JP2016056973A - 空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラム - Google Patents

空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラム Download PDF

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雅彦 村井
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Abstract

【課題】より適切に対象領域の温度を制御することができる空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の空調制御装置は、取得部と、算出部とを持つ。取得部は、対象領域内の複数箇所の温度を計測する計測部により計測された計測結果、および対象領域内の温度制御を行う複数の空調機における操作量を取得する。算出部は、取得部により取得された計測結果および操作量に基づいて、対象領域内における1箇所以上の温度を推定し、推定した温度に基づいて、複数の空調機に与える制御設定値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラムに関する。
空調機の制御は、例えば、測定された温度と空調機に設定された温度とが近づくように行われる。しかしながら、このような従来の制御態様では、制御対象となる対象領域内の温度を適切に制御することができない場合があった。
特開2009−299933号公報
本発明が解決しようとする課題は、より適切に対象領域の温度を制御することができる空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラムを提供することである。
実施形態の空調制御装置は、取得部と、算出部とを持つ。取得部は、対象領域内の複数箇所の温度を計測する計測部により計測された計測結果、および対象領域内の温度制御を行う複数の空調機における操作量を取得する。算出部は、取得部により取得された計測結果および操作量に基づいて、対象領域内における1箇所以上の温度を推定し、推定した温度に基づいて、複数の空調機に与える制御設定値を算出する。
第1の実施形態の空調制御装置30を含む空調制御システム1の構成図を示す図。 第1の実施形態の空調制御装置30により実行される処理の流れを示すフローチャート。 室内空調機14および温度センサ20の配置と、制御設定値算出部90が設定する仮想的な領域との関係を例示した図。 室内空調機14における操作量を説明するための図。 第2の実施形態の空調制御システム100の構成図。 第2の実施形態の対象領域12において、赤外線センサによって人物の動態を検出する様子について説明するための図。
以下、実施形態の空調制御装置、空調制御方法および空調制御プログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の空調制御装置30を含む空調制御システム1の構成図を示す図である。空調制御システム1は、空調システム10と空調制御装置30とを備える。空調システム10と、空調制御装置30との間では、例えば有線または無線によるネットワークNWを介した通信が行われる。ネットワークNWは、例えばWAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、公衆回線、VPN(Virtual Private Network)、携帯電話網などを含む。
空調システム10は、例えばビルや、店舗、オフィスなどの対象領域12の温度、その他(湿度等)を制御するためのシステムである。空調制御装置30は、空調システム10を制御することにより、例えば対象領域12の管理者が設定した温度や湿度に、対象領域12を制御する。
空調システム10は、複数の室内空調機14−1〜14−k(kは任意の自然数)と、室外空調機16と、空調機制御部18と、複数の温度センサ(計測部)20−1〜20−n(nは任意の自然数)とを備える。ここで、k=nであってもよいし、k≠nであってもよい。以下、複数の室内空調機14−1〜14−kを区別しない場合は、単に室内空調機14と表記し、複数の温度センサ20−1〜20−nを区別しない場合は、単に温度センサ20と表記する。温度センサ20の一部または全部は、室内空調機14の還気部に取り付けられるものであってよい。また、室内空調機14と室外空調機16とを区別しない場合は、単に空調機と表記する。
室内空調機14は、例えば対象領域12の天井部に所定の間隔で複数設けられる(後述する図3参照)。室内空調機14は、冷媒配管15により室外空調機16と接続されている。室外空調機16は、対象領域12の外部に設けられる。室内空調機14および室外空調機16は、空調機制御部18に出力された制御信号に基づいて、例えば室内空調機14が備える熱交換器(不図示)と、室外空調機16が備える熱交換器(不図示)とが熱交換を行うことにより、対象領域12の温度、その他を制御する。
