JP6170817B2 - ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6170817B2 JP6170817B2 JP2013240442A JP2013240442A JP6170817B2 JP 6170817 B2 JP6170817 B2 JP 6170817B2 JP 2013240442 A JP2013240442 A JP 2013240442A JP 2013240442 A JP2013240442 A JP 2013240442A JP 6170817 B2 JP6170817 B2 JP 6170817B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin resin
- particles
- coating layer
- polyolefin
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
通常、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体は電気絶縁性材料であるので静電気を帯電しやすく、これらの用途に使用される場合には、帯電した静電気による電気・電子機器等の損傷を防ぐため、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子には帯電防止性能を付与した発泡粒子が用いられている。
また上記の導電性カーボンブラックを添加したポリオレフィン系樹脂発泡粒子の成形体は黒色以外の着色が不可能となる。また導電性無機物が離脱して被梱包物を汚染する場合がある。
[2]密閉容器内において、ポリオレフィン系樹脂芯層と該芯層を被覆するポリオレフィン系樹脂被覆層とからなり、前記被覆層に高分子型帯電防止剤を含む多層ポリオレフィン系樹脂粒子を水性分散媒体中に分散させる工程、水性分散媒体中にイオン液体を添加する工程、ポリオレフィン系樹脂粒子にイオン液体を含浸させる工程、水性分散媒体中の該ポリオレフィン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させる工程、発泡剤を含む発泡性ポリオレフィン系樹脂粒子を水性分散媒体と共に密閉容器から該容器内の圧力よりも低圧域へ放出して発泡粒子とする工程を含むことを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
[3]前記高分子型帯電防止剤が、ポリオレフィンとポリエーテルとのブロック共重合体であることを特徴とする上記[1]または[2]に記載のポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
また、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡粒子は、密閉容器内の水性分散媒体中に分散させた、被覆層に高分子型帯電防止剤を含む発泡性多層樹脂粒子を分散媒体と共に密閉容器から該容器内圧よりも低圧域に放出して発泡させて発泡粒子を得た後、イオン液体を該発泡粒子に含浸させて得ることもできるが、製造効率の観点から、前記方法が好ましい。
本発明における、芯層および被覆層のポリオレフィン系樹脂は、次の(a)〜(e)のいずれかに該当する樹脂である。
(a)エチレン、又はプロピレン、ブテン−1等のα−オレフィン(以下これらを総称してオレフィンという)の単独重合体;(b)2種以上のオレフィンの共重合体;(c)上記のオレフィンとスチレンなどの他の重合性モノマーとの共重合体で共重合体中のオレフィン成分単位が30重量%以上の共重合体であり、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上である。
さらに、(d)上記の(a)、(b)および(c)から選ばれる2種以上の混合物;(e)上記の(a)、(b)、(c)および(d)から選ばれる1種又は2種以上と、上記の(a)、(b)、(c)および(d)とは異なる他の熱可塑性樹脂および/またはエラストマーとの混合物からなる樹脂組成物であって、該樹脂組成物中のオレフィン成分単位が30重量%以上の樹脂組成物であり、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上である。
(f)プロピレン単独重合体;(g)プロピレンと他の重合性モノマーとの共重合体であって、共重合体中のプロピレン成分単位が30重量%以上の共重合体であり、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上である;(h)上記(f)および(g)から選ばれる2種以上の混合物;(i)上記(f)、(g)および(h)から選ばれる1又は2種以上と、上記(f)、(g)または(h)とは異なる他の熱可塑性樹脂および/またはエラストマーとの混合物からなる樹脂組成物であって、該樹脂組成物中のプロピレン成分単位が30重量%以上の樹脂組成物であり、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、特に好ましくは90重量%以上である。
しかし、被覆層を構成する樹脂の融点または軟化点が、芯層を構成するポリオレフィン系樹脂の融点よりも低く過ぎると発泡時に発泡粒子のブロッキングが生じやすくなり、また、発泡粒子を型内成形して得られた成形体の耐熱性が低下する傾向にある。このような観点から、被覆層を構成するポリオレフィン系樹脂が結晶性ポリオレフィン系樹脂の場合には、芯層を構成する結晶性ポリオレフィン系樹脂の融点(A)と被覆層を構成するポリオレフィン系樹脂の融点(B)との差[(A)−(B)]が0℃を超え80℃以下であるものを用いることが好ましく、上記の差が1〜80℃であることがより好ましく、5〜60℃であることがさらに好ましく、10〜50℃であることが特に好ましく、15〜45℃であることが最も好ましい。
