JP2019157668A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019157668A
JP2019157668A JP2018041869A JP2018041869A JP2019157668A JP 2019157668 A JP2019157668 A JP 2019157668A JP 2018041869 A JP2018041869 A JP 2018041869A JP 2018041869 A JP2018041869 A JP 2018041869A JP 2019157668 A JP2019157668 A JP 2019157668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
fuel
acid
tank
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018041869A
Other languages
English (en)
Inventor
健正 藤関
Takemasa Fujiseki
健正 藤関
村松 俊彦
Toshihiko Muramatsu
俊彦 村松
岡薗 哲郎
Tetsuo Okazono
哲郎 岡薗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018041869A priority Critical patent/JP2019157668A/ja
Priority to PCT/JP2019/008857 priority patent/WO2019172311A1/ja
Priority to CN201980010424.7A priority patent/CN111655997B/zh
Publication of JP2019157668A publication Critical patent/JP2019157668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成でフランジの割れや破損を抑制可能な燃料供給装置を提供する。【解決手段】フランジ50は、燃料タンク1の開口部であるタンク開口部3に設けられ、フランジ本体51およびフランジスカート52を有している。フランジ本体51は、板状に形成され、燃料タンク1の外部側からタンク開口部3を塞ぐ。フランジスカート52は、タンク開口部3の内側においてフランジ本体51から筒状に延びる。燃料ポンプ40は、燃料タンク1内に設けられ、フランジ50を経由して燃料タンク1内の燃料を燃料タンク1の外部に供給する。耐酸ステッカ60は、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の平面状の部分のうちフランジスカート52の径方向外側に対応する範囲である外側範囲ROに設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
従来、燃料タンクの開口部であるタンク開口部を塞ぐフランジを備えた燃料供給装置が知られている。ここで、フランジの主な機能は、燃料タンク内の燃料がタンク開口部を経由して外部へ漏れ出すのを抑制することである。例えば、特許文献1には、タンク開口部を塞ぐ樹脂製のフランジが開示されている。
米国特許出願公開第2006/0115370号明細書
特許文献1の燃料供給装置では、フランジの燃料タンクとは反対側の面が、耐酸性の保護層で覆われている。これにより、フランジの燃料タンクとは反対側に、酸成分を含む液体が付着し、フランジの表面が酸成分で冒されるのを抑制しようとしている。特許文献1の燃料供給装置では、フランジの燃料タンクとは反対側が、内燃機関に燃料を供給するためのパイプ部や、燃料タンク内の燃料ポンプに電力を供給するためのコネクタ部等の突起部も含めて耐酸性の保護層で覆われている。そのため、フランジに保護層を設けるのが困難であり、コストが増大するおそれがある。
また、特許文献1のフランジは、タンク開口部に締結される環状の締結部材の内縁部とタンク開口部との間に外縁部が挟まれた状態となるようタンク開口部に設けられる。そのため、フランジの燃料タンクとは反対側の面の外縁部は、締結部材の内縁部により燃料タンク側へ押され、フランジの表面に応力が発生する。ここで、締結部材の内縁部とフランジの外縁部との間の空間に、酸成分を含む液体が滞留し濃縮すると、耐酸性の保護層およびフランジの表面が冒され、フランジの割れや破損を招くおそれがある。これにより、燃料漏れを抑制するフランジの機能が低下するおそれがある。この点に関し、特許文献1には、対策など何ら記載されていない。また、金属製の締結部材が錆びた場合、錆が酸成分の発生元となるおそれがある。さらに、タンク開口部への締結部材の締結時、締結部材との摩擦により、耐酸性の保護層が剥がれるおそれがある。
本発明の目的は、簡単な構成でフランジの割れや破損を抑制可能な燃料供給装置を提供することにある。
本発明に係る燃料供給装置(10)は、フランジ(50)と燃料ポンプ(40)と耐酸ステッカ(60)とを備えている。フランジは、燃料タンク(1)の開口部であるタンク開口部(3)に設けられ、フランジ本体(51)およびフランジスカート(52)を有している。フランジ本体は、板状に形成され、燃料タンクの外部側からタンク開口部を塞ぐ。フランジスカートは、タンク開口部の内側においてフランジ本体から筒状に延びるよう形成されている。
燃料ポンプは、燃料タンク内に設けられ、フランジを経由して燃料タンク内の燃料を燃料タンクの外部に供給する。耐酸ステッカは、フランジ本体のフランジスカートとは反対側の面(512)の平面状の部分(510)のうち、少なくともフランジスカートの径方向外側に対応する範囲である外側範囲(RO)に設けられている。
タンク開口部に締結される環状の締結部材でフランジをタンク開口部に固定する場合、フランジは、締結部材の内縁部とタンク開口部との間にフランジ本体の外側範囲部分および耐酸ステッカが挟まれた状態となるようタンク開口部に設けられることとなる。そのため、フランジ本体の燃料タンクとは反対側の面の外縁部は、締結部材の内縁部により燃料タンク側へ押され、フランジ本体の表面に応力が発生する。しかしながら、本発明では、当該応力が発生するフランジ本体の表面と締結部材の内縁部との間に耐酸ステッカが設けられている。そのため、締結部材の内縁部とフランジ本体の表面との間の空間に、酸成分を含む液体が滞留し濃縮しても、耐酸ステッカにより、フランジ本体の表面が冒され強度が低下することを抑制し、フランジの割れや破損を抑制することができる。これにより、燃料漏れを抑制するフランジの機能の低下を抑制できる。
また、本発明では、耐酸ステッカを設ける位置を、特にフランジ本体のフランジスカートとは反対側の面の平面状の部分に設定している。そのため、耐酸ステッカの設置が容易であり、構成が簡単になり、コストを低減することができる。