空調機制御部18は、空調制御装置30により出力された制御信号に基づいて、室内空調機14および室外空調機16を制御する。空調機制御部18は、例えば空調機が備える熱交換器や、ファン、膨張弁、圧縮機などを制御する。空調機制御部18は、空調機の運転状態に関する情報を空調制御装置30へ出力する。空調機制御部18は、例えば室内空調機14が吹き出す風の温度(吹出温度)や、室内空調機14が吹き出す風の量(風量)、室内空調機14が吹き出す風の向き(風向)などの操作量の情報を空調制御装置30へ出力する。
温度センサ20は、例えば対象領域12内に所定の間隔で複数設けられる。温度センサ20は、自身が位置する周辺の温度を計測する。温度センサ20は、例えば、室内空調機14と1対1に対応しない位置に設けられる。また、これに限らず、温度センサ20は、室内空調機14と1対1に対応する位置に設けられてもよい。温度センサ20は、ネットワークNWを介して計測結果を空調制御装置30へ出力する。
空調制御装置30は、送受信部40と、情報取得部50と、情報記憶部52と、動的モデル入力部60と、動的モデル記憶部62と、制御モデル入力部70と、制御モデル記憶部72と、制御設定値出力部80と、制御設定値記憶部82と、制御設定値算出部90とを備える。
情報記憶部52と、動的モデル記憶部62と、制御モデル記憶部72と、制御設定値記憶部82とは、例えば、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの読書き可能な揮発性または不揮発性の記憶装置によって実現される。
制御設定値算出部90は、例えば、空調制御装置30が備えるCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリ(上記各記憶部を含む)に格納されたプログラムやモデル式を実行することで機能するソフトウェア機能部である。また、制御設定値算出部90は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
送受信部40は、温度センサ20により出力された信号を取得し、取得した信号を情報取得部50へ出力する。また、送受信部40は、制御設定値出力部80により出力された信号を、ネットワークNWを介して空調システム10の空調機制御部18へ出力する。
情報取得部50は、温度センサ20により計測された温度や、室内空調機14の還気温度、室内空調機14の給気温度などの情報(以下、計測情報)を取得する。また、情報取得部50は、室内空調機14のONまたはOFFなどの運転状態、設定モード(冷房または暖房)、室内空調機14の吹出温度、風量、風向などの情報(以下、設定情報)を取得する。情報取得部50は、取得した計測情報および設定情報を情報記憶部52へ記憶する。情報記憶部52には、計測情報および設定情報が記憶される。
動的モデル入力部60には、対象領域12に設けられた複数の室内空調機14の運転状態、および対象領域12を複数の領域に分割し、分割した領域のうち所定領域における温度の推定値を求めるための動的モデルが入力される。動的モデル入力部60は、入力された運転状態、および動的モデルを動的モデル記憶部62に記憶する。なお、動的モデルの詳細については後述する。
動的モデル記憶部62には、動的モデル入力部60に入力された対象領域12に設けられた複数の室内空調機14の運転状態、および動的モデルが記憶される。なお、対象領域12に設けられた複数の室内空調機14の運転状態は、ネットワークNWを介して空調システム10から取得されてもよいし、予め動的モデル記憶部62に記憶されていてもよい。
制御モデル入力部70には、後述する制御設定値を求めるための制御モデルが入力される。制御モデル記憶部72には、制御モデル入力部70により入力された制御モデルが記憶される。なお、制御モデルの詳細については後述する。また、制御モデルは、動的モデル記憶部62に記憶された室内空調機14の動的モデルから、制御設定値算出部90により立式されてもよい。また、制御モデルは、ネットワークNWを介して他の装置等から取得されてもよいし、予め制御モデル記憶部72に記憶されていてもよい。
制御設定値出力部80は、制御設定値記憶部82に記憶された制御設定値を、送受信部40を介して、空調機制御部18へ出力する。制御設定値記憶部82には、制御設定値算出部90により算出された制御設定値が記憶される。
制御設定値算出部90は、情報記憶部52、動的モデル記憶部62、および制御モデル記憶部72に記憶された情報に基づいて、空調システム10を制御するための制御設定値を算出する。制御設定値算出部90は、算出した制御設定値を制御設定値記憶部82に記憶させる。制御設定値とは、空調機を制御するために空調機に与える設定値である。制御設定値は、例えば、対象領域12に設けられた複数の室内空調機14の設定温度、風量、風向などを含む。制御設定値に基づいて、空調システム10が制御されることにより、対象領域12は所望の空調状態に制御される。
図2は、第1の実施形態の空調制御装置30により実行される処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、所定周期(例えば1分に1回)で繰り返し実行される。
