JP6176052B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置には、静電潜像に対してトナーにより画像が形成された用紙を定着するための定着装置が用いられている。定着装置では内部にハロゲンランプヒーター等の加熱手段を備えた定着回転部材によって画像形成済みの用紙を挟持搬送することで、用紙に画像を加熱定着させる。定着回転部材としては、加熱手段を備える加熱ローラーと加圧ローラーのローラー対や、ローラー対に定着ベルトを張架したもの等が用いられる。
従来の定着装置においては同じサイズの用紙を用いる場合、用紙が定着回転部材の同じ箇所を通過するために、定着回転部材における用紙の側端部(以下、用紙端部とする。)と接触する箇所に傷が発生していまい、直後に、直前まで通紙していた用紙幅よりも幅の広い用紙を通紙すると、その傷(以下、用紙端部傷とする。)により、幅広紙では、画像品質の劣化が生じていた。そこで例えば、特許文献1の記載のように、定着回転部材をその軸方向、即ち、通紙方向と直交する方向(以下、通紙幅方向とする。)に揺動させることで用紙が定着回転部材の同じ箇所を通過することを防止する技術が提案されている。
定着回転部材を通紙幅方向に揺動させる特許文献1の定着装置の揺動手段の制御は、記録媒体の枚数をカウントし、所定枚数が通過する毎に、定着回転部材の位置を変化させるように揺動手段を制御させたり、記録媒体の形状寸法(幅、長さ、厚さ)や材質に対応するパラメータを用いて揺動タイミングや揺動量を調整したりしている。
特開2006−91224号公報
ところが、記録媒体の厚さや材質を設定するには、ユーザーが操作表示部から入力設定するため、例えば、ユーザーによる入力間違いが起きた場合、画像形成装置が認識している紙情報と実際に通紙される紙種が異なり、最適な揺動動作が行われずに画像不良対策が不十分になる。さらに、必要以上に揺動動作を行って、無駄な電力を消費したり、部品寿命が短くなるなどの問題が生じてしまう。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
定着ニップを構成する2以上の定着回転部材を備えた画像形成装置において、
前記定着回転部材の定着ニップ通過後の画像表面の表面性を検出する表面性検出手段と、
前記定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段と、
前記表面性検出手段により検出された検出値に基づいて、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する制御手段と、
を有する。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の発明において、
前記検出値は、前記定着回転部材を通過する記録媒体の通紙幅方向の端部に相当する位置の検出値とする。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記検出値と予め設定された所定値を比較することにより、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の発明において、
前記制御手段は、前記検出値が前記所定値以下のときは、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断する。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の発明において、
前記検出値は、前記定着回転部材を通過する記録媒体の通紙幅方向の端部に相当する位置の表面性を検出して得られた第1の検出値と、前記記録媒体の通紙幅方向の端部以外に相当する位置の表面性を検出して得られた第2の検出値との差の値とする。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項5に記載の発明において、
前記制御手段は、前記第1の検出値と前記第2の検出値との差の値と予め設定された所定値を比較することにより、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項6に記載の発明において、
前記制御手段は、前記検出値と前記所定値を比較して、前記検出値が前記所定値以上のときは、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断する。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項2または5に記載の発明において、
前記記録媒体の通紙幅方向の端部に相当する位置は、直前のジョブの記録媒体の幅情報から取得する。
請求項に記載の画像形成装置は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、
前記表面均一化手段は、前記定着回転部材を通紙幅方向に揺動させる揺動手段とする。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項1〜のいずれか一項に記載の発明において、
前記表面均一化手段は、前記定着回転部材表面を研磨して表面を均一にする表面研磨手段とする。
請求項11に記載の画像形成装置は
定着ニップを構成する2以上の定着回転部材を備えた画像形成装置において、
前記定着回転部材の表面性を検出する表面性検出手段と、
前記定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段と、
前記表面性検出手段により検出された検出値に基づいて、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する制御手段と、
を有し、
前記表面性検出手段は、前記定着回転部材の表面を、画像データに変換するCCDと、前記CCDより変換された画像データを処理する画像処理部からなる。
請求項12に記載の画像形成装置は、
定着ニップを構成する2以上の定着回転部材を備えた画像形成装置において、
前記定着回転部材の定着ニップ通過後の画像表面の表面性を検出する表面性検出手段と、
前記定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段と、
前記表面性検出手段により検出された検出値に基づいて、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する制御手段と、
