JP5486436B2 - 半導体発光素子の点灯装置およびそれを用いた照明器具 - Google Patents

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本発明は、発光ダイオード(LED)のような半導体発光素子を調光点灯させる半導体発光素子の点灯装置及びそれを用いた照明器具に関するものである。
特許文献1(特許第4,474,562号公報)には、図8に示すようなLED点灯装置が開示されている。このLED点灯装置は、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタL1に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子Q1をオフ制御し、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタL1から回生ダイオードD1を介して半導体発光素子4に放出される電流がゼロになるとスイッチング素子Q1をオン制御する半導体発光素子の点灯装置であり、入力力率を改善しながら、半導体発光素子4に流れる電流の平均値を基準電圧Vref1に応じた一定値に制御するものである。また、基準電圧Vref1を変化させることで、半導体発光素子4を調光制御できる。その詳細な構成と動作については、図6の説明において後述するが、電源電圧や周囲温度が変化しても半導体発光素子4に流れる平均電流が基準電圧Vref1に応じた一定値に制御されるとともに、入力電流歪が少なく、しかも比較的安価に構成できるというものである。
特許第4,474,562号公報(請求項1−3、0051)
特許文献1では、市販の力率改善用ICを利用して制御回路を構成することができるので、比較的安価に実現できると説明されている(0049参照)。なるほど、市販の力率改善用ICのなかには、図8の誤差増幅器EA、乗算回路52、コンパレータCP1、フリップフロップFF1、駆動回路54を1チップに集積した安価なICが存在する(図2参照)。しかしながら、特許文献1では、基準電圧Vref1を可変とすることで半導体発光素子4を調光制御する(0051参照)とされているが、基準電圧Vref1がICに内蔵されている場合には、調光制御が困難となる。
本発明は、スイッチング素子のオン時にインダクタンス要素に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子をオフ制御し、スイッチング素子のオフ時にインダクタンス要素から回生ダイオードを介して半導体発光素子に放出される電流がゼロになるとスイッチング素子をオン制御する半導体発光素子の点灯装置において、簡単な構成で半導体発光素子を精度良く調光点灯せしめる回路手段を提案することを課題とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子Q1と;前記スイッチング素子Q1と直列に接続されて前記スイッチング素子Q1のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタL1と;前記スイッチング素子Q1のオン時に前記インダクタL1に蓄積されたエネルギーを前記スイッチング素子Q1のオフ時に半導体発光素子4に放出する回生ダイオードD1と;前記スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出手段(抵抗R1)と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると、前記スイッチング素子Q1をオフさせると共に前記インダクタL1のエネルギー放出が完了したときに前記スイッチング素子Q1をオンさせる制御回路5とを備える半導体発光素子の点灯装置において、図4(d)に示すように、前記電流検出手段により検出される検出値に前記半導体発光素子4の減光量に応じた補正値を重畳させることにより前記半導体発光素子4を調光することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の半導体発光素子の点灯装置において、図4(d)に示すように、前記補正値を前記スイッチング素子Q1のオン制御信号(7番ピンのドライブ信号)に同期して重畳させることを特徴とする。
請求項3の発明は、同じ課題を解決するために、図1に示すように、直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子Q1と;前記スイッチング素子Q1と直列に接続されて前記スイッチング素子Q1のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタL1と;前記スイッチング素子Q1のオン時に前記インダクタL1に蓄積されたエネルギーを前記スイッチング素子Q1のオフ時に半導体発光素子4に放出する回生ダイオードD1と;前記スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出手段(抵抗R1)と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると、前記スイッチング素子Q1をオフさせると共に前記インダクタL1のエネルギー放出が完了したときに前記スイッチング素子Q1をオンさせる制御回路5とを備える半導体発光素子の点灯装置において、図4(c)に示すように、前記電流検出手段により検出される検出値から前記半導体発光素子4の増光量に応じた補正値を差し引くことにより前記半導体発光素子4を調光することを特徴とする。
