JP6173784B2 - 空調エネルギー管理システム、方法、およびプログラム - Google Patents

空調エネルギー管理システム、方法、およびプログラム Download PDF

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本発明の実施形態は、空調エネルギー管理システム、方法、およびプログラムに関する。
近年、省エネルギーへの関心が高まっており、空調制御対象の空間を複数の空調エリアに分け、これらの空調エリアごとに空調設備を設け、消費エネルギーを削減するために、空調エリアごとの人の動態に応じて空調エリアごとに空調設備を制御する技術がある。
具体的には、例えば、各空調エリアの人数に応じて、通常冷房のエリアと空調停止のエリアとに分かれるように各空調エリアの空調設備を制御する、または、通常冷房のエリアと弱冷房のエリアとに分かれるように各空調エリアの空調設備を制御することが挙げられる。
特開2009−299933号公報
空調エリアごとの状況に応じて各空調エリアの空調設備を制御するために、空調エリアの人の状況を検出するための検出部を空調エリア毎に設けている。しかし、建物内のレイアウトによっては空調エリア毎に検出部を設けることができない場合がある。この場合は消費エネルギーの削減を目的として空調エリアごとに空調設備を制御することはできない。
本発明が解決しようとする課題は、空調制御対象の複数の空調エリア内の人の動態を空調エリアごとに直接検出せずとも消費エネルギーを削減するための空調制御を行うことが可能な空調エネルギー管理システム、方法、およびプログラムを提供することである。
実施形態における空調エネルギー管理システムは、空調の対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調し、前記空調エリアごとに設けられる室内機、および各室内機に接続される1台の室外機を含む複数の空調設備と、対象空間内の人の動態を対象空間内における空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して判定する動態検知手段と、動態検知手段による検知結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備を制御する制御手段とをもち、制御手段は、判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する室外機の負荷制限値を制御する
第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの一例を示すブロック図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの空調システムの一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの動態検知部による検知エリア、滞在・不在検知、人数検知の一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる処理手順の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる検知エリアごとの滞在・不在の検知結果および空調エリアごとの滞在・不在判定結果の一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる検知エリアごとの人数検知結果および空調エリアごとの人数算出結果の一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室内機の空調エリアの人数による設定温度の一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる室内機協調制御の一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの検知エリアごとの滞在・不在判定結果および室外機空調エリアの滞在・不在判定結果の一例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室内機空調エリア毎の人数情報に基づいて室外機空調エリアの人数を算出した例を示す図。 第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室外機の空調エリアの人数による負荷制限設定値の一例を示す図。 第2の実施形態における空調エネルギー管理システムの一例を示すブロック図。 第3の実施形態における空調エネルギー管理システムの一例を示すブロック図。 第3の実施形態における空調エネルギー管理システムの空調システムの一例を示す図。 第3の実施形態における空調エネルギー管理システムによる処理手順の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態における空調エネルギー管理システムによる検知エリアごとの滞在・不在の検知結果および送風機エリアごとの滞在・不在判定結果の一例を示す図。 第3の実施形態における空調エネルギー管理システムによる検知エリアごとの人数検知結果および送風機エリアごとの人数算出結果の一例を示す図。 第3の実施形態における空調エネルギー管理システムの室外機の空調エリアの人数による送風機の風量の一例を示す図。 第4の実施形態における空調エネルギー管理システムによる処理手順の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態における空調エネルギー管理システムによる温度計測エリアと室内機空調エリアとの対応を示す図。 第4の実施形態における空調エネルギー管理システムにおける対象空間の温度分布の一例を示す図。
以下、実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの一例を示すブロック図である。
図1に示すように、空調エネルギー管理システムは、空調システム1とエネルギー管理装置2とを有する。
空調システム1は、建物内の空調の対象空間10での適切な温度を維持するように空調設備を制御するための空調機制御装置13を有する。
この空調設備は、複数の室内機11(例えば11a,11b)および室外機12を有する。これらの室内機11は1組の室内機として1台の室外機12と接続される。この空調設備はビルマルチエアコンとも呼ばれる。
空調機制御装置13は、室内機11の運転・停止、設定温度(温度目標値)、風量、風向を制御する。また、空調機制御装置13は、室外機12の運転・停止や負荷制限値(%)を制御する。
空調システム1は、対象空間10内を仕切り無しに区分した複数の空調エリアを複数の室内機11で分担して空調する。
図1に示した例では、室内機11aが空調するエリアを室内機空調エリアaとし、室内機11bが空調するエリアを室内機空調エリアbとする。
また、同じ室外機12に接続される複数の室内機11が空調対象とする室内機空調エリア全体を室外機空調エリアとする。図1に示した例では、室内機11aによる室内機空調エリアaと室内機11bによる室内機空調エリアbとを合わせて、室外機12による室外機空調エリアAとする。
図1に示すように、対象空間10の天井には複数の動態検知部14が所定間隔で設置される。この動態検知部14は、対象空間10内を仕切り無しに区分した所定の動態検知エリア内の人の動態を検知する。つまり、対象空間10内を区分した複数の動態検知エリアの人の動態を複数の動態検知部14で分担して検知する。これにより、複数の動態検知部14を用いて対象空間10全体の人の動態を計測することができる。本実施形態では、人の動態とは、動態検知対象エリア内に人が滞在するか否かを示す滞在・不在情報や、動態検知対象エリア内の人数とする。各動態検知部14による動態検知エリアの区分は、各室内機11による室内器空調エリアの区分と異なっており、各動態検知エリアは各室内機空調エリアとは一致していない。
また、図1に示すように、対象空間10には、複数の温度計測部15が所定間隔で配置される。この温度計測部15は、対象空間10内を区分した所定の温度計測エリア内の温度を検知する。つまり、対象空間10内を区分した複数の温度計測エリアの温度を複数の温度計測部15で分担して検知する。これにより、複数の温度計測部15を用いて対象空間10全体の温度分布を計測することができる。各温度計測部15による温度計測エリアの区分は、各室内機11による室内器空調エリアの区分と異なっており、各温度計測エリアは各室内機空調エリアとは一致していない。
