JP6171118B1 - 吸収性物品に係る吸収体の製造方法、及び製造装置 - Google Patents

吸収性物品に係る吸収体の製造方法、及び製造装置 Download PDF

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Abstract

長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品1に供される液吸収性の吸収体10であって、厚さ方向の非肌側面10snにおける幅方向の中央部に凹部10mを有した吸収体10を製造する方法である。吸収体の基材10Kを搬送方向に搬送する搬送工程と、吸収体の基材10Kの非肌側面10Ksnにおいて前記中央部に相当する位置に、厚さ方向の非肌側から押し込み部材51rを押し込むことにより、吸収体の基材10Kに凹部10mを形成する凹部形成工程と、を有する。凹部形成工程では、押し込み部材51rの押し込みに基づいて、凹部10mの底部10mbの幅方向の両側の位置に、底部10mbの圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部10p,10pを形成するとともに、底部10mbにおける厚さ方向の肌側面10mbssを、吸収体の基材10Kにおいて凹部10mが形成されない部分10nmの厚さ方向の肌側面10nmssよりも肌側に突出させる。

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に係る吸収体の製造方法、及び製造装置に関する。
経血などの排泄液を吸収する吸収性物品として生理用ナプキンが知られている。同ナプキンは、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有している。また、同ナプキンは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に、液体吸収性の吸収体を有している。
特開2012−157459号
ここで、かかるナプキン1’の一例として次のようものが考えられる。すなわち、図1Aに示すように、同ナプキン1’には、幅方向の中央部に長手方向に沿った折り誘導線LB’が設定されていて、これにより、同ナプキン1’は、幅方向の中央部が厚さ方向の肌側に突出するように折れ曲がり可能に構成されている。
そのため、同ナプキン1’を装着すべく、その長手方向が着用者201の前後方向(図1Aの紙面を貫通する方向)を向くように下着(不図示)に固定した後に、かかる下着を着用者201の股間201Kの方へ引き上げると、着用者201の股から付与される幅方向の内側を向いた股締め力等の作用によって、ナプキン1’の幅方向の中央部が厚さ方向の肌側に突出するように同ナプキン1’は折れ曲がる。よって、肌側に突出した幅方向の中央部及びその近傍部分を、膣口等の排泄口201He及びその近傍部分に当接させることができて、これにより、良好なフィット性を奏することができる。
一方、このようにナプキン1’を折れ曲がり可能にする方法の一例として、図1Bの概略断面図の上図に示すように、吸収体10’の非肌側面10sn’における幅方向の中央部に、上記の折り誘導線LB’としての凹部10m’を長手方向(図1Bの紙面を貫通する方向)に沿って連続的又は離散的に形成することが考えられる。また、かかる凹部10m’は、図1Cに示すように、互いの外周面51us’,51ds’を対向させて回転する上下一対のロール51u’,51d’を用いて形成することができる。例えば、一方のロール51u’は、平滑な外周面51us’のロールであるが、他方のロール51d’の外周面51ds’には、凸部51r’が、同ロール51d’の回転方向の全周に亘って連続した環状に設けられている。よって、このような一対のロール51u’,51d’同士の間に吸収体10’を通せば、吸収体10’の非肌側面10sn’における幅方向の中央部に長手方向に沿った凹部10m’を形成することができる。
また、この例の場合には、一方のロール51u’の外周面51us’が平滑面であることから、凹部10m’の底部10mb’は、高い圧縮度合いで圧縮されていて、これにより、底部10mb’は薄厚になっている。そのため、図1Bの下図に示すように、当該底部10mb’で吸収体10’は速やかに折れ曲がることができる。
但し、図1Cのように凹部10m’の底部10mb’が比較的高い圧縮度合いで圧縮されていることに起因して、当該底部10mb’は硬化もしているが、この点につき、当該底部10mb’における肌側面10mbss’は、膣口等の排泄口201He及びその近傍部分に当接する部分である。そのため、かかる底部10mb’が過度に硬化していると、着用者201がナプキン1’を装着した際の肌触りが悪くなるという問題を生じる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸収体の非肌側面における幅方向の中央部に凹部を形成することにより、当該中央部が肌側に突出するように吸収体が折れ曲がるようにしながらも、上記凹部の底部の硬化を抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品に供される液吸収性の吸収体であって、前記厚さ方向の非肌側面における前記幅方向の中央部に凹部を有した前記吸収体を製造する方法であって、
前記吸収体の基材を搬送方向に搬送する搬送工程と、
前記吸収体の基材の前記非肌側面において前記中央部に相当する位置に、前記厚さ方向の非肌側から押し込み部材を押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部を形成する凹部形成工程と、を有し、
前記凹部形成工程では、前記押し込み部材の押し込みに基づいて、前記凹部の底部の前記幅方向の両側の位置に、前記底部の圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部を形成するとともに、前記底部における前記厚さ方向の肌側面を、前記吸収体の基材において前記凹部が形成されない部分の前記厚さ方向の肌側面よりも肌側に突出させることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法である。
また、
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品に供される液吸収性の吸収体であって、前記厚さ方向の非肌側面における前記幅方向の中央部に凹部を有した前記吸収体を製造する装置であって、
前記吸収体の基材を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記吸収体の基材の前記非肌側面において前記中央部に相当する位置に、前記厚さ方向の非肌側から押し込み部材を押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部を形成する凹部形成装置と、を有し、
前記凹部形成装置は、前記押し込み部材の押し込みに基づいて、前記凹部の底部の前記幅方向の両側の位置に、前記底部の圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部を形成するとともに、前記底部における前記厚さ方向の肌側面を、前記吸収体の基材において前記凹部が形成されない部分の前記厚さ方向の肌側面よりも肌側に突出させることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、吸収体の非肌側面における幅方向の中央部に凹部を形成することにより、当該中央部が肌側に突出するように吸収体が折れ曲がるようにしながらも、上記凹部の底部の硬化を抑制可能となる。
着用者201の股間201Kにナプキン1’を装着する際に、幅方向の中央部に長手方向に沿って設けられた折り誘導線LBに基づいて、同ナプキン1’の幅方向の中央部が厚さ方向の肌側に突出するように同ナプキン1’が折れ曲がる様子を示す概略図である。 ナプキン1’を折れ曲がり可能にする折り誘導線LBの一例として、吸収体10’の非肌側面10sn’における幅方向の中央部に凹部10m’を形成した例の説明図である。 当該凹部10m’を上下一対のロール51u’,51d’で形成する例の説明図である。 生理用ナプキン1を厚さ方向の肌側から見た概略平面図である。 同ナプキン1を厚さ方向の非肌側から見た概略平面図である。 図2中のIV−IV矢視で示す概略分解図である。 吸収体10を厚さ方向の非肌側から見た概略平面図である。 図6A及び図6Bは、吸収体10が折れ曲がる様子を図2中のVI−VI矢視で示す模式図である。 図7Aは、凹部10mの説明図であって、図6A中のVII部拡大図であり、図7Bは、当該凹部10mを有する吸収体10が折れ曲がる様子を示す概略図である。 ナプキン1の製造ラインの一部たる本実施形態の吸収体10の製造装置30の概略側面図である。 図9Aは、凹部形成装置50の概略側面図であり、図9Bは、図9A中のB−B矢視の概略正面図である。 図9A中のX−X矢視の概略拡大図である。 図11Aは、吸収体の基材10Kに凹部10mを形成後に起こり得るトラブルの説明図であり、図11Bは、当該トラブルを未然に防ぐことが可能な吸収体の基材10Kの形状の説明図である。 上記トラブルを防ぐべく吸収体の基材10Kを図11Bの形状に変更可能な方法の説明図であって、吸収体の基材10Kを上方から見た概略平面図であり、図12Bは、図12A中のB−B矢視図である。 本実施形態の変形例の吸収体10の製造装置30aの説明図である。 吸収体10に形成される凹部10mの他の例の説明図であって、同吸収体10を非肌側から見た概略平面図である。 リブ部51rを溝部51mに最も押し込んだ状態において、リブ部51rの頂面51rtが溝部51mに挿入されない例を示す概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品に供される液吸収性の吸収体であって、前記厚さ方向の非肌側面における前記幅方向の中央部に凹部を有した前記吸収体を製造する方法であって、
