JP6982868B2 - 空調機集中制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、空調機に最適な運転を行わせる空調機集中制御装置に関するものである。
一般的に、室内の温度を所定の温度で一定にしたい(例えば、室内の温度を「25°C」で一定にしたい)という場合、空調機の設定温度を「25°C」にして、空調機を運転し続ける。
しかし、戸外の温度や湿度は、季節によって異なるだけでなく、1日(=24時間)における時間(例えば、午前6時、午前10時、午後3時、午後7時)によっても、変化する。このように、1日における時間によって、戸外の温度や湿度が変化し、空調機はその影響を受けるため、空調機の設定温度を一定して運転し続けても、室内の温度は一定にならず変動してしまう。
また、空調機は、電源のオン・オフや温度設定を、リモコン等を使って各ユーザが自由に行うことができるという構成が一般的である。
特開2016−070514号公報
例えば、特許文献1では、リモコン等の操作端末3の運転/停止ボタン21を押下したユーザの指紋データが、快適環境情報52bに登録済みであれば、その指紋データに対応付けられた空調環境情報に従って、空調機器2を制御する構成が開示されている。
しかし、各ユーザは、自身のその時の気分や体感等によって、空調機のオン・オフや設定温度を決定する。このように、各ユーザがその時の気分や体感等によって、空調機の設定温度を決定する場合、快適と感じる空調環境(温度,湿度,風向,風量等)には個人差があり、現在の室温に対する空調機の設定温度が、高過ぎたり、低過ぎたりして最適とはいえない場合が多い。
また、設定温度を決定して、その設定温度で空調機を運転し続け、その後、放置してしまうという場合が多くある。例えば、冷房運転で、設定温度を低めの「21(℃)」にし、室温が「21(℃)」より低く維持された状態になっても、設定温度をそのまま変更せずに放置する。あるいは、暖房運転で、早朝に暖房を強めの「25(℃)」にし、室温が「25(℃)」より高く維持された状態になっても、設定温度をそのまま変更せずに放置する。
その結果、無駄にエネルギーを消費し、省エネルギーを図ることができない。更に、設定温度を一定にして空調機を運転し続けた場合、上述したように、1日における時間によって、戸外の温度(外気温)や湿度が変化し、空調機がその影響を受けるため、室内の温度は一定にならず変動してしまう。
そこで、この発明は、上述の課題を解決するものとして、空調機の設定温度等を制御することによって、室温の変動幅を減少させ、また、省エネルギーを図ることができる空調機集中制御装置を提供することを目的としたものである。
請求項1の発明は、
空調機と通信可能に接続されている空調機集中制御装置であって、
前記空調機の設置場所付近の室温と、前記空調機の設定温度との差異を算出し、
また、前記空調機が設置されている建物に係る外気温及び湿度に基づいて、最適室温を特定し、
特定された最適室温に対し、前記室温が低い場合には、前記空調機の設定温度に前記差異を加算して、前記空調機の設定温度を変更させ、
特定された最適室温に対し、前記室温が高い場合には、前記空調機の設定温度から前記差異を減算して、前記空調機の設定温度を変更させる、空調機集中制御装置制御手段を有する、空調機集中制御装置とした。
また、請求項2の発明は、
前記空調機集中制御装置制御手段が算出する前記差異は、
前記空調機の設置場所付近の室温を複数回計測した計測値の平均と、前記空調機の設定温度の平均との差異である、請求項1に記載の空調機集中制御装置とした。
また、請求項3の発明は、
空調機集中制御装置を用いた方法であって、
当該空調機集中制御装置は、
前記空調機の設置場所付近の室温と、前記空調機の設定温度との差異を算出するステップと、
また、前記空調機が設置されている建物に係る外気温及び湿度に基づいて、最適室温を特定するステップと、
特定された最適室温に対し、前記室温が低い場合には、前記空調機の設定温度に前記差異を加算して、前記空調機の設定温度を変更させるステップと、
特定された最適室温に対し、前記室温が高い場合には、前記空調機の設定温度から前記差異を減算して、前記空調機の設定温度を変更させるステップと、を有する、方法とした。
また、請求項4の発明は、
空調機集中制御装置に手順を実行させるプログラムであって、
当該空調機集中制御装置に、
前記空調機の設置場所付近の室温と、前記空調機の設定温度との差異を算出し、
また、前記空調機が設置されている建物に係る外気温及び湿度に基づいて、最適室温を特定し、
特定された最適室温に対し、前記室温が低い場合には、前記空調機の設定温度に前記差異を加算して、前記空調機の設定温度を変更させ、
特定された最適室温に対し、前記室温が高い場合には、前記空調機の設定温度から前記差異を減算して、前記空調機の設定温度を変更させる、空調機集中制御装置制御手段として機能させる、プログラムとした。
請求項1〜4の発明によれば、空調機の設置場所付近の室温と空調機の設定温度との差異や、最適室温に基づいて、空調機の設定温度を制御するため、エネルギーを無駄にすることなく、省エネルギーを図ると共に、空調機の設置場所付近の室温の変動幅を減少させることができる。
また、空調機の設定温度の制御を、ユーザに自由に行わせる構成ではなく、空調機の設置場所付近の室温と空調機の設定温度との差異や、最適室温に基づいて、空調機集中制御装置が行う構成であるため、エネルギーを無駄にすることなく、省エネルギーを図ることができる。
