JP6173146B2 - 樹脂ガラス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂ガラスとその製造方法とに関するものである。
従来から、優れた成形性と軽量性とを兼ね備えた樹脂製品が、例えば、自動車等の車両の内外装部品や、電気、電子部品、或いは建築用部品等として、広く利用されてきている。そして、それらの樹脂製品のうち、ポリカーボネート製の成形品からなる透明性の高い樹脂製品は、無機ガラスに比して、軽量性や耐衝撃性、加工性に優れているところから、無機ガラスを代替する樹脂ガラスとして、例えば、自動車等の車両のウインドウガラスや各種のディスプレイ、或いは様々な計器類のカバー等に使用されている。
そのようなポリカーボネート製の樹脂製品は、一般に知られているように、紫外線に曝されると、変色や強度低下を引き起こす等、耐候性において問題があり、しかも、無機ガラスと比べて耐摩傷性(耐摩耗性と耐擦傷性)に劣るといった欠点をも有している。そのため、ポリカーボネート製の樹脂製品を、例えば、自動車のウインドウガラス等のように、屋外で使用されるものであって、表面の傷付きが重大な欠陥となるものに適用する場合には、かかる樹脂製品に対して、耐候性と耐摩傷性を高めるための対策を講じる必要があった。
かかる状況下、例えば、特開2010−253683号公報(特許文献1)には、自動車のウインドウガラス等に適用される樹脂製品(上記公報では、プラスチック積層体と称されている)として、ポリカーボネート等の樹脂成形体からなる樹脂基材の表面に、耐候性に富んだアクリル樹脂からなるアンダーコート層を積層形成すると共に、このアンダーコート層上に、耐摩傷性に優れた珪素化合物のプラズマCVD層からなるトップコート層を、更に積層形成してなる構造のものが、明らかにされている。しかしながら、このような樹脂製品は、紫外線を照射する耐候性試験によって、トップコート層がアンダーコート層から剥離してしまうことがあった。即ち、かかる樹脂製品は、アンダーコート層とトップコート層との間の密着性が十分であるとは言い難かったのである。
一方、特開平11−174205号公報(特許文献2)には、樹脂製のレンズ基材の表面上に、高い耐候性を有するポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層(公報中には、プライマー層と記載されている)を積層形成した樹脂レンズが明らかにされている。そして、かかる公報には、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層が、珪素化合物からなるトップコート層に対して高い密着性を示すことが記載されている。従って、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面に、アンダーコート層と、珪素化合物からなるトップコート層とが積層形成されてなる樹脂製品において、アンダーコート層をポリウレタン樹脂にて構成すれば、優れた耐候性と耐摩傷性に加えて、アンダーコート層とトップコート層との間で、十分な密着性が発揮されることが期待される。
しかしながら、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層は、ポリカーボネート製の樹脂基材に対する密着性が低い。この問題を解決するには、ポリウレタン樹脂製のアンダーコート層を樹脂基材の表面に積層形成する前に、真空中で、樹脂基材の表面にアルゴンプラズマを照射するアルゴンプラズマ処理を実施することによって、樹脂基材の表面を改質することが考えられる。
ところが、本発明者が、かかるアルゴンプラズマ処理を実施した後に、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面にポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層を積層形成して得られた樹脂製品に対して、紫外線照射による耐候性試験を行ったところ、約50時間程度の紫外線照射によって、アンダーコート層が樹脂基材から剥離することが確認された。このことから、単に、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面に対してアルゴンプラズマ処理を施しただけでは、長時間の紫外線照射による樹脂基材の表面からのポリウレタン樹脂製アンダーコート層の剥離を防止することが困難であり、従って、それら樹脂基材の表面とアンダーコート層との間の密着性を十分に確保できないことが明らかとなったのである。
