JP6171684B2 - カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、可動ミラーを有する一眼レフカメラに関し、特にカメラの可動ミラーの駆動機構とその周辺構造に関する。
一眼レフカメラの内部には、撮像光学系の光路上に挿入されて被写体光をファインダ光学系へ反射させるダウン位置(光路上への進出位置)と、撮像光学系の光路から退避して被写体光をシャッタ側へ通過させるアップ位置(光路からの退避位置)に昇降回動可能な可動ミラー(クイックリターンミラー)が設けられている。また、可動ミラーの後方に、イメージセンサやフィルムなどの撮像媒体への露光を制御するシャッタが設けられる。
可動ミラーの駆動を行わせるミラー駆動機構と、シャッタの走行とシャッタチャージを行わせるシャッタ制御機構を、可動ミラーを収納したミラーボックスの一方と他方の側部に振り分けた配置構造にすると、カメラの横幅方向の小型化が制約される。これに対して特許文献1のカメラでは、ミラーボックスの一方の側部にミラー駆動機構とシャッタ制御機構を集約して配置している。
特開2006-126389号公報
ミラーボックスの一方の側部にミラー駆動機構とシャッタ制御機構をまとめて設ける場合、部品の相互干渉によるスペースの制約が大きいという問題がある。特に引用文献1のカメラのようにミラー駆動用のモータとシャッタチャージ用のモータを個別に備える場合には、限られたスペース内での部品配置が難しく、例えばカメラの横幅方向のサイズを抑える代わりに、上下方向(高さ方向)や前後方向(光軸方向)のサイズが大きくなってしまうおそれがあった。そこで本発明は、スペース効率に優れた内部構造を有してコンパクトに構成できるカメラを提供することを目的とする。
本発明は、撮像光学系の光軸と直交する方向に延びる昇降回動軸に軸支され、撮像光学系の光路上に斜設されてファインダ光学系に被写体光を導く進出位置と、撮像光学系の光路から上方に退避して光路後方のシャッタ側への被写体光の通過を許す退避位置とに昇降回動可能な可動ミラーを備えたカメラに関するものであり、可動ミラーを回動させるミラー駆動機構を以下の要素により構成したことを特徴としている。可動ミラーの側方に、該可動ミラーの昇降回動に対応する上下方向に直進移動可能に支持され、上方への移動によって可動ミラーを退避位置に回動させ、下方への移動によって可動ミラーを進出位置に回動させるスライダを備える。また、可動ミラーの昇降回動軸よりも上方位置に、スライダの直進移動方向と平行な上下方向を向く回転軸を中心として回転可能な端面カム部材が設けられる。端面カム部材には、スライダに設けたカムフォロアが当接する端面カムが形成される。端面カム部材は端面カム駆動手段によって回転駆動され、端面カム部材が回転すると、端面カムとカムフォロアを介してスライダの上下方向位置が変化して可動ミラーの位置が制御される。なお、本発明における上下方向とは、可動ミラーを正面から(撮像光学系の光軸に沿って)見て、該可動ミラーを昇降回動軸を中心に回動させたときの可動ミラー上の所定箇所の変位の方向(昇降回動軸に直交する方向)を意味する。
回転出力軸を有するミラー駆動モータと、該ミラー駆動モータの回転出力軸の駆動力を端面カム部材に伝達するミラー駆動ギヤ列によって端面カム駆動手段を構成することができる。この場合、ミラー駆動モータを、スライダに対して可動ミラーの昇降回動軸に沿うカメラの横幅方向に離間する位置に、回転出力軸を上方に向けて配置した上で、上下方向に向く回転軸で軸支される複数のギヤによってミラー駆動ギヤ列を構成し、この複数のギヤをミラー駆動モータとスライダの間のカメラの横幅方向のスペースに並べて配置するとよい。
さらに、スライダとミラー駆動モータの間のカメラ横幅方向のスペースに、シャッタを駆動させるシャッタ駆動機構を設けてもよい。
また、シャッタ駆動機構のチャージ動作を行わせるシャッタチャージ機構を、以下の要素によって構成するとよい。揺動によってシャッタ駆動機構のチャージ動作を行わせるシャッタチャージレバーと、回転に応じてシャッタチャージレバーを揺動させる周面カムを有する周面カム部材と、シャッタチャージモータの回転出力軸の駆動力を周面カム部材に伝達するシャッタチャージギヤ列を備える。シャッタチャージレバー、周面カム部材、シャッタチャージギヤ列の構成ギヤはいずれも、可動ミラーの昇降回動軸と平行な回転軸で支持される。また、シャッタチャージモータの回転出力軸も可動ミラーの昇降回動軸と平行な方向に延出される。そして、シャッタチャージレバー、周面カム部材及びシャッタチャージギヤ列をスライダの下方に支持させ、シャッタチャージモータをシャッタ駆動機構の下方に支持させると、特にスペース効率に優れた好ましい配置となる。
ミラー駆動機構、シャッタ駆動機構及びシャッタチャージ機構は、可動ミラーを内部に支持するミラーボックスと電池を収納する電池室との間に配置することが好ましい。また、電池室の前方に突出する前方突出部と、該前方突出部とミラーボックスの間に位置する指掛け凹部を外面形状に含むグリップ部を有し、ミラー駆動モータを指掛け凹部の後方に位置させるとよい。
カメラ上面に、撮像光学系の光軸と平行な前後方向における後部よりも前部を上方に位置させた傾斜配置の情報表示器を設け、該情報表示器の前部の下方スペースにミラー駆動ギヤ列と端面カム部材を設けるとよい。
スライダの具体的構成としては、可動ミラーの保持部材に設けた被押圧部に対して下方から当接する第1の当接部を有し、上方に移動するとき第1の当接部で被押圧部を押圧して可動ミラーを退避位置に回動させる第1のスライダと、この第1のスライダに対して上下方向に相対移動可能であり、可動ミラーの保持部材の被押圧部に対して上方から当接する第2の当接部を有し、下方に移動するとき第2の当接部で被押圧部を押圧して可動ミラーを進出位置に回動させる第2のスライダと、第1の当接部と第2の当接部の間隔を小さくさせる方向に第1のスライダと第2のスライダを相対的に付勢する弾性結合部材によってスライダを構成するとよい。
この場合、第1のスライダにカムフォロアを設けた上で、該カムフォロアを端面カムに当接させる上方へ第1のスライダを付勢するスライダ付勢部材を備えるとよい。弾性結合部材はスライダ付勢部材よりも強い付勢力で、第1のスライダに対して第2のスライダを下方に付勢する。
第1のスライダと第2のスライダは、第1の当接部と第2の当接部の上下方向の最小間隔を制限する間隔制限部を有し、該間隔制限部による第1の当接部と第2の当接部の最小間隔を、所定のクリアランスをもって可動ミラー保持部材の被押圧部を保持する大きさに設定することが好ましい。
スライダは、撮像光学系の光軸と平行な前後方向に位置を異ならせて設けられた2つの平行なガイドシャフトによって上下方向に直進案内され、この2つのガイドシャフトの間の前後方向位置にカムフォロアを備えることが好ましい。
端面カム部材を上下方向にクリアランスを持って支持し、この端面カム部材をスライダのカムフォロア側に向けて付勢した構造にしてもよい。
以上の本発明によれば、可動ミラーの駆動機構をはじめとする内部構造が可動ミラーの一方の側部に沿うスペースに効率良く配置され、部品点数に比してコンパクトなカメラを得ることができる。