前記吸収体の基材を搬送方向に搬送する搬送工程と、
前記吸収体の基材の前記非肌側面において前記中央部に相当する位置に、前記厚さ方向の非肌側から押し込み部材を押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部を形成する凹部形成工程と、を有し、
前記凹部形成工程では、前記押し込み部材の押し込みに基づいて、前記凹部の底部の前記幅方向の両側の位置に、前記底部の圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部を形成するとともに、前記底部における前記厚さ方向の肌側面を、前記吸収体の基材において前記凹部が形成されない部分の前記厚さ方向の肌側面よりも肌側に突出させることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法である。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、幅方向の中央部が肌側に突出するように吸収体が速やかに折れ曲がるようにしながらも、凹部の底部の硬化を抑制することができる。詳しくは次の通りである。
先ず、凹部の幅方向の両側の位置には、それぞれ、凹部の底部よりも圧縮度合いの高い高圧縮部が形成されている。よって、各高圧縮部で速やかに吸収体は、折れ曲がることができて、これにより、吸収体は、全体的に幅方向の中央部が肌側に突出するように速やかに折れ曲がることができる。また、押し込み部材を押し込む際には、凹部の底部における肌側面を、吸収体の基材において凹部が形成されない部分の肌側面よりも肌側に突出させる。そのため、底部の圧縮度合いを軽減することができて、これにより、圧縮度合いが高い場合に起こり得る底部の硬化を抑制可能となる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記凹部形成工程では、前記吸収体の基材の前記肌側面に保持部材の保持面が当接することにより、前記保持部材が前記吸収体の基材を支持しているとともに、前記保持面において前記押し込み部材と対向する位置には、前記押し込み部材を挿入可能な窪み部が設けられており、
前記押し込み部材を前記窪み部の方へ押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部が形成されるのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、押し込み部材を窪み部の方へ押し込む際に、窪み部の幅方向の各側面と押し込み部材とによって、凹部の幅方向の各側面を含む部分は圧縮される。よって、凹部の底部の幅方向の両側の位置に、上記の高圧縮部を速やかに形成可能となる。
また、押し込み部材を肌側に押し込む際には、保持部材の保持面に設けられた上記窪み部に基づいて、上記凹部の底部は、速やかに肌側に移動することができる。そして、これにより、同底部の肌側面を、吸収体の基材において凹部が形成されない部分の肌側面よりも肌側に速やかに突出させることができる。よって、当該底部の圧縮度合いを軽減可能となって、その硬化を抑制することができる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記凹部形成工程では、前記窪み部に前記押し込み部材の少なくとも一部が挿入されるまで、前記押し込み部材を前記肌側に押し込むのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、窪み部に押し込み部材の少なくとも一部が挿入されるまで押し込み部材を肌側に押し込む。よって、凹部の幅方向の各側面を含む部分が、窪み部の幅方向の各側面と押し込み部材とによって圧縮される際の圧縮度合いをより高くすることができる。そして、その結果、凹部の底部の幅方向の両側の位置に形成される上記高圧縮部の圧縮度合いを高めることができて、これにより、当該高圧縮部で吸収体は確実に折れ曲がることができる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記押し込み部材及び前記保持部材のうちの少なくとも一方の部材は、加熱部材で加熱されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、上記押し込み部材及び保持部材のうちの少なくとも一方の部材は、加熱されている。よって、上記吸収体の基材から押し込み部材が離れた後も、上記の凹部の形状が押し込み部材の形状から大きく崩れずに維持され易くなる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記凹部形成工程では、前記窪み部における前記幅方向の両側の角部によって、前記吸収体の基材の前記肌側面にへこみ部が形成されるのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、吸収体の基材において上記のへこみ部が形成された部分は、他の部分と比べて折れ曲がり易い。よって、当該へこみ部が形成され部分は、幅方向の中央部が肌側に突出するように吸収体が折れ曲がることに有効に寄与することができる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記吸収体は、吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記肌側に配される肌側シートと、を有し、
前記吸収性コアの基材の前記肌側に前記肌側シートの基材シートを配置する肌側シート配置工程を有し、
前記凹部形成工程では、前記肌側シートが前記肌側に配置された前記吸収性コアの基材に対して前記押し込み部材を押し込むのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、肌側シートの基材シートが上記吸収性コアの基材に配置された状態で凹部が形成されるので、当該基材シートにも実質的に凹部が形成された状態となる。よって、同吸収性コアの基材に凹部が形成された後に同吸収性コアの基材に肌側シートの基材シートを配置する場合と比べて、当該基材シートにも上記凹部が形成されている分、折り曲げ易い吸収体を製造可能となる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記吸収性物品は、前記吸収体よりも前記肌側に配されて前記吸収性物品の肌側面をなすトップシートを有し、
前記凹部形成工程を行う位置よりも前記搬送方向の下流側には、接合部形成工程を行う位置が位置しており、
前記接合部形成工程では、前記凹部が形成された前記吸収体の基材に対して前記肌側に前記トップシートの基材シートを配置するとともに、前記基材シートの前記肌側から第2押し込み部材を押し込むことにより、前記第2押し込み部材が押し込まれた部分に、前記吸収体の基材と前記基材シートとを接合する接合部を圧縮形成するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、トップシートの基材シートには、上記凹部が形成されない。そのため、同基材シートには、上記凹部の形成起因で硬化する部分が存在しないことから、トップシートの肌触りを良好な状態に維持できる。よって、肌触りが良好な肌側面を有した吸収性物品を製造可能となる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記吸収性物品は、前記吸収体よりも前記肌側に配されて前記吸収性物品の肌側面をなすトップシートを有し、
前記凹部形成工程を行う位置よりも前記搬送方向の上流側には、接合部形成工程を行う位置が位置しており、
前記接合部形成工程では、前記凹部を未形成の前記吸収体の基材に対して前記肌側に前記トップシートの基材シートを配置するとともに、前記基材シートの前記肌側から第2押し込み部材を押し込むことにより、前記第2押し込み部材が押し込まれた部分に、前記吸収体の基材と前記基材シートとを接合する接合部を圧縮形成し、
前記凹部形成工程では、前記接合部を介して前記基材シートが接合された前記吸収体の基材に対して前記非肌側から前記押し込み部材を押し込むのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、トップシートの基材シートが上記吸収体の基材に配置された状態で凹部が形成されるので、当該基材シートにも実質的に凹部が形成された状態となる。よって、同吸収体の基材に凹部が形成された後に同吸収体の基材にトップシートの基材シートを配置する場合と比べて、当該基材シートにも上記凹部が形成されている分、折り曲げ易い吸収体を製造可能となる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記吸収体の基材は、前記長手方向を前記搬送方向として搬送され、
