JP6814551B2 - 故障診断システム、及び故障診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、故障診断システム、及び故障診断方法に関する。
太陽光発電設備における太陽光パネルの故障監視(モニタリング)のために、ストリング監視機器の導入が進んでいる。これは10数枚の太陽光発電モジュール(以下、PVモジュールということがある)を直列に接続したストリングごとに故障を発見する機器である。
例えば1メガサイト規模の太陽光発電所においてPVモジュールが1枚故障した場合を考える。1メガサイトではPVモジュールが例えば4000枚ほど使用されるため、4000枚の中から1枚の故障したモジュールを見つけ出すことは多大な労力及び時間を要する。
この点、上記したストリング監視機器を導入することにより、故障したPVモジュールをストリング単位まで特定することは可能である。問題のあるストリングを特定すると、1枚の故障したPVモジュールを特定するために、IV特性測定器と呼ばれる機器を使用することが知られている(例えば特許文献1)。
特許第2747542号公報
IV特性測定器は、PVモジュールの両端電圧及びPVモジュールに流れる電流を測定する機器である。IV特性測定器の使用に際しては、PVモジュールをパワーコンディショナ(PCS)から切り離し、この測定器を接続して測定する。このようにPVモジュールを1台1台取り外してIV特性を測定するため、作業工数が多く、手間が掛かる。PVモジュールを再接続する時の作業ミス(接続不良を含む)もありえる。また、IV特性の測定中は、PVモジュールは発電できない。
そこで、本発明は、PVモジュールを取り外すことなく、故障したPVモジュールを簡易に特定することができる故障診断システム、及び故障診断方法を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面に係る故障診断システムは、複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視する電圧監視部と、前記複数の太陽電池モジュールにおける発電を選択的に妨げたときに、前記電圧監視部によって監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得する電圧取得部と、前記電圧取得部によって取得された前記電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する判定部と、を備え、前記電圧取得部は、前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を妨げたときに、前記電圧情報を取得し、前記判定部は、前記電圧情報が相対的に低い発電電圧を示すときに発電が妨げられている太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、PVモジュールを取り外すことなく、故障したPVモジュールを簡易に特定することができる。
第1及び第2実施形態に係る故障診断システムが適用される太陽光発電システムの一例を示す概略図である。 図1の太陽光発電システムに含まれる1つの太陽電池ストリングが正常に動作している状態と、異常が生じた状態と、における各太陽電池モジュールの電圧の変化を説明する図である。 太陽電池モジュールのIV特性の一例を示すグラフである。 第1及び第2実施形態において故障した太陽電池モジュールを特定する原理を説明する図である。 第1及び第2実施形態において故障した太陽電池モジュールを遮蔽した場合と正常な太陽電池モジュールを遮蔽した場合における各太陽電池モジュールの電圧変化を説明する図である。 第1実施形態に係る故障診断システムの概略図である。 図1の太陽光発電システムを構成する太陽電池モジュールの回路構成の一例を示す図である。 第1実施形態において太陽電池モジュールを遮蔽する手法の一例を示す図である。 第1実施形態におけるストリング監視ユニット(SSU)の回路構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る故障診断システムを示すブロック図である。 記憶部に記憶される、遮蔽した太陽電池モジュール及び対応するストリング監視ユニット(SSU)の電圧値の一例を示す図である。 第1実施形態における故障診断手順の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における故障診断手順の他の例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る故障診断システムの概略図である。 第2実施形態に係る故障診断システムを示すブロック図である。 記憶部に記憶される、遮蔽した行又は列及び対応するストリング監視ユニット(SSU)の電圧値及び遮蔽前電圧からの偏差の一例を示す図である。 第2実施形態における故障診断手順の一例を示すフローチャートである。 第1及び第2実施形態の変形例を示す図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。なお、図面において共通の又は類似する構成要素には同一又は類似の参照符号が付されている。
[故障診断システムが適用される太陽光発電システム]
図1〜図3を参照して、第1及び第2実施形態に係る故障診断システムが適用される太陽光発電システムの一例を説明する。
図1に示すように、太陽光発電システム60は、パワーコンディショナ(以下、PCSという)61と、複数の太陽電池ストリング71〜74と、複数の接続箱91,92と、を含んで構成される。PCS61には複数の接続箱91,92が並列に接続され、1つの接続箱92には複数の太陽電池ストリング71〜74が並列に接続されている。
太陽電池ストリング71〜74は、直列に接続された複数の太陽電池モジュールを含んで構成されている。また、太陽電池ストリング71〜74には、それぞれストリング監視ユニット(以下、SSUという)81〜84が取り付けられている。SSU81〜84は、特定の太陽電池モジュール71〜74の発電電圧を監視し、発電電圧を示す電圧情報を管理ユニット(以下、MUという)62に例えば無線で送信する。SSU81〜84はまた、太陽電池ストリング71〜74を流れる電流を監視し、電流を示す電流情報をMU62に送信することができる。
ここで、太陽電池ストリング71〜74を太陽電池ストリング70と総称することがある。また、SSU81〜84をSSU80と総称することがある。また、接続箱91,92を接続箱90と総称することがある。
このような太陽光発電システム60における1つの太陽電池ストリング70の動作を考える。ここでは、1つの太陽電池ストリング70は、説明の便宜上、図2に示すように、直列に接続された5個の太陽電池モジュールPV1〜PV5を含み、全体として100Vの出力電圧をもつものとする。また、上流側から数えて第4の太陽電池モジュールPV4にSSU80が取り付けられているものとする。
この太陽電池ストリング70に含まれる個々の太陽電池モジュールPV1〜PV5は、正常に機能している状態では、図2(a)に示すようにそれぞれ20Vの発電電圧で発電する。このとき、SSU80は、太陽電池モジュールPV4の発電電圧を示す20Vの電圧情報を出力する。併せて、SSU80は太陽電池ストリング70に流れる電流を示す電流情報を出力してもよい。
他方、例えば図2(b)に示すように太陽電池モジュールPV2が故障した状態では、残りの太陽電池モジュールPV1、PV3〜PV5はそれぞれ25Vの発電電圧で発電することになる。
