JP6172746B2 - ブロー成形品の開口部形成方法 - Google Patents
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Description
熱可塑性合成樹脂製の中空体の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にしてブロー成形機のダイスから押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンク等の中空体であるブロー成形品を製造していた。
その開口部110の形成方法は、例えば、図14に示すように、ブロー成形金型120にスライド可能な回転刃130を設け、ブロー成形品101の外壁102を切断するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
そして、図16に示すように、切除部分118をブロー成形金型120に残して、ブロー成形品101をブロー成形金型120から外す。
パリソン5を切除して、タンク開口部210を形成するために、開口切除部217が開口筒状部211の内側に設けられる。開口切除部217は、ブロー成形金型220の切除部保持部222にブロー成形時に密着する。
そして、図17に示すように、スライド空間224内を、開口部切断刃227をキャビティー内の方向(図7における下方)にスライドさせる。
開口部は、ブロー成形品の外壁から延設され外壁からブロー成形品の外方へ一体的に屈曲して形成される開口筒状部と、開口筒状部から切除され開口を形成する開口切除部を有し、
ブロー成形金型は、ブロー成形品の開口部に対応する部分に、開口筒状部を形成する開口筒状部成形部と開口切除部を形成する切除部保持部を設けるとともに、開口筒状部成形部と切除部保持部の間に切断用隙間部を設け、切断用隙間部を通りキャビティーの内外にスライド可能な開口部切断刃を設け、切断用隙間部を開閉可能な隙間部開閉部材を設け、
切断用隙間部を隙間部開閉部材で塞いだ後に、ブロー成形金型内にパリソンを導入し、
パリソンを開口筒状部成形部及び開口切除部に密着させた後に、隙間部開閉部材をスライドさせて、切断用隙間部を開き、切断用隙間部から開口部切断刃をスライドさせ、切断刃先端部で開口切除部のパリソンを切除し、切断された開口部の略全周に挿入される開口部の内側のキャビティーの内外にスライド可能で開口部切断刃が回転する開口部の内側の周囲と同一円周を有する円筒状の開口部全周刃を設け、開口切除部を開口部切断刃で切断した後に、開口切除部の切断部分の略全周に開口部全周刃をスライドさせて挿入し、パリソンを冷却したことを特徴とするブロー成形品の開口部形成方法である。
切断用隙間部を開閉可能な隙間部開閉部材を設けたため、パリソンをブロー成形金型に密着させるときに、切断用隙間部からパリソンが進入することを防止して、開口部切断刃のスライドを容易にすることができる。
切断された開口部の略全周に挿入される開口部の内側のキャビティーの内外にスライド可能で開口部切断刃が回転する開口部の内側の周囲と同一円周を有する円筒状の開口部全周刃を設け、開口切除部を開口部切断刃で切断した後に、開口切除部の切断部分の略全周に開口部全周刃をスライドさせて挿入し、パリソンを冷却した。このため、開口部切断刃で切断した開口切除部のパリソンが再度溶着することがなく、開口部の形状も変形することなくパリソンを冷却することができ、切断した開口切除部の取出しも容易である。
切断用隙間部を開閉する隙間部開閉部材を設けたため、パリソンをブロー成形金型に密着させるときに、切断用隙間部からパリソンが進入することを防止して、開口部切断刃のスライドを容易にすることができる。
パリソンを開口筒状部成形部及び開口切除部に密着させた後に、隙間部開閉部材をスライドさせて、切断用隙間部を開き、切断用隙間部から開口部切断刃をスライドさせ、切断刃先端部で開口切除部のパリソンを切除するため、切断用隙間部から開口部切断刃がスムースにスライドして、開口切除部を容易に切除することができる。
切断された開口部の略全周に挿入される開口部の内側のキャビティーの内外にスライド可能で開口部切断刃が回転する開口部の内側の周囲と同一円周を有する円筒状の開口部全周刃を設け、開口切除部を開口部切断刃で切断した後に、開口切除部の切断部分の略全周に開口部全周刃をスライドさせて挿入し、パリソンを冷却した。このため、開口部切断刃で切断した開口切除部のパリソンが再度溶着することがなく、開口部の形状も変形することなくパリソンを冷却することができ、切断した開口切除部の取出しも容易である。
本発明の実施の形態では、燃料タンク1は、図1に示すように、その本体に燃料ポンプ(図示せず)等の燃料タンク1の内部に取付ける部品を出し入れするためにタンク開口部10が形成されている。
5層の場合は、外層と内層は、強度が高く燃料油に対しても強度が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、中間層は、燃料油の透過が極めて少ない熱可塑性合成樹脂から形成され、接着層は、それぞれ外層と中間層及び内層と中間層を接着する熱可塑性合成樹脂から形成されている。
タンク開口部10における蓋体40の係止構造は、図2に示すように、蓋体40をタンク開口部10に埋設された蓋係止部材である係止リング14と取付部材であるロックプレート15で挟持している。
蓋体40は、略円盤状に形成され、下面にタンク開口部10の内周に沿って突出するフランジ部41が形成され、蓋体40のずれを防止している。
係止リング14を使用せずに、タンク開口部10の開口筒状部11の外側にネジ部を形成し、蓋体40をネジ止めすることもできる。
