JP2006226472A - 弾性シール層付き流体輸送用ホース及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】相手パイプとの接続のためのコストを安価となし得る燃料輸送用ホース及びその製造方法を提供する。
【解決手段】燃料に対して耐透過性を有するバリア層としての樹脂層14にて内層が構成され、径方向外方に環状に膨出したバルジ部18を有する剛性の相手パイプ16を接続側の端部20に嵌入させる状態に相手パイプ16に接続される燃料輸送用ホース10の接続側の端部20の内面に、相手パイプ16の外面に弾性接触してシールをなす弾性シール層30を膜状にコーティング形成しておく。
【選択図】 図1

Description

この発明は自動車の燃料輸送用ホース等として好適な流体輸送用ホース、特に弾性シール層の付いた流体輸送用ホース及びその製造方法に関する。
自動車の燃料輸送用ホースとして、従来、振動吸収性,組付性等の良好な一般的なゴムホース、例えば耐ガソリン透過性の優れるNBR・PVC(アクリロニトリルブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンド)等が用いられて来たが、近年自動車用燃料等の透過規制は地球環境保全の観点から厳しく、今後もその規制の一層の強化が予想される。
自動車の燃料輸送用ホースに耐燃料透過性を持たせるため、ゴム等の弾性体から成るホース本体管の内側に、燃料に対して耐透過性を有する硬質の樹脂層を燃料の透過バリア層として積層形成した形態のものが従来提案され用いられている。
但し耐燃料透過性を有する樹脂層は材質的に硬い層であるため、その内面に金属パイプ等剛性の相手パイプを直接嵌入させるようにすると、相手パイプと燃料輸送用ホース、詳しくはその内面の樹脂層との間のシール性が不十分となり、また相手パイプをホース軸端の開口からその内部に嵌入作業する際に大きな力を必要とし、作業性が悪化する問題を生ずる。
このようなことから、従来図5(A)に示すような接続構造が提案されている(下記特許文献1)。
同図において200は燃料輸送用ホース(以下単にホースとする)で、202はゴムから成るホース本体管、204はその内面に積層形成された耐燃料透過性を有する透過バリア層としての硬質の樹脂層である。
ここで樹脂層204は、ホース200軸端に到るまでホース本体管202の内面に積層形成されている。
この接続構造では、図5(B)に示す剛性の相手パイプ208と接続される端部212の内面に、耐燃料透過性を有する長い筒状のシールゴム206を成形してこれを樹脂層204の内面に一体に加硫接着せしめ、相手パイプ208をかかるシールゴム206を介して樹脂層204に嵌入させ、互いを嵌め合せるようにしている。
この接続構造では、相手パイプ208を直接樹脂層204に対して嵌入させる場合に比べてシール性は良好であり、また嵌入作業する際の作業性は改善される。
しかしながらこの図5(A)に示すホース接続構造の場合、シールゴム206が耐燃料透過性を有する高価な材料から成っているため、ホース200が高コストのものとなってしまう。
下記特許文献2には、この問題点を改善した接続構造が開示されている。
図5(B),(C)はその具体例を示している。
図5(B)に示しているようにこの接続構造では、樹脂層204の先端近傍の内面に環状の凹所214を形成して、そこに耐燃料透過性の弾性シールリング216を装着し、その弾性シールリング216の内面に相手パイプ208を嵌合接触させるようにしている。
ここで相手パイプ208の嵌入側の先端部には環状且つ径方向外方に膨出したバルジ部210が形成されており、このバルジ部210が、弾性シールリング216を径方向外方に弾性圧縮させるようにしてその内部に食い込んでいる。
尚ホース200の内面には、相手パイプ208の先端部に軸方向に当接してその嵌入量を規定する、図中下向き即ち径方向内方への突出部が形成されている。
同図において220はクランプ部材であって、ホース本体管202の端部212がそのクランプ部材220により外面から縮径方向に締め付けられ、相手パイプ208に固定されている。即ちクランプされている。
この図5(B),(C)の接続構造において、弾性シールリング216は次のようにして環状の凹所214に嵌込状態に組み込む。
図6はその方法を具体的に示している。
図6(A)において、222は弾性シールリング216の組付治具で、ロッド部224及びその先端部に円盤状の押圧部226を有している。
ここで押圧部226は、図中左側即ち前面側にテーパ面228を備えている。
この押圧部226の更に図中左側、即ち先端側には外周形状が8字状をなす保持部230が備えられている。
この組付方法では、保持部230に弾性シールリング216を8字状に変形させた状態で保持させておき、そして組付治具222を、円盤状の押圧部226でホース200の端部212を拡径させながら端部212内部に押し入れ、そして弾性シールリング216が環状の凹所214に達したところで、組付治具222を回転させて保持部230に保持されている弾性シールリング216を保持部230から離脱させ、凹所214に組み付ける。