次に、エネルギー管理装置2について説明する。
空調システム1で得たデータを用いて空調システム1を最適に制御するために、エネルギー管理装置2は、空調システム1の空調機制御装置13に対して、室内機11や室外機12の制御設定値を出力する。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の室内機11や室外機12を制御する。
室内機11の制御設定値は、室内機11の運転・停止、冷房・暖房、設定温度、風量、風向などとする。また、室外機12の制御設定値は、室外機12の負荷制限値などとする。
エネルギー管理装置2は、送受信部21、計測データ取得部22、計測データ記憶部23、システムモデル記憶部24、モデルパラメータ入力部25、演算処理部26、演算結果記憶部27、および制御設定値出力部28を有する。
送受信部21は、空調システム1との間での送受信を行う。
計測データ取得部22は、空調システム1の動態検知部14または温度計測部15から得たデータを送受信部21を介して取得する。
計測データ記憶部23は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、計測データ取得部22が取得した計測データを記憶する。
システムモデル記憶部24は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、空調システム1のシステムモデルやモデルパラメータを記憶する。
モデルパラメータ入力部25は、システムモデル記憶部24に空調システム1のモデルパラメータを入力する。
演算処理部26は、計測データ記憶部23に記憶された計測データやシステムモデル記憶部24に記憶されたシステムモデルやモデルパラメータに基づいて、空調システム1の室内機11や室外機12の制御設定値を演算する。
演算結果記憶部27は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、演算処理部26による演算された制御設定値を記憶する。
制御設定値出力部28は、演算結果記憶部27に記憶された制御設定値を空調システム1の空調機制御装置13に送信する。
図2は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの空調システムの一例を示す図である。
図2に示した例では、対象空間10には8つの室内機11が設置されている。これらの室内機11のうち隣接する4つの室内機11a,11b,11c,11dに対して1つ目の室外機12Aが接続されている。また、残りの4つの室内機11に対して2つ目の室外機12Bが接続されている。
そして、室外機12A、12Bは対象空間10を室外機空調エリアA、Bに分担して空調し、室内機11a〜11dは室内機空調エリアa〜dを分担して空調する。つまり、室内機11aは室内機空調エリアaを空調し、室内機11bは室内機空調エリアbを空調し、室内機11cは室内機空調エリアcを空調し、室内機11dは室内機空調エリアdを空調する。
室内機空調エリアaは室内機空調エリアb,cに隣接し、室内機空調エリアdは室内機空調エリアb,cに隣接する。
それぞれの室外機空調エリアでは、6つの動態検知部14a,14b,14c,14d,14e,14fにより、各動態検知部14に対応した動態検知エリア内の人の滞在・不在または人数が検知される。
また、9つの温度計測部15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15h,15iにより各温度計測部に対応した温度計測エリア内の温度が計測される。
システムモデル記憶部24に記憶されるシステムモデルは、各室内機空調エリアや動態検知部14による動態検知エリアや温度計測部15による温度計測エリアの情報を含む。
図3は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの動態検知部による検知エリア、滞在・不在検知結果、および人数検知結果の一例を示す図である。
図3に示した例では、各動態検知部14に対応する動態検知エリアは図3中の点線で示すように、動態検知部14の設置箇所を中心とした正方形状の4つのエリアにさらに区分され、これらのエリアごとの人の滞在・不在または人数を検知することが可能である。
動態検知部14は、例えば可視光カメラによって撮影された映像を解析することにより人の動態を検知する。具体的には、動態検知部14は、予め人物が写っていない画像を撮影しておき、この画像と動態の検知を行うタイミングで撮影した画像と比較して、双方が異なれば人が滞在すると判断するといった既知の方法によって人の滞在・不在の検知を行う。このように、例えば1つの可視光カメラに対して検知エリアを複数設定できる。
また、動態検知部14は、動態検知エリア内に滞在する人物の数を検知して、動態検知エリア内の人数を検知することもできる。
人数の検知を行う場合には、動態検知部14は、動態検知エリアを1人ずつ(例えば座席ごと)に区分して、人が滞在するエリアの数を人数として置き換えてもよい。
動態検知部14には、可視光カメラに限らず、赤外線人感センサや赤外線アレイセンサを用いてもよい。
次に、エネルギー管理装置2の演算処理部26の動作について説明する。
図4は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、演算処理部26が一定周期に行う処理である。以下に説明する処理は、空調システム1の制御設定値を演算するために、演算処理部26が少なくとも1分に1回の間隔で定期的に行う処理とする。
演算処理部26は、動態検知エリア毎の滞在・不在情報あるいは人数情報を計測データ記憶部23から読み出す。演算処理部26は、この読み出した結果に基づいて、室内機空調エリア毎の滞在・不在の判定あるいは人数の計測を行う(ステップS401)。
ステップS401の第1の具体例として、動態検知エリア毎の滞在・不在情報に基づいて室内機空調エリア毎の滞在・不在を判定することについて説明する。
図5は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる動態検知エリア毎の滞在・不在情報に基づいて室内機空調エリア毎の滞在・不在の判定結果の一例を示す図である。
まず、動態検知部14a〜fの動態検知エリアの関係について説明する。
図5に示した例では、動態検知部14aの動態検知エリアに対しては、動態検知部14bの動態検知エリア、動態検知部14cの動態検知エリアが一列に隣接し、動態検知部14dの動態検知エリアに対しては、動態検知部14eの動態検知エリア、動態検知部14fの動態検知エリアが一列に隣接する。
また、動態検知部14aの動態検知エリアは動態検知部14dの動態検知エリアに隣接し、動態検知部14bの動態検知エリアは動態検知部14eの動態検知エリアに隣接し、動態検知部14cの動態検知エリアは動態検知部14fの動態検知エリアに隣接する。
動態検知部14a〜fの動態検知エリアは、前述した様に4つのエリアにさらに区分されて正方形状のエリアをなしている。
次に、動態検知部14a〜fの動態検知エリアと室内機空調エリアa〜dとの対応について説明する。
動態検知部14aの4つの動態検知エリアと、動態検知部14bの動態検知エリアのうち動態検知部14aの動態検知エリアに隣接する2つのエリアとを合わせた計6つのエリアが室内機空調エリアaに対応する。
また、動態検知部14cの4つの動態検知エリアと、動態検知部14bの動態検知エリアのうち動態検知部14cの動態検知エリアに隣接する2つのエリアとを合わせた計6つのエリアが室内機空調エリアbに対応する。
また、動態検知部14dの4つの動態検知エリアと、動態検知部14eの動態検知エリアのうち動態検知部14dの動態検知エリアに隣接する2つのエリアとを合わせた計6つのエリアが室内機空調エリアcに対応する。
また、動態検知部14fの4つの動態検知エリアと、動態検知部14eの動態検知エリアのうち動態検知部14fの動態検知エリアに隣接する2つのエリアとを合わせた計6つのエリアが室内機空調エリアdに対応する。
これらの対応を示す情報はシステムモデル記憶部24に記憶される。