特開2010−253683号公報 特開平11−174205号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面に、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層と、珪素化合物からなるトップコート層とが積層形成されてなる樹脂ガラスにおいて、樹脂基材の表面とアンダーコート層との間の密着性が十分に確保され得るように改良された構造を提供することにある。また、本発明は、そのような構造を有する樹脂ガラスを有利に製造し得る方法を提供することも、その解決課題とするものである。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、ポリカーボネート製の樹脂成形品からなる樹脂基材の表面上に、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層が積層形成されると共に、該アンダーコート層上に、珪素化合物からなるトップコート層が更に積層形成されてなる樹脂ガラスであって、前記アンダーコート層と樹脂基材との間に、アクリルウレタン樹脂からなる下地層が形成されており、該下地層は、前記樹脂基材の表面上の全面に亘って形成されており、該下地層の表面上の全面に亘って前記アンダーコート層が形成されている、ことを特徴とする樹脂ガラスを、その要旨とするものである。
また、本発明にあっては、上記の課題を解決するために、ポリカーボネート製の樹脂成形品からなる樹脂基材の表面上に、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層が積層形成されると共に、該アンダーコート層上に、珪素化合物からなるトップコート層が更に積層形成されてなる樹脂ガラスの製造方法であって、(a)前記樹脂基材を準備する工程と、(b)該樹脂基材の表面上の全面に亘って、アクリルウレタン樹脂からなる下地層を形成する工程と、(c)該下地層の表面上の全面に亘って、前記ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層を形成する工程と、(d)該アンダーコート層の表面上に、前記珪素化合物からなるトップコート層を積層形成する工程とを含むことを特徴とする樹脂ガラスの製造方法をも、その要旨とするものである。
すなわち、本発明に従う樹脂ガラスにおいては、ポリカーボネート樹脂とポリウレタン樹脂の両方に対してそれぞれ優れた密着性を発揮するアクリルウレタン樹脂からなる下地層が、ポリカーボネート樹脂からなる樹脂基材とポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層との間に介装されていると共に、かかる下地層が、樹脂基材の表面上の全面に亘って形成され、且つ、下地層の表面上の全面に亘ってアンダーコート層が形成されて、構成されるものである。
従って、かくの如き本発明に従う樹脂ガラスにあっては、樹脂基材の表面とアンダーコート層との間の密着性が、十分に且つ効果的に確保され得るのである。
また、本発明に従う樹脂ガラスの製造方法によれば、樹脂基材の表面とアンダーコート層との間の密着性に優れた樹脂ガラスが、特別な工程を行うことなしに、極めて有利に製造され得るのである。
本発明に従う構造を有する樹脂製品の一実施形態を示す部分断面説明図である。 図1の部分拡大説明図である。 図1に示された樹脂製品を得る際に実施される工程の一例を示す説明図であって、樹脂基材の表面に、下地層とアンダーコート層を積層形成して、中間製品を得た状態を示す説明図である。 図3に示された工程に引き続いて実施される工程を示す説明図であって、樹脂基材表面に積層形成されたアンダーコート層上に、トップコート層を更に積層形成している状態を示す説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う構造を有する樹脂製品の一実施形態として、自動車のリヤウインドウ用の樹脂ガラス10が、その部分断面形態において示されている。かかる図1から明らかなように、樹脂ガラス10は、樹脂基材12を有している。そして、この樹脂基材12の表面と裏面(図1での上面と下面)には、アンダーコート層14が、それぞれ積層形成されている。また、それら各アンダーコート層14,14の樹脂基材12側とは反対側の面上には、トップコート層16が、それぞれ、更に積層形成されている。なお、以下からは、便宜上、図1での上面を表面と言い、図1での下面を裏面と言うこととする。
