JP6173138B2 - 車両用音響装置 - Google Patents

車両用音響装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6173138B2
JP6173138B2 JP2013183971A JP2013183971A JP6173138B2 JP 6173138 B2 JP6173138 B2 JP 6173138B2 JP 2013183971 A JP2013183971 A JP 2013183971A JP 2013183971 A JP2013183971 A JP 2013183971A JP 6173138 B2 JP6173138 B2 JP 6173138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
housing
module
board part
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013183971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015051651A (ja
Inventor
丹羽 啓之
啓之 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013183971A priority Critical patent/JP6173138B2/ja
Publication of JP2015051651A publication Critical patent/JP2015051651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6173138B2 publication Critical patent/JP6173138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

この発明は、自動車等の車両に搭載される車両用音響装置に関するものである。
従来より、自動車等のオーディオ機器等の車両用音響装置において、音質のよいものや好みの音質を求めて、音質に影響の大きいオペアンプIC等の電子部品を交換したいという要望があるが、自動車メーカや車載機器メーカが車両用音響装置を製造して提供する場合には、製造物責任法や品質・信頼性の面などにおいて、それらの部品交換を認めることはできない。
一方、特許文献1には、真空管を使用した車載用オーディオ装置において、その車載用オーディオ装置の前面パネル部に開口部を形成して、同装置内の真空管の交換を容易に行うという技術が開示されている。
特開2003−218556号公報
しかしながら、例えば特許文献1に示すような従来の技術では、開口部に蓋をするカバーの取付ネジの仕様については言及されておらず、汎用的な取付ネジが使用されるものと考えられる。この場合、一般ユーザが同装置内の真空管を交換できる構造となっており、特定の作業者(代理人やディーラーなど)以外の作業者が部品の交換作業を行うことによる品質および信頼性の低下を招きかねない、という課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、特定の作業者(代理人やディーラーなど)のみが出力音の音質に影響を与える電子部品の交換作業を行うことができ、かつ、特定の作業者にとっては容易にその作業をすることができる車両用音響装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、車内の取り付け箇所に筐体の一面を外部に露出させて収納・取り付けされる車両用音響装置であって、出力音の音質に影響を与える電子部品が実装された基板部、および、当該基板部の一端に設けられて、前記筐体の開口部を覆うように取り付けて締結される板状の締結部を有して構成される基板モジュールと、前記筐体内に設けられ、前記筐体の開口部に挿入されて前記締結部で前記筐体に締結された前記基板モジュールの前記基板部と電気的に接続されるメイン基板部とを備え、前記筐体の開口部は、当該筐体の外周面のうち、前記外部に露出した一面以外の前記取り付け箇所に収納された外周面の一部に形成され、前記基板モジュールの基板部に実装される電子部品は、長さが異なる電極端子を有するコンデンサであり、前記基板モジュールの基板部に取り付けられた挿入ホルダまたは挿入ソケットを介して着脱自在に実装され、かつ、前記基板モジュールの基板部の前記電極端子の長さに応じた位置に取り付けられたピンソケットに前記電極端子が挿入されて実装されていることを特徴とする。
この発明によれば、特定の作業者(代理人やディーラーなど)のみが出力音の音質に影響を与える電子部品の交換作業を行うことができ、かつ、特定の作業者にとっては装置全体を分解および再組立することなく容易にその作業をすることができるので、一般ユーザのカスタマイズおよび高音質化に対する要求に応えるとともに、交換作業に伴う品質および信頼性の低下を回避することができる。
