JP6175356B2 - 燃料電池用膜電極複合体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、燃料電池用膜電極複合体の製造方法に関する。
燃料電池は、水素等の燃料と空気等の酸化剤を燃料電池本体に供給して、電気化学的に反応させることにより、燃料の持つ化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換して外部へ取り出す発電装置であり、中でも、電解質に固体高分子膜を用いた固体高分子形燃料電池は、低温動作性や高出力密度等の特徴から、今後、市場規模が急激に拡大することが予想されている。
固体高分子形燃料電池スタックは、電解質膜を燃料極と酸化剤極で狭持した膜電極複合体(MEA)の両面に、ガス流通路を設けた電気伝導性のセパレータを配置して単セル電池を構成し、この単セル電池を複数個積層した積層体である。
一般的に燃料極と酸化剤極であるガス拡散電極は、ガス拡散層と触媒層とからなる。触媒層は、炭素などの担持体に白金などの貴金属を担持した触媒と、イオン交換成分である電解質により構成される。このようなガス拡散電極と電解質膜は、積層して加熱および加圧することで一体化され、膜電極複合体(MEA)を構成する。以上の構成要素のうち、ガス拡散層と電解質膜は厚さ10〜400μmの薄いシートであり、ロール状に形成され、供給される。一方、触媒層は強度が低く、単体のシートとして供給することは難しい。そこで電解質膜上に湿式塗布等して形成するか、他の基板フィルム上に湿式塗布等して形成した後に電解質膜上に転写する方法が一般的である。
固体高分子電解質膜は、強度やガスバリア性に優れるが、環境湿度に応じて含水し、膨潤や収縮する特性がある。このため、触媒層を電解質膜上に湿式塗布する方法だと、乾燥による収縮で触媒層のヒビ割れや膜の皺を生じるという課題があった。他の基板フィルム上に湿式塗布等して形成したあとに電解質膜上に転写する方法においても、フィルム同士を合わせるため、膜の皺を生じやすいという課題が残った。
一方、電解質膜をマスキングフィルムで挟み、触媒層形成部分だけマスキングフィルムを取り除いて触媒層を塗布し、反対側のマスキングフィルムを残すことで膜の皺の発生を防止する方法が提案されている。しかし、この方法では反対側に触媒層を形成する場合にマスキングフィルムが残らず、皺が発生しやすいという課題が残っている。
特開2006−120433号公報
本発明が解決しようとする課題は、膜の皺を生じず、安価でかつ高速に膜電極複合体(MEA)を形成することを可能とする燃料電池用膜電極複合体の製造方法を提供することである。
一実施形態に係る燃料電池用膜電極複合体の製造方法は、固体高分子電解質膜をアノードとカソードの2層の電極触媒層で狭持し、当該2層の電極触媒層のそれぞれにガス拡散層を配置して形成される燃料電池用膜電極複合体の製造方法において、固体高分子電解質膜を、供給手段により、固定手段上に固定されたアノードとカソードのいずれか一方の電極触媒層上に供給し、加圧手段により固体高分子電解質膜上から加圧して張合わせを行うことにより、当該電極触媒層の表面の凹凸に沿って前記固体高分子電解質膜が配置されるようにすることを特徴とする。
一実施形態に係る膜電極複合体(MEA)を備える固体高分子形燃料電池スタックの構成を示す断面図である。 実施例1に係る膜電極複合体(MEA)の製造方法を示す図である。 実施例2に係る膜電極複合体(MEA)の製造方法を示す図である。 実施例3に係る膜電極複合体(MEA)の製造方法を示す図である。 実施例4に係る膜電極複合体(MEA)の製造方法を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態により製造される膜電極複合体(MEA)を備える固体高分子形燃料電池スタックの構成を示す断面図である。図1において、単位電池10は、高分子電解質膜11をアノード12とカソード13とで狭持してなる膜電極複合体(MEA)20の両面に、燃料セパレータ14及び酸化剤・冷却水セパレータ15を配置することにより構成されている。燃料セパレータ14の膜電極複合体(MEA)20に隣接する面には燃料ガス流通路14aが設けられ、酸化剤・冷却水セパレータ15の膜電極複合体(MEA)20に隣接する面には酸化剤ガス流通路15aが、他方の面には冷却水流通路15bが設けられている。以上のように構成される単位電池10は、複数個積層されて燃料電池スタックを構成する。