この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムの概略構成図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムに係るサーバの全体的な構成を例示的に示す概念図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムに係るサーバの室温計測情報記憶領域の構造を模式的に示した図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムに係るサーバの設定温度情報記憶領域の構造を模式的に示した図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムに係るサーバの最適室温情報記憶領域の構造を模式的に示した図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムの動作の流れを示す流れ図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムの動作の流れを示す流れ図である。 この発明の実施の形態例1の空調機集中制御システムの動作の流れを示す流れ図である。 この発明の他の実施の形態例の空調機集中制御システムの動作の流れを示す流れ図である。 この発明の他の実施の形態例の空調機集中制御システムに係るサーバの空調機電源オン/オフ情報記憶領域の構造を模式的に示した図である。 この発明の他の実施の形態例の空調機集中制御システムの動作の流れを示す流れ図である。 この発明の他の実施の形態例の空調機集中制御システムの動作の流れを示す流れ図である。
(発明の実施の形態例1)
以下、本発明の実施の形態例1を図に基づいて説明する。図1は本発明の空調機集中制御システムAの概略構成図である。
<空調機集中制御システムAの構成>
空調機集中制御システムAは、主としてサーバ1と、空調機アダプター2と、空調機3とから構成され、サーバ1と空調機3とは、空調機アダプター2を介して通信可能に接続されている。なお、図1では空調機3は3台示されているが、この構成に限定されるわけではなく、空調機3の数は1以上であれば良い。
<サーバ1の構成>
サーバ1(空調機集中制御装置の一例)は、空調機アダプター2を通じて接続された空調機3の運転を外部から制御する情報処理装置である。サーバ1は、図2に示すように、CPU11(空調機集中制御装置制御手段の一例)、RAM12、ROM13、HD14、ディスプレイ15、入力手段16、計時手段17、インタフェイス18、これらの機器を接続するバス19を有している。
CPU(=Central Processing Unit)11は、HD14等に記憶されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行し様々な機能を実現する。また、RAM12にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に記憶させる。
特に、CPU11は、各空調機3に対し、当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報を外部出力する旨の命令を出力する。また、CPU11は、各空調機3の温度計測器31から当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報と、各温度計測器31を識別する温度計測器識別情報を受信する。すると、CPU11は、計時手段17を用いて現在日時を参照し、当該日時情報を計測情報の受信日時とする。そして、CPU11は、当該日時情報及び受信した温度計測器識別情報に関連付けて、受信した室温の計測情報をHD14内の室温計測情報記憶領域141に記憶させる。また、CPU11は、計時手段17を参照して、現在時刻を把握する。また、CPU11は、室温計測情報記憶領域141に記憶されている複数の室温の計測情報を呼び出して、空調機3の設置場所付近の室温の計測値の平均を算出する。
また、CPU11は、各空調機3に対し、当該空調機3の設定温度情報を外部出力する旨の命令を出力する。また、CPU11は、各空調機3から設定温度情報と、各空調機3を識別する空調機識別情報を受信する。すると、CPU11は、計時手段17を用いて現在日時を参照し、当該日時情報を設定温度情報の受信日時とする。そして、CPU11は、当該日時情報及び受信した空調機識別情報に関連付けて、受信した設定温度情報をHD14内の設定温度情報記憶領域142に記憶させる。また、CPU11は、設定温度情報記憶領域142に記憶されている複数の設定温度情報を呼び出して、当該空調機3の設定温度の平均を算出する。
また、CPU11は、算出した室温の計測値の平均と算出した設定温度の平均から、室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を算出する。詳しくは、差異は室温の計測値の平均から設定温度の平均を減算して算出して良いし、設定温度の平均から室温の計測値の平均を減算して算出しても良い。
また、CPU11は、インターネット等のネットワーク8を通じて、商用の他社サーバ等のサーバ9にアクセスし、空調機3が設置されている建物付近の外気温情報及び湿度情報を取得する。また、CPU11は、最適室温情報記憶領域143に記憶されている最適室温テーブルを参照し、取得した外気温情報及び湿度情報に基づいて、最適室温を特定する。
また、CPU11は、特定された最適室温と、室温の計測値の平均を比較する。また、CPU11は、特定された最適室温に対し、室温の計測値の平均が低い場合には、空調機3の現状の設定温度に室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を加算した温度に、空調機3の設定温度を変更させる。また、CPU11は、特定された最適室温に対し、室温の計測値の平均が高い場合には、空調機3の現状の設定温度から室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を減算した温度に、空調機3の設定温度を変更させる。