実施の形態1における車両用音響装置を車両内に搭載した状態を示す図である。 実施の形態1における車両用音響装置の斜視図であり、電子部品を搭載した基板モジュールが装置本体に装着されることを示す図である。 実施の形態1における車両用音響装置の本体(筐体)に電子部品を搭載した基板モジュールを装着する際の、両者の接続部分の構造を示す模式ブロック図である。 実施の形態1における車両用音響装置の本体(筐体)に電子部品を搭載した基板モジュールが装着された状態を示す接続固定図である。 図4に示すA部分をX方向から見た接続部分の断面拡大図である。 実施の形態2における車両用音響装置を車両内に搭載した状態を示す図である。 実施の形態2における車両用音響装置の斜視図、および、電子部品を搭載した基板モジュールが装置本体に装着されることを示す図である。 実施の形態3における車両用音響装置の本体(筐体)に電子部品を搭載した基板モジュールを装着する際の、両者の接続部分の構造を示す模式ブロック図である。 実施の形態3において、車両用音響装置の基板モジュールの基板部に固定された挿入ホルダや挿入ソケットに各種電子部品が取り付けられることを示す斜視説明図である。 実施の形態4において、車両用音響装置の基板モジュールの基板部に固定された挿入ホルダに長さの異なる電極端子を有した基板挿入型コンデンサが取り付けられることを示す斜視説明図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における車両用音響装置を車両内に搭載した状態を示す図である。この車両用音響装置10は、いわゆるカーオーディオ等の音響装置であり、自動車等の車両に搭載されて(組み付けられて)使用されるものである。
図2は、この車両用音響装置10の斜視図であり、出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュール1が装置本体(筐体)2に装着されることを示す図である。
車両用音響装置10は、車内の取り付け箇所に筐体2の一面を外部に露出させて収納・取り付けされると、図1に示すようにその筐体2の一面だけが意匠パネル面として視認できる状態になり、外部に露出した一面(意匠パネル面)以外の5面、すなわち、取り付け箇所に収納された外周面は、車両内に組み付けられて視認することができない。
そこで、この実施の形態1では、代理店やディーラーなどの特定の作業者以外の一般ユーザが出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュール1を交換できないよう、車両用音響装置10の筐体2の外周面のうち、外部に露出した一面(意匠パネル面)以外の取り付け箇所に収納された外周面の一部に、開口部20を形成し、その開口部20を覆うように基板モジュール1を装着する構造としている。なお、装着には、基板モジュール1と筐体2それぞれの締結部において、基板モジュール1を筐体2に締結するネジ等の汎用締結部品3を使用すればよい。
図3は、この車両用音響装置10の本体(筐体)2の開口部20に出力音の音質に影響を与える電子部品11(11−1,11−2,・・・,11−n)を搭載した基板モジュール1を装着する際の、両者(基板モジュール1と筐体2)の接続部分の構造を示す模式ブロック図である。
基板モジュール1は、出力音の音質に影響を与えるコンデンサ、オペアンプIC、抵抗等の各種電子部品11(11−1,11−2,・・・,11−n)が実装された基板部100、および、当該基板部100の一端に設けられて、筐体2の開口部20を覆うように取り付けて締結される板状の締結部13を有して構成される。
また、基板部100には、筐体2側のメイン基板部21と各種電気信号を接続するための基板間接続コネクタ12が備えられている。
そして、基板モジュール1は、板状の締結部13において汎用締結部品3(汎用ネジ等)により筐体2に取り付けられて固定される。
なお、この実施の形態1では、各種電子部品11は基板モジュール1の基板部100にはんだ付けにより固定されているものとする。
車両用音響装置10の本体(筐体)2には、基板モジュール1をこの装置内へ挿入可能な開口部20と、この筐体2の開口部20に挿入されて締結部13で筐体2に締結された基板モジュール1の基板部100と電気的に接続されるメイン基板部21と、基板モジュール1の締結部13が取り付けられ、基板モジュール1を筐体2に固定するための本体側締結部22とが設けられている。
そして、車両用音響装置10の本体(筐体)2に設けられた開口部20と本体側締結部22は、車両用音響装置10の筐体2の外周面のうち、外部に露出した一面(意匠パネル面)を除く5面のうちのいずれかの面、すなわち、車内の取り付け箇所に収納された外周面の一部(例えば、図2に示すように側面)に形成されており、代理店やディーラーなどの特定の作業者以外の一般ユーザが出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュール1を交換できないようになっている。