具体的に説明すると、例えば太陽電池モジュールPV2が故障により発電を停止すると、太陽電池ストリング70の出力電圧は100Vから80Vに低下し、太陽電池ストリング70に電流が流れなくなる。ここで、太陽電池モジュールの出力電圧は、図3のように、太陽電池モジュールを流れる電流が短絡電流Iscから低下すると上昇し、最終的には開放電圧Vocに至ることが知られている。このような太陽電池モジュールのIV特性から、太陽電池ストリング70に電流が流れなくなると、正常な太陽電池モジュールPV1、PV3〜PV5の出力電圧は上昇する。そして、太陽電池モジュールPV1、PV3〜PV5のそれぞれの出力電圧が25Vになると、つまり、太陽電池ストリング70全体の出力電圧が100Vに復帰すると、太陽電池ストリング70に再び電流が流れ始める。なお、故障した太陽電池モジュールPV2については、後述するバイパスダイオードD1〜D3を電流が流れることになる(図7参照)。
このとき、図2(b)のようにSSU80が取り付けられていない太陽電池モジュールに故障が発生している場合は、SSU80は、太陽電池モジュールPV4の発電電圧25Vを示す電圧情報を出力する。また、図2(c)のようにSSU80が取り付けられた太陽電池モジュール自体に故障が発生している場合は、SSU80が出す電圧情報は0となる。このように、太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュールPV1〜PV5の何れかが故障すると、SSU80の出力する電圧情報が示す電圧値は変動する。
SSU80は、太陽電池ストリング70に流れる電流を示す電流情報を出力してもよい。正常な太陽電池モジュールPV1、PV3〜PV5のそれぞれで発電された電力が一定であることから、上述した電流情報が示す電流値は、特定の太陽電池モジュールの故障に伴う残りの太陽電池モジュールの発電電圧の上昇とともに減少することになる。
[故障診断の原理]
上述した太陽電池ストリング70の動作を踏まえ、図4、図5を参照しつつ、第1及び第2実施形態において太陽電池モジュールの故障を発見する原理を説明する。ここでは、図2(a)及び(b)と同様に、太陽電池ストリング70が5個の太陽電池モジュールPV1〜PV5から構成され、また、太陽電池モジュールPV2が故障しているものとする。以下、電圧情報に基づく故障診断を中心に説明する。
図4に示すように、板状の遮蔽物40を移動させながら太陽電池モジュールPV1〜PV5の受光面を遮蔽物40で覆うことで、各太陽電池モジュールの発電を妨げる。例えば図5(a)のように、正常に機能している太陽電池モジュールPV1を遮蔽物40で遮蔽すると、太陽電池モジュールPV1の発電は妨げられる。その結果、3個の正常な太陽電池モジュールPV3〜PV5だけで太陽電池ストリング70全体の出力電圧100Vを賄うべく、太陽電池モジュールPV3〜PV5はそれぞれ発電電圧33Vで発電する。したがって、SSU80は、電圧値33Vを電圧情報としてMU62に送信することになる。かかる電圧値33Vは、図2(b)との関係で説明した、太陽電池モジュールPV1〜PV5の何れかに異常が生じた場合に電圧情報が示す電圧値25Vより大きい。
また、例えば図5(b)のように、故障している太陽電池モジュールPV2を遮蔽物40で遮蔽しても、他の太陽電池モジュールPV1、PV3〜PV5に影響はない。したがって、これら正常な太陽電池モジュールPV1、PV3〜PV5は、図2(b)の場合と同様に、それぞれ発電電圧25Vを出力する。SSU80は、電圧値25Vを電圧情報としてMU62に送信する。つまり、この場合の電圧情報が示す電圧値は、図2(b)との関係で説明した、太陽電池モジュールPV1〜PV5の何れかに異常が生じた場合に電圧情報が示す電圧値25Vと等しい。
このように、故障などの異常が生じている太陽電池モジュールPV2を遮蔽したときにSSU80から出力される電圧情報が示す電圧値は、正常な太陽電池モジュールPV1,PV3〜PV5の何れかを遮蔽したときにSSU80から出力される電圧情報が示す電圧値に比べて、相対的に小さくなる。
また、異常が生じている太陽電池モジュールPV2を遮蔽した場合に、発電が妨げられる前後において電圧情報が示す発電電圧の変化量(25V−25V=0V)は、正常な太陽電池モジュールPV1,PV3〜PV5の何れかを遮蔽した場合における発電電圧の変化量(33V−25V=8V)に比べて、相対的に小さい。
尚、図5(c)のようにSSU80が取り付けられている太陽電池モジュールPV2自体が故障していた場合は、太陽電池モジュールを遮断する前からその電圧情報は低い発電電圧を示すため、遮断する前から当該太陽電池モジュールPV2は故障と判定できる。
このような関係は、太陽電池ストリング70に含まれる複数の太陽電池モジュールに異常が生じた場合でも同様である。例えば、太陽電池モジュールPV1、PV2が故障したとする。この場合において、正常な太陽電池モジュールPV3、PV5の何れかを遮蔽すると、SSU80から出力される電圧情報は電圧値50Vを示すことになる。また、太陽電池モジュールPV1、PV2のいずれかを遮蔽すると、SSU80から出力される電圧情報は、正常な太陽電池モジュールを遮蔽したときの電圧値50Vより小さい電圧値33Vを示す。
このように、異常が生じている太陽電池モジュールを遮蔽したときの電圧情報が示す電圧値は、正常な太陽電池モジュールを遮蔽したときに電圧情報が示す電圧値に比べて、相対的に小さくなる。このことを利用し、電圧情報が相対的に小さい発電電圧を示すときに遮蔽している太陽電池モジュールが故障していると判定することができる。
また、異常が生じている太陽電池モジュールを遮蔽した場合に、発電が妨げられる前後において電圧情報が示す発電電圧の変化量は、正常な太陽電池モジュールを遮蔽した場合における発電電圧の変化量に比べて、相対的に小さい。このことを利用して、発電電圧の変化量が相対的に小さいときに遮蔽している太陽電池モジュールが故障していると判定することができる。
太陽電池ストリング70の電流値に基づいて故障診断を行うことも可能である。この場合、異常が生じている太陽電池モジュールを遮蔽したときの電流情報は、正常な太陽電池モジュールを遮蔽したときの電流情報に比べて、相対的に大きい電流値を示す。また、異常が生じている太陽電池モジュールを遮蔽した場合に、発電が妨げられる前後において電流情報が示す電流の変化量は、正常な太陽電池モジュールを遮蔽した場合における電流の変化量に比べて、相対的に小さい 。電流情報に基づく故障診断の利点は、SSU80が取り付けられた太陽電池モジュールが故障した場合にも、太陽電池ストリング70に含まれる他の太陽電池モジュールが故障しているかどうかを判定できることである。
なお、電圧情報と電流情報との両方に基づいて故障診断を行うことも可能である。この場合、診断の精度が向上することが期待される。
[第1実施形態]
上述した故障診断の原理を踏まえ、図6〜図13を参照して第1実施形態に係る故障診断システムを説明する。ここでは、図6のように太陽電池モジュールP5が故障しているものとするが、他の太陽電池モジュールが故障していてもよいし、複数の太陽電池モジュールが故障していてもよい。
<故障診断システムの構成>
故障診断システム1は、図6に示すように、遮蔽物40、SSU10、ダミーSSU20、及び故障診断装置30を含んで構成される。以下、故障診断システム1の各構成要素を順に説明する。