各室内機空調エリアの滞在・不在を判定する場合、演算処理部26は、各室内機空調エリアのうち滞在・不在判定対象の室内機空調エリアを1つ選択し、この選択した室内機空調エリアに対応する複数の動態検知エリアのうち人が滞在すると判定されたエリアが1つでもあれば、この判定対象の室内機空調エリアに人が滞在すると判定する。一方、演算処理部26は、選択した室内機空調エリアに対応する複数の動態検知エリアで人が滞在すると判定されたエリアが1つもなければ、この判定対象の室内機空調エリアでは人が不在であると判定する。演算処理部26は、この判定を各室内機空調エリアのそれぞれについて繰り返す。
図5(a)に示した例では、演算処理部26は、室内機空調エリアaに対応する6つの動態検知エリアのうち4つのエリアで人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図5(b)に示すように室内機空調エリアaに人が滞在すると判定する。
また、演算処理部26は、室内機空調エリアbに対応する6つの動態検知エリアのいずれも人が不在であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図5(b)に示すように室内機空調エリアbでは人が不在であると判定する。
また、演算処理部26は、室内機空調エリアcに対応する6つの動態検知エリアのうち2つのエリアで人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図5(b)に示すように室内機空調エリアcに人が滞在すると判定する。
また、演算処理部26は、室内機空調エリアdに対応する6つの動態検知エリアのうち1つのエリアで人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図5(b)に示すように室内機空調エリアdに人が滞在すると判定する。
このようにして、対象空間内の室内機空調エリアの区分と動態検知部14ごとの動態検知エリアの区分とが一致していなくとも、動態検知部14による動態検知結果に基づいて、室内機空調エリアにおける人の動態を判定する事ができる。つまり、動態検知部14により判定された滞在・不在情報や人数情報を、室内機空調エリア毎の滞在・不在情報や人数情報に変換することができる。これにより、滞在・不在検知や人数検知のための動態検知部14を必ずしも室内機空調エリア毎に設ける必要がなくなる。つまり、対象空間内の室内機空調エリアの区分と動態検知部14の動態検知エリアの区分とを一致させる必要がなくなる。
次に、ステップS401の第2の具体例として、動態検知部14により動態検知エリア毎に検知した人数に基づいた室内機空調エリア毎の人数の判定について説明する。
図6は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムによる動態検知エリア毎の人数情報に基づいた室内機空調エリア毎の人数の算出結果の一例を示す図である。
図6に示すように、演算処理部26は、室内機空調エリアに対応する各動態検知エリアの人数の和を室内機空調エリアの人数とする。
図6(a)に示した例では、演算処理部26は、室内機空調エリアaに対応する6つの動態検知エリアのうち4つのエリアに人が滞在し、これらのエリアでの人数が2人、1人、1人、2人であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果で示される人数を合計し、図6(b)に示すように室内機空調エリアaでの人数が6人であると判定する。
図6(a)に示した例では、演算処理部26は、室内機空調エリアbに対応する6つの動態検知エリアのいずれの人数も0であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図6(b)に示すように室内機空調エリアbでの人数が0であると判定する。
図6(a)に示した例では、演算処理部26は、室内機空調エリアcに対応する6つの動態検知エリアのうち2つのエリアに人が滞在し、これらのエリアでの人数が2人、1人であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果で示される人数を合計し、図6(b)に示すように室内機空調エリアcでの人数が3人であると判定する。
図6(a)に示した例では、演算処理部26は、室内機空調エリアdに対応する6つの動態検知エリアのうち1つのエリアに人が滞在し、このエリアでの人数が2人であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図6(b)に示すように室内機空調エリアdでの人数が2人であると判定する。
室内機11の制御のために、演算処理部26は、室内機空調エリアの滞在・不在の判定結果あるいは人数の判定結果に基づいて、室内機11の運転・停止、設定温度、風量、風向などを室内機空調エリア毎に演算し、この演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
制御設定値出力部28は、演算結果記憶部27に記憶された演算結果を制御設定値として空調システム1の空調機制御装置13に出力する。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の室内機11を制御する(ステップS402)。演算処理部26は、ステップS401およびS402を各室内機空調エリアのそれぞれについて繰り返す。
例えば、ある室内機空調エリアに人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得した場合は、演算処理部26は、この室内機空調エリアに対応する室内機11を運転するとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
また、演算処理部26は、ある室内機空調エリアで人が不在との判定結果を空調システム1から取得した場合は、この室内機空調エリアに対応する室内機11を停止するとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
また、ある室内機空調エリアでの人数を示す判定結果を空調システム1から取得した場合は、演算処理部26は、この人数に基づいて、該当の室内機空調エリアに対応する室内機11による設定温度を演算し、この演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
図7は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室内機空調エリアの人数と、このエリアに対応する室内機による設定温度との関係の一例を示す図である。
図7に示した例では、冷房時には、演算処理部26は、ある室内機空調エリアの人数が2人以上である場合には、このエリアに対応する室内機11の設定温度が予め定めた基準温度であるとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。なお、この基準温度の情報はシステムモデル記憶部24に記憶されており、モデルパラメータ入力部25からの入力により変更可能とする。
また、この室内機空調エリアの人数が2人未満に減少した場合には、演算処理部26は、この室内機空調エリアに対応する室内機11の設定温度を上昇させても、この室内機空調エリアにいる人の体感温度に大きな影響がないとみなして、このエリアに対応する室内機11の設定温度が基準温度から1℃上げた温度であるとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。これにより、空調設備による空調の為の消費エネルギーを削減させることができる。
また、ある室内機空調エリアの人数が少ない場合には、演算処理部26は、この室内機空調エリアに対応する室内機11の設定温度を、このエリアにおける快適性評価の値の一種としてのPMV(Predicted Mean Vote:予測平均温冷感)値が快適な範囲から広がるように演算しても良い。
例えば、通常のPMV値が−0.5〜+0.5の範囲に制御されているのであれば、ある室内機空調エリアの人数が少ない場合に、演算処理部26は、PMV値を−0.7〜+0.7や−0.9〜+0.9といった範囲になるように設定温度を演算しても良い。また、演算処理部26は、PMV値に限らず、異なる快適性評価の値が快適な範囲から広がるように設定温度を演算しても良い。
図8は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの動態検知部による滞在・不在情報が変化した場合の室内機の協調制御の一例を示す図である。