本発明を適用した一眼レフカメラの光学系の概略を示す図である。 同カメラの内部構造を示す正面図である。 同カメラの内部構造の上面図である。 電池室を取り除いて示した同カメラの内部構造の側面図である。 電池室を取り除いて示した同カメラの内部構造の斜視図である。 図5から一部の構成要素を取り除いて示した同カメラの内部構造の斜視図である。 ミラー駆動機構とシャッタチャージ機構の斜視図である。 ミラー駆動機構とシャッタチャージ機構の正面図である。 ミラー駆動機構とシャッタチャージ機構の側面図である。 ミラー駆動機構とシャッタチャージ機構の上面図である。 ミラーダウン状態におけるミラー駆動機構を示す側面図である。 ミラーダウン状態におけるミラー駆動機構とシャッタチャージ機構の要部を示す側面図である。 ミラーアップ状態におけるミラー駆動機構とシャッタチャージ機構の要部を示す側面図である。 ミラー駆動機構の上面図である。 図3のXV-XV線に沿う端面カムギヤの断面図である。
図1に示す一眼レフカメラ(以下、カメラ)10は、カメラ本体11の前面に交換式のレンズ鏡筒12を着脱させるレンズマウント13を有し、カメラ本体11の内部にミラーボックス14が設けられている。ミラーボックス14内には可動ミラー(クイックリターンミラー)15が設けられる。可動ミラー15は、メインミラー保持枠(可動ミラーの保持部材)16上にメインミラー17を固定的に支持し、メインミラー保持枠16の背面側にサブミラー18を回動可能に支持した構造になっており、メインミラー保持枠16の両側に突出する一対のメインミラーヒンジ(昇降回動軸)16xがミラーボックス14の両側壁に軸支されている。可動ミラー15の後方にはフォーカルプレーンシャッタ(以下、シャッタ)19が設けられ、シャッタ19の後方にはイメージセンサ(撮像用受光媒体)20が設けられている。シャッタ19は先幕と後幕で構成され、シャッタ駆動ユニット(シャッタ駆動機構)35(図2、図4、図5)によって先幕と後幕を所定の時間差で走行させることにより、イメージセンサ20側に被写体光を通過させる。なお、本実施形態のカメラ10は、撮像用受光媒体にイメージセンサ20を用いるデジタルカメラであるが、撮像用受光媒体として銀塩フィルムを用いるカメラに対しても本発明は適用が可能である。
以下の説明では、レンズマウント13にレンズ鏡筒12を取り付けた状態で、レンズ鏡筒12内の撮影レンズ12aからイメージセンサ20に至る撮像光学系の光軸Oに沿う方向をカメラ10の前後方向とし、被写体側を前方、イメージセンサ20側を後方とする。また、メインミラーヒンジ16xは光軸Oに対して直交する方向に延出されており、このメインミラーヒンジ16xの延出方向をカメラ10の左右方向(横幅方向)とする。また、図2や図8のようにカメラ10を正面から見て、メインミラーヒンジ16xを軸として可動ミラー15を回動させたときの該可動ミラー15上の所定箇所の変位(移動軌跡)の方向をカメラ10の上下方向とする。つまり、カメラ10の前後方向に延びる軸線と、左右方向に延びる軸線と、上下方向に延びる軸線はそれぞれが互いに直交する関係にある。
可動ミラー15は、メインミラーヒンジ16xを軸として、シャッタ19の前方の光路上に光軸Oに対して約45度の角度で斜設されるダウン位置(進出位置:図1の実線、図2、図5ないし図12)と、シャッタ19の前方の光路から退避したアップ位置(退避位置:図1の二点鎖線、図13)の間で昇降回動される。先にカメラ10における上下方向を定義したが、この上下方向のうち、可動ミラー15のアップ位置に向かう方向が上方、可動ミラー15のダウン位置に向かう方向が下方である。図1、図8、図11及び図12に示すように、可動ミラー15を挟んで位置するミラーボックス14の両側壁のうち一方(正面から見て左側)の内面からダウン位置決め突起25が突出しており、このダウン位置決め突起25に対してメインミラー保持枠16の一側部に設けたストッパ部16aを当接させることで、可動ミラー15のダウン位置が定められる。ダウン位置決め突起25はミラーボックス14に対する取付位置の微調整が可能である。また、ミラーボックス14内には、可動ミラー15をアップ位置に回動させたときにメインミラー保持枠16の上面が当接可能なミラーアップ緩衝材26が設けられている。
可動ミラー15の上方にペンタプリズム21が保持され、ペンタプリズム21の出射面の後方に接眼レンズ22が設けられている。ペンタプリズム21と接眼レンズ22はファインダ光学系を構成している。レンズ鏡筒12内の撮影レンズ12aを通してミラーボックス14内に入射する被写体光は、可動ミラー15がダウン位置にあるときには、メインミラー17により上方へ反射されてペンタプリズム21に入り、ペンタプリズム21内で反射されて接眼レンズ22を通して被写体像を観察することができる。この状態では、ペンタプリズム21の後方に設けた測光ユニット27による測光が可能である。また、可動ミラー15のダウン位置では、サブミラー18はメインミラー17に対して斜め下方に向けて突出し、サブミラー18によって被写体光の一部がミラーボックス14の下方の測距ユニット28に導かれ、被写体距離を検出することができる。
一方、可動ミラー15がアップ位置にあるときには、撮影レンズ12aを通してミラーボックス14内に入射する被写体光はメインミラー17で反射されずにシャッタ19側に進み、シャッタ19を開くことでイメージセンサ20の受光面上に光を入射させることができる。可動ミラー15のアップ位置では、サブミラー18はメインミラー保持枠16の背面側に格納される。カメラボディの後面に設けたLCDモニタ29には、イメージセンサ20により得られる被写体の電子画像や、電子画像以外の各種の情報を表示することができる。また、カメラ10の外面のうち、ペンタプリズム21収納部分の側方の上面側にも情報表示用のサブLCD(情報表示器)30(図2、図4)が設けられている。サブLCD30は、視認性を高めるために、前後方向における後部よりも前部を上方に位置させる傾斜をつけて設置されている。
図2以下を参照してカメラ10を構成するカメラ本体11の内部構造の詳細を説明する。ミラーボックス14は左右方向に離間する一対の側壁部を有し、ミラーボックス14の後部に後方固定板31が固定されている。図2及び図3に示すように、ミラーボックス14の一方(正面から見て左側)の側方に離間させて、電池を収納する電池室32が設けられている。図4と図5は電池室32を取り除いた状態を示している。ミラーボックス14と電池室32の前方は前カバー33(図3のみに示す)で覆われている。前カバー33は、電池室32の前部を覆って前方に突出する形状の前方突出部33aと、これに隣接する指掛け凹部33bを有し、カメラ10を保持する際に把持されるグリップ部の基本形状が前方突出部33aと指掛け凹部33bによって構成される。
ミラーボックス14と電池室32の間のスペースに、可動ミラー15の昇降回動を行わせるミラー駆動機構40と、シャッタ19の保持及び走行を行わせるシャッタ駆動ユニット35と、シャッタ19のチャージ動作を行わせるシャッタチャージ機構60が設けられている。