前記凹部が形成された前記吸収体の基材が前記幅方向に平行になるように前記吸収体の基材を規制しながら当該吸収体の基材を搬送する搬送工程を有するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、吸収体の基材の搬送中に起こり得る次のようなトラブルを未然に防ぐことができる。すなわち、凹部の形成後には、当該凹部の形成に伴って、吸収体の基材は、幅方向の中央部が肌側に突出するように略V字状に折れ曲がり易いが、このように変形した状態で同吸収体の基材が搬送されると、搬送方向に配置された他の装置に当該吸収体の基材が引っ掛かる等のトラブルが起こり得る。しかし、この点につき、上記の製造方法によれば、凹部が形成された吸収体の基材が幅方向に平行になるように同吸収体の基材を規制しながら同吸収体の基材を搬送する。よって、かかるトラブルの発生を未然に防ぐことができて、その結果、吸収体の製造の安定化を図ることができる。
かかる吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
前記吸収体の基材は、前記長手方向を前記搬送方向として搬送され、
前記押し込み部材としてのリブ部が、前記搬送方向に沿って回転する第1回転体の外周面に前記第1回転体の回転方向の全周に亘って連続して突出して設けられており、
前記保持部材は、前記第1回転体の前記外周面に、前記保持面としての外周面を対向させつつ前記搬送方向に沿って回転する第2回転体であり、
前記外周面には、前記窪み部としての溝部が、前記第2回転体の回転方向の全周に亘って連続して設けられているのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造方法によれば、上記の凹部を、吸収体の長手方向の全長に亘って連続する溝状に形成することができる。よって、吸収体の幅方向の中央部が肌側に突出するように確実に折れ曲がるように同吸収体を製造可能となる。
また、
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品に供される液吸収性の吸収体であって、前記厚さ方向の非肌側面における前記幅方向の中央部に凹部を有した前記吸収体を製造する装置であって、
前記吸収体の基材を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記吸収体の基材の前記非肌側面において前記中央部に相当する位置に、前記厚さ方向の非肌側から押し込み部材を押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部を形成する凹部形成装置と、を有し、
前記凹部形成装置は、前記押し込み部材の押し込みに基づいて、前記凹部の底部の前記幅方向の両側の位置に、前記底部の圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部を形成するとともに、前記底部における前記厚さ方向の肌側面を、前記吸収体の基材において前記凹部が形成されない部分の前記厚さ方向の肌側面よりも肌側に突出させることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造装置である。
このような吸収性物品に係る吸収体の製造装置によれば、前述した製造方法の場合と同様の作用効果を奏することができる。
===本実施形態===
本実施形態の吸収性物品に係る吸収体10の製造方法及び製造装置30は、吸収性物品の一例としての生理用ナプキン1の製造に供される。
<<<生理用ナプキン1について>>>
図2乃至図6Bは、生理用ナプキン1の説明図である。図2は、同ナプキン1を厚さ方向の肌側から見た概略平面図であり、図3は、同ナプキン1を厚さ方向の非肌側から見た概略平面図である。また、図4は、図2中のIV−IV矢視で示す概略分解図である。更に、図5は、吸収体10を厚さ方向の非肌側から見た概略平面図である。また、図6A及び図6Bは、吸収体10が折れ曲がる様子を図2中のVI−VI矢視で示す模式図である。
図2及び図4に示すように、ナプキン1は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有した平面視縦長形状のシート状部材である。また、同ナプキン1にあっては、厚さ方向の肌側から非肌側へと順に、液透過性のトップシート22と、液吸収性の吸収体10と、液不透過性のバックシート23と、が積層されている。そして、これら各部材22,10,23は、それぞれ、厚さ方向に隣接する部材と、ホットメルト接着剤等の接着剤で接合されている。なお、同接着剤の塗布パターンとしては、Ωパターンやスパイラルパターン、ストライプパターン等を例示できて、このことは、後で出てくる他の接着剤についても同様である。また、以下では、長手方向において着用者201の腹側に相当する方向のことを「前側」とも言い、同背側に相当する方向のことを「後側」とも言う。
図2に示すように、トップシート22及びバックシート23の平面サイズは、吸収体10の平面サイズよりも大きくされている。よって、これら両シート22,23の外周縁部22e,23e(図2中でドット模様の部分を参照)は、それぞれ吸収体10から長手方向の外方及び幅方向の外方に突出している。そして、当該外周縁部22e,23e同士が接着又は溶着で接合されることにより、これら両シート22,23同士の間に吸収体10が保持されている。
また、この例では、両シート22,23の平面形状は互いに同じとされている。そして、両シート22,23は、長手方向の略中央部が幅方向の両側に突出した形状をしていて、かかる突出した形状の部分22w,23wが、ナプキン1を下着(不図示)に載置固定する際に供される所謂ウイング部1w,1wとして機能する。すなわち、図3及び図4に示すように、バックシート23において各ウイング部1wに対応する部分23wの非肌側面には、ナプキン1を下着に固定するための粘着部24wが適宜な接着剤で略矩形状に形成されている。また、同目的の粘着部24cが、バックシート23の非肌側面におけるウイング部1w,1w同士の間の部分23cにも、適宜な接着剤で長手方向に沿った帯状に複数形成されている。但し、粘着部24w,24cの配置パターンは何等これに限らない。
トップシート22の素材例としては、エアスルー不織布等の適宜な不織布を挙げることができて、この例では、エアスルー不織布が使用されている。但し、何等これに限らない。すなわち、液透過性の柔軟なシートであれば、これ以外のシートを用いても良い。また、バックシート23の素材例としては、ポリエチレン(PE)等の適宜な樹脂フィルムを挙げることができて、この例では、PEフィルムが使用されている。但し、何等これに限らない。すなわち、液不透過性の柔軟なシートであれば、これ以外のシートを用いても良い。
また、図2に示すように、トップシート22の肌側面には、肌側から複数の圧縮部E,E…が形成されており、これにより、トップシート22と吸収体10とは一緒に厚さ方向に圧縮されて強固に接合一体化されている。そして、この例では、かかる圧縮部Eとして、2種類の圧縮部EL,EDが形成されている。一方の圧縮部Eは、線状の圧縮部EL(以下、線状圧縮部ELとも言う)である。そして、当該線状圧縮部EL,EL…は、吸収体10の外周縁部に沿って複数連なって形成されていて、これにより、全体として長手方向に長い略環状をなしている。他方、もう一方の圧縮部Eは、点状の圧縮部ED(以下、点状圧縮部EDとも言う)である。そして、当該点状圧縮部ED、ED…は、上記の複数の線状圧縮部EL,EL…がトップシート22上に区画する略閉じた領域AEL内に離散的に形成されている。なお、この例では、各点状圧縮部EDの平面形状は直径1mmの円形とされており、また、同点状圧縮部ED,ED…の配置パターンは千鳥配置パターンとされているが、何等これに限らない。更に言えば、これら点状圧縮部ED及び線状圧縮部ELの一方又は両方が無くても良い。
図5に示すように、吸収体10は、液体吸収性素材を所定形状に成形してなる吸収性コア11と、同コア11の肌側面を覆うべく同コア11と平面形状が略同形の肌側シート12と、同コア11を非肌側面から覆うべく同コア11と平面形状が略同形の非肌側シート13と、を有している。そして、図4に示すように、各シート12,13は、それぞれ、吸収性コア11にホットメルト接着剤等の接着剤で接合一体化されていて、これにより、各シート12,13は、吸収性コア11の所謂よれや崩れなどの不用な変形を防止する。
吸収性コア11は、例えば、液体吸収性素材の一例としての液体吸収性繊維と液体吸収性粒状物との両者が、所定の配合比且つ所定の坪量(g/m2)で所定形状に積層されて成形されたものである。なお、所定形状の一例としては、図5のようなナプキン1の長手方向に長い平面視縦長の略矩形形状を例示できる。但し、何等これに限らず、略砂時計形状等の他の形状でも良い。また、液体吸収性素材をなす液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物の一例としては、それぞれ、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー(SAP)を例示できて、ここでは、これらが使用されている。但し、何等これらに限らない。例えば、液体吸収性素材としてパルプエアレイド不織布(パルプ繊維を主材とした不織布)等を使用しても良い。