また、メイン基板部21は、基板モジュール1を電気的に接続可能な本体側接続コネクタ24を備えるとともに、基板モジュール1が車両用音響装置10の本体に挿入される際にメイン基板部21との固定および接地電位の導通を確保するために、基板モジュール1の挿入方向に対して両側に設けられた一対のホルダ部23を有している。
そして、基板モジュール1の基板部100が開口部20に挿入されて、基板モジュール1側の基板間接続コネクタ12が本体側接続コネクタ24と電気的に接続された後に、すなわち、基板モジュール1の締結部13が筐体2の開口部を覆うように取り付けられた後に、基板モジュール1の締結部13が本体側締結部22と締結されることにより、基板モジュール1は車両用音響装置10の本体(筐体)2に固定される。
図4は、この車両用音響装置10の本体(筐体)2に各種電子部品11を搭載した基板モジュール1が装着された状態を示す接続固定図である。
一対のホルダ部23は、前述のとおり、車両用音響装置10内のメイン基板部21に搭載されており、基板モジュール1の挿入方向に対して、その基板モジュール1の両端側をそれぞれ固定する役割を有する。
また図5は、図4に示すA部分(接続部分)をX方向から見た接続部分の断面拡大図である。
この図5に示すように、メイン基板部21および基板モジュール1はそれぞれ、ホルダ23に接触する箇所が金属パターン化(絶縁レジストがのっていない銅箔むき出しの状態)されている(図5の斜線部25および15)。
すなわち、基板モジュール1の基板部100の両端部には、基板部100に実装された出力音の音質に影響を与える電子部品11の回路ブロックの接地電位と導通する金属パターン15が形成されており、メイン基板部21のホルダ部23は、基板モジュール1の挿入方向の両側に設けられ、基板モジュール1の基板部100の両端部に形成された金属パターン15を挟み込んで基板部100を保持するものである。
また、ホルダ部23は、メイン基板部21に実装された電子部品(図示せず)の回路ブロックの接地電位と導通する電気伝導性を有しており、前述のようにメイン基板部21および基板モジュール1がそれぞれホルダ部23に接触する箇所を金属パターン化(図5の斜線部25および15)しておくことにより、基板モジュール1が車両用音響装置10の本体(筐体)2に挿入されると、ホルダ部23と導通するように構成されている。
すなわち、基板モジュール1は、車両用音響装置10の本体(筐体)2に挿入される際の、ホルダ23に対応する箇所が絶縁されておらず、挿入されると、その絶縁されていない箇所(図5の斜線部15)がホルダ部と導通するように構成されている。
このように、ホルダ部23を介して両基板間の接地電位を共通化(グランド共通に)しているので、接地強化による品質(音質)およびノイズ耐性の向上という役割を有している。
その際の接地電位は、メイン基板部21上の任意の回路ブロックの接地電位(フレームグランドやアナログ系グランド等)を基板設計時に選択可能であり、基板モジュール1上の各種電子部品11および回路ブロックにとって最適な接地電位を供給することが可能である。
また、基板間接続コネクタ12および本体側接続コネクタ24は、基板モジュール1とメイン基板部21間の各種電気信号(音声信号や電源供給ライン等)を接続する役割を持つ。
これにより、基板モジュール1と車両用音響装置10内のメイン基板部21との接地面が確実にとれるため、出力音の音質への影響が大きい各種電子部品11(およびそれが搭載された基板モジュール1)の交換を容易にするとともに、別基板構成とした影響による品質(音質)低下を最小限にとどめることが可能となる。
すなわち、メイン基板部21に設けられたホルダ部23は、基板モジュール1の挿入方向に対して両方の側端側をそれぞれ固定するためのものであり、さらに、このホルダ部23がメイン基板部21上の任意の回路ブロックの接地電位と導通していることにより、基板モジュール1との機械的接続性を確保しつつ、最適な回路ブロックの接地電位(フレームグランド、アナログ系グランド等)を基板モジュール1に供給することで高音質化を実現する。
このような構成にしたことにより、例えば、標準の各種電子部品11を搭載した基板モジュール1、それよりも音質が良くなる各種電子部品11Aを搭載した基板モジュール1A、さらに高音質になる各種電子部品11Bを搭載した基板モジュール1B、というように、搭載されている各種電子部品が異なる基板モジュールを複数用意しておくだけで、代理店やディーラーなどの特定の作業者にとっては、装置全体を分解および再組立することなく簡単に音質のよい車両用音響装置を提供することができる。
