(実施形態1)
以下、本実施形態の点灯装置10について、図1〜図6を参照しながら説明する。
点灯装置10は、例えば、光源部20を点灯させる点灯装置である。また、点灯装置10は、光源部20を調光可能に構成されている。
光源部20は、例えば、複数個の固体発光素子21(図6参照)を備えている。固体発光素子21としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)などを用いることができる。
固体発光素子21としてLEDを用いる場合は、例えば、LEDチップが発する光をそのまま利用するものであってもよい。また、固体発光素子21としてLEDを用いる場合は、例えば、波長変換部材によりLEDチップの光の一部を波長変換して、LEDチップが発する光と波長変換部材が発する光とを混色した光を利用するものであってもよい。
光源部20では、固体発光素子21の発光色を白色としているが、この色を特に限定するものではない。また、光源部20では、複数個の固体発光素子21の電気的な接続関係を、直列接続としているが、これに限らず、例えば、並列接続であってもよいし、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続であってもよい。また、光源部20では、固体発光素子21の個数を複数個としているが、1個であってもよい。また、光源部20では、固体発光素子21として、LEDを用いているが、これに限らず、例えば、半導体レーザ素子、有機エレクトロルミネッセンス素子などを用いてもよい。
点灯装置10は、入力された直流電圧を所定の直流電圧に降圧する降圧チョッパ回路1と、降圧チョッパ回路1を制御する制御部2とを備えている。
降圧チョッパ回路1の前段には、降圧チョッパ回路1に直流電圧を供給する電源部7が設けられている。電源部7としては、例えば、直流電源などを用いることができる。なお、点灯装置10では、電源部7を構成要件として含まない。電源部7としては、直流電源を用いているが、これに限らず、例えば、商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換する電源装置などを用いてもよい。
降圧チョッパ回路1は、一対の入力端1a,1bと、スイッチング素子Q1と、ダイオード(第1ダイオード)D1と、インダクタL1と、コンデンサ(第1コンデンサ)C1と、一対の出力端1c,1dとを備えている。
入力端1aは、電源部7の高電位側と電気的に接続される。入力端1bは、電源部7の低電位側と電気的に接続される。要するに、降圧チョッパ回路1は、降圧チョッパ回路1の前段に設けられた電源部7から直流電圧が入力されるように構成されている。なお、本実施形態では、電源部7の低電位側が、接地されている。
スイッチング素子Q1としては、例えば、電界効果トランジスタなどを用いることができる。電界効果トランジスタとしては、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などを採用することができる。点灯装置10では、スイッチング素子Q1として、例えば、ノーマリオフ型のnチャネルMOSFETを用いている。
第1ダイオードD1のカソードは、入力端1aと電気的に接続されている。また、第1ダイオードD1のカソードは、第1コンデンサC1を介して、インダクタL1の一端と電気的に接続されている。インダクタL1の他端は、第1ダイオードD1のアノードと電気的に接続されている。
スイッチング素子Q1のドレインは、ダイオードD1のアノードと電気的に接続されている。また、スイッチング素子Q1のドレインは、インダクタL1の他端と電気的に接続されている。スイッチング素子Q1のゲートは、制御部2と電気的に接続されている。スイッチング素子Q1のソースは、抵抗(第1抵抗)R1を介して、入力端1bと電気的に接続されている。点灯装置10では、スイッチング素子Q1が降圧チョッパ回路1の低電位側に配置されている。すなわち、スイッチング素子Q1は、ローサイドのスイッチング素子を構成している。
第1抵抗R1は、スイッチング素子Q1に流れる電流(スイッチング素子Q1のドレイン電流)を検出するための抵抗である。また、第1抵抗R1は、第1抵抗R1の両端電圧を、スイッチング素子Q1のドレイン電流に比例する電圧として検出するように構成されている。なお、以下では、説明の便宜上、スイッチング素子Q1のドレイン電流に比例する電圧を、検出電圧と称することもある。
第1コンデンサC1の高電位側は、出力端1cと電気的に接続されている。第1コンデンサC1の低電位側は、出力端1dと電気的に接続されている。点灯装置10では、出力端1cに光源部20のアノード側が電気的に接続される。また、点灯装置10では、出力端1dに光源部20のカソード側が電気的に接続される。これにより、点灯装置10では、降圧チョッパ回路1により降圧された所定の直流電圧によって、光源部20を点灯させることが可能となる。