アノード12は、アノード触媒層12aとアノードガス拡散層12bとからなり、カソード13は、カソード触媒層13aとカソードガス拡散層13bとからなる。アノード触媒層12a及びカソード触媒層13aがそれぞれ高分子電解質膜11の両面に接している。
電解質膜11は、イオン伝導性とともにガスバリア性が必要であり、反応ガスの混合を防ぐため、セパレータと同じ大きさまで延長されている。触媒層12a,13a及びガス拡散層12b,13bの外側側面には、反応ガスをシールするエッジシール材16が配置されている。
以上のように構成される固体高分子形燃料電池スタックの膜‐電極複合体(MEA)20を製造する実施例について、以下に説明する。
実施例1
本実施例における膜‐電極複合体(MEA)20の製造工程について、図2を参照して説明する。なお、以下の実施例では、電解質膜11の一方の面に最初にアノード12を接合し、次いで、他方の面にカソード13を接合したが、その順序は逆でもよい。
まず、アノードガス拡散層12b上にアノード触媒層12aを積層し、アノード12を形成する。アノードガス拡散層12b上にアノード触媒層12aを積層する方法としては、炭素などの担持体に白金などの貴金属を担持した触媒とイオン交換成分からなる電解質を溶媒とを混合してペースト状の触媒インクを製造し、これを炭素などからなるアノードガス拡散層12b上に湿式塗布し、その後乾燥してアノード触媒層12aを積層する方法や、ペースト状の触媒インクをアノードガス拡散層12bにスプレードライしてアノード触媒層12aを積層する方法、触媒インクを乾燥して紛体とし、これをアノードガス拡散層12bに乾式塗布してアノード触媒層12aを積層する方法などがある。
このようにして製造されたアノード12を、図2に示すように、アノード触媒層12aを上にして吸着テーブル31上に設置し、裏面からの吸気により固定・保持する。
一方、高分子電解質膜11は基板フィルム32上に保持され、電解質膜−基板フィルム積層体33としてロール状に巻回され、電解質膜供給ロール34とされる。本実施例では、電解質膜11が外側、基板フィルム32が内側となるように電解質膜供給ロール34を形成する。電解質膜供給ロール34から供給された電解質膜−基板フィルム積層体33は、電解質膜供給ロール34の近傍の電解質膜11側に設けられた切断刃35によりハーフカットされ、電解質膜11のみが切断される。その後、電解質膜11は、基板フィルム32が剥離され、吸着テーブル31上に固定されたアノード12のアノード触媒層12a上に搬送される。搬送された電解質膜11は、矢印Aの方向に回転移動する加圧ローラー36により押圧され、触媒層12aと接合される。剥離された基板フィルム32は、回収ロール37により回収される。
このように、表面に電解質膜11が配置されたアノード12は、吸着テーブル31上に固定された状態で、図2の矢印Bの方向に移動し、カソード13と接合する位置に配置される。そこでは、矢印Cの方向から、カソード触媒層13aとカソードガス拡散層13bからなるカソード13が、カソード触媒層13aを下にして下降し、電解質膜11上に載置され、電解質膜11をアノード12とカソード13とで挟んだ積層体が得られる。その後、この積層体は、熱プレスや熱ローラー(図示せず)で加圧・加熱され、膜電極複合体(MEA)が得られる。
本実施例では、アノード12−電解質膜11−カソード13をすべて重ねた後に加圧するのではなく、一方の電極、例えばアノード12を吸着テーブル31上に固定した状態で、このアノード12上に電解質膜11を載置し、電解質膜11上から加圧しているため、電解質膜11の皺を発生させることなく、アノード触媒層12aと電解質膜11を接合することができる。即ち、触媒層表面に凹凸があったとしても、その凹凸に沿ってローラーによる加圧がされるため、電解質膜11の皺の発生を防止することができるとともに、電解質膜11の寸法変化を抑制することができる。
また、電解質膜−基板フィルム積層体33をロール状に巻回して電解質膜供給ロール34とし、積層体33をハーフカットして電解質膜11のみを切断し、電解質膜11を独立させるとともに、基板フィルム32を剥離して回収することで、連続生産が可能であり、安価な製造コストで量産化を行うことができる。
実施例2
本実施例は、実施例1の変形例であり、本実施例に係る膜‐電極複合体(MEA)の製造工程を図3に示す。図3に示すように、一方の電極のガス拡散層、例えばアノード12のガス拡散層12bの代わりに連続した基板フィルム42を用い、この連続した基板フィルム42上に所定の寸法に切断された触媒層12aを形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール43とし、これを吸着テーブル31上に供給して、裏面からの吸気により固定・保持する。
