JP6906284B2 - 室内環境管理装置、室内環境管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
室内環境管理装置、室内環境管理方法及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Description
しかしながら、従来の技術では、快適性を示す情報を十分に提供できない場合があった。
図1は、実施形態の室内環境管理システム100のシステム構成を示す図である。室内環境管理システム100は、室内環境管理装置10、ACP20及びセンサ30を備える。図1に示すように、室内1には複数のACP20及びセンサ30が備えられる。本実施形態では、所定の方法で室内1を複数の第一領域に区画し、第一領域をさらに複数の第二領域に区画して説明する。室内1を複数の第一領域に区画する方法としては、例えば、予め設定された範囲で区画してもよいし、室内環境管理システム100に外調機が備えられる場合には外調機が給気している領域毎に区画してもよい。また、第一領域を複数の第二領域に区画する方法としては、例えば、予め設定された範囲で区画してもよいし、ACP20が備えられる領域毎に区画してもよい。
ACP20は、自装置が備えられている領域(例えば、第二領域)の空調を行う。ここで、ACP20は、例えば空調機、エアーコンディショナーなどの室内1の環境を変化させる空気調和設備である。
センサ30は、室内1の環境情報を取得する。センサ30は、例えば温度センサ、湿度センサ、画像センサ、赤外線センサなどである。
室内環境管理装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、室内環境管理プログラムを実行する。室内環境管理プログラムの実行によって、室内環境管理装置10は、環境情報取得部101、環境情報記憶部102、設定情報記憶部103、快適性評価部104、表示制御部105、表示部106を備える装置として機能する。なお、室内環境管理装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、室内環境管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、室内環境管理プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
環境情報記憶部102は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。環境情報記憶部102は、環境情報取得部101が取得した環境情報を記憶する。
設定情報記憶部103は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。設定情報記憶部103は、区画情報、目標PMV(Predicted Mean Vote)及び状態情報を記憶する。
表示部106は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部106は、表示制御部105の制御に従って、快適性を示す表示を行う。表示部106は、画像表示装置を室内環境管理装置10に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部106は、快適性を示す表示行うための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
環境情報取得部101は、室内1に備えられるセンサ30から環境情報を取得する(ステップS101)。環境情報取得部101は、取得した環境情報を環境情報記憶部102に記憶する。快適性評価部104は、環境情報記憶部102に記憶されている環境情報と、設定情報記憶部103に記憶されている区画情報とに基づいて現在PMVを第二領域毎に評価する(ステップS102)。例えば、図1において、各ACP20にセンサ30が設置されている場合には、快適性評価部104は第二領域の各領域における現在PMVをそれぞれのセンサ30から取得された環境情報を用いて評価する。また、例えば、図1に示すように、第一領域Aにセンサ30が3台備えられている場合、快適性評価部104は第一領域Aに属する第二領域(領域A−1〜A−9)それぞれの現在PMVを、3つのどのセンサ30の環境情報を用いて評価するのかを関連付けておいて現在PMVを評価してもよいし、第一領域A内に備えられる複数のセンサ30の平均値等を用いて第一領域Aに属する第二領域それぞれの現在PMVを評価してもよい。
目標PMVは、第二領域毎に設定されてもよい。
表示部106は、他の装置に備えられてもよい。このように構成される場合、室内環境管理装置10は各第二領域の快適性の評価を行い、現在PMVと目標PMVとの比較結果に応じた表示情報を、表示部106を備える他の装置に出力する。
室内環境管理装置10は、図5に示すような構成であってもよい。図5は、変形例における室内環境管理装置10aの構成を表す概略ブロック図である。室内環境管理装置10aは、室内環境管理装置10は、環境情報取得部101、環境情報記憶部102、設定情報記憶部103、快適性評価部104、表示制御部105a、表示部106、入力部107及び機器制御部108を備える。
入力部107は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、タッチパネル、ボタン等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部107は、ユーザの指示を室内環境管理装置10aに入力する際にユーザによって操作される。入力部107は、状態の変更対象となるACP20の選択指示の入力を受け付ける。また、入力部107は、入力装置を室内環境管理装置10aに接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部107は、入力装置においてユーザの入力に応じて生成された入力信号を室内環境管理装置10aに入力する。
機器制御部108は、入力部107を介して入力された変更後の状態となるようにACP20の動作を制御する。
