の出力電圧によって、影がかかっているPVセルが逆バイアスされ、そのセル内部の局所的な発熱により高温になる現象をいう。
図1を参照して、ホットスポット現象を詳述する。
図1は太陽電池(PV)モジュールに部分的な影ができたときの電流経路を示す。
部分影にあるPVモジュール101は電流が制限されるため、並列に接続されたバイパスダイオードに電流が流れ、PVモジュール101に直列に接続された影がない部分のPVモジュール102の太陽電池(PV)セル群の出力電圧によって、影がかかっているPVモジュール101は逆バイアスされる。
また、上述したPVモジュールの一部が日陰になった場合のほか、PVモジュールを構成している一部のPVセルの不良によっても、その部分で逆バイアスが発生し、ホットスポット現象が発生する可能性がある。
通常、PVセルは、その構造から数百V程度の耐圧があるので、逆バイアスがかかっても問題はない。しかしながら、PVセルに欠陥があると、その暗状態でのI−V特性において、通常のダイオード特性のように逆方向リーク電流が微小ではなく、殆どの場合、大きな逆電流方向の電流が流れる。このPVセルの欠陥を事前に検出してそのPVセルを排除することができれば、ホットスポット現象を軽減することができる。
また、メガソーラーなどの大容量の太陽光発電システムにおいては、故障を避けるために発電量を犠牲にしてバイパスダイオードを取り付けない場合がある。この場合、影がかかったストリングのPVモジュールの電力は殆どゼロになってしまい、大幅に出力電力が低下するという問題がある。
以上から、太陽光発電システムにおいて、上述した故障(または異常)のPVセルを迅速に、可能ならば、未然に、検出することが望まれている。
特開2012−169447号公報(特許文献1)は、最大電力動作点を追跡制御(MPPT制御)するパワーコンディショナ(電力調整装置)を有する太陽光発電システムにおいて、パワーコンディショナを制御してPVパネルの出力電流を0Aから、出力電圧を0Vまで変化させて、この変化における出力電流と出力電圧の変化状態から、PVパネル全体の状態を検出する発明を開示している。
しかしながら、この発明では、各PVモジュールごとの異常を検出することができない。さらに、太陽光発電システムの運用への障害となる。
特開2012−94751号公報(特許文献2)は、落ち葉の付着やタブ線の断線などに起因して発電量が低下しているPVモジュールごとに、低消費電力で、特定する方法として、各PVモジュールごとに、バイパスダイオードと並列に、抵抗器と、発光ダイオードを直列に接続した発電状態監視手段を設けた太陽光発電システムを開示している。この太陽光発電システムにおいては、PVモジュールが正常に発電している時は、発電状態監視手段が順方向にバイアスされて発光ダイオードを発光させ、他方、PVモジュールが発電不能時は発電状態監視手段が逆方向にバイアスされて発光ダイオードが消灯する。したがって、各PVモジュールごとの発電状態監視手段の発光ダイオードの点灯/消灯状態を監視すると、太陽光発電システムの運転中でも、各PVモジュールの状態を監視することができる。
しかしながら、この発明は、照射される太陽光の強度と比較して発電状態監視手段の発光ダイオードの発光量には限度があり、太陽電池モジュールに太陽光が照射され、そして、太陽光の反射もある、屋外で、各PVモジュールごとに設けられた発電状態監視手段の発光ダイオードの点灯/消灯状態を肉眼で識別することは難しい。
特開2010−245410号公報(特許文献3)は、PVモジュール全体に光が当たっている場合のPVモジュールの基準のI−V特性を測定しておき、所望のセルだけを影で覆った場合のPVモジュールの部分影のI−V特性を測定し、基準のI−V特性と部分影のI−V特性とを対比して、部分影の状態を検出する発明を開示している。
しかしながら、この発明は、太陽光発電システムに組み込まれた各PVモジュールごとに基準のI−V特性を測定するという作業を必要とする。
さらに、この発明では、部分影起因する異常状態しか検出することができない。
特開2009−141056号(特許文献4)は、赤外線カメラなどのサーモグラフィ、撮像技術を利用して、PVモジュールのホットスポットの部分の検出を行い、その修復することを開示している。
しかしながら、この方法は、太陽光の強度が強い時、赤外線カメラでホットスポットを識別することには限界がある。また、人手がかかる。
特開2012−169447号公報 特開2012−94751号公報 特開2010−245410号公報 特開2009−141056号 特許第4294346号
以上述べたように、太陽電池(PV)パネルを構成している各太陽電池(PV)モジュールの異常検出(または、故障検出)、可能ならば、さらに、各PVモジュールを構成している各PVセルの異常検出(または、故障検出)を有効に行う技術のさらなる開発が望まれている。