図8(a)は、図5(a)に示した室内機空調エリアの滞在・不在情報に基づく室内機11の制御結果を示す。この例では、室内機空調エリアa,c,dについては、人が滞在するとしてこれらのエリアに対応する室内機11が冷房運転制御されており、室内機空調エリアbについては、人が不在であるとして、この室内機空調エリアに対応する室内機11が停止に制御されている。
この制御の結果、図8(a)に示すように、室内機空調エリアa,c,dについては適温となっており、室内機空調エリアbについては高温となっている。
そして、動態検知部14による滞在・不在の検知状態が変化し、図8(b)に示すように、室内機空調エリアbについて人が不在である状態から滞在する状態に変化した場合には、演算処理部26は、室内機11bの運転を開始するとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
ここで、室内機11bの運転を単に開始しても、室内機空調エリアbの温度が設定温度Fに達するには一定の時間を要するため、この間は室内機空調エリアbにいる人が快適になるまでに時間を要する。この室内機空調エリアbでの室内機11の制御が弱冷房となっている状態で、このエリアの人数が増加した場合も同様とする。
そこで、本実施形態では、この室内機11bの運転に加え、室内機空調エリアbの温度が設定温度に達するまでの間、室内機空調エリアbの温度が早く設定温度に達するように、演算処理部26は、室内機11bに隣接する室内機11aおよび室内機11dによる空調の風量を強くしたり風向きを変化させたりするとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。このように、隣接する複数の室内機11の協調制御を行うことにより、室内機空調エリアb内の人が快適になるまでの時間を短縮することができる。
次に、室外機12の制御について説明する。本実施形態では、空調エリアに応じて設けられる複数の室内機に1つの室外機が接続され、室内機11を制御しただけでは十分な省エネ効果を得ることができないため、室外機12の制御もあわせて行なう。
ステップS401で判定した各室内機空調エリアの滞在・不在情報、あるいは人数情報に基づいて、演算処理部26は、室外機空調エリアの滞在・不在の判定あるいは人数の計測を室外機空調エリア毎に行う(ステップS403)。
ステップS403の第1の具体例として、室内機空調エリア毎の滞在・不在情報に基づいて室内機空調エリア毎の滞在・不在を判定することについて説明する。
図9は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室内機空調エリア毎の滞在・不在情報に基づいて室外機空調エリアの滞在・不在の判定結果の一例を示す図である。
図9(a)に示すように、ある室外機空調エリア内の複数の室内機空調エリアのうち人が滞在するエリアが1つでもあれば、演算処理部26は、この室外機空調エリアに人が滞在すると判定する。一方、ある室外機空調エリア内の複数の室内機空調エリアのいずれにも人が滞在していなければ、演算処理部26は、この室外機空調エリアでは人は不在と判定する。
次に、ステップS403の第2の具体例として、室内機空調エリア毎の人数情報に基づいて室内機空調エリア毎の人数を判定することについて説明する。
図10は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室内機空調エリア毎の人数情報に基づいて室外機空調エリアの人数を算出した例を示す図である。
演算処理部26は、ある室外機空調エリア内のすべての室内機空調エリアの人数の和を室外機空調エリアの人数として演算する。図10(a)に示すように、室外機空調エリアA内の室内機空調エリアaの人数が6人で、室内機空調エリアbの人数が0で、室内機空調エリアcの人数が3人で、室内機空調エリアdの人数が2人である場合は、演算処理部26は、これらの和の11人を室外機空調エリアA内の人数として演算する。
次に、演算処理部26は、室外機空調エリア毎に、この室外機空調エリアに対応する室外機空調エリアの滞在・不在情報あるいは人数情報に基づいて、室外機12の運転・停止あるいは負荷制限値を演算する。演算処理部26は、この演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
制御設定値出力部28は、この演算結果を演算結果記憶部27から読み出して、制御設定値として空調システム1の空調機制御装置13に出力する。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の室外機12を制御する(ステップS404)。演算処理部26は、ステップS403およびS404を各室外機空調エリアのそれぞれについて繰り返す。
ステップS404の第1の具体例を説明する。ある室外機空調エリアに人が滞在していれば、演算処理部26は、このエリアに対応する室外機12を運転するとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。また、ある室外機空調エリアで人が不在であれば、演算処理部26は、この室外機空調エリアに対応する室外機12を停止したり、この室外機12の負荷制限値を0%にしたりする。
次に、ステップS404の第2の具体例を説明する。演算処理部26は、ある室外機空調エリアの人数に基づいて、このエリアに対応する室外機12の負荷制限値を決定する。
図11は、第1の実施形態における空調エネルギー管理システムの室外機空調エリアの人数と負荷制限値の関係の一例を示す図である。
ある室外機空調エリアの人数が減少するにつれて、演算処理部26は、室外機12の負荷制限値を100%から段階的に下げた値を演算して演算結果記憶部27に記憶する。図11に示した例では、ある室外機空調エリアの人数が10人以下となると、演算処理部26は、このエリアに対応する室外機12の負荷制限値を75%に下げる。そして、この室外機空調エリアの人数が5人以下となると、演算処理部26は、このエリアに対応する室外機12の負荷制限値を50%に下げる。そして、この室外機空調エリアの人数が1人以下となると、演算処理部26は、このエリアに対応する室外機12の負荷制限値を0%に下げる。これにより、室外機空調エリアの人数に応じて、空調のための消費エネルギーを削減することができる。
このように、室外機空調エリア毎の人の滞在・不在情報や人数情報に基づいて、室外機12も制御することにより、消費エネルギーをより削減することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図12は、第2の実施形態における空調エネルギー管理システムの一例を示すブロック図である。
前述した様に、空調システム1からの計測データを用いて空調システム1を最適に制御するために、エネルギー管理装置2は、室内機11および室外機12を制御する空調機制御装置13に対して制御設定値を出力する。
そして、空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から受信した制御設定値を用いて空調システム1を制御する。
第2の実施形態では、エネルギー管理装置2の送受信部21は、他システム3とも送受信を行う。また、エネルギー管理装置2は、他システムデータ取得部31と、他システムデータ記憶部32とをさらに有する。
他システムデータ取得部31は、他システム3からのシステムデータを送受信部21を介して取得する。他システムデータ記憶部32は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、他システムデータ取得部31が取得したデータを記憶する。
他システム3は、例えば、入退出管理システム、RFIDシステム、照明制御装置などとする。この場合、システムデータは、例えば、対象空間に対する人の入退出情報、対象空間内のPCのオン・オフ情報、対象空間内のRFIDによる認識情報、対象空間内の照明のオン・オフ情報などとする。
また、他システム3は、個人用PC、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。この場合、他システムデータは、このシステムを用いた手入力により設定された個人のスケジュール情報とする。また、この場合は、システムモデル記憶部24には、個人用PC、スマートフォン、タブレット端末などを所有する各個人の位置情報が記憶される。