第1実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに組み付けた状態を示す断面図。 第1実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに組み付けた状態においてフランジの外縁部およびその近傍を示す断面図。 第1実施形態による燃料供給装置を示す平面図。 第1実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに固定するための締結部材および係合部材を示す斜視図。 第1実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに組み付けた状態においてフランジおよび締結部材を示す斜視図。 第1実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに組み付けた状態においてフランジの外縁部およびその近傍を示す模式的断面図。 第2実施形態による燃料供給装置を示す平面図。 第3実施形態による燃料供給装置を示す平面図。 第4実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに組み付けた状態においてフランジおよびその近傍を示す断面図。 第5実施形態による燃料供給装置を燃料タンクに組み付けた状態においてフランジおよびその近傍を示す断面図。
以下、複数の実施形態による燃料供給装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位は、同一または同様の作用効果を奏する。
(第1実施形態)
第1実施形態による燃料供給装置およびその一部を図1、2に示す。燃料供給装置10は、例えば、車両の燃料供給系に適用される。燃料供給装置10は、フランジ50、ポンプユニット30、サクションフィルタ25、支持部材21、耐酸膜部65、耐酸ステッカ60等を備えている。フランジ50は、樹脂製の燃料タンク1の上壁2のタンク開口部3に設けられる。燃料供給装置10のフランジ50以外の部品は燃料タンク1内に収容される。燃料タンク1内には、サブタンク20が設けられている。
ポンプユニット30は、燃料ポンプ40等を有している。フランジ50には、コネクタ部53および吐出部54が形成されている。コネクタ部53は、リード線を経由して燃料ポンプ40に電力を供給する。吐出部54は、燃料ポンプ40から吐出された燃料を燃料タンク1の外部の内燃機関(以下、「エンジン」という)11に供給する筒状の部位である。すなわち、燃料ポンプ40は、フランジ50を経由して燃料タンク1内の燃料を燃料タンク1の外部へ供給する。
金属パイプ16の一端はフランジ50に圧入されており、他端はサブタンク20に形成されている挿入部18に緩く挿入されている。スプリング17は、フランジ50とサブタンク20とを互いに離れるように付勢している。したがって、樹脂製の燃料タンク1が温度変化による内圧の変化や燃料量の変化で膨張および収縮しても、スプリング17の付勢力によりサブタンク20の底部は燃料タンク1の底部内壁に常に押し付けられる。フランジ50の構成等については、後に詳述する。
サブタンク20の内部には、ポンプユニット30およびサクションフィルタ25等が収容されている。ポンプユニット30は、燃料フィルタ32、燃料ポンプ40およびプレッシャレギュレータ49等を有している。燃料フィルタ32は、ケース本体34およびケース蓋36からなるフィルタケース33と、フィルタエレメント39とを有し、燃料ポンプ40の外周を覆っている。ケース本体34およびケース蓋36からなるフィルタケース33は、燃料ポンプ40を覆うポンプケーシングである。樹脂からなるケース本体34とケース蓋36とは、例えば溶着等により固定されている。ケース本体34の流入口35は、燃料ポンプ40の吐出口42と嵌合し結合している。フィルタエレメント39は、燃料ポンプ40が吐出する燃料中に含まれる異物を除去する。
燃料ポンプ40は、図1に示す状態で、つまり、燃料吐出側(吐出口42側)を鉛直方向上側に、燃料吸入側を鉛直方向下側にしてサブタンク20内に縦置きに収容される。燃料ポンプ40は、コネクタ部53とリード線で接続される。燃料ポンプ40は、内部に図示しないモータを収容しており、モータとともに回転するインペラ等の回転部材により燃料吸入力を発生する。モータは、コネクタ部53を経由して、燃料タンク1の外部の電子制御ユニット(以下、「ECU」という)12に接続している。ECU12は、モータに供給する電力を制御することにより、燃料ポンプ40の作動を制御する。
プレッシャレギュレータ49は、ケース本体34の図示しない流出口に流入口を接続しており、燃料ポンプ40が吐出しフィルタエレメント39で異物を除去された燃料の圧力を調圧する。調圧された燃料は、吐出管19を通り吐出部54に向かう。
サクションフィルタ25は、燃料ポンプ40の吸入口41と接続し、サブタンク20の底部内壁と接触している。サクションフィルタ25は、外周を濾材としての不織布で覆われており、燃料ポンプ40がサブタンク20内から吸入する燃料に含まれる比較的大きな異物を除去する。サクションフィルタ25の底部はサブタンク20の底部内壁に接触している。
サブタンク20には、図示しないジェットポンプが設けられている。ジェットポンプは、プレッシャレギュレータ49が排出する余剰燃料、または、エンジン11側からリターンされる余剰燃料を噴出し、燃料タンク1内の燃料をサブタンク20内に供給する。これにより、燃料タンク1内の燃料量が減少しても、サブタンク20内は燃料で満たされる。
図1に示すように、支持部材21は、サクションフィルタ25の鉛直方向上側において、ポンプユニット30の燃料フィルタ32のケース本体34とサブタンク20とを接続し、ポンプユニット30を支持する。
次に、フランジ50、耐酸膜部65および耐酸ステッカ60について詳細に説明する。図1〜3に示すように、フランジ50は、フランジ本体51、フランジスカート52、コネクタ部53、吐出部54等を有している。フランジ本体51、フランジスカート52、コネクタ部53および吐出部54は、例えばポリアセタール(POM)等の樹脂により一体に形成されている。なお、ポリアセタールは、耐酸性が比較的低いものの、強度、弾性率、耐衝撃性、コスト等に優れる材料である。
フランジ本体51は、例えば、略円板状に形成されている。フランジスカート52は、フランジ本体51の一方の面511から略円筒状に延びるようフランジ本体51と一体に形成されている。なお、フランジ本体51とフランジスカート52とは、略同軸となるよう形成されている。
フランジ50は、フランジ本体51が燃料タンク1の外部側からタンク開口部3を塞ぎ、フランジスカート52がタンク開口部3の内側に位置するようタンク開口部3に設けられる。本実施形態では、金属パイプ16は、2つ設けられ、それぞれの一端が、フランジ50のフランジスカート52の内側の部位に圧入されている。ここで、フランジスカート52の外径は、タンク開口部3の内径よりやや小さい。そのため、フランジ50は、フランジスカート52とタンク開口部3との係合により、タンク開口部3における径方向の位置決めがなされる。これにより、フランジ50と金属パイプ16で接続されたポンプユニット30等の燃料タンク1内における位置が安定する。
