JP6176283B2 - 電気コネクタおよび電気コネクタの基板実装方法 - Google Patents

電気コネクタおよび電気コネクタの基板実装方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板に実装される電気コネクタ、および当該電気コネクタを基板に実装する方法に関する。
リフロー方式によるはんだ付け処理を行うことによって基板に実装される電気コネクタが、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
このような電気コネクタ実装基板を、振動を頻繁に受ける様な場所(例えば自動車の電気系統など)に搭載する場合、電気コネクタ内の異物などが振動で動いて、接続端子間に挟まり接触不良を引き起こすことなどが考えられる。そこで、電気コネクタ内部への異物混入を抑制するため、接続端子をハウジング部と蓋部(キャップ)とで覆う構造を採用した電気コネクタが、例えば特許文献3に記載されている。
この特許文献3に記載されたハウジング部と蓋部とを用いた電気コネクタの構造によれば、基板への実装後に電気コネクタ内部への異物混入を抑制する効果を奏することができる。また、特許文献3に記載の電気コネクタは、ハウジング部に蓋部を嵌め込んだ状態でリフロー方式によるはんだ付け処理を行うことができる。これにより、特許文献3に記載の電気コネクタでは、リフローはんだ処理時における電気コネクタ内部への異物混入や接続端子への異物付着を防止するといった効果も奏している。
また、特許文献3に記載された電気コネクタの構造によれば、リフロー方式によるはんだ付け処理を行う前にハウジング部に蓋部を嵌め込む。これにより、はんだ付け後の電気コネクタ実装基板に外部部品を接続する工程において、蓋部を嵌め込む作業が必要ない分だけ、生産性が向上するという効果もある。
特開2000−067963号公報 特開2012−146918号公報 特開2014−010949号公報
しかしながら、上記特許文献3に記載された電気コネクタの構造では、一方端が基板に接続されるオス型端子の他方端側と、このオス型端子に接続されるメス型端子とを、ハウジング部と蓋部とで完全に覆っている。このため、この特許文献3に記載された電気コネクタをリフロー方式で基板にはんだ付けする場合、リフロー時の熱風がオス型端子の他方端側およびメス型端子に上手く回らず、これらの温度が十分に上昇しないことが考えられる。これらの温度が十分に上昇しないと、オス型端子の一方端の熱が、オス型端子の他方端側およびメス型端子に奪われて、オス型端子の一方端の温度が低下する。
オス型端子の一方端の温度が低いと、このオス型端子の一方端に接触する基板上のはんだの温度上昇に影響が及び、はんだが熱不足となってしまうおそれも生じる。はんだが熱不足になると、例えばはんだが十分に溶融しないなどの現象が生じ、オス型端子の一方端の基板へのはんだ付け性能が低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ハウジング部に蓋部を嵌め込んだ状態でリフロー方式によるはんだ付け処理を行う場合において、接続端子の基板へのはんだ付け性能を向上させることができる電気コネクタ、および電気コネクタの基板実装方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示における第1の発明は、基板に実装される電気コネクタであって、一方端が基板と電気的に接続される第1の接続端子と、第1の接続端子の他方端を側壁で囲んでハウジング内部に位置させた状態で第1の接続端子を支持し、基板に接触する底部側とは反対の上部側に開口部を有するハウジング部と、一方端が第1の接続端子の他方端と電気的に接続され、他方端が電気コネクタに挿入される外部接続端子と電気的に接続される、第2の接続端子と、ハウジング部の開口部に嵌合して、第1の接続端子の他方端および第2の接続端子を覆う蓋部とを備え、蓋部は、ハウジング部の通気を行う貫通孔を有していることを特徴とする。
この第1の発明による電気コネクタでは、蓋部にハウジング部の通気を行う貫通孔を設けている。よって、ハウジング部の開口部に蓋部を嵌合させた状態の電気コネクタを基板に実装する際に、リフロー方式によるはんだ付け処理を用いた場合でも、貫通孔を通じてリフロー時の熱風を第1の接続端子および/または第2の接続端子に当てることができる。これにより、リフロー時における第1の接続端子の温度低下の抑制、または温度上昇の補助を、間接的または直接的に実現させることができる。従って、はんだが熱不足になることを抑制して、電気コネクタの第1の接続端子が基板にはんだ付けされる性能を向上させることができる。
また、本開示における第2の発明は、第1の発明における電気コネクタであって、貫通孔は、蓋部の上部に対して垂直な方向に平行投影した場合に、貫通孔の射影形状が第2の接続端子と重なる位置に設けられることを特徴とする。
この第2の発明による電気コネクタでは、貫通孔の射影形状が第2の接続端子と重なる位置に貫通孔を設けている。従って、リフロー方式によるはんだ付け処理において、貫通孔を通して進入するリフロー時の熱風が第2の接続端子に直接当たる。これにより、第2の接続端子の温度を素早く上昇させることができ、間接的に第1の接続端子の温度低下を抑制したり、または温度上昇を補助したりすることができる。