図4に示す画面において、ユーザが入力部107を介して図6に示すように領域D−9に示されているACPのアイコンを選択すると、表示制御部105aは領域D−9に関する情報40を表示部106に表示させる。表示制御部105aは、情報40を同一画面に表示させてもよいし、画面を切り替えて情報40を表示させてもよいし、その他の方法で表示させてもよい。図6に示されるように、情報40には、現在PMV、目標PMV、設定温度及び設定温度(変更)の各値が含まれる。情報40における現在PMVは、選択されたACP20が位置している第二領域のPMVを表す。情報40における目標PMVは、選択されたACP20が位置している第二領域が属する第一領域において目標とするPMVを表す。設定温度は、選択されたACP20に設定されている給気温度を表す。設定温度(変更)は、選択されたACP20に新たに設定される給気温度を表す。ユーザは、入力部107を介して情報40に表示されている設定温度(変更)の項目に新たに設定したい給気温度を入力することによってACP20の状態を変更することができる。例えば、図6に示す例では、領域D−9が、目標PMV範囲の上限を逸脱しており、暑い状態となっている。そこで、ユーザが、設定温度26℃よりも低い値(例えば、24℃)を設定したとすると、機器制御部108は新たに設定された温度で給気するように領域D−9に備えられるACP20の動作を制御する。これにより、目標PMVを満たしていない第二領域の温度を調整して快適性を向上させることができる。なお、ACP20の状態が変更されると、表示制御部105aは設定情報記憶部103に記憶されている状態情報を変更後の情報に更新する。
また、室内環境管理装置10aは、変更後の状態となるようにACP20の動作を制御する。これにより、室内1における快適性の偏りを軽減することができる。また、室内環境管理装置10aは、ACP20毎の制御が可能となるように室内1を、ACP20を含む複数の第二領域に区画している。これにより、快適性の偏りの補正が必要となる領域のみを対応するACP20を制御することによって補正することができる。
なお、演算部は、最適演算ではなくニューロPMV制御を行うように構成されてもよい。ただし、ニューロPMV制御が可能な領域よりも細かく第二領域を設定できる必要がある。ここで、ニューロPMV制御とは、予め設定したPMV値、熱放射、活動量、着衣量と計測した湿度から温度設定値を逆演算し、出力する制御である。ニューロPMV制御を用いることによって、湿度が変化した場合でも快適性を一定に保つことができる。
Claims (3)
- 室内環境の状態を判定する指標となる環境情報に基づいて、快適さを示す指標である快適性指標を室内の所定の領域毎に評価する快適性評価部と、
前記快適性指標と、予め設定されている目標とする快適性指標を示す目標快適性指標とに基づいて前記領域毎の快適性を示す表示を表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記快適性指標が、前記目標快適性指標を上回っているか、前記目標快適性指標の範囲内であるか、前記目標快適性指標を下回っているかを前記領域毎に判定し、前記領域毎の快適性を示す表示を判定結果に応じた態様で表示させ、
前記表示制御部は、前記快適性を示す表示の表示中に表示領域の選択がなされると、選択された表示領域に備えられる個別空調機の状態を変更可能とする情報を表示させ、
変更後の状態となるように前記個別空調機の動作制御と、前記個別空調機よりも広い範囲に給気を行う外調機の動作制御とを行う機器制御部をさらに備え、
前記機器制御部は、前記個別空調機及び前記外調機に基づく最適化演算の結果として得られた温度を前記個別空調機及び前記外調機に設定する室内環境管理装置。 - 室内環境の状態を判定する指標となる環境情報に基づいて、快適さを示す指標である快適性指標を室内の所定の領域毎に評価する快適性評価ステップと、
前記快適性指標と、予め設定されている目標とする快適性指標を示す目標快適性指標とに基づいて前記領域毎の快適性を示す表示を表示させる表示制御ステップと、
を有し、
前記表示制御ステップにおいて、前記快適性指標が、前記目標快適性指標を上回っているか、前記目標快適性指標の範囲内であるか、前記目標快適性指標を下回っているかを前記領域毎に判定し、前記領域毎の快適性を示す表示を判定結果に応じた態様で表示させ、
前記表示制御ステップにおいて、前記快適性を示す表示の表示中に表示領域の選択がなされると、選択された表示領域に備えられる個別空調機の状態を変更可能とする情報を表示させ、
変更後の状態となるように前記個別空調機の動作制御と、前記個別空調機よりも広い範囲に給気を行う外調機の動作制御とを行う機器制御ステップをさらに有し、
前記機器制御ステップにおいて、前記個別空調機及び前記外調機に基づく最適化演算の結果として得られた温度を前記個別空調機及び前記外調機に設定する室内環境管理方法。 - 室内環境の状態を判定する指標となる環境情報に基づいて、快適さを示す指標である快適性指標を室内の所定の領域毎に評価する快適性評価ステップと、
前記快適性指標と、予め設定されている目標とする快適性指標を示す目標快適性指標とに基づいて前記領域毎の快適性を示す表示を表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記表示制御ステップにおいて、前記快適性指標が、前記目標快適性指標を上回っているか、前記目標快適性指標の範囲内であるか、前記目標快適性指標を下回っているかを前記領域毎に判定し、前記領域毎の快適性を示す表示を判定結果に応じた態様で表示させ、
前記表示制御ステップにおいて、前記快適性を示す表示の表示中に表示領域の選択がなされると、選択された表示領域に備えられる個別空調機の状態を変更可能とする情報を表示させ、
変更後の状態となるように前記個別空調機の動作制御と、前記個別空調機よりも広い範囲に給気を行う外調機の動作制御とを行う機器制御ステップをさらに実行させ、
前記機器制御ステップにおいて、前記個別空調機及び前記外調機に基づく最適化演算の結果として得られた温度を前記個別空調機及び前記外調機に設定するためのコンピュータプログラム。
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