アノード触媒層12aと電解質膜11の接合は、実施例1と同様にして行われる。即ち、高分子電解質膜11は基板フィルム32上に保持され、電解質膜−基板フィルム積層体33としてロール状に巻回され、電解質膜供給ロール34とされ、この電解質膜供給ロール34から供給された電解質膜−基板フィルム積層体33は、切断刃35によりハーフカットされ、電解質膜11のみが切断される。その後、基板フィルム32から剥離され、吸着テーブル31上に固定されたアノード12のアノード触媒層12a上に搬送され、加圧ローラー36により押圧され、アノード12と密着される。剥離された基板フィルム32は、回収ロール37により回収される。なお、回収ロール37は、図2に示す実施例1の場合とは異なり、後述する基板フィルム42の走行を妨げないように、電解質膜供給ロール34に隣接して配置されている。
触媒層12a上に電解質膜11が接合された基板フィルム42は、他方の電極、例えばカソードが配置される位置まで延長して走行し、吸着テーブル41上に供給されて、裏面からの吸気により固定・保持される。即ち、基板フィルム42は、実施例1とは異なり、吸着テーブル31上に固定された状態で移動するのではなく、吸着テーブル31から離れ、そのまま別途設けられた吸着テーブル41上に走行し、カソード13と接合する位置に配置される。そして、基板フィルム42は、電解質膜11上にカソード13が形成された後に、フィルム回収ロール48において回収される。
電解質膜11上へのカソード13の積層は、実施例1とは異なり、ガス拡散層13bの代わりに連続した基板フィルム44を用い、この連続した基板フィルム44上に所定のサイズの触媒層13aを所定の間隔で形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール45とし、この触媒層フィルム供給ロール45から電解質膜11上に、触媒層フィルムが供給される。
その結果、触媒層フィルムが電解質膜11上に載置され、電解質膜11をアノード12とカソード13とで挟んだ積層体が得られる。その後、この積層体は、熱ローラー46で加圧・加熱され、膜電極複合体(MEA)が得られる。
その後、得られた膜電極複合体(MEA)は製品として回収され、アノード側の基板フィルム42は、上述したように、フィルム回収ロール48において回収され、カソード側の基板フィルム44もまた、フィルム回収ロール47において回収される。
本実施例においても、アノード12−電解質膜11−カソード13をすべて重ねた後に加圧するのではなく、一方の電極、例えばアノード12を固定した状態で、このアノード12上に電解質膜11を載置し、加圧しているため、電解質膜11の皺を発生させることなく、アノード触媒層12aと電解質膜11を接合することができる。即ち、触媒層表面に凹凸があったとしても、その凹凸に沿ってローラー36による加圧がされるため、電解質膜11の皺の発生を防止することができるとともに、電解質膜11の寸法変化を抑制することができる。
また、電解質膜−基板フィルム積層体33をロール状に巻回して電解質膜供給ロール34とするだけでなく、基板フィルム42上にアノード触媒層12aを形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール43とし、また基板フィルム44上にカソード触媒層13aを形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール45とし、基板フィルム32,42,44をフィルム回収ロール37,47,48において回収しているため、連続生産が可能であり、安価な製造コストで量産化を行うことができる。
実施例3
本実施例における膜‐電極複合体(MEA)の製造工程について、図4を参照して説明する。
本実施例では、実施例1と同様に、アノードガス拡散層12b上にアノード触媒層12aを積層し、アノード12を形成している。アノード12は、図4に示すように、アノード触媒層12aを上にして吸着テーブル31上に設置され、裏面からの吸気により固定・保持される。