を有し、
前記表面性検出手段は、前記定着ニップ通過後の画像表面を、画像データに変換するCCDと、前記CCDより変換された画像データを処理する画像処理部からなる。
本発明によれば、定着回転部材の表面または定着後の用紙画像上の表面性を直接検出して、定着回転部材の表面を均す手段を動作させるので、ユーザーの入力ミスに依存することなく、最適な動作で用紙端部傷を解消することができ、画像不良を防止することができる。また、省エネおよび部品の耐久性向上を達成することができる。
本発明を備えた画像形成装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る第1の定着装置の基本構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る第2の定着装置の基本構成を示す断面図である。 本発明に係る定着回転部材の表面を均一にする第1の表面均一化手段である揺動駆動機構を示す正面図である。 本発明に係る定着回転部材の表面を均一にする第2の表面均一化手段である研磨ローラーを備えた定着装置を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の定着装置において、用紙幅方向のサイズの異なる用紙が、順に、定着装置へ搬送される前後の状態を示した平面図である。 本発明に係る定着回転部材の表面均一化動作の第1の制御に関するフローチャートである。 本発明に係る定着回転部材の表面均一化動作の第2の制御に関するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る構成の一例を示す断面図である。
本発明の実施形態における画像形成装置の構成及び動作について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態ではカラーの画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、例えばモノクロの画像形成装置によっても本発明を実現することは可能である。
図1に、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成について、詳細に説明する。
図1に示す画像形成装置1は、タンデム型カラー画像形成装置とも称され、4組の画像形成部20によりカラー画像形成を行う。画像形成装置1は、電子写真方式の作像プロセスを用いて画像データを記録媒体の用紙上に画像形成する。この画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部41と、画像読取部9と、画像形成部20と、中間転写装置17と、2次転写ローラー13Aと、定着装置18と、制御部90とを有する。
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台2と、複数の送りローラー3と、搬送ローラー4と、搬送ガイド5と、原稿排出ローラー6と、原稿排出トレイ7とを有している。原稿給紙台2にセットされた原稿Gは、複数の送りローラー3によって、画像読取部9の読取位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド5および原稿排出ローラー6は、複数の送りローラー3及び搬送ローラー4により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ7に排出する。
画像読取部9は原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台8に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプLによって照射される。原稿Gからの反射光は第1ミラーユニット30、第2ミラーユニット31、レンズユニット32を経由して撮像素子33の受光面に結像する。撮像素子33は、入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。出力された画像信号は、A/D変換されることにより画像データとして作成される。
また、画像読取部9は画像読取制御部34を有している。画像読取制御部34は、A/D変換によって作成された画像データに、シェーディング補正やディザ処理、圧縮等の処理を施して、制御部90に格納する。なお、画像データは、画像読取部9から出力されるデータに限定されず、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置などの外部装置から受信したものであってもよい。
用紙収納部41は、装置本体の下部に配置されており、用紙Pのサイズや種類に応じて複数備えられている。用紙Pは、給紙部42により給紙されて用紙搬送部44に送られ、用紙搬送部44によって転写位置である2次転写ローラー13Aに搬送される。また、用紙収納部41の近傍には、手差部47が備えられている。この手差部47からは、用紙収納部41に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
画像読取部9と用紙収納部41との間には、画像形成部20と、中間転写装置17と、定着装置18とが配置されている。画像形成部20は、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部20Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部20M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成部20C、ブラック(K)色の画像を形成する画像形成部20Kの計4組の画像形成部が配置されている。
画像形成部20Yは、像担持体としての感光体ドラム11Yと、その周囲に配置された帯電部23Y、光書込部22Y、現像部21Yおよび感光体ドラムクリーニング部25Yとを有する。同様に画像形成部20Mは、像担持体としての感光体ドラム11Mと、その周囲に配置された帯電部23M、光書込部22M、現像部21Mおよび感光体ドラムクリーニング部25Mとを有する。画像形成部20Cは、像担持体としての感光体ドラム11Cと、その周囲に配置された帯電部23C、光書込部22C、現像部21Cおよび感光体ドラムクリーニング部25Cとを有する。画像形成部20Kは、像担持体としての感光体ドラム11Kと、その周囲に配置された帯電部23K、光書込部22K、現像部21Kおよび感光体ドラムクリーニング部25Kとを有する。なお、画像形成部20Y、20M、20C、および20K、のそれぞれの感光体ドラム11Y、11M、11C、および11K、帯電部23Y、23M、23C、および23K、光書込部22Y、22M、22C、および22K、並びに感光体ドラムクリーニング部25Y、25M、25C、および25Kは、それぞれ同様の機能を有する構成である。したがって、以下では、特に区別がある場合を除き、符号Y、M、CまたはKを付さずに表記する。