さらに、可能ならば、そのような太陽光発電システムの運用中に、上述した、太陽電池(PV)パネルを構成している各太陽電池(PV)モジュールの異常検出(または、故障検出)、可能ならば、さらに、各PVモジュールを構成している各PVセルの異常検出(または、故障検出)を有効に行う技術のさらなる開発が望まれている。
本発明は、太陽電池(PV)モジュール内のPVセルの電流比率を検出することにより、太陽電池の欠陥またはホットスポット現象などを検出する。
本発明によれば、太陽電池(PV)モジュールの端子を短絡する短絡用スイッチング素子と、前記短絡用スイッチング素子に接続された、電流検出手段と、制御・検出装置とを有し、
前記制御・検出装置は、
前記PVモジュールの検査時、
所定の光が前記PVモジュールに照射される状態で、前記短絡用スイッチング素子を動作して、前記PVモジュールの両端を短絡または短絡状態にし、その時の電流検出手段の読みを、公称短絡電流ISCとして入力し、
前記PVモジュールを構成する複数の太陽電池セルの1個を遮光させ、その時の電流検出手段の読みを、遮光時短絡電流Ix として入力し、
電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISCを計算し、
前記電流比が、他の電流比に対して、大きい場合、または、所定の値より大きい場合、そのPVモジュールに欠陥があると判別する、
太陽電池の異常状態検出装置が提供される。
本発明によれば、PVモジュールの異常状態を検出することができる。
本発明によれば、上記太陽電池の異常状態検出装置のそれぞれを実施する方法が提供される。
また本発明によれば、上記太陽電池の異常状態検出装置をそれぞれ有する太陽光発電システムが提供される。
本発明によれば、太陽電池(PV)パネルを構成している各太陽電池(PV)モジュールの異常検出(または、故障検出)、可能ならば、さらに、各PVモジュールを構成している各PVセルの異常検出(または、故障検出)を有効に行うことができる。
また本発明によれば、太陽光発電システムの運用中に、上述した、太陽電池(PV)パネルを構成している各太陽電池(PV)モジュールの異常検出(または、故障検出)、可能ならば、さらに、各PVモジュールを構成している各PVセルの異常検出(または、故障検出)を有効に行うことができる。
図1は太陽電池(PV)モジュールに部分的な影ができたときの電流経路を示す図である。 図2は本発明の第1実施の形態としての太陽電池の異常状態検出装置を図解した図である。 図3は太陽電池(PV)モジュールの暗状態におけるI−V特性を図解した図である。 図4はPVモジュールへの光源として、LEDまたは有機ELなどの光源を用い、制御・検出装置により光源の点灯状態を制御する実施の形態を図解した図である。 図5はPVモジュールへの光源として、バックライト付液晶表示装置を用いた例を示す図である。 図6は所定の強度の光として太陽光を用い、PVセルを遮光する(影をつける)ときは、LEDを用いた例を図解した図である。 図7は光源としてのLED、有機ELなどの表示装置の他に、投影手段、たとえば、プロジェクタを用いた実施の形態を示す図である。 図8は図7に図解した実施の形態の変形例を示す図である。 図9は本発明の太陽電池の異常状態検出装置の第2実施の形態を図解した図である。
第1実施の形態
図2を参照して、本発明の太陽電池の異常状態検出装置と方法について述べる。
図2に図解した太陽電池の異常状態検出装置において、1ストリングの太陽電池(PV)モジュール10は複数の太陽電池セルが直列に接続されている。
各太陽電池セルは、たとえば、シリコン半導体、アモルファスシリコン半導体などで形成されている。
このPVモジュール10の両端には、短絡用スイッチング素子11と、電流計12とが接続されている。また、太陽電池(PV)モジュールの両端には、電圧計13が接続されている。この太陽電池(PV)モジュールの両端に、バイパスダイオード(図示せず)を設けることもできる。
太陽光発電システムには、コンピュータを有し、演算処理機能を有する制御・検出装置14も設けられている。
第1の検出方法
PVセルの故障を検出するとき、全部のPVセルが、ある日射強度で照射されているとき、制御・検出装置14が短絡用スイッチング素子11を短絡して、または、短絡状態に近い状態にして、そのときの電流計12の値を読み取る。その値を公称短絡電流ISCと呼ぶ。
次いで、検出対象の1個のPVセルの照射光を遮光して、制御・検出装置14は、そのとき電流計12に流れる電流を読み取る。その値を遮光時短絡電流Ix と呼ぶ。この処理を、PVモジュール10の全てのPVセルについて行う。