ミラー駆動機構40は、ミラー駆動モータ(端面カム駆動手段)41と、ミラー駆動モータ41の回転出力軸41aの駆動力を伝達する減速ギヤ列(端面カム駆動手段、ミラー駆動ギヤ列)42と、減速ギヤ列42を介して回転駆動力が伝達される端面カムギヤ(端面カム部材)43と、端面カムギヤ43によって位置制御されるスライダ44を備えている。図2や図8のように正面視した状態で、ミラー駆動モータ41が電池室32の上半部分に沿って位置し、スライダ44がミラーボックス14の上半部分に沿って位置し、この左右方向に離間するミラー駆動モータ41とスライダ44の上部に減速ギヤ列42と端面カムギヤ43が位置する配置になっている。ミラー駆動機構40はミラーボックス14と電池室32の間のスペースにおける上半部分に配置されており、特に減速ギヤ列42と端面カムギヤ43はメインミラーヒンジ16xよりも上方に位置している。また、図3に示すように、前後方向においては、ミラー駆動モータ41の略全体と減速ギヤ列42の一部は指掛け凹部33bの背後に位置している。
ミラー駆動モータ41は長手方向を上下方向に向けて配置され、回転出力軸41aを上方に向けて突出させている。回転出力軸41a上にはピニオン41bが支持されており、回転出力軸41aとピニオン41bが一体的に回転する。減速ギヤ列42は第1減速ギヤ42a、第2減速ギヤ42b及びアイドルギヤ42cで構成され、減速ギヤ列42を構成する各ギヤと端面カムギヤ43はそれぞれ、ミラー駆動モータ41の回転出力軸41aと平行な(すなわち上下方向を向く)回転軸を中心として回転可能に軸支されている。第1減速ギヤ42aと第2減速ギヤ42bはそれぞれ同軸上に位置する大径ギヤと小径ギヤからなる2段ギヤであり、第1減速ギヤ42aの大径ギヤに対してピニオン41bが噛合し、第1減速ギヤ42aの小径ギヤが第2減速ギヤ42bの大径ギヤに噛合し、第2減速ギヤ42bの小径ギヤがアイドルギヤ42cに噛合している。図8や図10に示すように、ピニオン41bは左右方向において電池室32に近い位置に設けられ、端面カムギヤ43は左右方向においてミラーボックス14の側面に近い位置に設けられ、この左右方向に離間するピニオン41bと端面カムギヤ43の間のスペースを埋めるように減速ギヤ列42が配列されている。
端面カムギヤ43は、アイドルギヤ42cに噛合するギヤ部43aの下部に筒状カム部43bを有している。筒状カム部43bには下方に向く端面カム43cが形成されている、端面カム43cは、ギヤ部43aから最も遠い下方に位置するダウン保持面C1と、ギヤ部43aに近い上方に位置するアップ許容面C2との間を螺旋状のカム面で接続した形態である。図11に示すように、このカム面はアップ用カム面C3とダウン用カム面C4を有しており、アップ用カム面C3の方がダウン用カム面C4よりも傾斜が急な(端面カムギヤ43の単位回転角あたりの軸線方向の変位量が大きい)カム面になっている。端面カムギヤ43の上面にはブラシ43dが固定され(図10)、ブラシ43dとコード板54の接触関係によって端面カムギヤ43の回転位置を検出することができる。
減速ギヤ列42と端面カムギヤ43は、ミラーボックス14及び後方固定板31に対して固定されるミラー駆動ギヤブロックケース72上に支持され、ミラー駆動ギヤブロックカバー73によって上側から保持されている。ミラー駆動モータ41は、モータ本体のうち回転出力軸41aを突出させる側の上端部が、ミラー駆動ギヤブロックケース72に対してネジ留めなどの手法で固定される。
図15は、ミラー駆動ギヤブロックケース72とミラー駆動ギヤブロックカバー73による端面カムギヤ43の保持部分を示している。端面カムギヤ43は、ミラー駆動ギヤブロックケース72の一部をなす底壁部72a上に突設した回転軸72bを軸穴43eに挿入させることで回転可能に支持されており、ミラー駆動ギヤブロックカバー73の一部をなす上壁部73aによって回転軸72bに対して抜け止めされている。底壁部72aと上壁部73aの上下方向の間隔は端面カムギヤ43の軸線方向長さよりもわずかに大きく、端面カムギヤ43のわずかな上下方向移動を許容するクリアランスNが設けられている。端面カムギヤ43は、上壁部73aとの間に挿入した圧縮バネからなるカムフォロア吸収バネ(端面カム付勢部材)74によって、底壁部72aへの接近方向(下方)へ付勢されている。
ミラーボックス14の側面近傍には、前後方向に位置を異ならせて第1ガイドシャフト47と第2ガイドシャフト48が上下方向に延設されている。第1ガイドシャフト47の上端はミラーボックス14に形成した保持部に固定され、第1ガイドシャフト47の下端はミラーボックス14に固定される押さえ板49に固定される。第2ガイドシャフト48の上端はミラーボックス14に形成した保持部に固定され、第2ガイドシャフト48の下端はミラーボックス14に固定される押さえ板50に固定される。この固定状態で第1ガイドシャフト47と第2ガイドシャフト48は互いに平行に延設される。
スライダ44は、第1スライダ45と第2スライダ46をスライダ連結バネ(弾性結合部材)53で弾性的に結合させて構成されている。第1スライダ45は、ミラーボックス14の側面に対向する側板部45aと、この側板部45aに対してミラーボックス14から離れる方向に突出する下方壁部(間隔制限部)45b、上方壁部45c及び接続壁部45dを有している。下方壁部45bと上方壁部45cは上下方向に離間し、かつそれぞれが前後方向に延設されており、この下方壁部45bと上方壁部45cの前部を接続壁部45dで接続している。つまり、下方壁部45b、上方壁部45c及び接続壁部45dは後方に向けて開かれたコ字状の枠部を形成している。下方壁部45bと上方壁部45cに第1ガイドシャフト47を摺動自在に挿通させるガイド孔45e、45fが形成され、第1スライダ45は第1ガイドシャフト47に沿って上下方向に直進移動可能に案内されている。下方壁部45bの先端にはミラー押圧部(第1の当接部)45gが設けられている。ミラー押圧部45gは第2ガイドシャフト48を挟む二股状をなし、ミラー押圧部45gと第2ガイドシャフト48の係合によって第1ガイドシャフト47を中心とする第1スライダ45の回転を規制する。図14には後述する第2スライダ46のミラー押圧部46cと第2ガイドシャフト48の関係が図示されているが、第1スライダ45のミラー押圧部45gとミラー押圧部46cは同様の断面形状を有しており、ミラー押圧部45gとミラー押圧部46cがそれぞれ第2ガイドシャフト48を保持している。
第1スライダ45にはさらに、下方壁部45bの前方に突出するバネ掛け腕45hが設けられ、バネ掛け腕45hに対して第1ミラーアップバネ(スライダ付勢部材)51と第2ミラーアップバネ(スライダ付勢部材)52のそれぞれの下端部が係着されている。第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52の上端部はミラーボックス14に設けたバネ掛け部14a、14b(図6)に係着される。第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52は引張バネからなり、第1スライダ45を上方に向けて移動付勢する。また、第1スライダ45の上部には、側板部45aや上方壁部45cや接続壁部45dによって囲まれ下方に向けて開放された筒状のバネ保持部45iが形成されている。