また、この例では、肌側シート12としてティッシュペーパーを使用しているが、液透過性で柔軟なシートであれば、何等これに限らない。すなわち、エアスルー不織布等の不織布を使用しても良く、更に言えば、この肌側シート12については省略可能である。また、この例では非肌側シート13にもティッシュペーパーを使用しているが、柔軟なシートであれば、何等これに限らない。すなわち、SMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布等の不織布を使用しても良く、更に言えば、この非肌側シート13についても省略可能である。
かような吸収体10には、図5に示すように、非肌側からも点状の圧縮部ED10(以下、点状圧縮部ED10とも言う)が圧縮形成されている。すなわち、この例では、吸収体10は、肌側シート12と吸収性コア11と非肌側シート13とを有しているので、これら三者が厚さ方向に一緒に圧縮されることにより、上記の圧縮部ED10が形成されている。そして、これにより、剛性が高められていて、その結果、よれ等の不用な変形を抑制可能となっている。なお、この例では、圧縮部ED10の平面形状は直径1.2mmの円形とされており、また同圧縮部ED10,ED10…の配置パターンは千鳥パターンとされているが、何等これに限らない。
また、図5及び図6Aに示すように、同吸収体10の非肌側面10snにおける幅方向の中央部には、折り誘導線LBとしての凹部10mが、長手方向に沿った一直線の溝状の形態で且つ同長手方向の全長に亘って形成されている。そして、これにより、図6Bに示すように、同吸収体10は、幅方向の中央部が厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導される。
図7Aは、同凹部10mの説明図であって、図6A中のVII部拡大図である。基本的に、凹部10mは、上記のように非肌側面にへこんで形成されている。また、凹部10mの底部10mbの肌側面10mbssは、吸収体10において凹部10mが形成されない部分10nm(以下、凹部未形成部分10nmとも言う)の肌側面10nmssよりも肌側に突出しているとともに、凹部10mの底部10mbの幅方向の両側の位置には、凹部10mが形成される際に上記底部10mbに付与される圧縮度合いよりも高い圧縮度合いで圧縮された高圧縮部10p,10p(ハッチング模様の部分を参照)が形成されている。そして、この圧縮度合いの差に基づいて、底部10mbよりも高圧縮部10p,10pの方が薄厚となっていて、これにより、同吸収体10は、これら一対の高圧縮部10p,10pで速やかに折れ曲がり変形可能である。
よって、図1Aのようにナプキン1を着用者201が装着する際には、図7Aの状態から図7Bの状態へと、吸収体10は、これら一対の高圧縮部10p,10pで速やかに凹部10mの空間SPが小さくなる方向に折れて、つまり非肌側が谷側になるように折れて、これにより、図6Bのように、同吸収体10は、全体として幅方向の中央部が厚さ方向の肌側に突出するように折れ曲がる。そして、その結果、図1Aに示すように、ナプキン1は、幅方向の中央部及びその近傍部分において膣口等の排泄口201He及びその近傍部分への良好なフィット性を奏することができる。
また、図7Aを参照して上述したように凹部10mの底部10mbの肌側面10mbssが、吸収体10における凹部未形成部分10nmの肌側面10nmssよりも肌側に突出していることから、底部10mbでの圧縮度合いは軽減されている。すなわち、吸収体10への上記凹部10mの形成は、図10を参照して後で説明するように、押し込み部材としてのリブ部51rを吸収体の基材10Kの非肌側面10Ksnから厚さ方向の肌側に押し込むことでなされるが、ここで、この押し込みの際には、吸収体の基材10Kの肌側面10Kssの方は、窪み部としての溝部51mを有した保持面51dsで支持されている。また、同溝部51mは、リブ部51rに対向する位置に形成されている。そのため、リブ部51rの押し込み時には、上記凹部10mの底部10mbは速やかに肌側の方へ逃げるように移動することができて、これにより、当該底部10mbの圧縮度合いを軽減することができる。そして、これにより、圧縮度合いが高い場合に起こり得る底部10mbの硬化が抑制されていて、その結果、同ナプキン1の装着時に着用者201は良好な肌触りを感じることができる。
<<<生理用ナプキン1の製造ラインについて>>>
図8は、かかるナプキン1の製造ラインの一部を示す概略側面図である。同製造ラインでは、最初にナプキン1の中間製品1mとして吸収体の基材10Kを生成する。そして、以降、この中間製品1mを、適宜な搬送装置90,90…で所定の搬送方向に沿って搬送するが、かかる搬送中に、搬送方向の各位置で別シートとの接合処理やプレス加工処理、切断処理等の適宜な処理を中間製品1mに対して施す。そして、その度に中間製品1mが状態を変えていって最終的に図2の状態のナプキン1が製造される。
なお、この例では、かかる中間製品1mは、所謂「縦流れ」の搬送形態で搬送されており、つまり、ナプキン1の長手方向が搬送方向を向いた姿勢で搬送されている。そのため、搬送方向と直交する方向(図8の紙面を貫通する方向)を「CD方向」と定義した場合には、ナプキン1の幅方向は基本的にCD方向を向いており、そして、ナプキン1の厚さ方向は、搬送方向及びCD方向と直交する方向を向いている。また、この例では、CD方向は水平方向を向いているが、何等これに限らない。例えば、水平方向から若干傾いていても良い。
一方、本実施形態に係る吸収体10の製造方法及び製造装置30は、上記製造ラインの一工程を担っている。すなわち、当該製造方法及び製造装置30では、基本的に、上記のような凹部10mを有した吸収体10を製造する。また、製造方法は、製造装置30を用いて行われる。そのため、以下、同製造装置30について説明する。
同図8に示すように、製造装置30は、最初の中間製品1mとして、吸収体の基材10Kを搬送方向に連続した形態で生成する基材生成装置32と、吸収体の基材10Kに前述の点状圧縮部ED10を形成する点状圧縮部形成装置40と、吸収体の基材10Kに前述の凹部10mを形成する凹部形成装置50と、吸収体の基材10Kの搬送方向の下流側の端部10Kedを切り離して、単票状の吸収体の基材10Kを生成するカッター装置60と、単票状の吸収体の基材10Kにトップシートの基材シート22Kを配置した状態で点状圧縮部EDを形成する点状圧縮部形成装置70と、同じく単票状の吸収体の基材10Kにトップシートの基材シート22Kを配置した状態で線状圧縮部ELを形成する線状圧縮部形成装置80と、を有する。また、各装置32,40,50,60,70,80同士の間には、搬送コンベアや搬送ローラー等の搬送装置90,90…が配置されている。そして、かかる搬送装置90,90…は、基本的に吸収体の基材10Kの搬送に供される。
なお、搬送ローラーについては、モータ等の駆動源で駆動回転する駆動ローラーであっても良いし、駆動源が無く従動回転する従動ローラーであっても良い。また、搬送コンベアについては、駆動周回する無端ベルトの上面を搬送面として吸収体の基材10Kを搬送するベルトコンベアであっても良いし、上記の搬送面に設けられた複数の吸気孔で吸収体の基材10Kを吸着しながら搬送するサクションベルトコンベアであっても良い。
(1)基材生成装置32
基材生成装置32では、先ず、吸収体の基材10Kとして搬送方向に連続した形態の基材10Kを生成する。すなわち、同基材10Kとして、凹部10m、点状圧縮部ED10、点状圧縮部ED、及び線状圧縮部ELが未形成の吸収体10が搬送方向に複数連続してなる吸収体の連続体10aを生成する。そのため、同装置32は、積繊装置34を有し、同積繊装置34では、複数の吸収性コア11,11…が搬送方向に連続してなる吸収性コアの連続体11a(吸収性コアの基材に相当)を生成する。
ちなみに、以下の説明で、単に「吸収体の基材10K」と言う場合には、基本的に、単票状の吸収体の基材10Kのことではなく、搬送方向に連続した形態の吸収体の基材10Kのことを指しているものとする。
積繊装置34は、同図8に示すように、CD方向を向いた回転軸C35回りに搬送方向に沿って駆動回転する回転ドラム35と、回転ドラム35の外周面35sに向けてパルプ繊維等の液体吸収性素材を散布供給する供給ダクト36と、を有する。そして、供給ダクト36は、回転ドラム35の回転方向の所定位置に配置されている。また、回転ドラム35の外周面35sには、回転方向に沿って無端状の溝部35mが一定の溝幅で同回転方向の全周に亘って形成されている。更に、同溝部35mの底面35mbには、液体吸収性素材を吸着するための複数の吸気孔(不図示)が回転方向の全周に亘って設けられている。
よって、図8に示すように、溝部35mにおいて供給ダクト36の位置を通過する部分には、順次、液体吸収性素材が積層されて、これにより、溝部35mには搬送方向に連続する吸収性コアの連続体11aが生成される。そして、かかる連続体11aは、回転方向において回転ドラム35の下端に相当する位置を離型位置Poutとして溝部35mから離型される。
一方、同図8に示すように、当該離型位置Poutの下方には、ベルトコンベア90CVが配置されている。そして、同ベルトコンベア90CVにより、肌側シート12の基材シート12Kが、回転ドラム35の回転方向に搬送方向を沿わせつつ、搬送方向に連続してなる連続シートの形態で搬送されている。また、同離型位置Poutでは、既に当該基材シート12Kの上面たる非肌側面に接着剤を塗布済みである。よって、回転ドラム35から離型された吸収性コアの連続体11aは、かかる肌側シートの基材シート12Kの上面に載置されると同時に、同基材シート12Kに接着剤で接合一体化される(肌側シート配置工程に相当)。そして、以降、吸収性コアの連続体11aと肌側シートの基材シート12Kとは一体となって搬送方向の下流に送られる。