請求項4の発明は、同じ課題を解決するために、図1に示すように、直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子Q1と;前記スイッチング素子Q1と直列に接続されて前記スイッチング素子Q1のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタL1と;前記スイッチング素子Q1のオン時に前記インダクタL1に蓄積されたエネルギーを前記スイッチング素子Q1のオフ時に半導体発光素子4に放出する回生ダイオードD1と;前記スイッチング素子Q1に流れる電流を検出する電流検出手段(抵抗R1)と;前記電流検出手段により検出される電流値が所定値に達すると、前記スイッチング素子Q1をオフさせると共に前記インダクタL1のエネルギー放出が完了したときに前記スイッチング素子Q1をオンさせる制御回路5とを備える半導体発光素子の点灯装置において、図4(a)に示すように、前記スイッチング素子Q1のスイッチング周波数に比べて十分に低い周波数の矩形波電圧信号(PWM信号)をCR積分回路により平滑化した直流電圧を前記所定値とし、前記矩形波電圧信号のデューティに応じて前記半導体発光素子4を調光することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の半導体発光素子の点灯装置において、図4(b)に示すように、前記制御回路5は一方の入力端子に基準電圧Vref1を印加された誤差増幅器EAを内蔵する制御用集積回路50を備え、前記誤差増幅器EAの他方の入力端子と出力端子の間に積分コンデンサCiを接続し、前記誤差増幅器EAの他方の入力端子に積分抵抗Riを介して前記矩形波電圧信号(PWM信号)を入力したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体発光素子の点灯装置と、この点灯装置から電流を供給される半導体発光素子を具備する照明器具である(図7)。
請求項1または3の発明によれば、スイッチング素子に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子をオフ制御すると共に、スイッチング素子がオフされた後、インダクタンス要素に蓄積されたエネルギーの放出が完了した時点でスイッチング素子をオン制御する制御手段を備える半導体発光素子の点灯装置において、電流検出値に対して調光量に応じた補正値を加算または減算することにより、半導体発光素子に流れる電流を簡単な構成で精度良く調整することができ、精度の高い調光制御が可能な半導体発光素子の点灯装置を安価に実現できる。
請求項2の発明によれば、スイッチング素子のオン制御信号に同期して補正値を重畳させるので、電流検出抵抗における無駄な電力消費を抑制できる。
請求項4の発明によれば、インバータ式の蛍光灯点灯装置の分野において普及しているPWM調光信号を用いて調光制御可能な半導体発光素子の点灯装置を安価に実現できる。
請求項5の発明によれば、本来はフィードバック制御用として制御用集積回路に内蔵されている誤差増幅器を低周波のPWM信号を平滑化する用途に流用することで、PWM調光機能付きのLED点灯装置を市販の力率改善用ICを利用して安価に実現できる。
本発明の実施形態1の点灯装置の回路図である。 本発明の実施形態1の点灯装置に用いる制御用集積回路の内部構成を簡略化して示した回路図である。 本発明の実施形態1の点灯装置を用いたLED調光点灯装置の全体構成を示すブロック回路図である。 本発明の実施形態1の要部の構成例を示す回路図である。 本発明を適用できる各種のスイッチング電源回路の回路図である。 本発明の実施形態3の点灯装置の回路図である。 本発明の実施形態4の照明器具の概略構成を示す断面図である。 従来例の回路図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の点灯装置の回路図である。この点灯装置は、電源コネクタCON1と出力コネクタCON2を備えている。電源コネクタCON1には商用交流電源(100V、50/60Hz)が接続される。出力コネクタCON2には、発光ダイオード(LED)のような半導体発光素子4が接続される。半導体発光素子4は複数個のLEDを直列または並列または直並列接続したLEDモジュールであっても良い。
電源コネクタCON1には、電流フューズFUSEとフィルタ回路2aを介して直流電源回路2bが接続されている。フィルタ回路2aは、サージ電圧吸収素子ZNR、フィルタコンデンサCa,Cb及びコモンモードチョークコイルLFで構成されている。直流電源回路2bは、ここでは全波整流器DBと平滑コンデンサC0よりなる整流平滑回路を図示しているが、昇圧チョッパ回路を用いた力率改善回路であっても良い。
直流電源回路2bの出力端には、降圧チョッパ回路3が接続されている。降圧チョッパ回路3は、直流電流により点灯する半導体発光素子4に対して直列に接続されるインダクタL1と、前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と直流電源回路2bの出力との間に直列に接続されるスイッチング素子Q1と、前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と並列に接続されて、前記スイッチング素子Q1のオフ時に前記インダクタL1の蓄積エネルギーを前記半導体発光素子4に放出する方向に接続された回生ダイオードD1とを備えている。また、前記半導体発光素子4と並列に出力コンデンサC2が接続されている。この出力コンデンサC2は、前記スイッチング素子Q1のオンオフによる脈動成分を平滑化して前記半導体発光素子4に平滑化された直流電流が流れるように容量を設定されている。