タンク開口部3には、シール溝部4が形成されている。シール溝部4は、タンク開口部3の鉛直方向上側の面から鉛直方向下側へ略円環状に凹むようタンク開口部3と同軸に形成されている。シール溝部4には、シール部材13が設けられている。シール部材13は、例えばゴム等の弾性変形可能な材料により略円環状に形成されている。シール部材13は、フランジ50がタンク開口部3に設けられたとき、鉛直方向上側の面がフランジ本体51のフランジスカート52側の面511の外縁部であるシール面515に密着する。これにより、タンク開口部3とフランジ本体51との間が液密に保たれる。そのため、燃料タンク1内の燃料がタンク開口部3を経由して外部へ漏れることが抑制される。本実施形態において、フランジ50の主な機能は、燃料タンク1内の燃料がタンク開口部3を経由して外部へ漏れ出すのを抑制することである。
コネクタ部53は、フランジ本体51を板厚方向に貫くよう形成されている。吐出部54は、フランジ本体51を板厚方向に貫くよう筒状に形成されている。コネクタ部53および吐出部54は、それぞれ、フランジ本体51の外縁部から径方向内側に所定距離離れた位置であって、フランジスカート52の内側に形成されている(図3参照)。
本実施形態では、耐酸膜部65は、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の平面状の部分である平面部510に設けられている。ここで、平面部510は、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512のうち、コネクタ部53および吐出部54を除く平面状の部分である。耐酸膜部65は、例えばフェノール樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等からなる耐酸性を有する塗料の膜であり、例えば塗布により平面部510の全ての部位に設けられている。なお、耐酸膜部65は、ポリアセタール等からなるフランジ50より耐酸性が高い。また、本実施形態では、耐酸膜部65は、平面部510だけでなく、コネクタ部53および吐出部54の根元の曲面状の外壁にも塗布により設けられている。
耐酸ステッカ60は、略円環のシート状に形成され、平面部510のうち、フランジスカート52の径方向外側に対応する範囲である外側範囲ROに設けられている(図2、3参照)。より詳細には、外側範囲ROは、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512のうち、フランジスカート52の外周壁の径方向外側に対応する範囲である。本実施形態では、耐酸ステッカ60は、外側範囲ROのうちフランジ本体51の周方向の全範囲に連続するようにして設けられている。なお、コネクタ部53および吐出部54は、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の外側範囲ROの内側の範囲である内側範囲RIに形成されている。より詳細には、内側範囲RIは、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512のうち、フランジスカート52の外周壁の径方向内側に対応する範囲である。本実施形態では、平面部510に耐酸膜部65が塗布されているため、耐酸ステッカ60は、耐酸膜部65の鉛直方向上側に設けられている。
図2に示すように、耐酸ステッカ60は、ステッカ本体61、粘着剤62を有している。ステッカ本体61は、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、高密度ポリエチレン(HDPE)またはポリプロピレン(PP)等の耐酸性を有する樹脂材料により略円環のシート状に形成されている。なお、ステッカ本体61は、ポリアセタール等の樹脂からなるフランジ50より耐酸性が高い。本実施形態では、フランジ本体51の外縁部の板厚は、例えば約3mmに設定されている。また、ステッカ本体61の板厚(シート厚)は、例えば0.01〜0.10mmに設定されている。本実施形態では、ステッカ本体61の板厚は、例えば約0.05mmに設定されている。このように、ステッカ本体61の板厚がフランジ本体51の外縁部の板厚に対し十分小さいことにより、組み付け性の低下を抑制できる。なお、ステッカ本体61の板厚は、耐酸膜部65の厚みより大きい。また、ステッカ本体61の表面粗さ(最大高さRz)は、例えば約0.025mmに設定されている。このように、ステッカ本体61の表面粗さが十分小さいことにより、後述する「締結部材」とステッカ本体61との摺動抵抗を減らし、耐酸ステッカ60の剥がれを抑制できる。
粘着剤62は、粘着性を有する材料からなり、ステッカ本体61の一方の面に塗布されている。ここで、「粘着性」とは、ねばりけがあり常に濡れた状態を安定して保ち、他部材に接着することが可能な性質のことをいう。
耐酸ステッカ60は、粘着剤62側がフランジ本体51を向くようにしてフランジ本体51の外側範囲ROに張り付けられる。ここで、作業者またはロボット等の製造装置は、ステッカ本体61の粘着剤62とは反対側の面からステッカ本体61の板厚方向に向かって力を加えることにより、耐酸ステッカ60をフランジ本体51に張り付ける。なお、このときステッカ本体61に加える力は、ステッカ本体61の周方向において均等であることが望ましい。これにより、フランジ本体51に張り付けた後のステッカ本体61に周方向のヨレや皺が生じるのを抑制することができる。
フランジ本体51の平面部510に耐酸膜部65が設けられているため、耐酸ステッカ60の粘着剤62は、耐酸膜部65に接着し、ステッカ本体61と耐酸膜部65とを接着している。
本実施形態では、フランジ50は、「締結部材」としてのロックリング70により、タンク開口部3に固定される。ロックリング70は、例えば金属等により略円環状に形成されている。ロックリング70は、ロックリング本体71、ロックリング係合部72を有している。ロックリング本体71は、略円環の板状に形成されている。ロックリング係合部72は、ロックリング本体71の外縁部からロックリング本体71の板厚方向へ延びた後、ロックリング本体71の径方向内側へ延びるようにしてロックリング本体71と一体に形成されている。ロックリング係合部72は、ロックリング本体71の周方向に等間隔で例えば6つ形成されている(図4参照)。