また、離型位置Poutよりも搬送方向の下流側の所定位置P13Kの上方には、搬送ローラー90Rが配置されている。そして、同搬送ローラー90Rにより、非肌側シート13の基材シート13Kが、搬送方向に連続してなる連続シートの形態で搬送されているとともに、当該基材シート13Kが、上記の所定位置P13Kで、吸収性コアの連続体11aの搬送経路に合流する。また、同所定位置P13Kでは、既に当該基材シート13Kの下面たる肌側面に接着剤を塗布済みである。よって、吸収性コアの連続体11aは、かかる非肌側シートの基材シート13Kに上方から覆われると同時に、同基材シート13Kに接着剤で接合一体化される。そして、以降、吸収性コアの連続体11aは、肌側シートの基材シート12Kだけでなく非肌側シートの基材シート13Kとも一体となって搬送方向の下流に搬送される。そして、以上をもって、凹部10m、点状圧縮部ED10、点状圧縮部ED、及び線状圧縮部ELが未形成の吸収体10が搬送方向に複数連続してなる吸収体の連続体10aが、吸収体の基材10Kとして生成される。そして、かかる吸収体の基材10Kは、基材生成装置32よりも搬送方向の下流に位置する点状圧縮部形成装置40へ搬送される。
(2)点状圧縮部形成装置40
点状圧縮部形成装置40は、CD方向に沿った回転軸C41回りに搬送方向に沿って駆動回転する上下一対のロール41u,41dを有する。ここで、上ロール41uの外周面は、吸収体の基材10Kの非肌側面に対向しているが、当該上ロール41uの外周面には、前述の点状圧縮部ED10に対応した千鳥状の配置パターンで複数の凸部(不図示)が設けられている。また、下ロール41dの外周面は、同肌側面に対向しているが、当該下ロール41dの外周面は、凸部や凹部の無い平滑面とされている。よって、これら上下ロール41u,41d同士の間を搬送方向に沿って吸収体の基材10Kが通過する際には、同基材10Kの非肌側面に上記凸部が押し込まれて、これにより、同基材10Kの非肌側面に前述の点状圧縮部ED10が形成される。そして、当該点状圧縮部ED10が形成された吸収体の基材10Kは、点状圧縮部形成装置40よりも搬送方向の下流に位置する凹部形成装置50へ搬送される(基材搬送工程に相当)。
(3)凹部形成装置50
図9Aは、凹部形成装置50の概略側面図であり、図9Bは、図9A中のB−B矢視の概略正面図である。なお、図9B中では、図の錯綜を防ぐ目的で、吸収体の基材10Kについては不図示としている。また、図10は、図9A中のX−X矢視の概略拡大図である。なお、かかる図10は、回転方向において上下ロール51u,51d同士が最接近する位置でのリブ部51rと溝部51mとの相対位置関係を説明するための図である。
図9A及び図9Bに示すように、凹部形成装置50も、CD方向に沿った回転軸C51回りに搬送方向に沿って駆動回転する上下一対のロール51u,51dを有する。そして、吸収体の基材10Kの非肌側面10Ksnに対向する上ロール51u(第1回転体に相当)の外周面51usには、吸収体の基材10KのCD方向の中央部に相当する位置に、前述の凹部10mに対応した形状の1条のリブ部51r(押し込み部材に相当)が、回転方向の全周に亘って連続して突出して環状に設けられている。また、下ロール51dは、上ロール51uのリブ部51rを吸収体の基材10Kに押し込む際に、下方から同基材10Kを支持する保持部材として機能し、つまり、保持面としての下ロール51dの外周面51dsが、基材10Kの肌側面10Kssに当接するようになっているが、ここで、同外周面51dsには、リブ部51rに対向する位置に、リブ部51rを挿入可能な大きさの1条の溝部51m(窪み部に相当)が回転方向の全周に亘って連続して環状に形成されている。よって、これら上下ロール51u,51d同士の間を搬送方向に沿って吸収体の基材10Kが通過する際には、図10に示すように、同基材10Kの非肌側面10Ksnに上記リブ部51rが円滑に押し込まれて、これにより、同基材10Kの非肌側面10Ksnに前述の凹部10mが形成される(凹部形成工程に相当)。そして、当該凹部10mが形成された吸収体の基材10Kは、図8に示すように凹部形成装置50よりも搬送方向の下流に位置するカッター装置60へ搬送される。
図10に示すように、上ロール51uのリブ部51rの断面形状(回転方向と直交する断面でのリブ部51rの形状)は、略等脚台形状をなしている。すなわち、リブ部51rは、CD方向に平行な頂面51rtと、頂面51rtのCD方向の両側に、それぞれ、上ロール51uの回転半径方向から所定角度だけ傾斜した一対の側面51rs,51rsと、を有している、そして、頂面51rtのCD方向の寸法は、リブ部51rの根元の位置たる上ロール51uの外周面51usの位置でのリブ部51rのCD方向の寸法も小さくなっていて、これにより、リブ部51rの上記断面形状は、上ロール51uの回転半径方向の外側に向かうにつれてリブ幅が狭くなった先細り形状をなしている。
また、これに対応させて、下ロール51dの溝部51mの断面形状(回転方向と直交する断面での溝部51mの形状)も、略等脚台形状をなしている。すなわち、溝部51mは、CD方向に平行な底面51mbと、底面51mbのCD方向の両側に、それぞれ、下ロール51dの回転半径方向から所定角度だけ傾斜した一対の側面51ms,51msと、を有している。そして、底面51mbのCD方向の寸法は、下ロール51dの外周面51dsの位置での溝部51mのCD方向の寸法よりも小さくなっていて、これにより、溝部51mの上記断面形状は、下ロール51dの回転半径方向の内側に向かうにつれて溝幅が狭くなった先細り形状をなしている。
そして、同図10に示すように、かような断面形状のリブ部51rが溝部51mに最も押し込まれた際には、少なくともリブ部51rの頂面51rt(押し込み部材の一部に相当)が溝部51mに挿入されるようになっている。また、この最大押し込み状態においては、リブ部51rの頂面51rtと溝部51mの底面51mbとの間のクリアランスCL1よりも、リブ部51rの側面51rsと溝部51mの側面51msとの間のクリアランスCL2の方が小さくなっている。
よって、リブ部51rが吸収体の基材10Kに押し込まれて凹部10mが形成される際には、リブ部51rの頂面51rtで押し込まれる凹部10mの底部10mbの圧縮度合いよりも高い圧縮度合いで、基材10Kにおいてリブ部51rの側面51rsと溝部51mの側面51msとの間に位置する部分10pが圧縮される。すると、底部10mbの圧縮度合いよりも高い圧縮度合いの高圧縮部10p,10pが、凹部10mのCD方向の両側の位置にそれぞれ形成されるが、ここで、かかる高圧縮部10p,10pは、圧縮度合いの差に基づいて底部10mbよりも薄厚である。そのため、かかる吸収体の基材10Kが吸収体10になった際には、当該吸収体10は、図7Bに示すように各高圧縮部10p,10pで速やかに折れ曲がることができる。そして、これにより、図1Aのように着用者201がナプキン1を装着する際には、吸収体10は、全体的に幅方向の中央部が肌側に突出するように速やかに折れ曲がることができる。
また、図10を参照して上述したように、リブ部51rの頂面51rtと溝部51mの底面51mbとの間には大きなクリアランスCL1が確保されていることから、吸収体の基材10Kへのリブ部51rの押し込みの際には、上記の大きなクリアランスCL1に基づいて、同基材10Kの凹部10mの底部10mbが溝部51mの底面51mbの方に速やかに移動して、これにより、同底部10mbの肌側面10mbssを、吸収体の基材10Kにおいて凹部10mが形成されない凹部未形成部分10nmの肌側面10nmssよりも肌側に速やかに突出させることができる。よって、当該底部10mbの圧縮度合いを軽減することができて、その結果、圧縮度合いが高い場合に起こり得る底部10mbの硬化を抑制可能となる。
更に、この図8の例では、上述のように肌側シートの基材シート12Kが上記吸収性コアの連続体11aに配置された状態で凹部10mが形成される。そのため、当該肌側シートの基材シート12Kにも実質的に凹部10mが形成された状態となる。よって、同吸収性コアの連続体11aに凹部10mが形成された後に同吸収性コアの連続体11aに肌側シートの基材シート12Kを配置する場合と比べて、当該基材シート12Kにも上記凹部10mが形成されている分、折り曲げ易い吸収体10を製造可能となる。
また、この図10の例では、吸収体の基材10Kにリブ部51rが押し込まれる際には、下ロール51dの溝部51mにおけるCD方向の両側の角部51mc,51mc(つまり、溝部51mにおいて下ロール51dの外周面51dsと隣接する縁状の部分51mc,51mc)によって、同基材10Kの肌側面10Kssにへこみ部10Kh,10Khが形成される。そして、同基材10Kにおいて当該へこみ部10Kh,10Khが形成された部分は、謂わば断面欠損部のようになっていて、これにより、他の部分と比べて折れ曲がり易い。そのため、図1Aのナプキン1の装着時に、当該へこみ部10Kh,10Khが形成された部分は、CD方向の中央部が肌側に突出するように吸収体10が折れ曲がることに有効に寄与することができる。