演算処理部26は、これらの情報に基づいて、所定の検知エリア毎の各個人の滞在・不在を判定する。演算処理部26は、この判定結果と、システムモデル記憶部24に記憶された各個人の位置情報とを利用して、各室内機空調エリアでの人の滞在・不在の判定または人数の算出を行う。
このように、第2の実施形態では、エネルギー管理装置2が他システム3と連携して、各室内機空調エリアでの滞在・不在の判定または人数の算出を行うことにより、空調エリアでの滞在・不在の判定や人数の算出の精度を高めることができる。これにより、空調システム1の制御をより正確に行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図13は、第3の実施形態における空調エネルギー管理システムの一例を示すブロック図である。
第3の実施形態では、空調設備として、室内機11および室外機12に加えて、送風機16を有する。
エネルギー管理装置2は、空調システム1を最適に制御するために、空調システム1の空調システム1で得たデータを用いて、空調機制御装置13に対して室内機11や室外機12や送風機16の制御設定値を出力する。送風機16の制御設定値は、送風機16の運転・停止、風量、風向などとする。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の室内機11や室外機12を制御する。
図14は、第3の実施形態における空調エネルギー管理システムの空調システムの一例を示す図である。
図14に示した例では、対象空間10には12個の送風機16が設置されている。
そして、送風機16a〜16lは室内機空調エリアa〜lを分担して空調する。つまり、例えば送風機16aは送風機エリアaを空調し、送風機16bは送風機エリアbを空調し、送風機16cは送風機エリアcを空調し、送風機16dは送風機エリアdを空調する。
図14に示した例では、送風機エリアaに対しては、送風機エリアb,c,d,e,fが一列に隣接し、送風機エリアgに対しては、送風機エリアh,i,j,k,lが一列に隣接する。送風機エリアa,b,c,d,e,fのそれぞれは、送風機エリアg,h,i,j,k,lのそれぞれに1対1で隣接する。
また、送風機エリアa,b,cをあわせたエリアが室内機空調エリアaに対応し、送風機エリアd,e,fをあわせたエリアが室内機空調エリアbに対応し、送風機エリアg,h,iをあわせたエリアが室内機空調エリアcに対応し、送風機エリアj,k,lとをあわせたエリアが室内機空調エリアdに対応する。この対応関係はシステムモデル記憶部24に記憶される。
それぞれの送風機エリアが対応する室外機空調エリアでは、6つの動態検知部14a,14b,14c,14d,14e,14fにより、各動態検知部14に対応した動態検知エリア内の人の滞在・不在または人数が検知される。
次に、エネルギー管理装置2の演算処理部26の動作について説明する。
図15は、第3の実施形態における空調エネルギー管理システムによる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、演算処理部26が一定周期に行う処理とする。
まず、第1の実施形態で説明したステップS401からS402までの、室内機空調エリアごとの滞在・不在判定または人数検出がなされ、この検出結果に応じて、室内機11の制御がなされる。
次に、第1の実施形態で説明したステップS403からS404までの、室外機空調エリアごとの滞在・不在判定または人数検出がなされ、この検出結果に応じて、室外機12の制御がなされる。
次に、演算処理部26は、動態検知エリア毎の滞在・不在情報あるいは人数情報を計測データ記憶部23から読み出す。演算処理部26は、この読み出した結果に基づいて、送風機エリア毎の滞在・不在の判定あるいは人数の計測を行う(ステップS501)。
ステップS501の第1の具体例として、動態検知エリア毎の滞在・不在情報に基づいて送風機エリア毎の滞在・不在を判定することについて説明する。
図16は、第3の実施形態における空調エネルギー管理システムによる検知エリアごとの滞在・不在の検知結果および送風機エリアごとの滞在・不在判定結果の一例を示す図である。
次に、動態検知部14a〜fの動態検知エリアと送風機エリアa〜lとの対応について説明する。
送風機エリアaは、動態検知部14aの4つの動態検知エリアのうち送風機エリアgに対向する2つの動態検知エリアに対応し、送風機エリアbは、動態検知部14aの残り2つの動態検知エリアに対応する。
送風機エリアcは、動態検知部14bの4つの動態検知エリアのうち送風機エリアiに対向する2つの動態検知エリアに対応し、送風機エリアdは、動態検知部14bの残り2つの動態検知エリアに対応する。
送風機エリアeは、動態検知部14cの4つの動態検知エリアのうち送風機エリアkに対向する2つの動態検知エリアに対応し、送風機エリアfは、動態検知部14cの残り2つの動態検知エリアに対応する。
送風機エリアgは、動態検知部14dの4つの動態検知エリアのうち送風機エリアaに対向する2つの動態検知エリアに対応し、送風機エリアhは、動態検知部14dの残り2つの動態検知エリアに対応する。
送風機エリアiは、動態検知部14eの4つの動態検知エリアのうち送風機エリアcに対向する2つの動態検知エリアに対応し、送風機エリアjは、動態検知部14eの残り2つの動態検知エリアに対応する。
送風機エリアkは、動態検知部14fの4つの動態検知エリアのうち送風機エリアeに対向する2つの動態検知エリアに対応し、送風機エリアlは、動態検知部14fの残り2つの動態検知エリアに対応する。
これらの対応を示す情報はシステムモデル記憶部24に記憶される。
各送風機エリアの滞在・不在を判定する場合、演算処理部26は、各送風機エリアのうち滞在・不在判定対象の送風機エリアを1つ選択する。演算処理部26は、この選択した送風機エリアに対応する複数の動態検知エリアのうち人が滞在すると判定されたエリアが1つでもあれば、この判定対象の送風機エリアに人が滞在すると判定する。
一方、演算処理部26は、選択した送風機エリアに対応する複数の動態検知エリアで人が滞在すると判定されたエリアが1つもなければ、この判定対象の送風機エリアに人が不在であると判定する。演算処理部26は、この判定を各送風機エリアのそれぞれについて繰り返す。
図16(a)に示した例では、演算処理部26は、送風機エリアaに対応する2つの動態検知エリアのうちいずれにも人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図16(b)に示すように送風機エリアaに人が滞在すると判定する。
また、図16(a)に示した例では、演算処理部26は、送風機エリアbに対応する2つの動態検知エリアのうち1つに人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図16(b)に示すように送風機エリアbに人が滞在すると判定する。
また、図16(a)に示した例では、演算処理部26は、送風機エリアdに対応する2つの動態検知エリアのいずれにも人が不在であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図16(b)に示すように送風機エリアdに人が不在であると判定する。
このようにして、対象空間内の送風機エリアの区分と動態検知部14ごとの動態検知エリアの区分とが一致していなくとも、動態検知部14による動態検知結果に基づいて、送風機エリアにおける人の動態を判定する事ができる。つまり、動態検知部14により判定された滞在・不在情報や人数情報を、送風機エリア毎の滞在・不在情報や人数情報に変換することができる。これにより、滞在・不在検知や人数検知のための動態検知部14を必ずしも送風機エリア毎に設ける必要がなくなる。つまり、対象空間内の送風機エリアの区分と動態検知部14の動態検知エリアの区分とを一致させる必要がなくなる。
次に、ステップS501の第2の具体例として、動態検知部14により動態検知エリア毎に検知した人数に基づいた送風機エリア毎の人数の判定について説明する。
図17は、第3の実施形態における空調エネルギー管理システムによる動態検知エリアごとの人数情報に基づいた送風機エリアごとの人数算出結果の一例を示す図である。
図17に示すように、演算処理部26は、送風機エリアに対応する各動態検知エリアの人数の和を送風機エリアの人数とする。