スイッチング素子Q1は制御回路5により高周波でオンオフ駆動される。制御回路5は制御用集積回路50とその周辺回路よりなる。制御用集積回路50として、ここではSTマイクロエレクトロニクス社製のL6562を用いている。このチップ(L6562)は、本来は、PFC回路(力率改善制御用の昇圧チョッパ回路)の制御用ICであり、内部に乗算回路など、降圧チョッパ回路の制御には余分な構成要素を含んでいる。その反面、入力電流の平均値を入力電圧の包絡線と相似形とする制御のために、入力電流のピーク値を制御する機能と、ゼロクロス制御機能を1チップ内に具備しており、これらの機能を降圧チョッパ回路の制御に転用している。
図2は本実施形態に用いる制御用集積回路50の内部構成を簡略化して示している。1番ピン(INV)は内蔵の誤差増幅器(エラーアンプ)EAの反転入力端子、2番ピン(COMP)は誤差増幅器EAの出力端子、3番ピン(MULT)は乗算回路52の入力端子、4番ピン(CS)はチョッパ電流検出端子、5番ピン(ZCD)はゼロクロス検出端子、6番ピン(GND)はグランド端子、7番ピン(GD)はゲートドライブ端子、8番ピン(Vcc)は電源端子である。
電源端子Vccとグランド端子GNDの間に所定電圧以上の制御電源電圧が供給されると、制御電源51により基準電圧Vref1、Vref2が生成されると共に、集積回路内部の各回路が動作可能となる。スタータ53により電源投入時にはフリップフロップFF1のセット入力端子Sにスタートパルスが供給されて、フリップフロップFF1のQ出力はHighレベルとなる。これにより駆動回路54を介して7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなる。
7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなると、図1の抵抗R21、R20で分圧されたゲート駆動電圧がMOSFETよりなるスイッチング素子Q1のゲート・ソース間に印加される。抵抗R1は電流検出用の小抵抗であるので、ゲート・ソース間の駆動電圧には殆ど影響しない。
スイッチング素子Q1がオンになると、コンデンサC0の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1、スイッチング素子Q1、抵抗R1を介してコンデンサC0の負極へ電流が流れる。このとき、インダクタL1に流れるチョッパ電流iは、インダクタL1が磁気飽和しない限り略直線的に上昇する電流となる。この電流は抵抗R1により検出されて、制御用集積回路50の4番ピン(CS)に入力される。
制御用集積回路50の4番ピン(CS)はチョッパ電流検出端子であり、その電圧は、IC内部の40KΩと5pFのノイズフィルタを介してコンパレータCP1の+入力端子に印加される。コンパレータCP1の−入力端子には基準電圧が印加されている。この基準電圧は1番ピン(INV)の印加電圧V1と3番ピン(MULT)の印加電圧V3により決定される。
チョッパ電流検出端子CSの電圧が基準電圧を超えると、コンパレータCP1の出力がHighレベルとなり、フリップフロップFF1のリセット入力端子Rにリセット信号が入力される。これによりフリップフロップFF1のQ出力はLowレベルとなる。このとき、駆動回路54は7番ピン(ゲートドライブ端子GD)から電流を引き込むように動作するので、図1のダイオードD22がオンとなり、抵抗R22を介してスイッチング素子Q1のゲート・ソース間電荷が引き抜かれて、MOSFETよりなるスイッチング素子Q1は速やかにオフとなる。
スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギーが回生ダイオードD1を介して出力コンデンサC2に放出される。このとき、インダクタL1の両端電圧は出力コンデンサC2の電圧Vc2にクランプされるので、インダクタL1の電流iは略一定の傾き(di/dt≒−Vc2/L1)で減少して行く。
コンデンサC2の電圧Vc2が高いときには、インダクタL1の電流iは急速に減衰し、コンデンサC2の電圧Vc2が低いときには、インダクタL1の電流iは緩慢に減衰する。したがって、インダクタL1に流れる電流のピーク値が一定であっても、インダクタL1の電流iが消失するまでの時間は変化する。その所要時間はコンデンサC2の電圧Vc2が高いほど短く、低いほど長い。
インダクタL1に電流iが流れている期間中は、インダクタL1の2次巻線n2にはインダクタL1の電流iの傾きに応じた電圧が発生している。この電圧は、インダクタL1の電流iが流れ終わると、消失する。そのタイミングを5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)で検出する。
制御用集積回路50の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)には、ゼロクロス検出用のコンパレータCP2の−入力端子が接続されている。コンパレータCP2の+入力端子にはゼロクロス検出用の基準電圧Vref2が印加されている。5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)に印加されていた2次巻線n2の電圧が消失すると、コンパレータCP2の出力がHighレベルとなり、ORゲートを介してフリップフロップFF1のセット入力端子Sにセットパルスが供給され、フリップフロップFF1のQ出力はHighレベルとなる。これにより駆動回路54を介して7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなる。以下、同じ動作を繰り返す。
このようにして出力コンデンサC2にはコンデンサC0の出力電圧を降圧した直流電圧が得られる。この直流電圧は出力コネクタCON2を介して半導体発光素子4に供給される。半導体発光素子4として発光ダイオード(LED)を用いた場合、LEDの順電圧をVf、直列個数をn個とすると、出力コンデンサC2の電圧Vc2は略n×Vfにクランプされる。