開口筒状部11は、燃料タンク1の外壁を構成する外層、内層及び中間層の3層からなる熱可塑性合成樹脂壁が、燃料タンク1から外方に筒状に延出されて形成される。開口筒状部11の外層には蓋係止部材である係止リング14が埋設されている。係止リング14の固定孔または切欠部に外層の熱可塑性合成樹脂壁を構成する材料が進入している。このため、係止リング14がタンク開口部10に強固に固定されることができる。
なお、タンク開口部10の開口部分を形成するときに、パリソン5が切除される部分は、開口切除部17を形成する。
ブロー成形金型20は、通常、ブロー成形金型20の上部に位置するブロー成形機(図示せず)のノズルから溶融状態で下方へ出される合成樹脂のパリソン5を挟み、内部のキャビティーで成形するように、左右2つに分かれたブロー成形金型本体21で構成されている。
タンク開口部10の開口筒状部11を形成するために、ブロー成形金型本体21の先端に開口筒状部形成部24が設けられている。開口筒状部形成部24には、係止リング14を保持するため、係止部材保持部24aが設けられている。
その移動は、図13に示すように、隙間部開閉部材30の開閉部材シリンダ34により開閉部材ロッド35を上昇させる。その上昇により、開閉スライドピン連結部33と開閉スライドピン保持部32により案内されて開閉スライドピン31が斜め方向にスライドして、切断用隙間部29から離れる方向に移動して、切断用隙間部29を開くことができる。
開口部切断刃27は、細長の切断刃先端部27bと切断刃先端部27bをスライドさせる切断刃シリンダ27aを有している。パリソン5の開口切除部17を切除部保持部22に密着させた後に、切断刃シリンダ27aにより開口部切断刃27をスライドさせると、切断用隙間部29を通り、切断刃先端部27bがパリソン5を突き破る。このとき、開口部全周刃28はスライドせずに、パリソン5と接触せずに位置している。
そして、図7に示すように、切断刃先端部27bは、全周刃先端部28bの切れ目に位置している。
なお、このとき、開口切除部17の一部を切残して、パリソン連結部とすることができる。この場合には、後述するように、ブロー成形品である燃料タンク1をブロー成形金型20から取り出したときに、開口切除部17が燃料タンク1と一緒にブロー成形金型20から取出すことができる。
その後、ブロー成形金型20を開いて、燃料タンク1をブロー成形金型20から取出し、切断されたタンク開口部10の開口切除部17を押出ピン50によりブロー成形金型20から出す。
なお、開口部全周刃28を使用しなく、開口部切断刃27のみで開口切除部17を切除することもできる。
2 タンク本体外壁
10 タンク開口部
11 開口筒状部
12 開口部折曲部
17 開口切除部
20 ブロー成形金型
22 切除部保持部
23 ブローピン
25 スライド型
27 開口切断刃
29 切断用隙間部
30 隙間部開閉部材
31 開閉スライドピン
Claims (5)
- ブロー成形により形成されたブロー成形品の開口部をブロー成形金型内で形成する合成樹脂のブロー成形品の開口部形成方法において、
上記開口部は、上記ブロー成形品の外壁から延設され該外壁から上記ブロー成形品の外方へ一体的に屈曲して形成される開口筒状部と、該開口筒状部から切除され開口を形成する開口切除部を有し、
上記ブロー成形金型は、上記ブロー成形品の開口部に対応する部分に、上記開口筒状部を形成する開口筒状部成形部と上記開口切除部を形成する切除部保持部を設けるとともに、上記開口筒状部成形部と上記切除部保持部の間に切断用隙間部を設け、該切断用隙間部を通りキャビティーの内外にスライド可能な開口部切断刃を設け、上記切断用隙間部を開閉可能な隙間部開閉部材を設け、
上記切断用隙間部を上記隙間部開閉部材で塞いだ後に、上記ブロー成形金型内にパリソンを導入し、
上記パリソンを上記開口筒状部成形部及び上記開口切除部に密着させた後に、上記隙間部開閉部材をスライドさせて、上記切断用隙間部を開き、上記切断用隙間部から上記開口部切断刃をスライドさせ、上記切断刃先端部で上記開口切除部の上記パリソンを切除し、切断された上記開口部の略全周に挿入される上記開口部の内側の上記キャビティーの内外にスライド可能で上記開口部切断刃が回転する上記開口部の内側の周囲と同一円周を有する円筒状の開口部全周刃を設け、上記開口切除部を上記開口部切断刃で切断した後に、上記開口切除部の切断部分の略全周に上記開口部全周刃をスライドさせて挿入し、上記パリソンを冷却したことを特徴とするブロー成形品の開口部形成方法。 - 上記隙間部開閉部材の上記切断用隙間部を開閉する開閉スライドピンの先端は、平坦面である請求項1に記載のブロー成形品の開口部形成方法。
- 上記隙間部開閉部材の上記切断用隙間部を開閉する開閉スライドピンは、上記切断用隙間部に対して斜めにスライドする請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の開口部形成方法。
- 上記隙間部開閉部材の上記切断用隙間部を開閉する開閉スライドピンは、上記切断用隙間部に対して離れる方向に垂直に移動後、上記開口切除部の中心方向に水平にスライドして上記切断用隙間部を開く請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の開口部形成方法。
- 上記開口部切断刃は、幅の狭く細長く形成され、上記キャビティーの内外にスライド可能で、且つ上記開口筒状部の内周面に沿って回転して、上記開口切除部のパリソンを切除する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品の開口部形成方法。
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