図17(a)に示した例では、演算処理部26は、送風機エリアaに対応する2つの動態検知エリアのそれぞれに人が滞在し、これらのエリアでの人数が2人、1人であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果で示される人数を合計し、図17(b)に示すように送風機エリアaでの人数が3人であると判定する。
図17(a)に示した例では、演算処理部26は、送風機エリアbに対応する2つの動態検知エリアのうち1つのエリアに人が滞在し、このエリアでの人数が1人であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果で示される人数により、図17(b)に示すように送風機エリアbでの人数が1人であると判定する。
図17(a)に示した例では、演算処理部26は、送風機エリアdに対応する2つの動態検知エリアのいずれの人数も0であるとの判定結果を空調システム1から取得する。演算処理部26は、この判定結果により、図17(b)に示すように送風機エリアdでの人数が0であると判定する。
送風機16の制御のために、演算処理部26は、送風機エリアの滞在・不在の判定結果あるいは人数の判定結果に基づいて、送風機16の運転・停止、風量、風向などを送風エリア毎に演算し、この演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
制御設定値出力部28は、演算結果記憶部27に記憶された演算結果を制御設定値として空調システム1の空調機制御装置13に出力する。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の送風機16を制御する(ステップS502)。演算処理部26は、ステップS501およびS502を送風機エリアのそれぞれについて繰り返す。
例えば、ある送風機エリアに人が滞在するとの判定結果を空調システム1から取得した場合は、演算処理部26は、この送風機エリアに対応する送風機16を運転するとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
また、演算処理部26は、ある送風機エリアで人が不在との判定結果を空調システム1から取得した場合は、この送風機エリアに対応する送風機16を停止するとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
また、ある送風機エリアでの人数を示す判定結果を空調システム1から取得した場合は、演算処理部26は、この人数に基づいて、該当の送風機エリアに対応する送風機16による風量や風向を演算し、この演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
図18は、第3の実施形態における空調エネルギー管理システムの室外機の空調エリアの人数による送風機の送風量の一例を示す図である。
図18に示した例では、冷房時には、演算処理部26は、ある送風機エリアの人数が2人以上である場合には、このエリアに対応する送風機16の送風量が「大」であるとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
また、この送風機エリアの人数が2人未満に減少した場合には、演算処理部26は、この送風機エリアに対応する送風機16の送風量を下げても、この送風機エリアにいる人の体感温度に大きな影響がないとみなして、このエリアに対応する送風機16の送風量が「小」であるとの演算結果を演算結果記憶部27に記憶する。
制御設定値出力部28は、この演算結果を演算結果記憶部27から読み出して、制御設定値として空調システム1の空調機制御装置13に出力する。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の送風機16を制御する。
以上のように、第3の実施形態では、送風機16による消費エネルギーを削減する事ができるので、空調の為の消費エネルギーをさらに削減させることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、温度計測部15で計測した温度分布に基づいて空調機を制御する。
図19は、第4の実施形態における空調エネルギー管理システムによる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、演算処理部26が一定周期、例えば少なくとも1分に1回に行う処理である。
演算処理部26は、温度計測エリア毎の温度計測結果を計測データ記憶部23から読み出し、この温度計測結果に基づいて、対象空間の温度分布の判定を行う(ステップS601)。
ステップS601の具体例について説明する。図20は、第4の実施形態における空調エネルギー管理システムによる温度計測エリアと室内機空調エリアとの対応を示す図である。
図20に示した例では、温度計測部15d〜fの温度計測エリアは、正方形状のエリアとする。また、温度計測部15a〜c,g〜iの温度計測エリアは、温度計測部15d〜fなどの温度計測エリアとしての正方形状のエリアを半分に切った長方形状のエリアとする。
温度計測部15aの温度計測エリアの短辺に対しては、温度計測部15bの温度計測エリアの短辺、温度計測部15cの温度計測エリアの短辺が一列に隣接する。温度計測部15dの温度計測エリアに対しては、温度計測部15eの動態検知エリア、温度計測部15fの温度計測エリアが一列に隣接する。温度計測部15gの温度計測エリアの短辺に対しては、温度計測部15hの動態検知エリアの短辺、温度計測部15iの温度計測エリアの短辺が一列に隣接する。
また、温度計測部15dの温度計測エリアは温度計測部15aの温度計測エリアの長辺と温度計測部15gの温度計測エリアの長辺との間に挟まれるように隣接する。温度計測部15eの温度計測エリアは温度計測部15bの温度計測エリアの長辺と温度計測部15hの温度計測エリアの長辺とに挟まれるように隣接する。温度計測部15fの温度計測エリアは温度計測部15cの温度計測エリアの長辺と温度計測部15iの温度計測エリアの長辺とに挟まれるよう隣接する。
図20に示した例では、温度計測部15aの温度計測エリアと、温度計測部15dの温度計測エリアのうち温度計測部15aの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15bの温度計測エリアのうち温度計測部15aの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15eの温度計測エリアのうち温度計測部15dの温度計測エリアに隣接する1つのエリアとを合わせたエリアが室内機空調エリアaに対応する。つまり、これらのエリアが室内機空調エリアaと重複する。
また、温度計測部15cの温度計測エリアと、温度計測部15fの温度計測エリアのうち温度計測部15cの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15bの温度計測エリアのうち温度計測部15cの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15eの温度計測エリアのうち温度計測部15fの温度計測エリアに隣接するエリアとを合わせたエリアが室内機空調エリアbに対応する。つまり、これらのエリアが室内機空調エリアbと重複する。
また、温度計測部15gの2つの温度計測エリアと、温度計測部15dの温度計測エリアのうち温度計測部15gの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15eの温度計測エリアのうち温度計測部15dの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15hの温度計測エリアのうち温度計測部15gの温度計測エリアに隣接するエリアとを合わせたエリアが室内機空調エリアcに対応する。つまり、これらのエリアが室内機空調エリアcと重複する。
また、温度計測部15iの2つの温度計測エリアと、温度計測部15fの温度計測エリアのうち温度計測部15iの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15eの温度計測エリアのうち温度計測部15fの温度計測エリアに隣接するエリアと、温度計測部15hの温度計測エリアのうち温度計測部15iの温度計測エリアに隣接するエリアとを合わせたエリアが室内機空調エリアdに対応する。つまり、これらのエリアが室内機空調エリアdと重複する。