制御部2は、スイッチング素子Q1を一定の周波数(例えば、25〔kHz〕)でオンオフするように構成されている。具体的に説明すると、制御部2は、光源部20の順電圧(順方向電圧)を検出する第1検出回路9と、第1抵抗R1により検出された検出電圧の平均値を検出する第2検出回路11とを備えている。また、制御部2は、光源部20の光出力を指示する調光信号の調光レベルおよび光源部20の順電圧に基づいて基準電圧値を決定する演算部3と、複数個(本実施形態では、2個)の抵抗R2,R3とを備えている。また、制御部2は、演算部3により決定された基準電圧値と検出電圧の平均値との差を誤差信号として出力する出力部4と、スイッチング素子Q1のオン時間を決定する制御回路5とを備えている。本実施形態において、光源部20の順電圧は、複数個の固体発光素子21における合計の順電圧を意味する。固体発光素子21が1個である場合は、1個の固体発光素子21の順電圧を意味する。なお、以下では、説明の便宜上、抵抗R2を第2抵抗R2と称し、抵抗R3を第3抵抗R3と称する。
第1検出回路9は、降圧チョッパ回路1の出力端1d(光源部20のカソード側)と電気的に接続されている。また、第1検出回路9は、演算部3と電気的に接続されている。また、第1検出回路9は、降圧チョッパ回路1の入力端1aと電気的に接続されている(図示せず)。これにより、第1検出回路9は、降圧チョッパ回路1における入力端1aと出力端1dとの電位差を検出することが可能となり、光源部20の順電圧を検出することが可能となる。なお、本実施形態では、光源部20の順電圧を検出するために、第1検出回路9を、降圧チョッパ回路1における入力端1aと出力端1dとにそれぞれ電気的に接続しているが、この構成を特に限定するものではない。
第2検出回路11は、第1抵抗R1により検出された検出電圧を、平均化するように構成されている。具体的に説明すると、第2検出回路11としては、例えば、抵抗とコンデンサを備えた積分回路などを用いることができる。第2検出回路11の入力端は、スイッチング素子Q1のソースと電気的に接続されている。第2検出回路11の出力端は、出力部4と電気的に接続されている。
演算部3としては、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などを用いることができる。演算部3は、第1検出回路9により検出された光源部20の順電圧が入力されるように構成されている。また、演算部3は、例えば、調光器8からの調光信号が入力されるように構成されている。調光信号としては、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号などを用いることができる。PWM信号の周波数は、例えば、1〔kHz〕に設定されている。なお、点灯装置10では、調光器8を構成要件として含まない。
演算部3は、調光器8からの調光信号の調光レベルを認識するように構成されている。調光信号としてPWM信号を用いる場合は、演算部3に、例えば、調光器8からの調光信号の1周期に対するハイレベルの期間を計時する計時部(図示せず)などが設けられる。計時部としては、例えば、演算部3として用いられるMPUに内蔵されたカウンタ(図示せず)などを用いることができる。これにより、演算部3は、調光器8からの調光信号の調光レベル(オンデューティ比)を認識することが可能となる。
また、演算部3は、調光器8からの調光信号の調光レベルに基づいて、基準電圧値を決定するための第1データを選択するように構成されている。具体的に説明すると、演算部3に予め設けられた第1記憶部(図示せず)には、図2に示すような、調光器8からの調光信号の調光レベルと第1データとが対応付けられた第1相関データが、記憶されている。これにより、演算部3は、第1記憶部に予め記憶された第1相関データに従って、調光器8からの調光信号の調光レベルに対応する第1データを選択することが可能となる。
また、演算部3は、第1検出回路9により検出された光源部20の順電圧に基づいて、基準電圧値を決定するための第2データを選択するように構成されている。具体的に説明すると、演算部3の第1記憶部には、図3に示すような、光源部20の順電圧と第2データとが対応付けられた第2相関データが、記憶されている。これにより、演算部3は、第1記憶部に予め記憶された第2相関データに従って、第1検出回路9により検出された光源部20の順電圧に対応する第2データを選択することが可能となる。なお、点灯装置10では、第1相関データおよび第2相関データを、演算部3の第1記憶部に記憶させているが、これに限らない。例えば、点灯装置10では、記憶装置などを点灯装置10の構成要件として更に備えて、第1相関データおよび第2相関データを、この記憶装置に記憶させてもよい。
演算部3は、第1データと第2データとを乗算するように構成されている。また、演算部3は、第1データと第2データとを乗算した結果を、基準電圧値として決定するように構成されている。また、演算部3は、基準電圧値に対応する基準電圧信号を出力部4へ出力するように構成されている。
また、演算部3は、制御回路5によりスイッチング素子Q1をオンさせるためのタイミング信号を制御回路5へ出力するように構成されている。タイミング信号としては、例えば、矩形波信号などを用いることができる。タイミング信号の周波数は、一定の周波数(例えば、25〔kHz〕)に設定されている。演算部3は、一定の周期(例えば、32〔μs〕)が経過したときに、タイミング信号の出力レベルをハイレベルからローレベルにするように構成されている。なお、図4および図5中のTzは、上記一定の周期を表している。
出力部4としては、例えば、誤差増幅器などを用いることができる。出力部4の非反転入力端子は、演算部3と電気的に接続されている。出力部4の反転入力端子は、第2検出回路11と電気的に接続されている。また、出力部4の反転入力端子は、第2抵抗R2を介して、出力部4の出力端子と電気的に接続されている。出力部4の出力端子は、第3抵抗R3を介して、制御回路5と電気的に接続されている。