より具体的には、樹脂基材12は、透明な平板形態を呈し、ポリカーボネートを用いて射出成形された樹脂成形品にて構成されている。なお、樹脂基材12は、ポリカーボネート製の樹脂成形品であれば、射出成形以外の手法で成形されたものであっても良い。また、樹脂基材12の厚さは、何等限定されるものではなく、樹脂ガラス10の用途や要求特性等に応じて適宜に決定されるものであって、ここでは2〜7mm程度の厚さとされる。
アンダーコート層14は、樹脂ガラス10に対して、紫外線耐性等に基づいた耐候性を付与するために、樹脂基材12の表面と裏面の両面に対して、それらの全面を被覆するように、それぞれ直接に積層形成されるものである。そして、このアンダーコート層14は、ポリウレタン樹脂製の薄肉の塗膜層にて構成されている。また、そのように、アンダーコート層14がポリウレタン樹脂にて構成されていることによって、アンダーコート層14と後述する珪素化合物からなるトップコート層16との密着性が十分に高められて、高温環境下での長期使用によるトップコート層16のアンダーコート層14からの剥離が防止されるようになっている。
そのようなアンダーコート層14の厚さは、特に限定されるものではないものの、一般には1〜40μm程度とされる。何故なら、アンダーコート層14の厚さが1μmよりも薄いと、余りに薄いために、樹脂ガラス10に対して十分な耐候性を付与することが困難となる恐れがあるからである。一方、アンダーコート層14の厚さを40μmよりも厚くしても、樹脂ガラス10の耐候性を更に向上させることは難しく、却って、材料費が無駄となったり、アンダーコート層14の形成時間が長くなってしまう可能性があるからである。なお、アンダーコート層14は、単層構造であっても、複数層が積層された複層構造であっても良い。
トップコート層16は、樹脂ガラス10に対して、耐摩傷性を付与するために、アンダーコート層14の基板12側とは反対側の面に、その全面を覆うように積層形成されるもので、薄膜形態を呈している。そして、ここでは、かかるトップコート層16が、優れた耐摩傷性を発揮するSiO2のプラズマCVD層にて構成されている。なお、トップコート層16の形成材料は、樹脂ガラス10に対して十分な耐摩傷性を付与し得るものであれば、特に限定されるものではないものの、一般に、SiO2の他、SiON やSi34 等の珪素化合物が用いられる。
また、トップコート層16は、単層構造であっても、複数層が積層された複層構造であっても良い。そして、トップコート層16全体の厚さは、何等、限定されるものではないものの、好ましくは、1〜20μm程度とされる。これによって、トップコート層16全体の厚さを無駄に厚くすることなく、樹脂ガラス10に対して、耐摩傷性を十分に付与することができる。
そして、本実施形態の樹脂ガラス10においては、樹脂基材12の表面とかかる表面上に積層されたアンダーコート層14との間、及び樹脂基材12の裏面とかかる裏面上に積層されたアンダーコート層14との間に、それぞれ、樹脂基材12とアンダーコート層14との間の密着性を高めるための下地層18が介装されており、そこに、従来品には見られない大きな特徴が存しているのである。
すなわち、樹脂ガラス10では、下地層18が、樹脂基材12の表面及び裏面に対して、それらの全面を覆うようにそれぞれ積層されており、また、アンダーコート層14が、樹脂基材12の表面側と裏面側の各下地層18の樹脂基材12側とは反対側の面に対して、それらの全面を覆うようにそれぞれ積層形成されている。そして、かかる下地層18が、アクリルウレタン樹脂を用いて形成されている。また、ここでは、下地層18が、薄肉の塗膜層にて構成されている。
そのような下地層18の厚さは、特に限定されるものではないものの、一般には5〜25μm程度とされる。何故なら、下地層18の厚さが5μmよりも薄いと、余りに薄いために、樹脂ガラス10とアンダーコート層14との間の密着性を十分に向上させることが困難となる恐れがあるからである。一方、下地層18の厚さを25μmよりも厚くしても、樹脂ガラス10とアンダーコート層14との間の密着性を更に向上させることは難しく、却って、材料費が無駄となったり、下地層18の形成時間が長くなってしまう可能性があるからである。