これらの対応を示す情報はシステムモデル記憶部24に記憶される。
演算処理部26は、各温度計測部15のうち一列に連なる温度計測部15を選択し、この選択した温度計測部15により計測した温度計測値を滑らかに結んでなる温度分布を判定する。
図21は、第4の実施形態における空調エネルギー管理システムにおける対象空間の温度分布の一例を示す図である。
図21では、温度計測部15aで計測された温度計測値と、温度計測部15dで計測された温度計測値と、温度計測部15gで計測された温度計測値とを滑らかに結んでなる温度分布aを示す。
そして、これらの温度計測値と設定温度との誤差の二重和が小さくなるように、演算処理部26は、温度分布の判定結果に基づいて室内機11の運転・停止、設定温度、風量、風向などを演算する。
温度計測値と設定温度との誤差の二重和を以下の式(1)に示す。
Figure 0006173784
式(1)におけるTは、位置iにおける温度計測部15で計測した温度値を示す。式(1)におけるT SETは、位置iにおける室内機11による設定温度を示す。図21に示した例では、室内機11a,11cの設定温度は26.0℃とする。式(1)のnは、判定対象の1つの温度分布と関わる温度計測部15の数に対応する。例えば、図21に示した温度分布aと関わる温度計測部15は、温度計測部15a,15d,15gの3つとする。また、温度計測部15aの設置位置を空調する室内機11による設定温度は、この温度計測部15aに近い室内機11aの設定温度とする。また、温度計測部15gの設置位置を空調する室内機11による設定温度は、この温度計測部15gに近い室内機11cの設定温度とする。また、温度計測部15dの設置位置を空調する室内機11による設定温度は、この室内機11aの設定温度または室内機11cの設定温度のいずれかであるとする。
具体的には、例えば図21に示した温度分布aでは、温度計測部15aで計測した温度値と室内機11aの設定温度との差分は、温度計測部15dで計測した温度値と室内機11aまたは11cの設定温度との差分や温度計測部15gで計測した温度値と室内機11c設定温度との差分と比較して大きい。
この場合、第1の例として、温度計測部15aで計測した温度値と室内機11aの設定温度との差分を小さくして、現在の温度計測部15aでの温度計測エリアでの温度値を低くして温度分布aを偏りを低減した温度分布bとするために、演算処理部26は、温度計測部15aに近い室内機11aの風量を強めたり、この室内機11aの設定温度を低くしたりするとの演算結果を得る。
ただし、このように温度計測部15aで計測した温度値と室内機11aの設定温度との差分を小さくすると、温度計測部15dで計測した温度値と室内機11aまたは室内機11cの設定温度との差分や温度計測部15gで計測した温度値も低くなり、これらの温度計測値と設定温度との差分が大きくなる。
そこで、第2の例として、温度分布を図21に示した温度分布cとするために、演算処理部26は、温度計測部15d,15gに近い室内機11cの風量を強めたり、この室内機11cの設定温度を高くしたりするとの演算結果を得て、演算結果記憶部27に記憶する。温度分布cは、温度分布bより温度計測部15gでの計測温度値が高い温度分布とする。
制御設定値出力部28は、演算結果記憶部27に記憶された演算結果を制御設定値として空調システム1の空調機制御装置13に出力する。
空調機制御装置13は、エネルギー管理装置2から出力された制御設定値を用いて、空調システム1内の室内機11を制御する(ステップS602)。演算処理部26は、ステップS601およびS602を判定対象の温度分布に対応するエリアのそれぞれについて繰り返す。これにより、室内機空調エリアの温度分布の偏りが低減されるので、室内機空調エリア内の空調を適正化することができる。
ここで、前述した様に温度計測部15a、15d、15gが関わる温度分布の偏りを低減するための制御を単に開始しても、この温度分布が当初の温度分布aから温度分布bや温度分布cとなるまでには一定の時間を要する。
そこで、本実施形態では、通常の制御対象の室内機11の制御に加え、温度計測部15a、15d、15gが関わる温度分布が温度分布aから温度分布bや温度分布cとなるまでの所定時間において、演算処理部26は、通常の制御対象の室内機としての室内機11aや室内機11cに隣接する室内機11bや室内機11dの風量および風向きなどの変更についての演算結果を出力する。このように、隣接する複数の室内機11の協調制御を行うことにより、温度分布の偏りを解消するための時間を短縮できるので、室内機空調エリア内の温度分布の偏りが低減されるまでの時間を短縮することができる。
また、判定対象の温度分布に対応するエリア内での複数の温度計測部15の一部が故障しているなどの理由で、温度計測値の欠損が生じている場合には、演算処理部26は、この故障しているなどしている温度計測部15に隣接する別の温度計測部15により計測した温度計測値を用いて、故障しているなどしている温度計測部15による温度計測値を補間値として求めて、この補間値を利用して、故障しているなどしている温度計測部15による温度計測値を求めても良い。
以上説明した様に、第4の実施形態では、対象空間内の温度計測値と設定温度との誤差が少なくなるように室内機11の制御を行うので、対象空間内の温度分布の偏りを低減することができる。
また、各実施形態による制御対象の室内機11や送風機16が故障したことを図示しない故障検出部により検出した場合には、演算処理部26は、この故障した空調設備に隣接する別の空調設備の風量および風向きなどの変更についての演算結果を出力してもよい。このように、故障した空調設備が分担していた空調を隣接する空調設備により分担することができるので、故障した空調設備による空調を継続することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、空調制御対象の複数の空調エリア内の人の動態を空調エリアごとに直接検出せずとも消費エネルギーを削減するための空調制御を行うことが可能な空調エネルギー管理システム、方法、およびプログラムを提供することができる。
なお、上記の各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、各実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記の各実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。なお、各実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記の各実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
また、各実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…空調システム、2…エネルギー管理装置、3…他システム、10…対象空間、11…室内機、12…室外機、13…空調機制御装置、14…動態検知部、15…温度計測部、21…送受信部、22…計測データ取得部、23…計測データ記憶部、24…システムモデル記憶部、25…モデルパラメータ入力部、26…演算処理部、27…演算結果記憶部、28…制御設定値出力部、31…他システムデータ取得部、32…他システムデータ記憶部。

Claims (18)

  1. 空調の対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調し、前記空調エリアごとに設けられる室内機、および各室内機に接続される1台の室外機を含む複数の空調設備と、
    前記対象空間内の人の動態を前記対象空間内における空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して検知する動態検知手段と、
    前記動態検知手段による検知結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備を制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する室外機の負荷制限値を制御する
    ことを特徴とする空調エネルギー管理システム。
  2. 前記判定手段は、