まず、情報取得部50が、空調機制御部18により出力された計測情報および設定情報を取得して、情報記憶部52へ記憶させる(ステップS100)。次に、制御設定値算出部90が、情報記憶部52に記憶された計測情報および設定情報、動的モデル記憶部62に記憶された動的モデル、および制御モデル記憶部72に記憶された制御モデルに基づいて、空調システム10を制御するための制御設定値を算出し、制御設定値記憶部82に算出した制御設定値を記憶する(ステップS102)。なお、制御設定値の算出手法については後述する。そして、制御設定値出力部80が、制御設定値記憶部82に記憶された制御設定値を、送受信部40を介して空調機制御部18へ出力する(ステップS104)。これにより、本フローチャートの1ルーチンは終了する。
空調機制御部18が、空調制御装置30から出力された制御設定値を取得し、取得した制御設定値に基づいて、空調機を制御する。これにより、室内空調機14の吹出温度、風量および風向が制御され、対象領域12の空調が適切に制御される。
図3は、室内空調機14および温度センサ20の配置と、制御設定値算出部90が設定する仮想的な領域との関係を例示した図である。図3の例では、対象領域12には6台の室内空調機14が設けられている(k=6)。また、対象領域12には、9つの温度センサ20が設けられている(n=9)。図中、X1〜24は各分割領域を示している。分割領域とは、対象領域12を、仮想的に任意の領域に分割した領域である。制御設定値算出部90は、例えば、このように仮想的に分割した各領域の温度が目標値に近づくように制御設定値を算出する。
動的モデル入力部60に入力される動的モデルを用いた状態方程式の一例は、式(1)で表される。x(x〜x24)は分割領域X1〜24の温度状態量、uは室内空調機14の吹出温度、室内空調機14の風量および室内空調機14の風向である操作量、yは温度センサ20−1〜20−9により計測される温度計測値、pは室内空調機14−1〜14−6の運転状態(運転または停止)を示している。また、f、gは非線形の関数を示している。
Figure 2016056973
ここで、上述した操作量について説明する。図4は、室内空調機14における操作量を説明するための図である。例えば、操作量u1は、室内空調機14の吹出温度T1、室内空調機14の風量f1および室内空調機14の風向θ1のパラメータである。なお、室内空調機14の風向きθ1は、垂線を0度としたときの角度である。
また、動的モデルを用いた状態方程式における温度状態量、操作量および温度計測値の一例を示す。図3に示すように対象領域を24分割にした場合、各分割領域(1〜24)の温度状態量は、x=(x,x,…xi,…,x24T、各室内空調機14の吹出温度をT(j=1〜6)、各室内空調機14の風向をθ、各室内空調機14の風量をFjとすると、u=(T,θ,FjT、u=(u,u,…,u,…,uTと表される。また、温度計測値は、9つの温度センサ20により計測された温度をyとして、y=(y,y,…,y,…,yTと表すことができる。上述した状態方程式により、温度計測値yと操作量uにより温度状態量xが推定され、推定結果に基づいて、温度計測値yを目標値に近づけるための操作量uを算出することができる。
そして、式(1)を、空調システム10を運転させている状態における平衡点(xs,us,ys)周りで線形近似することにより、線形な動的モデルを用いた演算式である式(2)を導出することができる。ただし、Δx=x−xs、Δu=u−us、Δy=y−ysである。動作点の近傍(平衡点)では、空調システム10の動的モデルを用いた状態方程式として、線形モデルである式(2)を用いてもよい。なお、温度状態量xが変化しない点である平衡点(xs,us,ys)は、対象領域12の標準熱負荷に対して分割区間X〜X24の温度を設定された温度に保つときの操作量と温度計測値である。すなわち、平衡点(xs,us,ys)は、式(3)を満足するものである。
Figure 2016056973
Figure 2016056973
次に、制御モデル入力部70に入力される制御モデルについて説明する。制御モデルは、動的モデルである式(2)に基づいて、室内空調機14の制御設定値を算出するための演算式である。制御モデルは、現代制御理論に基づいて、平衡点からの差分の操作量Δuと差分の温度計測値Δyとから、平衡点からの差分の温度状態量Δxの推定値Δwを演算するオブザーバまたはカルマンフィルタと、推定された平衡点からの差分の温度状態量の推定値Δwと新たな入力vから、新たな平衡点からの差分の操作量Δuを演算するレギュレータまたは最適レギュレータとで構成される。一例として、同一次元オブザーバ(式(4))とレギュレータ(式(5))とで構成される制御モデルを示す。また、制御モデルは、H∞制御理論に基づいて、設計することもできる。
Figure 2016056973
