JP2014143209A - 点灯装置及びそれを用いた照明器具、照明システム - Google Patents

点灯装置及びそれを用いた照明器具、照明システム Download PDF

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明則 平松
Hiromitsu Mizukawa
宏光 水川
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Abstract

【課題】簡単且つ安価に実現できる構成でありながら、負荷が異なる場合でも定電流性が損なわれることが無い点灯装置を提供する。
【解決手段】トランスT1、スイッチング素子Q1、出力コンデンサC2およびダイオードD1を具備するフライバックコンバータ回路3aを備えた点灯装置において、スイッチング素子Q1をオンオフする制御回路5は、スイッチング素子Q1のオン時にトランスT1の1次巻線n1に蓄積されるエネルギーが略一定となるようにトランスT1の1次巻線n1に流れる漸増電流の瞬時値が所定値に達するとスイッチング素子Q1をオフする手段(電流検出抵抗R1とチョッパ電流検出端子CS)と、スイッチング素子Q1のオフ時にトランスT1の2次巻線n2に流れる漸減電流が略ゼロになるとスイッチング素子Q1をオンする手段(トランスT1の3次巻線n3とゼロクロス検出端子ZCD)とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)等の直流で点灯する半導体発光素子を直流点灯制御するための点灯装置及びそれを用いた照明器具、照明システムに関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、定電流フィードバック制御回路を備えるLED点灯装置が知られている。このLED点灯装置は、入力直流電圧を降圧してLED直列回路に直流電流を供給する降圧チョッパ回路と、この降圧チョッパ回路のスイッチング素子のパルス幅を可変してLED直列回路への出力電流が一定値となるように制御するPWM制御回路とを備えている。PWM制御回路は、少なくとも鋸歯状波電圧を発振出力する発振回路と、LEDへの出力電流の検出値と基準値との差分を検出する誤差増幅器と、誤差増幅器の出力電圧と発振回路の鋸歯状波電圧とを比較してパルス幅可変の制御信号を生成する比較回路とを備え、LED直列回路の直列個数に関わらず降圧チョッパ回路の出力電流が一定となるように制御している。
しかしながら、特許文献1の定電流フィードバック制御回路を備えるLED点灯装置では、鋸歯状波電圧を発振出力する発振回路や、出力電流の検出値と基準値との差分を検出する誤差増幅器が必要であり、回路構成が複雑で高価なものとなる欠点があった。
そこで、用途は異なるが、力率改善制御用の昇圧チョッパ回路の制御用集積回路として安価に入手可能な集積回路(例えば、STマイクロエレクトロニクス社製のL6562)の電流ピーク制御機能を活用して、降圧チョッパ回路を定電流制御しようという提案がなされている(非特許文献1)。その性能を検証するために、本発明者らは、図7に示すような回路を設計し製作した。その詳細な構成と動作については後述するが、非特許文献1では、オフ時間設定回路8を付加することで、スイッチング素子Q1が再度オンするタイミングを設定していた。
特開2008−283206号公報
STマイクロエレクトロニクス社製L6562のアプリケーションノートAN2983(2009年12月)
図7の従来例では、オフ時間設定回路8により設定されるオフ時間が、図8の波形図に示すように、降圧チョッパ回路3のインダクタL1の電流放出期間と略一致するように、コンデンサC5,C6や抵抗R8,R9の定数を設定する必要がある。このため、コンデンサC5,C6や抵抗R8,R9の定数に高い精度が要求され、点灯装置のコスト上昇を招くという欠点があった。また、負荷が異なると、図9の波形図に示すように、オフ時間設定回路8により設定されるオフ時間が降圧チョッパ回路3のインダクタL1の電流放出期間と一致しなくなり、定電流性が大幅に損なわれることが判明した。このため、図7の従来例では、異なる負荷に応じてコンデンサC5,C6や抵抗R8,R9の定数をその都度、適切に設計し直す必要があり、単一仕様の点灯装置を複数の製品群に共用できないという欠点があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、簡単且つ安価に実現できる構成でありながら、負荷が異なる場合でも定電流性が損なわれることが無い点灯装置を提供することを課題とする。
本願の別の第1発明は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電流により点灯する半導体発光素子4に対して直列に接続されるインダクタL1と;前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と入力直流電源(コンデンサC1)の間に直列に接続されるスイッチング素子Q1と;前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と並列に接続されて、前記スイッチング素子Q1のオフ時に前記インダクタL1の蓄積エネルギーを前記半導体発光素子4に放出する方向に接続された回生ダイオードD1とを備える降圧チョッパ回路3と、