制御回路5は、スイッチング素子Q1のオンオフを制御するように構成されている。制御回路5としては、例えば、降圧チョッパ回路1を制御する制御用IC(Integrated Circuit)などを用いることができる。
制御回路5は、スイッチング素子Q1のゲートを駆動するゲートドライバ(図示せず)を備えている。ゲートドライバは、スイッチング素子Q1のゲートを駆動するためのドライブ信号を、スイッチング素子Q1のゲートへ出力するように構成されている。制御回路5は、スイッチング素子Q1をオフ状態からオン状態にする場合、ゲートドライバからのドライブ信号の出力レベルをローレベルからハイレベルにする。また、制御回路5は、スイッチング素子Q1をオン状態からオフ状態にする場合、ゲートドライバからのドライブ信号の出力レベルをハイレベルからローレベルにする。
また、制御回路5は、演算部3からのタイミング信号を入力する第1入力端子5aと、出力部4からの誤差信号を入力する第2入力端子5bと、ゲートドライバからのドライブ信号を出力する出力端子5cとを備えている。第1入力端子5aは、演算部3と電気的に接続されている。第2入力端子5bは、第3抵抗R3を介して、出力部4の出力端子と電気的に接続されている。出力端子5cは、スイッチング素子Q1のゲートと電気的に接続されている。
制御回路5は、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがハイレベルからローレベルになったとき、出力端子5cからのドライブ信号の出力レベルをローレベルからハイレベルにするように構成されている。これにより、点灯装置10では、スイッチング素子Q1をオフ状態からオン状態にすることが可能となる。
また、制御回路5は、のこぎり波状の電圧信号を発振する発振器6を備えている。なお、以下では、説明の便宜上、のこぎり波状の電圧信号を、のこぎり波信号と称することもある。
のこぎり波信号は、図4および図5中の一点鎖線で示すように、一定の周期Tz毎に、出力レベルが一定の割合(第1割合)で増加する第1時間T1と、出力レベルが予め設定された最小値Vsとなる第2時間T2とを備えた信号である。最小値Vsは、例えば、制御回路5として用いた制御用ICに予め設けられた第2記憶部(図示せず)に、記憶されているが、これに限らない。例えば、最小値Vsは、上記記憶装置などに記憶されていてもよい。
制御回路5は、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがハイレベルからローレベルになったとき、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルを増加し始めるように構成されている。また、制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルと出力部4から出力された誤差信号の出力レベルとに基づいて、スイッチング素子Q1のオン時間Ton(図4および図5参照)を決定するように構成されている。具体的に説明すると、制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルが出力部4から出力された誤差信号の出力レベルに達したとき、スイッチング素子Q1をオフするように構成されている。これにより、点灯装置10では、スイッチング素子Q1をオン状態からオフ状態にすることが可能となる。
また、制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルが予め設定された最大値Vp(図4および図5参照)に達したとき、のこぎり波信号の出力レベルを最小値Vsにするように構成されている。最大値Vpは、例えば、制御回路5として用いた制御用ICの第2記憶部に、記憶されているが、これに限らない。例えば、最大値Vpは、上記記憶装置などに記憶されていてもよい。
点灯装置10では、制御回路5として制御用ICを用いているが、これに限らない。例えば、点灯装置10では、制御回路5としてマイクロコンピュータなどを用いてもよい。制御回路5としてマイクロコンピュータを用いる場合は、演算部3として、例えば、マイクロコンピュータに予め設けられた演算装置を用いることができる。これにより、点灯装置10では、制御回路5と演算部3とを一体に構成することが可能となり、制御回路5と演算部3とを別体に構成した場合に比べて、点灯装置10の小型化を図ることが可能となる。
以下、本実施形態の点灯装置10の動作の一例について、図4に基づいて簡単に説明する。なお、図4では、点灯装置10が、光源部20を所定の調光レベル(第1調光レベル)で調光させる場合の動作について説明する。
制御回路5は、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがハイレベルからローレベルになったとき(図4中のt1,t4の時点など)、出力端子5cからのドライブ信号の出力レベルをローレベルからハイレベルにする。よって、スイッチング素子Q1は、オフ状態からオン状態となる。点灯装置10では、スイッチング素子Q1がオフ状態からオン状態になると、第1コンデンサC1、インダクタL1、スイッチング素子Q1の経路で電流が流れる。これにより、点灯装置10では、インダクタL1に流れる電流が経過時間に伴って増加して、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される。