制御・検出装置14は、遮光した各PVセルごとに、電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISCを計算する。
各PVセルについて求めた電流比について、他の電流比より極端に大きな場合、制御・検出装置14は、そのPVセルは欠陥があると判断する。
なお、制御・検出装置14は、あるPVセルの遮光時短絡電流Ix が極端に大きいとき、そのPVセルは欠陥があると判断する。
第2の検出方法
PVセルの故障を検出するとき、全部のPVセルが、ある日射強度で照射されているとき、制御・検出装置14が短絡用スイッチング素子11を短絡して、または、短絡状態に近い状態にして、そのときの電流計12の値を読み取る。
もし、ある太陽電池セルが、遮光されたり、欠陥により、発電できない場合、図1を参照して述べたように、遮光されたり、欠陥により発電できない太陽電池セルに逆バイアスがかかり、遮光されたり、欠陥により発電できない太陽電池セルに逆方向に電流が流れる。
太陽電池(PV)モジュールの暗状態のI−V特性を図3に例示する。
遮光されたり、欠陥により発電できない太陽電池セルの電流、図3に図解したように、逆方向のマイナス電流となる。
次いで、検出対象の1個のPVセルの照射光を遮光して、制御・検出装置14は、そのとき電流計12に流れる電流を読み取る。その値を遮光時短絡電流Ixと呼ぶ。この処理を、PVモジュール10の全てのPVセルについて行う。
制御・検出装置14は、遮光した各PVセルごとに、電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISCを計算する。
各PVセルについて求めた電流比について、他の電流比より極端に大きな場合、制御・検出装置14は、そのPVセルは欠陥があると判断する。
なお、制御・検出装置14は、あるPVセルの遮光時短絡電流Ix が極端に大きいとき、そのPVセルは欠陥があると判断する。
PVモジュール10に上記光を照射する方法としては、太陽光を用いることができる。あるいは、各種の照明器具を用いることができる。
他方、各PVセルに影をつける方法としては、たとえば、遮光シールなどをPVセルに張り付ける方法などを適用することができる。
そのような方法を、図3を参照して述べる。
図4は、PVモジュールへの光源として、LEDまたは有機ELなどの光源を用い、制御・検出装置により光源の点灯状態を制御する実施の形態を図解した図である。
PVモジュール10全体に所定の強度の光を照射するときは、制御・検出装置14は、LEDまたは有機ELなどの光源20の全体を点灯させ、他方、PVモジュール10内の一部のPVセルを遮光させるときは、対応する部分(図3における黒い部分)を消灯させる。
図5は、PVモジュール10への光源21として、バックライト付液晶表示装置21を用いた例を示す図である。
この実施の形態において、制御・検出装置14により、バックライト付液晶表示装置21を、図4を参照して述べたLEDまたは有機ELなどの光源20と同様に制御する。
図6は、所定の強度の光として太陽光を用い、PVセルを遮光する(影をつける)ときの光源22として、制御・検出装置14により、黒い映像を投影するLEDを用いた例を図解した図である。
制御・検出装置14により、LEDを用いたPVセルを遮光する方法は、図3、図4を参照した実施の形態と同様である。
図7は、光源としてのLED、有機ELなどの表示装置23の他に、投影手段、たとえば、プロジェクタ24を用いた実施の形態を示す図である。
この方式は、表示装置23とPVモジュール10とが離間している場合に有効である。 たとえば、実際の太陽光発電システムにおいて、PVモジュール10と表示装置23とが離間しており、LED、有機ELなどの表示装置23などの光だけでは不十分な場合など、レンズを有するプロジェクタ24により、離間、照度不足を補償する。
プロジェクタ24は、たとえば、制御・検出装置14により、焦点距離が調整可能である。
なお、表示装置23のバックライト25としては、LED、有機ELなどの他にハロゲン、キセノンランプなどの発光強度の高いものが望ましい。
図8は図7に図解した実施の形態の変形例である。
図8の実施の形態において、制御・検出装置14の制御のもとで、夜間に各PVパネルにプロジェクタ24からの光を照射して各PVセルごとに影をつくる。
制御・検出装置14は、最大電力動作点を追跡制御(MPPT制御)に用いるパワーコンディショナ(電力調整装置)を用いて、図2に図解した短絡用スイッチング素子11を短絡させて、その時の短絡電流を測定する。そして、上述したように、遮光した各PVセルごとに、電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISCを計算して、上記同様の判定処理を行って、欠陥のあるPVセルを識別する。