また、本開示における第3の発明は、第1の発明における電気コネクタであって、貫通孔は、蓋部の上部に対して垂直な方向に平行投影した場合に、貫通孔の射影形状が第1の接続端子と重なる位置に設けられることを特徴とする。
この第3の発明による電気コネクタでは、貫通孔の射影形状が第1の接続端子と重なる位置に貫通孔を設けている。従って、リフロー方式によるはんだ付け処理において、貫通孔を通して進入するリフロー時の熱風が第1の接続端子に直接当たる。これにより、直接的に第1の接続端子の温度低下を抑制したり、または温度上昇を補助したりすることができる。
また、本開示における第4の発明は、第1の発明における電気コネクタであって、第1の接続端子を複数備えており、蓋部は、複数の第1の接続端子に対応させて、ハウジング部の通気を行う貫通孔を複数有することを特徴とする。
この第4の発明による電気コネクタでは、複数ある第1の接続端子のそれぞれに貫通孔を設けている。これにより、複数の第1の接続端子の各々が、各々の貫通孔から進入するリフロー時の熱風によって効果的に温められる。よって、電気コネクタの各第1の接続端子が基板にはんだ付けされる性能を、それぞれ向上させることができる。
また、本開示における第5の発明は、第2または第3の発明における電気コネクタであって、貫通孔は、ハウジング部の外部から内部に向けて開口面積が小さくなる順テーパーが付けられていることを特徴とする。
この第5の発明による電気コネクタでは、貫通孔の形状を、リフロー時の熱風の入り口を広くかつ熱風の出口を細くした順テーパー状としている。これにより、リフロー時の熱風をより確実に第1または第2の接続端子に当てることができる。
また、本開示における第6の発明は、第2または第3の発明における電気コネクタであって、貫通孔は、複数の孔で構成され、複数の孔は、それぞれハウジング部の外部から内部に向けて開口面積が小さくなる順テーパーが付けられていることを特徴とする。
この第6の発明による電気コネクタでは、貫通孔を複数の孔で構成し、各孔の形状を、リフロー時の熱風の入り口を広くかつ熱風の出口を細くした順テーパー状としている。これにより、貫通孔によって整流機能が発揮され、リフロー時の熱風をより確実に第1または第2の接続端子に当てることができる。
また、本開示における第7の発明は、一方端が基板と電気的に接続される第1の接続端子、第1の接続端子の他方端を側壁で囲んでハウジング内部に位置させた状態で第1の接続端子を支持し、基板に接触する底部側とは反対の上部側に開口部を、少なくとも1つの側壁に第1の貫通孔を有するハウジング部、一方端が第1の接続端子の他方端と電気的に接続され、他方端が電気コネクタに挿入される外部部品の外部接続端子と電気的に接続される、第2の接続端子、および第2の貫通孔を有し、ハウジング部の開口部に嵌合して、第1の接続端子の他方端および第2の接続端子を覆う蓋部を備えた電気コネクタを、基板に実装して外部部品と接続する方法であって、第1の貫通孔を塞がない途中の位置まで、ハウジング部の開口部に蓋部を嵌合させるステップと、途中の位置まで蓋部が嵌合されたハウジング部の底部を基板側にして、電気コネクタを基板に載置させるステップと、第2の貫通孔から第1の貫通孔への通風経路が形成された状態で、基板に載置された電気コネクタにはんだリフロー処理を施して、第1の接続端子の一方端を基板と電気的に接続するステップと、第2の接続端子の他方端と電気コネクタに挿入される外部部品の外部接続端子とを接続するステップと、第2の接続端子の他方端と外部部品の外部接続端子とが接続された後、途中の位置まで嵌合された蓋部をさらに嵌合させて、第1の貫通孔を塞ぐステップとを含むことを特徴とする。
この第7の発明による電気コネクタを基板に実装して外部部品と接続する方法では、蓋部に設けられた第2の貫通孔と、ハウジング部に設けられた第1の貫通孔とで、熱風の進入−排出経路が形成された状態(半組み立て状態)の電気コネクタに対して、リフロー方式によるはんだ付け処理を行う。これにより、リフロー時の熱風の多くを、第2の貫通孔から進入させ、第1の接続端子および/または第2の接続端子に当てて、第1の貫通孔から排出させることができる。よって、これにより、リフロー時における第1の接続端子の温度低下の抑制、または温度上昇の補助を、間接的または直接的に実現させることができる。従って、はんだが熱不足になることを抑制して、電気コネクタの第1の接続端子が基板にはんだ付けされる性能を向上させることができる。第1の接続端子が基板にはんだ付けされた後は、第1の貫通孔を塞ぐため、第1の貫通孔からの異物混入を防ぐことができる。
以上述べたように、本発明の電気コネクタおよび電気コネクタの基板実装方法によれば、ハウジング部に蓋部を嵌め込んだ状態でリフロー方式によるはんだ付け処理を行う場合において、接続端子の基板へのはんだ付け性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る電気コネクタの構成を概略的に示した外観斜視図 本第1の実施形態に係る電気コネクタの正面図、上面図、側面図、および線断面図 本第1の実施形態に係る電気コネクタを構成する各部品の斜視図および組み立て図 蓋部に設けられる貫通孔の大きさおよび位置の一例を説明する図 蓋部に設けられる貫通孔の変形例を説明する図 本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタの構成を概略的に示した外観斜視図 本第2の実施形態に係る電気コネクタの正面図、上面図、側面図、および線断面図 本第2の実施形態に係る電気コネクタを構成する各部品の斜視図および組み立て図 本第2の実施形態に係る電気コネクタの基板実装方法および外部部品取り付け方法を説明する図 本第2の実施形態に係る電気コネクタの基板実装方法および外部部品取り付け方法を説明する図 本第2の実施形態に係る電気コネクタの基板実装方法および外部部品取り付け方法を説明する図 蓋部に設けられる貫通孔の変形例を説明する図 本実施形態に係る電気コネクタの応用例を説明する図