前記スイッチング素子Q1をオンオフする制御回路5とを備える点灯装置において、
前記制御回路5は、前記スイッチング素子Q1のオン時に前記インダクタL1に流れる漸増電流の瞬時値が所定値に達すると前記スイッチング素子Q1をオフする手段(電流検出抵抗R1とチョッパ電流検出端子CS)と、前記スイッチング素子Q1のオフ時に前記インダクタL1に流れる漸減電流が略ゼロになると前記スイッチング素子Q1をオンする手段(2次巻線n2とゼロクロス検出端子ZCD)とを備えることを特徴とするものである。
本願の別の第2発明は、上記第1発明の点灯装置において、前記所定値は、目標とする負荷電流の略2倍に設定したことを特徴とする。
本願の別の第3発明は、上記第1発明または上記第2発明のいずれかに記載の点灯装置において、前記半導体発光素子4に前記所定値の略半分の定電流が流れるように前記スイッチング素子Q1のオンオフによる脈動成分を平滑化するコンデンサC2を前記半導体発光素子4と並列に接続したことを特徴とする。
本願の別の第4発明は、上記第1〜第3発明のいずれかに記載の点灯装置において、前記インダクタL1は2次巻線n2を備え、前記制御回路5は前記2次巻線n2の電圧消失を検出することにより前記インダクタL1に流れる電流が略ゼロになったことを検出することを特徴とする。
本願の別の第5発明は、上記第1〜第4発明のいずれかに記載の点灯装置と、この点灯装置の出力電流により点灯する半導体発光素子を備えることを特徴とする照明器具である(図6)。
本願の別の第6発明は、直流電流により点灯する半導体発光素子を含む第1の光源ユニットと、第1の光源ユニットと略等しい直流電流により点灯する第2の半導体発光素子を含む第2の光源ユニットをカスケード接続し、上記第1〜第4発明のいずれかに記載の点灯装置の出力に接続したことを特徴とする照明システムである。
請求項1の発明は、図5に示すように、1次巻線n1と2次巻線n2を少なくとも備えるトランスT1と;前記トランスT1の1次巻線n1を入力直流電源(コンデンサC1)に接続するスイッチング素子Q1と;前記トランスT1の2次巻線n2に対して直列に接続され、直流電流により点灯する半導体発光素子4に対して並列に接続される出力コンデンサC2と;前記トランスT1の2次巻線n2と出力コンデンサC2の直列回路と共に閉回路を構成し、前記スイッチング素子Q1のオン時に遮断状態となりオフ時に導通状態となる極性に接続された整流素子(ダイオードD1)とを備えるフライバックコンバータ回路3aと、
前記スイッチング素子Q1をオンオフする制御回路5とを備える点灯装置において、
前記制御回路5は、前記スイッチング素子Q1のオン時に前記トランスT1の1次巻線n1に蓄積されるエネルギーが略一定となるように前記トランスT1の1次巻線n1に流れる漸増電流の瞬時値が所定値に達すると前記スイッチング素子Q1をオフする手段(電流検出抵抗R1とチョッパ電流検出端子CS)と、前記スイッチング素子Q1のオフ時に前記トランスT1の2次巻線n2に流れる漸減電流が略ゼロになると前記スイッチング素子Q1をオンする手段(3次巻線n3とゼロクロス検出端子ZCD)とを備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の点灯装置において、前記トランスT1は3次巻線n3を備え、前記制御回路5は前記3次巻線n3の電圧消失を検出することにより前記トランスT1の2次巻線n2に流れる電流が略ゼロになったことを検出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の点灯装置と、この点灯装置の出力電流により点灯する半導体発光素子を備えることを特徴とする照明器具である(図6)。
請求項4の発明は、直流電流により点灯する半導体発光素子を含む第1の光源ユニットと、第1の光源ユニットと略等しい直流電流により点灯する第2の半導体発光素子を含む第2の光源ユニットをカスケード接続し、請求項1または2のいずれかに記載の点灯装置の出力に接続したことを特徴とする照明システムである。
請求項1の発明によれば、簡単且つ安価に実現できる構成でありながら、負荷が異なる場合でも定電流性が損なわれることが無い点灯装置を提供することが出来る。また、スイッチング素子のオフ時間が固定される構成に比べると、スイッチング素子の動作周波数の振れ幅が小さくなり、ノイズフィルタ回路の設計も容易となる。また、力率改善制御用の昇圧チョッパ回路の制御用集積回路を降圧チョッパ回路のスイッチング素子の制御に転用できるので、非常に安価に実現でき、実装面積も小さくでき、点灯装置の小型軽量化に寄与するものである。