また、制御回路5は、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがハイレベルからローレベルになったとき、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルを第1割合で増加させる。
制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルが出力部4から出力された誤差信号の出力レベルに達したとき(図4中のt2,t5の時点など)、ゲートドライバからのドライブ信号の出力レベルをハイレベルからローレベルにする。よって、スイッチング素子Q1は、オン状態からオフ状態になる。点灯装置10では、スイッチング素子Q1がオン状態からオフ状態になると、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出されて、インダクタL1に流れる電流が経過時間に伴って減少する。また、点灯装置10では、スイッチング素子Q1がオン状態からオフ状態になると、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがローレベルからハイレベルとなる。
また、制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルが予め設定された最大値Vpに達したとき(図4中のt3,t6の時点など)、のこぎり波信号の出力レベルを最小値Vsにする。
演算部3は、一定の周期Tzが経過したとき、タイミング信号の出力レベルをハイレベルからローレベルにする。
以上説明した本実施形態の点灯装置10は、固体発光素子21を具備する光源部20を調光可能な点灯装置であって、入力された直流電圧を所定の直流電圧に降圧する降圧チョッパ回路1と、降圧チョッパ回路1を制御する制御部2とを備えている。制御部2は、降圧チョッパ回路1におけるローサイドのスイッチング素子Q1を一定の周波数でオンオフするように構成されている。制御部2は、光源部20の光出力を指示する調光信号の調光レベルおよび光源部20の順電圧に基づいて基準電圧値を決定する演算部3を備えている。また、制御部2は、演算部3により決定された前記基準電圧値とスイッチング素子Q1に流れる電流に比例する電圧の平均値との差を誤差信号として出力する出力部4と、スイッチング素子Q1のオン時間を決定する制御回路5とを備えている。制御回路5は、のこぎり波状の電圧信号を発振する発振器6を備えている。制御回路5は、発振器6から発振された前記電圧信号の出力レベルと出力部4から出力された前記誤差信号の出力レベルとに基づいて、スイッチング素子Q1のオン時間を決定するように構成されている。これにより、点灯装置10では、従来例の点灯装置81に比べて、スイッチング素子Q1のオン時間Tonを、より正確に変更することが可能となる。
また、制御回路5は、発振器6から発振された前記電圧信号の出力レベルが出力部4から出力された前記誤差信号の出力レベルに達したとき、スイッチング素子Q1をオフするように構成されている。これにより、点灯装置10では、従来例の点灯装置81に比べて、スイッチング素子Q1のオン時間Tonを、より一層正確に変更することが可能となる。
以下、本実施形態の点灯装置10の動作の他の一例について、図5に基づいて簡単に説明する。なお、図5では、点灯装置10が、光源部20を第2調光レベルで調光させる場合の動作について説明する。また、以下では、第2調光レベルが、第1調光レベルよりも小さく設定されているものとして説明する。
制御回路5は、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがハイレベルからローレベルになったとき(図5中のt7,t10の時点など)、出力端子5cからのドライブ信号の出力レベルをローレベルからハイレベルにする。よって、スイッチング素子Q1は、オフ状態からオン状態になる。点灯装置10では、スイッチング素子Q1がオフ状態からオン状態になると、第1コンデンサC1、インダクタL1、スイッチング素子Q1の経路で電流が流れる。これにより、点灯装置10では、インダクタL1に流れる電流が経過時間に伴って増加して、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される。
また、制御回路5は、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがハイレベルからローレベルになったとき、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルを第1割合で増加させる。
制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルが出力部4から出力された誤差信号の出力レベルに達したとき(図5中のt8,t11の時点など)、ゲートドライバからのドライブ信号の出力レベルをハイレベルからローレベルにする。よって、スイッチング素子Q1は、オン状態からオフ状態になる。点灯装置10では、スイッチング素子Q1がオン状態からオフ状態になると、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出されて、インダクタL1に流れる電流が経過時間に伴って減少する。また、点灯装置10では、スイッチング素子Q1がオン状態からオフ状態になると、第1入力端子5aに入力されたタイミング信号の出力レベルがローレベルからハイレベルとなる。