LEDの直列個数nが多いとき、出力コンデンサC2の電圧Vc2は高いから、コンデンサC0の電圧Vdcとの電圧差(Vdc−Vc2)は小さくなる。このため、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタL1に分担される電圧は小さく、インダクタL1に流れる電流iの上昇速度di/dt=(Vdc−Vc2)/L1は遅くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iが所定のピーク値に到達するまでの時間は長くなり、スイッチング素子Q1のオン時間は長くなる。
スイッチング素子Q1のオフ時には、インダクタL1の両端に発生する逆起電力は、コンデンサC2の電圧Vc2(=n×Vf)にクランプされる。このため、LEDの直列個数nが多いとき、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタL1に印加される電圧は大きく、インダクタL1に流れる電流iの減衰速度di/dt=−Vc2/L1は速くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iがゼロになるまでの時間は短くなり、スイッチング素子Q1のオフ時間は短くなる。
LEDの直列個数nが少ないときは、上述の説明とは逆に、スイッチング素子Q1のオン時間は短くなり、オフ時間は長くなる。つまり、LEDの直列個数nが少ないときは、出力コンデンサC2の電圧Vc2は低いから、コンデンサC0の電圧Vdcとの電圧差(Vdc−Vc2)は大きくなる。このため、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタL1に分担される電圧は大きく、インダクタL1に流れる電流iの上昇速度di/dt=(Vdc−Vc2)/L1は速くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iが所定のピーク値に到達するまでの時間は短くなり、スイッチング素子Q1のオン時間は短くなる。
スイッチング素子Q1のオフ時には、インダクタL1の両端に発生する逆起電力は、コンデンサC2の電圧Vc2(=n×Vf)にクランプされる。このため、LEDの直列個数nが少ないとき、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタL1に印加される電圧は小さく、インダクタL1に流れる電流iの減衰速度di/dt=−Vc2/L1は遅くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iがゼロになるまでの時間は長くなり、スイッチング素子Q1のオフ時間は長くなる。
このように、本実施形態の点灯装置によれば、LEDの直列個数nが多くなると、自動的にスイッチング素子Q1のオン時間が長く、オフ時間が短くなり、LEDの直列個数nが少なくなると、自動的にスイッチング素子Q1のオン時間が短く、オフ時間が長くなる。したがって、LEDの直列個数nに関わらず、定電流特性を維持できる仕組みとなっている。
なお、制御電源回路10の詳しい構成については限定しないが、ここでは平滑コンデンサC3とその電圧を規制するツェナーダイオードZD1を備えている。最も簡単な例では、コンデンサC0の正極から高抵抗を介してコンデンサC3の正極に充電電流を供給する構成でも構わない。より効率の良い電源供給手段としては、定常時にインダクタL1の2次巻線n2からコンデンサC3を充電するような構成を採用しても良い。
また、本実施形態では、インダクタL1の2次巻線n2の電圧消失のタイミングを検出することで、インダクタL1に流れる電流が略ゼロになるタイミングを検出しているが、他の手段として、回生ダイオードD1の逆方向電圧の上昇を検出したり、スイッチング素子Q1の両端電圧の降下を検出する等、回生電流が消失するタイミングを検出できる手段であれば、具体的な手段は変更しても構わない。
本実施形態の構成によれば、負荷が異なる場合であってもチョッパ電流の平均値は殆ど変化しない。したがって、チョッパ電流の脈動成分を出力コンデンサC2により平滑化して負荷に供給される出力電流の実効値は、負荷に関わらず略一定となる。
また、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値を変化させれば、チョッパ電流の平均値は、常にスイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値の1/2となるので、精度の高い調光が可能となる。
そのために、図1の実施形態では、制御用集積回路50の1番ピン(INV)の印加電圧V1、または3番ピン(MULT)の印加電圧V3を制御可能としている。または4番ピン(CS)の印加電圧V4に対して補正値を加算したり減算することを可能としている。これらの手段は2つ以上を組み合わせて実施しても良いし、いずれか1つを選択して実施しても良い。
以下、それぞれの手段について個別に説明する。
(実施形態1a)
図4(a)の例では、図1の制御用集積回路50の3番ピン(MULT)の印加電圧V3を、低周波のPWM信号のデューティに応じた調光電圧Vdimとし、1番ピン(INV)の印加電圧V1は一定値としたものである。