本実施形態の画像形成においては、転写部材として、中間転写ベルト16および2次転写ローラー13Aが用いられる。
中間転写ベルト16は無端ベルトであり、複数のローラーにより架設され、走行可能に支持される。画像形成部20Y、20M、20C、および20Kに形成された各色のトナー像は、1次転写部13Y、13M、13C、および13Kにより走行する中間転写ベルト16上に逐次転写され、各色(Y、M、C、K)の層が重畳したカラー画像(トナー像)が中間転写ベルト16上に1次転写される。
2次転写ローラー13Aは、中間転写ベルト16を介して2次転写対向ローラー16bに当接して配置され、2次転写ローラー13Aと2次転写対向ローラー16bとの間で形成される転写ニップを用紙Pが通過することにより、中間転写ベルト16上のトナー像が、用紙Pに2次転写される。
2次転写ローラー13Aにおける用紙Pの排出側には、定着装置18が配置されている。この定着装置18は、例えば、定着回転部材として、定着上ローラー51と定着下ローラー52と、加熱ローラー53と、定着ベルト54とを有している。加熱ローラー53の内部には、加熱部材として、ハロゲンヒーター55を有しており、用紙Pを加熱及び加圧して、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
画像形成装置1の上記各部は、制御部90と接続されており、制御部90により適宜制御される。制御部90に含まれる記憶部91には、画像形成に関わる処理に対応するプログラムが格納されており、画像形成装置1の上記各部の各機能は、制御部90の一部として構成されるCPU92によって、対応するプログラムを実行されることにより発揮される。
なお、画像形成装置1は、それぞれ上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
次に、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る第1の定着装置18の基本構成について詳細に説明する。
定着ベルト54は、無端状に形成され、例えば、基体として厚さ70μmのPI(ポリイミド)を用い、基体の外周面を弾性層として厚さ200μmの耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30°)で被覆し、更に、表層に厚さ30μmの耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)のコーティングをしている。外形寸法は、例えば170mmである。
定着ベルト54は、加熱ローラー53及び定着上ローラー51に張架されている。
加熱ローラー53は、定着ベルト54を加熱する。つまり、加熱ローラー53は、定着ベルト54を加熱する加熱手段として、その軸方向に延在するハロゲンヒーター55を内蔵し、例えば、アルミニウム等から形成された肉厚4mmの円筒状の芯金の外周面を、厚さ30μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングした樹脂層で被覆している。外径寸法は例えば90mmである。
ハロゲンヒーター55の温度は、制御部90によって制御される。ハロゲンヒーター55によって加熱ローラー53が加熱され、その結果、定着ベルト54が加熱される。なお、定着ベルト54は、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)や抵抗発熱体により加熱されるように構成されても良い。
定着上ローラー51及び定着下ローラー52は、定着ベルト54を介してお互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラー51と定着下ローラー52との圧接部として、定着ニップが形成される。
定着上ローラー51は、鉄等の金属から形成された中実の芯金を、弾性層として厚さ20μmの耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A10°)で被覆し、さらに、厚さ10μmの低摩擦で耐熱性樹脂であるPTFEでコーティングした樹脂層で被覆している。外径寸法は、例えば90mmである。
定着下ローラー52は、画像形成装置1への電源投入直後の昇温時間を短縮するため、加熱手段としてハロゲンヒーター55を内蔵し、アルミニウム等から形成された肉厚4mmの円筒状の芯金の外周面を、弾性層として厚さ2mmの耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A10°)で被覆し、更に、厚さ2μmのPFAチューブの樹脂層で被覆している。外径寸法は、例えば90mmである。
定着下ローラー52は、定着ベルト54の温度を安定させる。つまり、定着ベルト54からの放熱を抑制するために、ハロゲンヒーター55によって所定の温度(例えば80〜120℃)に保持される。ハロゲンヒーター55の温度は、制御部90によって制御される。
定着装置18の定着速度は、例えば、500mm/sである。ここで、定着速度とは、定着上ローラー51と定着下ローラー52とによって形成される定着ニップを、用紙Pが通過する速度である。
定着回転部材の表面性を検出する表面性検出手段70について説明する。
ここで、表面性とは、定着回転部材と、その他の部材及び用紙Pとの接触などによって、定着回転部材の表面に発生する傷、凹凸、粗さなどの状態のことを示す。
定着ベルト54を張架した加熱ローラー53の上方には、定着ベルト54の表面の凹凸を検出する手段として、表面性検出手段70が配置されている。表面性検出手段70は、レーザーを照射する照射部材56と、レーザーを受光する受光部材57と、固定部材58と、スライド軸59とから構成されている。