本発明の実施形態1の回路図である。 本発明の実施形態1の動作波形図である。 本発明の実施形態1の負荷が異なる場合の動作波形図である。 本発明の実施形態1に用いる制御用集積回路の内部構成を簡略化して示したブロック回路図である。 本発明の実施形態2の回路図である。 本発明の実施形態3の照明器具の概略構成を示す断面図である。 従来例の回路図である。 従来例の動作波形図である。 従来例の負荷が異なる場合の動作波形図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の点灯装置の回路図である。この点灯装置は、電源コネクタCON1と出力コネクタCON2を備えている。電源コネクタCON1には商用交流電源(100V、50/60Hz)が接続される。出力コネクタCON2には、発光ダイオード(LED)のような半導体発光素子4が接続される。半導体発光素子4は複数個のLEDを直列または並列または直並列接続したLEDモジュールであっても良い。
電源コネクタCON1には、電流フューズFSとフィルタ回路1を介して直流電源回路2が接続されている。フィルタ回路1は、サージ電圧吸収素子ZNR、フィルタコンデンサCf及びコモンモードチョークコイルLfで構成されている。直流電源回路2は、ここでは全波整流器DB1と平滑コンデンサC1よりなる整流平滑回路を図示しているが、昇圧チョッパ回路を用いた力率改善回路であっても良い。
直流電源回路2の出力端には、降圧チョッパ回路3が接続されている。降圧チョッパ回路3は、直流電流により点灯する半導体発光素子4に対して直列に接続されるインダクタL1と、前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と直流電源回路2の出力との間に直列に接続されるスイッチング素子Q1と、前記インダクタL1と半導体発光素子4の直列回路と並列に接続されて、前記スイッチング素子Q1のオフ時に前記インダクタL1の蓄積エネルギーを前記半導体発光素子4に放出する方向に接続された回生ダイオードD1とを備えている。また、前記半導体発光素子4と並列に出力コンデンサC2が接続されている。この出力コンデンサC2は、前記スイッチング素子Q1のオンオフによる脈動成分を平滑化して前記半導体発光素子4に平滑化された直流電流が流れるように容量を設定されている。
スイッチング素子Q1は制御回路5により高周波でオンオフ駆動される。制御回路5は制御用集積回路7とその周辺回路よりなる。制御用集積回路7として、ここではSTマイクロエレクトロニクス社製のL6562を用いている。このチップ(L6562)は、本来は、PFC回路(力率改善制御用の昇圧チョッパ回路)の制御用ICであり、内部に乗算回路など、降圧チョッパ回路の制御には余分な構成要素を含んでいる。その反面、入力電流の平均値を入力電圧の包絡線と相似形とする制御のために、入力電流のピーク値を制御する機能と、ゼロクロス制御機能を1チップ内に具備しており、これらの機能を降圧チョッパ回路の制御に転用している。
図4は本実施形態に用いる制御用集積回路7の内部構成を簡略化して示している。1番ピン(INV)は内蔵の誤差増幅器(エラーアンプ)EAの反転入力端子、4番ピン(CS)はチョッパ電流検出端子、5番ピン(ZCD)はゼロクロス検出端子、6番ピン(GND)はグランド端子、7番ピン(GD)はゲートドライブ端子、8番ピン(Vcc)は電源端子である。なお、2番ピン(COMP)は誤差増幅器EAの出力端子、3番ピン(MULT)は乗算回路72の入力端子であるが、本実施形態では使用していない。
電源端子Vccとグランド端子GNDの間に所定電圧以上の制御電源電圧が供給されると、制御電源71により基準電圧Vref1、Vref2が生成されると共に、集積回路内部の各回路が動作可能となる。スタータ73により電源投入時にはフリップフロップFF1のセット入力端子Sにスタートパルスが供給されて、フリップフロップFF1のQ出力はHighレベルとなる。これにより駆動回路74を介して7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなる。
7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなると、図1の抵抗R3、R2で分圧されたゲート駆動電圧がMOSFETよりなるスイッチング素子Q1のゲート・ソース間に印加される。抵抗R1は電流検出用の小抵抗であるので、ゲート・ソース間の駆動電圧には殆ど影響しない。
スイッチング素子Q1がオンになると、直流電源回路2の正極から出力コンデンサC2、インダクタL1、スイッチング素子Q1、抵抗R1を介して直流電源回路2の負極へ電流が流れる。このとき、インダクタL1に流れるチョッパ電流iは、インダクタL1が磁気飽和しない限り略直線的に上昇する電流となる。この電流は抵抗R1により検出されて、制御用集積回路7の4番ピン(CS)に入力される。
制御用集積回路7の4番ピン(CS)はチョッパ電流検出端子であり、その電圧は、40KΩと5pFのノイズフィルタを介してコンパレータCP1の+入力端子に印加される。コンパレータCP1の−入力端子には固定の基準電圧が印加されている。この基準電圧は1番ピン(INV)の印加電圧により決定される。
本例では、制御電源回路6の電圧Vccを抵抗R5、R6と抵抗R7により分圧し、コンデンサC4により安定化した電圧を1番ピン(INV)に印加することにより、チョッパ電流のピーク値を設定している。