また、その基板モジュール1を車両用音響装置10の本体(筐体)2に取り付ける場所を、装置本体(筐体)2の外周面のうち、外部に露出した一面(意匠パネル面)を除く5面のうちのいずれかの面、すなわち、車内の取り付け箇所に収納された外周面の一部としたことにより、代理店やディーラーなどの特定の作業者以外の一般ユーザは音質に影響を及ぼす各種電子部品11を搭載した基板モジュール1を交換することができないので、品質(音質)および信頼性の低下を招くことを防ぐことができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、特定の作業者(代理人やディーラーなど)のみが出力音の音質に影響を与える電子部品の交換作業を行うことができ、かつ、特定の作業者にとっては装置全体を分解および再組立することなく容易にその作業をすることができので、一般ユーザのカスタマイズおよび高音質化に対する要求に応えるとともに、交換作業に伴う品質および信頼性の低下を回避することができる。
なお、この実施の形態1では装置本体(筐体)2を箱状の六面体(直方体)であるものとして説明したが、ある一面が意匠パネル面として外部に露出しているものであれば、他のいずれかの面が凸状形状になっていたり、段差形状を有していたり、凹部を有していたりといった、全体が6面より多い面を有している形状であるものや、曲面を有しているものであってもよい。以下の実施の形態においても、同様である。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2における車両用音響装置を車両内に搭載した状態を示す図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
実施の形態1では、基板モジュール1を、車両用音響装置10の本体(筐体)2の外周面のうち、外部に露出した一面(意匠パネル面)を除く5面のうちのいずれかの面、すなわち、車内の取り付け箇所に収納された外周面の一部に取り付けるものとしていたが、以下に示す実施の形態2では、車両用音響装置10Aの本体(筐体)2の外周面のうち、外部に露出した一面(意匠パネル面)に取り付けるようにしたものである。
図7は、この車両用音響装置10Aの斜視図であり、出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュール1が装置本体(筐体)2に装着されることを示す図である。
車両用音響装置10Aは、車内の取り付け箇所に筐体2の一面を外部に露出させて収納・取り付けされると、図7に示すようにその筐体2の一面だけが意匠パネル面として視認できる状態になり、この外部に露出した一面(意匠パネル面)に取り付けられた基板モジュール1についても、ユーザが視認することができる状態になっている。
そこで、この実施の形態2では、代理店やディーラーなどの特定の作業者以外の一般ユーザが出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュール1を交換できないよう、車両用音響装置10Aの装置本体(筐体)2に基板モジュール1を装着する際に、基板モジュール1と筐体2それぞれの締結部において、基板モジュール1を筐体2に締結する汎用性のない特殊締結部品4を使用すればよい。
この特殊締結部品4は、特殊工具のみで取り外しおよび取り付け可能な、例えば特殊ネジなどである。そして、このように特殊工具のみで取り外しおよび取り付け可能な特殊締結部品4を用いることにより、特定の作業者のみが作業可能となり、特定の作業者以外の一般ユーザには基板モジュール1を交換することができない。
すなわち、この実施の形態2では、車両用音響装置10Aの本体(筐体)2に設けられた開口部20と本体側締結部22は、車両用音響装置10Aの筐体2の外周面のうち、外部に露出した一面(意匠パネル面)に形成されており(図7参照)、基板モジュール1の基板部100が開口部20に挿入されて、基板モジュール1側の基板間接続コネクタ12が本体側接続コネクタ24と電気的に接続された後に、すなわち、基板モジュール1の締結部13が筐体2の開口部20を覆うように取り付けられた後に、特殊工具のみで取り外しおよび取り付け可能な特殊締結部品4により本体側締結部22と締結されることにより、基板モジュール1は車両用音響装置10の本体(筐体)2に固定される。
これにより、一般ユーザが容易に音質に影響を及ぼす各種電子部品が搭載された基板モジュール1の交換をできないようにし、車両整備士や特殊ドライバーを有するメーカ関係者(代理店やディーラー)などの特定の作業者のみが交換作業を行うことができ、特定の作業者以外の一般ユーザが出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュール1を交換できないようになっている。