更に、この例では、図9A及び図9Bに示すように、上ロール51u及び下ロール51dの内部には、それぞれ、各ロール51u,51dの回転軸C51,C51と同軸に加熱部材の一例として棒状のカートリッジヒーター53,53が内蔵されている。そして、同ヒーター53へ供給する電力量(W)を調整することで、上ロール51uのリブ部51rの各側面51rs及び下ロール51dの溝部51mの各側面51msの温度を調整可能であるが、ここで、これら各側面51rs,51msの温度が、例えば110℃±30℃の範囲、望ましくは110℃±20℃の範囲、より望ましくは110℃±10℃の範囲に入るように各ロール51u,51dは加熱される。
よって、リブ部51rが吸収体の基材10Kに押し込まれた際に、この押し込みで形成される凹部10mの近傍部分がリブ部51r及び溝部51mで加熱されることから、当該部分にリブ部51rの形状が記憶され易くなる。そして、その結果、同基材10Kからリブ部51rが離れた後も、凹部10mの形状がリブ部51rの形状から大きく崩れずに維持されるようになる。但し、何等これに限らない。すなわち、かかる形状維持作用が多少減退しても良い場合には、上ロール51u及び下ロール51dのうちのどちらか一方のロールのみをカートリッジヒーター53で加熱しても良いし、更に言えば、両方のロール51u,51dを加熱しなくても良い。
また、望ましくは、下ロール51dの外周面51dsを起点とする上記溝部51mの深さL51m(図10)が、吸収体の基材10Kの厚さ方向の寸法の平均値以上であると良い。そして、このようになっていれば、上述した底部10mbの圧縮度合いの軽減作用を高めることができる。なお、ここで言う「基材10Kの厚さ方向の寸法の平均値」とは、上ロール51uのリブ部51rが凹部10mを形成する搬送方向の位置よりも50cmだけ上流側の位置における基材10Kの厚さ方向の寸法の平均値のことである。また、当該平均値については、例えば、CD方向に関する10点平均(CD方向にランダムに選択した10箇所の位置での厚さ方向の寸法の平均値)として求めることができる。
ところで、望ましくは、前述の凹部形成装置50の上下ロール51u,51dの位置よりも搬送方向の下流側に配される搬送装置90CV2(図8)には、サクションベルトコンベアを用いると良い。そして、このようにすれば、次のようなトラブルを未然に防ぐことができる。すなわち、凹部10mの形成後には、当該凹部10mの形成に伴って、吸収体の基材10Kは、図11Aに示すように、幅方向たるCD方向の中央部が肌側に突出するように略V字状に折れ曲がり得るが、このように変形した状態で同吸収体の基材10Kが搬送されると、搬送方向に配置された他の装置に当該吸収体の基材10Kが引っ掛かる等のトラブルが起こり得る。例えば、この後で説明するカッター装置60の上下ロール61u,61d同士の間のロール間隙に、略V字状に折れ曲がった吸収体の基材10Kが引っ掛かって詰まってしまう恐れがある。
しかし、この点につき、上記のように凹部形成装置50の上下ロール51u,51dの下流側にサクションベルトコンベア90CV2を配置しておけば、同コンベア90CV2の無端ベルトの上面に生じる吸着力によって、同吸収体の基材10Kを無端ベルトの上面に吸着させることができる。そして、これにより、図11Bに示すように、凹部10mが形成された吸収体の基材10KがCD方向に平行になるように規制しながら同基材10Kを搬送することができる。よって、上記のトラブルの発生を未然に防ぐことができる。
但し、何らかの事情で上述のサクションベルトコンベア90CV2を使用できずに、それに代えて例えば吸着機能を有さない搬送装置を使用せざるを得ない場合には、次のようにすることで、上述のトラブルを未然に防ぐことができる。図12A及び図12Bは、その説明図である。なお、図12Aは、吸収体の基材10Kを上方から見た概略平面図であり、図12Bは、図12A中のB−B矢視図である。
先ず、吸収体の基材10KのCD方向の各端部10Ke,10Keに対応させて、それぞれ、上下一対のニップロール57u,57dを配置する。ここで、上下一対のニップロール57u,57dは、対応する上記端部10Keを挟み込んで駆動回転又は従動回転可能に構成されている。また、上下一対のニップロール57u,57dの各回転方向は、上記端部10Keと接触する位置において、それぞれ、所定角度θだけ搬送方向よりもCD方向の外側を向いている。よって、これら上下一対のニップロール57u,57dが上下方向から吸収体の基材10Kの端部10Keを挟圧すると、当該端部10KeにはCD方向の外側を向いた張力が付与されるが、ここで、かかる上下一対のニップロール57u,57dは、上記のようにCD方向の両側にそれぞれ配置されている。そのため、吸収体の基材10KはCD方向の両側に引っ張られて、これにより、図11Aの如く略V字状に折れ曲がった基材10Kは、図11BのようにCD方向に平行な状態になるように矯正される。そして、その結果、上述のトラブルを未然に防ぐことができる。
(4)カッター装置60
カッター装置60は、図8に示すように、CD方向に沿った回転軸C61回りに搬送方向に沿って駆動回転する上下一対のロール61u,61dを有する。上ロール61uは、外周面にカッター刃61cを有したカッターロールであり、下ロール61dは、カッター刃61cを外周面で受けるアンビルロール61dである。また、かかるカッター装置60には、上記の凹部形成装置50から吸収体の基材10Kが搬送される。すなわち、凹部10mと点状圧縮部ED10とが形成された吸収体の基材10Kが搬送される。そして、これら上下ロール61u,61d同士の間を搬送方向に沿って吸収体の基材10Kが通過する際に、カッター刃61cとアンビルロール61dの外周面とで同基材10Kが挟圧されて、これにより、基材10Kにおける搬送方向の下流側の端部10Kedが切り離される。そして、切り離された部分10Kedが、単票状の吸収体の基材10Kとして搬送方向の下流に搬送される。
なお、かかる搬送は、カッター装置60の搬送方向の下流側に同搬送方向に並んで配された複数の搬送装置90b,90b…によってなされるが、ここで、これら搬送装置90b,90b…による吸収体の基材10Kの搬送方向の搬送速度値(mpm)は、前述のカッター装置60の位置を含め、それよりも上流側の位置での吸収体の基材10Kの搬送方向の搬送速度値(mpm)よりも大きい値に設定されている。
よって、カッター装置60の下流側では、かかる搬送速度値の差に基づいて、搬送方向に隣り合う吸収体の基材10K,10K同士の間に隙間Gが形成されて、その結果、各吸収体の基材10K,10K…は、搬送方向に製品ピッチP1(ナプキン1の長手方向の全長寸法と略同値)で並んだ状態となる。そして、以降、各吸収体の基材10Kは製品ピッチP1で搬送される。
一方、カッター装置60の直近下流に隣り合う搬送装置90bの下流の所定位置P22Kには、トップシート22の基材シート22Kの合流位置P22Kが設定されている。すなわち、当該合流位置P22Kの下方には、搬送ローラー90Rが配置されていて、同搬送ローラー90Rにより、トップシートの基材シート22Kが、搬送方向に連続してなる連続シートの形態で搬送されているとともに、当該基材シート22Kが、上記の合流位置P22Kで、単票状の吸収体の基材10Kの搬送経路に合流する。また、同合流位置P22Kでは、既にトップシートの基材シート22Kの上面たる非肌側面に接着剤を塗布済みである。よって、単票状の吸収体の基材10Kは、かかるトップシートの基材シート22Kに下方から覆われると同時に、トップシートの基材シート22Kに接着剤で接合一体化される。そして、以降、単票状の吸収体の基材10Kは、トップシートの基材シート22Kと一体となって搬送方向の下流に位置する点状圧縮部形成装置70へ搬送される。
(5)点状圧縮部形成装置70
図8に示すように、点状圧縮部形成装置70は、CD方向に沿った回転軸C71回りに搬送方向に沿って駆動回転する上下一対のロール71u,71dを有する。ここで、下ロール71dの外周面は、トップシートの基材シート22Kの肌側面に対向しているが、当該下ロール71dの外周面には、前述の点状圧縮部EDに対応した千鳥状の配置パターンで複数の凸部(第2押し込み部材に相当し、不図示)が設けられている。また、上ロール71uの外周面は、単票状の吸収体の基材10Kの非肌側面に対向しているが、当該上ロール71uの外周面は、凸部や凹部の無い平滑面とされている。よって、これら上下ロール71u,71d同士の間を搬送方向に沿って単票状の吸収体の基材10Kがトップシートの基材シート22Kと一体となって通過する際には、同基材シート22Kの肌側面に上記凸部が押し込まれて、これにより、同基材シート22Kの肌側面に前述の点状圧縮部EDが形成される。そして、かかる点状圧縮部EDでは、トップシートの基材シート22Kと単票状の吸収体の基材10Kとが一緒に厚さ方向に圧縮されて強固に接合一体化されている。よって、当該点状圧縮部EDは、トップシートの基材シート22Kと単票状の吸収体の基材10Kとを強固に接合する接合部としても機能し、故に、この点状圧縮部形成装置70が行う点状圧縮部EDの形成が、請求項の「接合部形成工程」に相当する。そして、かような点状圧縮部EDでトップシートの基材シート22Kが強固に接合一体化された単票状の吸収体の基材10Kは、点状圧縮部形成装置70よりも搬送方向の下流に位置する線状圧縮部形成装置80へ搬送される。
(6)線状圧縮部形成装置80