以上述べたように、本発明の第1実施の形態によれば、欠陥のある太陽電池セル、及び/又は、欠陥のある太陽電池セルを含む太陽電池(PV)モジュールを検出することができる。
第2実施の形態
図9は本発明の太陽電池の異常状態検出装置の第2実施の形態を図解した図である。
第2実施の形態の太陽電池の異常状態検出装置は、太陽光発電システムに適用されている。
図9に図解した太陽光発電システムは、太陽電池(PV)パネル1と、太陽電池の異常状態検出装置2と、最大電力動作点を追跡制御する(MPPT制御)装置3とを有する。
この太陽光発電システムは、負荷または系統に接続されている。
太陽電池(PV)パネル1は、たとえば、図1に図解したPVモジュール10が複数ストリング集合されて構成されている。各PVモジュールは、たとえば、図2に図解したように、複数の太陽電池セルが直列に接続された構成となっている。
各PVモジュールごとに、並列に、バイパスダイオードが設けられていてもよい。
太陽電池の異常状態検出装置2は、図2を参照して述べた、短絡用スイッチング素子11と、太陽電池セルの欠陥検出手段としての電流計12と、制御・検出装置14とを有する。太陽電池の異常状態検出装置2は、さらに、PVパネル1内の各PVモジュールごとの異常を検出可能なように、各ストリングごと、複数の選択スイッチ対、SW1A:SW1B、…、SW2A:SW2Bを有する。
MPPT制御装置3は、たとえば、特開2012−169447号公報(特許文献1)、特許第4294346号(特許文献5)に開示されているように、最大電力動作点を追跡制御する部分である。
MPPT制御装置3は、太陽電池(PV)パネル1の端子電圧を測定する電圧計31と、太陽電池(PV)パネル1の出力電流を検出する電流計32と、インダクタ33と、スイッチ素子34と、ダイオード35と、平滑コンデンサ36と、DC−DCコンバータ37と、MPPT制御部38とを有する。
最大電力動作点を追跡制御(MPPT制御)方法は、たとえば、特開2012−169447号公報(特許文献1)、特許第4294346号(特許文献5)に開示されているように、日照条件などにより変化する太陽電池(PV)パネル1の出力が最大になるように、コンピュータなどの演算処理機能を有するMPPT制御部38が、たとえば、スイッチ素子34をPWM動作させて、太陽電池(PV)パネル1の両端を短絡状態から変化させて、そのときの電圧計31、電流計32の検出値を参照して、最大電力動作点を求め、その後、最大電力動作点を維持するように、MPPT制御部38がスイッチ素子34を、たとえば、PWM制御する。
太陽電池の異常状態検出装置2の動作
太陽電池の異常状態検出装置は、所定周期で、たとえば、1日に1回、下記の処理を行う。
第1の検出方法
この太陽光発電システムの運用状態において、すなわち、通常の日照状態において、制御・検出装置14は、たとえば、第1ストリングの太陽電池(PV)モジュールを検査するため、第1ストリングの太陽電池(PV)モジュールのみが、短絡用スイッチング素子11および電流計12の回路に接続されるように、第1の選択スイッチ対SW1A:SW1Bを動作させる。
そして、制御・検出装置14が短絡用スイッチング素子11を短絡して、または、短絡状態に近い状態にして、そのときの電流計12の値を読み取る。その値を公称短絡電流ISCと呼ぶ。
次いで、図4〜図8を参照したいずれかの方法で、たとえば、図7または図8を参照した方法で、選択した第1の太陽電池(PV)モジュールの1個のPVセルの照射光を遮光して、制御・検出装置14が、そのとき電流計12に流れる電流を読み取る。その値を遮光時短絡電流Ix と呼ぶ。
この処理を、PVモジュール10の全てのPVセルについて行う。
制御・検出装置14は、遮光した各PVセルごとに、電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISC を計算する。
各PVセルについて求めた電流比について、他の電流比より極端に大きな場合、制御・検出装置14は、そのPVセルは欠陥があると判断する。
なお、制御・検出装置14は、あるPVセルの遮光時短絡電流Ix が極端に大きいとき、そのPVセルは欠陥があると判断する。
太陽電池セルの欠陥などを検出したとき、制御・検出装置14は、MPPT制御部38にそのことを通報する。
制御・検出装置14は、第1の選択スイッチ対SW1A:SW1Bを、短絡用スイッチング素子11、電流計12の回路から切り離す動作をさせる。
MPPT制御部38は、第1の太陽電池(PV)モジュールに欠陥があることを知り、交換のための警報などを行うことができる。
