JP7107740B2 - 気流制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の温冷感要素から算出される温冷感指標に基づいて、気流を発生させる送風装置を制御する気流制御システムに関する。
近年、オフィスビルや住宅等に設置される空調システムでは、人間が感じる温冷感を評価する指標である温冷感指標を空調制御に利用することが行われている。
例えば、特許文献1には、温冷感指標の1つであるPMV(予測平均温冷感申告:Predicted Mean Vote)を利用した空調システムが開示されている。PMVとは、ISO―7730として規格化された指標で、(1)空気温度、(2)相対湿度、(3)平均放射温度、(4)気流速度、といった4つの居室に関する温冷感要素と、(5)着衣量、(6)代謝量といった2つの在室者に関する温冷感要素とを総合的に評価する指標であり、特許文献1に記載された空調システムは、上記4つの居室に関する温冷感要素と、上記2つの在室者に関する温冷感要素とからなる6つの温冷感要素の値を、PMV算出式に代入することによりPMVを算出し、算出したPMVが適正範囲に収まるように、空調装置の運転モード、設定温度及び風量を調整するものである。
特開2011-190972号公報
しかし、PMVは、1300名を超える被験者実験に基づいてPMV算出式が規定された指標ではあるが、被験者実験における空気温度以外の条件は、例えば、安静時(代謝量1met)が大半であったり、衣服は1種類(着衣量:0.6clo)、相対湿度は50%、風速は0.1~0.32m/sであったりと広範囲に渡ったものではなく、限られた条件の下で被験者実験が行われたものであるため、PMV算出式により算出されたPMVと、実際に人間が感じる温冷感との間に乖離が生じることがある。そのため、特許文献1に記載された空調システムでは、温冷感要素の条件によっては、在室者の温冷感に一致するように空調制御を行うことができず、在室者の快適性を十分に向上させることができでないという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するために、温冷感要素の条件によらずに、在室者の温冷感に一致するように気流制御を行うことができ、在室者の快適性を向上させることができる気流制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するものであって、本発明に係る気流制御システムは、複数の温冷感要素から算出される温冷感指標に基づいて、気流を発生させる送風装置を制御する気流制御システムであって、前記複数の温冷感要素のうちの第1の温冷感要素と気流速度とを除く複数の第2の温冷感要素がそれぞれ取り得る値の組み合わせ毎に、前記温冷感指標が前記在室者により快適であると判断される基準値であるときの前記第1の温冷感要素と前記気流速度との間の関係を示す第1の温冷感要素-気流速度関係情報を記憶する記憶部と、前記第1の温冷感要素と前記複数の第2の温冷感要素とを取得する取得部と、前記記憶部に記憶された複数の前記第1の温冷感要素-気流速度関係情報の中から、前記取得部により取得された前記複数の第2の温冷感要素に対応する前記第1の温冷感要素-気流速度関係情報を選択する選択部と、前記選択部により選択された前記第1の温冷感要素-気流速度関係情報を参照し、前記取得部により取得された前記第1の温冷感要素に対応する前記気流速度を決定する決定部と、前記決定部により決定された前記気流速度に基づいて、前記送風装置の送風量を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る気流制御システムは、前記記憶部は、前記気流速度と前記送風装置の送風量との間の関係を示す気流速度-送風量関係情報を記憶し、前記制御部は、前記記憶部により記憶された前記気流速度-送風量関係情報を参照し、前記決定部により決定された前記気流速度に対応する前記送風装置の送風量を出力するように、前記送風装置を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る気流制御システムは、前記第1の温冷感要素は、代謝量であることを特徴とする。
また、本発明に係る気流制御システムは、前記送風装置は、天井面の下方に設置され、前記天井面に向けて気流を発生させることを特徴とする。