燃料タンク1のタンク開口部3には、係合部材75が設けられている。係合部材75は、例えば金属等により略円環状に形成されている。係合部材75は、筒部76、環状部77を有している。筒部76は、略円筒状に形成されている。環状部77は、筒部76の一方の端部から径方向外側へ延びるようにして環状の板状に形成されている。環状部77には、環状部77を板厚方向に貫く穴部78が形成されている。穴部78は、環状部77の周方向に等間隔で6つ形成されている。環状部77には、穴部78の内縁部から環状部77の板面方向に延びる板状の係合部79が形成されている。係合部材75は、筒部76が燃料タンク1の上壁2のタンク開口部3の径方向外側の部位に埋設されるよう燃料タンク1にインサート成型されている。ロックリング70は、ロックリング係合部72が係合部材75の係合部79に係合することにより、燃料タンク1に締結される。すなわち、ロックリング70は、カムロック式のタンク締結部材である。
次に、燃料供給装置10の燃料タンク1への組み付け、および、ロックリング70の締結の方法について説明する。まず、サブタンク20の内側に収容されたポンプユニット30をサブタンク20とともにタンク開口部3を経由して燃料タンク1内部へ挿入する。
続いて、フランジスカート52がタンク開口部3の内側に位置するようフランジ50をタンク開口部3に配置し、フランジ本体51が燃料タンク1の外部側からタンク開口部3を塞ぐようにする。これにより、フランジ本体51の外側範囲ROとは反対側のシール面515がシール部材13に密着する。
続いて、6つのロックリング係合部72のそれぞれが係合部材75の6つの穴部78のそれぞれを通るようロックリング70をフランジ50に設ける。このとき、ロックリング70のロックリング本体71の内縁部は、耐酸ステッカ60に当接する。
続いて、ロックリング70を燃料タンク1側へ押し付けながら周方向に回転させる。これにより、ロックリング係合部72が係合部材75の係合部79に係合する。このとき、ロックリング70のロックリング本体71の内縁部は、耐酸ステッカ60と摺動する。また、このとき、シール部材13は、フランジ本体51の外縁部により軸方向に圧縮される。
以上の手順を経ることにより、燃料供給装置10の燃料タンク1への組み付け、および、ロックリング70の締結が完了する(図5参照)。ロックリング70が燃料タンク1の係合部材75に締結されることにより、フランジ50がタンク開口部3に固定される。このとき、フランジ50は、ロックリング70の内縁部とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となっている。そのため、フランジ本体51の燃料タンク1とは反対側の面512の外縁部は、ロックリング70の内縁部により燃料タンク1側へ押され、フランジ本体51の表面に応力が発生する。
次に、燃料供給装置10が燃料タンク1に設けられて所定の期間が経過したときの状態について、図6に基づき説明する。なお、図6では、係合部材75の図示を省略している。図6に示すように、フランジ50は、タンク開口部3に締結される環状のロックリング70の内縁部とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となるようタンク開口部3に設けられている。ここで、フランジ本体51の燃料タンク1とは反対側の面512の外縁部は、ロックリング70の内縁部により力F1で燃料タンク1側へ押され、フランジ本体51の表面に応力が発生している。本実施形態では、当該応力が発生するフランジ本体51の表面とロックリング70の内縁部との間に耐酸ステッカ60が設けられている。そのため、ロックリング70の内縁部とフランジ本体51の表面との間の空間S1に、酸成分を含む液体L1が滞留し濃縮しても、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の表面が冒され強度が低下することを抑制し、フランジ50の割れや破損を抑制することができる。
以上説明したように、<1>本実施形態に係る燃料供給装置10は、フランジ50と燃料ポンプ40と耐酸ステッカ60とを備えている。フランジ50は、燃料タンク1の開口部であるタンク開口部3に設けられ、フランジ本体51およびフランジスカート52を有している。フランジ本体51は、板状に形成され、燃料タンク1の外部側からタンク開口部3を塞ぐ。フランジスカート52は、タンク開口部3の内側においてフランジ本体51から筒状に延びるよう形成されている。
燃料ポンプ40は、燃料タンク1内に設けられ、フランジ50を経由して燃料タンク1内の燃料を燃料タンク1の外部に供給する。耐酸ステッカ60は、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の平面状の部分のうち、フランジスカート52の径方向外側に対応する範囲である外側範囲ROに設けられている。
タンク開口部3に締結される環状のロックリング70でフランジ50をタンク開口部3に固定する場合、フランジ50は、ロックリング70の内縁部とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となるようタンク開口部3に設けられることとなる。そのため、フランジ本体51の燃料タンク1とは反対側の面512の外縁部は、ロックリング70の内縁部により燃料タンク1側へ押され、フランジ本体51の表面に応力が発生する。しかしながら、本実施形態では、当該応力が発生するフランジ本体51の表面とロックリング70の内縁部との間に耐酸ステッカ60が設けられている。そのため、ロックリング70の内縁部とフランジ本体51の表面との間の空間S1に、酸成分を含む液体が滞留し濃縮しても、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の表面が冒され強度が低下することを抑制し、フランジ50の割れや破損を抑制することができる。これにより、燃料漏れを抑制するフランジ50の機能の低下を抑制できる。
また、本実施形態では、耐酸ステッカ60を設ける位置を、特にフランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の平面状の部分である平面部510に設定している。そのため、耐酸ステッカ60の設置が容易であり、構成が簡単になり、コストを低減することができる。
また、<2>本実施形態では、耐酸ステッカ60は、外側範囲ROのうちフランジ本体51の周方向の全範囲に連続するようにして設けられている。すなわち、耐酸ステッカ60は、ロックリング70との接触面の形状に合わせてフランジ本体51の周方向の全範囲に亘って設けられている。そのため、フランジ本体51の表面が酸成分を含む液体等により冒されるのを効果的に抑制することができる。また、1つの耐酸ステッカ60によりフランジ本体51の表面を保護可能なため、部材点数を削減するとともに、耐酸ステッカ60の張り付けに要する工数等を低減できる。