上述の式(4)および式(5)において、情報記憶部52に記憶された空調システム10の計測情報または設定情報から、A(p)、B(p)、C(p)、G(p)、K(p)の値を取得し、さらにΔu、Δyを演算して、取得または演算した値を入力することにより、空調システム10の新たな制御設定値Δuを算出することができる。なお、ここで得られるzは各分割領域の温度推定値である。また、新たな入力vは、通常v=0としてよく、空調機の運転状態が変化したときなどに、フィードフォワード入力として使用することができる。
例えば、複数の室内空調機が、それぞれに当該室内空調機が設置された付近の温度を計測し、計測した温度と当該室内空調機に設定された設定温度とが近づくように、当該空調機を制御して空調を行う場合、それぞれの空調機は他の空調機の制御状態を加味せずに運転される。この場合、それぞれの空調機は他の空調機の制御状態を加味していないため、対象領域の空調制御を適切にできない場合がある。
これに対して、本実施形態の空調制御装置30は、単純に温度センサ20により計測された温度と設定温度との比較ではなく、温度センサ20により計測された温度および室内空調機14の操作量に基づいて対象領域12内における温度を推定し、推定した温度に基づいて、複数の空調機に与える制御設定値(例えば各分割領域X〜X24の設定温度)を決定するため、より正確に、対象領域12を設定された温度に近づけることができる。また、実施形態の空調制御装置30は、例えば、6台の室内空調機14のうち、複数の室内空調機14の運転が停止している場合であっても、運転している室内空調機14により対象領域12の温度を適切に制御することができる。空調制御装置30は、分割領域X〜X24の温度推定値に基づいて、複数の室内空調機14の運転状態(操作量)を制御することができるので、例えば、対象領域12の温度を、より均一に制御することもできる。また、空調制御装置30は、対象領域内で温度勾配をつけた空調制御をより精度よく行うこともできる。すなわち、空調制御装置30は、分割した領域ごとに温度を制御することもできる。
なお、各分割領域X〜X24と温度センサ20とを1対1に設け、制御設定値算出部90は、温度センサ20が測定した温度に基づいて、制御設定値を算出してもよい。この場合、各分割領域X〜X24の平衡点からの差分の温度状態量の推定値Δwは、各温度センサ20により計測された平衡点からの差分の温度状態量Δxに等しくなるため、上述した式(2)〜式(5)において、ΔxはΔwに等しくなる。つまり、上述の式(4)の温度状態量の推定値Δwは、各分割領域X〜X24に設けられた温度センサ20の計測値の平衡点からの差分に置換することができる。これにより、上述の式(4)を用いることなく、式(5)を用いることで対象領域12の温度を適切に制御することができる。
以上説明した第1の実施形態によれば、温度センサ20により計測された温度および室内空調機14の操作量に基づいて対象領域12内における温度を推定し、推定した温度に基づいて、複数の空調機に与える制御設定値を決定するため、より正確に対象領域の温度を制御することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態との共通する機能等についての説明は省略する。第1の実施形態では、制御設定値算出部90は、情報記憶部52、動的モデル記憶部62、および制御モデル記憶部72に記憶された情報に基づいて、空調システム10を制御するための制御設定値を算出したが、第2の実施形態では、他システム11から取得した情報も加味して、モデル選択部98が適切な動的モデルと制御モデルとを選択し、制御設定値算出部90が、選択された動的モデルと制御モデルとに基づいて、制御設定値を算出する。
図5は、第2の実施形態の空調制御システム100の構成図である。空調制御システム100は、他システム11を備える。他システム11は、空調システム10を介して空調制御装置30と情報の入出力が可能である。なお、他システム11は、空調制御装置30と直接に情報の入出力を行ってもよい。
ここで、他システム11とは、空調負荷に影響を与える機器や、人物の動態を検出することができる動態検出部であって、例えば赤外線センサや、対象領域12への入退出を管理する入退出管理システム、個人用端末装置、RFID(Radio Frequency IDentification)システムなどの無線通信機器、照明制御装置などである。他システム11は、対象領域の熱量および熱量の変化、対象領域12に人物が存在していることを示す情報、または対象領域12において人物の位置を特定する情報を、空調制御装置30へ出力する。他システム11が、空調制御装置30へ出力する情報とは、入退出情報や、端末装置のON/OFF情報、RFIDによる認識情報、照明装置のON/OFF情報などである。また、空調制御装置30へ出力する情報とは、端末装置や、スマートフォン、タブレット端末などに入力されたスケジュール情報であってもよい。