本発明に係る気流制御システムによれば、記憶部に、複数の第2の温冷感要素がそれぞれ取り得る値の組み合わせ毎に、温冷感指標が在室者により快適であると判断される基準値であるときの第1の温冷感要素-気流速度関係情報を予め記憶しておき、取得部が、現在の温冷感要素の条件である、第1の温冷感要素と、複数の第2の温冷感要素とを取得すると、選択部が、記憶された複数の第1の温冷感要素-気流速度関係情報の中から、取得された複数の第2の温冷感要素に対応する第1の温冷感要素-気流速度関係情報を選択し、決定部が、選択された第1の温冷感要素-気流速度関係情報を参照し、取得された第1の温冷感要素に対応する気流速度を決定することにより、現在の温冷感要素の条件に対して、温冷感指標が在室者により快適であると判断される基準値を満たすように気流速度を決定し、送風装置の送風量を制御するので、温冷感要素の条件によらずに、在室者の温冷感に一致するように気流制御を行うことができ、在室者の快適性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る気流制御システム1の全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る気流制御システム1のブロック図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る気流制御システム1の記憶部18に記憶された情報を示し、(a)は、n個の代謝量-気流速度関係チャート180、(b)は気流速度-ファン回転数関係チャート181を示す図である。 本発明の実施の形態に係る気流制御システム1における気流制御処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係る気流制御システム1におけるファン回転数決定処理のフローチャートを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1の全体構成の一例を示す図である。図2は、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1のブロック図の一例を示す図である。気流制御システム1は、建築物2に設置され、居室20及び在室者Mの温冷感指標から算出される温冷感指標に基づいて、送風ファン10を制御することにより、居室20の空調を行うシステムである。
建築物2は、上スラブ21及び下スラブ22等のコンクリートの躯体により構成されるとともに、下スラブ22の上方に床材23が敷設されている。居室20は、上スラブ21の下面である天井面21aと床材23との間に形成され、天井面21aには、複数の梁21bがワッフル状に形成されている。
気流制御システム1は、天井面21aに向けて上向きの気流を発生させる送風ファン10(送風装置)と、天井面21aに取り付けられ、熱エネルギーの媒体となる冷温水が流れる冷温水パイプ11と、居室20及び在室者Mの温冷感指標を検出するセンサ12~16と、在室者Mが所持する無線端末装置3との間で無線通信を行う無線通信部17と、各種の情報を記憶する記憶部18と、センサ12~16及び無線通信部17により取得された情報並びに記憶部18に記憶された情報に基づいて、送風ファン10の回転状態や冷温水パイプ11に設けられたポンプ(図示省略)の稼働状態を制御する制御装置19とを備える。
気流制御システム1は、冷温水パイプ11を流れる冷温水の熱エネルギーを上スラブ21に蓄熱し、その蓄熱した熱エネルギーを放熱するとともに、温冷感指標に基づいて送風ファン10を制御することで居室20に気流を発生させることにより、居室20の空調を行うシステムである。
ここで、「温冷感指標」とは、居室20及び在室者Mの温冷感要素に基づいて算出される指標であり、例えば、ISO-7730で規格化されているPMVや、ASHRAE(米国暖冷房空気調和技術者協会)ハンドブックにあるSET*(Standard New Effective Temperature)である。なお、本実施の形態では、温冷感指標としてPMVを採用した場合について説明する。
温冷感指標としてPMVを採用した場合には、「温冷感要素」とは、在室者Mの温冷感を左右する要素であり、空気温度、相対湿度、平均放射温度、気流速度、着衣量、及び、代謝量である。
PMVは、上記の空気温度、相対湿度、平均放射温度、気流速度、着衣量、及び、代謝量という6つの温冷感要素をPMV算出式に代入して演算することにより算出される。ISO-7730では、在室者Mの快適性を得るためには、PMVが「-0.5~+0.5」の範囲に維持されることを推奨している。
送風ファン10は、例えば、軸流型の送風ファンであり、天井面21aから吊り下げられた状態で天井面21aの下方に設置されており、天井面21aの下方から天井面21aに向けて気流を発生させる。送風ファン10により発生させた、天井面21aに向かう上向きの気流は、図1に示すように、天井面21aに到達すると、天井面21aによって放射状に拡散し、横向きの気流となる。そして、横向きの気流は、冷温水パイプ11に到達し、さらに送風ファン10の周囲を囲む梁21bまで到達すると、下向きの気流となり、在室者Mに到達する。
センサ12~16として、気流制御システム1は、居室20の室内温度を検出する室内温度センサ12と、居室20の相対温度を検出する湿度センサ13と、天井面21a等の躯体の表面温度を検出する躯体表面温度センサ14と、在室者Mの皮膚表面温度を計測し、皮膚表面温度の計測結果に基づいて在室者Mの代謝量や着衣量を推定する赤外線センサ15と、居室20を撮像し、撮像した画像に対して画像処理を行うことにより、在室者Mの有無や着衣量を検出する画像センサ16とを備える。