しかしながら図5(B),(C)に示す接続構造の場合、図5(A)に示す接続構造と比べれば弾性シールリング216に要する材料コストが安価であるものの(材料の使用量が少なくて済む)、図5(A)に示すシールゴム206と同様に弾性シールリング216が成形品であって、その成形のために要するコストが高く、またかかる弾性シールリング216をホース200の端部212内面、具体的には環状の凹所214内に嵌込状態に組み込むための工程を別途に要する問題がある。
しかもその組込工程は複雑で面倒を伴ない、加えて弾性シールリング216は文字通りリング状をなしていて組付けに際して捩れを起す可能性があり、組付けを上手く行わないと組付不良が発生する恐れがある。
従って組付工程の後において弾性シールリング216が正しく所定の位置に且つ正しい組付姿勢で組み付いているか否かを検査する検査工程も不可欠になるといった問題があり、その組付工程や検査工程を含む、接続のための全体のコストが依然として十分安価でないといった問題を内包している。
以上燃料輸送用ホースを例として説明したが、このような問題は輸送流体の透過を防止するために、輸送流体に対して耐透過性を有するバリア層としての樹脂層にて内層が構成されて成るホースに共通して生じ得る問題である。
特開平8−294979号公報 特開2002−54779号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、相手パイプとの接続のためのコストを安価となし得る流体輸送用ホース及びその製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1は流体輸送用ホースに関するもので、輸送流体に対して耐透過性を有するバリア層としての樹脂層にて内層が構成され、径方向外方に環状に膨出したバルジ部を有する剛性の相手パイプを接続側の端部に嵌入させる状態に該相手パイプに接続される流体輸送用ホースであって、前記接続側の端部の内面に、前記相手パイプの外面に弾性接触してシールをなす弾性シール層が膜状にコーティング形成されていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、前記弾性シール層が前記相手パイプの前記バルジ部に接触する部分に軸方向に部分的にコーティング形成されていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性シール層が10〜200μmの膜厚で形成されていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記流体輸送用ホースが自動車の燃料輸送用ホースであることを特徴とする。
請求項5は、請求項4において、前記流体輸送用ホースがゴム製のホース本体管を有していて該ホース本体管の内側に、燃料に対して耐透過性を有するバリア層としての、該ホース本体管よりも硬質の前記樹脂層が積層形成されていることを特徴とする。
請求項6は請求項1の弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法に関するもので、該弾性シール層を形成する前のホースの前記端部の開口を蓋体で閉鎖して該端部を下向きとなし、該弾性シール層の材料と溶剤とを含む塗布液の供給管を通じてタンク内の該塗布液を該蓋体を貫通して該端部の内部に供給し、目的とする深さまで溜めて、しかる後該塗布液を該端部の内部から抜き取ることによって、該端部の内面に該塗布液を塗布し、その後前記溶剤を飛散除去することで、該端部の内面に前記弾性シール層をコーティング形成することを特徴とする。
次に請求項7は請求項2の弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法に関するもので、請求項6において前記端部の内面に前記開口の位置から所定高さまで筒体を密着嵌合させて、該端部の内面を該筒体にてマスクし、その状態で前記端部の内部に前記塗布液を供給することで、該端部の内面に該塗布液を部分的に塗布し、以って前記弾性シール層を部分的にコーティング形成することを特徴とする。
請求項8のものは、請求項7において、前記筒体が前記蓋体に一体的に設けてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、ホース(流体輸送用ホース)の接続側の端部の内面に、相手パイプの外面に弾性接触してシールをなす弾性シール層を膜状にコーティング形成したもので、本発明によれば、図5(A)の長い筒状のシールゴム206や図5(B),(C)の弾性シールリング216といった成形品を接続部のシールのために必要とせず、従ってその成形品自体に要するコストを削減することができるとともに、その成形品をホースに対して組み付ける必要もないため、その組付けのための工数及び組付後において成形品が正しく組み付けられているか否かを検査する工程も省くことができる。