一方、高分子電解質膜11は基板フィルム32上に保持され、電解質膜−基板フィルム積層体33としてロール状に巻回され、電解質膜供給ロール34とされる。本実施例では、実施例1及び2とは異なり、電解質膜11が内側、基板フィルム32が外側となるように電解質膜供給ロール34を形成する。電解質膜供給ロール34から供給された電解質膜−基板フィルム積層体33は、電解質膜11の側に配置された切断刃35によりハーフカットされ、電解質膜11のみが切断される。その後、電解質膜11は、実施例1及び2とは異なり、基板フィルム32が剥離されることなく、電解質膜−基板フィルム積層体33のまま、吸着テーブル31上に固定されたアノード12のアノード触媒層12a上に搬送され、加圧ローラー36により押圧され、アノード12と密着される。その後、基板フィルム32は剥離され、回収ロール37により回収される。
表面に電解質膜11が配置されたアノード12は、実施例1と同様、吸着テーブル31上に固定された状態で、図2の矢印Bの方向に移動し、カソード13と接合する位置に配置され、以下、実施例1と同様にして、膜電極複合体(MEA)が得られる。
本実施例においても、アノード12−電解質膜11−カソード13をすべて重ねた後に加圧するのではなく、一方の電極、例えばアノード12を固定した状態で、このアノード12上に電解質膜11を載置し、加圧しているため、電解質膜11の皺を発生させることなく、アノード触媒層12aと電解質膜11を接合することができる。即ち、触媒層表面に凹凸があったとしても、その凹凸に沿ってローラーによる加圧がされるため、電解質膜11の皺の発生を防止することができるとともに、電解質膜11の寸法変化を抑制することができる。
また、電解質膜−基板フィルム積層体33をロール状に巻回して電解質膜供給ロール34とし、積層体33をハーフカットして電解質膜11のみを切断し、電解質膜11を独立させるとともに、基板フィルム32を残すことで、連続生産が可能であり、安価な製造コストで量産化を行うことができる。
実施例4
本実施例は、実施例3の変形例であり、本実施例に係る膜‐電極複合体(MEA)の製造工程を図5に示す。図5に示すように、一方の電極のガス拡散層、例えばアノード12のガス拡散層12bの代わりに連続した基板フィルム42を用い、この連続した基板フィルム42上に所定の寸法に切断された触媒層12aを形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール43としている。触媒層フィルム供給ロール43は、吸着テーブル31上に供給されて、裏面からの吸気により固定・保持される。
アノード触媒層12aと電解質膜11の接合は、図4に示す実施例3と同様にして行われる。即ち、高分子電解質膜11は基板フィルム32上に保持され、電解質膜−基板フィルム積層体33としてロール状に巻回され、電解質膜供給ロール34とされる。この場合、電解質膜11が内側、基板フィルム32が外側となるように電解質膜供給ロール34を形成する。電解質膜供給ロール34から供給された電解質膜−基板フィルム積層体33は、電解質膜11の側に配置された切断刃35によりハーフカットされ、電解質膜11のみが切断される。その後、電解質膜11は、基板フィルム32が剥離されることなく、電解質膜−基板フィルム積層体33のまま、吸着テーブル31上に固定されたアノード12のアノード触媒層12a上に搬送され、加圧ローラー36により押圧され、アノード12と密着される。ここで、基板フィルム32は剥離され、回収ロール37により回収される。
電解質膜11上へのカソード13の形成は、実施例2と同様にして行う。即ち、ガス拡散層13bの代わりに連続した基板フィルム44を用い、この連続した基板フィルム44上に所定のサイズの触媒層13aを所定の間隔で形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール45とし、この触媒層フィルム供給ロール45から、アノード12上に形成された電解質膜11上に、触媒層フィルムが供給される。その結果、触媒層フィルムが電解質膜11上に載置され、電解質膜11をアノード12とカソード13とで挟んだ積層体が得られる。その後、この積層体は、熱ローラー46で加圧・加熱され、膜電極複合体(MEA)が得られる。
その後、得られた膜電極複合体(MEA)を製品として回収した後、アノード側の基板フィルム42は、上述したように、フィルム回収ロール48において回収され、カソード側の基板フィルム44もまた、フィルム回収ロール47において回収される。
本実施例においても、アノード12−電解質膜11−カソード13をすべて重ねた後に加圧するのではなく、一方の電極、例えばアノード12を固定した状態で、このアノード12上に電解質膜11を載置し、加圧しているため、電解質膜11の皺を発生させることなく、アノード触媒層12aと電解質膜11を接合することができる。即ち、触媒層表面に凹凸があったとしても、その凹凸に沿ってローラー36による加圧がされるため、電解質膜11の皺の発生を防止することができるとともに、電解質膜11の寸法変化を抑制することができる。