第2の検出方法
PVセルの故障を検出方法としては、全部のPVセルが、ある日射強度で照射されているとき、上記のように、制御・検出装置14が第1の選択スイッチ対SW1A:SW1Bを動作させて、第1の太陽電池(PV)モジュールを短絡用スイッチング素子11と電流計12の回路に接続した状態として、短絡用スイッチング素子11を短絡して、または、短絡状態に近い状態にして、そのときの電流計12の値を読み取る。
もし、ある太陽電池セルが、遮光されたり、欠陥により発電できない場合、図1を参照して述べたように、その太陽電池セルに逆バイアスがかかり、その太陽電池セルに逆方向に電流が流れる。
太陽電池(PV)モジュールの暗状態のI−V特性を図3に例示する。
このとき、遮光されたり、欠陥により発電できない太陽電池セルの電流検出値は、図3に図解したように、マイナス電流となる。
太陽電池セルの欠陥などを検出したとき、制御・検出装置14は、MPPT制御部38にそのことを通報する。
制御・検出装置14は、第1の選択スイッチ対SW1A:SW1Bを、短絡用スイッチング素子11、電流計12の回路から切り離す動作をさせる。
MPPT制御部38は、第1の太陽電池(PV)モジュールに欠陥があることを知り、交換のための警報などを行うことができる。
以下、同様に、第2太陽電池(PV)モジュールについても、上述した処理を行う。
以上の処理により、太陽電池(PV)パネル1内のいずれかの太陽電池(PV)モジュールに欠陥があるか否かを検出することができる。
特に、第2実施の形態は、太陽光発電システムの運用状態のなかで、欠陥ある太陽電池(PV)モジュールを迅速に検出することができる。
太陽電池の異常状態検出装置2は、太陽光発電システムに、短絡用スイッチング素子11、電流計12、制御・検出装置14、選択スイッチ対、SW1A:SW1B、…、SW2A:SW2Bを設けるだけでよく、実現することが容易である。
なお、制御・検出装置14は、MPPT制御装置3内のMPPT制御部38で処理を行うこともできる。
本実施の形態において、各ストリングの太陽電池(PV)モジュールごとに上述した処理を行うので、太陽光発電システムの運用期間のうち、上記検出処理の期間、1/n(nは太陽電池(PV)モジュールのストリング数)の出力低下が起こるだけである。
本発明の実施の形態に際しては、上述した例示に限らず、本発明の技術思想のもと、種々の変形態様をとることができる。
1…太陽電池(PV)パネル、2…太陽電池の異常状態検出装置、3…最大電力動作点を追跡制御する(MPPT制御)装置、
10…PVモジュール、11点短絡用スイッチング素子、12…電流計、13…電圧計、14…制御・検出装置、20/25…光源、
31…電圧計、32…電流計、33…インダクタ、34…スイッチ素子、35…ダイオード、36…平滑コンデンサ、37…DC−DCコンバータ、38…MPPT制御部

Claims (4)

  1. 太陽電池(PV)モジュールの端子を短絡する短絡用スイッチング素子と、
    前記短絡用スイッチング素子に接続された、電流検出手段と、
    制御・検出装置と
    を有し、
    前記制御・検出装置は、
    前記PVモジュールの検査時、
    所定の光が前記PVモジュールに照射される状態で、前記短絡用スイッチング素子を動作して、前記PVモジュールの両端を短絡または短絡状態にし、その時の電流検出手段の読みを、公称短絡電流ISCとして入力し、
    前記PVモジュールを構成する複数の太陽電池セルの1個を遮光させ、その時の電流検出手段の読みを、遮光時短絡電流Ix として入力し、
    電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISCを計算し、
    前記電流比が、他の電流比に対して、大きい場合、または、所定の値より大きい場合、そのPVモジュールに欠陥があると判別する、
    太陽電池の異常状態検出装置。
  2. 太陽電池(PV)モジュールの端子を短絡する短絡用スイッチング素子と、前記短絡用スイッチング素子に接続された、電流検出手段とを有する太陽光発電システムにおいて、 前記PVモジュールの検査時、
    所定の光が前記PVモジュールに照射される状態で、前記短絡用スイッチング素子を動作して、前記PVモジュールの両端を短絡または短絡状態にし、その時の電流検出手段の読みを、公称短絡電流ISCとして入力し、
    前記PVモジュールを構成する複数の太陽電池セルの1個を遮光させ、その時の電流検出手段の読みを、遮光時短絡電流Ixとして入力し、
    電流比=遮光時短絡電流Ix/公称短絡電流ISCを計算し、