そして、図2に示されるように、樹脂基材12を構成するポリカーボネート樹脂と下地層18を構成するアクリルウレタン樹脂は、何れも、 -COO-結合(図2に破線で示される部分)を有している。これによって、ポリカーボネート樹脂からなる樹脂基材12とアクリルウレタン樹脂からなる下地層18との間の密着性が、十分に高められている。しかも、本実施形態では、下地層18が塗膜層にて構成されているため、ポリカーボネート樹脂製の樹脂基材12上に、アクリルウレタン樹脂からなる塗料を塗布した際に、ポリカーボネート樹脂の一部が、かかる塗料の溶剤にて溶け出し、それによって、ポリカーボネート樹脂と塗料中のアクリルウレタン樹脂とが良好に混ざり合う。その結果、樹脂基材12と下地層18との間の密着性が、更に一層有利に高められるのである。
また、下地層18を構成するアクリルウレタン樹脂とアンダーコート層14を構成するポリウレタン樹脂は、何れも、ウレタン結合(図2二点鎖線で示される部分)を有している。これによって、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層14とアクリルウレタン樹脂からなる下地層18との間の密着性が、十分に高められている。しかも、本実施形態では、アンダーコート層14が塗膜層にて構成されているため、下地層18上に、ポリウレタン樹脂からなる塗料を塗布した際に、アクリルウレタン樹脂の一部が、かかる塗料の溶剤にて溶け出し、それによって、アクリルウレタン樹脂と塗料中のポリウレタン樹脂とが良好に混ざり合う。その結果、下地層18とアンダーコート層14との間の密着性が、更に一層有利に高められるのである。
なお、本実施形態では、下地層18を構成するアクリルウレタン樹脂が、ポリイソシアネートとアクリルポリオール(アクリル構造を有するポリオール)との反応生成物(重合体)からなっている。このアクリルウレタン樹脂の構造は、何等これに限定されるものではない。また、アンダーコート層14を構成するポリウレタン樹脂は、ジイソシアネートのイソシアヌレート体とポリオールとの反応生成物(重合体)からなっている。勿論、かかるポリウレタン樹脂が、一般的なジイソシアネートとジオールとの反応生成物にて構成されていても良い。
かくして、本実施形態の樹脂ガラス10においては、樹脂基材12とアンダーコート層14の両方に対して優れた密着性を発揮する下地層18が、樹脂基材12とアンダーコート層14との間に介装されている。そして、それにより、樹脂基材12とアンダーコート層14との間の密着性が、効果的に高められているのである。
ところで、上記の如き構造を有する樹脂ガラス10は、例えば、以下の手順に従って製造される。
すなわち、先ず、ポリカーボネート樹脂を用いた射出成形等を実施して、平板状の樹脂基材12を成形する。その後、樹脂基材12の表面と裏面に、それぞれ、下地層18とアンダーコート層14とを、その順番で一体的に積層形成して、図3に示されるような中間製品20を得る。
なお、樹脂基材12の表面と裏面に下地層18を積層形成する際には、先ず、アクリルポリオール溶液(例えば、酢酸ブチル溶液)とポリイソシアネート溶液(例えば、酢酸ブチル溶液)とを用い、それらを混合して、液状のアクリルウレタン塗料を得る。若しくは市販の液状のアクリルウレタン塗料を準備する。そして、かかるアクリルウレタン塗料を樹脂基材12の表面の全面と裏面の全面に塗布した後、70〜90℃程度の範囲内の温度で加熱して、アクリルウレタン塗料の塗膜層を硬化させる。これによって、樹脂基材12の表面と裏面に、アクリルウレタン樹脂からなる下地層18をそれぞれ積層形成するのである。
液状のアクリルウレタン塗料を得る際のアクリルポリオール溶液とポリイソシアネート溶液の混合割合(配合割合)は、特に限定されるものではなく、アクリルウレタン樹脂を形成する際に一般的に採用されるアクリルポリオール溶液とポリイソシアネート溶液の混合割合と同程度の割合とされる。また、アクリルウレタン塗料の塗布方法も、何等限定されるものではなく、例えば、ローラを用いた塗工方法や、ディッピング法、スプレー法等の従来より公知の方法が何れも採用される。
また、樹脂基材12の表面と裏面にそれぞれ積層形成された下地層18上に、アンダーコート層14を更に積層形成する際には、先ず、ポリオール溶液(例えば、酢酸ブチル溶液)とポリイソシアネート溶液(例えば、酢酸ブチル溶液)とを用い、それらを混合して、液状のウレタン塗料を得る。若しくは市販の液状のウレタン塗料を準備する。そして、かかるウレタン塗料を樹脂基材12の表面の全面と裏面の全面に塗布した後、100〜125℃程度の範囲内の温度で加熱して、ウレタン塗料の塗膜層を硬化させる。これによって、ウレタン樹脂からなるアンダーコート層14を、各下地層18上に積層形成するのである。