低周波のPWM信号は、例えば、1kHzの矩形波電圧信号であり、1周期中のLowレベルの期間が長いほど調光出力が大きくなるような調光信号である。この種のPWM信号は、蛍光灯の調光点灯装置の分野において広く用いられており、図3に示すように、点灯装置1のコネクタCON3を介して調光信号線から供給され、整流回路5a、絶縁回路5b、波形整形回路5cを介して直流変換回路5dに入力される。直流変換回路5dでは、低周波のPWM信号をアナログの調光電圧Vdimに変換する。制御回路5では、アナログの調光電圧Vdimに応じて半導体発光素子4を調光制御する。
直流変換回路5dの簡単な構成例を図4(a)により説明する。直流変換回路5dでは、低周波のPWM信号をスイッチング素子Q2のゲート電圧V2としており、ゲート電圧V2がHighレベルのとき、スイッチング素子Q2はオンとなり、また、ゲート電圧V2がLowレベルのとき、スイッチング素子Q2はオフ(高インピーダンス状態)となる。
スイッチング素子Q2がオンされている間は、抵抗RcとRdの接続点がLowレベルとなる。したがって、積分コンデンサCiの充電電荷は抵抗Rd、スイッチング素子Q2を介して放電され、電圧Vdimは低下する。
スイッチング素子Q2がオフされている場合、制御電源電圧Vccから抵抗Rc、Rdを介して積分コンデンサCiが充電されて、電圧Vdimは上昇する。したがって、スイッチング素子Q2のオフ/オンの比率に応じて電圧Vdimは増減し、スイッチング素子Q2のオフ期間が長いほど電圧Vdimは増加する。
(実施形態1b)
図4(b)の例では、図1の制御用集積回路50の1番ピン(INV)と2番ピン(COMP)の間に設けられた内蔵の誤差増幅器EAを用いてCR積分回路を構成し、誤差増幅器EAの出力に低周波のPWM信号のデューティに応じた調光電圧が得られるようにしたものである。
誤差増幅器EAの+入力端子には、ICの内部で基準電圧Vref1が印加されている。誤差増幅器EAの出力端子(2番ピン)と−入力端子(1番ピン)の間には、積分コンデンサCiと帰還抵抗Rfの並列回路が接続されている。誤差増幅器EAの−入力端子(1番ピン)には入力抵抗Riを介して低周波のPWM信号が入力されている。積分コンデンサCi、帰還抵抗Rf、入力抵抗Riの時定数は、誤差増幅器EAの出力端子(2番ピン)の電圧が略平滑化された直流電圧となるように設計すれば良い。
低周波のPWM信号がLowレベルである期間が長くなると、誤差増幅器EAの出力端子(2番ピン)の電圧は増大するから、Lowレベルの期間が長いほど調光出力が大きくなるように制御される。
(実施形態1c)
図4(c)の例では、図1の制御用集積回路50の4番ピン(チョッパ電流検出端子CS)に接続された電流検出抵抗R1と並列に、抵抗R41とトランジスタTr1の直列回路を接続したものである。トランジスタTr1は不飽和領域で使用しており、その抵抗値はアナログの調光電圧Vdimに応じて可変制御される。
アナログの調光電圧Vdimが高くなると、バイアス抵抗R42を介してトランジスタTr1に供給されるベース電流が増加するから、トランジスタTr1の抵抗値が下がる。すると、制御用集積回路50から見たときに、電流検出抵抗R1の抵抗値が低下したのと同じ効果があるから、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値を増大させることができる。
つまり、電流検出抵抗R1により検出される検出値から半導体発光素子4の目標増光量に応じた補正値を差し引くことにより半導体発光素子4を調光することができる(請求項3)。
(実施形態1d)
図4(d)の例では、図1の制御用集積回路50の7番ピン(ゲートドライブ端子GD)から、電流検出抵抗R1の非接地側端子に対して間欠的に重畳電流を流す回路を設けたものである。重畳電流は7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなったタイミング、つまり、図1のスイッチング素子Q1がオンしている期間にのみ流れるから、常に重畳電流を流す場合に比べると、電流検出抵抗R1における電力消費を抑制できる。
図示された例では、コレクタ接地されたPNPトランジスタTr3をエミッタフォロワ動作させることにより、アナログの調光電圧Vdimを低インピーダンス化し、スイッチング素子Q1のオン時に、7番ピンの出力電圧と調光電圧Vdimとの電圧差を抵抗R44で割った電流をPNPトランジスタTr2のベースに供給している。アナログの調光電圧Vdimが低くなると、トランジスタTr2のベース電流が増加し、抵抗R43、ダイオードD7を介して電流検出抵抗R1に重畳される電流が増加する。これにより、スイッチング素子Q1に流れる電流のピーク値を減少させることができる。
つまり、電流検出抵抗R1により検出される検出値に半導体発光素子4の目標減光量に応じた補正値を重畳させることにより半導体発光素子4を調光することができる(請求項1)。
図1の点灯装置を組み込んだLED調光点灯装置1の全体構成を図3に示した。電源回路2は上述のフィルタ回路2aと直流電源回路2bを含んで構成されている。コンデンサCc、Cdは回路グランド(コンデンサC0の負極)を高周波的に器具シャーシに接続するためのコンデンサである。CON1は商用交流電源Vsに接続される電源コネクタ、CON2はリード線44を介して半導体発光素子4に接続される出力コネクタ、CON3は調光信号線を接続するためのコネクタである。調光信号線には、例えば、周波数が1kHz、振幅が10Vのデューティ可変の矩形波電圧信号よりなる調光信号が供給されている。
コネクタCON3に接続された整流回路5aは、調光信号線の配線を無極性化するための回路であり、調光信号線を逆接続しても正常に動作するようになっている。つまり、入力された調光信号を全波整流器DB1で全波整流し、抵抗等のインピーダンス要素Z1を介してツェナーダイオードZDの両端に矩形波電圧信号を得ている。絶縁回路5bはフォトカプラPC1を備え、調光信号線と点灯装置を絶縁しながら、矩形波電圧信号を伝達している。波形整形回路5cは絶縁回路5bのフォトカプラPC1から出力された信号を波形整形して、HighレベルとLowレベルの明確なPWM信号として出力する回路である。調光信号線を介して長い距離を伝送されて来た矩形波電圧信号は、波形が歪んでいるので、波形整形回路5cを設けている。