一方で本発明においては、ホースの接続側の端部の内面に膜状にコーティング形成した弾性シール層が、ホースと相手パイプとの間を良好にシールし、輸送流体が外部に漏出するのを良好に防止することができる。
この弾性シール層のコーティング形成の場合、材料の使用量は僅かであり、しかもコーティングによる弾性シール層の形成は容易に行うことができ、従って本発明によればホースを相手パイプに接続するためのコストを安価となすことができる。
本発明においては、上記弾性シール層を相手パイプのバルジ部に接触する部分に軸方向に部分的にコーティング形成しておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、弾性シール層として用いられる高価な材料の使用量を更に少なくすることができ、コストを更に安価となすことができる。
また輸送流体に対して耐透過性を有する弾性シール層は一般に相手パイプに対して滑りの良くないものであり、このような弾性シール層が相手パイプとの軸方向の接触面全長に亘って形成されていないことによって、更にはまたこのような弾性シール層が形成されていない部分においては樹脂層がホース内面に露出した状態となるため、相手パイプをホースの接続側の端部に嵌入させる際に抵抗少なく、より良好に嵌入させることができる利点も得られる。
本発明において、上記弾性シール層は10〜200μmの膜厚で形成しておくことができる(請求項3)。
また本発明は、特に自動車の燃料輸送用ホースに適用して好適なものである(請求項4)。
更にこの場合において、ホースをゴム製のホース本体管と、その内側に燃料に対して耐透過性を有するバリア層としての、ホース本体管よりも硬質の樹脂層を積層形成したものとなしておくことができる(請求項5)。
請求項6は、請求項1の弾性シール層付きホースを製造するに際して、端部の開口を蓋体で閉鎖して下向きとなすとともに、弾性シール層の材料と溶剤とを含む塗布液の供給管を通じタンク内の塗布液を蓋体を貫通して端部の内部に供給し、目的とする深さまでこれを溜めて、しかる後塗布液をその端部から抜き取ることによって端部内面に塗布液を塗布し、その後溶剤を飛散除去して、弾性シール層を端部の内面にコーティング形成するもので、このようにすれば容易に接続側の端部の内面にのみ、即ち端部全体を塗布液中にディッピングして塗布する場合と異なって外面を塗布することなく、内面だけに塗布液を塗布し、弾性シール層をコーティング形成することができる。
次に請求項7は、請求項2の弾性シール層付きホースを製造するに際し、端部の内面にその開口の位置から所定高さまで筒体を密着嵌合させて、その端部の内面を筒体にてマスクし、その状態で端部の内部に塗布液を供給することで、端部の内面に塗布液を軸方向において部分的に、即ち上記相手パイプのバルジ部に接触する部分に部分的に塗布し、弾性シール層をコーティング形成するもので、この方法によれば必要な箇所にだけ容易に弾性シール層をコーティング形成することができる。
この場合において上記筒体を蓋体に一体的に設けておくことができる(請求項8)。
このようにすれば、蓋体をホースにおける接続側の端部に装着することで、同時に必要な箇所を筒体にてマスクした状態とすることができ、端部の内面に対する塗布液の塗布を更に容易に行うことができる。
即ち弾性シール層のコーティング形成を更に容易に行うことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は自動車の燃料輸送用ホース(以下単にホースとする)で、12はその主体をなすゴム弾性体から成るホース本体管、14はその内面に積層形成された、燃料に対して耐透過性を有するバリア層としての硬質の樹脂層である(樹脂層の厚みは例えば50〜100μm)。
16は接続相手となる金属製の剛性の相手パイプで、その先端部に径方向外方に環状に膨出した断面湾曲形状をなすバルジ部18が形成されている。
この図1に示す接続構造では、相手パイプ16がホース10における接続側の端部20の軸端の開口22からホース12の内部、詳しくは接続側の端部20の内部に軸方向に嵌入された上、端部20がホースクランプ23にて外周面から縮径方向に締め付けられることで、ホース10と相手パイプ16とが抜止状態に接続される。
ここでホースクランプ23は、環状且つ帯状をなす締付バンド24と、締付機構26とを有しており、ねじ28を締め込むと締付機構26によって締付バンド24が、ホース10における端部20を縮径方向に締め付けて、端部20を相手パイプ16に対し強固に固定する。
この実施形態において、ホース10における接続側の端部20の内面には、相手パイプ16の外面に弾性接触してシールをなす弾性シール層30が膜状にコーティング形成されている。
ここで弾性シール層30は接続側の端部20の内面全体、即ち相手パイプ16との接触部分に全長に亘って形成されておらず、軸方向において部分的に、詳しくは相手パイプ16のバルジ部18に接触する部分にのみ部分的に形成されている。