液状のウレタン塗料を得る際のポリオール溶液とポリイソシアネート溶液の混合割合(配合割合)は、特に限定されるものではなく、ウレタン樹脂を形成する際に一般的に採用されるポリオール溶液とポリイソシアネート溶液の混合割合と同程度の割合とされる。また、ウレタン塗料の塗布方法も、何等限定されるものではなく、例えば、ローラを用いた塗工方法や、ディッピング法、スプレー法等の従来より公知の方法が何れも採用される。
そして、中間製品20を作製したら、この中間製品20の二つのアンダーコート層14,14上に、トップコート層16をそれぞれ一体的に積層形成する。このトップコート層16の形成に際しては、例えば、図4に示される如き構造を有するプラズマCVD装置22が用いられる。
図4から明らかなように、ここで用いられるプラズマCVD装置22は、平行平板方式を採用した従来のプラズマCVD装置と同様な基本構造を備えている。即ち、プラズマCVD装置22は、反応室としての真空チャンバ24を有しており、そして、この真空チャンバ24は、上方に開口する有底筒状乃至は筐体状のチャンバ本体26と、かかるチャンバ本体26の上方への開口部を覆蓋して、チャンバ本体26内を気密に密閉する蓋体28とを更に含んで構成されている。
また、蓋体28の下面には、一対の上側ホルダ30,30が、互いに対向位置するように、一体的に立設されている。更に、それら各上側ホルダ30の互いの対向面には、支持突起32が一体的に突設されている。そして、チャンバ本体26内に収容されたカソード電極34が、一対の上側ホルダ30,30により、各支持突起32に支持された状態で保持されている。また、カソード電極34は、真空チャンバ24外に設置された高周波電源36に対して電気的に接続されている。
蓋体28の下面と対向位置するチャンバ本体26の底壁部の上面上には、下側ホルダ38,38が、一体的に立設されている。それら下側ホルダ38,38には、上側支持突起40,40と下側支持突起42,42とが、上下に離間して、それぞれ一体的に突設されている。そして、チャンバ本体26内に収容されたアノード電極44が、上側ホルダ30,30にて保持されたカソード電極34と上下方向に所定距離を隔てて対向した状態で、下側支持突起42,42にて支持されて、下側ホルダ38,38に保持されている。このアノード電極44は、アース接地されている。また、下側ホルダ38,38の上側支持突起40,40は、中間製品20を支持し得るように構成されている。
チャンバ本体26の側壁部には、排気パイプ46が、チャンバ本体26の内外を連通するように側壁部を貫通して、設置されている。また、かかる排気パイプ46上には、真空ポンプ48が設けられている。そして、この真空ポンプ48の作動によって、チャンバ本体26内の気体が排気パイプ46を通じて外部に排出されて、チャンバ本体26が減圧されるようになっている。
また、チャンバ本体26の側壁部には、第一及び第二導入パイプ50a,50bが、側壁部を貫通し、一端部において、チャンバ本体26内に開口するように設置されている。そして、第一導入パイプ50aの他端部には、珪素化合物ガスを、大気圧を超える圧力で収容する第一ボンベ52aが接続されている。また、第二導入パイプ50bの他端部には、酸素ガスを、大気圧を超える圧力で収容する第二ボンベ52bが接続されている。更に、第一及び第二ボンベ52a,52bの第一及び第二導入パイプ50a,50bとの接続部には、第一及び第二開閉バルブ54a,54bが、それぞれ設けられている。なお、後述するように、第一ボンベ52a内に収容される珪素化合物ガスは、トップコート層16を形成するための原料ガスとして利用されるものであり、また、第二ボンベ52b内に収容される酸素ガスは、トップコート層16を形成するための反応ガスとして利用されるものである。
第一ボンベ52a内に収容される珪素化合物ガスを構成する珪素化合物は、特に限定されるものではなく、一般には、モノシラン(SiH4)やジシラン(Si26 )等の無機珪素化合物が、それぞれ単独で、或いはそれらが組み合わされて使用される。また、かかる珪素化合物として、有機珪素化合物を使用することも可能である。