照射部材56および受光部材57は、固定部材58によって照射部材56から定着ベルト54に向けて照射された入射光に対して、受光部材57へ正反射する位置に配置されている。そして、スライド軸59によって、照射部材56および受光部材57の入射角および反射角の配置関係を維持したまま、通紙幅方向にスライド移動することができる。つまり、表面性検出手段70は、様々な通紙幅サイズの用紙端部の位置に移動することができる。
受光部材57で受光した反射光は、制御部90によって光電変換され、電圧に換算される。定着ベルト54表面に凹凸が存在する場合は、乱反射して、受光部材57での正反射成分の受光量は減少するため、換算された電圧値は、凹凸が存在しない場合よりも低くなることから、実質、定着ベルト54の表面の凹凸具合を検出することが可能となる。
検出位置は、定着ベルト54と加熱ローラー53が張架されて密着している位置が好ましい。定着ベルト54と加熱ローラー53が接触していない位置で検出すると、駆動によるベルトのばたつきなどの影響により、正確な定着ベルト54の表面性の検出ができないからである。また、表面性検出手段70は通紙幅方向に複数備えた形態としてもよい。
画像形成動作が開始されて定着回転部材が駆動すると、照射部材56から定着ベルト54へレーザーが照射され、受光部材57が正反射光成分を受光し、受光量を電圧信号に変換した電圧値を制御部90に伝達する。制御部90では、受信した電圧値と、予め記憶部91に格納された電圧の所定値と、を比較して、受光した電圧値が所定値よりも低い場合は、定着回転部材の表面性が悪いと判断し、CPU92により、定着ベルト54の表面粗さを均一にする表面均一化手段を動作させる。
記憶部91に予め格納された所定値は、定着ベルト54の表面に微小微細な傷が存在するものの、定着後の用紙P上では、用紙端部傷によるスジ状の画像不良が発生しない程度の傷に相当する電圧値である。つまり、電圧値の低下は、受光部材57で受光する正反射成分が減少しているので、定着ベルト54の表面が荒れていることを意味し、所定値より低いと言うことは、許容範囲を超える可能性のある傷が存在することを意味する。
定着ベルト54の表面性を検出する他の方法としては、例えば、用紙幅方向の端部位置に相当する定着ベルト54の表面性と、その端部の位置以外に相当する定着ベルト54の表面性の2箇所を検出して検出値の差を求める。そして、その検出値の差と予め記憶された所定値とを比較し、所定値以上の差異があった場合には、表面均一化手段を動作させるような方法としてもよい。
定着ベルト54の表面性を検出する方法において、照射部材56および受光部材57を用いた表面性検出手段70のその他の方法としては、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサーを用いて定着ベルト54表面の画像データを読み取り、制御部90で画像処理する方法も有効である。
また、レーザー光を利用した距離センサーを備え、定着回転部材表面に微細な凹凸を検出する方法も考えられる。この方法は、必要最小限の検出精度を維持しつつ、構成を簡略化できるメリットがある。
なお、図2では、表面性検出手段70を加熱ローラー53に張架した定着ベルト54の上方に配置させた例を示したが、定着下ローラー52の下方側に配置させて、定着下ローラー52の表面性を検出しても構わない。これは、例えば、定着ベルト54の表面に用紙端部傷が発生すると、対向加圧している定着下ローラー52の表面に用紙端部傷の傷跡が発生するからである。また、定着ベルト54の上方に配置させた形態に比べて、表面性検出手段70への熱負荷が軽減され、表面性検出手段70の耐久性の悪化や検出精度の低下を防止するなどのメリットがある。
さらに、図2の本発明に係る第1の実施形態では、定着回転部材として、定着ベルト54を用いたベルト定着装置としたが、例えば、図3に示すように、内部にハロゲンヒーター55などの加熱部材を備えた中空の定着ローラー72と、定着ローラー72に押圧して挟持させる加圧ローラー73と、からなるローラー対を備えたローラー定着装置としても構わない。
この場合も、定着ローラー72の表面性を検出するために、定着ローラー72の上方に表面性検出手段70を備えて、定着ローラーの表面性を直接検出することができる。表面性検出手段70によって得られた電圧値と、予め制御部90に格納された電圧の所定値と比較して、定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段を動作させるか否かを判断することができる。そして、表面性検出手段70によって、定着ローラー72の表面の均一化が必要と判断した場合は、表面均一化手段を動作させることができる。
次に、定着回転部材の表面を均一にする第1の表面均一化手段について説明する。
第1の表面均一化手段は、定着装置18を通紙幅方向に揺動させる手段である。定着回転部材に発生する用紙端部傷は、用紙が常に同じ場所を通過することにより、局部的に集中して定着回転部材を傷付けてしまうことから、定着装置18を必要に応じて移動させることで、定着装置18における通紙位置を変化させる。つまり、用紙端部の位置を変更して用紙端部傷を用紙端部近傍に分散させることで、局部的な深い傷を発生させずに用紙端部近傍の粗さを均一にする。
定着装置18を揺動させる揺動駆動機構60について、図4を用いて説明する。
図4は、用紙Pが、2次転写ローラー13Aと2次転写対向ローラー16bとの間で形成される転写ニップから定着ニップに搬送されてくる方向から揺動駆動機構60を見た正面図である。
揺動駆動機構60は、定着装置18を保持する保持台61と、保持台61を揺動可能に支持する支持台62と、保持台61を支持台62上で揺動させる駆動部63とを備えている。
保持台61は、ベース部64と、ベース部64から突出するローラー取付部65とを有している。ベース部64は、支持台62の後述する上面66aに対向する。このベース部64には、定着装置18のローラー支持部75が固定されている。このローラー支持部75は、定着上ローラー51、定着下ローラー52及び加熱ローラー53(図1参照)を回転可能に支持する。
保持台61のローラー取付部65は、ベース部64の下部から突出しており、支持台62の後述する壁面66bに対向する。このローラー取付部65には、駆動部63の後述する一対の係合ローラー634A、634Bが回転可能に取り付けられている。
支持台62は、本体66と、本体66の回転可能に支持される複数の回転体67とを有している。本体66は、保持台61のベース部64に対向する上面66aと、保持台61のローラー取付部65に対向する壁面66bとを有している。本体66の上面66aには、複数の回転体67を回転可能に収容する複数の凹部66cが形成されている。この凹部66cの深さは、回転体67の直径よりも小さく設定されており、回転体67の一部は、上面66aから突出している。