チョッパ電流検出端子CSの電圧が基準電圧を超えると、コンパレータCP1の出力がHighレベルとなり、フリップフロップFF1のリセット入力端子Rにリセット信号が入力される。これによりフリップフロップFF1のQ出力はLowレベルとなる。このとき、駆動回路74は7番ピン(ゲートドライブ端子GD)から電流を引き込むように動作するので、図1のダイオードD2がオンとなり、抵抗R4を介してスイッチング素子Q1のゲート・ソース間電荷が引き抜かれて、スイッチング素子Q1は速やかにオフとなる。
スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギーが回生ダイオードD1を介して出力コンデンサC2に放出される。このとき、インダクタL1の両端電圧は出力コンデンサC2の電圧Vc2にクランプされるので、インダクタL1の電流iは略一定の傾き(di/dt≒−Vc2/L1)で減少して行く。
コンデンサC2の電圧Vc2が高いときには、インダクタL1の電流iは急速に減衰し、コンデンサC2の電圧Vc2が低いときには、インダクタL1の電流iは緩慢に減衰する。したがって、インダクタL1に流れる電流のピーク値が一定であっても、インダクタL1の電流iが消失するまでの時間は変化する。その所要時間はコンデンサC2の電圧Vc2が高いほど短く、低いほど長い。
インダクタL1に電流iが流れている期間中は、インダクタL1の2次巻線n2にはインダクタL1の電流iの傾きに応じた電圧が発生している。この電圧は、インダクタL1の電流iが流れ終わると、消失する。そのタイミングを5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)で検出する。
制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)には、ゼロクロス検出用のコンパレータCP2の−入力端子が接続されている。コンパレータCP2の+入力端子にはゼロクロス検出用の基準電圧Vref2が印加されている。5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)に印加されていた2次巻線n2の電圧が消失すると、コンパレータCP2の出力がHighレベルとなり、ORゲートを介してフリップフロップFF1のセット入力端子Sにセットパルスが供給され、フリップフロップFF1のQ出力はHighレベルとなる。これにより駆動回路74を介して7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなる。以下、同じ動作を繰り返す。
このようにして出力コンデンサC2には直流電源回路2の出力電圧を降圧した直流電圧が得られる。この直流電圧は出力コネクタCON2を介して半導体発光素子4に供給される。半導体発光素子4として発光ダイオード(LED)を用いた場合、LEDの順電圧をVf、直列個数をn個とすると、出力コンデンサC2の電圧Vc2は略n×Vfにクランプされる。
LEDの直列個数nが多いとき、出力コンデンサC2の電圧Vc2は高いから、直流電源回路2の電圧Vc1との電圧差(Vc1−Vc2)は小さくなる。このため、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタL1に分担される電圧は小さく、インダクタL1に流れる電流iの上昇速度di/dt=(Vc1−Vc2)/L1は遅くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iが所定のピーク値に到達するまでの時間は長くなり、スイッチング素子Q1のオン時間は長くなる。
スイッチング素子Q1のオフ時には、インダクタL1の両端に発生する逆起電力は、コンデンサC2の電圧Vc2(=n×Vf)にクランプされる。このため、LEDの直列個数nが多いとき、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタL1に印加される電圧は大きく、インダクタL1に流れる電流iの減衰速度di/dt=−Vc2/L1は速くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iがゼロになるまでの時間は短くなり、スイッチング素子Q1のオフ時間は短くなる。
LEDの直列個数nが少ないときは、上述の説明とは逆に、スイッチング素子Q1のオン時間は短くなり、オフ時間は長くなる。つまり、LEDの直列個数nが少ないときは、出力コンデンサC2の電圧Vc2は低いから、直流電源回路2の電圧Vc1との電圧差(Vc1−Vc2)は大きくなる。このため、スイッチング素子Q1のオン時にインダクタL1に分担される電圧は大きく、インダクタL1に流れる電流iの上昇速度di/dt=(Vc1−Vc2)/L1は速くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iが所定のピーク値に到達するまでの時間は短くなり、スイッチング素子Q1のオン時間は短くなる。