また、<4>本実施形態は、耐酸膜部65をさらに備えている。耐酸膜部65は、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512に設けられている。これにより、フランジ本体51の表面のうち、耐酸ステッカ60で覆われていない部分についても耐酸性を向上することができる。なお、本実施形態では、耐酸膜部65は、フランジ本体51の平面部510の全ての部位に設けられている。つまり、耐酸ステッカ60は、耐酸膜部65のフランジ本体51とは反対側に設けられている。よって、フランジ本体51の外縁部の応力が発生する部分における耐酸性をより一層向上できる。
また、<5>本実施形態では、フランジ50は、タンク開口部3に締結される環状のロックリング70の内縁部とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となるようタンク開口部3に設けられる。上述のように、本実施形態では、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の外縁部の応力が発生する部分における耐酸性が向上している。よって、本実施形態は、このような状態で使用される燃料供給装置に好適である。
(第2実施形態)
第2実施形態による燃料供給装置の一部を図7に示す。第2実施形態は、耐酸ステッカ60の構成が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において等間隔で3つに分割されている。なお、3つに分割された耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において、互いに重なっていない。そのため、外部環境の温度変化等によりフランジ本体51が膨張または収縮しても、耐酸ステッカ60の伸びやヨレ等を抑制することができる。また、本実施形態では、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512に耐酸膜部65が設けられているため、3つに分割された耐酸ステッカ60の間に隙間が生じたとしても、当該隙間における耐酸性の低下を抑制できる。
以上説明したように、<3>本実施形態では、耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において複数に分割されている。そのため、耐酸ステッカ60を作成する際の歩留まりを向上できるとともに、フランジ本体51への貼り付け易さを向上できる。
(第3実施形態)
第3実施形態による燃料供給装置の一部を図8に示す。第3実施形態は、耐酸ステッカ60の構成が第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、耐酸ステッカ60は、ステッカ拡張部63をさらに有している。ステッカ拡張部63は、ステッカ本体61の内縁部から内側へ延びるようにしてステッカ本体61と一体に形成されている。ステッカ拡張部63は、ステッカ本体61の周方向に所定の間隔をおいて2つ形成されている。
本実施形態では、フランジ本体51のステッカ拡張部63とは反対側には、金属パイプ16およびスプリング17の端部が位置している。そのため、フランジ本体51のうちステッカ拡張部63に対応する部位には、応力が発生し得る。本実施形態では、フランジ本体51の応力が発生し得る部位にステッカ拡張部63が設けられているため、当該部位に酸成分を含む液体が滞留し濃縮しても、ステッカ拡張部63により、フランジ本体51の表面が冒されることを抑制し、フランジ50の割れや破損を抑制することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による燃料供給装置の一部を図9に示す。第4実施形態は、締結部材の構成等が第1実施形態と異なる。
第4実施形態では、フランジ50は、「締結部材」としてのロックリング80によりタンク開口部3に固定される。ロックリング80は、例えば樹脂等により略円環状に形成されている。なお、本実施形態では、ロックリング80は、耐酸性を有する樹脂により形成されている。ロックリング80は、ロックリング環状部81、ロックリング筒部82を有している。ロックリング環状部81は、略円環の板状に形成されている。ロックリング筒部82は、ロックリング環状部81の外縁部からロックリング環状部81の板厚方向へ略円筒状に延びるようにしてロックリング環状部81と一体に形成されている。ロックリング筒部82の内周壁には、ネジ部83が形成されている。
燃料タンク1のタンク開口部3は、開口筒部5を有している。開口筒部5は、燃料タンク1の上壁2から鉛直方向上側へ略円筒状に延びるよう形成されている。開口筒部5の外周壁には、ロックリング80のネジ部83と螺合可能なネジ部6が形成されている。開口筒部5の先端面にはシール溝部4が形成されている。シール溝部4には、シール部材13が設けられている。ロックリング80は、ネジ部83が燃料タンク1のネジ部6に螺合することにより、燃料タンク1に締結される。すなわち、ロックリング80は、ナット式のタンク締結部材である。
次に、燃料供給装置10の燃料タンク1への組み付け、および、ロックリング80の締結の方法について説明する。まず、サブタンク20の内側に収容されたポンプユニット30をサブタンク20とともにタンク開口部3を経由して燃料タンク1内部へ挿入する。
続いて、フランジ本体51が燃料タンク1の外部側からタンク開口部3を塞ぎ、フランジスカート52がタンク開口部3の内側に位置するようフランジ50をタンク開口部3に設ける。これにより、フランジ本体51の外側範囲ROとは反対側のシール面515がシール部材13に密着する。
続いて、ロックリング80のネジ部83が燃料タンク1のネジ部6に噛み合うようロックリング80をフランジ50に設け、ロックリング80を回転させてネジ部83をネジ部6に螺合させる。これにより、ロックリング80のロックリング環状部81がフランジ本体51に近付き、ロックリング環状部81の内縁部が耐酸ステッカ60に当接する。ロックリング80をさらに回転させると、ロックリング環状部81の内縁部は、耐酸ステッカ60と摺動する。また、このとき、シール部材13は、フランジ本体51の外縁部により軸方向に圧縮される。
以上の手順を経ることにより、燃料供給装置10の燃料タンク1への組み付け、および、ロックリング80の締結が完了する(図9参照)。ロックリング80が燃料タンク1のタンク開口部3に締結されることにより、フランジ50がタンク開口部3に固定される。このとき、フランジ50は、ロックリング80の内縁部すなわちロックリング環状部81とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となっている。そのため、フランジ本体51の燃料タンク1とは反対側の面512の外縁部は、ロックリング80の内縁部により燃料タンク1側へ押され、フランジ本体51の表面に応力が発生する。本実施形態では、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の外縁部の応力が発生する部分における耐酸性が向上している。