[概要]
本発明の電気コネクタは、接続端子を囲むハウジング部に嵌め込まれる蓋部に、ハウジング部の通気を行う貫通孔を設ける。これにより、リフロー方式によるはんだ付け処理を用いて蓋をした状態の電気コネクタを基板に実装する場合、貫通孔を通してリフロー時の熱風を接続端子に当てることができる。よって、リフロー時における接続端子の温度低下の抑制または温度上昇の補助を、間接的または直接的に実現できる。従って、接続端子に接するはんだの熱不足を抑制して、接続端子が基板にはんだ付けされる性能を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る電気コネクタの構成を説明する。図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る電気コネクタ1の構成を概略的に示した外観斜視図である。図1Bは、図1Aに示した電気コネクタ1の、A方向矢視による正面図(a)、B方向矢視による上面図(b)、C方向矢視による側面図(c)、およびD−D線断面図(d)である。図2は、本第1の実施形態に係る電気コネクタ1を構成する各部品の斜視図および組み立て図である。なお、各図において、構成部品を区別し易くするため、基本的に同じ構成部品には同じ網掛け模様を付している。
[電気コネクタの構成]
図1A、図1B、および図2に示すように、本第1の実施形態に係る電気コネクタ1は、第1の接続端子10と、ハウジング部20と、第2の接続端子30と、端子収容部40と、蓋部50とを含んで構成される。本電気コネクタ1は、基板(後述する)に実装されて、例えば、基板表面上の所定の端子(箇所)と、基板のスルーホールを通じて基板裏面側に配置される部品の所定の端子とを、電気的に接続する部品である。
第1の接続端子10は、ハウジング部20に支持される。第2の接続端子30は、端子収容部40に収容される。第2の接続端子30が収容された端子収容部40は、第1の接続端子10を支持したハウジング部20に嵌め込まれる。端子収容部40が嵌め込まれたハウジング部20の上部が、蓋部50によって覆われる。これにより、電気コネクタ1が形成される。以下、まず電気コネクタ1の各構成について説明する。
・第1の接続端子10
第1の接続端子10は、導電性を有する金属部材などで形成される電気接続用の端子である。第1の接続端子10の一方端10aは、電気コネクタ1が実装される基板の所定の端子(箇所)と、はんだ付けによって電気的に接続される。第1の接続端子10の他方端10bは、第2の接続端子30の第1の接続部31(後述する)と接続される。本第1の実施形態で例示する第1の接続端子10は、棒状の部材を、一方端10a側よりも他方端10b側の直線部分が長くなる位置で屈曲させた、略L字形状をしたオス型端子である(例えば、図2を参照)。
なお、第1の接続端子10の数は、図示した4つに限られず、3つ以下でも5つ以上でもよい。また、第1の接続端子10の形状も、図示した略L字以外の形状や、メス型端子形状であってもよい。ハウジング部20、第2の接続端子30、端子収容部40、および蓋部50は、第1の接続端子10の数および形状に応じて適宜変形すればよい。
・ハウジング部20
ハウジング部20は、絶縁性を有する樹脂材料などで形成される。図2で理解されるように、ハウジング部20は、基板に接触する(基板と対向する)側となる底部(床板)21と、この底部21の周縁に接する4つの側壁22とから構成される略箱形状の部品である。底部21には、外部接続端子(後述する)が挿通される挿通孔21aが設けられている。挿通孔21aは、外部接続端子の外周径よりも大きな孔径を有し、外部接続端子の挿入口には挿入方向に向かって開口面積が小さくなる順テーパーが付けられている。底部21と反対側の上部には開口部23が形成されている。このハウジング部20は、第1の接続端子10の一方端10aが底部21の外側に、第1の接続端子10の他方端10bが4つの側壁22で囲まれたハウジング内部に位置するように、第1の接続端子10を固定的に支持する。
・第2の接続端子30
第2の接続端子30は、導電性を有する金属部材などで形成される電気接続用の端子であり、第1の接続部31と、第2の接続部32と、連結部33とで構成される。この第2の接続端子30は、電気コネクタ1が有する第1の接続端子10の数に応じて設けられる。図2に例示した端子収容部40を構成に含む電気コネクタ1においては、第2の接続端子30が4つ設けられることとなる。
第1の接続部31は、例えば一方に開口部31aを有した中空の筒形状をしている。図2の例では、断面が方形である第1の接続部31を示している。第1の接続部31は、開口部31aから筒の中に第1の接続端子10が挿入されることで、第1の接続端子10と電気的に接続される。また、第1の接続部31の筒内には、挿入される第1の接続端子10に対して圧力負荷を与えて電気的接続状態を保持するための、圧接機構31b(例えば板バネ)が設けられている。