RAM(=Random Access Memory)12は各種データ、プログラム等を一時的に記憶するためのものであり、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ROM(=Read Only Memory)13は、内部に基本I/Oプログラム等のプログラム、基本処理において使用する各種データ等を記憶する。
HD(=ハードディスク)14は補助記憶装置であり、大容量メモリとして機能する。HD14には、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等を記憶する。
また、HD14内には、室温計測情報記憶領域141と、設定温度情報記憶領域142と、最適室温情報記憶領域143が設けられている。
<室温計測情報記憶領域141の構成>
室温計測情報記憶領域141には、図3に示すように、各温度計測器31から受信した室温の計測情報が、温度計測器31を識別する温度計測器識別情報と、当該室温の計測情報を受信した日時に係る日時情報に関連付けられて、記憶される。例えば、温度計測器識別情報(図3では、温度計測器ID)「TM−1」と、日時情報「2017年11月6日9時10分」に関連付けられて、室温の計測情報「22.4(℃)」が記憶されている。
<設定温度情報記憶領域142の構成>
設定温度情報記憶領域142には、図4に示すように、各空調機3から受信した設定温度情報が、空調機3を識別する空調機識別情報と、当該設定温度情報を受信した日時に係る日時情報に関連付けられて、記憶される。例えば、空調機識別情報(図4では、空調機ID)「AC−1」と、日時情報「2017年11月6日9時35分」に関連付けられて、設定情報「18.0(℃)」が記憶されている。
<最適室温情報記憶領域143の構成>
最適室温情報記憶領域143には、図5に示すように、空調機3が設置されている建物付近の「外気温(温度)」と、「湿度」とから特定される「最適室温」が記憶されている。詳しくは、図5に示すように、横向きの行を「湿度」とし、縦向きの列を「外気温(温度)」とし、「湿度」及び「外気温(温度)」の交点に「最適室温」が示されている表(最適室温テーブル)が、記憶されている。例えば、空調機3が設置されている建物が在るのが、「東京都港区」である。そして、湿度が「60(%)」で、外気温(温度)が「29(℃)」の場合には、最適室温は「26.0(℃)」と特定される。
ディスプレイ15は、表示手段としての役割を果たし、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT、プラズマディスプレイであり、入力手段16から入力されたコマンドや、それに対するサーバ1の応答出力等を表示するものである。
入力手段16は、例えば、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネルである。ユーザは入力手段16を用いて、サーバ1に対して、サーバ1を制御する命令等を入力指示する。特に例えば、ユーザは入力手段16を用いて、最適室温情報記憶領域143に最適室温テーブルに係る各値(外気温、湿度、最適室温)を予め入力する。
計時手段17は、現在日時を計時し、また時間を計測可能である。
18はインタフェイスであり、このインタフェイス18を介してサーバ1は、空調機アダプター2や温度計測器31等の他の装置との情報や命令のやり取りを行う。また、サーバ1は、インタフェイス18を通じてインターネット等のネットワーク8に接続する。
バス19は、サーバ1内のデータの流れを司るものである。
なお、以上の各装置と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
本実施の形態例1では、本実施の形態例1に係るプログラム及び関連データを直接RAM12にロードして実行させる例を示しているが、これ以外にも、本実施の形態例1に係るプログラムを動作させる度に、既にプログラムがインストールされているHD14からRAM12にロードするようにしてもよい。また、本実施の形態例1に係るプログラムをROM13に記憶しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、直接CPU11で実行することも可能である。
また、本実施の形態例1では、説明の便宜のため、サーバ1を1つの装置で実現した構成について述べるが、複数の装置にリソースを分散した構成によって実現してもよい。例えば、記憶や演算のリソースを複数の装置に分散した形に構成してもよい。或いは、サーバ1上で仮想的に実現される構成要素毎にリソースを分散し、並列処理を行うようにしてもよい。
更に、本実施の形態例1では、説明の便宜のため、サーバ1を、ハードウェアによって1台のサーバとして動作する物理サーバで実現した構成について述べるが、ソフトウェアによって1台のサーバとして動作するように物理サーバ上に構成された仮想サーバとして実現した構成であっても良い。
<空調機アダプター2の構成>
空調機アダプター2は、図1に示すように空調機3に接続され、あるいは空調機3内に取り付けられ、空調機3に関する情報や、温度計測器31が計測した室温の計測情報をサーバ1に出力する機能を有する。なお、「空調機3に関する情報」とは、例えば、冷房・暖房・自動・送風といった「運転モード」や、「設定温度」や、微風・弱風・中風・強風・自動といった「風量」である。
<空調機3の構成>
空調機3は、エアコンディショナー、空気調和器を指す。空調機3は、室内機と室外機がパイプで接続され、ユーザがリモコンを操作して空調機3の運転を制御する構成であるが、一般的に良く知られた構成であるため、説明は省略する。
また、空調機3は、空調機アダプター2を介したサーバ1からの制御に従い、運転モードや設定温度や風量等を設定・変更することができる。