第1スライダ45の側板部45aの上部には、バネ保持部45iの後方に位置するカムフォロア45jが突設されている。カムフォロア45jの上端は端面カムギヤ43の端面カム43cに対向する位置にあり(図11)、第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52の付勢力はカムフォロア45jを端面カム43cに当接させる方向に作用する。図9、図11ないし図13に示すように、カムフォロア45jは前後方向において第1ガイドシャフト47と第2ガイドシャフト48の間に位置している。カムフォロア45jは、第1ガイドシャフト47や第2ガイドシャフト48の軸線と平行な方向に長手方向を向けた突起部として形成されている。カムフォロア45jにおける端面カム43cとの当接部分は、端面カムギヤ43の回転動作に応じて、アップ用カム面C3やダウン用カム面C4との間で上下方向(第1ガイドシャフト47や第2ガイドシャフト48の軸線と平行な方向)への押圧分力が生じる形状に設定されている。
第2スライダ46は、第1スライダ45の側板部45a、下方壁部45b、上方壁部45c及び接続壁部45dによって囲まれる空間に位置し、第1ガイドシャフト47を摺動自在に挿通させるガイド孔46aが形成されている。第2スライダ46には上方へ向けてガイド突起46bが突設されており、ガイド孔46aは第2スライダ46の底面からガイド突起46bまで貫通している。第1スライダ45と同様に、第2スライダ46は第1ガイドシャフト47に沿って上下方向に直進移動可能に案内されている。第2スライダ46には第2ガイドシャフト48を挟む二股状をなすミラー押圧部(第2の当接部)46cが設けられ、ミラー押圧部46cと第2ガイドシャフト48の係合によって第1ガイドシャフト47を中心とする第2スライダ46の回転が規制される(図14参照)。
第1スライダ45の上方壁部45cと第2スライダ46の上面の間には、スライダ連結バネ53が挿入されている。スライダ連結バネ53は、内側に第1ガイドシャフト47を挿通させた圧縮バネであり、下端部側の内周部にガイド突起46bを挿入させ、上端部側の外周部がバネ保持部45iに挿入されかつカバー板71の裏面に当接することにより、座屈することなく軸線方向に伸縮可能になっている。スライダ連結バネ53は、第2スライダ46を第1スライダ45の下方壁部45bに当接させる方向に付勢し、この付勢力によって第1スライダ45と第2スライダ46が弾性的に結合されてスライダ44を構成する。スライダ44は全体として第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52の付勢力によって上方へ移動付勢されている。スライダ連結バネ53の付勢力は、第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52を合わせた付勢力よりも強く設定されている。なお、本実施形態では第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52の2つのバネを配しているが、単独のバネによってスライダ44を上方へ移動付勢してもよい。
メインミラー保持枠16の一側部には、メインミラーヒンジ16xに近い位置に、スライダ44に接近する方向に突出するミラーシートボス(被押圧部)16bが設けられている。ミラーシートボス16bは円筒状の外面形状を有する。第1スライダ45のミラー押圧部45gと第2スライダ46のミラー押圧部46cはミラーシートボス16bを挟んで上下方向に対向しており、ミラー押圧部45gがミラーシートボス16bの下方、ミラー押圧部46cがミラーシートボス16bの上方に位置する。第1スライダ45と第2スライダ46は上下方向に相対移動可能であり、この相対移動に応じてミラー押圧部45gとミラー押圧部46cの間隔が変化する。図13のようにスライダ連結バネ53の付勢力によって第2スライダ46の下面が第1スライダ45の下方壁部45bに当接する状態でミラー押圧部45gとミラー押圧部46cの間隔が最も小さくなるが、このときのミラー押圧部45gとミラー押圧部46cの最小間隔はミラーシートボス16bの直径よりもわずかに大きく設定されている。このミラー押圧部45gとミラー押圧部46cの最小間隔とミラーシートボス16bの直径の差を最小クリアランスM1と呼ぶ。
スライダ44は、上下方向の移動によって可動ミラー15を動作させる。スライダ44が下方に移動してミラー押圧部46cがミラーシートボス16bを下方に押圧することで可動ミラー15をダウン位置に向けて回動させ、スライダ44が上方に移動してミラー押圧部45gがミラーシートボス16bを上方に押圧することで可動ミラー15をアップ位置に向けて回動させる。
以上の構成からなるミラー駆動機構40の動作を説明する。図2、図5ないし図12は可動ミラー15がダウン位置にあるミラーダウン状態を示している。スライダ44は、可動ミラー15をダウン位置に保持させるミラーダウン保持位置にある。より詳しくは、第1スライダ45は、端面カムギヤ43に形成した端面カム43cのダウン保持面C1によってカムフォロア45jが押圧されることで、第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52の付勢力に抗して下方に位置している。第1スライダ45に伴って第2スライダ46も下方に位置しており、ミラー押圧部46cによってミラーシートボス16bを下方に押圧することで可動ミラー15がダウン位置に保持される。スライダ連結バネ53の付勢力は、第2スライダ46が第1スライダ45から離れて上方へ単独で移動せず、ミラー押圧部46cによるミラーシートボス16bの押圧を維持できる強さに設定されている。
図12に示すように、ミラーダウン状態では、第1スライダ45の下方壁部45b及び第2スライダ46とミラーシートボス16bとの間に前述した最小クリアランスM1よりも大きい拡大クリアランスM2があり、ミラー押圧部45gはミラーシートボス16bから下方へ離間した状態にある。つまり、可動ミラー15がダウン位置にあるとき、第2スライダ46はミラー押圧部46cとミラーシートボス16bの当接関係でそれ以上の下方への移動が規制されるのに対し、第1スライダ45は、端面カム43cのダウン保持面C1にカムフォロア45jが押圧されることによって、第2スライダ46に対して下方へ若干量大きく移動(オーバーチャージ)されている。このように第1スライダ45をオーバーチャージ位置に保持してミラーシートボス16bとの間に拡大クリアランスM2を設けることにより、ミラーシートボス16bとダウン位置決め突起25の当接による可動ミラー15のダウン位置の設定に第1スライダ45が影響を及ぼさず、高精度な可動ミラー15の位置決めを行わせることができる。特に、可動ミラー15のダウン位置では測距や測光のためにミラー位置を精密に設定する必要があり、しかもダウン位置決め突起25による位置調整分を見込んだマージンも必要とされるため、拡大クリアランスM2を設けて誤差の吸収を行うことが有効である。
ミラーダウン状態で、カメラ10のユーザーが指などで可動ミラー15をアップ位置方向に持ち上げた場合には、ミラーシートボス16bが第2スライダ46のミラー押圧部46cを上方に押圧し、スライダ連結バネ53をチャージさせながら第2スライダ46が上方へ押し上げられる。このとき第1スライダ45は上方へ移動せず、スライダ連結バネ53によって第1スライダ45に対する第2スライダ46の差動が吸収されるため、ミラー駆動機構40に過大な負荷がかからず損傷を防ぐことができる。可動ミラー15に対する持ち上げが解除されると、スライダ連結バネ53のチャージを解放しながら第2スライダ46が下方に戻り、可動ミラー15もダウン位置に復帰する。