    前記電流比が、他の電流比に対して、大きい場合、または、所定の値より大きい場合、そのPVモジュールに欠陥があると判別する、
    太陽電池の異常状態検出方法。
  3. 請求項1に記載の太陽電池の異常状態検出装置を有する太陽光発電システム。
  4. 当該太陽光発電システムは、最大電力動作点を追跡制御(MPPT制御)手段を有する、請求項3に記載の太陽光発電システム。
JP2013033614A 2013-02-22 2013-02-22 太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム Active JP6176939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013033614A JP6176939B2 (ja) 2013-02-22 2013-02-22 太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013033614A JP6176939B2 (ja) 2013-02-22 2013-02-22 太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014165277A JP2014165277A (ja) 2014-09-08
JP6176939B2 true JP6176939B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=51615638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013033614A Active JP6176939B2 (ja) 2013-02-22 2013-02-22 太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6176939B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108333495A (zh) * 2018-03-01 2018-07-27 国家电投集团西安太阳能电力有限公司 一种光伏组件接线盒的旁路二极管工作状态检测方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6613621B2 (ja) * 2015-05-26 2019-12-04 富士電機株式会社 太陽電池モジュール診断システム及び太陽電池モジュール診断方法
WO2017009892A1 (ja) * 2015-07-10 2017-01-19 株式会社日立システムズ 太陽光発電検査システムおよび太陽光発電検査方法
JP6743380B2 (ja) * 2015-12-04 2020-08-19 トヨタ自動車株式会社 太陽電池モジュール評価装置
JP6814551B2 (ja) * 2016-05-20 2021-01-20 太陽誘電株式会社 故障診断システム、及び故障診断方法
CN107271916B (zh) * 2017-07-14 2023-09-29 天津瑞能电气有限公司 一种电池板组串健康状态检测方法
CN108233867B (zh) * 2017-11-30 2019-08-20 国电南瑞南京控制系统有限公司 一种光伏阵列热斑实时检测装置及方法
CN108574456A (zh) * 2018-04-24 2018-09-25 泰州隆基乐叶光伏科技有限公司 一种快速和准确确定光伏组件热斑最严苛遮挡面积的方法
EP3896846B1 (en) 2018-12-13 2023-08-16 Teikyo University Estimation method for operation voltage of solar battery cell in solar cell module and solar battery cell operation voltage estimation system
CN114978039A (zh) * 2022-07-26 2022-08-30 泛太能源环境(浙江)有限公司 太阳能电站的电池板缺陷自检模块与缺陷检测光学系统

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59124176A (ja) * 1982-12-29 1984-07-18 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 太陽電池の検査方法
JP3560308B2 (ja) * 1997-07-10 2004-09-02 キヤノン株式会社 太陽電池の良否判定方法