また、実施の形態1と同様に、例えば、標準の各種電子部品11を搭載した基板モジュール1、それよりも音質が良くなる各種電子部品11Aを搭載した基板モジュール1A、さらに高音質になる各種電子部品11Bを搭載した基板モジュール1B、というように、搭載されている各種電子部品が異なる基板モジュールを複数用意しておくだけで、代理店やディーラーなどの特定の作業者にとっては、装置全体を分解および再組立することなく簡単により音質のよい車両用音響装置を提供することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、特定の作業者(代理人やディーラーなど)のみが出力音の音質に影響を与える電子部品の交換作業を行うことができ、かつ、特定の作業者にとっては装置全体を分解および再組立することなく容易にその作業をすることができる。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3における車両用音響装置の本体(筐体)に出力音の音質に影響を与える電子部品を搭載した基板モジュールを装着する際の、両者の接続部分の構造を示す模式ブロック図である。なお、実施の形態1,2で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
この実施の形態3では、基板モジュール1の装置本体(筐体)2への装着箇所、すなわち、筐体2の開口部20の位置としては、実施の形態1,2のいずれであってもよいが、基板モジュール1の基板部100に出力音の音質に影響を与える各種電子部品11が直接はんだ付けにより固定されるのではなく、基板モジュール1の基板部100に、出力音の音質に影響を与える各種電子部品11を着脱自在に実装するためのホルダ/ソケット14(14−1,14−2,・・・,14−n)が取り付けられている。
出力音の音質への影響が大きいコンデンサ、オペアンプIC、抵抗等の各種電子部品11は、取り扱いに注意すべき電子部品であり、これらの電子部品11を基板モジュール1の基板部100に直接はんだ付けにより固定する場合には、このはんだ付けという作業工程が入ることにより、作業レベルが上がるとともに、製品の信頼性が低下するおそれがある。
そこで、この実施の形態3では、各種電子部品11を装着するためのホルダ/ソケット14を基板部100にはんだ付けにより固定し、各種電子部品11はそのホルダ/ソケット14に装着すればよいようにし、各種電子部品11をはんだ付けすることによる作業性、信頼性の低下を防ぐものである。
図9は、この車両用音響装置の基板モジュール1の基板部100に固定された挿入ホルダ14−aや挿入ソケット14−bに出力音の音質に影響を与える各種電子部品11が取り付けられることを示す斜視説明図である。
挿入ホルダ14−aは、電極端子が同方向に配置された基板挿入型コンデンサ11−aを挿入するためのホルダであり、基板モジュール1の基板部100に、はんだ付けにより固定されている。また、挿入ソケット14−bは、オペアンプIC11−bを挿入するためのソケットであり、同じく基板モジュール1の基板部100に、はんだ付けにより固定されている。
なお、図示は省略するが、出力音の音質に影響を与える電子部品11が抵抗(電極端子が2本ある形状のもの)である場合には、図9に示す8pinの挿入ソケット14−bに代えて、2pinの挿入ソケットを使用すればよい。
出力音の音質に影響を与えるコンデンサ、オペアンプIC、抵抗等の各種電子部品11は、このホルダ/ソケット(挿入ホルダ/挿入ソケット)14(挿入ホルダ14−aや挿入ソケット14−b)に着脱可能な構造となっており、電子部品11の本体または端子が当該ホルダ/ソケット14に機械的に固定されることにより、電気的接続も確保されるものである。
なお、図9において左側の金属パターン化部分15と、挿入ホルダ14−aの周辺の基板グランドパターン16は、例えば車両用音響装置本体のフレームグランドと導通しており、右側の金属パターン化部分15と、挿入ソケット14−bの周辺の基板グランドパターン16は、例えば車両用音響装置本体のアナログ系グランドと導通している、といったような、最適な接地電位が供給されている。
このように、この実施の形態3における基板モジュール1の基板部100には、出力音の音質に影響を与える各種電子部品11を着脱可能な挿入ホルダ14−aまたは挿入ソケット14−bが搭載されており、各種電子部品11は、この挿入ホルダ14−aまたは挿入ソケット14−bに装着されている。すなわち、各種電子部品11は、基板モジュール1の基板部100に取り付けられた挿入ホルダ14−aまたは挿入ソケット14−bを介して、基板モジュール1の基板部100に着脱自在に実装される。
そして、基板モジュール1の基板部100に各種電子部品11を着脱可能なホルダ/ソケット14を設けたことにより、例えば、標準の各種電子部品11を搭載した基板モジュール1、それよりも音質が良くなる各種電子部品11Aを搭載した基板モジュール1A、さらに高音質になる各種電子部品11Bを搭載した基板モジュール1B、というように、搭載されている各種電子部品が異なる基板モジュールを複数用意しておく必要がない。