ミラーダウン状態においてシャッタレリーズやライブビューなどのミラーアップを伴う動作の信号が入力されると、ミラー駆動モータ41が駆動されて端面カムギヤ43が回転し、端面カム43cのダウン保持面C1がカムフォロア45jとの対向位置から退避して、アップ用カム面C3がカムフォロア45jと対向するようになる。すると、上方への移動規制が解除されたスライダ44が、第1ミラーアップバネ51及び第2ミラーアップバネ52の付勢力によってミラーダウン保持位置から上方に移動される。上方に移動するスライダ44の第1スライダ45に設けたミラー押圧部45gがミラーシートボス16bを上方に押し上げ、可動ミラー15がアップ位置に向けて回動する。スライダ44が上方に移動する際に、第2スライダ46に対する第1スライダ45のオーバーチャージが解除され、ミラーシートボス16bに対するスライダ44側のクリアランスは、前述の拡大クリアランスM2から最小クリアランスM1になる。最小クリアランスM1が確保されていることで、第1スライダ45と第2スライダ46でミラーシートボス16bを挟み込むことによる摩擦抵抗が生じず、スムーズなミラーアップ動作を行うことができる。また、可動ミラー15の駆動機構の耐久性も向上する。
ミラーアップ動作の初期段階ではスライダ44の上昇動作が可動ミラー15の慣性の影響を受けるため、カムフォロア45jがアップ用カム面C3から離れた状態になるが、ミラーアップ動作の途中でスライダ44の上昇動作がアップ用カム面C3の逃げ形状(傾斜)に追い付き、カムフォロア45jがアップ用カム面C3に当接する。すると、スライダ44がカムフォロア吸収バネ74の付勢力に抗して端面カムギヤ43を上方に向けて押圧して、カムフォロア吸収バネ74を圧縮させながら、端面カムギヤ43がクリアランスNの分、上方に移動する。これによりミラーアップ動作に対するダンパ効果が得られる。仮に、このようなダンパ効果を伴わずに可動ミラー15がアップ位置まで到達すると、第1ミラーアップバネ51や第2ミラーアップバネ52の力で跳ね上がるときの速い速度のまま可動ミラー15がミラーアップ緩衝材26に当接して、ミラーショックやミラーバウンドが大きくなってしまうおそれがある。これに対し、端面カムギヤ43とカムフォロア吸収バネ74を用いてスライダ44の勢いを吸収することにより、ミラーアップ時のミラーショックやミラーバウンドを抑制できる。
カムフォロア45jにアップ許容面C2が対向する位置まで端面カムギヤ43が回転すると、可動ミラー15がアップ位置に達し、これに伴ってスライダ44が図13に示すミラーアップ許容位置に位置される。このミラーアップ状態では、ミラー押圧部46cとミラーシートボス16bの間に前述の最小クリアランスM1があり、アップ位置にある可動ミラー15に対してスライダ44が影響を及ぼさない。ミラーアップ状態では、シャッタ19を動作させて露光やライブビューを行うことができる。
ミラーアップ状態からミラーダウン状態への移行信号を受けて、ミラー駆動モータ41が駆動されて端面カムギヤ43が回転される。このときの端面カムギヤ43の回転方向は、端面カム43cにおけるカムフォロア45jへの対向領域をアップ許容面C2からダウン用カム面C4に変化させる方向である。ダウン用カム面C4はアップ許容面C2から離れてダウン保持面C1に接近するにつれて下方への突出量を大きくする傾斜面であるため、この方向に端面カムギヤ43が回転すると、ダウン用カム面C4がカムフォロア45jを徐々に下方へ押圧し、第1ミラーアップバネ51と第2ミラーアップバネ52の付勢力に抗してスライダ44をミラーアップ許容位置から下方へ移動させる。このスライダ44の下方移動によって第2スライダ46のミラー押圧部46cがミラーシートボス16bを押圧し、可動ミラー15がアップ位置からダウン位置へ向けて回動される。やがてダウン保持面C1がカムフォロア45jに当接する回転位置に端面カムギヤ43が達すると、スライダ44がミラーダウン保持位置に達して可動ミラー15がダウン位置に保持される。
続いてシャッタチャージ機構60を説明する。シャッタチャージ機構60は、シャッタチャージモータ61と、シャッタチャージモータ61の駆動力を伝達する減速ギヤ列(シャッタチャージギヤ列)62と、減速ギヤ列62を介して回転駆動力が伝達される周面カムギヤ(周面カム部材)63と、シャッタチャージレバー64を備えている。図6に示すように、減速ギヤ列62を構成する各ギヤと周面カムギヤ63とシャッタチャージレバー64はそれぞれ、メインミラーヒンジ16xと略平行な回転軸を中心として回転可能にミラーボックス14の側部に軸支されている。図2や図8に示すように、ミラー駆動機構40がミラーボックス14と電池室32の間のスペースにおける上半部分に配置されているのに対し、シャッタチャージ機構60は同スペースの下半部分に配置されている。
シャッタチャージモータ61は、ミラーボックス14と電池室32の間のスペースのうち最も下方の領域に、左右方向へ長手方向を向けて配置されており、ピニオン61bを有する回転出力軸61aをミラーボックス14に接近する方向に突出させている。減速ギヤ列62は、ピニオン61bに近い下方から上方へ向けて順に第1減速ギヤ62a、第2減速ギヤ62b、アイドルギヤ62cの配列で構成されている。第1減速ギヤ62aと第2減速ギヤ62bはそれぞれ同軸上に位置する大径ギヤと小径ギヤからなる2段ギヤであり、第1減速ギヤ62aの大径ギヤに対してピニオン61bが噛合し、第1減速ギヤ62aの小径ギヤが第2減速ギヤ62bの大径ギヤに噛合し、第2減速ギヤ62bの小径ギヤがアイドルギヤ62cに噛合している。
周面カムギヤ63はピニオン61bの上方に位置していて、アイドルギヤ62cに噛合する外周ギヤ部63aの内側に周面カム63b(図8)を有している。周面カムギヤ63にはブラシ63cが固定され、カメラ本体11内に設けたコード板(図示省略)とブラシ63cの接触関係によって周面カムギヤ63の回転位置を検出することができる。
シャッタチャージレバー64は、回転軸64xによる軸支部分から前後方向に延出するアームを有し、前方のアームに設けたカムフォロア64aが周面カムギヤ63の周面カム63bに当接し、後方のアームにはシャッタチャージ押圧部64bが設けられている。シャッタチャージ押圧部64bは、シャッタ駆動ユニット35内のチャージ部材(図示省略)を押圧してシャッタチャージを行わせる部位である。また、シャッタチャージ押圧部64bの上部にはチャージレバーバネ65の下端部が係着している。チャージレバーバネ65は引張バネであり、上端部をミラーボックス14のバネ掛け部14c(図6)に係着させ、周面カム63bに対してカムフォロア64aを当接させる方向(図9、図12及び図13の時計方向)へシャッタチャージレバー64を回動付勢している。
図2ないし図5に示すように、ミラー駆動機構40を構成するスライダ44と、シャッタチャージ機構60を構成する減速ギヤ列62、周面カムギヤ63及びシャッタチャージレバー64は、カバー板71で覆われてミラーボックス14との間に保持される。シャッタチャージモータ61は、モータ本体のうち回転出力軸61aを突出させる側の端部がカバー板71に対してネジ留めなどの手法で固定される。シャッタ駆動ユニット35は、左右方向においてミラー駆動モータ41とカバー板71の間に位置しており、上下方向においてミラー駆動ギヤブロックケース72とシャッタチャージモータ61の間に位置しており、後方固定板31に対して固定される。