スイッチング素子Q1のオフ時には、インダクタL1の両端に発生する逆起電力は、コンデンサC2の電圧Vc2(=n×Vf)にクランプされる。このため、LEDの直列個数nが少ないとき、スイッチング素子Q1のオフ時にインダクタL1に印加される電圧は小さく、インダクタL1に流れる電流iの減衰速度di/dt=−Vc2/L1は遅くなる。結果的に、インダクタL1に流れる電流iがゼロになるまでの時間は長くなり、スイッチング素子Q1のオフ時間は長くなる。
このように、本実施形態の点灯装置によれば、LEDの直列個数nが多くなると、自動的にスイッチング素子Q1のオン時間が長く、オフ時間が短くなり、LEDの直列個数nが少なくなると、自動的にスイッチング素子Q1のオン時間が短く、オフ時間が長くなる。したがって、LEDの直列個数nに関わらず、定電流特性を維持できる仕組みとなっている。
なお、制御電源回路6の詳しい構成については限定しないが、ここでは平滑コンデンサC3とその電圧を規制するツェナーダイオードZD1を備えている。最も簡単な例では、直流電源回路2の正極から高抵抗を介して平滑コンデンサC3の正極に充電電流を供給する構成でも構わない。より効率の良い電源供給手段としては、定常時にインダクタL1の2次巻線n2から平滑コンデンサC3を充電するような構成を採用しても良い。
また、本実施形態では、インダクタL1の2次巻線n2の電圧消失のタイミングを検出することで、インダクタL1に流れる電流が略ゼロになるタイミングを検出しているが、他の手段として、回生ダイオードD1の逆方向電圧の上昇を検出したり、スイッチング素子Q1の両端電圧の降下を検出する等、回生電流が消失するタイミングを検出できる手段であれば、具体的な手段は変更しても構わない。
図2、図3は本実施形態の試作機の特性を示している。図中、Ch1は出力電圧(コンデンサC2の電圧)、Ch2は出力電流(半導体発光素子4に流れる電流)、Ch3はインダクタL1に流れるチョッパ電流、Ch4はスイッチング素子Q1のゲート駆動信号である。
図2は負荷が100Ωの場合であり、出力電圧の実効値は51.4V、出力電流の実効値は458mA、スイッチング周波数は約60kHz、チョッパ電流の平均値は485mAであった。図3は負荷が200Ωの場合であり、出力電圧の実効値は100.8V、出力電流の実効値は446mA、スイッチング周波数は約51kHz、チョッパ電流の平均値は478mAであった。このように、本実施形態の構成によれば、負荷が異なる場合であってもチョッパ電流の平均値は殆ど変化しない。したがって、チョッパ電流の脈動成分を出力コンデンサC2により平滑化して負荷に供給される出力電流の実効値は、負荷に関わらず略一定となる。
ところで、図7に示した従来例の構成では、図1の構成に比べると、インダクタL1の2次巻線n2を省略しており、代わりにオフ時間設定回路8を設けている。このオフ時間設定回路8は、コンデンサC5,C6の直列回路と、コンデンサC5,C6にそれぞれ並列に接続された抵抗R8,R9と、コンデンサC5,C6の直列回路に充電電流を流すためのダイオードD3よりなる。コンデンサC6の電圧は、制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)に入力されている。
スイッチング素子Q1のオン期間中は、制御用集積回路7の7番ピン(ゲートドライブ端子GD)がHighレベルとなるから、ダイオードD3を介してコンデンサC5,C6の直列回路が充電される。その充電電圧は、過渡的にはコンデンサC5,C6の分圧比で決まり、定常的には抵抗R8,R9の分圧比で決まることになるが、ここではコンデンサC5,C6の分圧比と抵抗R8,R9の分圧比は同じとする。そうすると、スイッチング素子Q1がオンした瞬間に、制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)は、7番ピン(ゲートドライブ端子GD)のゲートドライブ電圧Vgを所定の分圧比k(0<k<1)で分圧した初期設定電圧k×Vgとなり、スイッチング素子Q1がオフする瞬間まで、その初期設定電圧に維持される。
スイッチング素子Q1がオフすると、ダイオードD3が逆バイアスされて遮断状態となるので、コンデンサC5の電荷は抵抗R8を介して放電され、コンデンサC6の電荷は抵抗R9を介して放電される。制御用集積回路7の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)の電圧は、上述の初期設定電圧k×Vgを起点として、コンデンサC6と抵抗R9の時定数により指数関数的に減衰する電圧となる。スイッチング素子Q1がオフした後、所定の時間が経過した時点で、5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)により擬似的にゼロクロスが検出されて、スイッチング素子Q1は再度オンとなる。
したがって、図7に示した従来例の構成では、スイッチング素子Q1のオフ時間は、コンデンサC5,C6と抵抗R8,R9の定数で決まる固定時間となる。このため、図8に示すように、負荷に応じてオフ時間を設定しても、図9に示すように、負荷が異なると、インダクタL1に流れるチョッパ電流に休止期間が生じることになる。