具体的には、図2に示しているようにバルジ部18に対して図中左側の位置から右側の位置にかけて軸方向長Lに亘って部分的に弾性シール層30がコーティング形成されている。
この実施形態においてL=10mmとされている。
従って接続側の端部20において、内側の樹脂層14が弾性シール層30のコーティング形成されていない部分でホース内面に露出せしめられている。
この実施形態において、弾性シール層30は膜厚=10〜200μmでコーティング形成されている。
本実施形態において、ホース本体管12としては、例えばフッ素ゴム(FKM),アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR),アクリロニトリルブタジエンゴムとポリ塩化ビニルのブレンド材(NBR・PVC),水素添加アクリロニトリルブタジエンゴム(H−NBR),エピクロルヒドリンゴム(ECO),クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)等を好適に用いることができる。
また、これらのゴムは単層で用いても良いが、複層、例えば、NBRの外層にCSMを適用して耐候性を持たせたり、耐燃料性とコストから内層FKM,外層NBR・PVCといったように耐候性,耐燃料性,コストの観点から材料を組み合わせても良い。
また燃料に対する耐透過性の樹脂層14としては、例えばフッ素樹脂,ポリビニリデンフルオライドやビニリデンフルオライドの共重合体樹脂(例えばビニリデンフルオライドとクロロトリフルオロエチレンの共重合体樹脂)或いはポリエステル樹脂(例えばポリブチレンナフタレート,ポリブチレンテレフタレート)等を好適に用いることができる。
一方燃料に対する耐透過性の弾性シール層30としては、例えばFKM,NBR,NBR・PVC,H−NBR,ECO等を好適に用いることができる。
図3は弾性シール層30のコーティング形成方法を表わしている。
同図において32はタンクで、内部に弾性シール層30用の材料と溶剤等を含む塗布液Tが収容されている。
34はホース10における接続側の端部20の開口22を閉鎖する蓋体で、36はタンク32から延び出して内部の塗布液Tを供給する供給管である。
38は端部20の軸端即ち開口22の位置から図中所定高さに亘って端部20の内面に嵌合し、同内面を開口22の位置から所定高さに亘ってマスクする筒体で、この実施形態では蓋体34に一体的に設けられている。
この実施形態では、ホース10における端部20の開口22を蓋体34で閉鎖した状態としてこれを下向きとなし、そしてタンク32内の塗布液Tを、供給管36を通じ端部20の内部に供給し、目的とする高さまで端部20の内部に塗布液Tを溜める(図3(B))。
その後端部20の内部に溜めた塗布液Tを、抜き取ることによって、端部20の内面に且つ上記長さLに亘って塗布液Tを端部20の内面に部分的に塗布することができる。
その後、塗布液T中の溶剤を飛散除去することによって、弾性シール層30の材料だけを端部20の内面に上記長さLに亘って部分的にコーティング形成する。
尚端部20の内部への塗布液Tの供給は、例えば端部20をタンク32に対して相対的に下向きに移動させることによって行うことができ、またこの場合端部20の内部に溜める塗布液Tの深さは、端部20のタンク32に対する相対的な下向きの移動量をコントロールすることによって制御することができる。
この場合、タンク32を固定状態として端部20を下向きに移動させても良いし、或いはまた場合によって端部20を固定状態としておいてタンク32を上向きに移動させるようになしても良い。
また端部20内部に溜めた液を抜き取るには、そのまま端部20をタンク32に対して相対的に上向きに移動させることによって行うことができる。
但しこれはあくまで一例である。
本実施形態においては、長い筒状のシールゴムや弾性シールリングといった成形品を必要としないため、コストを削減することができ、またそれら成形品の組付け及びその検査を省くことができる。
また本実施形態では、ホース10の接続側の端部20の内面に膜状にコーティング形成した弾性シール層30が、ホース10と相手パイプ16との間を良好にシールし、輸送流体が外部に漏出するのを良好に防止する。
更に本実施形態では、弾性シール層30を相手パイプ16のバルジ部18に接触する部分に軸方向に部分的にコーティング形成していることから、弾性シール層30として用いられる高価な材料の使用量を少なくすることができ、コストをより安価となすことができる。
また輸送流体に対して耐透過性を有する弾性シール層30は相手パイプ16に対して滑りの良くないものであり、このような弾性シール層30が相手パイプ16との軸方向の接触面全長に亘って形成されていないことによって、更にはまた弾性シール層30が形成されていない部分においては樹脂層14が露出した状態となるため、相手パイプ16をホース10の接続側の端部20に嵌入させる際に抵抗少なく、より良好に嵌入させることができる。