遮蔽物40は、板状の部材であって、複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電が妨げられるように、複数の太陽電池モジュールにおける受光面を遮蔽する。例えば太陽電池ストリング70が図6のように太陽電池モジュールP1〜P12を含む場合、遮蔽物40は、太陽電池モジュールを1枚ずつ遮蔽する。遮蔽物40には、所望の太陽電池モジュール上に遮蔽物40を適切に配置するためのアーム41が設けられている。アーム41は、例えば故障診断装置30の指示に基づいて不図示のモータ(駆動手段)で駆動される。アーム41は、例えば図6に一点鎖線で示すように太陽電池モジュールP1〜P12の順に動くこともできるし、例えば太陽電池モジュールP1,P8,P9,P10,P7,P2,P3,P6,P11,P12,P5,P4のような他の順序で動くこともできる。
遮蔽物40は、太陽電池モジュールP1〜P12のそれぞれにおける発電を妨げるために、該当する太陽電池モジュールの受光面を全面的に覆ってもよいし、該当する太陽電池モジュールの受光面を部分的に覆ってもよい。
例えば図7のように、1枚の太陽電池モジュールMが、直列に接続されるとともに6行7列に配置された太陽電池セルから構成される場合を考える。つまり、太陽電池モジュールMは、7個を単位として折り返される6段の太陽電池セルを含んでいる。そして、2段の太陽電池セルは1個のクラスタを形成している。したがって、太陽電池モジュールMは、直列に接続されたクラスタ1〜3を含んでいる。
太陽電池モジュールMでは、入力端子(マイナス端子)と出力端子(プラス端子)との間に、3個のクラスタと並列にバイパス回路が形成されている。バイパス回路には、バイパスダイオードD1〜D3が直列に設けられている。
クラスタ1及びクラスタ2の接続点C3と、バイパスダイオードD1及びバイパスダイオードD2の接続点C1とは、接続されている。また、クラスタ2及びクラスタ3の接続点C4と、バイパスダイオードD2及びバイパスダイオードD3の接続点C2とは、接続されている。
したがって、クラスタ1〜3のそれぞれが正常に機能している場合には、太陽電池モジュールMの入力端子に流入した電流Iは、クラスタ1〜3を経て出力端子から出力される。このときバイパスダイオードD1〜D3はいずれも導通しないから、バイパス回路に電流は流れない。
例えばクラスタ1が故障すると、そのクラスタ1には電流が流れない。このとき、バイパスダイオードD1が導通して、クラスタ1を迂回して正常なクラスタ2,3に電流Iが流れるようになる。このようにして、太陽電池モジュールMの全部又は一部が故障した場合でも、バイパス回路を介して太陽電池ストリング70に電流を流すことができ、正常な太陽電池モジュールM又は正常なクラスタにおいて発電された電力を有効に取り出すことができる。
このようなバイパス回路を有する太陽電池モジュールMでは、クラスタ1〜3の全てにおける発電を妨げるように、遮蔽物40を配置すればよい。それは、例えば図8のように、クラスタ1〜3の受光面に亘って遮蔽物40を配置することである。
SSU10は、太陽電池ストリング70における所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視するとともに、太陽電池ストリング70に流れる電流を監視する。SSU10は、電圧監視部及び電流監視部として機能する。かかるSSU10は、図9に示すように、電圧検出回路11、電流検出回路12、A/D変換回路13、演算回路14、ブロードバンド部(BB部)15、RF部16、及びアンテナ17を含む。また、SSU10は、4個の端子18a,18b,19a,19bを有する。
端子18aは、上流側の太陽電池モジュールの出力端子に接続され、端子18bは、監視対象である太陽電池モジュールの入力端子に接続されている。これら端子18a,18b同士を接続する電線を流れる電流は、太陽電池ストリング70を流れる電流に相当し、かかる電流を検出するために電流検出回路12が設けられている。
また、端子19aは、監視対象である太陽電池モジュールの出力端子に接続されている。端子18bと端子19aとの間の電圧は、監視対象である太陽電池モジュールの発電電圧に相当し、かかる電圧を検出するために電圧検出回路11が設けられている。
このような電圧検出回路11及び電流検出回路12において検出された電圧値及び電流値を示すアナログ信号は、A/D変換回路13においてディジタル信号に変換されて、演算回路14に出力される。ディジタル信号に変換された電圧情報及び電流情報、並びに演算回路14における演算結果は、BB部15及びFR部16を経てアンテナ17からMU62に送信される。
ダミーSSU20は、SSU10がMU62に向けて送信した電圧情報及び電流情報を受信することのできる受信器である。ダミーSSU20は、故障診断装置30に例えばUSBを介して接続され、受信した電圧情報及び電流情報を故障診断装置30に出力する。なお、ダミーSSU20は、故障診断装置30に内蔵されてもよい。
故障診断装置30は、ダミーSSU20から取得した電圧情報又は電流情報に基づいて故障診断を行う装置である。故障診断装置30は、ユーザの携帯に適するように、例えばタブレット端末、ノートブック型コンピュータ、スマートフォンのような携帯型情報機器でもよい。このような故障診断装置30は、図10に示すように取得部31、判定部32、記憶部33、表示部34、及び入力部35を有する。以下、このような各機能部を順に説明する。
取得部31は、SSU10によって監視された所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得する電圧取得部として機能する。具体的には、取得部31は、複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を妨げた時の電圧情報及び、発電を妨げる前の電圧情報を取得する。
具体例を挙げると、例えば図6に示すSSU10は遮蔽前の電圧値として9.1Vを記憶部32に記憶する。
次に太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュールP1〜P12のそれぞれを遮蔽すると、取得部31は、SSU10から、太陽電池モジュールP1〜P3,P6〜P12に対応するSSU10の電圧値として10.0Vを、太陽電池モジュールP4に対応するSSU10の電圧値として0.0Vを、太陽電池モジュールP5に対応するSSU10の電圧値として9.1Vを、それぞれ取得することになる(図11参照)。
取得部31は、SSU10によって監視された、太陽電池ストリング70を流れる電流を示す電流情報を取得する電流取得部として機能することもできる。具体的には、取得部31は、複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を妨げた時の電流情報及び、発電を妨げる前の電流情報を取得してもよい。
取得部31は、取得した電圧情報及び電流情報を記憶部に記憶する。
判定部32は、取得部31によって取得された電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する。例えば、判定部32は、電圧情報が相対的に低い発電電圧を示すときに発電が妨げられている太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。