第2の接続部32は、例えば一方に開口部32aを有した中空の筒形状をしている。図2の例では、断面が方形である第2の接続部32を示している。第2の接続部32は、開口部32aから筒の中に外部接続端子が挿入されることで、外部接続端子と電気的に接続される。また、第2の接続部32の筒内には、挿入される外部接続端子に対して圧力負荷を与えて電気的接続状態を保持するための、圧接機構32b(例えば板バネ)が設けられている。
なお、本第1の実施形態における第2の接続端子30では、第1の接続部31と第2の接続部32とを同一形状としており、フールプルーフ対応がなされている。しかし、第1の接続端子10が接続される接続部と、外部接続端子が接続される接続部とを、明確に区別するように形成しても構わない。
連結部33は、第1の接続部31と第2の接続部32とを繋ぐ弾性変形可能な部材である。この連結部33は、第1の接続部31および第2の接続部32と同じ金属材料で形成され、好ましくは第1の接続部31および第2の接続部32と一体で成形される。図2の例では、一定幅の直線形状の連結部33を示したが、連結部33の形状はこれに限られない。例えば、連結部33の形状は、幅が異なる直線形状でもよいし、S字形状でもよいし、蛇腹形状などでもよい。
・端子収容部40
端子収容部40は、絶縁性を有する樹脂材料などで形成される。端子収容部40は、ハウジング部20のハウジング内部に挿入される側となる底部(床板)41と、この底部41の周縁に接する4つの側壁42と、底部41および4つの側壁42で形成される内部を複数に区切る内壁43とから構成される略箱形状の部品である。底部41と反対側の上面には開口部44が形成されている。内壁43は、端子収容部40の内部を、第2の接続端子30の第1の接続部31を収容する第1の収容部40aと、第2の接続端子30の第2の接続部32を収容する第2の収容部40bとに、それぞれ区分する。この第1の収容部40aおよび第2の収容部40bは、それぞれ第2の接続端子30の数だけ形成される。よって、図2の例では、4つの第1の収容部40aと4つの第2の収容部40bとの8つに区分されている。
第1の収容部40aが位置する底部41には、第1の接続端子10が挿通される挿通孔41aが設けられている。また、第2の収容部40bが位置する底部41には、外部接続端子が挿通される挿通孔41bが設けられている。挿通孔41aは、第1の接続端子10の外周径よりも大きな孔径を有し、第1の接続端子10の他方端10bの挿入口には挿入方向に向かって開口面積が小さくなる順テーパーが付けられている。また、挿通孔41bは、外部接続端子の外周径よりも大きな孔径を有し、外部接続端子の挿入口には挿入方向に向かって開口面積が小さくなる順テーパーが付けられている。
なお、本第1の実施形態における端子収容部40では、第1の収容部40aと第2の収容部40bとを同一形状としており、フールプルーフ対応がなされている。しかし、第2の接続端子30の第1の接続部31が収容される収容部と、第2の接続端子30の第2の接続部32が収容される収容部とを、明確に区別するように形成しても構わない。
・蓋部50
蓋部50は、絶縁性を有する樹脂材料などで形成される。蓋部50は、上部51と、この上部51の周縁に接する4つの側壁52とから構成される略箱形状の部品である。上部51と反対側の底面には開口部53が形成されている。また、上部51には、複数の貫通孔51aが設けられている。この貫通孔51aは、蓋部50をハウジング部20に嵌合させた状態において、ハウジング部20の内部と外部との間で空気を通わせる、すなわちハウジング部20の通気を行う役割を果たす。この貫通孔51aは、好ましくは、第1の接続端子10の数に対応して設けられる。
本第1の実施形態における電気コネクタ1は、蓋部50の上部51にハウジング部20の通気を行う貫通孔51aを設けることで、本発明の課題を効果的に解決することができる。そしてさらには、蓋部50をハウジング部20に嵌合させた状態において、貫通孔51aと第2の接続端子30と間に所定の関係を持たせることで、高い効果を発揮する。この所定の関係に基づいた貫通孔51aの大きさおよび位置については、後述する。
・電気コネクタの全体構造
次に、上述した第1の接続端子10、ハウジング部20、第2の接続端子30、端子収容部40、および蓋部50から構成される電気コネクタ1の全体構造について、詳細に説明する。
第2の接続端子30は、端子収容部40に収容される。この際、端子収容部40における隣接する第1の収容部40aと第2の収容部40bとを一対として、第2の接続端子30が、開口部31aおよび32a側から端子収容部40の開口部44へ挿入される。これにより、端子収容部40の第1の収容部40aに第2の接続端子30の第1の接続部31が、端子収容部40の第2の収容部40bに第2の接続端子30の第2の接続部32が、それぞれ収容される。本第1の実施形態では、内部が8つに区分された端子収容部40に対して、4つの第2の接続端子30が収容される。