シャッタチャージ機構60の動作を説明する。図2、図5ないし図12のミラーダウン状態では、シャッタチャージレバー64は、周面カム63bによってカムフォロア64aが押圧されてチャージレバーバネ65を伸展させた状態で保持されている。可動ミラー15がダウン位置からアップ位置へ回動されると、シャッタチャージモータ61を駆動して周面カムギヤ63が回転され、周面カム63bによるカムフォロア64aの押圧が解除されたシャッタチャージレバー64が、チャージレバーバネ65の付勢力によってシャッタチャージ押圧部64bを上昇させる方向に回動する(図13)。続いて可動ミラー15がダウン位置に戻るとき、シャッタチャージモータ61によって周面カムギヤ63がさらに回転駆動され、周面カム63bがカムフォロア64aを押圧して、チャージレバーバネ65の付勢力に抗してシャッタチャージレバー64がシャッタチャージ押圧部64bを下降させる方向に回動する。つまり、可動ミラー15がダウン位置からアップ位置を経てダウン位置に戻る往復回動を行うとき、シャッタチャージレバー64はシャッタチャージ押圧部64bを上方に移動させてから下方に移動させる往復回動を行う。シャッタチャージレバー64がシャッタチャージ押圧部64bを上方から下方に移動させるときに、シャッタチャージ押圧部64bがシャッタ駆動ユニット35内のチャージ部材を押圧してシャッタチャージが実行される。ライブビューモードでは、可動ミラー15をアップ位置からダウン位置に回動させずにシャッタチャージレバー64を動作させてシャッタチャージを行う。シャッタ駆動ユニット35におけるシャッタチャージの構造は周知のものであり、詳細な説明を省略する。
以上のカメラ10では、ミラー駆動機構40とシャッタ駆動ユニット35とシャッタチャージ機構60がミラーボックス14の一側部と電池室32の間のスペースに配置されており、これによりミラーボックス14の他方の側部に沿って配置される部材を少なくして、カメラ10の左右方向の小型化を図ることができる。また、撮影者が保持するカメラ10のグリップ部の近傍に各種の駆動機構がまとめて配置されているので、保持したときの重量バランスにも優れている。但し、図1や図2に示すように、可動ミラー15とシャッタ19は上下方向の中央付近に位置しているため、可動ミラー15やシャッタ19の駆動に関係する機構を単純にその側方に配置しようとすると、上記スペースの一部に部材が集中して配置が困難となる。これを解消するため、ミラーボックス14と電池室32の間のスペースの上半部分にミラー駆動機構40を配し、下半部分にシャッタチャージ機構60を配し、その間に確保されるスペースにシャッタ駆動ユニット35を配している。特にミラー駆動機構40については、シャッタ駆動ユニット35との干渉を避けつつ、カメラ10の上下方向サイズも抑えることが可能な配置となっており、その特徴を説明する。
ミラー駆動機構40のうち、ミラー押圧部45gとミラー押圧部46cについては、ミラーシートボス16bに当接可能な位置に設ける必要がある。図11ないし図13に示すように、ミラーシートボス16bは、ミラーシート16の回転半径方向のうちメインミラーヒンジ16xに近い径方向位置に設けられており、メインミラーヒンジ16xから遠い径方向位置に設ける場合に比して、ミラーダウン状態でのミラー押圧部45gとミラー押圧部46cを上方に位置させる効果が得られる。また、ミラーシートボス16bがメインミラーヒンジ16xに近い径方向位置にあることで、スライダ44の少ない移動量で可動ミラー15の昇降動作を行わせることができる。これにより、スライダ44の上下動を制御する端面カムギヤ43の軸線方向の厚みを小さくして、端面カムギヤ43を含むミラー駆動機構40の上下方向の高さを小さくさせることができる。
第1スライダ45と第2スライダ46からなるスライダ44は、ミラー押圧部45g、46cの形成箇所から上方に向けて延設され、その上方に設けた端面カムギヤ43の端面カム43cに対してカムフォロア45jを当接させている。端面カムギヤ43はメインミラーヒンジ16xよりも上方に配置されており、これに対応して、図8、図9、図11及び図12に示すように、スライダ44が最も下方に位置するミラーダウン状態においても、スライダ44の多くの部分がメインミラーヒンジ16xの上方に位置し、図13のミラーアップ状態ではスライダ44の略全体がメインミラーヒンジ16xの上方に位置する。
図6ないし図10に示すように、端面カムギヤ43を回転駆動させる駆動源であるミラー駆動モータ41は、スライダ44の移動方向と平行に長手方向を向けた縦置きで、スライダ44に対して左右方向に距離をおいた位置に設けられている。ミラー駆動モータ41のピニオン41bは、端面カムギヤ43の筒状カム部43bに対応する上下方向位置にあり、ピニオン41bと端面カムギヤ43の間の左右方向のスペースに減速ギヤ列42が配置されている。
以上のようにミラー駆動機構40を構成することで、図8に示すように、ミラー駆動モータ41、減速ギヤ列42、端面カムギヤ43及びスライダ44によって囲まれる下向きに開かれたスペースが形成される。スライダ44の下方にはさらにシャッタチャージ機構60のシャッタチャージレバー64、周面カムギヤ63及び減速ギヤ列62が設けられ、減速ギヤ列62の最下部に隣接して、左右方向に長手方向を向けた横置きでシャッタチャージモータ61が配されている。すなわち、減速ギヤ列42と端面カムギヤ43を上辺、シャッタチャージモータ61を下辺、ミラー駆動モータ41を一方の側部、スライダ44から減速ギヤ列62までのカバー板71に覆われる領域を他方の側部とした縦長のスペースが形成される。この縦長のスペースにシャッタ駆動ユニット35が配置される。
本実施形態と異なり、特許文献1のカメラのように、端面カムギヤ43ではなく周面カムギヤ63のような部材を用いてミラー駆動機構を構成することも可能である。実施形態と区別するため、以下では実施形態とは配置を異ならせる比較例の部材の符号に「′」を付して説明する。可動ミラー15の駆動に周面カムギヤを用いるタイプの場合、減速ギヤ列42′の各ギヤは減速ギヤ列62と同様にメインミラーヒンジ16xと平行な左右方向の回転軸によってミラーボックス14の側部に支持され、ミラー駆動モータ41′はシャッタチャージモータ61と同様に左右方向に長手方向を向けた横向きで配置される。さらに端面カムギヤ43とスライダ44に代えて、メインミラーヒンジ16xと平行な回転軸でそれぞれ軸支された周面カムギヤとミラー駆動レバーが備えられる。ミラー駆動モータ41′の駆動力が減速ギヤ列42′を介して周面カムギヤに伝えられ、周面カムギヤが回転すると、その周面カムによってミラー駆動レバーが往復回動され、可動ミラー15をアップ位置とダウン位置に回動させる。このようにミラー駆動モータ41′を横向きで配置する場合、縦長のシャッタ駆動ユニット35との干渉を避けるために、シャッタ駆動ユニット35の上方に配置することが想定される。本実施形態ではこのシャッタ駆動ユニット35の上方スペースに減速ギヤ列42が設けられているが、ミラー駆動モータ41′は横向きにした場合でも上下方向に占める高さが減速ギヤ列42よりも大きいため、結果としてミラー駆動機構の上方への突出量が大きくなってしまい、カメラのボディサイズ大型化の原因となる。