具体例を挙げると、遮蔽する前のSSU10の電圧を最初に判定し、この電圧が太陽電池モジュールの基準電圧より非常に低い場合はSSU10が取り付けられた太陽電池モジュールをまず故障と判定する。この時の太陽電池モジュール基準電圧とは太陽電池モジュールの仕様により取り決めることができる。図11の例では例えば8.3V程度である。次に、SSU10が取り付けられた太陽電池モジュールが故障でない場合は、図6に示す太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュールP1〜P12のそれぞれを遮蔽した結果で判定する。この場合、上述のとおり、太陽電池モジュールP5に対応するSSU10の電圧値9.1Vは、太陽電池モジュールP1〜P3,P6〜P12に対応するSSU10の電圧値として10.0Vより相対的に低い。よって、判定部32は、太陽電池モジュールP5が故障していると判定する。
判定部32は、発電が妨げられる前後において電圧情報が示す発電電圧の変化量が相対的に小さい太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。具体例を挙げると、図6に示す太陽電池ストリング70では、遮蔽前においてはSSU10の電圧値は9.1Vを示すのに対して、太陽電池モジュールP1〜P3,P6〜P12の遮蔽時にはSSU10の電圧値は10.0Vを、太陽電池モジュールP5の遮蔽時にはSSU10の電圧値は9.1Vを、それぞれ示す。つまり、遮蔽の前後において、太陽電池モジュールP1〜P3,P6〜P12に対応するSSU10の電圧値は0.9V上昇し、太陽電池モジュールP5に対応するSSU10の電圧値は変化しない。したがって、判定部32は、太陽電池モジュールP5が故障していると判定する。
あるいは、判定部32は、取得部31によって取得された電流情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定してもよい。例えば、判定部32は、電流情報が相対的に高い電流を示すときに発電が妨げられている太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。また、判定部32は、発電が妨げられる前後において電流情報が示す電流の変化量が相対的に小さい 太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。
判定部32は、判定結果を表示部34に表示するとともに記憶部33に記憶する。
記憶部33は、発電が妨げられている太陽電池モジュールと電圧情報とを対応付けて記憶する。例えば図6に示す太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュールP1〜P12を順に遮蔽すると、記憶部33には、図11に示すように、太陽電池モジュールP1〜P3,P6〜P12に対応するSSU10の電圧値として10.0Vが記憶され、太陽電池モジュールP4に対応するSSU10の電圧値として0.0Vが記憶され、太陽電池モジュールP5に対応するSSU10の電圧値として9.1Vが記憶される。
記憶部33はまた、発電が妨げられている太陽電池モジュールと電流情報とを対応付けて記憶してもよい。
記憶部33は、遮蔽前の電圧情報及び電流情報、判定部32における判定結果、及び、故障診断装置30の各機能を実行するためのプログラムを記憶してもよい。
表示部34は、判定部32における判定結果を表示する。また、表示部34は、ユーザのために、例えば故障診断の「開始ボタン」、「終了ボタン」、電圧値又は電流値の「記録ボタン」、該当する太陽電池モジュールの番号を表示する。
入力部35は、ユーザとの間のインターフェイスであり、例えばタッチパネルで構成される。入力部35は、ユーザによって押下された「開始ボタン」、「終了ボタン」、「記録ボタン」に応じた信号を判定部32に出力する。
<故障診断手順>
上述した構成を有する故障診断システム1を利用して太陽電池ストリング70の故障診断を行う手順を説明する。故障診断は、上述のように、電圧情報に基づいて行われてもよいし、電流情報に基づいて行われてもよい。以下、電圧情報及び電流情報の相対的な比較に基づいて故障診断を行う手順の具体例を説明する。
(電圧情報に基づく故障診断)
図12を参照して、電圧情報に基づく故障診断の手順の一例を説明する。
まずステップS01として遮蔽を行う前の電圧値が記憶部(メモリ)33に記憶される。次にステップS02にて当該電圧値が基準電圧と比較され、基準電圧より低ければ、ステップS03において、SSU10が設置された太陽電池モジュールNo.を故障表示する。ここでSSU10が設置された太陽電池モジュールが故障でない場合は、ステップS11において、ユーザが故障診断装置30の表示画面上の「開始ボタン」を押下(ON)したかどうかが判定される。ユーザが「開始ボタン」を押下していないと判定されると、再びステップS01から実行される。
ユーザが「開始ボタン」を押下したと判定されると、ステップS12において、遮蔽される太陽電池モジュールの番号として「1」が設定される。このとき、番号「1」に対応する太陽電池モジュール(例えば図6の太陽電池モジュールP1)が遮蔽されるように遮蔽物40が配置される。
次いで、ステップS13において、ユーザが故障診断装置30の表示画面上の「終了ボタン」を押下したかどうかが判定される。「終了ボタン」は押下されていないと判定されると、ステップS14において、取得部31は、SSU10からダミーSSU20を介して電圧情報を取得する。
次いで、ステップS15において、ユーザが故障診断装置30の表示画面上の「記録ボタン」を押下したかどうかが判定される。「記録ボタン」が押下されていないと判定されると、ステップS14に戻って再度SSU10から電圧値が取得される。他方、「記録ボタン」が押下(ON)されたと判定されると、ステップS16において、電圧情報が示す電圧値が、遮蔽した太陽電池モジュールと関連付けられて記憶部(メモリ)33に記憶される。
その後、ステップS17において、遮蔽される太陽電池モジュールの番号に「+1」が加算されて、ステップS13に戻る。このとき、次に遮蔽されるべき太陽電池モジュール(例えば図6の太陽電池モジュールP2)上に遮蔽物40が配置される。
そして、ステップS13において「終了ボタン」が押下(ON)されたと判定されると、ステップS18において、判定部32は、記憶部33に記憶された電圧値のうち相対的に低い電圧値に対応する太陽電池モジュールの番号を抽出する。
次いで、ステップS19において、判定部32は、前手順で抽出した太陽電池モジュールの番号を、故障した太陽電池モジュールとして表示部34に表示させる。このようにして、電圧情報に基づく故障診断の一連の手順が終了する。
なお、診断対象である太陽電池ストリング70に含まれる全ての太陽電池モジュールをチェックする前に、ユーザがステップS13で「終了ボタン」を押下すると、それまでに記憶部33に記憶された電圧値に基づいて故障診断が行われることになる。診断作業の途中で故障個所が判明することがあり得るため、故障診断の進め方をユーザに委ねることが作業効率の向上につながると考えられる。
(電流情報に基づく故障診断)
図13を参照して、電流情報に基づく故障診断の手順の一例を説明する。
ここで説明する診断手順は、図12との関連で述べた診断手順とほぼ同様である。つまり、太陽電池モジュールを個別に遮蔽して、そのときの電流値を記録しておき(ステップS24〜S27)、記録された電流値を比較することで故障した太陽電池モジュールを特定する(ステップS28,S29)。ただし、電流情報に基づく故障診断では、相対的に高い電流値に対応する太陽電池モジュールが故障していると判定される。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態によれば、太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュール同士を接続した状態で、故障診断を行うことができる。そして、故障した太陽電池モジュールを容易に特定することができるから、故障と判定された太陽電池モジュールのみを交換すればよい。