第2の接続端子30が収容された端子収容部40は、第1の接続端子10を有したハウジング部20の内部に嵌め込まれる。この際、端子収容部40の挿通孔41aから第1の接続端子10の他方端10bがそれぞれ挿入された状態で、ハウジング部20の内部に端子収容部40が嵌め込まれる。これにより、端子収容部40の第1の収容部40aに収容された第2の接続端子30の第1の接続部31と、第1の接続端子10とが、それぞれ電気的に接続される。もちろん、上述したように、第2の接続端子30および端子収容部40がフールプルーフ対応されている場合には、端子収容部40の挿通孔41bから第1の接続端子10の他方端10bがそれぞれ挿入された状態で、ハウジング部20の内部に端子収容部40が嵌め込まれてもよい。
第2の接続端子30を収容した端子収容部40が嵌め込まれたハウジング部20の上部に、蓋部50が嵌め込まれる。この蓋部50が嵌め込まれた状態で、蓋部50の上部51に設けられた貫通孔51aは、第2の接続端子30と間に、具体的には次の関係を有している。
貫通孔51aと第2の接続端子30と間の大きさおよび位置は、貫通孔51aを上部51に対して垂直な方向に平行投影した場合に、貫通孔51aの射影形状が第2の接続端子30の連結部33と重なる関係にある(例えば、図3(a))。このとき、貫通孔51aの射影形状が、第2の接続端子30の連結部33の全てと重なっていてもよいし、一部だけと重なっていてもよい。投影形状が重なる対象を、連結部33に代えて第1の接続部31としてもよい。また、貫通孔51aを上面51に対して垂直な方向に平行投影した場合に、貫通孔51aの投影形状が第1の接続端子10の他方端10bと重なる関係であってもよい。
ここで、「貫通孔51aの射影形状が、第2の接続端子30の連結部33と重なる」とは、後述する電気コネクタ1の基板実装工程におけるリフロー方式によるはんだ付け処理において、リフロー時の熱風が貫通孔51aを通って第2の接続端子30の連結部33に直接当たることを意味する。つまり、貫通孔51aから第2の接続端子30の連結部33までの間に、遮るものが何もないことを意味する。
なお、実用的には、収容された第2の接続端子30が端子収容部40から簡単に抜けないように保持するロック機構や、端子収容部40がハウジング部20から簡単に抜けないように保持するロック機構や、蓋部50がハウジング部20から簡単に外れないように保持するロック機構など、を備えている。しかし、これらのロック機構は、本発明の本質ではないため、実施形態における図示および説明は省略する。
[電気コネクタの基板実装方法]
本第1の実施形態に係る電気コネクタ1の基板への実装は、例えば次のようにして行われる。第1の接続端子10、ハウジング部20、第2の接続端子30、端子収容部40、および蓋部50を所定の手順で収容および嵌合させて、電気コネクタ1を組み立てる。リフロー用はんだが載った基板を用意する。組み立てられた電気コネクタ1を、第1の接続端子10が基板上の所定の端子(箇所)と接触する位置に載置する。電気コネクタ1が載置された基板に対してリフロー方式によるはんだ付け処理を実施し、第1の接続端子10と基板とを電気的に接続する。
このリフロー方式によるはんだ付け処理においては、基板60の上方向から蓋部50の上部51に当たる熱風の一部が、蓋部50の貫通孔51aを通って第2の接続端子30の連結部33に当たる(図3(b)を参照)。よって、第2の接続端子30の連結部33が直接当たる熱風によって素早く温度上昇し、これに伴い連結部33に繋がった第1の接続部31の温度も上昇する。第2の接続端子30の第1の接続部31の熱は、第1の接続部31と接触する第1の接続端子10へ伝達される。なお、貫通孔51aからハウジング部20の内部に進入した熱風は、第2の接続端子30の連結部33に当たった後、例えばハウジング部20の底面21に設けられた挿通孔21aなどからハウジング部20の外部へ排出される。
従って、第2の接続端子30にリフロー時の熱風が当たらない場合と比べて、第1の接続端子10の一方端10aの熱が第2の接続端子30に奪われて、第1の接続端子10の温度が低下してしまう現象が抑制される。また、第2の接続端子30の温度が第1の接続端子10の温度よりも高ければ、第2の接続端子30の温度が第1の接続端子10に伝達されるので、第1の接続端子10の温度がさらに上昇する。よって、第1の接続端子10の基板60へのはんだ付け性能が向上する。
もちろん、基板60の上方向から蓋部50の上部51に当たる熱風の一部が、蓋部50の貫通孔51aを通って第1の接続端子10の他方端10bに直接当たれば、第1の接続端子10の温度も上昇することとなる。よって、第1の接続端子10の基板60へのはんだ付け性能が向上する。
[実施形態の作用・効果]
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る電気コネクタ1によれば、蓋部50の上部51に、射影形状が第2の接続端子30の連結部33と重なる貫通孔51aを設けている。これにより、ハウジング部20に蓋部50を嵌め込んだ状態で行うリフロー方式によるはんだ付け処理において、第2の接続端子30の連結部33にリフロー時の熱風を当てることができる。よって、リフロー時における第1の接続端子10の温度低下の抑制、または温度上昇の補助を、間接的または直接的に実現させることができる。従って、はんだが熱不足になることを抑制して、電気コネクタ1の第1の接続端子10(一方端10a)が基板60にはんだ付けされる性能を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る電気コネクタ1によれば、第2の接続端子30の連結部33にリフロー時の熱風を当てるための手段として、単純にコネクタの上部を開放するのではなく、蓋部50の上部51に設けた貫通孔51aを使用している。