センサ12~16は、PMVにおける6つの温冷感要素のうち、第1の温冷感要素としての代謝量と、複数の第2の温冷感要素としての空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量とを検出する。
記憶部18には、図2に示すように、代謝量と気流速度との間の関係を示すn個の代謝量-気流速度関係チャート(第1の温冷感要素-気流速度関係情報)180(1801、1802、・・・、180nを含む)と、気流速度と送風ファン10の回転数との間の関係を示す気流速度-ファン回転数関係チャート(気流速度-送風量関係情報)181とが記憶されている。
図3は、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1の記憶部18に記憶された情報を示し、(a)は、n個の代謝量-気流速度関係チャート180、(b)は気流速度-ファン回転数関係チャート181を示す図である。
n個の代謝量-気流速度関係チャート180は、6つの温冷感要素のうち、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量(複数の第2の温冷感要素)がそれぞれ取り得る値の組み合わせ毎に、PMV(温冷感指標)が在室者Mにより快適であると判断される基準値(例えば、「0.5」)であるときの代謝量(第1の温冷感要素)と気流速度との間の関係を示す情報である。
n個の代謝量-気流速度関係チャート180の中の1つである代謝量-気流速度関係チャート1801は、図3(a)の実線で示されており、空気温度27℃、相対湿度50%、平均放射温度26.5℃、着衣量0.6cloという条件の組み合わせにおいて、PMVが「0.5」であるときの代謝量と気流速度との間の関係を示す情報である。なお、図3(a)の1点鎖線は、PMV算出式に基づく代謝量と気流速度との間の関係を示すグラフであり、破線は、SET*算出式に基づく、代謝量と気流速度との間の関係を示すグラフである。
代謝量-気流速度関係チャート1801は、空気温度27℃、相対湿度50%、平均放射温度26.5℃、着衣量0.6cloという条件の組み合わせにおいて、実験により予め得られたものであり、他の代謝量-気流速度関係チャート1802、・・・、180nは、代謝量-気流速度関係チャート1801とは異なる条件の組み合わせにおいて、同様の実験により予め得られたものである。また、代謝量-気流速度関係チャート180は、代謝量と、気流速度との間の関係を示す情報であればよく、グラフ形式の他に、テーブル形式でもよいし、関数式とすることも可能である。
気流速度-ファン回転数関係チャート181は、気流速度と、送風ファン10の回転数との間の関係を示す情報である。なお、図3(b)に示す気流速度-ファン回転数関係チャート181は、線形としたが、非線形でもよいし、階段状にして、例えば、気流速度の増加に応じて回転数を段階的に増加させてもよい。また、気流速度-ファン回転数関係チャート181は、気流速度と、送風ファン10の回転数との間の関係を示す情報であればよく、グラフ形式の他に、テーブル形式でもよいし、関数式とすることも可能である。
制御装置19は、図2に示すように、取得部190と、選択部191と、決定部192と、制御部193とを備える。制御装置19は、例えば、CPU等の中央演算装置、ROM、RAM、HDD等の記憶装置、入出力装置等からなる汎用の情報処理装置である。そして、制御装置19は、例えば、記憶装置に記憶されたプログラムを中央演算装置に実行させることにより、取得部190、選択部191、決定部192及び制御部193として機能する。
取得部190は、室内温度センサ12、湿度センサ13、躯体表面温度センサ14、赤外線センサ15、及び、画像センサ16により検出された情報、並びに、無線端末装置3から送信され、無線通信部17により受信された情報に基づいて、代謝量(第1の温冷感要素)と、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量(複数の第2の温冷感要素)とを取得する。
選択部191は、記憶部18に記憶された複数の代謝量-気流速度関係チャート180の中から、取得部190により取得された空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量に対応する代謝量-気流速度関係チャート180を選択する。その際、複数の代謝量-気流速度関係チャート180の中に、取得部190により取得された空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量の条件に一致する代謝量-気流速度関係チャート180が存在しない場合には、選択部191は、例えば、上記条件に最も近い代謝量-気流速度関係チャート180を選択してもよいし、上記条件に近い1又は複数の代謝量-気流速度関係チャート180から統計的に代謝量-気流速度関係チャートを作成し、その作成した代謝量-気流速度関係チャートを選択してもよい。