本発明の調光点灯装置では、波形整形回路5cの後にさらにCR積分回路(平滑回路)のようなローパスフィルタ回路よりなる直流変換回路5dを設けて、アナログの調光電圧Vdimを生成し、その調光電圧Vdimに応じてスイッチング素子Q1のピーク値を可変制御している。
(実施形態2)
上述の実施形態1では、降圧チョッパ回路3のスイッチング素子Q1が低電位側に配置されている回路例について説明したが、図5(a)に示すように、降圧チョッパ回路3aのスイッチング素子Q1が高電位側に配置されている場合であっても本発明を適用できることは言うまでもない。
また、図5(b)〜(d)に示すような各種のスイッチング電源回路に本発明を適用することもできる。図5(b)は昇圧チョッパ回路3b、図5(c)はフライバックコンバータ回路3c、図5(d)は昇降圧チョッパ回路3dの例である。これらは例示であり、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタンス要素(インダクタL1またはトランスT1)に流れる電流が所定値に達するとスイッチング素子Q1をオフ制御するピーク電流検出動作と、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタンス要素から回生ダイオードD1を介して放出される電流が略ゼロになるとスイッチング素子Q1をオン制御するゼロクロス検出動作を併用しているスイッチング電源回路であれば、本発明を適用することができる。
(実施形態3)
図6は本発明の実施形態3の点灯装置の回路図である。本実施形態では、図8の従来例(特許文献1)の構成において、基準電圧Vref1を可変とするのではなく、入力抵抗Ri’とダイオードD9の直列回路を追加し、低周波のPWM信号がHighレベルのときに、調光電圧Vdimが低下する方向に積分することで、等価的に基準電圧Vref1を可変としたのと同等の効果が得られるように改変したものである。
特許文献1では、図8の構成において、基準電圧Vref1を可変とすることにより調光制御が可能であるとしているが、上述のように、制御用集積回路50として、STマイクロエレクトロニクス社製のL6562を用いた場合、基準電圧Vref1はICに内蔵されており、外部から可変制御することは出来ない。誤差増幅器EAの−入力端子や出力端子は、それぞれ1、2番ピンとしてICの外部に露出しているので、1−2番ピンの間に接続される積分コンデンサCiと入力抵抗Ri’の時定数を低周波のPWM信号を平滑化できる程度の容量に設定し、PWM信号がHighレベルの期間が長くなると、誤差増幅器EAの出力電圧であるアナログの調光電圧Vdimが低下するように制御する。これにより、IC内部の基準電圧Vref1を低下させたのと同等の効果が得られる。
これは、別な見方をすれば、LED電流検出抵抗Rsにより検出される負荷電流に対して、PWM信号のHighレベル期間に応じた補正値を重畳したのと同等の効果を得ていることになる。つまり、実際に半導体発光素子4に流れている負荷電流の平均値が基準電圧Vref1で決まる本来の電流値よりも少なくても、PWM信号のHighレベル期間に入力抵抗Ri’を介して流れる積分電流が余分に重畳されることにより、検出される平均値が水増しされて、既に目標電流に達しているものと判断されることにより、結果的に調光されることになる。
以下、図6の回路構成について説明する。商用交流電源Vsはフィルタ回路2aを介してダイオードブリッジDBの交流入力端子に接続されている。ダイオードブリッジDBの直流出力端子には高周波バイパス用の小容量のコンデンサCoが並列接続されている。このコンデンサCoの両端電圧は交流電圧を全波整流した脈流電圧となり、抵抗Ra,Rbの分圧回路により分圧されて、乗算回路52の一方の入力端子に入力されている。
ダイオードブリッジDBの直流出力端子の正極はインダクタL1を介してスイッチング素子Q1のドレイン電極とダイオードD1のアノード電極に接続されている。スイッチング素子Q1のソース電極は電流検出抵抗R1を介してダイオードブリッジDBの直流出力端子の負極に接続されている。ダイオードブリッジDBの直流出力端子の負極は回路グランドに接地されている。ダイオードD1のカソード電極は平滑コンデンサC2の正極に接続されており、平滑コンデンサC2の負極は接地されている。平滑コンデンサC2の両端には、半導体発光素子4とLED電流検出抵抗Rsの直列回路が並列接続されている。
LED電流検出抵抗Rsの非接地側端子は、入力抵抗Riを介して誤差増幅器EAの−入力端子に接続されている。誤差増幅器EAの−入力端子と出力端子の間には積分コンデンサCiが並列接続されている。誤差増幅器EAの−入力端子とPWM信号入力端子の間には、ダイオードD9と入力抵抗Ri’の直列回路が接続されている。誤差増幅器EAの+入力端子には基準電圧Vref1が印加されている。誤差増幅器EAの出力端子の電圧Vdimは乗算回路52の他方の入力端子に入力されている。
乗算回路52の出力電圧はコンパレータCP1の−入力端子に印加されている。コンパレータCP1の+入力端子には、スイッチング素子Q1の電流を検出する電流検出抵抗R1の非接地側端子が接続されている。コンパレータCP1の出力端子はフリップフロップFF1のリセット入力端子Rに接続されている。フリップフロップFF1のセット入力端子Sには、インダクタL1の2次巻線n2の電圧が消失したときにセット信号が入力される。フリップフロップFF1のQ出力は、駆動回路54を介してスイッチング素子Q1のゲート電極にゲートドライブ信号として供給されている。