したがって、一旦太陽電池モジュール同士の接続を切り離したうえで、IV特性測定器を用いて故障診断を行う手法に比べて、作業が簡略化及び短縮化され、しかも、例えば再接続における作業ミスは生じ得ない。また、発電しながら故障診断を行うことができる。
[第2実施形態]
図14〜図16を参照して、第2実施形態に係る故障診断システム2を説明する。ここでは、太陽電池ストリング70は、複数の太陽電池モジュールが3行4列に配列するように形成されている。ただし、太陽電池ストリング70は、複数の太陽電池モジュールがm行(mは2以上の整数)×n列(nは3以上の整数)に配列するように形成されてもよい。
また、図14のように太陽電池モジュールP6が故障しているものとするが、他の太陽電池モジュールが故障していてもよいし、複数の太陽電池モジュールが故障していてもよい。
<故障診断システムの構成>
故障診断システム2は、図14に示すように、遮蔽物140、SSU110、ダミーSSU120、及び故障診断装置130を含んで構成される。SSU110及びダミーSSU120は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
遮蔽物140は、図14のように第1遮蔽部141と第2遮蔽部142とを含んで構成される。
第1遮蔽部141は、複数の太陽電池モジュールの各行における発電が妨げられるように、複数の太陽電池モジュールにおける受光面を遮蔽する。第1遮蔽部141は、例えば図14に示される太陽電池ストリング70では、各列を構成する太陽電池モジュール(例えば太陽電池モジュールP1〜P4)に亘って遮蔽する板部材である。
第1遮蔽部141には、第1遮蔽部141を太陽電池ストリング70の行の間にわたって移動自在に支持するアーム143が取り付けられている。アーム143は、例えば故障診断装置130の指示に基づいて不図示のモータ(駆動手段)で駆動される。アーム143は、例えば図14に一点鎖線で示すように第1行〜第3行の順に動くこともできるし、例えば第3行、第2行、第1行のように他の順序で動くこともできる。
第2遮蔽部142は、複数の太陽電池モジュールの各行における発電が妨げられるように、複数の太陽電池モジュールにおける受光面を遮蔽する。第2遮蔽部142は、例えば図14に示される太陽電池ストリング70では、各行を構成する太陽電池モジュール(例えば太陽電池モジュールP1,P8,P9)に亘って遮蔽する板部材である。
第2遮蔽部142には、第2遮蔽部142を太陽電池ストリング70の列の間にわたって移動自在に支持するアーム144が取り付けられている。アーム144は、例えば故障診断装置130の指示に基づいて不図示のモータ(駆動手段)で駆動される。アーム144は、例えば図14に実線の矢印で示すように第1列〜第4列の順に動くこともできるし、例えば第4列、第3列、第2列、第1列のように他の順序で動くこともできる。
なお、図14では、作図の便宜上、第1遮蔽部141と第2遮蔽部142とが交差するように描かれているが、例えば第1遮蔽部141が太陽電池ストリング70のいずれかの行を遮蔽しているときには、第2遮蔽部142は、当該太陽電池ストリング70のいずれの列も遮蔽しないように、当該太陽電池ストリング70の枠外に移動されるものとする。同様に、第2遮蔽部142が太陽電池ストリング70のいずれかの列を遮蔽しているときには、第1遮蔽部141は、当該太陽電池ストリング70のいずれの行も遮蔽しないように、当該太陽電池ストリング70の枠外に移動されるものとする。
故障診断装置130は、図15に示すように取得部131、判定部132、記憶部133、表示部134、及び入力部135を有する。表示部134及び入力部135は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
取得部131は、複数の太陽電池モジュールの各行における発電を妨げながら電圧情報として第1電圧情報を取得するとともに、複数の太陽電池モジュールの各列における発電を妨げながら電圧情報として第2電圧情報を取得する。
具体例を挙げると、取得部131はまず、太陽電池モジュールを遮蔽する前に、SSU110から電圧値(遮蔽前電圧)を取得する。図14の例では、遮蔽前電圧は9.1Vである。
次いで、例えば図14に示す太陽電池ストリング70の各行を第1遮蔽部141で遮蔽すると、取得部131は、SSU110から、第1行(太陽電池モジュールP1〜P4)に対応するSSU110の電圧値0.0Vを、第2行(太陽電池モジュールP5〜P8)に対応するSSU110の電圧値12.5Vを、第3行(太陽電池モジュールP9〜P12)に対応するSSU110の電圧値14.3Vを、それぞれ取得することになる。また、図14に示す太陽電池ストリング70の各列を第2遮蔽部142で遮蔽すると、取得部131は、SSU110から、第1列(太陽電池モジュールP1,P8,P9)及び第2列(太陽電池モジュールP2,P7,P10)に対応するSSU110の電圧値12.5Vを、第3列(太陽電池モジュールP3,P6,P11)に対応するSSU110の電圧値11.1Vを、第4列(太陽電池モジュールP4,P5,P12)に対応するSSU110の電圧値0.0Vを、それぞれ取得することになる(図16参照)。
あるいは、取得部131は、複数の太陽電池モジュールの各行における発電を妨げながら電流情報として第1電流情報を取得するとともに、複数の太陽電池モジュールの各列における発電を妨げながら電流情報として第2電流情報を取得してもよい。
取得部131は、取得した電圧情報及び電流情報を記憶部133に記憶する。
判定部132は、発電が妨げられる前後において第1電圧情報が示す発電電圧の変化量が最も小さい太陽電池モジュールの行と、発電が妨げられる前後において第2電圧情報が示す発電電圧の変化量が最も小さい太陽電池モジュールの列と、が交差する位置の太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する。
図14に示す太陽電池ストリング70を例として具体的に説明する。遮蔽前においてはSSU110の電圧値は9.1Vを示すのに対して、第1行の遮蔽時にはSSU110の電圧値は0.0Vを、第2行の遮蔽時にはSSU110の電圧値は12.5Vを、第3行の遮蔽時にはSSU110の電圧値は14.3Vを、それぞれ示す。したがって、遮蔽の前後において、第1行に対応するSSU110の電圧値は9.1V下降し、第2行に対応するSSU110の電圧値は3.4V上昇し、第3行に対応するSSU110の電圧値は5.2V上昇する。このことから、遮蔽の前後における発電電圧の変化量は、第2行が最も小さい。
また、第1列及び第2列の遮蔽時にはSSU110の電圧値は12.5Vを、第3列の遮蔽時にはSSU110の電圧値は11.1Vを、第4列の遮蔽時にはSSU110の電圧値は0.0Vを、それぞれ示す。したがって、遮蔽の前後において、第1列及び第2列に対応するSSU110の電圧値は3.4V上昇し、第3列に対応するSSU110の電圧値は2.0V上昇し、第4列に対応するSSU110の電圧値は9.1V下降する。このことから、遮蔽の前後における発電電圧の変化量は、第3列が最も小さい。
したがって、判定部32は、第2行と第3列とが交差する位置にある太陽電池モジュールP6が故障していると判定する。そして、判定部132は、太陽電池モジュールP6を記憶部133に記憶する。