そして、この有機珪素化合物としては、テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン等のシロキサン類や、メトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチルシラン、ジメトキシジメチルシラン、ジメトキシジエチルシラン、ジメトキシジフェニルシラン、トリメトキシシラン、トリメトキシメチルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリエトキシメチルシラン、トリエトキシジメチルシラン、トリエトキシエチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメチルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等のシラン類、ヘキサメチルジシラザン、テトラメチルジシラザン等のシラザン類等が、例示される。そして、それらのうちの1種のものが単独で、或いは2種類以上が組み合わされて用いられる。なお、2種類以上の珪素化合物ガスを用いる場合には、それら複数種類の珪素化合物ガスを混合した状態で、一つの第一ボンベ52a内に収容しても良く、或いは2種類以上の珪素化合物ガスを、複数の第一ボンベ52a内に、それぞれ別個に収容しても良い。
そして、かくの如き構造とされたプラズマCVD装置22を用いて、樹脂基材12の両面に下地層18,18を介して積層されたアンダーコート層14,14上に、トップコート層16をそれぞれ積層形成する際には、先ず、前記のようにして得られた中間製品20を、チャンバ本体26内に収容して、下側ホルダ38,38の上側支持突起40,40に支持させて、下側ホルダ38,38に保持させる。その後、チャンバ本体26の上側開口部を蓋体28にて覆蓋して、真空チャンバ24内を気密に密閉した後、真空ポンプ48を作動させる。これにより、真空チャンバ24内を、例えば10-5〜10-3Pa程度の圧力となるように減圧する。
次に、真空チャンバ24内の圧力が所定の値にまで減圧されたら、真空ポンプ48を作動させたままで、第一ボンベ52aの第一開閉バルブ54aと第二ボンベ52bの第二開閉バルブ54bとを各々開作動する。これにより、第一導入パイプ50aを通じて、第一ボンベ52a内の珪素化合物ガスを真空チャンバ24内に導入すると共に、第二導入パイプ50bを通じて、第二ボンベ52b内の酸素ガスを真空チャンバ24内に導入する。かくして、珪素化合物ガスと酸素ガスとを真空チャンバ24内に充満させる。
そして、真空チャンバ24内に珪素化合物ガスと酸素ガスが充満して、真空チャンバ24の内圧が所定の値となったら、高周波電源36をON作動して、真空チャンバ24内に配置されたカソード電極34に対して高周波電流を供給する。これにより、カソード電極34とアノード電極44との間で放電現象を惹起させて、真空チャンバ24内に充満した珪素化合物ガスと酸素ガスとをそれぞれプラズマ化し、珪素化合物ガスのプラズマと酸素ガスのプラズマとを、真空チャンバ24内に発生させる。
そして、真空チャンバ24内の空間や中間製品20の表面上において、珪素化合物ガスのプラズマと酸素ガスのプラズマとの反応(珪素化合物ガスと酸素ガスのプラズマCVD法による反応)を生じさせて、SiO2を生成すると共に、それを中間製品20の全表面に堆積させる。その後、第一及び第二開閉バルブ54a,54bの開作動から、予め設定された時間が経過したら、第一及び第二開閉バルブ54a,54bを閉じる。これにより、樹脂基材12の両面に形成されたアンダーコート層14,14上に、SiO2からなるトップコート層16を、第一及び第二開閉バルブ54a,54bの開放時間に対応した厚さにおいて、それぞれ積層形成する。かくして、図1に示される如き構造を備えた、目的とする樹脂ガラス10を得るのである。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の樹脂ガラス10にあっては、下地層18が、樹脂基材12とアンダーコート層14との間に介装されていることによって、樹脂基材12の表面とアンダーコート層14との間の密着性が十分に高められる。それ故、紫外線が樹脂ガラス10に対して長時間照射されても、アンダーコート層14が、樹脂基材12の表面から剥離するようなことが有利に防止され得る。従って、かかる樹脂ガラス10においては、従来の樹脂ガラス等では到底得られない優れた耐候性が、極めて効果的に発揮され得るのである。