なお、誤差増幅器EA、乗算回路52、コンパレータCP1、フリップフロップFF1、駆動回路54を1チップに集積した安価なIC(図2参照)を用いれば製造コストを低減できる。
以下、図6の回路動作について説明する。フリップフロップFF1はインダクタL1の電流が流れ終わると、その2次巻線n2の出力電圧の消失を受けてセットされる。フリップフロップFF1がセットされると、そのQ出力により駆動回路54を介してスイッチング素子Q1にゲートドライブ信号が供給されて、スイッチング素子Q1がオンになる。スイッチング素子Q1がオンになると、ダイオードブリッジDBの直流出力端子の正極からインダクタL1、スイッチング素子Q1、電流検出抵抗R1、ダイオードブリッジDBの直流出力端子の負極の経路で入力電流が引き込まれて、インダクタL1に流れる電流が直線的に上昇していく。
インダクタL1に流れる電流は、電流検出抵抗R1により検出され、コンパレータCP1の+入力端子に検出電圧として入力される。コンパレータCP1の−入力端子には乗算回路52の出力電圧が基準電圧として入力されており、+入力端子の検出電圧が−入力端子の基準電圧を越えると、コンパレータCP1の出力がHighレベルとなり、フリップフロップFF1がリセットされる。すると、フリップフロップFF1のQ出力はLowレベルとなり、駆動回路54からのゲートドライブ信号がLowレベルとなるので、スイッチング素子Q1がオフとなる。
スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1の両端に逆起電力が発生し、ダイオードブリッジDB1の出力電圧と重畳されて、昇圧された電圧がダイオードD1を介して平滑コンデンサC2に充電される。このとき、インダクタL1に流れる電流は直線的に減少する電流となり、商用交流電源からの入力電流として引き込まれる。インダクタL1に回生電流が流れている間は、その2次巻線n2に起電力が発生する。インダクタL1の回生電流が流れ終わると、2次巻線n2の電圧は消失し、このタイミングでフリップフロップFF1が再度セットされる。以下、同じ動作を繰り返す。
この回路では、入力電流の休止期間は生じないから、入力力率は高くなる。また、入力電流のピーク値は乗算回路52の出力電圧により規制されるから、入力電流の包絡線は商用交流電圧を全波整流した脈流電圧に比例することになり、入力電流の高周波成分をフィルタ回路2aにより除去することにより、入力電流と入力電圧は略正比例することになり、入力電流の高調波歪みが低減される。
乗算回路52の他方の入力電圧は誤差増幅器EAの出力電圧としての調光電圧Vdimである。この調光電圧Vdimは、LED電流検出抵抗Rsにより検出される半導体発光素子4の負荷電流の平均値と基準電圧Vref1との差分が小さくなるように制御される。つまり、LED電流検出抵抗Rsにより検出される半導体発光素子4の負荷電流の平均値が目標値よりも小さい場合には、調光電圧Vdimが大きくなり、スイッチング素子Q1の流れる電流のピーク値が増大するように制御される。反対に、LED電流検出抵抗Rsにより検出される半導体発光素子4の負荷電流の平均値が目標値よりも大きい場合には、調光電圧Vdimが小さくなり、スイッチング素子Q1の流れる電流のピーク値が減少するように制御される。これにより、電源電圧の変動や温度の変動があっても、LED電流検出抵抗Rsにより検出される半導体発光素子4の負荷電流の平均値は目標値に収束するようにフィードバック制御される。
ただし、図6の回路では、入力抵抗Ri’とダイオードD9の直列回路を介してPWM信号を積分回路の入力に加算しているので、PWM信号の平均値(つまり、オンデューティ)が大きくなると、あたかも負荷電流の平均値が増大したかのような動作となり、実際の負荷電流の平均値が目標値よりも低くても、その動作点でフィードバック制御は安定する。したがって、PWM信号のオンデューティが大きくなるにつれて、負荷電流の平均値が小さくなるように調光制御することができる。
なお、LED電流検出抵抗Rsにより検出される負荷電流は、抵抗RiとコンデンサCiよりなる積分回路により平滑化されるから、特許文献1に記載されているように、平滑コンデンサC2は無くても動作は可能である。図6に示すように、平滑コンデンサC2が有る場合には、半導体発光素子4に流れるピーク電流を低減できる利点があり、また、高周波リップルの少ない光出力が得られる利点があるから、多くの場合、平滑コンデンサC2を使用することになる。
本実施形態では、図5(b)に示した昇圧チョッパ回路の場合について説明したが、図1または図5(a)、(c)、(d)の構成でも本実施形態と同様の制御を適用しても構わない。
(実施形態4)
図7は本発明のLED点灯装置を用いた電源別置型LED照明器具の概略構成を示している。この電源別置型LED照明器具では、LEDモジュール40の筐体42とは別のケースに電源ユニットとしての調光点灯装置1を内蔵している。こうすることによってLEDモジュール40は薄型化することが可能となり、別置型の電源ユニットとしての調光点灯装置1は場所によらず設置可能となる。
器具筐体42は、下端開放された金属製の円筒体よりなり、下端開放部は光拡散板43で覆われている。この光拡散板43に対向するように、LEDモジュール40が配置されている。41はLED実装基板であり、LEDモジュール40のLED4a〜4dを実装している。器具筐体42は天井100に埋め込まれており、天井裏に配置された電源ユニットとしての調光点灯装置1からリード線44とコネクタ45を介して配線されている。