線状圧縮部形成装置80も、CD方向に沿った回転軸C81回りに搬送方向に沿って駆動回転する上下一対のロール81u,81dを有する。ここで、下ロール81dの外周面は、トップシートの基材シート22Kの肌側面に対向しているが、当該下ロール81dの外周面には、前述の線状圧縮部ELに対応した配置パターンで複数の線状凸部(第2押し込み部材に相当し、不図示)が設けられている。また、上ロール81uの外周面は、単票状の吸収体の基材10Kの非肌側面に対向しているが、当該上ロール81uの外周面は、凸部や凹部の無い平滑面とされている。よって、これら上下ロール81u,81d同士の間を搬送方向に沿って単票状の吸収体の基材10Kがトップシートの基材シート22Kと一体となって通過する際には、同基材シート22Kの肌側面に上記線状凸部が押し込まれて、これにより、同基材シート22Kの肌側面に前述の線状圧縮部ELが形成される。そして、かかる線状圧縮部ELでも、トップシートの基材シート22Kと単票状の吸収体の基材10Kとが一緒に厚さ方向に圧縮されて強固に接合一体化されている。よって、当該線状圧縮部ELは、トップシートの基材シート22Kと単票状の吸収体の基材10Kとを強固に接合する接合部としても機能し、故に、この線状圧縮部形成装置80が行う線状圧縮部ELの形成が、請求項の「接合部形成工程」に相当する。そして、かような線状圧縮部ELでトップシートの基材シート22Kが強固に接合一体化された単票状の吸収体の基材10Kは、搬送方向の下流へ搬送される。
そして、以上をもって単票状の吸収体の基材10Kには、凹部10m、点状圧縮部ED10、点状圧縮部ED、及び線状圧縮部ELが形成された状態となって、これにより、吸収体10が生成されたことになる。ちなみに、上記の点状圧縮部形成装置70と線状圧縮部形成装置80との搬送方向の位置関係は順不同であり、つまり、上述の逆となっていても良い。
===変形例===
図13は、本実施形態の変形例の吸収体10の製造装置30aの説明図である。
前述の実施形態では、図8に示すように、凹部形成装置50よりも搬送方向の下流の位置に点状圧縮部形成装置70と線状圧縮部形成装置80とが配置されていたが、図13に示すように、この変形例では、点状圧縮部形成装置70と線状圧縮部形成装置80よりも搬送方向の下流の位置に凹部形成装置50が配置されている点で主に相違する。そして、これ以外の点は概ね、前述の実施形態と同じである。よって、以下では、この相違点について主に説明し、同一の構成については同じ符号を付してその説明については省略する。
同図13の変形例では、凹部形成装置50の上下一対のロール51u,51dは、点状圧縮部形成装置70の上下一対のロール71u,71dと線状圧縮部形成装置80の上下一対のロール81u,81dよりも搬送方向の下流の位置に配置されている。よって、この変形例では、凹部形成装置50の上下一対のロール51u,51dは、点状圧縮部ED及び線状圧縮部ELによってトップシートの基材シート22Kに強固に接合一体化された単票状の吸収体の基材10Kに対して凹部10mの形成を行う。
よって、当該トップシートの基材シート22Kにも実質的に凹部10mが形成された状態となる。そして、これにより、前述の実施形態のような場合、すなわち、図8のように吸収体の基材10Kに凹部10mが形成された後に単票状の吸収体の基材10Kにトップシートの基材シート22Kを配置する場合と比べて、当該基材シート22Kにも上記凹部10mが形成されている分、折り曲げ易い吸収体10を製造可能となる。
但し、前述の実施形態は、この変形例との対比において次の点で優れている。すなわち、前述の実施形態の製造装置30の場合には、トップシートの基材シート22Kに上述の凹部10mが形成されない。そのため、同基材シート22Kには、上記凹部10mの形成起因で硬化する部分が存在せず、このことから、トップシート22の肌触りを良好な状態に維持できる。よって、上記の変形例と比べて肌触りが良好な肌側面を有したナプキン1を製造可能となる
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図5に示すように、吸収体10には、凹部10mが長手方向の全長に亘る溝状に形成されていたが、何等これに限らない。例えば、図14に示すように、複数の凹部10m,10m…が、長手方向に並んで離散的に形成されていても良い。なお、このような凹部10mの形成は、凹部形成装置50として次のような上下ロール51u,51dを用いて実現される。先ず、下ロール51dの外周面には、前述の実施形態と同様に溝部51mが回転方向の全周に亘って設けられているが、上ロール51uの外周面には、前述の環状のリブ部51rに代えて、島状の凸部(不図示)が、回転方向に一直線上に並んで配置されている。なお、凸部の頂面の形状は、矩形でも良いし、平行四辺形でも良い。
上述の実施形態では、図10に示すように、凹部形成装置50は、リブ部51rを溝部51mに最も押し込んだ状態において、リブ部51rの頂面51rtが溝部51mに挿入されるようになっていたが、何等これに限らない。すなわち、凹部10mの底部10mbの肌側面10mbssが、吸収体の基材10Kにおける凹部未形成部分10nmの肌側面10nmssよりも突出するようになるとともに、凹部10mのCD方向の両側の位置に、底部10mbの圧縮度合いよりも高い圧縮度合いの高圧縮部10p,10pが形成されるのであれば、何等これに限らない。例えば、図15に示すように、リブ部51rの頂面51rtが溝部51mに挿入されていなくても良い。但し、図10の例のようにリブ部51rの頂面51rtを溝部51mに挿入した方が、高圧縮部10pの圧縮度合いを高められるので、望ましい。
上述の実施形態では、吸収体の基材10Kは、停止すること無く搬送方向に連続的に搬送されていて、これにより、図9Aの凹部形成装置50は、吸収体の基材10Kの搬送中に同基材10Kに凹部10mを形成していた。しかし、何等これに限らない。例えば、同基材10Kを搬送方向に間欠搬送するとともに、搬送停止中の基材10Kに対して凹部10mを形成しても良い。ちなみに、その場合には、凹部形成装置50として次のような装置を例示できる。
先ず、同装置50は、基材10Kの上方に配された不図示の雄型部材と、基材10Kの下方に配された不図示の雌型部材と、を有する。そして、雄型部材の下面には、凹部10mに対応した形状のリブ部が突出形成されており、また、雌型部材の水平な上面には、上記のリブ部に対向する位置に、リブ部を挿入可能な大きさの溝部が形成されている。更に、雄型部材は、油圧シリンダー等の適宜なアクチュエータによって上下方向に往復移動可能に構成されている。
よって、基材10Kが搬送停止している間に、雄型部材が雌型部材の方へ下降して、これにより、リブ部が吸収体の基材10Kに押し込まれて同基材10Kに凹部10mが形成される。そして、かかる凹部10mの形成後には、雄型部材は上昇して基材10Kから離れ、しかる後に、同基材10Kに対して搬送方向に所定量の搬送動作がなされたら、再び基材10Kの搬送が停止して、当該搬送停止中に上記の雄型部材が下降する。そして、かかる処理を繰り返すことにより、間欠搬送される吸収体の基材10Kに対しても凹部10mを形成することができる。
上述の実施形態では、吸収性物品として図2のような生理用ナプキン1を例示したが、何等、これに限らない。例えば、吸収性物品がパンティーライナーであっても良い。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例としての生理用ナプキン1は、図2に示すように一対のウイング部1w,1wを有していたが、何等これに限らない。すなわち、ウイング部1wについては無くても良い。
上述の実施形態では、吸収性コア11の基材としての吸収性コアの連続体11aを図8の積繊装置34で形成していたが、何等これに限らない。例えば、同基材としてパルプエアレイド不織布を使用しても良い。そして、その場合には、パルプエアレイド不織布の資材コイル(パルプエアレイド不織布をコイル状に巻き取ったもの)から同不織布を繰り出すための繰り出し装置(不図示)を設けることになるが、その代わりに前述の積繊装置34を省略することができる。
上述の実施形態では、図4に示すうように吸収性コア11は肌側シート12と非肌側シート13との二枚のシートで覆われていたが、何等これに限らない。例えば、前述の生理用ナプキン1のところで説明したように、肌側シート12及び非肌側シート13の一方又は両方を省略しても良い。なお、その場合には、図8の吸収体10の製造装置30においては、肌側シートの基材シート12K及び非肌側シートの基材シート13Kの一方又は両方が省略されることになる。
上述の実施形態では、トップシート22の肌側面には、図2の点状圧縮部EDと線状圧縮部ELとが設けられていたが、何等これに限らない。例えば、前述の生理用ナプキン1のところで説明したように、点状圧縮部ED及び線状圧縮部ELの一方又は両方を省略しても良い。なお、その場合には、図8の吸収体10の製造装置30においては、点状圧縮部形成装置70及び線状圧縮部形成装置80の一方又は両方が省略されることになる。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)、1w ウイング部、
10 吸収体、10K 吸収体の基材、10Ke 端部、10Ked 部分、
10Kh へこみ部、
10Ksn 非肌側面、10Kss 肌側面、
10m 凹部、10mb 底部、10mbss 底部の肌側面、
10a 吸収体の連続体、
10nm 凹部未形成部分(凹部が形成されない部分)、10nmss 肌側面、
10sn 非肌側面、
10p 高圧縮部、
11 吸収性コア、11a 吸収性コアの連続体(吸収性コアの基材)、