また、本実施形態手法は、樹脂基材12とアンダーコート層14との間の密着性を高めるために、樹脂基材12に対してアンダーコート層14を積層形成するのに先立って、単に、アクリルウレタン塗料を塗布して、硬化させる、特別な装置を必要としない単純な作業を行って、樹脂基材12の表面と裏面に下地層18を形成するものである。従って、かくの如き本実施形態手法によれば、例えば、樹脂基材12に対してアンダーコート層14を積層形成する前に、樹脂基材12に対するアルゴンプラズマ処理を行う従来手法とは異なって、樹脂基材12とアンダーコート層14との間の密着性に優れた樹脂ガラス10を、単純な作業により、しかも高価な装置を用いることなく、低コストに製造することができるのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、前記実施形態では、樹脂基材12の表面と裏面の両面に、下地層18とアンダーコート層14とトップコート層16とが、それぞれ積層形成されていたが、樹脂基材12の一方の面のみに、下地層18とアンダーコート層14とトップコート層16とを積層形成しても良い。
また、アクリルウレタン樹脂からなる下地層18の樹脂基材12に対する形成方法としては、樹脂基材12に対するアクリルウレタン塗料の塗布以外の方法も、適宜に採用可能である。
さらに、前記実施形態では、トップコート層16が珪素化合物のプラズマCVD層にて構成されていたが、トップコート層16は、珪素化合物の薄膜層にて構成されておれば、その形成方法は、特に限定されない。従って、珪素化合物からなるトップコート層16を、蒸着やスパッタリング等の、所謂PVD法によって形成された薄膜層や、プラズマCVD法以外のCVD法によって形成された薄膜層にて構成することも可能である。
加えて、前記実施形態では、本発明を、樹脂ガラスとその製造方法に適用したものの具体例を示したが、本発明は、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面上に、アクリルウレタン樹脂からなる下地層とポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層と珪素化合物からなるトップコート層とが、その順番で積層形成されてなる樹脂製品と、その製造方法の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
先ず、市販のポリカーボネート樹脂を用いた公知の射出成形を行って、縦×横×厚さが200×200×3.5mmの矩形平板からなる3個の透明な樹脂基材を製造して、準備した。
引き続き、準備された3個の樹脂基材のうちの1個の樹脂基材の表面に、市販のアクリルウレタン塗料を塗布した後、これを80℃の温度で30分間加熱した。これにより、1個の樹脂基材の表面に、アクリルウレタン樹脂からなる下地層を積層形成した。この下地層の厚さは、20μmであった。
次に、樹脂基材の表面に形成された下地層上に、市販のウレタン塗料を塗布した後、これを120℃の温度で10分間加熱した。これにより、下地層上に、ウレタン樹脂からなるアンダーコート層を積層形成して、樹脂基材の表面に下地層とアンダーコート層とが一体的に積層形成された中間製品Aを得た。かかる中間製品Aに形成されたアンダーコート層の厚さは、5μmであった。
その後、図4に示される如き構造を有するプラズマCVD装置を用い、このプラズマCVD装置の真空チャンバ内に、上記のようにして得られた中間製品Aを収容すると共に、モノシランガスと酸素ガスを導入して、プラズマCVD法を実施した。これにより、中間製品Aのアンダーコート層上に、珪素化合物のプラズマCVD層からなるトップコート層を積層形成した。なお、トップコート層の厚さは、3μmであった。
かくして、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面に、アクリルウレタン樹脂からなる下地層とウレタン樹脂からなるアンダーコート層と珪素化合物からなるトップコート層とが、その順番で一体的に積層形成されてなる樹脂ガラスを得た。そして、これを樹脂ガラスAとした。
また、比較のために、図4に示される構造と同様な構造を有し、且つアルゴンガスが第一ボンベ内に収容されたプラズマCVD装置とを用いて、このプラズマCVD装置の真空チャンバ内に、先に準備された樹脂基材の残りの2個のもののうちの1個を収容した。そして、真空チャンバ内に、真空状態下で、アルゴンガスを導入すると共に、かかるアルゴンガスのプラズマを発生させて、かかるプラズマを樹脂基材の表面に照射した。これにより、樹脂基材の表面に対するアルゴンプラズマ処理を実施した。
その後、アルゴンプラズマ処理が施された樹脂基材の表面に、市販のウレタン塗料を塗布した後、これを120℃の温度で10分間加熱した。これにより、アルゴンプラズマ処理が施された樹脂基材の表面上に、ウレタン樹脂からなるアンダーコート層を直接に積層形成して、中間製品Bを得た。かかる中間製品Bに形成されたアンダーコート層の厚さは、5μmであった。