また、空調機3は、空調機アダプター2を介したサーバ1からの命令に従い、空調機3は自身に関する情報や温度計測器31が計測した室温の計測情報をサーバ1等の外部に出力することができる。詳しくは、空調機3は、自身に関する情報を出力する際には、自身を識別する空調機識別情報と共に出力する。また、空調機3は、温度計測器31が計測した室温の計測情報を出力する際には、当該室温の計測情報を計測した温度計測器31を識別する温度計測器識別情報と共に出力する。
また、空調機3には、室内機の中などに、当該空調機3の設置場所付近の室温(温度)を計測する温度計測器31が設けられている。温度計測器31は、例えば温度センサーである。温度計測器31は、所定時間経過毎に又は常時、室温を計測している。あるいは、温度計測器31は、空調機3からの命令に従い、室温を計測する。
なお、本実施の形態例1では、温度計測器31が、空調機3の一部として、空調機3に設けられている構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、温度計測器31は、空調機3から独立しており、各空調機3に対応して、当該空調機3の設置場所付近の室温を計測可能な位置に設置されている。また、温度計測器31とサーバ1とはネットワークで通信可能に接続されており、温度計測器31は直接サーバ1に対し、計測した室温の計測情報を出力する構成としても良い。
<空調機集中制御システムAの動作の流れ>
次に、空調機集中制御システムAの動作の流れを、図6〜図8を用いて説明する。
<サーバ1が空調機3の設置場所付近の室温の計測情報を記憶>
初めに、サーバ1が空調機3の設置場所付近の室温の計測情報を記憶する流れについて説明する。まず、図6に示すように、サーバ1は、空調機3に対し、当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報を外部出力する旨の命令を出力する(ステップS601)。空調機3は、室温の計測情報を外部出力する旨の命令を受信すると、温度計測器31が計測した室温の計測情報と共に、当該温度計測器31を識別する温度計測器識別情報をサーバ1に対し出力する(ステップS602)。サーバ1は、空調機3の温度計測器31から当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報と、当該温度計測器31を識別する温度計測器識別情報を受信する(ステップS603)。すると、サーバ1は、計時手段17を用いて現在日時を参照し、当該日時情報を計測情報の受信日時とする。そして、サーバ1は、当該日時情報及び受信した温度計測器識別情報に関連付けて、受信した室温の計測情報をHD14内の室温計測情報記憶領域141に記憶する(ステップS604)。
例えば、サーバ1は、計時手段17を参照して、所定の時間(例えば、5分)が経過する毎に、ステップS601〜ステップS604の流れを実行する。また、ステップS601〜ステップS604の流れは、サーバ1に接続された各空調機3について、独立に実行される。
<サーバ1が空調機3の設定温度情報を記憶>
次に、サーバ1が空調機3の設定温度情報を記憶する流れについて説明する。まず、図7に示すように、サーバ1は、空調機3に対し、当該空調機3の設定温度情報を外部出力する旨の命令を出力する(ステップS701)。空調機3は、自身の設定温度情報を外部出力する旨の命令を受信すると、自身の設定温度情報と共に、自身を識別する空調機識別情報をサーバ1に対し出力する(ステップS702)。サーバ1は、空調機3から設定温度情報と、当該空調機3を識別する空調機識別情報を受信する(ステップS703)。すると、サーバ1は、計時手段17を用いて現在日時を参照し、当該日時情報を設定温度情報の受信日時とする。そして、サーバ1は、当該日時情報及び受信した空調機識別情報に関連付けて、受信した設定温度情報をHD14内の設定温度情報記憶領域142に記憶する(ステップS704)。
例えば、サーバ1は、計時手段17を参照して、所定の時間(例えば、5分)が経過する毎に、ステップS701〜ステップS704の流れを実行する。また、ステップS701〜ステップS704の流れは、サーバ1に接続された各空調機3について、独立に実行される。
また、本実施の形態例では、説明の便宜上、サーバ1は、図6のステップS601〜ステップS604の流れを実行してから、図7のステップS701〜ステップS704の流れを実行する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。サーバ1は、図7のステップS701〜ステップS704の流れを実行してから、図6のステップS601〜ステップS604の流れを実行する構成としても良いし、ステップS601〜ステップS604の流れと、ステップS701〜ステップS704の流れを同時に実行する構成としても良い。
<サーバ1が、最適室温等に基づいて、空調機3の設定温度を制御>
次に、サーバ1が、最適室温等に基づいて、空調機3の設定温度を制御する流れについて説明する。まず、図8に示すように、サーバ1は、室温計測情報記憶領域141に記憶されている複数の室温の計測情報を呼び出して、空調機3の設置場所付近の室温の計測値の平均を算出する(ステップS801)。
例えば、サーバ1は、計時手段17を参照して、現在時刻を「2017年11月6日午前9時25分」と把握する。そして、サーバ1は、図3に示すように、室温計測情報記憶領域141に記憶されている、温度計測器識別情報が「TM−1」に係る温度計測器31の複数の室温の計測情報のうち、現在時刻以前の「2017年11月6日の9:00〜9:25」の6個の室温の計測情報を呼び出して、室温の計測値の平均「22.32(℃)」を算出する。