以上説明したように、<5>本実施形態では、フランジ50は、タンク開口部3に締結される環状のロックリング80の内縁部とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となるようタンク開口部3に設けられる。上述のように、本実施形態では、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の外縁部の応力が発生する部分における耐酸性が向上している。よって、本実施形態は、このような状態で使用される燃料供給装置に好適である。
(第5実施形態)
第5実施形態による燃料供給装置の一部を図10に示す。第5実施形態は、締結部材の構成等が第1実施形態と異なる。
第5実施形態では、フランジ50は、「締結部材」としてのプレート90によりタンク開口部3に固定される。プレート90は、例えば金属等により略円環状に形成されている。プレート90は、プレート上環状部91、プレート筒部92、プレート下環状部93を有している。プレート上環状部91は、略円環の板状に形成されている。プレート筒部92は、プレート上環状部91の外縁部からプレート上環状部91の板厚方向へ略円筒状に延びるようにしてプレート上環状部91と一体に形成されている。プレート下環状部93は、プレート筒部92のプレート上環状部91とは反対側の端部から径方向外側へ略円環の板状に延びるようにしてプレート筒部92と一体に形成されている。
燃料タンク1には、ガスケット14が設けられる。ガスケット14は、例えばゴム等の弾性変形可能な材料により略円環の板状に形成されている。ガスケット14は、タンク開口部3と同軸となるよう燃料タンク1の外壁に設けられる。プレート90は、プレート下環状部93がネジ15で燃料タンク1に固定されることにより、燃料タンク1に締結される。プレート90が燃料タンク1に締結されると、ガスケット14は、タンク開口部3とプレート下環状部93とに挟まれた状態となる。また、ネジ15は、プレート下環状部93およびガスケット14を貫通し、燃料タンク1にねじ込まれた状態となる。
次に、燃料供給装置10の燃料タンク1への組み付け、および、プレート90の締結の方法について説明する。まず、サブタンク20の内側に収容されたポンプユニット30をサブタンク20とともにタンク開口部3を経由して燃料タンク1内部へ挿入する。
続いて、フランジ本体51が燃料タンク1の外部側からタンク開口部3を塞ぎ、フランジスカート52がタンク開口部3の内側に位置するようフランジ50をタンク開口部3に設ける。これにより、フランジ本体51の外側範囲ROとは反対側のシール面515がガスケット14に密着する。
続いて、プレート下環状部93がガスケット14に当接するようプレート90をフランジ50に設ける。このとき、プレート90のプレート上環状部91の内縁部は、耐酸ステッカ60に当接する。
続いて、プレート下環状部93をネジ15で燃料タンク1に固定する。このとき、ガスケット14は、プレート下環状部93およびフランジ本体51の外縁部により板厚方向に圧縮される。
以上の手順を経ることにより、燃料供給装置10の燃料タンク1への組み付け、および、プレート90の締結が完了する(図10参照)。プレート90が燃料タンク1のタンク開口部3に締結されることにより、フランジ50がタンク開口部3に固定される。このとき、フランジ50は、プレート90の内縁部すなわちプレート上環状部91とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となっている。そのため、フランジ本体51の燃料タンク1とは反対側の面512の外縁部は、プレート90の内縁部により燃料タンク1側へ押され、フランジ本体51の表面に応力が発生する。本実施形態では、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の外縁部の応力が発生する部分における耐酸性が向上している。
以上説明したように、<5>本実施形態では、フランジ50は、タンク開口部3に締結される環状のプレート90の内縁部とタンク開口部3との間にフランジ本体51の外側範囲RO部分および耐酸ステッカ60が挟まれた状態となるようタンク開口部3に設けられる。上述のように、本実施形態では、耐酸ステッカ60により、フランジ本体51の外縁部の応力が発生する部分における耐酸性が向上している。よって、本実施形態は、このような状態で使用される燃料供給装置に好適である。
(他の実施形態)
上述の第1、2実施形態では、耐酸ステッカ60が、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の平面状の部分である平面部510のうち、フランジスカート52の径方向外側に対応する範囲である外側範囲ROのみに設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、耐酸ステッカ60は、一部が平面部510において外側範囲ROの内側の範囲である内側範囲RIに跨って設けられていてもよい。
また、上述の第1実施形態では、耐酸ステッカ60が、外側範囲ROのうちフランジ本体51の周方向の全範囲に連続するようにして設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において1箇所切れ目を有していてもよい。
また、上述の第2実施形態では、耐酸ステッカ60が、フランジ本体51の周方向において等間隔で3つに分割されている例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において2つ、または、4つ以上に分割されていてもよい。また、耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において不等間隔で複数に分割されていてもよい。
また、上述の第2実施形態では、3つに分割された耐酸ステッカ60が、フランジ本体51の周方向において、互いに重なっていない例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、複数に分割された耐酸ステッカ60は、フランジ本体51の周方向において、互いに重なっていてもよい。この場合、耐酸ステッカ60の重なり部分の厚みが増大するものの、複数の耐酸ステッカ60間における耐酸性の低下を抑制できる。
また、上述の実施形態では、耐酸膜部65が、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側の面512の平面状の部分である平面部510に設けられ、耐酸膜部65の上に耐酸ステッカ60を設ける例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、フランジ本体51の平面部510に耐酸ステッカ60を設けた後、フランジ本体51のフランジスカート52とは反対側に耐酸膜部65を塗布等により設けることとしてもよい。この場合、耐酸膜部65を、耐酸ステッカ60のフランジ本体51とは反対側の面、および、平面部510の内側範囲RIに設けることができる。