これに対して本実施形態のミラー駆動機構40では、ミラー駆動モータ41をシャッタ駆動ユニット35の長手方向に沿って縦置きで配置し、シャッタ駆動ユニット35の上方には薄型に構成できる減速ギヤ列42を配したため、シャッタ駆動ユニット35との干渉を防ぎつつ、上下方向にコンパクトな構成が達成されている。カメラボディの構成として、指掛け凹部33bにはユーザーの指を入れるために左右方向へある程度の幅が必要であるため、指掛け凹部33bの左右に位置するミラーボックス14と電池室32との間に左右方向のスペースが形成される。このミラーボックス14と電池室32の間のスペース内に、ミラー駆動モータ41とシャッタ駆動ユニット35をそれぞれ縦置きに配置することで、カメラ10を大型にすることなくミラー駆動機構40がスペース効率良く配置されている。また、ミラー駆動機構40ミラー駆動モータ41とシャッタ駆動ユニット35を左右方向に並ぶ配置としたことで、前後方向における省スペース化も達成され、指掛け凹部33bの深さを十分に確保して握りやすいグリップ部にすることができる。
また、ミラー駆動機構40の高さが抑えられているため、図2や図4に示すように、その上方をサブLCD30の配置スペースとして有効利用することができる。前述のようにサブLCD30は、後部(撮影者側)よりも前部(被写体側)を高くさせた傾斜をつけて配置されており、その下部に三角状のスペースS(図4)が得られる。このスペースSの前部側の領域に減速ギヤ列42と端面カムギヤ43の一部が位置する構造としたことで、より優れたスペース効率が得られる。
以上のようなミラー駆動機構40の部材配置は、減速ギヤ列42の回転駆動を端面カムギヤ43でスライダ44の上下移動に変換させることによって可能になっている。端面カムギヤ43は可動ミラー15の回転中心であるメインミラーヒンジ16xに対して上方に設けられている。本実施形態と異なり、ミラー駆動機構40とシャッタチャージ機構60の上下位置を入れ替えて、端面カムギヤ43をメインミラーヒンジ16xに対して下方に設けることも構造的には可能であるが、端面カムギヤ43を上方に配置する方がスペース効率の面で優れている。その前提として、前述のように、スライダ44と可動ミラー15の間の連係部であるミラー押圧部45g、46cとミラーシートボス16bを、メインミラーヒンジ16xに近い径方向位置に設けることで、スライダ44の単位移動量に対する可動ミラー15の回動量が大きくなり、スライダ44の動作範囲を小さくして省スペース化を図ることができる。そしてメインミラーヒンジ16xはメインミラー保持枠16の上辺部を軸支するため、端面カムギヤ43をメインミラーヒンジ16xの上方に配置することで、下方に配置する場合よりも、ミラーシートボス16bに対するスライダ44のアクセスが容易で、スライダ44を小型に構成できる。
例えば、メインミラーヒンジ16xよりも下方に端面カムギヤ43′を設ける比較例では、シャッタ駆動ユニット35と干渉せずに端面カムギヤ43′を設置可能な位置は、実施形態におけるシャッタチャージモータ61のピニオン61b付近となる。この位置からミラーシートボス16bまでの距離は大きく、ミラーシートボス16bに連係させようとするとスライダ44′が上下方向に大型化してしまう。さらに、シャッタ駆動ユニット35内のチャージ部材の位置が決まっており、シャッタチャージレバー64のシャッタチャージ押圧部64bの位置も図示のままであるため、下方からスライダ44′がミラーシートボス16bに連係するためには、スライダ44′がシャッタチャージ機構を前方向や左方向に迂回して避ける必要があり、構成が複雑かつ困難で大型になってしまう。可動ミラー15においてミラーシートボス16bよりもメインミラーヒンジ16xから遠い外径側(例えばストッパ部16aに近い位置)にスライダ44′との連係部を設ければ、スライダ44′の上下方向長さを小さくすることは可能であり、スライダ44′がシャッタチャージ機構を避ける必要もなくなる。しかし、メインミラーヒンジ16xから遠い位置を押圧することになるため、スライダ44′の単位移動量あたりの可動ミラー15の回動量が小さくなり、結局はスライダ44′の可動域確保用に大きなスペースが必要になる。つまり、スライダ44′の上下動を制御する端面カムギヤ43′の軸線方向の厚みが大きくなり、ミラー駆動機構全体として上下方向の高さが大きくなってしまう。これに比して、メインミラーヒンジ16xの上方に端面カムギヤ43を配置した本実施形態では、コンパクトなスライダ44が小さい移動量で効率よく可動ミラー15を動作させることができる。
スライダ44の構造に着目すると、端面カム43cとの当接箇所であるカムフォロア45jは、スライダ44の上下方向移動を案内する第1ガイドシャフト47と第2ガイドシャフト48の間の前後方向位置に設けられている(図9、図11ないし図13参照)。これにより、端面カム43cでカムフォロア45jを押圧したときにスライダ44を傾かせる力の影響を小さくでき、スライダ44をスムーズに移動させることができる。
以上のように本実施形態のカメラ10では、ミラー駆動機構40とシャッタチャージ機構60がそれぞれ独立したモータ41、61を備えつつ、カメラの左右方向(横幅方向)、上下方向、前後方向の各方向においてスペース効率に優れた配置になっているため、可動ミラー15やシャッタ19の動作性能を高めつつ(具体的には、力量の分散と制御を可動ミラー15とシャッタ19のそれぞれに最適化できるため、撮影動作の高速化(駒速アップ)を実現しつつ)、カメラ10をコンパクトに構成することが可能になっている。
10 カメラ
11 カメラ本体
12 レンズ鏡筒
12a 撮影レンズ(撮像光学系)
13 レンズマウント
14 ミラーボックス
14a 14b バネ掛け部
15 可動ミラー(クイックリターンミラー)
16 メインミラー保持枠(可動ミラーの保持部材)
16a ストッパ部
16b ミラーシートボス(被押圧部)
16x メインミラーヒンジ(昇降回動軸)
17 メインミラー
18 サブミラー
19 フォーカルプレーンシャッタ(シャッタ)
20 イメージセンサ(撮像用受光媒体)
21 ペンタプリズム(ファインダ光学系)
22 接眼レンズ(ファインダ光学系)
25 ダウン位置決め突起
26 ミラーアップ緩衝材
27 測光ユニット
28 測距ユニット
29 LCDモニタ
30 サブLCD(情報表示器)
32 電池室
33 前カバー
33a 前方突出部(グリップ部)
33b 指掛け凹部(グリップ部)
35 シャッタ駆動ユニット(シャッタ駆動機構)
40 ミラー駆動機構
41 ミラー駆動モータ(端面カム駆動手段)
41a 回転出力軸
41b ピニオン
42 減速ギヤ列(端面カム駆動手段、ミラー駆動ギヤ列)
42a 第1減速ギヤ
42b 第2減速ギヤ
42c アイドルギヤ
43 端面カムギヤ(端面カム部材)
43a ギヤ部
43b 筒状カム部
43c 端面カム
43d ブラシ
43e 軸穴
44 スライダ
45 第1スライダ
45a 側板部
45b 下方壁部(間隔制限部)
45c 上方壁部
45d 接続壁部
45e 45f ガイド孔
45g ミラー押圧部(第1の当接部)
45h バネ掛け腕
45i バネ保持部
45j カムフォロア
46 第2スライダ
46a ガイド孔
46b ガイド突起
46c ミラー押圧部(第2の当接部)
47 第1ガイドシャフト
48 第2ガイドシャフト
49 50 押さえ板
51 第1ミラーアップバネ(スライダ付勢部材)
52 第2ミラーアップバネ(スライダ付勢部材)