なお、本実施の形態例1では、現在時刻以前の6個の室温の計測情報を用いて、室温の計測値の平均を算出する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。複数の室温の計測情報を用いて、室温の計測値の平均を算出する構成であれば良く、例えば、現在時刻以前の3個の室温の計測情報を用いる構成としても良いし、現在時刻を含めて、現在時刻前後の室温の計測情報を用いる構成としても良い。但し、複数の室温の計測情報を用いて、室温の計測値の平均を算出する構成であるため、サーバ1は、ステップS801を実行する前に、図6のステップS601〜ステップS604の流れを少なくとも2回実行し、複数の室温の計測情報を取得しておく必要がある。
また、図8に示すように、サーバ1は、設定温度情報記憶領域142に記憶されている複数の設定温度情報を呼び出して、当該空調機3の設定温度の平均を算出する(ステップS802)。
例えば、サーバ1は、計時手段17を参照して、現在時刻を「2017年11月6日午前9時25分」と把握する。そして、サーバ1は、図4に示すように、設定温度情報記憶領域142に記憶されている、空調機識別情報が「AC−1」に係る空調機3の複数の設定温度情報のうち、現在時刻以前の「2017年11月6日の9:00〜9:25」の6個の設定温度情報を呼び出して、設定温度の平均「19.83(℃)」を算出する。
なお、本実施の形態例1では、現在時刻以前の6個の設定温度情報を用いて、設定温度の平均を算出する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。複数の設定温度情報を用いて、設定温度の平均を算出する構成であれば良く、例えば、現在時刻以前の3個の設定温度情報を用いる構成としても良いし、現在時刻を含めて、現在時刻前後の設定温度情報を用いる構成としても良い。但し、複数の設定温度情報を用いて、設定温度の平均を算出する構成であるため、サーバ1は、ステップS802を実行する前に、図7のステップS701〜ステップS704の流れを少なくとも2回実行し、複数の設定温度情報を取得しておく必要がある。
また、本実施の形態例1では、説明の便宜上、サーバ1は、ステップS801を実行してから、ステップS802を実行する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。サーバ1は、ステップS802を実行してから、ステップS801を実行する構成としても良いし、ステップS801と、ステップS802を同時に実行する構成としても良い。
次に、サーバ1は、算出した室温の計測値の平均と算出した設定温度の平均から、室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を算出する(ステップS803)。
例えば、サーバ1は、上記で算出した室温の計測値の平均「22.32(℃)」から、上記で算出した設定温度の平均「19.83(℃)」を減算して、室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異「2.49(℃)」を算出する。
サーバ1は、インターネット等のネットワーク8を通じて、商用の他社サーバ等のサーバ9にアクセスし、空調機3が設置されている建物付近の外気温情報及び湿度情報を取得する(ステップS804)。
例えば、サーバ1は、空調機識別情報が「AC−1」に係る空調機3が設置されているのが、「東京都港区」の場合、ネットワーク8を通じて、サーバ9にアクセスし、「東京都港区の2017年11月6日の9:00〜9:25」に最も近い日時の「東京都港区の外気温情報及び湿度情報」、あるいは「2017年11月6日の9:00〜9:25」が含まれる時間帯の「東京都港区の外気温情報及び湿度情報」を取得する。
なお、取得する外気温情報や湿度情報は、室温の計測値の平均及び設定温度の平均が該当する日時が最も望ましい。つまり、上記の例では「2017年11月6日の9:00〜9:25」の外気温情報や湿度情報を取得するのが望ましい。しかし、サーバ9にそこまで細かく記憶されていない場合には、サーバ9に記憶されている外気温情報や湿度情報の単位に応じて、例えば上記のように、室温の計測値の平均及び設定温度の平均が該当する日時に最も近い日時の、あるいは、室温の計測値の平均及び設定温度の平均が該当する日時が含まれる時間帯の外気温情報及び湿度情報を取得する。
同様に、取得する外気温情報や湿度情報の地理上の特定は、出来る限り細かいことが望ましい。例えば、空調機3が設置されている建物の住所で特定できるとか、空調機3が設置されている建物の最寄り駅で特定できるとかである。しかし、サーバ9にそこまで細かく記憶されていない場合には、サーバ9に記憶されている外気温情報や湿度情報の地理上の単位に応じて、例えば上記のように、空調機3が設置されている建物の市区町村の外気温情報及び湿度情報を取得する。
次に、サーバ1は、最適室温情報記憶領域143に記憶されている最適室温テーブルを参照し、取得した外気温情報及び湿度情報に基づいて、最適室温を特定する(ステップS805)。
例えば、図5に示すように、取得した外気温情報が「22.0(℃)」で、湿度情報が「50(%)」の場合、最適室温は「23.0(℃)」と特定される。
サーバ1は、特定された最適室温と、室温の計測値の平均を比較する(ステップS806)。その結果、サーバ1は、特定された最適室温に対し、室温の計測値の平均が低い場合には、空調機3の現状の設定温度に室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を加算して、空調機3の設定温度を変更させる。つまり、サーバ1は、空調機3の現状の設定温度に室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を加算して、空調機3の設定温度を変更する旨の命令を空調機3に対し出力する(ステップS807)。その旨の命令を受信した空調機3は、現状の設定温度に室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を加算して、自身の設定温度を変更する(ステップS808)。