JP2000196115A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Canon Inc 太陽電池出力特性測定装置および太陽電池出力特性測定方法
JP4139890B2 (ja) * 2003-03-13 2008-08-27 独立行政法人産業技術総合研究所 太陽電池の特性評価方法
JP2009111215A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 太陽電池評価装置
JP2010245410A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Sharp Corp 太陽電池モジュールの検査方法及び検査装置
JP5481750B2 (ja) * 2010-05-18 2014-04-23 レーザーテック株式会社 太陽電池の評価装置、評価方法、及び製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108333495A (zh) * 2018-03-01 2018-07-27 国家电投集团西安太阳能电力有限公司 一种光伏组件接线盒的旁路二极管工作状态检测方法
CN108333495B (zh) * 2018-03-01 2020-11-03 国家电投集团西安太阳能电力有限公司 一种光伏组件接线盒的旁路二极管工作状态检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014165277A (ja) 2014-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6176939B2 (ja) 太陽電池の異常状態検出方法およびその装置、並びに、当該装置を有する太陽光発電システム
Ko et al. Electric and thermal characteristics of photovoltaic modules under partial shading and with a damaged bypass diode
JP5403608B2 (ja) 太陽電池アレイの診断方法、及びパワーコンディショナ
Spagnolo et al. A review of IR thermography applied to PV systems
JP5730716B2 (ja) 太陽光発電システムの故障診断方法
WO2014007261A1 (ja) 故障検知装置、故障検知システム、及び故障検知方法
KR101480478B1 (ko) 태양광발전설비의 열화모듈 검출 시스템 및 이를 이용한 검출방법
JP5888724B2 (ja) 太陽電池アレイの診断装置、パワーコンディショナ、太陽電池アレイの診断方法、及びプログラム
JP2012512532A (ja) 太陽光パネルにおけるホットスポットの検出および防止
JP5619410B2 (ja) 検査方法および検査装置
JP6403717B2 (ja) 太陽電池モジュールの発電出力取得方法及び発電出力取得装置
JP2015080399A (ja) 太陽電池モジュールの劣化判別方法
JP6691705B2 (ja) 欠陥セル検出方法およびその装置
JP6187853B2 (ja) 太陽電池動作点移動計測方法
JP2015188306A (ja) 太陽電池回路の検査装置及び検査方法
KR102000684B1 (ko) 솔라 파인더를 적용한 태양광 장치와 그 장치의 불량 검출 방법
JP6407100B2 (ja) 太陽電池モジュールの検査装置および太陽電池モジュールの検査方法
TW201946374A (zh) 聚光型太陽光發電裝置之檢查系統及受光部之檢查方法
JP2004363196A (ja) 太陽電池モジュールの検査方法
JP2013070046A (ja) 太陽電池の欠陥不良検出方法及び装置
JP2019146297A (ja) 太陽電池の動作電圧制御装置
JP2019047583A (ja) 太陽電池モジュール診断システム及び太陽電池モジュール診断方法
JP6880568B2 (ja) 太陽光発電システムおよび検査方法
JP2021524225A (ja) 衛星の太陽光発電機を試験するための装置
Oufettoul et al. Sensor placement strategy for locating photovoltaic array failures

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6176939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250