記憶部133は、発電が妨げられている複数の太陽電池モジュールの行、第1電圧情報、及び、第1電圧情報の遮蔽前電圧からの偏差の絶対値を対応付けて記憶するとともに、発電が妨げられている複数の太陽電池モジュールの列、第2電圧情報、及び、第2電圧情報の遮蔽前電圧からの偏差の絶対値を対応付けて記憶する。例えば図14に示す太陽電池ストリング70の各行及び各列を順に遮蔽すると、記憶部133には、図16に示すように、第1行に対応するSSU110の電圧偏差の絶対値9.1Vが、第2行に対応するSSU110の電圧偏差の絶対値として3.4Vが、第3行に対応するSSU110の電圧偏差の絶対値として5.2Vが、第1列及び第2列に対応する電圧偏差の絶対値3.4Vが、第3列に対応するSSU110の電圧偏差の絶対値2.0Vが、第4列に対応するSSU110の電圧偏差の絶対値9.1Vが、それぞれ記憶される。
<故障診断手順>
図17を参照して、第2実施形態に係る故障診断方法を説明する。ここでは、一例として電圧情報を利用した故障診断方法を挙げるが、電流情報を用いて診断することも可能である。
第2実施形態における故障診断の手順は、太陽電池ストリング70の列ごとの遮蔽に対応した電圧値の取得手順(ステップS32〜S37)、行ごとの遮蔽に対応した電圧値の取得手順(ステップS38〜S43)、及び、取得した電圧値に基づく判定手順(ステップS44〜S46)、に大きく分かれる。以下、詳細に説明する。
まずステップS30として遮断を行う前の電圧値が遮蔽前電圧として記憶部(メモリ)33に記憶される。そして、ステップS31において、ユーザが故障診断装置130の表示画面上の「開始ボタン」を押下(ON)したかどうかが判定される。ユーザが「開始ボタン」を押下していないと判定されると、再びステップS30が実行される。
ユーザが「開始ボタン」を押下したと判定されると、ステップS32において、遮蔽される列(縦モジュール)の番号として「1」が設定される。このとき、列番号「1」に対応する太陽電池モジュール(例えば図14の太陽電池モジュールP1,P8,P9)が遮蔽されるように第1遮蔽部141が配置される。
次いで、ステップS33において、ユーザが故障診断装置130の表示画面上の「縦終了ボタン」を押下したかどうかが判定される。「縦終了ボタン」は押下されていないと判定されると、ステップS34において、取得部131は、電圧情報をSSU110からダミーSSU120を介して取得する。
次いで、ステップS35において、ユーザが故障診断装置130の表示画面上の「記録ボタン」を押下したかどうかが判定される。「記録ボタン」が押下されていないと判定されると、ステップS34に戻って再度SSU110から電圧値が取得される。他方、「記録ボタン」が押下(ON)されたと判定されると、ステップS36において、取得した電圧値から遮断前電圧を減算した値の絶対値が、遮蔽した列と関連付けられて記憶部133に記憶される。
その後、ステップS37において、遮蔽される列の番号に「+1」が加算されて、ステップS33に戻る。このとき、次に遮蔽されるべき列(例えば図14の太陽電池モジュールP2,P7,P10)上に第1遮蔽部141が配置される。
そして、ステップS33において「縦終了ボタン」が押下(ON)されたと判定されると、ステップS38以降に規定された、太陽電池ストリング70の行の遮蔽に移る。つまり、ステップS33においてユーザが「縦終了ボタン」を押下したと判定されると、ステップS38において、遮蔽される行(横モジュール)の番号として「1」が設定される。このとき、行番号「1」に対応する太陽電池モジュール(例えば図14の太陽電池モジュールP1〜P4)が遮蔽されるように第2遮蔽部142が配置される。
次いで、ステップS39において、ユーザが故障診断装置130の表示画面上の「横終了ボタン」を押下したかどうかが判定される。「横終了ボタン」は押下されていないと判定されると、ステップS40において、電圧情報がSSU110からダミーSSU120を介して取得部131で受信される。
次いで、ステップS41において、ユーザが故障診断装置130の表示画面上の「記録ボタン」を押下したかどうかが判定される。ステップS41において「記録ボタン」が押下されていないと判定されると、ステップS40に戻って再度SSU110から電圧値が取得される。他方、「記録ボタン」が押下(ON)されたと判定されると、ステップS42において、取得した電圧から遮断前電圧を減算した値の絶対値が、遮蔽した行と関連付けられて記憶部133に記憶される。
その後、ステップS43において、遮蔽される行の番号に「+1」が加算されて、ステップS39に戻る。このとき、次に遮蔽されるべき行(例えば図14の太陽電池モジュールP5〜P8)上に第2遮蔽部142が配置される。
ステップS39において「横終了ボタン」は押下されたと判定されると、ステップS44において、判定部132は、記憶部133に記録された絶対値のうち最も小さい値に対応する列の番号を抽出する。次いで、ステップS45において、判定部132は、記憶部133に記録された絶対値のうち最も小さい値に対応する行の番号を抽出する。
そして、ステップS46において、判定部132は、前2手順で抽出した列及び行の番号を、故障した太陽電池モジュールの位置として表示部134に表示させる。このようにして、電圧情報に基づく故障診断の一連の手順が終了する。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態によれば、太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュール同士を接続した状態で、簡易かつ確実に故障診断を行うことができることに加え、第1実施形態より少ない電圧値(電流値)の取得回数で故障診断を行うことができる。よって、大規模な太陽光発電システム60における故障診断を短時間で効率的に行うことが可能となる。
[変形例]
図18を参照して、第1及び第2実施形態に係る故障診断システムの変形例を説明する。
変形例では、対象となる太陽電池モジュールM1の発電を妨げるために、太陽電池モジュールM1にスイッチが設けられる。
具体的には、図18に示すように、太陽電池ストリング70を流れる電流Iが、太陽電池モジュールM1を経由せずにバイパス回路を流れるように、スイッチSW1〜SW3を取り付ける。スイッチSW1は、クラスタ1を太陽電池モジュールM1の出力端子から切り離すために設けられる。また、スイッチSW2、SW3は、それぞれクラスタ2、3とバイパス回路とを切り離すために設けられる。したがって、スイッチSW1〜SW3を一斉に開くことで、当該太陽電池モジュールM1は太陽電池ストリング70から電気的に切り離され、発電していないのに等しい状態となる。スイッチSW1〜SW3を開いたり閉じたりする操作は、例えば、MU62からの指示で行われてもよいし、故障診断装置30(130)を介したユーザの指示で行われてもよい。
第2実施形態のように、太陽電池モジュールM1の発電の停止を行又は列ごとに行う場合には、該当する行又は列に属する全ての太陽電池モジュールのスイッチを一斉に開いたり閉じたりすればよい。
[まとめ]