また、サーバ1は、特定された最適室温に対し、室温の計測値の平均が高い場合には、空調機3の現状の設定温度から室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を減算して、空調機3の設定温度を変更させる。つまり、サーバ1は、空調機3の現状の設定温度から室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を減算して、空調機3の設定温度を変更する旨の命令を空調機3に対し出力する(ステップS807)。その旨の命令を受信した空調機3は、現状の設定温度から室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異を減算して、自身の設定温度を変更する(ステップS808)。
例えば、サーバ1は、特定された最適室温「23.0(℃)」と、室温の計測値の平均「22.32(℃)」と比較する。この場合、特定された最適室温に対し、室温の計測値の平均が低いため、空調機3の設定温度「18.0(℃)」に、室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異「2.49(℃)」を加算して、空調機3の設定温度を「20.49(℃)」に変更する旨の命令を空調機3に対し出力する。その旨の命令を受信した空調機3は、現状の設定温度「18.0(℃)」に、室温の計測値の平均と設定温度の平均との差異「2.49(℃)」を加算して、自身の設定温度を「20.49(℃)」に変更する。
例えば、サーバ1は、計時手段17を参照して、所定の時間(例えば、5分)が経過する毎に、ステップS801〜ステップS807の流れを実行する。また、ステップS801〜ステップS808の流れは、サーバ1に接続された各空調機3について、独立に実行される。なお、サーバ1が、ステップS806で、特定された最適室温と室温の計測値の平均を比較した結果、差異がない場合には、前回の変更する旨の命令に係る設定温度を継続する旨の命令を、空調機3に対し出力する。
このように空調機集中制御システムAによれば、サーバ1が、空調機3の設置場所付近の室温と空調機3の設定温度との差異や、最適室温に基づいて、空調機3の設定温度を制御するため、エネルギーを無駄にすることなく、省エネルギーを図ると共に、空調機3の設置場所付近の室温の変動幅を減少させることができる。
また、空調機3の設定温度の制御を、ユーザに自由に行わせる構成ではなく、空調機3の設置場所付近の室温と空調機3の設定温度との差異や、最適室温に基づいて、サーバ1が行う構成であるため、エネルギーを無駄にすることなく、省エネルギーを図ることができる。
更に、複数の空調機3の設定温度の制御を、サーバ1が集中して行う構成であることによって、よりエネルギーを無駄にすることなく、より省エネルギーを図ることができる。
<変形例>
本実施の形態例1では、室温の計測値の平均と空調機3の設定温度の平均を用いて、空調機3の設置場所付近の室温と、空調機3の設定温度との差異を算出し、図8に示すステップS804以降の処理を実行する構成を示した。これは、空調機3の設置場所付近の室温と、空調機3の設定温度との差異をより的確に算出することを目的としている。しかし、この構成に限定されるものではない。
例えば、サーバ1が、図6に示すステップS601〜ステップS604の流れを1回実行して、現在時刻に係る空調機3の設置場所付近の室温の計測情報を取得する。また、サーバ1が図7に示すステップS701〜ステップS704の流れを1回実行して、現在時刻に係る空調機3の設定温度情報を取得する。その上で、サーバ1が現在時刻に係る空調機3の設置場所付近の室温と、現在時刻に係る空調機3の設定温度を用いて、空調機3の設置場所付近の室温と、空調機3の設定温度との差異を算出し、図8に示すステップS804以降の処理を実行する構成としても良い。
また、本実施の形態例1では、サーバ1が空調機3の設定温度を制御する構成を示した。しかし、この構成に限定されるものではない。例えば、サーバ1が空調機3の「設定温度」だけでなく、「風量」や「運転モード」や「空調機の電源のオン/オフ」を制御する構成としても良い。以下、詳しく説明する。
初めに、図9を用いて、サーバ1が空調機3の「風量」を制御する構成について説明する。まず、サーバ1は、空調機3に対し、当該空調機3の風量情報を外部出力する旨の命令を出力する(ステップS901)。空調機3は、自身の風量情報を外部出力する旨の命令を受信すると、自身の風量情報と共に、自身を識別する空調機識別情報をサーバ1に対し出力する(ステップS902)。サーバ1は、空調機3から風量情報と、当該空調機3を識別する空調機識別情報を受信する(ステップS903)。すると、サーバ1は、受信した風量情報を認識し、受信した風量情報に係る風量とは異なる風量に変更する旨の命令を、受信した空調機識別情報に係る空調機3に対し出力する(ステップS904)。風量を変更する旨の命令を受信した空調機3は、自身の風量を変更する(ステップS905)。また、ステップS901〜ステップS905の流れは、サーバ1に接続された各空調機3について、独立に実行される。
例えば、サーバ1は、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3から、風量が「強風」である旨の風量情報を受信すると、それとは異なる「弱風」に変更する旨の命令を、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3に対し出力する。当該命令を受信した、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3は、自身の風量を「弱風」に変更する。