また、本発明の他の実施形態では、耐酸膜部65は、塗布に限らず、吹き付け塗装等のその他の塗装方法、または、蒸着等によりフランジ本体51に設けてもよい。また、耐酸膜部65は、フランジ本体51の平面部510に限らず、コネクタ部53や吐出部54等の外壁に設けてもよい。また、本発明の他の実施形態では、耐酸膜部65を設けないこととしてもよい。
また、上述の実施形態では、一方の面に粘着剤62を塗布したステッカ本体61をフランジ本体51に張り付ける例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、例えばフランジ本体51に粘着剤62を塗布し、その上にステッカ本体61を張り付けることとしてもよい。また、粘着剤62は、耐酸性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、耐酸ステッカ60、耐酸膜部65は、耐酸性を有する材料であれば、どのような材料により形成されていてもよい。また、上述の第4実施形態では、ロックリング80を樹脂により形成する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、ロックリング80を例えば金属等、樹脂以外の材料で形成してもよい。
また、本発明の他の実施形態では、タンク開口部3に締結される締結部材は、フランジ本体51の外縁部を燃料タンク1側に押し付けてフランジ50を固定するのであれば、環状に限らず、どのような形状であってもよい。このように、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 燃料タンク、3 タンク開口部、10 燃料供給装置、40 燃料ポンプ、50 フランジ、51 フランジ本体、52 フランジスカート、60 耐酸ステッカ、RO 外側範囲

Claims (5)

  1. 燃料タンク(1)の開口部であるタンク開口部(3)に設けられ、前記燃料タンクの外部側から前記タンク開口部を塞ぐ板状のフランジ本体(51)、および、前記タンク開口部の内側において前記フランジ本体から筒状に延びるフランジスカート(52)を有するフランジ(50)と、
    前記燃料タンク内に設けられ、前記フランジを経由して前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンクの外部に供給する燃料ポンプ(40)と、
    前記フランジ本体の前記フランジスカートとは反対側の面(512)の平面状の部分(510)のうち、少なくとも前記フランジスカートの径方向外側に対応する範囲である外側範囲(RO)に設けられた耐酸ステッカ(60)と、
    を備える燃料供給装置(10)。
  2. 前記耐酸ステッカは、前記外側範囲のうち前記フランジ本体の周方向の全範囲に連続するようにして設けられている請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記耐酸ステッカは、前記フランジ本体の周方向において複数に分割されている請求項1に記載の燃料供給装置。
  4. 前記フランジ本体の前記フランジスカートとは反対側の面、または、前記耐酸ステッカの前記フランジ本体とは反対側の面に設けられた耐酸膜部(65)をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記フランジは、前記タンク開口部に締結される環状の締結部材(70、80、90)の内縁部と前記タンク開口部との間に前記フランジ本体の前記外側範囲部分および前記耐酸ステッカが挟まれた状態となるよう前記タンク開口部に設けられる請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
JP2018041869A 2018-03-08 2018-03-08 燃料供給装置 Pending JP2019157668A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018041869A JP2019157668A (ja) 2018-03-08 2018-03-08 燃料供給装置
PCT/JP2019/008857 WO2019172311A1 (ja) 2018-03-08 2019-03-06 燃料供給装置
CN201980010424.7A CN111655997B (zh) 2018-03-08 2019-03-06 燃料供给装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018041869A JP2019157668A (ja) 2018-03-08 2018-03-08 燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019157668A true JP2019157668A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67846577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018041869A Pending JP2019157668A (ja) 2018-03-08 2018-03-08 燃料供給装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2019157668A (ja)
CN (1) CN111655997B (ja)
WO (1) WO2019172311A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021085324A (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 愛三工業株式会社 タンクの閉塞構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59209502A (ja) * 1983-05-10 1984-11-28 三菱電機株式会社 密封容器のシ−ル方法
JPH0734258U (ja) * 1993-11-30 1995-06-23 神鋼パンテツク株式会社 ガスケット
JP2004189236A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Yachiyo Industry Co Ltd 燃料タンクの蓋体密閉構造
JP2008207717A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Fts:Kk 燃料タンクの開口構造およびその製造方法
JP2015058538A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 株式会社Fts ブロー成形品の開口部形成方法