複数の回転体67は、本体66の壁面66bに直行する方向に延びている軸を中心に回転する。これら複数の回転体67上には、保持台61のベース部64が載せられている。これにより、保持台61は、支持台62によって、用紙Pの平面に平行であって用紙Pの搬送方向に直交する方向に移動可能に支持される。複数の回転体67上に保持台61のベース部64を載せることにより、保持台61と支持台62との間に生じる摩擦抵抗を小さくすることができ、駆動部63の駆動力の省力化を図ることができる。
駆動部63は、ステッピングモーター631と、減速ギア群632と、偏心カム633と、一対の係合ローラー634A、634Bとを有している。ステッピングモーター631の回転軸は、減速ギア群632のうちの一方の端部に位置するギアに噛合っている。減速ギア群632のうちの他方の端部に位置するギアは、偏心カム633の後述するギア部633bに噛合っている。
偏心カム633は、円板状のカム部633aと、このカム部633aの回転軸に備えられたギア部633bを有している。カム部633aは、保持台61のローラー取付部65上に配置されており、カム部633aの回転軸は、ローラー取付部65に備えられた開口部(不図示)を貫通して支持台62の本体66に回転可能に取り付けられている。ギア部633bは、ローラー取付部65と支持台62の本体66との間に配置され、減速ギア群632のうちの他方の端部に位置するギアに噛合っている。
一対の係合ローラー634A、634Bは、保持台61のローラー取付部65に回転可能に取り付けられており、偏心カム633のカム部633aを挟んでいる。一対の係合ローラー634A,634Bの外周部と、偏心カム633におけるカム部633aの外周部は、それぞれ線接触している。
ステッピングモーター631の回転軸が回転すると、その回転力は、減速ギア群632を介して偏心カム633のギア部633bに伝わる。これにより、偏心カム633が回転軸を中心に回転する。その結果、偏心カム633のカム部633aが変位し、一対の係合ローラー634A,634Bの一方を押圧し、保持台61が用紙Pの平面に平行であって用紙Pの搬送方向に直交する方向に移動する。そして、偏心カム633のカム部633aが1回転すると、保持台61の揺動動作の1周期(1往復)が終了し、保持台61が元の位置に戻る。
揺動駆動機構60は、制御部90により駆動制御され、定着装置18を揺動動作させる。制御部90は、用紙Pが定着装置18に進入していないときに、揺動駆動機構60を駆動制御し、定着装置18を揺動方向の一方に移動させる。この移動を繰り返すことにより定着装置18の揺動を実現することが可能となる。
続いて、図5に示す定着回転部材の表面を均一にする第2の表面均一化手段について説明する。第2の表面均一化手段は、定着回転部材の表面の用紙端部傷に対して、研磨手段を当接して傷を研磨することで、用紙端部の位置付近の表面を均す。
図5は、定着ベルト54の表面を研磨する研磨ローラー50を適用した一例を示したものである。研磨ローラー50は、定着ベルト54と定着上ローラー51の接触部に対して、接離可能な位置に備えられており、SUSやアルミ等の金属からなるローラーを例示することができる。当該研磨ローラー50は、対向する定着上ローラー51の駆動に対して従動させるような形態とすることができる。また、その一方で、研磨ローラー50にモーター、にギア等の駆動部を備え、定着ベルト54の駆動速度と異なる速度で回転させることもできる。駆動部を備えて、異なる速度で研磨することにより研磨時間を短縮することができ、画像形成動作の速度を落とすことなく、生産性の高い装置を提供することができる。
研磨ローラー50においても、表面性検出手段70と同様に、通紙幅方向にスライド移動する機構を備え、移動タイミングも表面性検出手段70と同期することができる。研磨ローラー50は、左右の用紙端部に備えられていることが望ましく、また、各紙サイズの用紙端部の位置に複数備えた形態としてもよい。
研磨ローラー50の通紙幅方向におけるローラー幅は5〜10mm程度の短いローラーが望ましい。紙サイズの異なる紙が通紙されたときに、用紙端部によって傷が付いた定着回転部材の位置Qのみを研磨することができる。
研磨ローラー50は表面性検出手段70の結果により、定着ベルト54の表面を均一にすることが必要と判断したときは、研磨ローラー50を定着ベルト54に当接させて、定着ベルト54の表面を研磨して表面性を均一にする。一方、不要と判断したときは、研磨ローラー50を定着ベルト54から離間させておくことができる。不要なときは、定着ベルト54の表面を研磨せずに、両者を離間させておくことにより、省電力、長寿命を達成することができる。
図6は、本発明に係る画像形成装置1において、用紙幅方向のサイズの異なる用紙Pが、順に、定着装置18へ搬送される前後の状態を示した平面図であり、用紙幅方向における表面性検出の検出位置について説明する。
例えば、画像形成装置1の最大通紙可能幅よりも狭い小サイズ紙を連続通紙すると、定着ベルト54の表面において、小サイズ紙の通紙幅方向の端部近傍に相当する位置Qが用紙端部のエッジによって傷付けられて、他の表面よりも粗くなっていく。小サイズ通紙後に、小サイズ紙よりも通紙幅方向の広い大サイズ紙を通紙すると、通紙された大サイズ紙の表面には、定着ベルト54の表面の位置Qに相当した位置に、通紙方向にスジ状の光沢ノイズが発生する。そこで、表面性検出手段70は、用紙幅方向の端部近傍に相当する位置Qと、位置Qよりも外側で、且つ、大サイズ通紙幅領域内の位置Rの2箇所の表面性を検出する。
位置Qと位置Rの検出結果の差と、予め記憶部91に記憶されている所定値とを比較して、所定値以上の差があった場合には、定着ベルト54表面の表面性(粗さ)が均一になるように表面均一化手段を動作させる。これにより、必要最小限の動作で、十分な光沢ノイズの抑制効果を得ることができる。また、位置Qと位置Rの検出結果の差が所定値よりも小さい場合には、表面均一化手段を動作させず、不必要な電力消費を防止するとともに各部材の劣化を抑制することができる。なお、ここでの表面均一化手段は、定着装置18を用紙幅方向(A1/A2方向)に揺動させる揺動手段を用いた。定着装置18の揺動により、用紙端部が常に同じ位置に搬送されることがなくなり、定着ベルト54表面に局部的に深い傷をつけてしまう問題を解消することができる。