また本実施形態の方法によれば、相手パイプ16のバルジ部18に接触する部分にのみ容易に弾性シール層30をコーティング形成することができる。
図4は本発明の他の実施形態を示したもので、この例は軸端に到るまで端部20の内面に弾性シール層30をコーティング形成した例である。
このように端部20の内面全体に弾性シール層30をコーティング形成するには、図3の方法において筒体38を除いておけば良い。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明は燃料輸送用ホース以外の各種用途のホースに対して適用することも可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態,態様で構成実施可能である。
本発明の一実施形態である弾性シール層付きホースを相手パイプとの接続状態で示す図である。 図1におけるホースを相手パイプとの組付前の状態で示す図である。 同ホースの製造方法の要部工程の説明図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 従来のホースと相手パイプとの接続構造を示す図である。 従来のホースと相手パイプとの、図5とは異なった接続構造を示す図である。
符号の説明
10 燃料輸送用ホース(流体輸送用ホース)
12 ホース本体管
14 樹脂層
16 相手パイプ
18 バルジ部
20 端部
22 開口
30 弾性シール層
32 タンク
34 蓋体
36 供給管
38 筒体
T 塗布液

Claims (8)

  1. 輸送流体に対して耐透過性を有するバリア層としての樹脂層にて内層が構成され、径方向外方に環状に膨出したバルジ部を有する剛性の相手パイプを接続側の端部に嵌入させる状態に該相手パイプに接続される流体輸送用ホースであって
    前記接続側の端部の内面に、前記相手パイプの外面に弾性接触してシールをなす弾性シール層が膜状にコーティング形成されていることを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホース。
  2. 請求項1において、前記弾性シール層が前記相手パイプの前記バルジ部に接触する部分に軸方向に部分的にコーティング形成されていることを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホース。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性シール層が10〜200μmの膜厚で形成されていることを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホース。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記流体輸送用ホースが自動車の燃料輸送用ホースであることを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホース。
  5. 請求項4において、前記流体輸送用ホースがゴム製のホース本体管を有していて該ホース本体管の内側に、燃料に対して耐透過性を有するバリア層としての、該ホース本体管よりも硬質の前記樹脂層が積層形成されていることを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホース。
  6. 請求項1の弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法であって
    該弾性シール層を形成する前のホースの前記端部の開口を蓋体で閉鎖して該端部を下向きとなし、該弾性シール層の材料と溶剤とを含む塗布液の供給管を通じてタンク内の該塗布液を該蓋体を貫通して該端部の内部に供給し、目的とする深さまで溜めて、しかる後該塗布液を該端部の内部から抜き取ることによって、該端部の内面に該塗布液を塗布し、その後前記溶剤を飛散除去することで、該端部の内面に前記弾性シール層をコーティング形成することを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法。
  7. 請求項2の弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法であって
    請求項6において前記端部の内面に前記開口の位置から所定高さまで筒体を密着嵌合させて、該端部の内面を該筒体にてマスクし、その状態で前記端部の内部に前記塗布液を供給することで、該端部の内面に該塗布液を部分的に塗布し、以って前記弾性シール層を部分的にコーティング形成することを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法。
  8. 請求項7において、前記筒体が前記蓋体に一体的に設けてあることを特徴とする弾性シール層付き流体輸送用ホースの製造方法。
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