このため、本電気コネクタ1では、蓋部50を使用しない上部開放型の電気コネクタと比べて、コネクタ内部へ異物が混入するおそれを軽減できる。また、本電気コネクタ1の構造では、例えば貫通孔51aから挿通孔21aにかけてリフロー時の熱風を通す経路を有している。このため、本電気コネクタ1は、蓋部50を使用しない上部開放型の電気コネクタと比べて、リフローはんだ処理中における電気コネクタ内部への異物混入や接続端子への異物付着を抑制することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る電気コネクタ1によれば、ハウジング部20に蓋部50を嵌め込んだ状態でリフロー方式によるはんだ付け処理を行うので、従来と同様の生産性を維持することができる。
[変形例]
上記例では、蓋部50の上部51に設ける貫通孔51aの形状が円形である場合を説明したが、円形以外の方形や楕円形であってもよい。また、貫通孔51aにテーパーを付けてもよいし、複数の孔で1つの貫通孔51aを構成してもよい。例えば、図4に示すような貫通孔51bを設けてもよい。この貫通孔51bは、複数の孔から構成され、各孔は蓋部50の上部51から開口部53へ向かう方向に開口面積が小さくなる順テーパーが付けられている。この形状により、貫通孔51bは、整流機能を発揮する。この整流機能を有した貫通孔51bを設ければ、貫通孔51bを通るリフロー時の熱風を第2の接続端子30の連結部33に効率よく当てることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタの構成を説明する。図5Aは、本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタ2の構成を概略的に示した外観斜視図である。図5Bは、図5Aに示した電気コネクタ2の、E方向矢視による正面図(a)、F方向矢視による上面図(b)、G方向矢視による側面図(c)、およびH−H線断面図(d)である。図6は、本第2の実施形態に係る電気コネクタ2を構成する各部品の斜視図および組み立て図である。なお、各図において、構成部品を区別し易くするため、基本的に同じ構成部品には同じ網掛け模様を付している。
[電気コネクタの構成]
図5A、図5B、および図6に示すように、本第2の実施形態に係る電気コネクタ2は、第1の接続端子10と、ハウジング部70と、第2の接続端子30と、端子収容部40と、蓋部50とを含んで構成される。本第2の実施形態に係る電気コネクタ2は、上記第1の実施形態に係る電気コネクタ1と、ハウジング部70の構成のみが異なる。本第2の実施形態に係る電気コネクタ2を組み立てる手順は、ハウジング部70の参照符号が異なるだけで上記第1の実施形態に係る電気コネクタ1と同様である。
以下、本第2の実施形態に係る電気コネクタ2についてハウジング部70を中心に説明し、電気コネクタ2における他の構成については、第1の実施形態に係る電気コネクタ1と同一の参照符号を付して説明を省略する。
・ハウジング部70
ハウジング部70は、絶縁性を有する樹脂材料などで形成される。図6で理解されるように、ハウジング部70は、基板に接触する(基板と対向する)側となる底部(床板)21と、この底部21の周縁に接する4つの側壁22とから構成される略箱形状の部品である。底部21には、外部接続端子(後述する)が挿通される挿通孔21aが設けられている。挿通孔21aは、外部接続端子の外周径よりも大きな孔径を有し、外部接続端子の挿入口には挿入方向に向かって開口面積が小さくなる順テーパーが付けられている。底部21と反対側の上部上面には開口部23が形成されている。このハウジング部70は、第1の接続端子10の一方端10aが底部21の外側に、第1の接続端子10の他方端10bが4つの側壁22で囲まれたハウジング内部に位置するように、第1の接続端子10を固定的に支持する。
さらに、ハウジング部70の4つの側壁22のうち少なくとも1つには、貫通孔72aが設けられている。この貫通孔72aは、端子収容部40がハウジング部70の内部の途中まで嵌め込まれた状態でハウジング部70の通気を行え、端子収容部40がハウジング部70の内部に全て(または突き当たるまで)嵌め込まれた状態ではハウジング部70の内部と遮断される、位置に設けられる。第2の実施形態では、電気コネクタ2の正面となる側壁22に、貫通孔72aを設けた例を示している。
[電気コネクタの基板実装方法および外部部品取り付け方法]
図7A、図7B、および図7Cをさらに参照して、本第2の実施形態に係る電気コネクタ2の基板への実装方法および電気コネクタ2が実装された基板に外部部品を取り付ける方法を説明する。これらの方法は、例えば次のようにして行われる。
第2の接続端子30を収容した端子収容部40を、第1の接続端子10を有したハウジング部70の内部に途中の位置まで嵌め込ませる。この途中の位置まで嵌め込んだ端子収容部40の上部に蓋部50を被せる。これによって、電気コネクタ2が半組み立て状態となる。図7A(a)を参照。
リフロー用はんだが載った基板60を用意する。この半組み立て状態の電気コネクタ2を、第1の接続端子10が基板60上の所定の端子(箇所)と接触する位置に載置する。電気コネクタ2が載置された基板60に対してリフロー方式によるはんだ付け処理を実施し、第1の接続端子10と基板60とを電気的に接続する。これにより、半組み立て状態における電気コネクタ2の基板60への実装が完了する。図7A(b)を参照。