図7は、定着回転部材の表面均一化動作の第1の制御に関するフローチャートである。なお、ここでの表面性検出方法は、上記で説明した位置Qと位置Rの2箇所の表面性を検出する方法とし、表面均一化動作は、第1の表面均一化手段として説明した定着装置18の揺動動作とする。
本発明に係る表面均一化動作の制御は、画像形成動作の指示に基づいて開始される。ここで、表面均一化制御を開始するタイミングは、画像形成動作開始時の1回のみでもよく、また、印刷枚数、定着回転部材の回転時間や走行距離などの所定量が予め設定された所定値に到達する毎に行ってもよい。適宜設定可能である。
表面均一化動作の制御が開始されると、表面均一化動作が許可されているか否かのモードの確認判断を行う(ステップS1)。モードの設定方法は、ユーザーによる入力操作や紙情報に基づく自動判別など、一般的な方法から自由に選択可能である。例えば、紙情報に基づく自動判別では、坪量90g/m以下の所謂薄紙が通紙される場合、用紙のコシが弱いので定着ベルト54の表面には用紙端部傷はほとんど発生しない。また、画像形成装置1において、通紙可能な最大幅のサイズ紙を通紙するときも、それ以上の幅広紙が通紙されないため、用紙端部傷が画像不良として顕在化しないので問題にならない。上記の場合は、自動的に表面均一化動作を許可しないと判断する。これは、不要な動作による電力の発生や各部材の消耗を防止するためである。
表面均一化動作が許可されていると判断したときには、履歴から直前のジョブで通紙された用紙幅情報を取得する(ステップS2)。定着ベルト54の表面に用紙端部傷が発生する箇所は、用紙サイズによって異なることから、予めその場所を特定するための情報である。
次に、取得した用紙幅情報に基づいて表面性検出手段70を動作させる(ステップS3)。ここでは、ステップS2で取得した用紙幅情報に基づいて表面性検出手段70を通紙幅方向にスライド移動させ、通紙幅方向における用紙端部に相当する定着ベルト54表面の位置Q近傍の表面性を検出するとともに、表面性検出手段70を用紙端部に相当する位置よりも外側で、且つ最大通紙幅領域よりも内側の位置Rにも移動させて表面性を検出する。
表面性検出手段70を位置Qに移動させる場合、用紙幅情報に基づいて用紙端部の位置にピンポイントに移動できることはもちろんであるが、この他に、用紙情報に基づく用紙端部の位置から外側(非通紙側)に向かって3mm程度の範囲内に移動させることも有効である。用紙収納部41の幅方向の規制ガタや通紙中の斜行によって、用紙端部の位置が1〜2mm程度のばらつきが生じることにより、用紙端部傷は、用紙端部から外側へ3mm程度の範囲で形成されることがあり、その範囲で検出することによって、検出精度を向上させることができるからである。また、用紙幅情報に基づく用紙端部位置の内外3mm程度の範囲内で、表面性検出手段70を移動させ、例えば、0.5mm間隔で計12箇所の表面性を細かく検出することにより、更に検出精度を向上させることもできる。
この場合、細かく検出された結果のうち、最も表面性が悪い結果を抽出することにより、より精度の高い検出が可能となる。なお、表面性検出手段70を通紙幅方向に複数備えた形態の画像形成装置においては、表面性検出手段70を用紙幅方向に移動する動作は必要なく、表面性検出動作のみを実行すればよい。
そして、表面性検出手段70で位置Qを検出する第1の検出結果と位置Rを検出する第2の検出結果を取得する。
次に、ステップS3での検出結果に基づいて、定着回転部材の表面均一化動作が必要か否かの判断を行う(ステップS4)。第1と第2の検出結果の差が、予め設定した所定値以上の場合には、定着ベルト54の表面に用紙端部傷が深くなっていると判断し、表面均一化動作が必要と判断される。第1と第2の検出結果の差が予め設定した所定値よりも小さい場合には、スジ状の画像不良に至るような深い用紙端部傷は発生していないと判断するので、表面均一化動作は不要と判断する。また、位置Qおよび位置Rについて2箇所以上の検出を行う方法では、検出結果の最大値や最小値、平均値などの代表値を用いて、予め設定した所定値と比較してもよい。
ステップS4にて、表面均一化動作が必要と判断したときは、表面均一化動作を実行する(ステップS5)。ここで、ステップS5で実行される表面均一化動作が定着装置18の揺動動作であるときは、用紙Pが定着装置18に進入していないときに、定着装置18は揺動駆動機構60によって揺動方向の一方に移動する。用紙Pが定着装置18に進入していないときとは、つまり、今回のジョブで設定された画像形成動作の設定枚数の1枚目である先の用紙Pが、定着装置18の定着ニップに進入するまでか、もしくは、先の用紙Pが定着ニップを通過した直後から、次の用紙Pが定着ニップに進入するまでの間(以下、紙間とする。)である。
表面均一化動作は、例えば、動作回数、動作時間および動作枚数など、予め設定した所定値を有している。ここでの所定値は、ステップS4で表面均一化動作が必要と判断したときの用紙端部傷を解消するのに十分な動作に設定することが望ましい。
ステップS5の表面均一化動作の実行について、詳細に説明する。
ここで実行する表面均一化動作は、定着装置18の揺動動作とする。さらに、予め設定した揺動動作の所定値は、例えば揺動動作の動作回数とする。
ステップS4にて、表面均一化動作が必要と判断したときは、今回のジョブの1枚目の用紙Pが定着ニップに進入するまでに、揺動駆動機構60により定着装置18を揺動方向の一方に移動する。このとき、制御部90は、記憶部91に、定着装置18の揺動動作が1回実行したことをカウントする。その後、揺動動作の実行値が、今回のジョブの設定枚数の値以上か否かの判断を行う(ステップS6)。
揺動動作の実行値が、今回のジョブの設定枚数の値以上となったときは、ジョブが終了すると判断し、画像形成動作に合わせて揺動動作の制御も終了する。一方、揺動動作の実行値が、今回のジョブの設定枚数の値よりも小さいときには、揺動動作の実行値が、揺動動作の所定値に達したか否かの判断を行う(ステップS7)。
ステップS7にて、揺動動作の実行値が設定値に達していないときは、ステップS5に戻り、2回目の揺動動作を行う。このとき、制御部90は、記憶部91に揺動動作を2回実行したことをカウントする。このように、ステップS6にて、揺動動作の実行値がジョブの設定枚数の値以下となり、さらにステップS7にて、揺動動作の実行値が所定値に達しない場合は、ステップS5からステップS7の処理ルーチンを繰り返す。