また、制御回路5は、発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルが予め設定された最大値Vpに達したとき(図5中のt9,t12の時点など)、のこぎり波信号の出力レベルを最小値Vsにする。
演算部3は、一定の周期Tzが経過したとき、タイミング信号の出力レベルをハイレベルからローレベルにする。
本実施形態の点灯装置10では、調光器8からの調光信号の調光レベルを、例えば、第1調光レベルから第2調光レベルに変化させることによって、スイッチング素子Q1のオン時間tonを変更することが可能となる。すなわち、点灯装置10では、出力部4から出力された誤差信号の出力レベルに応じて、スイッチング素子Q1のオン時間tonを変更することが可能となる。
ところで、図17に示す構成を備えた従来例の点灯装置81では、制御回路84が、集積回路90の4番ピンP4により検出されたチョッパ電流に基づいて、スイッチング素子86をオフする。集積回路90の4番ピンP4は、集積回路90内に設けられた抵抗およびコンデンサからなるノイズフィルタ(RC回路)と電気的に接続されている。これに対して、本実施形態の点灯装置10では、制御回路5が、内蔵された発振器6から発振されたのこぎり波信号の出力レベルに基づいて、スイッチング素子Q1をオフする。よって、点灯装置10では、従来例の点灯装置81に比べて、スイッチング素子Q1をオフするのに遅延が発生するのを抑制することが可能となり、スイッチング素子Q1のオン時間Tonを、より正確に変更することが可能となる。これにより、点灯装置10では、従来例の点灯装置81に比べて、より深い調光レベル(例えば、1〜5〔%〕の範囲内の調光レベル)で光源部20を調光させることが可能となる。
以下、本実施形態の点灯装置10を備えた照明器具30の一例について、図6に基づいて簡単に説明する。
照明器具30は、例えば、天井材40に埋め込み配置される照明器具である。照明器具30は、光源部20と、光源部20を点灯させる点灯装置10と、点灯装置10を収納する筐体31とを備えている。
筐体31は、例えば、矩形箱状に形成されている。筐体31の材料としては、例えば、金属(例えば、鉄、アルミニウム、ステンレスなど)などを用いることができる。筐体31は、天井材40の上面側に配置されている。筐体31と天井材40との間には、スペーサ33が介在している。スペーサ33は、筐体31と天井材40との間を規定距離に保つように構成されている。
筐体31の第1側壁(図6では、左側壁)には、点灯装置10に電気的に接続された第1接続線32を導出するための第1導出孔(図示せず)が、形成されている。点灯装置10は、第1接続線32を介して、出力用コネクタ34aと電気的に接続されている。
また、照明器具30は、複数個の固体発光素子21を実装した基板36と、基板36が取り付けられる器具本体37とを備えている。
基板36としては、例えば、金属ベースプリント配線板などを用いることができる。照明器具30では、基板36の外周形状を、例えば、円形状としている。また、照明器具30では、基板36の平面サイズを、器具本体37の開口サイズよりも小さく設定している。
基板36は、第2接続線35を介して、入力用コネクタ34bと電気的に接続されている。入力用コネクタ34bは、出力用コネクタ34aと着脱自在に接続するように構成されている。照明器具30では、出力用コネクタ34aと入力用コネクタ34bとを接続することによって、点灯装置10と基板36とが電気的に接続される。
基板36の第1面側(図6では、下面側)には、複数個の固体発光素子21が実装されている。なお、図6では、複数個の固体発光素子21のうち3個の固体発光素子21が見えている。
器具本体37は、例えば、有底円筒状に形成されている。器具本体37の材料としては、例えば、金属(例えば、鉄、アルミニウム、ステンレスなど)などを用いることができる。
器具本体37の底壁37aには、基板36に電気的に接続された第2接続線35を導出するための第2導出孔(図示せず)が、形成されている。照明器具30では、器具本体37の底壁37aの内側に、基板36が配置されている。また、照明器具30では、器具本体37の底壁37aに、基板36が取り付けられている。基板36を器具本体37の底壁37aに取り付ける手段としては、例えば、接着シート(図示せず)などを用いることができる。接着シートは、電気絶縁性および熱伝導性を備えているのが好ましい。
器具本体37の側壁37bの下端部には、外方へ延設された鍔部37cが設けられている。また、器具本体37の側壁37bの下端部には、一対の取付金具(図示せず)が設けられている。一対の取付金具は、天井材40に予め形成された埋込孔40aの周部を鍔部37cとで挟持するように構成されている。照明器具30では、天井材40の埋込孔40aの周部を一対の取付金具と鍔部37cとで挟持することによって、器具本体37を天井材40に埋め込み配置することが可能となる。