このリフロー方式によるはんだ付け処理においては、基板60の上方向から蓋部50の上部51に当たる熱風の一部が、蓋部50の貫通孔51aを通ってハウジング部70の内部に進入する。内部に進入した熱風は、第2の接続端子30の連結部33に当たった後、ハウジング部70の側壁22に設けられた貫通孔72aからハウジング部70の外部へ排出される(図7A(b))。このハウジング部70の側壁22に設けられた貫通孔72aによって、熱風の進入−排出経路が形成されるため、多くの熱風を第2の接続端子30の連結部33に当てることができる。よって、第2の接続端子30の連結部33が直接当たる熱風によって素早く温度上昇し、これに伴い連結部33に繋がった第1の接続部31の温度も上昇する。第2の接続端子30の第1の接続部31の熱は、第1の接続部31と接触する第1の接続端子10へ伝達される。
半組み立て状態における電気コネクタ2が実装された基板60は、所定の外部部品80と電気的に接続される。具体的には、外部部品80の外部接続端子81が、基板60に設けられたスルーホール61を介して、基板60の裏側から電気コネクタ2に向けて挿入される。図7B(c)を参照。外部部品80の外部接続端子81は、電気コネクタ2のハウジング部20の挿通孔21aに挿入され、端子収容部40の挿通孔21aに挿入される。図7B(d)を参照。
外部部品80の外部接続端子81が電気コネクタ2に挿入されると、半組み立て状態の電気コネクタ2の途中の位置まで嵌め込まれた蓋部50の上部51をさらに押し込んで、端子収容部40および蓋部50をハウジング部70の内部の所定の位置(突き当て位置)まで嵌め込む。図7C(e)を参照。これにより、外部部品80の外部接続端子81が第2の接続端子30の第2の接続部32と強固に接続され、電気コネクタ2が実装された基板60への外部部品80の取り付けが完了する。
[実施形態の作用・効果]
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタ2によれば、上記第1の実施形態と同様に、ハウジング部70に蓋部50を嵌め込んだ状態で行うリフロー方式によるはんだ付け処理における第1の接続端子10の温度低下の抑制、または温度上昇の補助を、間接的または直接的に実現させることができる。従って、はんだが熱不足になることを抑制して、電気コネクタ2の第1の接続端子10(一方端10a)が基板60にはんだ付けされる性能を向上させることができる。
さらに、本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタ2によれば、ハウジング部70の側壁22に設けられた貫通孔72aによって、蓋部50の上部51に設けられた貫通孔51aとの間で熱風の進入−排出経路が形成される。これにより、リフロー方式によるはんだ付け処理において、第2の接続端子30の連結部33にリフロー時の熱風をより多く当てることができる。従って、はんだが熱不足になることを抑制して、電気コネクタ2の第1の接続端子10(一方端10a)が基板60にはんだ付けされる性能をさらに向上させることができる。
また、本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタ2によれば、ハウジング部70に蓋部50を途中の位置まで嵌め込んだ状態でリフロー方式によるはんだ付け処理を行うので、従来と同様の生産性を維持することができる。
[変形例]
上述したように、電気コネクタ2を半組み立て状態にしてリフロー方式によるはんだ付け処理を実施する場合には、蓋部50に設ける貫通孔51aを上部51以外に設けてもよい。例えば、図8に示すように、半組み立て状態の電気コネクタ2において、ハウジング部70の側壁22と重ならない蓋部50の側壁52に、貫通孔52aを設けてもよい。この位置に貫通孔52aを設けても、リフロー方式によるはんだ付け処理において吹く熱風の一部を、蓋部50の貫通孔52aからハウジング部70の内部に進入させることができる。
<応用例>
上述したように、本発明の第1および第2の実施形態に係る電気コネクタ1および2によれば、ハウジング部20または70に蓋部50を嵌め込んだ状態で行うリフロー方式によるはんだ付け処理において、第1の接続端子10の基板60へのはんだ付け性能を向上させることができる。よって、本実施形態に係る電気コネクタ1または2を、基板60上に密集させて実装することができる。
電気コネクタ1または2を密集させて実装した基板60は、例えば図9に示すような、パワー半導体素子をモールドパッケージ化した平板状のパワーカード100が、両面冷却器102を挟んで狭い間隔で並んだ半導体モジュール110(例えばIPMなど)を駆動させるための駆動回路基板103に利用することができる。この場合、パワーカード100の端子101(外部接続端子81)が、駆動回路基板103の裏面から、駆動回路基板103に設けられたスルーホールを通って、駆動回路基板103の表面に実装された電気コネクタ1または2に挿入される。電気コネクタ1または2に挿入されたパワーカード100の端子101(外部接続端子81)は、ハウジング部20または70の挿通孔21aおよび端子収容部40の挿通孔41bを通って、第2の接続端子30の第2の接続部32と電気的に接続される。これにより、第1の接続端子10とパワーカード100の端子101(外部接続端子81)とが電気的に接続される。