WO2016075894A1 (ja) * 2014-11-11 2016-05-19 株式会社デンソー 燃料供給装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100396776B1 (ko) * 2001-04-03 2003-09-03 엘지전자 주식회사 압축기의 실린더 헤드
JP2005214056A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Toyota Industries Corp 圧縮機
US7255092B2 (en) * 2004-11-29 2007-08-14 Siemens Vdo Automotive Corporation Multilayer fuel module flange
BR112014005200B1 (pt) * 2011-09-07 2021-05-11 Honda Motor Co., Ltd estrutura de vedação para bomba de combustível

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59209502A (ja) * 1983-05-10 1984-11-28 三菱電機株式会社 密封容器のシ−ル方法
JPH0734258U (ja) * 1993-11-30 1995-06-23 神鋼パンテツク株式会社 ガスケット
JP2004189236A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Yachiyo Industry Co Ltd 燃料タンクの蓋体密閉構造
JP2008207717A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Fts:Kk 燃料タンクの開口構造およびその製造方法
JP2015058538A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 株式会社Fts ブロー成形品の開口部形成方法
WO2016075894A1 (ja) * 2014-11-11 2016-05-19 株式会社デンソー 燃料供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021085324A (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 愛三工業株式会社 タンクの閉塞構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN111655997A (zh) 2020-09-11
WO2019172311A1 (ja) 2019-09-12
CN111655997B (zh) 2021-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9452441B2 (en) Dual air-chamber fully-sealed piezoelectric nebulization module
JP6483690B2 (ja) 注入された密閉剤を備えるキャップ部材
TWI554703B (zh) 閥裝置
WO2019172311A1 (ja) 燃料供給装置
JP4348185B2 (ja) 液体を制御するための弁
CN104919172B (zh) 具有燃料引导部件、燃料喷射阀和连接元件的燃料喷射系统
JP2005307858A (ja) 圧電ダイヤフラムポンプ
RU2667197C2 (ru) Конструкция оконечного уплотнения направляющей-распределителя для топлива для бензинового двигателя с непосредственным впрыском
US9987570B2 (en) Filter element and filtering device
US10655584B2 (en) Gasoline direct injection rail
US20170241385A1 (en) Fuel supply device
JP7150624B2 (ja) Egrバルブ
JP2015151927A (ja) デリバリパイプ
US20220287191A1 (en) Ventilation structure
US9553440B2 (en) Wire seal assembly
JP2007332975A (ja) フランジ付カラーを含む締結構造体
JP2011080615A (ja) ミストノズルの装着方法
WO2016170732A1 (ja) 燃料供給装置
JP7153222B2 (ja) 電磁弁
JP6314469B2 (ja) フィラーパイプと燃料タンクとの結合構造
JP2017019355A (ja) フィラーパイプ
JP2012188939A (ja) 燃料供給ユニット
JP5483972B2 (ja) 燃料タンク内部品の取付構造
US20160069457A1 (en) Slide ring seal
KR20070057536A (ko) 클러치 어셈블리

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220530

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220530

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220606

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220607

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220805

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220809

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221025

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20221031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20221031

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20221130

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20230307

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20230404