電源ユニットとしての調光点灯装置1の内部には、図3に示すような回路が収納されている。LED4a〜4dの直列回路(LEDモジュール40)が上述の半導体発光素子4に対応している。
本実施形態では、電源ユニットとしての調光点灯装置1がLEDモジュール40とは別の筐体に収納される電源別置型LED照明器具を例示したが、LEDモジュール40と同じ筐体に電源ユニットを収納した電源一体型LED照明器具に本発明の点灯装置を用いても構わない。
また、本発明の点灯装置は、照明器具に限らず、各種の光源、例えば、液晶ディスプレイのバックライトや、複写機、スキャナ、プロジェクタなどの光源として利用しても構わない。
上述の各実施形態の説明では、半導体発光素子4として発光ダイオードを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、有機EL素子や半導体レーザー素子などであっても良い。
Q1 スイッチング素子
L1 インダクタ
D1 ダイオード
R1 電流検出抵抗
4 半導体発光素子
5 制御回路

Claims (6)

  1. 直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子と;前記スイッチング素子と直列に接続されて前記スイッチング素子のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタンス要素と;前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素に蓄積されたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に半導体発光素子に放出する回生ダイオードと;前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出手段と;前記電流検出手段により検出された電流値が所定値に達すると、前記スイッチング素子をオフさせると共に前記インダクタンス要素のエネルギー放出が完了したときに前記スイッチング素子をオンさせる制御手段とを備える半導体発光素子の点灯装置において、
    前記電流検出手段により検出される検出値に前記半導体発光素子の減光量に応じた補正値を重畳させることにより前記半導体発光素子を調光することを特徴とする半導体発光素子の点灯装置。
  2. 前記補正値を前記スイッチング素子のオン制御信号に同期して重畳させることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の点灯装置。
  3. 直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子と;前記スイッチング素子と直列に接続されて前記スイッチング素子のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタンス要素と;前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素に蓄積されたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に半導体発光素子に放出する回生ダイオードと;前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出手段と;前記電流検出手段により検出された電流値が所定値に達すると、前記スイッチング素子をオフさせると共に前記インダクタンス要素のエネルギー放出が完了したときに前記スイッチング素子をオンさせる制御手段とを備える半導体発光素子の点灯装置において、
    前記電流検出手段により検出される検出値から前記半導体発光素子の増光量に応じた補正値を差し引くことにより前記半導体発光素子を調光することを特徴とする半導体発光素子の点灯装置。
  4. 直流電源に直列接続されて高周波でオンオフ制御されるスイッチング素子と;前記スイッチング素子と直列に接続されて前記スイッチング素子のオン時に前記直流電源から電流が流れるインダクタンス要素と;前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素に蓄積されたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に半導体発光素子に放出する回生ダイオードと;前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出手段と;前記電流検出手段により検出された電流値が所定値に達すると、前記スイッチング素子をオフさせると共に前記インダクタンス要素のエネルギー放出が完了したときに前記スイッチング素子をオンさせる制御手段とを備える半導体発光素子の点灯装置において、
    前記スイッチング素子のスイッチング周波数に比べて十分に低い周波数の矩形波電圧信号をCR積分回路により平滑化した直流電圧を前記所定値とし、前記矩形波電圧信号のデューティに応じて前記半導体発光素子を調光することを特徴とする半導体発光素子の点灯装置。
  5. 前記制御手段は一方の入力端子に基準電圧を印加された誤差増幅器を内蔵する制御用集積回路を備え、前記誤差増幅器の他方の入力端子と出力端子の間に積分コンデンサを接続し、前記誤差増幅器の他方の入力端子に積分抵抗を介して前記矩形波電圧信号を入力したことを特徴とする請求項4記載の半導体発光素子の点灯装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体発光素子の点灯装置と、この点灯装置から電流を供給される半導体発光素子を具備する照明器具。
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