一方、ステップS7にて、揺動動作の実行値が所定値に達した場合は、ステップS3に戻り、再度、表面性検出手段70で、定着ベルト54上の位置Q及び位置Rの表面性を再検出する。ステップS4で、位置Qと位置Rの検出結果の差が、前回の検出結果と同様に、所定値を下回らない場合は、表面均一化動作を再開する。位置Qと位置Rの検出結果の差が、所定値よりも小さくなった場合は、用紙端部傷が解消されたと判断して表面均一化動作を終了する。このように、ステップS4で表面均一化動作が不要と判断されるか、または、ステップS6で、表面均一化動作が所定値まで動作できないと判断されるまで、ステップS3からステップS7までのルーチンを繰り返す。
上記で説明した第1の制御に関するフローチャートのステップS3において、定着回転部材の表面性を検出する方法は、位置Qと位置Rの2箇所の検出結果の差と、予め設定された所定値とを比較して、表面性均一化動作の必要性を判断したが、位置Qのみでの検出方法でも構わない。位置Qのみでの検出方法の場合も、同様に位置Qの検出結果と予め設定された所定値とを比較して、表面均一性動作の必要性を判断する。
図8は、定着回転部材の表面均一化動作の第2の制御に関するフローチャートである。なお、図7と、同一の処理がある場合は符号も共通とする。
第2の制御の特徴は、通紙可能な最大幅の用紙端部に対する均一化動作を実施しない制御である。そのため、第1の制御よりも、画像出力の生産性を優先した制御であり、必要以上に均一化動作を行わないため、電力消費を抑えることができる。
第2の制御は、定着回転部材の表面性均一化制御が開始されてからステップS2までの処理については、第1の制御のステップS1及びステップS2と同一であるため、ステップS8から説明する。
ステップS2で取得した直前のジョブの用紙幅情報が、通紙可能な最大幅か否かを確認する(ステップS8)。直前のジョブの用紙幅が、通紙可能な最大幅であった場合は、この最大幅サイズよりも幅広いサイズを通紙することがないので、用紙端部傷の傷跡が用紙P上で顕在化することはなく、画像品質への影響はない。よって、表面均一化動作が不要と判断するので制御を終了する。ジョブによっては、予めサイズや印刷枚数や紙種(用紙の坪量違い)などの異なる用紙条件を組み合わせて、1度にまとめて連続印刷するプログラムジョブなどある。前記プログラムジョブの場合には、例えば、最大通紙幅の用紙を除いた小サイズ紙において、予め記憶部91に格納されている用紙条件の優先順位をまとめた条件テーブルから、制御部90が、用紙端部傷が発生する可能性が高い用紙サイズを選定する。
一方、直前のジョブの用紙幅が、通紙可能な最大幅ではない場合は、今回のジョブの用紙幅情報と比較する(ステップS9)。直前のジョブの用紙幅よりも今回のジョブの用紙幅が小さい場合は、直前の通紙の用紙端部傷の位置が、今回の用紙幅よりも広い位置なので、用紙端部傷によるスジ状の画像不良は発生しないと判断して、このことから制御を終了する。
直前の用紙幅よりも今回のジョブの用紙幅の方が広い場合は、今回通紙する用紙Pの表面に、用紙端部傷によるスジ状の画像不良が発生する可能性があるので、表面性検出手段70の動作を開始する(ステップS3)。
次に、ステップS3での検出結果に基づいて、定着回転部材の表面均一化動作が必要か否かの判断を行う(ステップS4)。ステップS4にて、表面均一化動作が必要と判断したときは、表面均一化動作を実行する(ステップS5)。
第2の制御に関するフローチャートにおいても、ステップS5で、表面均一化動作を実行後、揺動動作の実行値が、今回のジョブの設定枚数の値以上か否かの判断を行う(ステップS6)。
揺動動作の実行値が、今回のジョブの設定枚数の値以上となったときは、ジョブが終了すると判断し、画像形成動作に合わせて揺動動作の制御も終了する。一方、揺動動作の実行値が、今回のジョブの設定枚数の値よりも小さいときには、揺動動作の実行値が、揺動動作の所定値に達した否かの判断を行う(ステップS7)。
ステップS7にて、揺動動作の実行値が設定値に達していないときは、ステップS5に戻り、2回目の揺動動作を行う。このとき、制御部90は、記憶部91に揺動動作を2回実行したことをカウントする。このように、ステップS6にて、揺動動作の実行値がジョブの設定枚数の値以下となり、さらにステップS7にて、揺動動作の実行値が所定値に達しない場合は、ステップS5からステップS7の処理ルーチンを繰り返す。
一方、ステップS7にて、揺動動作の実行値が所定値に達した場合は、ステップS3に戻り、再度、表面性検出手段70で、定着ベルト54上の位置Q及び位置Rの表面性を再検出する。ステップS4で、位置Qと位置Rの検出結果の差が、前回の検出結果と同様に、所定値を下回らない場合は、表面均一化動作を再開する。位置Qと位置Rの検出結果の差が、所定値よりも小さくなった場合は、用紙端部傷が解消されたと判断して表面均一化動作を終了する。このように、ステップS4で表面均一化動作が不要と判断されるか、または、ステップS6で、表面均一化動作が所定値まで動作できないと判断されるまで、ステップS3からステップS7までのルーチンを繰り返す。
なお、本発明に係る画像形成装置1においては、表面性検出手段70による検出動作を行うモードと行わないモードに切り替えることができる。例えば、ユーザーによる入力があったときのみ表面性検出手段70を動作させたり、予定枚数のプリント動作があったときのみ動作させたり、または、モード切替スイッチを備えたりする、など、必要最小限に動作させることで、より電力削減に貢献できるメリットがある。
次に本発明に係る第2の実施の形態について図9を用いて説明する。第1の実施の形態と違う点は、定着回転部材の表面性を検出するのではなく、定着後のトナー画像の表面性を検出して、定着回転部材の表面性を推測することが特徴となる。表面性検出以降の制御および動作は、第1の実施の形態を踏襲する。
図9は、本発明に係る画像形成装置1において、定着ニップ通過後における用紙P上のトナー画像の表面性を検出する例を示したものである。第2の実施の形態における表面性検出手段70は、図2に記載の表面性検出手段70の構成および検出方法を用いることができる。定着ニップにおいて用紙Pに定着されたトナー画像の光沢具合を表面性検出手段70で検出することにより、定着ベルト54の表面粗さを推測することができる。
具体的には、定着ベルト54の表面が荒れた場所において、トナー画像が転写された用紙Pを定着すると、トナー画像には、表面の荒れた定着ベルト54と定着下ローラー52との間で熱および圧力が加わってトナーが溶融する。トナー画像の表面状態は、定着ベルト54の表面粗さに倣って定着されるため、定着ベルト54の表面が荒れていると、トナー画像の表面も粗くなり、画像の光沢性が悪くなる。そのため、表面性検出手段70で画像の光沢具合を検出すれば、実質、定着ベルト54の表面粗さを推測することができる。