以上説明したように、故障診断システム1(2)は、複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリング70における所定の太陽電池モジュールの発電電圧[電流]を監視するSSU10(110)と、複数の太陽電池モジュールにおける発電を選択的に妨げながら、SSU10(110)によって監視された所定の太陽電池モジュールの発電電圧[電流]を示す電圧情報[電流]を取得する取得部31(131)と、取得部31(131)によって取得された電圧情報[電流情報]に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する判定部32(132)と、を備える。
例えば、取得部31は、複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を妨げながら、電圧情報[電流情報]を取得し、判定部32は、電圧情報[電流情報]が相対的に低い発電電圧[相対的に高い電流]を示すときに発電が妨げられている太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。あるいは、判定部32は、発電が妨げられる前後において電圧情報[電流情報]が示す発電電圧[電流]の変化量が相対的に小さい[相対的に小さい]太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。
かかる実施形態によれば、太陽電池ストリング70に含まれる太陽電池モジュール同士を接続した状態で、故障診断を行うことができる。そして、故障した太陽電池モジュールを容易に特定することができるから、故障と判定された太陽電池モジュールのみを交換すればよい。したがって、作業が簡略化及び短縮化され、しかも、例えば再接続における作業ミスは生じ得ない。また、発電しながら故障診断を行うことができる。
また、複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電が妨げられるように、複数の太陽電池モジュールにおける太陽光受光面を遮蔽する遮蔽物40を更に備えてもよい。かかる実施形態によれば、遮蔽作業の自動化により、故障診断作業を効率化することが可能となる。
別の例として、太陽電池ストリング70は、複数の太陽電池モジュールがm行(mは2以上の整数)×n列(nは3以上の整数)に配列するように形成され、取得部131は、複数の太陽電池モジュールの各行における発電を妨げながら電圧情報[電流情報]として第1電圧情報[第1電流情報]を取得するとともに、複数の太陽電池モジュールの各列における発電を妨げながら電圧情報[電流情報]として第2電圧情報[第2電流情報]を取得し、判定部132は、発電が妨げられる前後において第1電圧情報[電流情報]が示す発電電圧[電流]の変化量が最も小さい[最も小さい]太陽電池モジュールの行と、発電が妨げられる前後において第2電圧情報[第2電流情報]が示す発電電圧の変化量が最も小さい[最も小さい]太陽電池モジュールの列と、が交差する位置の太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定してもよい。
かかる実施形態によれば、より少ない電圧値[電流値]の取得回数で故障診断を行うことができる。よって、大規模な太陽光発電システム60における故障診断を短時間で効率的に行うことが可能となる。
また、複数の太陽電池モジュールの各行における発電が妨げられるように、複数の太陽電池モジュールにおける太陽光受光面を遮蔽する第1遮蔽部141と、複数の太陽電池モジュールの各列における発電が妨げられるように、複数の太陽電池モジュールにおける太陽光受光面を遮蔽する第2遮蔽部142と、を更に備えてもよい。かかる実施形態によれば、遮蔽作業の自動化により、故障診断作業を効率化することが可能となる。
また、複数の太陽電池モジュールM(M1)のそれぞれは、直列に接続されるとともに所定個数を単位として折り返される複数の太陽電池セルと、複数の太陽電池セルのうち何れかの太陽電池セルの発電が妨げられたときに導通するバイパスダイオードD1〜D3(D11〜D13)と、を有してもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した各部材の素材、形状、及び配置は、本発明を実施するための実施形態に過ぎず、発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な変更を行うことができる。
例えば、第1及び第2実施形態では、遮蔽物は、モータで駆動されるアームによって移動されるが、遮蔽物は作業者により手動で移動され、太陽電池モジュールを遮蔽してもよい。
10,110 ストリング監視ユニット(SSU)
20,120 ダミーSSU
30,130 故障診断装置
31 取得部
32 判定部
33 記憶部
40,140 遮蔽物

Claims (15)

  1. 複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視する電圧監視部と、
    前記複数の太陽電池モジュールにおける発電を選択的に妨げたときに、前記電圧監視部によって監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得する電圧取得部と、
    前記電圧取得部によって取得された前記電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する判定部と、を備え、
    前記電圧取得部は、前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を妨げたときに、前記電圧情報を取得し、
    前記判定部は、前記電圧情報が相対的に低い発電電圧を示すときに発電が妨げられている太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする故障診断システム。
  2. 発電が妨げられている前記太陽電池モジュールと前記電圧情報とを対応付けて記憶する記憶部を更に備え、
    前記判定部は、前記記憶部に記憶されている相対的に低い発電電圧を示す前記電圧情報に対応する太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障診断システム。
  3. 複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視する電圧監視部と、
    前記複数の太陽電池モジュールにおける発電を選択的に妨げたときに、前記電圧監視部によって監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得する電圧取得部と、
    前記電圧取得部によって取得された前記電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する判定部と、を備え、
    前記電圧取得部は、前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を妨げたときに前記電圧情報を取得し、
    前記判定部は、発電が妨げられる前後において前記電圧情報が示す発電電圧の変化量が相対的に小さい太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする故障診断システム。
  4. 発電が妨げられている前記太陽電池モジュールと前記電圧情報とを対応付けて記憶する記憶部を更に備え、
    前記判定部は、前記記憶部に記憶されている、発電が妨げられる前後において前記電圧情報が示す発電電圧の変化量が相対的に小さい太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の故障診断システム。