決定部192は、選択部191により選択された代謝量-気流速度関係チャート180を参照し、取得部190により取得された代謝量に対応する気流速度を決定する。
制御部193は、決定部192により決定された気流速度に基づいて、送風ファン10の回転数(送風量)を制御する。具体的には、制御部193は、記憶部18に記憶された気流速度-ファン回転数関係チャート181を参照し、決定部192により決定された気流速度に対応する送風ファン10の回転数を決定し、その決定した送風ファン10の回転数で回転するように送風ファン10に発停情報を送信する。
無線端末装置3は、図2に示すように、その無線端末装置3を所持する在室者Mの心拍数を計測する心拍センサ30と、その無線端末装置3を所持する在室者Mのスケジュールとして時間毎の作業内容を記憶するスケジュール記憶部31と、在室者Mの心拍数やスケジュールに基づいて在室者Mの代謝量を推定する代謝量推定部32とを備え、代謝量推定部32により推定した在室者Mの代謝量を無線通信部17に送信する。
次に、気流制御システム1における制御フローについて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1における気流制御処理のフローチャートを示す図である。
まず、制御装置19は、図4に示す気流制御処理を開始すると、画像センサ16から在室者Mの在室/不在を示す情報を取得し(ステップS1)、在室者Mの在室/不在を示す情報に基づいて、在室者Mが在室か不在かを判断する(ステップS2)。
次に、ステップS2において、制御装置19が、在室者Mが在室と判断すると(ステップS2:Yes)、送風ファンの回転数を決定するファン回転数決定処理(詳細は後述する)を行い(ステップS10)、ファン回転数決定処理により決定された送風ファン10の回転数で送風ファン10を回転させるための回転指示を示す発停情報を生成する(ステップS11)。
一方、ステップS2において、制御装置19が、在室者Mが不在と判断すると(ステップS2:No)、送風ファン10を停止させるための停止指示を示す発停情報を生成する(ステップS12)。
次に、制御装置19は、ステップS11又はステップS12で生成した発停情報を送風ファン10に送信する(ステップS20)。そして、送風ファン10は、制御装置19から発停情報を受信すると、その発停情報が回転指示を示す場合には、ファン回転数決定処理により決定された回転数で回転させ、その発停情報が停止指示を示す場合には、回転を停止させる。
図5は、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1におけるファン回転数決定処理のフローチャートを示す図である。ファン回転数決定処理は、図4のステップS10にて行われる処理である。
まず、制御装置19の取得部190は、図5に示すファン回転数決定処理を開始すると、室内温度センサ12、湿度センサ13、躯体表面温度センサ14、赤外線センサ15、及び、画像センサ16から、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量を取得する(ステップS101)。
次に、選択部191は、記憶部18に記憶された複数の代謝量-気流速度関係チャート1801、1802、・・・、180nの中から、ステップS101にて取得部190により取得された空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量に対応する代謝量-気流速度関係チャート180を選択する(ステップS102)。ここでは、取得部190が、現在の複数の第2の温冷感要素として、空気温度27℃、相対湿度50%、平均放射温度26.5℃、着衣量0.6cloという情報を取得したことにより、選択部191が、空気温度27℃、相対湿度50%、平均放射温度26.5℃、着衣量0.6cloという条件の組み合わせに対応する代謝量-気流速度関係チャート1801(図3(a)の実線参照)を選択したものとする。
次に、取得部190は、赤外線センサ15又は無線端末装置3から代謝量を取得する(ステップS103)。
次に、決定部192は、ステップS102にて選択部191により選択された代謝量-気流速度関係チャート1801を参照し、ステップS103にて取得部190により取得された代謝量に対応する気流速度を決定する(ステップS104)。ここでは、取得部190が、現在の第1の温冷感要素として、代謝量1.35metという情報を得したことにより、決定部192が、代謝量-気流速度関係チャート1801(図3(a)の実線参照)において、代謝量1.35metに対応する気流速度として、気流速度0.13m/sと決定する。