例えば、図8に示すように、負荷が100Ωのときに、スイッチング素子Q1のオフ時間をインダクタL1の電流放出期間と略一致するように設定すると、負荷が200Ωのときは、図9に示すように、インダクタL1の電流放出期間が終了した後もスイッチング素子Q1がオフし続けることになる。これでは、スイッチング素子Q1のオン時に流れるチョッパ電流のピーク値を一定に維持しても、出力電流は一定とならない。実際、図8の例では、チョッパ電流(Ch3)の平均値は483mA、出力電流(Ch2)の実効値は457mAであるのに対して、図9の例では、チョッパ電流(Ch3)の平均値は383mA、出力電流(Ch2)の実効値は355mAとなっており、定電流性が著しく損なわれていることが分かる。
これに対して、図1に示した本発明の構成では、図2、図3に示すように、負荷が異なる場合であっても、インダクタL1に流れるチョッパ電流に休止期間が生じることはないから、チョッパ電流の平均値、出力電流の実効値は略一定に維持される。なぜなら、インダクタL1に流れるチョッパ電流のピーク値は一定であり、チョッパ電流の傾きはインダクタL1が磁気飽和しない限り一定であるから、インダクタL1に流れるチョッパ電流に休止期間が生じることが無ければ、インダクタL1に流れるチョッパ電流の平均値は、三角形の波形の面積に等しく、底辺×高さ÷2として計算でき、ピーク値の約半分の電流となるからである。図2の例では負荷が100Ωであるのに対して、図3の例では負荷が200Ωであるが、チョッパ電流(Ch3)の平均値(Mean)はそれぞれ485mA、478mAとなり、殆ど変わらない。このため、チョッパ電流の脈動成分を出力コンデンサC2により平滑化して負荷に供給される出力電流(Ch2)の実効値(RMS)は、それぞれ458mA、446mAとなり、略一定となる。
なお、点灯装置の負荷として、100Ωと200Ωの擬似抵抗に代えて、実際のLED直列回路を接続した場合についても検証してみた。まず、LEDが9個直列の場合、出力電圧の実効値は30.7V、出力電流の実効値は464mA、スイッチング周波数は約44.6kHz、チョッパ電流の平均値は488mAであった。また、LEDが18個直列の場合、出力電圧の実効値は60.2V、出力電流の実効値は454mA、スイッチング周波数は約63.3kHz、チョッパ電流の平均値は485mAであった。このように、図1に示した本発明の構成では、LEDが9個直列の場合と、18個直列の場合とでチョッパ電流の平均値は殆ど同じであった。また、これを出力コンデンサC2により平滑化してチョッパ電流の脈動成分を除去した出力電流の実効値も殆ど同じであった。
これにより、同じ仕様の点灯装置を異なる製品群に転用することが可能となり、製品群全体として見たときに、大幅なコストダウンが可能となる。
本発明のもう一つの大きな利点について説明する。図7の従来例ではオフ時間が固定であるため、スイッチング素子Q1のオン時間が長くなると、スイッチング周波数が極端に低下するという問題がある。これに対して、本発明の構成では、上述のように、スイッチング素子Q1のオン時間が長くなると、それにつれてオフ時間が自動的に短くなる仕組みとなっているので、スイッチング周波数の振れ幅が小さくなり、フィルタ回路1の設計が容易となるという利点がある。
実際、従来例(図8、図9)のCh4を見ると、負荷が100Ωのときスイッチング周波数は約61kHz、負荷が200Ωのときスイッチング周波数は約44kHzであるのに対して、本発明(図2、図3)のCh4を見ると、負荷が100Ωのときスイッチング周波数は約60kHz、負荷が200Ωのときスイッチング周波数は約51kHzであり、スイッチング周波数の振れ幅が従来例に比べると大幅に小さくなっていることが分かる。
このように、本発明の点灯装置は、定電流性が高いため、LEDの直列個数が異なる製品群に同じ仕様の点灯装置を用いることが可能であり、大幅なコストダウンが可能となる。また、スイッチング周波数の振れ幅も小さくできるので、フィルタ回路の設計が容易であり、LED点灯装置の性能向上、コストダウンに著しく寄与するものである。
(実施形態2)
図5は本発明の実施形態2の点灯装置の回路図である。この点灯装置は、図1の降圧チョッパ回路3に代えて、絶縁型フライバックコンバータ回路3aを用いている。LED点灯装置においては、負荷側を電源側から絶縁したい用途が存在する。そのような場合、図1の降圧チョッパ回路3におけるインダクタL1を、図5に示すようなトランスT1に置き換えて、配線を少し変更するだけで入出力間絶縁型のLED点灯装置を実現できる。
以下、絶縁型フライバックコンバータ回路3aの構成と動作について説明する。トランスT1の1次巻線n1の一端は直流電源回路2の正極に接続されている。トランスT1の1次巻線n1の他端は、MOSFETよりなるスイッチング素子Q1のドレイン電極に接続されている。スイッチング素子Q1のソース電極は電流検出抵抗R1を介して直流電源回路2の負極に接続されている。トランスT1の2次巻線n2の一端はダイオードD1のアノードに接続されている。ダイオードD1のカソードは出力コンデンサC2の正極に接続されている。出力コンデンサC2の負極はトランスT1の2次巻線n2の他端に接続されている。トランスT1の1次巻線n1と2次巻線n2は黒丸で示す極性に巻かれており、ダイオードD1はスイッチング素子Q1がオンのとき遮断状態、オフのとき導通状態となる。