また、照明器具30は、複数個の固体発光素子21から放射された光を拡散する拡散板38を備えている。拡散板38は、器具本体37の開口部を覆うように形成されている。拡散板38の材料としては、透光性材料(例えば、アクリル樹脂、ガラスなど)を用いることができる。照明器具30では、拡散板38の形状を、例えば、円板状としている。また、照明器具30では、器具本体37の側壁37bの下端部に、拡散板38が着脱自在に取り付けられている。
以上説明した本実施形態の照明器具30は、光源部20と、光源部20を点灯させる点灯装置10とを備えている。これにより、照明器具30では、スイッチング素子Q1のオン時間Tonを、より正確に変更可能な点灯装置10を備えた照明器具30を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態の点灯装置10は、基本構成が実施形態1と同じであり、図7に示すように、降圧チョッパ回路1の入力端1aへの電路上に、第1ダイオードD1とは異なる第2ダイオードD2が設けられている点が実施形態1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
第2ダイオードD2のアノードは、電源部7の高電位側と電気的に接続されている。第2ダイオードD2のカソードは、降圧チョッパ回路1の入力端1aと電気的に接続されている。要するに、第2ダイオードD2は、アノードが電源部7の高電位側に接続され、カソードが降圧チョッパ回路1の高電位側の入力端1aに接続されている。
ところで、本願発明者は、実施形態1の点灯装置10において、光源部20を異なる3種類の調光レベルで調光させる場合を考えた。また、本願発明者は、異なる3種類の調光レベルを、第3調光レベル、第4調光レベル、第5調光レベルとし、各調光レベルを、第3調光レベル>第4調光レベル>第5調光レベルの関係式を満たすように、設定することを考えた。以下、実施形態1の点灯装置10は、光源部20を第3調光レベルで調光させる第1調光モードと、光源部20を第4調光レベルで調光させる第2調光モードと、光源部20を第5調光レベルで調光させる第3調光モードとを選択可能に構成されているものとする。この場合は、例えば、演算部3を、調光器8からの調光信号の調光レベルに基づいて、第1調光モード、第2調光モード、第3調光モードのうちのいずれか1つの調光モードを選択するように構成すればよい。なお、調光モードとは、点灯装置10において光源部20を調光させる動作モードを意味する。
実施形態1の点灯装置10では、調光モードとして第1調光モードが選択された場合、降圧チョッパ回路1のインダクタL1に流れる電流が、図8に示すように、一定の周期Tz毎に変化する。図8中のTcは、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される蓄積時間を表している。また、図8中のTdは、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出される放出時間を表している。また、図8中のTsは、インダクタL1において電磁エネルギーが蓄積および放出されない休止時間を表している。
また、実施形態1の点灯装置10では、調光モードとして第2調光モードが選択された場合、降圧チョッパ回路1のインダクタL1に流れる電流が、図9に示すように、一定の周期Tz毎に変化する。図9中のTcは、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される蓄積時間を表している。また、図9中のTdは、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出される放出時間を表している。また、図9中のTsは、インダクタL1において電磁エネルギーが蓄積および放出されない休止時間を表している。
また、実施形態1の点灯装置10では、調光モードとして第3調光モードが選択された場合、降圧チョッパ回路1のインダクタL1に流れる電流が、図10に示すように、一定の周期Tz毎に変化する。図10中のTcは、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される蓄積時間を表している。また、図10中のTdは、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出される放出時間を表している。また、図10中のTsは、インダクタL1において電磁エネルギーが蓄積および放出されない休止時間を表している。
実施形態1の点灯装置10では、光源部20を調光させる場合、例えば、インダクタL1と第1コンデンサC1のLC回路に起因して、図8〜図10に示すように、一定の周期Tzにおける休止時間TsにおいてインダクタL1に流れる電流が変動する可能性がある。
ここで、本願発明者は、実施形態1の点灯装置10において、調光モードが変更されるとき、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止するために、インダクタL1に流れる電流を一定の割合(第2割合)で変化させることを考えた。具体的に説明すると、本願発明者は、実施形態1の点灯装置10において、例えば、調光モードが、第1調光モードから第2調光モードに変更されるとき、インダクタL1に流れる電流を第2割合で減少させることを考えた。