次に、制御部193は、記憶部18に記憶された気流速度-ファン回転数関係チャート181を参照し、ステップ104にて決定部192により決定された気流速度に対応する送風ファン10の回転数を決定する(ステップS105)。ここでは、制御部193が、気流速度-ファン回転数関係チャート181において(図3(b)参照)、気流速度0.13m/sに対応する送風ファン10の回転数として、回転数250rpmと決定する。
以上のように、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1によれば、記憶部18に、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量がそれぞれ取り得る値の組み合わせ毎に、PMVが在室者Mにより快適であると判断される基準値であるときの代謝量と気流速度との間の関係を示す代謝量-気流速度関係チャート1801、1802、・・・、180nを予め記憶しておき、取得部が、現在の温冷感要素の条件である、代謝量と、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量とを取得すると、選択部191が、複数の代謝量-気流速度関係チャート1801、1802、・・・、180nの中から、取得部190により取得された空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量に対応する代謝量-気流速度関係チャート180を選択し、決定部192が、選択部191により選択された代謝量-気流速度関係チャート180を参照し、取得部190により取得された代謝量に対応する気流速度を決定し、制御部193が、決定部192により決定された気流速度に基づいて、送風ファン10の回転数を制御することにより、現在の空気温度、相対湿度、平均放射温度、着衣量、及び、代謝量に対して、温冷感指標が在室者Mにより快適であると判断される基準値を満たすように気流速度を決定し、送風ファン10の回転数を制御するので、温冷感要素の条件によらずに、在室者Mの温冷感に一致するように気流制御を行うことができ、在室者の快適性を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1によれば、記憶部18に、気流速度-ファン回転数関係チャート181を予め記憶しておき、制御部193が、気流速度-ファン回転数チャート181を参照し、決定部192により決定された気流速度に対応する送風ファン10の回転数になるように送風ファン10を制御することにより、在室者の温冷感に一致するように気流を簡単かつ確実に発生させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る気流制御システム1によれば、第1の温冷感要素として、代謝量を用いることにより、代謝量は、他の温冷感要素に比較して、在室者Mの行動によって1日の中でも時々刻々と変化するものであるため、代謝量の変化に応じて、気流速度を制御することで在室者の快適性を向上させることができる。
(他の実施の形態)
上記の実施の形態では、気流制御システム1は、送風ファン10を用いたものであるが、気流速度を可変に制御可能な気流制御システムであればよく、例えば、壁掛け型や天井埋込型の空調装置等の任意の気流制御システムに適用してもよい。
上記の実施の形態では、送風ファン10は、天井面21aから吊り下げられた状態で天井面21aの下方に設置されており、天井面21aの下方から天井面21aに向けて気流を発生させるものであるが、居室20に送風ファン10を設置する位置や取付手段、気流を発生させる向き等は適宜変更してもよい。また、居室20に送風ファン10を設置する際に、複数の送風ファン10を設置してもよく、複数の送風ファン10を設置する場合には、1つの制御装置19が、複数の送風ファン10を制御してもよいし、複数の制御装置19が、複数の送風ファン10を個別に制御してもよい。さらに、居室20を複数の区域に分割し、区域毎に送風ファン10を設置することにより、区域単位で送風ファン10を制御してもよいし、1つの区画に複数の在室者Mが在室している場合には、在室者Mの温冷感要素を取得する際に、平均値を用いてもよいし、最大値、最小値等の代表値を用いてもよい。
上記の実施の形態では、PMVにおける6つの温冷感要素のうち、第1の温冷感要素として、代謝量を用い、複数の第2の温冷感要素として、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、着衣量を用いたが、第1の温冷感要素と、複数の第2の温冷感要素との組み合わせは適宜変更してもよく、例えば、第1の温冷感要素として、着衣量を用い、複数の第2の温冷感要素として、空気温度、相対湿度、平均放射温度、及び、代謝量を用いてもよい。