すなわち、代理店やディーラーなどの特定の作業者は、出力音の音質に影響を与える各種電子部品11を着脱可能なホルダ/ソケット14が固定された同じタイプの基板モジュール1を用意しておくだけで、コンデンサ11−aやオペアンプIC11−b等の各種電子部品11を容易に交換することができ、これらの各種電子部品11についてのはんだ付け作業なしで、電子部品11を交換するだけで、製品機能および電気的性能を確保することができる。
これにより、代理店やディーラーなどの特定の作業者にとっては、交換作業が容易化され、音質の異なる基板モジュール1を簡単に準備することができるので、容易に音質のよい車両用音響装置をより高い信頼性をもって提供することができ、品質および信頼性の低下を回避することができる。
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1,2と同様の効果に加え、代理店やディーラーなどの特定の作業者にとって、より容易に出力音に音質に影響を与える各種電子部品を交換することができ、音質のよい車両用音響装置をより高い信頼性をもって提供することができる。
実施の形態4.
図10は、この実施の形態4において、車両用音響装置の基板モジュールの基板部に固定された挿入ホルダに長さの異なる電極端子を有した基板挿入型コンデンサが取り付けられることを示す斜視説明図である。なお、実施の形態1〜3で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
この実施の形態4では、実施の形態3と比べると、基板挿入型コンデンサの誤挿入防止を目的として、挿入ホルダの電気的接続端子の一方(例えばプラス側)にピンソケット17を設け、基板挿入型コンデンサの電極端子も予め異なる長さ(例えばプラス側が長い)となっている。
実施の形態3では、出力音の音質に影響を与える電子部品11のうち、基板挿入型コンデンサ11−aの電極端子は2本とも同じ長さであり、挿入ホルダ14−aの電気的接続端子のプラス側/マイナス側にコンデンサ11−aのプラス側/マイナス側の電極端子をそれぞれプラス/マイナスを合わせて挿入する必要があるが、プラス/マイナスを間違えて誤挿入してしまうおそれがあった。
なお、図9に示すように、出力音の音質に影響を与える電子部品11がオペアンプIC11−bである場合には、通常、位置合わせ用のマーク18が施されており、挿入ソケット14−bまたはその周辺の基板上にもマーク(図示せず)が施されていることにより、確認して装着することができるので、誤挿入のおそれが少ない。
そこで、この実施の形態4では、図10に示すように、出力音の音質に影響を与える電子部品11が基板挿入型コンデンサ11−aである場合には、そのコンデンサ11−aの電極端子の一方(ここではプラス側)が長く形成されたものを使用することとし、このコンデンサ11−aが装着される挿入ホルダ14−aは、コンデンサ11−aが装着された際に、長く形成された電極端子に対応する電気的接続端子の方(ここではプラス側)にピンソケット17を備える。
すなわち、長さが異なる電極端子を有する電子部品11であるコンデンサ11−aは、基板モジュール1の基板部100においてコンデンサ11−aの電極端子の長さに応じた位置に取り付けられたピンソケット17に、その電極端子が挿入されて実装される。
ここで、挿入ホルダ14−aの電気的接続端子のプラス側(図10における符号19)は電気的に接続されていないようにし、ピンソケット17がプラス側として電気的に接続されているように構成されている。
コンデンサ11−aの短く形成された電極端子(ここではマイナス側)は、挿入ホルダ14−aに装着された状態ではピンソケット17まで届かない。そのため、コンデンサ11−aのプラス側/マイナス側を間違えて誤挿入しても、短い方の電極端子(マイナス側)がピンソケット17(プラス側)と電気的に接続されないので、コンデンサ11−aの性能劣化や故障は起こらない。この場合、作業者も、ピンソケット17に電極端子が挿入されていないことで、誤挿入を識別できる。
この結果、基板挿入型コンデンサ11−aの長い方の電極端子が、挿入ホルダ14−aのピンソケット17が設けられた電気的接続端子側に挿入されなければ、電気的に接続されない。