図6は、第2の実施形態の対象領域12において、赤外線センサによって人物の動態を検出する様子について説明するための図である。図3と同様の機能構成の説明および図中の符号は省略する。例えば図6における対象領域12は、オフィスであり、3つの机Dと複数のイスCが配置されている。分割領域X〜X24に1つずつ配置されるように、机Dには赤外線センサ110−1〜110−24が備えられている。例えば、人物Hが着席した場合、赤外線センサ110−1〜110−24が人物Hを検出し、検出結果を空調制御装置30へ送信する。これにより、空調制御装置30は、図6に示すように対象領域12における人物Hの動態情報(人物Hが存在する分割領域)を取得することができる。
空調制御装置30は、他システム情報取得部92と、他システム情報記憶部94と、負荷推定部96と、モデル選択部98とを備える。他システム情報取得部92は、他システム11により出力された情報を取得し、他システム情報記憶部94に記憶する。第2の実施形態では、情報取得部50は、室内空調機14および室外空調機16の消費電力を取得する。他システム情報記憶部94には、人物の動態情報などの他システム11から出力された情報が記憶される。また、動的モデル記憶部62には、空調負荷に応じて異なる複数の動的モデルが記憶されている。制御モデル記憶部72には、空調負荷に応じて異なる複数の制御モデルが記憶されている。
負荷推定部96は、情報記憶部52に記憶された情報と他システム情報記憶部92に記憶された情報とに基づいて、対象領域12の空調負荷を推定する。負荷推定部96は、例えば情報取得部50により取得された消費電力、人物の動態状態、または/および空調機のCOP(Coefficient Of Performance)特性に基づいて、空調負荷の推定値を算出する。
モデル選択部98は、負荷推定部96により算出された空調負荷の推定値に対応する動的モデルと制御モデルとを、動的モデル記憶部62または制御モデル記憶部72に記憶された複数の動的モデルと制御モデルとのうちから、対応する動的モデルおよび制御モデルを選択する。以下、動的モデルと制御モデルとを単に「モデル」と称する。制御設定値算出部90は、モデル選択部98により選択されたモデルに基づいて、制御設定値を算出する。なお、モデル選択部98は、時刻や、季節、自装置の運転状態、運転モード、駆動量などに基づいて、複数のモデルのうち、対応するモデルを選択してもよい。また、モデル選択部98は、温度センサ20により計測された計測結果、空調機の操作量や駆動量または推定した温度のうちいずれか一つ、または複数の組み合わせに対応するモデルを予め記憶し、記憶されたモデルから対応するモデルを選択してもよい。
以上説明した第2の実施形態によれば、負荷推定部96が空調負荷を推定して、モデル選択部98が、推定された空調負荷の推定値に対応したモデルを選択する。制御設定値算出部90は、選択されたモデルに基づいて、制御設定値を算出するため、特に動的モデルの精度を高めることができ、対象領域12の空調制御をより高精度に行うことができる。
なお、制御設定値算出部90は、対象領域12における人物Hの動態状態に関する情報、または空調負荷を取得し、取得した情報に基づいて、空調システム10を運転させている状態における平衡点を算出してもよい。この場合、制御設定値算出部90は、算出した平衡点周りで式(1)を線形近似させてもよい。また、本実施形態では、複数の室内空調機14の吹出温度、風量および風向に基づいて、制御設定値の算出および温度を制御しているが、例えば空調機の圧縮機が圧縮する冷媒の圧縮率や、膨張弁から噴射される冷媒の噴射量などに基づいて、制御設定値の算出や、空調の制御を行ってもよい。
上記実施形態では、第1の実施形態および第2の実施形態の処理を、異なる実施形態として説明したが、各実施形態中の各処理を組み合わせて処理を実行してもよい。例えば、第1の実施形態において、制御設定値算出部90が、赤外線センサ110−1〜110−24によって人物の動態状態に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて動的モデルを同定してもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、対象領域内の複数箇所の温度を計測する計測部により計測された計測結果、および前記対象領域内の温度制御を行う複数の空調機における操作量を取得する取得部(50)と、取得部により取得された計測結果および操作量に基づいて、対象領域内における1箇所以上の温度を推定し、推定した温度に基づいて、複数の空調機に与える制御設定値を算出する算出部(90)とを持つことにより、より適切に対象領域の温度を制御することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…空調制御システム、10…空調システム、11…他システム、12…対象領域、14−1〜14−6…室内空調機、16…室外空調機、18…空調機制御部、20−1〜20−9…温度センサ、30…空調制御装置、40…送受信部、50…情報取得部、52…情報記憶部、60…動的モデル入力部、62…動的モデル記憶部、70…制御モデル入力部、72…制御モデル記憶部、80…制御設定値出力部、82…制御設定値記憶部、90…制御設定値算出部、92…他システム情報取得部、94…他システム情報記憶部、96…負荷推定部、98…モデル選択部、110−1〜110−24…赤外線センサ、X〜X24…分割領域