トランスT1はゼロクロス検出用の3次巻線n3を備えている。3次巻線n3の一端は制御用集積回路7の6番ピン(グランド端子GND)に接続されており、他端は抵抗R10を介して5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)に接続されている。
以下、本実施形態の回路動作について説明する。直流電源回路2の出力電圧は略平滑されており、略一定電圧とする。スイッチング素子Q1がオンすると、トランスT1の1次巻線n1には直流電源回路2の略一定の直流電圧Vc1が印加される。したがって、トランスT1の1次巻線n1に流れる電流i1は、略一定の傾きdi/dt=Vc1/Lt1で増加する。ここで、Lt1はトランスT1の1次巻線n1のインダクタンス成分である。このとき、トランスT1の2次巻線n2には、1次巻線n1の印加電圧Vc1を巻数比(n2/n1)倍した略一定の電圧が発生するが、ダイオードD1が遮断状態であるので、出力コンデンサC2に充電電流が流れることはなく、トランスT1に電磁エネルギーが蓄積される。
電流検出抵抗R1はスイッチング素子Q1に流れる漸増電流iを検出しており、所定のピーク値Ipに達すると、スイッチング素子Q1はオフとなる。この時点でトランスT1に蓄積される電磁エネルギーは、Lt1×Ip/2となり、常に一定値となる。この電磁エネルギーがスイッチング素子Q1のオフ期間中に負荷側に放出される。
スイッチング素子Q1がオフすると、トランスT1の2次巻線n2には逆起電力が発生する。この逆起電力によりダイオードD1が導通し、トランスT1の2次巻線n2からダイオードD1を介して出力コンデンサC2に充電電流が流れる。このとき、トランスT1の2次巻線n2の印加電圧は、出力コンデンサC2の電圧Vc2にクランプされる。したがって、出力コンデンサC2の電圧Vc2が高いときは、トランスT1の電磁エネルギーは短時間で放出され、逆に、出力コンデンサC2の電圧Vc2が低いときは、トランスT1の電磁エネルギーの放出には長い時間を要することになる。
上述のように、出力コンデンサC2の電圧は、半導体発光素子4の順電圧Vfと直列個数nの積n×Vfで決まるから、トランスT1の電磁エネルギーの放出時間は、直列個数nが多いときは短く、直列個数nが少ないときは長くなる。
そこで、本実施形態では、トランスT1に3次巻線n3を設けて、トランスT1の電磁エネルギーの放出が完了するタイミングを検出している。トランスT1が電磁エネルギーを放出している期間中は、ダイオードD1が導通しており、2次巻線n2に漸減電流が流れているので、その傾きに応じた電圧が各巻線n1、n2、n3にも巻数比に応じて生じている。2次巻線n2の電圧はコンデンサC2の電圧Vc2にクランプされているから、3次巻線n3に生じる電圧は(n3/n2)×Vc2となる。トランスT1の電磁エネルギーがゼロになると、各巻線に生じていた電圧は消失する。このタイミングを制御用集積回路5の5番ピン(ゼロクロス検出端子ZCD)で検出し、スイッチング素子Q1を再度オンさせる。以下、同じ動作を繰り返す。
このように、本実施形態によれば、スイッチング素子Q1のオン期間の終了時にトランスT1に蓄積される電磁エネルギーは略一定となる。また、スイッチング素子Q1のオフ期間にトランスT1の電磁エネルギーを放出する速度は、負荷電圧が高いときは速く、負荷電圧が低いときは遅くなる。したがって、トランスT1に電磁エネルギーが蓄積・放出されるサイクルは、負荷電圧が高いときほど頻繁となり、結果的に、負荷が異なる場合でも略定電流性が確保される。
(実施形態3)
図6は本発明の点灯装置を用いた照明器具の一例を示している。本例は、電源ユニット30とLEDユニット40とが器具筐体9内に収められる一体型のLED照明器具である。電源ユニット30には、図1または図5の電源コネクタCON1から出力コネクタCON2までの電子回路が実装されている。電源ユニット30の出力コネクタCON2からLEDユニット40までは出力配線34を介して接続される。
器具筐体9は天井10に埋め込まれている。器具筐体9は、下端開放された金属製の円筒体よりなり、下端開放部は光拡散板91で覆われている。この光拡散板91に対向するように、LEDユニット40が配置されている。41はLED実装基板であり、LEDユニット40のLED4a〜4dを実装している。この例では、器具内に取り付けられるLEDユニット40の実装基板41の裏側に器具筐体9に熱的に結合された放熱板92を設けている。この放熱板92を介して、LED4a〜4dから発生する熱を放熱することでLED4a〜4dの温度を下げて、光出力を上げる効果がある。
