JP6175795B2 - コンソールカップホルダ構造 - Google Patents
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Description
ところで、最近は様々な形状や大きさの飲料容器が販売されており、これに伴って、自動車等のコンソールカップホルダの形状も、販売される飲料容器の形状などに合わせて拡大する傾向にある。
一方、上述した特許文献1のコンソールカップホルダは、使用時に蓋体を回動させてカップ受け部を開放するように構成されているが、蓋体が車両後方にはみ出しているので、後席シートに着座する乗員の足元スペースが削られてしまい、従来のカップホルダ構造と同様の問題を有している。
そして、本発明において、前記リッドは、車両水平方向に対し角度が垂直以上に開かないように構成されている。
しかも、本発明のコンソールカップホルダ構造によれば、リッドを開くコンソールカップホルダの使用状態においても、前席シートの運転席及び助手席間に車両後方への出っ張りが生じていないので、後席シートの乗員が車両幅方向(例えば、助手席後方側から運転席後方側)へ移動するウォークスルーを容易に行うことができる。
しかし、本発明のコンソールカップホルダ構造では、車両水平方向に対し角度が垂直以上に開いている場合と比べて、車両水平方向に対し角度が垂直に位置しているリッドを乗員の足で踏みつける可能性を低減させることができるとともに、垂直以下の場合は乗員の足がリッドに当たっても当該リッドを閉まる方向へ押圧して回動させることになり、リッドが壊れる可能性を無くすことができる。しかも、本発明のコンソールカップホルダ構造では、ホールド機能も有するコンソールカップホルダのリッドが垂直以上に開かない構造としているので、こぼれる方向への飲料容器の傾きを防ぐことが可能となり、ホールド状態の飲料容器から飲料液がこぼれるのを防止できる。さらに、本発明のコンソールカップホルダ構造では、コンソールカップホルダのリッドが垂直以上に開かないことによって、リッドの重心が車両前方側に位置することとなり、リッドの閉動作を容易に行うことができる。
図1〜図5は本発明の実施形態に係るコンソールカップホルダ構造を示すものである。なお、図1、図4及び図5における矢印F方向は車両前方を示している。
なお、リヤコンソール1の後部の上面後端には、上部が開口した切欠き凹部10が設けられており、該凹部10に指の先端を入れて閉状態のリッド9に引っ掛けながらリッド9を上方へ回動させることにより、ホルダ本体8の上部が開いて、飲料容器6の設置が可能なように構成されている。
また、閉状態のリッド9の左右両側面9bは、上面9aの左右両側から下方へ向かって延びる三角形状に形成されており、リッド9が開いた状態では、上面9a及び左右両側面9bによって、ホルダ本体8に載置した飲料容器6の車両後方及び車両側方の三方を囲み、車両前方側のホルダ本体8の縦壁部8a及び上壁部8bと協働して、飲料容器6の外周を囲み、飲料容器6が倒れないように保持するようになっている。
しかも、本実施形態のリッド9は、車両水平方向に対し角度が垂直以上に開かないように構成されている。このような構成にした場合には、車両後方へ向かって上方に反るような角度が垂直以上に開く構造のリッドと比べて、車両水平方向に対し角度が垂直の開状態にある本実施形態のリッド9を後席シート4の乗員の足が踏みつけるおそれは少なくなり、仮に乗員の足がリッド9に当たっても、車両水平方向に対し角度が垂直以下のリッド9は車両前方の閉まる方向(矢印F方向)へ押圧されて回動することになり、乗員の足によってリッド9が壊われる不具合を無くせるようになっている。それに加えて、開状態のリッド9が垂直以上に開かないことによって、リッド9の重心が車両前方側に位置し、リッド9の閉方向への回動操作が容易になる。
通常、後席シート4の乗員が車両を乗降する際に足40を上げる高さの基準として、サイドシルスカッフ11の頂点部Tsの高さが挙げられ、乗員が車室内において足40を動かす際には、床面からサイドシルスカッフ11の頂点部Tsまでの高さと同じ位置に持ち上げられる。そのため、本実施形態のコンソールカップホルダ7のように、サイドシルスカッフ11の頂点部Tsの高さを超えた部分まで開状態のリッド9が前席シート2,3のリクライニングカバー5の後端位置よりも車両後方へはみ出していなければ、十分な乗員足元スペースSを確保することが可能となり、乗員が足40を持ち上げたときにも飲料容器6や車両搭載部品のリヤコンソール1に当たるのを防ぐことが可能となる。
例えば、既述の実施の形態では、図示しない支持片とヒンジピンを用いてリッド9をリヤコンソール1に回動自在に支持しているが、他の支持装置を用いてリッド9を回動自在に支持することも可能である。
2,3 前席シート
4 後席シート
5 リクライニングカバー
6 飲料容器
7 コンソールカップホルダ
8 ホルダ本体
9 リッド
9a 上面
9b 側面
11 サイドシルスカッフ
40 乗員の足
R 車室内
S 乗員足元スペース
Tr リッドの頂部
Ts サイドシルスカッフの頂点部
Claims (4)
- 車室内に配設したリヤコンソールの後部に取付けられる開閉式のコンソールカップホルダ構造において、
前記コンソールカップホルダは、前記リヤコンソールの後部の上方角部に設けられ、飲料容器を設置するホルダ本体と、一端側が回動自在に取付けられ、前記ホルダ本体の上部を開閉するリッドを備え、閉状態においては前記リッドの表面が意匠の一部を構成し、開状態においては前記リッドの裏面側がカップホールド機構を構成する形状となっており、
開状態の前記リッドの後端位置は、前席シートのリクライニングカバーの後端位置と車両前後方向で同一もしくは前記リクライニングカバーの後端位置よりも車両前方に配置され、
前記リッドは、後端部が前記コンソールカップホルダに回動自在に取付けられ、後端部を中心にして前端部を車両上下方向に回動させることにより、開閉するように構成されていることを特徴とするコンソールカップホルダ構造。 - 開状態の前記リッドの頂部は、車両側部に設けられるサイドシルスカッフの頂点部よりも車両高さ方向で上側に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のコンソールカップホルダ構造。
- 前記リッドは、車両水平方向に対し角度が垂直以上に開かないように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンソールカップホルダ構造。
- 閉状態の前記リッドの上面は、車両後方から車両前方へ向かって、車両上方に位置するように傾斜した意匠面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンソールカップホルダ構造。
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