53 スライダ連結バネ(弾性結合部材)
54 コード板
60 シャッタチャージ機構
61 シャッタチャージモータ
61a 回転出力軸
61b ピニオン
62 減速ギヤ列(シャッタチャージギヤ列)
62a 第1減速ギヤ
62b 第2減速ギヤ
62c アイドルギヤ
63 周面カムギヤ(周面カム部材)
63a 外周ギヤ部
63b 周面カム
63c ブラシ
64 シャッタチャージレバー
64a カムフォロア
64b シャッタチャージ押圧部
64x シャッタチャージレバーの回転軸
65 チャージレバーバネ
71 カバー板
72 ミラー駆動ギヤブロックケース
72a 底壁部
72b 端面カムギヤの回転軸
73 ミラー駆動ギヤブロックカバー
73a 上壁部
74 カムフォロア吸収バネ(端面カム付勢部材)
C1 ダウン保持面
C2 アップ許容面
C3 アップ用カム面
C4 ダウン用カム面

Claims (12)

  1. 撮像光学系の光軸と直交する方向に延びる昇降回動軸に軸支され、上記撮像光学系の光路上に斜設されてファインダ光学系に被写体光を導く進出位置と、上記撮像光学系の光路から上方に退避して光路後方のシャッタ側への被写体光の通過を許す退避位置とに昇降回動可能な可動ミラーを備えたカメラにおいて、
    上記可動ミラーを回動させるミラー駆動機構は、
    上記可動ミラーの側方に、該可動ミラーの昇降回動に対応する上下方向に直進移動可能に支持され、上方への移動によって上記可動ミラーを上記退避位置に回動させ、下方への移動によって可動ミラーを上記進出位置に回動させるスライダ;
    上記可動ミラーの昇降回動軸よりも上方位置に上記上下方向を向く回転軸を中心として回転可能に設けられ、該スライダに設けたカムフォロアが当接する端面カムを有し、回転によって上記端面カムと上記カムフォロアを介して上記スライダの上下方向位置を変化させる端面カム部材;及び
    上記端面カム部材を回転駆動させる端面カム駆動手段;
    を備えていることを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1記載のカメラにおいて、上記端面カム駆動手段は、回転出力軸を有するミラー駆動モータと、該ミラー駆動モータの回転出力軸の駆動力を上記端面カム部材に伝達するミラー駆動ギヤ列を備え、
    上記ミラー駆動モータは、上記スライダに対して上記可動ミラーの昇降回動軸に沿うカメラの横幅方向に離間する位置に、上記回転出力軸を上方に向けて配置され、
    上記ミラー駆動ギヤ列は上下方向に向く回転軸で軸支される複数のギヤからなり、該複数のギヤは、上記ミラー駆動モータと上記スライダの間のカメラの横幅方向のスペースに並べて配置されているカメラ。
  3. 請求項2記載のカメラにおいて、上記スライダと上記ミラー駆動モータの間の上記カメラ横幅方向のスペースに、上記シャッタを駆動させるシャッタ駆動機構が設けられるカメラ。
  4. 請求項3記載のカメラにおいて、上記シャッタ駆動機構のチャージ動作を行わせるシャッタチャージ機構を備え、該シャッタチャージ機構は、
    上記可動ミラーの昇降回動軸と平行な回転軸で軸支され、揺動によって上記シャッタ駆動機構のチャージ動作を行わせるシャッタチャージレバー;
    上記可動ミラーの昇降回動軸と平行な回転軸を中心として回転可能に支持され、回転に応じて上記シャッタチャージレバーを揺動させる周面カムを有する周面カム部材;
    上記可動ミラーの昇降回動軸と平行に回転出力軸を延出させたシャッタチャージモータ;及び
    上記可動ミラーの昇降回動軸と平行な回転軸を中心として回転可能な複数のギヤで構成され、上記シャッタチャージモータの回転出力軸の駆動力を上記周面カム部材に伝達するシャッタチャージギヤ列;
    を備え、
    上記シャッタチャージレバー、上記周面カム部材及び上記シャッタチャージギヤ列が上記スライダの下方に支持され、上記シャッタチャージモータが上記シャッタ駆動機構の下方に支持されるカメラ。
  5. 請求項4記載のカメラにおいて、上記ミラー駆動機構、上記シャッタ駆動機構及び上記シャッタチャージ機構は、上記可動ミラーを内部に支持するミラーボックスと電池を収納する電池室との間に配置されているカメラ。
  6. 請求項5記載のカメラにおいて、上記電池室の前方に突出する前方突出部と、上記前方突出部と上記ミラーボックスの間に位置する指掛け凹部を外面形状に含むグリップ部を有し、上記ミラー駆動モータが上記指掛け凹部の後方に位置しているカメラ。
  7. 請求項2ないし6のいずれか1項記載のカメラにおいて、カメラ上面に、上記撮像光学系の光軸と平行な前後方向における後部よりも前部を上方に位置させた傾斜配置の情報表示器を有し、該情報表示器の前部の下方スペースに上記ミラー駆動ギヤ列と上記端面カム部材が設けられているカメラ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項記載のカメラにおいて、上記スライダは、
    上記可動ミラーの保持部材に設けた被押圧部に対して下方から当接する第1の当接部を有し、上方に移動するとき上記第1の当接部で上記被押圧部を押圧して上記可動ミラーを上記退避位置に回動させる第1のスライダ;
    上記第1のスライダに対して上下方向に相対移動可能であり、上記可動ミラーの保持部材に設けた被押圧部に対して上方から当接する第2の当接部を有し、下方に移動するとき上記第2の当接部で上記被押圧部を押圧して上記可動ミラーを上記進出位置に回動させる第2のスライダ;及び
    上記第1の当接部と上記第2の当接部の間隔を小さくさせる方向に上記第1のスライダと上記第2のスライダを相対的に付勢する弾性結合部材;
    を備えているカメラ。
  9. 請求項8記載のカメラにおいて、上記第1のスライダに上記カムフォロアが設けられており、上記カムフォロアを上記端面カムに当接させる上方へ上記第1のスライダを付勢するスライダ付勢部材を備え、
    上記弾性結合部材は上記スライダ付勢部材よりも強い付勢力で、上記第1のスライダに対して上記第2のスライダを下方に付勢しているカメラ。
  10. 請求項8または9記載のカメラにおいて、上記第1のスライダと上記第2のスライダは、上記第1の当接部と上記第2の当接部の上下方向の最小間隔を制限する間隔制限部を有し、該間隔制限部による上記第1の当接部と上記第2の当接部の最小間隔は、所定のクリアランスをもって上記可動ミラーの保持部材の上記被押圧部を保持する大きさであるカメラ。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項記載のカメラにおいて、上記撮像光学系の光軸と平行な前後方向に位置を異ならせて設けられ、上記スライダを上下方向に直進案内する2つの平行なガイドシャフトを有し、上記スライダの上記カムフォロアは上記2つのガイドシャフトの間の前後方向位置に設けられているカメラ。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項記載のカメラにおいて、上記端面カム部材は上下方向にクリアランスを持って支持されており、該端面カム部材を上記スライダのカムフォロア側に向けて付勢する端面カム付勢部材を有しているカメラ。
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