照射部材56から照射されたレーザーが記録媒体に反射される位置は、通紙時の用紙のばたつきによる検出位置の変動によって生じる測定誤差を排除するため、通紙中の用紙Pの裏面側に通紙ガイド部材71等がある位置が望ましい。
また、表面性検出手段70の代わりに、例えば、定着ニップ後から排紙ローラー76までの用紙Pの搬送経路上に存在するインラインセンサー77を利用することができる(図1参照。)。インラインセンサー77は、定着された画像をCCD等のイメージセンサーを用いて画像データを読み取り、例えば、画像形成時の画像濃度を補正させたり、画像形成の条件を適正化するための画像情報を入手する機能がある。このインラインセンサー77で得られた画像情報を、制御部90で画像処理を行い、定着ニップ通過後の定着画像の表面粗さを検出して、定着回転部材の表面を均一にする動作にフィードバックしても良い。
以上により、本発明では、ユーザーによる入力間違いが起きても、定着回転部材の表面性を実際に検出したり、定着後の用紙の画像の表面性を検出して定着回転部材の表面性を推測したりするので、無駄な動作や電力を消費することなく、最適な動作で用紙端部傷を解消することができ、画像不良を防止することができる。
1 画像形成装置
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
13Y,13M,13C,13K 1次転写部
13A 2次転写ローラー
16 中間転写ベルト
16b 2次転写対向ローラー
17 中間転写装置
18 定着装置
20Y,20M,20C,20K 画像形成部
21Y,21M,21C,21K 現像部
22Y,22M,22C,22K 光書込部
23Y,23M,23C,23K 帯電部
25Y,25M,25C,25K 感光体ドラムクリーニング部
41 用紙収納部
42 給紙部
44 用紙搬送部
50 研磨ローラー
51 定着上ローラー
52 定着下ローラー
53 加熱ローラー
54 定着ベルト
55 ハロゲンヒーター
56 照射部材
57 受光部材
58 固定部材
59 スライド軸
60 揺動駆動機構
70 表面性検出手段
71 通紙ガイド部材
76 排紙ローラー
77 インラインセンサー
90 制御部
91 記憶部
92 CPU
P 用紙

Claims (12)

  1. 定着ニップを構成する2以上の定着回転部材を備えた画像形成装置において、
    前記定着回転部材の定着ニップ通過後の画像表面の表面性を検出する表面性検出手段と、
    前記定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段と、
    前記表面性検出手段により検出された検出値に基づいて、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記検出値は、前記定着回転部材を通過する記録媒体の通紙幅方向の端部に相当する位置の検出値とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出値と予め設定された所定値を比較することにより、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出値が前記所定値以下のときは、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出値は、前記定着回転部材を通過する記録媒体の通紙幅方向の端部に相当する位置の表面性を検出して得られた第1の検出値と、前記記録媒体の通紙幅方向の端部以外に相当する位置の表面性を検出して得られた第2の検出値との差の値とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の検出値と前記第2の検出値との差の値と予め設定された所定値を比較することにより、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記検出値と前記所定値を比較して、前記検出値が前記所定値以上のときは、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体の通紙幅方向の端部に相当する位置は、直前のジョブの記録媒体の幅情報から取得する請求項2または5に記載の画像形成装置。
  9. 前記表面均一化手段は、前記定着回転部材を通紙幅方向に揺動させる揺動手段とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記表面均一化手段は、前記定着回転部材表面を研磨して表面を均一にする表面研磨手段とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 定着ニップを構成する2以上の定着回転部材を備えた画像形成装置において、
    前記定着回転部材の表面性を検出する表面性検出手段と、
    前記定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段と、
    前記表面性検出手段により検出された検出値に基づいて、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する制御手段と、
    を有し、
    前記表面性検出手段は、前記定着回転部材の表面を、画像データに変換するCCDと、前記CCDより変換された画像データを処理する画像処理部からなる画像形成装置。
  12. 定着ニップを構成する2以上の定着回転部材を備えた画像形成装置において、
    前記定着回転部材の定着ニップ通過後の画像表面の表面性を検出する表面性検出手段と、
    前記定着回転部材の表面を均一にする表面均一化手段と、
    前記表面性検出手段により検出された検出値に基づいて、前記定着回転部材の表面が荒れていると判断した場合は、前記表面均一化手段の動作を実行する制御手段と、
    を有し、
    前記表面性検出手段は、前記定着ニップ通過後の画像表面を、画像データに変換するCCDと、前記CCDより変換された画像データを処理する画像処理部からなる画像形成装置。
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