あるいは例えば、サーバ1は、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3から、風量が「弱風」である旨の風量情報を受信すると、それとは異なる「強風」に変更する旨の命令を、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3に対し出力する。当該命令を受信した、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3は、自身の風量を「強風」に変更する。
一般的に、空調機は、風量を「強風」で連続運転した方が、COP(=Coefficient Of Performance)と言われる、空調機の熱交換効率は良くなる。一方、風量を「強風」で連続運転すると、風がユーザの体に当たり不快に感じられる場合がある。そこで例えば、サーバ1は、所定の時間(例えば、5分)が経過する毎に、図9に示すステップS901〜ステップS904の流れを実行し、空調機3の風量を「強風」から「弱風」に、あるいは「弱風」から「強風」に交互に変更させる。
なお、サーバ1は、図9に示したS901〜ステップS904に係る空調機3の風量の制御について、上述した空調機3の設定温度の制御と、独立して実行しても良いし、組み合わせて実行しても良い。
次に、サーバ1が各空調機3の「運転モード」及び「空調機の電源のオン/オフ」を制御する構成について説明する。サーバ1のHD14には、暖房及び冷房時期情報記憶領域(図示省略)が設けられており、暖房及び冷房時期情報記憶領域には、暖房時期(例えば、1月1日〜3月31日及び12月1日〜12月31日)及び冷房時期(例えば、6月1日〜9月30日)が記憶されている。また、サーバ1のHD14には、空調機電源オン/オフ(=ON/OFF)情報記憶領域144が設けられており、空調機電源オン/オフ情報記憶領域144には、図10に示すように、各空調機識別情報に関連付けて、当該空調機3の電源をオンにする時刻及びオフにする時刻と、電源をオンにする際の当該空調機3の設定温度及び風量が記憶されている。更に、サーバ1のHD14には、運転モード判断情報記憶領域145が設けられている。運転モード判断情報記憶領域145には、空調機3の運転モードを「冷房」、「暖房」あるいは「送風」のいずれにするかを、判断するための以下の判断式が記憶されている。
<上限>
室温が、所定の値(25.666+1月1日からの日数/180×2)以上、
でかつ、外気温が22.2度より高い場合には、空調機3の運転モードを「冷房」にする。
<下限>
室温が、所定の値(19.666+1月1日からの日数/180×3)以下、
でかつ、外気温が15.5度より低い場合には、空調機3の運転モードを「暖房」にする。
上限と下限の間は、空調機3の運転モードを「送風」にする。
次に、サーバ1が各空調機3の「運転モード」及び「空調機の電源のオン/オフ」を制御する流れについて説明する。サーバ1は、計時手段17を用いて現在日時と共に、空調機電源オン/オフ情報記憶領域144を参照している。そして、サーバ1は、図11に示すように、空調機3の電源をオンにする所定の時刻が到来したことを認識すると(ステップS1101で「YES」)、暖房及び冷房時期情報記憶領域を参照して、暖房時期又は冷房時期に該当するか否かを判断する(ステップS1102)。その結果、現在日時が暖房時期又は冷房時期に該当する場合には(ステップS1102で「YES」)、当該空調機3の運転モードを「暖房」又は「冷房」にすると判断する。
一方、現在日時が暖房時期又は冷房時期に該当しない場合(=いわゆる中間期の場合)には(ステップS1102で「NO」)、サーバ1は、インターネット等のネットワーク8を通じて、商用の他社サーバ等のサーバ9にアクセスし、当該空調機3が設置されている建物付近の外気温情報を取得する(ステップS1103)。また、サーバ1は、当該空調機3に対し、当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報を外部出力する旨の命令を出力する(ステップS1104)。空調機3は、室温の計測情報を外部出力する旨の命令を受信すると、温度計測器31が計測した室温の計測情報と共に、当該温度計測器31を識別する温度計測器識別情報をサーバ1に対し出力する(ステップS1105)。サーバ1は、当該空調機3の温度計測器31から当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報と、温度計測器31を識別する温度計測器識別情報を受信する(ステップS1106)。そして、サーバ1は、計時手段17を用いて現在日時を参照すると共に、運転モード判断情報記憶領域145に記憶されている判断式を参照し、取得した外気温情報及び受信した当該空調機3の設置場所付近の室温の計測情報に基づいて、当該空調機3の運転モードを「冷房」、「暖房」あるいは「送風」のいずれにするかを判断する(ステップS1107)。
詳しくは例えば、現在4月11日(=1月1日から101日経過後)で、外気温4(℃)、室温15(℃)の場合、外気温が15.5度より低いため、空調機3の運転モードは「送風」か「暖房」となる。
そして、室温15(℃)は、所定の値21.35(≒19.666+101/180×3)以下であるため、当該空調機3の運転モードを「暖房」にすると判断する。
また例えば、現在10月3日(=1月1日から276日経過後)で、外気温29(℃)、室温25(℃)の場合、外気温が22.2度より高いため、空調機3の運転モードは「送風」か「冷房」となる。
そして、室温25(℃)は、所定の値28.73(≒25.666+276/180×2)以上ではないため、当該空調機3の運転モードを「送風」にすると判断する。