  5. 複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視する電圧監視部と、
    前記複数の太陽電池モジュールにおける発電を選択的に妨げたときに、前記電圧監視部によって監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得する電圧取得部と、
    前記電圧取得部によって取得された前記電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する判定部と、を備え、
    前記太陽電池ストリングは、前記複数の太陽電池モジュールがm行(mは2以上の整数)×n列(nは3以上の整数)に配列するように形成され、
    前記電圧取得部は、前記複数の太陽電池モジュールの各行における発電を妨げたときに前記電圧情報として第1電圧情報を取得するとともに、前記複数の太陽電池モジュールの各列における発電を妨げたときに前記電圧情報として第2電圧情報を取得し、
    前記判定部は、発電が妨げられる前後において前記第1電圧情報が示す発電電圧の変化量が最も小さい太陽電池モジュールの行と、発電が妨げられる前後において前記第2電圧情報が示す発電電圧の変化量が最も小さい太陽電池モジュールの列と、が交差する位置の太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする故障診断システム。
  6. 発電が妨げられている前記複数の太陽電池モジュールの行と前記第1電圧情報とを対応付けて記憶するとともに、発電が妨げられている前記複数の太陽電池モジュールの列と前記第2電圧情報とを対応付けて記憶する記憶部を更に備え、
    前記判定部は、前記記憶部に記憶されている、発電が妨げられる前後において発電電圧の変化量が最も小さい前記第1電圧情報及び前記第2電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の故障診断システム。
  7. 前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電が妨げられるように、前記複数の太陽電池モジュールにおける太陽光受光面を遮蔽する遮蔽部、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の故障診断システム。
  8. 前記複数の太陽電池モジュールの各行における発電が妨げられるように、前記複数の太陽電池モジュールにおける太陽光受光面を遮蔽する第1遮蔽部と、
    前記複数の太陽電池モジュールの各列における発電が妨げられるように、前記複数の太陽電池モジュールにおける太陽光受光面を遮蔽する第2遮蔽部と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の故障診断システム。
  9. 前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれは、
    直列に接続されるとともに所定個数を単位として折り返される複数の太陽電池セルと、
    前記複数の太陽電池セルのうち何れかの太陽電池セルの発電が妨げられたときに導通するバイパスダイオードと、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の故障診断システム。
  10. 複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視し、
    前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を選択的に妨げたときに、監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得し、
    取得された前記電圧情報が相対的に低い発電電圧を示すときに発電が妨げられている太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする故障診断方法。
  11. 発電が妨げられている前記太陽電池モジュールと前記電圧情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されている相対的に低い発電電圧を示す前記電圧情報に対応する太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の故障診断方法。
  12. 複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視し、
    前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれにおける発電を選択的に妨げたときに、監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得し、
    発電が妨げられる前後において取得された前記電圧情報が示す発電電圧の変化量が相対的に小さい太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする故障診断方法。
  13. 発電が妨げられている前記太陽電池モジュールと前記電圧情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されている、発電が妨げられる前後において前記電圧情報が示す発電電圧の変化量が相対的に小さい太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の故障診断方法。
  14. 複数の太陽電池モジュールが直列に接続された太陽電池ストリングにおける所定の太陽電池モジュールの発電電圧を監視し、
    前記複数の太陽電池モジュールにおける発電を選択的に妨げたときに、監視された前記所定の太陽電池モジュールの発電電圧を示す電圧情報を取得し、
    取得された前記電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定し、
    前記太陽電池ストリングは、前記複数の太陽電池モジュールがm行(mは2以上の整数)×n列(nは3以上の整数)に配列するように形成され、
    前記複数の太陽電池モジュールの各行における発電を妨げたときに前記電圧情報として第1電圧情報を取得するとともに、前記複数の太陽電池モジュールの各列における発電を妨げたときに前記電圧情報として第2電圧情報を取得し、
    発電が妨げられる前後において前記第1電圧情報が示す発電電圧の変化量が最も小さい太陽電池モジュールの行と、発電が妨げられる前後において前記第2電圧情報が示す発電電圧の変化量が最も小さい太陽電池モジュールの列と、が交差する位置の太陽電池モジュールを、故障した太陽電池モジュールとして判定する
    ことを特徴とする故障診断方法。
  15. 発電が妨げられている前記複数の太陽電池モジュールの行と前記第1電圧情報とを対応付けて記憶部に記憶するとともに、発電が妨げられている前記複数の太陽電池モジュールの列と前記第2電圧情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されている、発電が妨げられる前後において発電電圧の変化量が最も小さい前記第1電圧情報及び前記第2電圧情報に基づいて、故障した太陽電池モジュールを判定する
    ことを特徴とする請求項14に記載の故障診断方法。
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