上記の実施の形態では、温冷感要素を検出するセンサ12~16として、室内温度センサ12、湿度センサ13、躯体表面温度センサ14、赤外線センサ15、及び、画像センサ16を用いたが、温冷感要素を検出可能なセンサであれば、これらに限られない。上記の実施の形態では、赤外線センサ15が、在室者Mの皮膚表面温度を計測し、皮膚表面温度の計測結果に基づいて在室者Mの代謝量や着衣量を推定したが、制御装置19が、赤外線センサ15から皮膚表面温度の計測結果を取得し、在室者Mの代謝量や着衣量を推定してもよい。上記の実施の形態では、画像センサ16が、居室20を撮像し、撮像した画像に対して画像処理を行うことにより、在室者Mの有無や着衣量を検出したが、制御装置19が、画像センサ16から居室20を撮像した画像を取得し、画像処理を行うことにより、在室者Mの有無や着衣量を検出してもよい。
上記の実施の形態では、無線端末装置3が、心拍センサ30を備えていたが、代謝量を推定可能なセンサであれば、これらに限られない。また、無線端末装置3が、代謝量だけでなく、着衣量についても検出してもよい。上記の実施の形態では、無線端末装置3が、スケジュール記憶部31を備えていたが、サーバ等の外部装置が、外部装置から在室者のスケジュールを取得してもよい。
上記の実施の形態では、気流制御システム1は、気流速度を制御するものであるが、空気温度や相対湿度を制御する他の空調システムと組み合わせてもよい。その場合には、記憶部18には、他の空調システムが空気温度や相対湿度を制御する際の設定温度や設定湿度としてそれぞれ取り得る値と、平均放射温度及び着衣量がそれぞれ取り得る値との組み合わせに対応する代謝量-気流速度関係チャート180が記憶されていればよい。さらに、設定温度や設定湿度が固定値である場合には、記憶部には、平均放射温度及び着衣量がそれぞれ取り得る値に対応する代謝量-気流速度関係チャート180が記憶されていればよい。また、取得部190が、室内温度センサ12や湿度センサ13から空気温度や相対湿度を取得する代わりに、他の空調システムから設定温度や設定湿度を取得してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1・・・気流制御システム
2・・・建築物
3・・・無線端末装置
10・・・送風ファン
11・・冷温水パイプ
12・・室内温度センサ
13・・・湿度センサ
14・・・躯体表面温度センサ
15・・・赤外線センサ
16・・・画像センサ
17・・・無線通信部
18・・・記憶部
19・・・制御装置
20・・・居室
21・・・上スラブ
21a・・・天井面
21b・・・梁
22・・・下スラブ
23・・・床材
30・・・心拍センサ
31・・・スケジュール記憶部
32・・・代謝量推定部
180・・・代謝量-気流速度関係チャート
181・・・気流速度-ファン回転数関係チャート
190・・・取得部
191・・・選択部
192・・・決定部
193・・・制御部
M・・・在室者

Claims (3)

  1. 複数の温冷感要素から算出される温冷感指標に基づいて、気流を発生させる送風装置を制御する気流制御システムであって、
    代謝量と、気流速度と、を除く複数の温冷感要素がそれぞれ取り得る値の組み合わせ毎に、前記温冷感指標が前記在室者により快適であると判断される基準値であるときの前記代謝量と前記気流速度との間の関係を示す代謝量-気流速度関係情報を記憶する記憶部と、
    前記代謝量と、前記複数の温冷感要素とを取得する取得部と、
    前記記憶部に記憶された複数の前記代謝量-気流速度関係情報の中から、前記取得部により取得された前記複数の温冷感要素に対応する前記代謝量-気流速度関係情報を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された前記代謝量-気流速度関係情報を参照し、前記取得部により取得された前記代謝量に対応する前記気流速度を決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記気流速度に基づいて、前記送風装置の送風量を制御する制御部と、を備える
    ことを特徴とする気流制御システム。
  2. 前記記憶部は、前記気流速度と前記送風装置の送風量との間の関係を示す気流速度-送風量関係情報を記憶し、
    前記制御部は、前記記憶部により記憶された前記気流速度-送風量関係情報を参照し、前記決定部により決定された前記気流速度に対応する前記送風装置の送風量を出力するように、前記送風装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の気流制御システム。
  3. 前記送風装置は、天井面の下方に設置され、前記天井面に向けて気流を発生させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の気流制御システム。
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