すなわち、作業者にとっては、コンデンサ11−aの長い方の電極端子をピンソケット17に挿入するように装着するだけで、プラス側/マイナス側を間違えることがないので、確実に誤挿入を防止することができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態1〜3と同様の効果に加え、代理店やディーラーなどの特定の作業者にとって、簡単に交換可能な電子部品の誤挿入を確実に防止して、より容易に出力音の音質に影響を与える各種電子部品を交換することができ、音質のよい車両用音響装置をより高い信頼性をもって提供することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1A,1B 基板モジュール、2 車両用音響装置(10,10A)の本体(筐体)、3 汎用締結部品、4 特殊締結部品、10,10A 車両用音響装置、11(11−1,11−2,・・・,11−n),11A,11B 各種電子部品、11−a 基板挿入型コンデンサ、11−b オペアンプIC、12 基板モジュール1の基板間接続コネクタ、13 基板モジュール1の締結部、14(14−1,14−2,・・・,14−n) ホルダ/ソケット(挿入ホルダ/挿入ソケット)、14−a 挿入ホルダ、14−b 挿入ソケット、15 基板モジュール1におけるホルダ部23と接触する金属パターン化部分、16 基板グランドパターン、17 ピンソケット、18 オペアンプIC11−bに設けられたマーク、19 挿入ホルダ14−aの電気的接続端子の一方(ピンソケット17が設けられた方)、20 装置本体(筐体)2の開口部、21 装置本体(筐体)2のメイン基板部、22 装置本体(筐体)2の本体側締結部、23 ホルダ部、24 メイン基板部21の本体側接続コネクタ、25 メイン基板部21におけるホルダ部23と接触する金属パターン化部分、100 基板モジュール1の基板部。

Claims (3)

  1. 車内の取り付け箇所に筐体の一面を外部に露出させて収納・取り付けされる車両用音響装置であって、
    出力音の音質に影響を与える電子部品が実装された基板部、および、当該基板部の一端に設けられて、前記筐体の開口部を覆うように取り付けて締結される板状の締結部を有して構成される基板モジュールと、
    前記筐体内に設けられ、前記筐体の開口部に挿入されて前記締結部で前記筐体に締結された前記基板モジュールの前記基板部と電気的に接続されるメイン基板部とを備え、
    前記筐体の開口部は、当該筐体の外周面のうち、前記外部に露出した一面以外の前記取り付け箇所に収納された外周面の一部に形成され、
    前記基板モジュールの基板部に実装される電子部品は、長さが異なる電極端子を有するコンデンサであり、
    前記基板モジュールの基板部に取り付けられた挿入ホルダまたは挿入ソケットを介して着脱自在に実装され、かつ、前記基板モジュールの基板部の前記電極端子の長さに応じた位置に取り付けられたピンソケットに前記電極端子が挿入されて実装される
    ことを特徴とする車両用音響装置。
  2. 車内の取り付け箇所に筐体の一面を外部に露出させて収納・取り付けされる車両用音響装置であって、
    出力音の音質に影響を与える電子部品が実装された基板部、および、当該基板部の一端に設けられて、前記筐体の開口部を覆うように取り付けて締結される板状の締結部を有して構成される基板モジュールと、
    前記筐体内に設けられ、前記筐体の開口部に挿入されて前記締結部で前記筐体に締結された前記基板モジュールの前記基板部と電気的に接続されるメイン基板部とを備え、
    前記筐体の開口部は、当該筐体の外周面のうち、前記外部に露出した一面に形成され、
    前記締結部は、特殊工具のみで取り外しおよび取り付け可能な特殊締結で前記筐体の開口部を覆うように取り付けられ、
    前記基板モジュールの基板部に実装される電子部品は、長さが異なる電極端子を有するコンデンサであり、
    前記基板モジュールの基板部に取り付けられた挿入ホルダまたは挿入ソケットを介して着脱自在に実装され、かつ、前記基板モジュールの基板部の前記電極端子の長さに応じた位置に取り付けられたピンソケットに前記電極端子が挿入されて実装される
    ことを特徴とする車両用音響装置。
  3. 前記基板モジュールの基板部は、当該基板部に実装された電子部品の回路ブロックの接地電位と導通する金属パターンが前記基板部の両端部に形成されており、
    前記メイン基板部は、前記基板モジュールの挿入方向の両側に設けられ、前記基板モジュールの基板部の両端部に形成された金属パターンを挟み込んで前記基板部を保持するホルダ部を備え、
    前記ホルダ部は、前記メイン基板部に実装された電子部品の回路ブロックの接地電位と導通する電気伝導性を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用音響装置。
JP2013183971A 2013-09-05 2013-09-05 車両用音響装置 Active JP6173138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183971A JP6173138B2 (ja) 2013-09-05 2013-09-05 車両用音響装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183971A JP6173138B2 (ja) 2013-09-05 2013-09-05 車両用音響装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015051651A JP2015051651A (ja) 2015-03-19