図6の例では、一例として、4個のLED4a〜4dが直列接続されたLEDユニット40を用いたが、例えば30個以内の範囲でLEDの直列個数を変化させても、Vf=3.5Vとすると、負荷電圧は3.5V×30個=105V以内に収まるから、図1の点灯装置を用いて点灯させることが可能である。したがって、異なる製品群に対して共通の点灯装置を使用することが可能となり、全体として製品コストを低減することが可能となる。
なお、電源ユニット30とLEDユニット40が別体となった電源別置型のLED照明器具に本発明の点灯装置を用いても構わない。その場合、例えば、4個のLEDを直列接続した第1のLEDユニットと、8個のLEDを直列接続した第2のLEDユニットをカスケード接続し、1つの点灯装置の出力で点灯することが可能となり、照明システム全体としてコストを低減することが出来る。各LEDユニットに用いるLEDの直列個数は限定されるものではなく、カスケード接続したLEDユニット群の順電圧の和が降圧チョッパ回路3の入力電圧よりも低ければ良い。
さらに、図6に示すような電源一体型の照明器具において、外部にLEDユニットを増設するための増設端子を予め付加しておいて、常時は増設端子を短絡しておき、外部にLEDユニットを増設するときには、増設端子に接続して内部のLEDユニットと直列に接続されるように構成しても良い。
(実施形態4)
本発明の点灯装置は照明器具、照明システムに用いるほか、液晶ディスプレイ(液晶テレビを含む)のバックライトに用いても良い。液晶ディスプレイは画面のサイズが変わると、バックライトの出力も変える必要がある。バックライトとして、LED直列回路を用いる場合、LEDの直列個数を増減することで、出力の増減に対応できる。その場合、液晶ディスプレイの画面サイズ毎に点灯装置を設計し直すのではなく、図1または図5に示す構成の点灯装置を用いれば、LEDの直列個数が異なる場合でも同じ仕様の点灯装置を異なる機種に共用できるから、バックライトのコストを低減できる。
(実施形態5)
本発明の点灯装置は調光機能を有する照明器具、照明システム、液晶ディスプレイのバックライトに用いても良い。図1または図5の点灯装置では、抵抗R5,R6と抵抗R7の分圧比を変えることにより、スイッチング素子Q1に流れるピーク電流の値を変更することで、スイッチング電流の平均値、ひいては出力電流の実効値を自由に設定することができる。すなわち、図1または図5の点灯装置では、スイッチング素子Q1に流れるピーク電流の値を変更すると、それに追従して、スイッチング素子Q1のオフ時間も自動的に修正されることになるから、出力の変更にも容易に対応可能である。
例えば、定格電流が少し異なるLEDを駆動する場合、抵抗R7の定数を少し変える等、簡単な設計変更だけで、略同じ構成の点灯装置を電流値の異なるLEDユニットに対しても転用することができる。
これに比べると、図7の従来例では、スイッチング素子Q1に流れるピーク電流の値を変更すると、それに応じて、オフ時間設定回路8の時定数までも変更する必要があり、設計変更箇所が多くなるから、この点でも図1または図5に示す構成の方が遥かに優れていると言える。
1 フィルタ回路
2 直流電源回路
3 降圧チョッパ回路
4 半導体発光素子
5 制御回路
6 制御電源回路
7 制御用集積回路
Q1 スイッチング素子
D1 回生ダイオード
L1 インダクタ
n2 2次巻線

Claims (4)

  1. 1次巻線と2次巻線を少なくとも備えるトランスと;前記トランスの1次巻線を入力直流電源に接続するスイッチング素子と;前記トランスの2次巻線に対して直列に接続され、直流電流により点灯する半導体発光素子に対して並列に接続される出力コンデンサと;前記トランスの2次巻線と出力コンデンサの直列回路と共に閉回路を構成し、前記スイッチング素子のオン時に遮断状態となりオフ時に導通状態となる極性に接続された整流素子とを備えるフライバックコンバータ回路と、
    前記スイッチング素子をオンオフする制御回路とを備える点灯装置において、
    前記制御回路は、前記スイッチング素子のオン時に前記トランスの1次巻線に蓄積されるエネルギーが略一定となるように前記トランスの1次巻線に流れる漸増電流の瞬時値が所定値に達すると前記スイッチング素子をオフする手段と、前記スイッチング素子のオフ時に前記トランスの2次巻線に流れる漸減電流が略ゼロになると前記スイッチング素子をオンする手段とを備えることを特徴とする点灯装置。
  2. 前記トランスは3次巻線を備え、前記制御回路は前記3次巻線の電圧消失を検出することにより前記トランスの2次巻線に流れる電流が略ゼロになったことを検出することを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の点灯装置と、この点灯装置の出力電流により点灯する半導体発光素子を備えることを特徴とする照明器具。
  4. 直流電流により点灯する半導体発光素子を含む第1の光源ユニットと、第1の光源ユニットと略等しい直流電流により点灯する第2の半導体発光素子を含む第2の光源ユニットをカスケード接続し、請求項1または2のいずれかに記載の点灯装置の出力に接続したことを特徴とする照明システム。
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