このように、パワーカード100が狭い間隔で並んだ半導体モジュール110の駆動回路基板103では、実装する電気コネクタの間隔も狭くなるため、リフロー時の熱風が電気コネクタ間に流れ難くなる。電気コネクタ間に熱風が流れ難くなると、通常は電気コネクタの接続端子が基板にはんだ付けされる性能が低下する。しかしながら、本実施形態の電気コネクタ1および2では、貫通孔51aからリフロー時の熱風をハウジング部20または70の内部に進入させるため、電気コネクタ1または2の第1の接続端子10が基板60にはんだ付けされる性能が低下しないという効果がある。
本発明は、リフロー方式によるはんだ付け処理を行うことによって基板に実装される電気コネクタなどに適用可能である。
1、2 電気コネクタ
10 第1の接続端子
20、70 ハウジング部
21、41 底部
21a、41a、41b 挿通孔
22、42、52 側壁
23、31a、32a、44、53 開口部
30 第2の接続端子
31 第1の接続部
31b、32b 圧接機構
32 第2の接続部
33 連結部
40 端子収容部
40a 第1の収容部
40b 第2の収容部
43 内壁
50 蓋部
51 上部
51a、51b、52a、72a 貫通孔
60 基板
61 スルーホール
80 外部部品
81 外部接続端子
100 パワーカード
101 端子
102 両面冷却器
103 駆動回路基板
110 半導体モジュール

Claims (7)

  1. 基板に実装される電気コネクタであって、
    一方端が前記基板と電気的に接続される第1の接続端子と、
    前記第1の接続端子の他方端を側壁で囲んでハウジング内部に位置させた状態で前記第1の接続端子を支持し、前記基板に接触する底部側とは反対の上部側に開口部を有するハウジング部と、
    一方端が前記第1の接続端子の他方端と電気的に接続され、他方端が電気コネクタに挿入される外部接続端子と電気的に接続される、第2の接続端子と、
    前記ハウジング部の前記開口部に嵌合して、前記第1の接続端子の他方端および前記第2の接続端子を覆う蓋部とを備え、
    前記蓋部は、前記ハウジング部の通気を行う貫通孔を有していることを特徴とする、電気コネクタ。
  2. 前記貫通孔は、前記蓋部の上部に対して垂直な方向に平行投影した場合に、前記貫通孔の射影形状が前記第2の接続端子と重なる位置に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記貫通孔は、前記蓋部の上部に対して垂直な方向に平行投影した場合に、前記貫通孔の射影形状が前記第1の接続端子と重なる位置に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 前記第1の接続端子を複数備えており、
    前記蓋部は、前記複数の第1の接続端子に対応させて、前記ハウジング部の通気を行う貫通孔を複数有することを特徴とする、請求項1に記載の電気コネクタ。
  5. 前記貫通孔は、前記ハウジング部の外部から内部に向けて開口面積が小さくなる順テーパーが付けられていることを特徴とする、請求項2または3に記載の電気コネクタ。
  6. 前記貫通孔は、複数の孔で構成され、
    前記複数の孔は、それぞれ、前記ハウジング部の外部から内部に向けて開口面積が小さくなる順テーパーが付けられていることを特徴とする、請求項2または3に記載の電気コネクタ。
  7. 一方端が基板と電気的に接続される第1の接続端子、
    前記第1の接続端子の他方端を側壁で囲んでハウジング内部に位置させた状態で前記第1の接続端子を支持し、前記基板に接触する底部側とは反対の上部側に開口部を、少なくとも1つの側壁に第1の貫通孔を有するハウジング部、
    一方端が前記第1の接続端子の他方端と電気的に接続され、他方端が電気コネクタに挿入される外部部品の外部接続端子と電気的に接続される、第2の接続端子、および
    第2の貫通孔を有し、前記ハウジング部の前記開口部に嵌合して、前記第1の接続端子の他方端および前記第2の接続端子を覆う蓋部を備えた電気コネクタを、
    前記基板に実装して外部部品と接続する方法であって、
    前記第1の貫通孔を塞がない途中の位置まで、前記ハウジング部の前記開口部に前記蓋部を嵌合させるステップと、
    前記途中の位置まで前記蓋部が嵌合された前記ハウジング部の底部を前記基板側にして、前記電気コネクタを前記基板に載置させるステップと、
    前記第2の貫通孔から前記第1の貫通孔への通風経路が形成された状態で、前記基板に載置された前記電気コネクタにはんだリフロー処理を施して、前記第1の接続端子の一方端を前記基板と電気的に接続するステップと、
    前記第2の接続端子の他方端と前記電気コネクタに挿入される前記外部部品の外部接続端子とを接続するステップと、
    前記第2の接続端子の他方端と前記外部部品の外部接続端子とが接続された後、前記途中の位置まで嵌合された前記蓋部をさらに嵌合させて、前記第1の貫通孔を塞ぐステップとを含む、
    電気コネクタを基板に実装して外部部品と接続する方法。
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