しかしながら、実施形態1の点灯装置10では、光源部20を調光させる場合、インダクタL1に流れる電流が、一定の周期Tzにおける休止時間Tsのときに、変動する可能性がある。これにより、実施形態1の点灯装置10では、調光モードが変更されるとき、図11に示すように、インダクタL1に流れる電流が段階的に変化する可能性がある。よって、実施形態1の点灯装置10では、調光モードが変更されるとき、光源部20から放射された光のちらつきが発生する可能性がある。なお、図11中のH1は、調光モードとして第1調光モードが選択されている期間を表している。また、図11中のH2は、調光モードとして第2調光モードが選択されている期間を表している。また、図11中のH3は、調光モードとして第3調光モードが選択されている期間を表している。また、図11中のH0は、調光モードが変更される期間を表している。
本実施形態の点灯装置10は、実施形態1の点灯装置10と同様に、光源部20を調光させる調光モードとして、第1調光モードと、第2調光モードと、第3調光モードとを選択可能に構成されている。また、本実施形態の点灯装置10では、降圧チョッパ回路1の入力端1aへの電路上に、第2ダイオードD2が設けられている。第2ダイオードD2は、アノードが電源部7の高電位側に接続され、カソードが降圧チョッパ回路1の入力端1aに接続されている。これにより、点灯装置10では、インダクタL1と、電源部7に並列接続された第2コンデンサ(図示せず)とのLC回路に起因して、インダクタL1に流れる電流が一定の周期Tzにおける休止時間Tsで変動するのを、実施形態1の点灯装置10に比べて抑制することが可能となる(図12参照)。よって、点灯装置10では、調光モードが変更されるとき、図13に示すように、インダクタL1に流れる電流を第2割合で変化させることが可能となる。しかして、本実施形態の点灯装置10では、調光モードが変更されるとき、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。なお、図12は、本実施形態の点灯装置10において、調光モードとして第3調光モードが選択された場合のインダクタL1に流れる電流の変化を表している。また、図12中のTcは、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される蓄積時間を表している。また、図12中のTdは、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出される放出時間を表している。また、図13中のH1は、調光モードとして第1調光モードが選択されている期間を表している。また、図13中のH2は、調光モードとして第2調光モードが選択されている期間を表している。また、図13中のH3は、調光モードとして第3調光モードが選択されている期間を表している。また、図13中のH0は、調光モードが変更される期間を表している。
本実施形態の点灯装置10では、降圧チョッパ回路1の入力端1aへの電路上に、第2ダイオードD2を設けているが、第2ダイオードD2の位置はこれに限らない。例えば、点灯装置10では、降圧チョッパ回路1の入力端1aと、第1ダイオードD1のカソードおよび第1コンデンサC1の高電位側の接続点P1との間の電路上に、第2ダイオードD2を設けてもよい。この場合、第2ダイオードD2は、アノードが降圧チョッパ回路1の入力端1aと電気的に接続され、カソードが接続点P1と電気的に接続される。
また、本実施形態の点灯装置10は、例えば、実施形態1の照明器具30に適用してもよい。
以上説明した本実施形態の点灯装置10では、降圧チョッパ回路1の高電位側の入力端1aへの電路上に、降圧チョッパ回路1を構成する部品の1つである第1ダイオードD1とは異なる第2ダイオードD2が設けられている。降圧チョッパ回路1は、降圧チョッパ回路1の前段に設けられた電源部7から直流電圧が入力されるように構成されている。第2ダイオードD2は、アノードが電源部7の高電位側に接続され、カソードが降圧チョッパ回路1の高電位側の入力端1aに接続されている。これにより、本実施形態の点灯装置10では、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態の点灯装置10は、基本構成が実施形態1と同じであり、図14に示すように、スイッチング素子Q1に、第1ダイオードD1とは異なる第2ダイオードD2が直列に接続されている点が実施形態1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
第2ダイオードD2のアノードは、第1ダイオードD1のアノードと電気的に接続されている。また、第2ダイオードD2のアノードは、インダクタL1の他端と電気的に接続されている。第2ダイオードD2のカソードは、スイッチング素子Q1のドレインと電気的に接続されている。要するに、第2ダイオードD2は、アノードが降圧チョッパ回路1の高電位側に接続され、カソードがスイッチング素子Q1のドレインに接続されている。
本実施形態の点灯装置10は、実施形態2の点灯装置10と同様に、光源部20を調光させる調光モードとして、第1調光モードと、第2調光モードと、第3調光モードとを選択可能に構成されている。また、本実施形態の点灯装置10では、スイッチング素子Q1に、第2ダイオードD2が直列に接続されている。第2ダイオードD2は、アノードが降圧チョッパ回路1の高電位側に接続され、カソードがスイッチング素子Q1のドレインに接続されている。これにより、点灯装置10では、インダクタL1とスイッチング素子Q1の寄生容量(図示せず)とのLC回路に起因して、インダクタL1に流れる電流が休止時間Tsで変動するのを、実施形態1の点灯装置10に比べて抑制することが可能となる(図12参照)。よって、本実施形態の点灯装置10でも、調光モードが変更されるとき、インダクタL1に流れる電流を第2割合で変化させることが可能となる(図13参照)。しかして、本実施形態の点灯装置10でも、調光モードが変更されるとき、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。