そして、当該空調機3に対し、電源をオンにし、空調機電源オン/オフ情報記憶領域144に記憶されているオン時の設定温度、オン時の風量、及び上記で判断した運転モードで運転を開始する旨の命令を出力する(ステップS1108)。当該命令を受信した空調機3は、自身の電源をオンにし、当該命令に係る設定温度、風量及び運転モードで運転を開始する(ステップS1109)。一方、サーバ1は、図12に示すように、空調機3の電源をオフにする所定の時刻が到来したことを認識すると(ステップS1201で「YES」)、当該空調機3に対し、運転を停止し、電源をオフにする旨の命令を出力する(ステップS1202)。当該命令を受信した空調機3は、運転を停止し、自身の電源をオフにする(ステップS1203)。
また、本実施の形態例では、説明の便宜上、サーバ1は、ステップS1103で外気温情報を取得してから、ステップS1104〜ステップS1106の室温の計測情報を受信する処理を実行する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。サーバ1は、ステップS1104〜ステップS1106の流れを実行してから、ステップS1103を実行する構成としても良いし、ステップS1103と、ステップS1104〜ステップS1106の流れを同時に実行する構成としても良い。
例えば、サーバ1は、本日が8月6日で、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3の電源をオンにする時刻「8:00」が到来したことを認識すると、暖房及び冷房時期情報記憶領域を参照して、冷房時期に該当していると判断する。そしてサーバ1は、当該空調機3に対し、電源をオンにし、設定温度「22.0」、風量「弱風」及び運転モード「冷房」で運転を開始する旨の命令を出力する。当該命令を受信した空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3は、自身の電源をオンにし、設定温度「22.0」、風量「弱風」及び運転モード「冷房」で運転を開始する。一方、サーバ1は、空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3の電源をオフにする時刻「21:00」が到来したことを認識すると、当該空調機3に対し、電源をオフにする旨の命令を出力する。当該命令を受信した空調機識別情報「AC−3」に係る空調機3は、運転を停止し、自身の電源をオフにする。
このように、空調機3の「設定温度」だけでなく、「風量」や「運転モード」や「空調機の電源のオン/オフ」についても、サーバ1が併せて制御する構成とすることによって、よりエネルギーを無駄にすることなく、より省エネルギーを図ることができる。
A:空調機集中制御システム、
1:サーバ、
11:CPU、12:RAM、13:ROM、14:HD、141:室温計測情報記憶領域、142:設定温度情報記憶領域、143:最適室温情報記憶領域、144:空調機電源オン/オフ情報記憶領域、145:運転モード判断情報記憶領域、15:ディスプレイ、16:入力手段、17:計時手段、18:インタフェイス、19:バス、
2:空調機アダプター、
3:空調機、31:温度計測器、
8:ネットワーク、
9:サーバ

Claims (4)

  1. 空調機と通信可能に接続されている空調機集中制御装置であって、
    前記空調機の設置場所付近の室温と、前記空調機の設定温度との差異を算出し、
    また、前記空調機が設置されている建物に係る外気温及び湿度に基づいて、最適室温を特定し、
    特定された最適室温に対し、前記室温が低い場合には、前記空調機の設定温度に前記差異を加算して、前記空調機の設定温度を変更させ、
    特定された最適室温に対し、前記室温が高い場合には、前記空調機の設定温度から前記差異を減算して、前記空調機の設定温度を変更させる、空調機集中制御装置制御手段を有することを特徴とする、空調機集中制御装置。
  2. 前記空調機集中制御装置制御手段が算出する前記差異は、
    前記空調機の設置場所付近の室温を複数回計測した計測値の平均と、前記空調機の設定温度の平均との差異であることを特徴とする、請求項1に記載の空調機集中制御装置。
  3. 空調機集中制御装置を用いた方法であって、
    当該空調機集中制御装置は、
    調機の設置場所付近の室温と、前記空調機の設定温度との差異を算出するステップと、
    また、前記空調機が設置されている建物に係る外気温及び湿度に基づいて、最適室温を特定するステップと、
    特定された最適室温に対し、前記室温が低い場合には、前記空調機の設定温度に前記差異を加算して、前記空調機の設定温度を変更させるステップと、
    特定された最適室温に対し、前記室温が高い場合には、前記空調機の設定温度から前記差異を減算して、前記空調機の設定温度を変更させるステップと、を有することを特徴とする、方法。
  4. 空調機集中制御装置に手順を実行させるプログラムであって、
    当該空調機集中制御装置に、
    調機の設置場所付近の室温と、前記空調機の設定温度との差異を算出し、
    また、前記空調機が設置されている建物に係る外気温及び湿度に基づいて、最適室温を特定し、
    特定された最適室温に対し、前記室温が低い場合には、前記空調機の設定温度に前記差異を加算して、前記空調機の設定温度を変更させ、
    特定された最適室温に対し、前記室温が高い場合には、前記空調機の設定温度から前記差異を減算して、前記空調機の設定温度を変更させる、空調機集中制御装置制御手段として機能させることを特徴とする、プログラム。
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