    前記動態の判定対象としての空調エリアと重複する検知エリアについての前記動態検知手段による検知結果に基づいて、前記判定対象としての空調エリアにおける人の動態を判定することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  3. 前記制御手段は、
    前記判定手段による判定結果が各空調エリアにおける人の減少を示す場合に、各空調エリアを空調する空調設備を当該空調設備による消費エネルギーが減少するように制御することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  4. 前記動態検知手段は、
    前記対象空間内に人が滞在するか否かを前記検知エリアで分担して検知することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  5. 前記動態検知手段は、
    前記対象空間内の人数を前記検知エリアで分担して検知することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  6. 前記制御手段は、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備の運転・停止、温度目標値、風向、風量の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  7. 前記制御手段は、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する室内機による温度目標値を、この空調エリアにおける快適性評価の値が変化するように制御することを特徴とする請求項に記載の空調エネルギー管理システム。
  8. 前記制御手段は、
    前記判定手段による、何れかの空調エリアにかかる判定結果が変化した場合に、この空調エリアに隣接する空調エリアを空調する室内機を協調制御することを特徴とする請求項に記載の空調エネルギー管理システム。
  9. 前記動態検知手段は、
    前記対象空間に対する人の出入りを示す情報、および前記対象空間内の照明の点灯の有無の少なくともいずれかに基づいて、前記対象空間内の人の動態を前記検知エリアで分担して検知することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  10. 空調の対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調する複数の空調設備と、
    前記対象空間内の人の動態を前記対象空間内における空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して検知する動態検知手段と、
    前記動態検知手段による検知結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備を制御する制御手段とを備え、
    前記動態検知手段は、
    前記対象空間に出入りする人のスケジュール情報に基づいて、前記対象空間内の人の動態を前記検知エリアで分担して検知することを特徴とす空調エネルギー管理システム。
  11. 空調の対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調する複数の空調設備と、
    前記対象空間内の人の動態を前記対象空間内における空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して検知する動態検知手段と、
    前記動態検知手段による検知結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備を制御する制御手段とを備え、
    前記空調設備は、
    前記空調エリアごとに設けられる室内機、および各室内機に接続される1台の室外機と、
    前記各空調エリアの少なくとも一部に重複する複数の送風機エリアを分担して空調する送風機をさらに含み、
    前記制御手段は、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各送風機エリアを空調する送風機を制御することを特徴とす空調エネルギー管理システム。
  12. 空調の対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調する複数の空調設備と、
    前記対象空間内の人の動態を前記対象空間内における空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して検知する動態検知手段と、
    前記動態検知手段による検知結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備を制御する制御手段と、
    前記対象空間内の温度を前記対象空間内における空調エリアと異なる区分の温度検知エリアで分担して検知する温度計測手段と、
    前記対象空間内における温度分布の偏りが低減されるように、各空調エリアと重複する温度検知エリアについて前記温度計測手段により計測した温度値に基づいて、各空調エリアを空調する空調設備を制御する第2の制御手段とをえたことを特徴とす空調エネルギー管理システム。
  13. 前記第2の制御手段は、
    前記温度計測手段により計測した温度値と、この温度計測手段が設けられる位置を空調する空調設備の温度目標値との差分に応じて、この空調設備を制御することを特徴とする請求項12に記載の空調エネルギー管理システム。
  14. 前記空調設備は、
    前記空調エリアごとに設けられる室内機、および各室内機に接続される1台の室外機であり、
    前記第2の制御手段は、
    各空調エリアと重複する温度検知エリアについて前記温度計測手段により計測した温度値に基づいて前記空調設備の制御を開始してから所定時間において、この空調設備に隣接する空調設備を協調制御することを特徴とする請求項12に記載の空調エネルギー管理システム。
  15. 前記第2の制御手段は、
    前記温度計測手段のいずれかが前記温度の計測を行えない場合は、この温度計測手段に隣接する別の温度計測手段による温度計測値を用いて、前記計測を行なえない温度計測手段による温度計測値を求めることを特徴とする請求項12に記載の空調エネルギー管理システム。
  16. 制御対象の前記空調設備が故障した場合に、この空調設備を制御することに代えて周囲の空調設備を制御することを特徴とする請求項1に記載の空調エネルギー管理システム。
  17. 対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調し、前記空調エリアごとに設けられる室内機、および各室内機に接続される1台の室外機を含む複数の空調設備を有する空調エネルギー管理システムに適用される空調エネルギー管理方法であって、
    前記対象空間内の人の動態を前記対象空間内における前記空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して検知し、
    この検知した結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定し、
    この判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する室外機の負荷制限値を制御することを特徴とする空調エネルギー管理方法。
  18. 対象空間内を区分した複数の空調エリアを分担して空調し、前記空調エリアごとに設けられる室内機、および各室内機に接続される1台の室外機を含む複数の空調設備を有する空調エネルギー管理システムの一部分として動作するコンピュータに用いられるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記対象空間内の人の動態を前記対象空間内における前記空調エリアと異なる区分の検知エリアで分担して判定する動態検知手段、
    前記動態検知手段による検知結果に基づいて、各空調エリアにおける人の動態を判定する判定手段、および
    前記判定手段による判定結果に基づいて、各空調エリアを空調する室外機の負荷制限値を制御する制御手段として機能させるための空調エネルギー管理制御プログラム。
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