12 肌側シート、12K 肌側シートの基材シート、
13 非肌側シート、13K 非肌側シートの基材シート、
22 トップシート、22K トップシートの基材シート、
22e 外周縁部、22w 部分、
23 バックシート、23c 部分、23w 部分、
24c 粘着部、24w 粘着部、
30 吸収体の製造装置、30a 吸収体の製造装置、
32 基材生成装置、
34 積繊装置、35 回転ドラム、35s 外周面、36 供給ダクト、
40 点状圧縮部形成装置、41u 上ロール、41d 下ロール、
50 凹部形成装置、51u 上ロール(第1回転体)、51us 外周面、
51d 下ロール(保持部材、第2回転体)、51ds 外周面(保持面)、
51r リブ部(押し込み部材)、 51rs 側面、51rt 頂面(一部)、
51m 溝部(窪み部)、51ms 側面、51mb 底面、
51mc 角部、
53 カートリッジヒーター(加熱部材)、
57u ニップロール、57d ニップロール、
60 カッター装置、61u 上ロール、61c カッター刃、
61d 下ロール、
70 点状圧縮部形成装置、71u 上ロール、71d 下ロール、
80 線状圧縮部形成装置、81u 上ロール、81d 下ロール、
90 搬送装置、90CV ベルトコンベア(搬送装置)、
90CV2 サクションベルトコンベア(搬送装置)、
90R 搬送ローラー(搬送装置)、90b 搬送装置、
201 着用者、201He 排泄口、201K 股間、
E 圧縮部(接合部)、ED 点状圧縮部(接合部)、EL 線状圧縮部(接合部)、
ED10 点状圧縮部、
LB 折り誘導線、SP 空間、G 隙間、AEL 領域、
C35 回転軸、C41 回転軸、C51 回転軸、
C61 回転軸、C71 回転軸、C81 回転軸、
CL1 クリアランス、CL2 クリアランス、
P13K 所定位置、P22K 合流位置(所定位置)、Pout 離型位置、

Claims (11)

  1. 長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品に供される液吸収性の吸収体であって、前記厚さ方向の非肌側面における前記幅方向の中央部に凹部を有した前記吸収体を製造する方法であって、
    前記吸収体の基材を搬送方向に搬送する搬送工程と、
    前記吸収体の基材の前記非肌側面において前記中央部に相当する位置に、前記厚さ方向の非肌側から押し込み部材を押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部を形成する凹部形成工程と、を有し、
    前記凹部形成工程では、前記押し込み部材の押し込みに基づいて、前記凹部の底部の前記幅方向の両側の位置に、前記底部の圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部を形成するとともに、前記底部における前記厚さ方向の肌側面を、前記吸収体の基材において前記凹部が形成されない部分の前記厚さ方向の肌側面よりも肌側に突出させることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記凹部形成工程では、前記吸収体の基材の前記肌側面に保持部材の保持面が当接することにより、前記保持部材が前記吸収体の基材を支持しているとともに、前記保持面において前記押し込み部材と対向する位置には、前記押し込み部材を挿入可能な窪み部が設けられており、
    前記押し込み部材を前記窪み部の方へ押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部が形成されることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記凹部形成工程では、前記窪み部に前記押し込み部材の少なくとも一部が挿入されるまで、前記押し込み部材を前記肌側に押し込むことを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  4. 請求項2又は3に記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記押し込み部材及び前記保持部材のうちの少なくとも一方の部材は、加熱部材で加熱されていることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  5. 請求項2乃至4の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記凹部形成工程では、前記窪み部における前記幅方向の両側の角部によって、前記吸収体の基材の前記肌側面にへこみ部が形成されることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記吸収体は、吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記肌側に配される肌側シートと、を有し、
    前記吸収性コアの基材の前記肌側に前記肌側シートの基材シートを配置する肌側シート配置工程を有し、
    前記凹部形成工程では、前記肌側シートが前記肌側に配置された前記吸収性コアの基材に対して前記押し込み部材を押し込むことを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記吸収性物品は、前記吸収体よりも前記肌側に配されて前記吸収性物品の肌側面をなすトップシートを有し、
    前記凹部形成工程を行う位置よりも前記搬送方向の下流側には、接合部形成工程を行う位置が位置しており、
    前記接合部形成工程では、前記凹部が形成された前記吸収体の基材に対して前記肌側に前記トップシートの基材シートを配置するとともに、前記基材シートの前記肌側から第2押し込み部材を押し込むことにより、前記第2押し込み部材が押し込まれた部分に、前記吸収体の基材と前記基材シートとを接合する接合部を圧縮形成することを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  8. 請求項1乃至6の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記吸収性物品は、前記吸収体よりも前記肌側に配されて前記吸収性物品の肌側面をなすトップシートを有し、
    前記凹部形成工程を行う位置よりも前記搬送方向の上流側には、接合部形成工程を行う位置が位置しており、
    前記接合部形成工程では、前記凹部を未形成の前記吸収体の基材に対して前記肌側に前記トップシートの基材シートを配置するとともに、前記基材シートの前記肌側から第2押し込み部材を押し込むことにより、前記第2押し込み部材が押し込まれた部分に、前記吸収体の基材と前記基材シートとを接合する接合部を圧縮形成し、
    前記凹部形成工程では、前記接合部を介して前記基材シートが接合された前記吸収体の基材に対して前記非肌側から前記押し込み部材を押し込むことを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記吸収体の基材は、前記長手方向を前記搬送方向として搬送され、
    前記凹部が形成された前記吸収体の基材が前記幅方向に平行になるように前記吸収体の基材を規制しながら当該吸収体の基材を搬送する搬送工程を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  10. 請求項2乃至5の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収体の製造方法であって、
    前記吸収体の基材は、前記長手方向を前記搬送方向として搬送され、
    前記押し込み部材としてのリブ部が、前記搬送方向に沿って回転する第1回転体の外周面に前記第1回転体の回転方向の全周に亘って連続して突出して設けられており、
    前記保持部材は、前記第1回転体の前記外周面に、前記保持面としての外周面を対向させつつ前記搬送方向に沿って回転する第2回転体であり、
    前記外周面には、前記窪み部としての溝部が、前記第2回転体の回転方向の全周に亘って連続して設けられていることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造方法。
  11. 長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品に供される液吸収性の吸収体であって、前記厚さ方向の非肌側面における前記幅方向の中央部に凹部を有した前記吸収体を製造する装置であって、
    前記吸収体の基材を搬送方向に搬送する搬送装置と、
    前記吸収体の基材の前記非肌側面において前記中央部に相当する位置に、前記厚さ方向の非肌側から押し込み部材を押し込むことにより、前記吸収体の基材に前記凹部を形成する凹部形成装置と、を有し、
    前記凹部形成装置は、前記押し込み部材の押し込みに基づいて、前記凹部の底部の前記幅方向の両側の位置に、前記底部の圧縮度合いよりも圧縮度合いの高い高圧縮部を形成するとともに、前記底部における前記厚さ方向の肌側面を、前記吸収体の基材において前記凹部が形成されない部分の前記厚さ方向の肌側面よりも肌側に突出させることを特徴とする吸収性物品に係る吸収体の製造装置。
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