JP6173138B2 true JP6173138B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=52701038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013183971A Active JP6173138B2 (ja) 2013-09-05 2013-09-05 車両用音響装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6173138B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023039575A (ja) * 2021-09-09 2023-03-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載機器の取付構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0667026B2 (ja) * 1984-03-08 1994-08-24 富士通テン株式会社 車載用音場補正装置
JPH0810240Y2 (ja) * 1990-02-06 1996-03-27 太陽誘電株式会社 電子部品装着用治具
JPH04211976A (ja) * 1990-05-31 1992-08-03 Ricoh Co Ltd 電子機器
JP3259954B2 (ja) * 1997-12-18 2002-02-25 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載用ユニット
JP3883872B2 (ja) * 2002-01-22 2007-02-21 松下電器産業株式会社 車載用オーディオ装置
JP3919623B2 (ja) * 2002-07-23 2007-05-30 株式会社ケンウッド 車載用電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015051651A (ja) 2015-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110768041B (zh) 柔性印刷电路的连接器装配结构
JP4160573B2 (ja) 電子部品接続用コネクタ及び電子部品接続用端子
JP2008293747A (ja) 通信中継装置及び中継コネクタユニット
WO2011065159A1 (ja) 電解コンデンサの基板実装用コネクタおよび電子回路機器
JP4872847B2 (ja) 車載装置
WO2022158510A1 (ja) 配線モジュール
JP6173138B2 (ja) 車両用音響装置
JP6618510B2 (ja) 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス
JP4996306B2 (ja) ガラス防曇用ヒータ装置、及び、ガラスアンテナ装置
JP2009146570A (ja) ジョイントコネクタ
US9397439B2 (en) Power feed connector
EP4092845A1 (en) Joint connector
JP2011165348A (ja) ワイヤハーネスとプリント基板の接続構造
JP5778940B2 (ja) ハウジングの接続構造
JP2018098101A (ja) 電子装置
JP4527009B2 (ja) 中継コネクタ
JP2021048245A (ja) 電気部品、及び電気部品の製造方法
KR20090057063A (ko) 모터 전자 장치를 수용하기 위한 연결 지지부
JP2002015794A (ja) コネクタ装置及び印刷配線基板の接続装置
JP6573789B2 (ja) 電子部品ユニット製造方法、及び、電子部品ユニット
JP5608454B2 (ja) 基板の部品固定構造
JP2018068022A (ja) ヒューズモジュール
JP5006085B2 (ja) ガラス防曇用ヒータ装置、及び、ガラスアンテナ装置
WO2015093232A1 (ja) マイコン実装用プリント基板及びそれを用いた制御装置
JP4139313B2 (ja) 回路板収納構造および電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160923

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6173138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250