次に、中間製品Aのアンダーコート層上にトップコート層を形成する方法と同じ方法で、中間製品Bのアンダーコート層上に、珪素化合物からなるトップコート層層を積層形成した。なお、トップコート層の厚さは、3μmであった。
かくして、ポリカーボネート製の樹脂基材の、アルゴンプラズマ処理が施された表面に対して、ウレタン樹脂からなるアンダーコート層と珪素化合物からなるトップコート層とが、その順番で一体的に積層形成されてなる樹脂ガラスを得た。そして、これを樹脂ガラスBとした。
さらに、別の比較のために、残りの1個の樹脂基材を用い、この樹脂基材の表面に対するアルゴンプラズマ処理を何等実施することなしに、かかる表面に対して、アンダーコート層とトップコート層とを、試験例2を得る際と同様にして、一体的に積層形成した。かくして、ポリカーボネート製の樹脂基材の表面に、ウレタン樹脂からなるアンダーコート層と珪素化合物からなるトップコート層とが、その順番で一体的に積層形成されてなる樹脂ガラスを得た。そして、これを樹脂ガラスCとした。なお、この樹脂ガラスCの樹脂基材上に積層形成されたアンダーコート層とトップコート層のそれぞれの厚さは、樹脂ガラスAと樹脂ガラスBの樹脂基材上に積層形成されたアンダーコート層とトップコート層のそれぞれの厚さと同じであった。
そして、上記のようにして得られた樹脂ガラスA、樹脂ガラスB、及び樹脂ガラスCに対する耐候性試験を実施した。この耐候性試験は、JIS L 0891 促進耐候堅ろう度試験のA法(キセノンアーク灯光法)における試験条件及び試験方法に従って、樹脂ガラスA、樹脂ガラスB、及び樹脂ガラスCに対して水をスプレー噴射すると共に、キセノンランプにより紫外線を照射することによって実施した。
かかる耐候性試験の結果、本発明に従う構造を有する樹脂ガラスAは、キセノンランプによる紫外線照射を240時間継続した後においても、アンダーコート層の樹脂基材からの剥離は認められなかった。これに対して、樹脂基材の表面とアンダーコート層との間の密着性の改善のために、樹脂基材の表面に対するアルゴンプラズマ処理が実施された樹脂ガラスBは、キセノンランプにて紫外線を50時間照射した時点で、アンダーコート層が、樹脂基材の表面から剥離した。また、樹脂基材の表面とアンダーコート層との間の密着性の改善のための対策が、何等、講じられていない樹脂ガラスCにあっては、キセノンランプにて紫外線を24時間照射したときに、アンダーコート層が、樹脂基材の表面から剥離した。これらのことから、本発明に従う構造を有する樹脂ガラスが、樹脂基材とアンダーコート層との間の密着性、更には耐候性において、従来品によりも十分に優れた特性を発揮するものであることが、明確に認識され得るのである。
10 樹脂ガラス 12 樹脂基材
14 アンダーコート層 16 トップコート層
18 下地層 22 プラズマCVD装置

Claims (2)

  1. ポリカーボネート製の樹脂成形品からなる樹脂基材の表面上に、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層が積層形成されると共に、該アンダーコート層上に、珪素化合物からなるトップコート層が更に積層形成されてなる樹脂ガラスであって、
    前記アンダーコート層と樹脂基材との間に、アクリルウレタン樹脂からなる下地層が形成されており、
    該下地層は、前記樹脂基材の表面上の全面に亘って形成されており、
    該下地層の表面上の全面に亘って前記アンダーコート層が形成されている、
    ことを特徴とする樹脂ガラス
  2. ポリカーボネート製の樹脂成形品からなる樹脂基材の表面上に、ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層が積層形成されると共に、該アンダーコート層上に、珪素化合物からなるトップコート層が更に積層形成されてなる樹脂ガラスの製造方法であって、
    前記樹脂基材を準備する工程と、
    該樹脂基材の表面上の全面に亘って、アクリルウレタン樹脂からなる下地層を形成する工程と、
    該下地層の表面上の全面に亘って、前記ポリウレタン樹脂からなるアンダーコート層を形成する工程と、
    該アンダーコート層の表面上に、前記珪素化合物からなるトップコート層を積層形成する工程と、
    を含むことを特徴とする樹脂ガラスの製造方法。
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