また、電解質膜−基板フィルム積層体33をロール状に巻回して電解質膜供給ロール34とするだけでなく、基板フィルム42上にアノード触媒層12aを形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール43とし、また基板フィルム44上にカソード触媒層13aを形成したものをロール状に巻回して触媒層フィルム供給ロール45とし、基板フィルム32,42,44をフィルム回収ロール37,47,48において回収しているため、連続生産が可能であり、安価な製造コストで量産化を行うことができる。
以上説明した実施例では、アノード12上に電解質膜11を載置した後の加圧をロールにより行っているが、これに限らず、プレスにより行うことも可能である。
以上説明した実施形態によれば、膜の皺を生じず、安価でかつ高速に膜電極複合体(MEA)を形成することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…単位電池、11…高分子電解質膜、12…アノード、12a…アノード触媒層、12b…アノードガス拡散層、13…カソード、13a…カソード触媒層、13b…カソードガス拡散層、14…燃料セパレータ、14a…燃料ガス流通路、15…酸化剤・冷却水セパレータ、15a…酸化剤ガス流通路、15b…冷却水流通路、16…エッジシール材、20…膜電極複合体(MEA)、31,41…吸着テーブル、32,42,44…基板フィルム、33…電解質膜−基板フィルム積層体、34…電解質膜供給ロール、35…切断刃、36…加圧ローラー、37,47,48…フィルム回収ロール、46…熱ローラー。

Claims (6)

  1. 固体高分子電解質膜をアノードとカソードの2層の電極触媒層で狭持し、当該2層の電極触媒層のそれぞれにガス拡散層を配置して形成される燃料電池用膜電極複合体の製造方法において、
    固体高分子電解質膜を、供給手段により、固定手段上に固定されたアノードとカソードのいずれか一方の電極触媒層上に供給し、加圧手段により固体高分子電解質膜上から加圧して張合わせを行うことにより、当該電極触媒層の表面の凹凸に沿って前記固体高分子電解質膜が配置されるようにすることを特徴とする燃料電池用膜電極複合体の製造方法。
  2. 前記いずれか一方の電極触媒層はガス拡散層上に形成されており、
    前記固体高分子電解質膜を、前記供給手段により前記ガス拡散層上に形成された電極触媒層上に供給し、前記加圧手段により加圧して張合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用膜電極複合体の製造方法。
  3. 前記いずれか一方の電極触媒層は基板フィルム上に形成されており、
    前記固体高分子電解質膜を、前記供給手段により前記基板フィルム上に形成された電極触媒層上に供給し、前記加圧手段により加圧して張合わせを行い、その後に、前記基板フィルムを除去することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用膜電極複合体の製造方法。
  4. 前記固体高分子電解質膜は基板フィルム上に切れ目なく連続して形成されており、
    当該基板フィルムを搬送することにより前記固体高分子電解質膜を電極触媒層上に供給すると共に、当該基板フィルム上の前記固体高分子電解質膜を所定の間隔で切断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池用膜電極複合体の製造方法。
  5. 前記固体高分子電解質膜を電極触媒層上に配置する前に、前記基板フィルムを前記固体高分子電解質膜から剥離させて回収することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用膜電極複合体の製造方法。
  6. 前記固体高分子電解質膜を電極触媒層上にて加圧して張合わせを行った後に、前記基板フィルムを前記固体高分子電解質膜から剥離させて回収することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用膜電極複合体の製造方法。
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