本実施形態の点灯装置10では、第2ダイオードD2のアノードが降圧チョッパ回路1の高電位側に接続され、第2ダイオードD2のカソードがスイッチング素子Q1のドレインに接続されているが、これに限らない。例えば、点灯装置10では、第2ダイオードD2のアノードがスイッチング素子Q1のソースに接続され、第2ダイオードD2のカソードが降圧チョッパ回路1の低電位側に接続されていてもよい。具体的に説明すると、第2ダイオードD2は、アノードがスイッチング素子Q1のソースと電気的に接続され、カソードが第1抵抗R1および第2検出回路11の接続点P2と電気的に接続されていてもよい。
また、本実施形態の点灯装置10は、例えば、実施形態1の照明器具30に適用してもよい。
以上説明した本実施形態の点灯装置10では、スイッチング素子Q1に、降圧チョッパ回路1を構成する部品の1つである第1ダイオードD1とは異なる第2ダイオードD2が直列に接続されている。スイッチング素子Q1は、電界効果トランジスタである。第2ダイオードD2は、アノードが降圧チョッパ回路1の高電位側に接続され、カソードがスイッチング素子Q1のドレインに接続されている。これにより、本実施形態の点灯装置10でも、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。
また、本実施形態の点灯装置10における第2ダイオードD2は、アノードがスイッチング素子Q1のソースに接続され、カソードが降圧チョッパ回路1の低電位側に接続されている構成であってもよい。よって、この点灯装置10でも、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。
(実施形態4)
本実施形態の点灯装置10は、基本構成が実施形態1と同じであり、図15に示すように、インダクタL1に、インピーダンス素子Z1が並列に接続されている点が実施形態1と相違する。なお、本実施形態では、実施形態1と同様の構成要素に同一の符号を付して説明を適宜省略する。
インピーダンス素子Z1としては、例えば、抵抗(第4抵抗)R4などを用いることができる。
本実施形態の点灯装置10は、実施形態2および実施形態3の点灯装置10と同様に、光源部20を調光させる調光モードとして、第1調光モードと、第2調光モードと、第3調光モードとを選択可能に構成されている。また、本実施形態の点灯装置10では、インダクタL1にインピーダンス素子Z1が並列に接続されている。これにより、本実施形態の点灯装置10では、一定の周期Tzにおける休止時間Tsで発生するインダクタL1に流れる電流を、インピーダンス素子Z1に流すことが可能となる。よって、本実施形態の点灯装置10では、インダクタL1と第1コンデンサC1とのLC回路に起因して、一定の周期Tzにおける休止時間Tsで発生するインダクタL1に流れる電流の変動を、図16に示すように、実施形態1の点灯装置10に比べて、早く減衰させることが可能となる。言い換えれば、本実施形態の点灯装置10では、インダクタL1と第1コンデンサC1とのLC回路に起因して、インダクタL1に流れる電流が休止時間Tsで変動するのを、実施形態1の点灯装置10に比べて抑制することが可能となる。よって、本実施形態の点灯装置10では、調光モードが変更されるとき、インダクタL1に流れる電流を第2割合で変化させることが可能となる(図13参照)。しかして、本実施形態の点灯装置10でも、調光モードが変更されるとき、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。なお、図16は、本実施形態の点灯装置10において、調光モードとして第3調光モードが選択された場合のインダクタL1に流れる電流の変化を表している。また、図16中の破線は、実施形態1の点灯装置10において、調光モードとして第3調光モードが選択された場合のインダクタL1に流れる電流の変化を表している。また、図16中のTcは、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される蓄積時間を表している。また、図16中のTdは、インダクタL1に予め蓄積された電磁エネルギーが放出される放出時間を表している。
本実施形態の点灯装置10では、インピーダンス素子Z1として、第4抵抗R4を用いているが、これに限らない。例えば、本実施形態の点灯装置10では、インピーダンス素子Z1として、抵抗とコンデンサとを組み合わせたインピーダンス回路(例えば、抵抗とコンデンサとの並列回路など)などを用いてもよい。
また、本実施形態の点灯装置10は、例えば、実施形態1の照明器具30に適用してもよい。
以上説明した本実施形態の点灯装置10では、降圧チョッパ回路1を構成する部品の1つであるインダクタL1に、インピーダンス素子Z1が並列に接続されている。これにより、本実施形態の点灯装置10でも、実施形態1の点灯装置10に比べて、光源部20から放射された光のちらつきが発生するのを防止することが可能となる。