Claims (12)

  1. 対象領域内の複数箇所の温度を計測する計測部により計測された計測結果、および前記対象領域内の温度制御を行う複数の空調機における操作量を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された計測結果および操作量に基づいて、前記対象領域内における1箇所以上の温度を推定し、推定した温度に基づいて、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出する算出部と、
    を備える空調制御装置。
  2. 前記算出部は、平衡点周りで線形近似した線形なモデルに前記取得部により取得された計測結果および操作量を適用することで、前記対象領域内における1箇所以上の温度を推定する、
    請求項1記載の空調制御装置。
  3. 前記算出部は、温度状態量を推定するオブザーバまたはカルマンフィルタと、前記推定された温度状態量の推定値から新たな操作量を演算するレギュレータまたは最適レギュレータとで構成されるモデルを用いて、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出する、
    請求項1または2記載の空調制御装置。
  4. 前記算出部は、前記対象領域を複数の領域に分割した分割領域内のそれぞれの温度を推定し、推定した温度に基づいて、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出する、
    請求項1から3のうちいずれか1項記載の空調制御装置。
  5. 前記操作量は、前記空調機の運転状態または停止状態、前記空調機が吹き出す風の温度、前記空調機が吹き出す風量、または前記空調機が吹き出す風の向きのうちいずれか1つ、または複数の組み合わせである、
    請求項1から4のうちいずれか1項記載の空調制御装置。
  6. 前記制御設定値は、前記空調機の運転状態または停止状態、前記空調機の設定温度、前記空調機が吹き出す風量、または前記空調機が吹き出す風の向きのうちいずれか1つ、または複数の組み合わせを含む、
    請求項1から5のうちいずれか1項記載の空調制御装置。
  7. 前記複数の空調機に与える制御設定値を算出するための複数のモデルのうちから、前記計測結果、前記操作量、或いは前記推定した温度のうちいずれか一つ、または複数の組み合わせに対応するモデルを選択するモデル選択部を備え、
    前記算出部は、前記モデル選択部が選択したモデルに基づいて、前記制御設定値を算出する、
    請求項1から6のうちいずれか1項記載の空調制御装置。
  8. 他装置から取得した情報に基づいて、前記対象領域の空調負荷を推定する負荷推定部を備え、
    前記モデル選択部は、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出するための複数のモデルのうちから、前記負荷推定部が推定した空調負荷に対応する前記モデルを選択する、
    請求項7記載の空調制御装置。
  9. 前記負荷推定部は、前記空調機の消費電力、前記対象領域における人物の動態状態を検出する動態検出部により検出された検出結果、前記対象領域内への入退出の管理を行う入退出管理システムの入退出管理状態、前記対象領域に設けられた端末装置の作動状態、前記対象領域に設けられた無線通信機器の通信状態、および前記対象領域に設けられた照明装置の作動状態のうちいずれか一つ、または複数の組み合わせに基づいて、前記空調負荷を推定する、
    請求項8記載の空調制御装置。
  10. 前記算出部は、前記対象領域内における人物の動態状態を取得し、取得した動態状態を更に加味して、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出する、
    請求項1から9のうちいずれか1項記載の空調制御装置。
  11. 空調制御装置が、
    対象領域内の複数箇所の温度を計測する計測部により計測された計測結果、および前記対象領域内の温度制御を行う複数の空調機における操作量を取得し、
    前記取得された計測結果および操作量に基づいて、前記対象領域内における1箇所以上の温度を推定し、推定した温度に基づいて、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出する、
    空調制御方法。
  12. 空調制御装置の制御コンピュータに、
    対象領域内の複数箇所の温度を計測する計測部により計測された計測結果、および前記対象領域内の温度制御を行う複数の空調機における操作量を取得させ、
    前記取得された計測結果および操作量に基づいて、前記対象領域内における1箇所以上の温度を推定し、推定した温度に基づいて、前記複数の空調機に与える制御設定値を算出させる、
    空調制御プログラム。
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