本発明において、高分子型帯電防止剤が被覆層に配合されている。被覆層への高分子型帯電防止剤の配合量は、所望の帯電防止性能に応じて適宜決定されるものであるが、被覆層のポリオレフィン系樹脂と高分子型帯電防止剤との合計100重量部に対して5重量部以上となるように高分子型帯電防止剤を配合することが好ましい。
一方、配合量を多くしても帯電防止性能は頭打ちとなり配合量に見合う効果は得られず、さらに、配合量が多すぎると、発泡粒子の融着性が悪くなる傾向や、発泡成形体の表面状態が悪くなる傾向があることから、被覆層への高分子型帯電防止剤の配合量は、被覆層のポリオレフィン系樹脂と高分子型帯電防止剤との合計100重量部に対して50重量部以下とすることが好ましい。すなわち、被覆層のポリオレフィン系樹脂と高分子型帯電防止剤との重量比を95:5〜50:50とすることが好ましい。
このような点から、被覆層への高分子型帯電防止剤の配合量の下限は12重量部がより好ましく、15重量部がさらに好ましく、20重量部が特に好ましく、25重量部が最も好ましい。一方、上限は40重量部がより好ましく、30重量部がさらに好ましい。
本発明においては前記被覆層(E)にイオン液体が配合されている。イオン液体とは、常温溶融塩または単に溶融塩などとも称されるものであり、アニオンとカチオンとから構成される、常温(室温)を含む幅広い温度域で溶融状態を呈する塩である。イオン液体は、それ自体が導電性を有しイオン液体の組成の調整により親油性/親水性のコントロールが可能なものである。
C4F9SO3 -、(CF3CO)(CF3SO2)N-、(FSO2)2N-、(FSO2)(CF3SO2)N-、(CF3SO2)2N-、
(CF3SO2)(C2F5SO2)N-、(C2F5SO2)N-、(CF3SO2)2N-、(CF3SO2)3C-、(CN)2N-、(CN)3C-、
(CN)4B-、CF3BF3 -、C2F5BF3 -、C3F7BF3 -、C4F9BF3 -、N(CN)2 -、およびR-PO4 -、R-PO3 -、
R-SO3 -(Rは炭素数1以上のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカノール基、アルキルエーテル基、アルキルエステル基である。)などが挙げられる。これらの中でも、被覆層中への含浸性に優れ、かつ高分子型帯電防止剤との相溶性に優れることから、フルオロアルキル構造を含むアニオンが好ましく、トリフルオロメチル(CF3)構造を含むアニオンがより好ましい。
例えば、カチオンがピリジニウムカチオン系で、アニオンが(CF3SO2)2N-である日本カーリット(株)製、グレード名「CIL−312」、カチオンがピリジニウムカチオン系で、アニオンがCF3SO3 -である日本カーリット(株)製、グレード名「CIL−313」;カチオンがアルキルアンモニウム系で、アニオンがCF3SO3 -である化研産業(株)製、グレード名「PR−IL−1」;カチオンがアルカノールアンモニウム系で、アニオンがアルキルベンゼンスルホナートである日本乳化剤(株)製、グレード名「JNA−10911」;カチオンがアルカノールアンモニウム系で、アニオンがグリコールエーテル硫酸エステルアニオンである日本乳化剤(株)製、グレード名「JNA−08803」、「JNA−08007」などが挙げられる。
前記の芯層(R)と被覆層(R)とからなる多層樹脂粒子は、例えば、特公昭41−16125号公報、特公昭43−23858号公報、特公昭44−29522号公報、特開昭60−185816号公報等に記載の共押出ダイを使用して製造することができる。
本発明において発泡剤は特に限定されないが、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の炭化水素、トリクロロフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、テトラクロロジフルオロエタン、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、二酸化炭素、窒素、空気等の無機ガス、水を、単独、又は2種以上を混合して用いることができる。これらの発泡剤の中でも、二酸化炭素、窒素、空気等の無機物理発泡剤を主成分とする物理発泡剤を用いることが好ましく、より好ましくは二酸化炭素が用いられる。なお、本発明において、無機物理発泡剤を主成分とするとは、全物理発泡剤100モル%中に無機物理発泡剤が50モル%以上含まれることを意味し、好ましくは70モル%以上、より好ましくは90モル%以上である。有機物理発泡剤を使用する場合には、発泡性の観点から有機系物理発泡剤はノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタンが好ましい。
本発明の発泡粒子は、前記芯層(R)と被覆層(R)からなる多層樹脂粒子を、加圧可能な密閉容器(例えば、オートクレーブ)中の水性媒体(通常水)に分散させ、所要量の発泡剤を圧入して密閉容器内を加圧し、所要時間加温下に撹拌して発泡剤を多層樹脂粒子に含浸させた後、発泡剤を含む発泡性樹脂粒子を水性媒体と一緒に内容物を容器内圧力より低圧域(通常は大気中)に放出して発泡させることにより得られる。この放出時に容器内に背圧をかけて放出することが好ましい。また、特に高発泡倍率の発泡粒子を得るには、上記の方法で得られた発泡粒子を通常行われる大気圧下での養生工程を経て、加圧可能な密閉容器に充填し、空気などの加圧気体により加圧処理して発泡粒子内の圧力を高める操作を行った後、該発泡粒子を容器内から取り出してスチームや熱風などの加熱媒体を用いて加熱することにより、高い発泡倍率の粒子を得ることが可能である(この工程を以下、二段発泡という。)。
必要とされる高温ピーク熱量は、発泡粒子を構成する樹脂の種類により大きく異なり、また、芯層(E)と被覆層(E)との比率や添加剤の量の変更でも異なるので、一概には言えないが、50J/g以下が好ましい。
尚、この高温ピークbは、上記のようにして測定した第1回目のDSC曲線には認められるが、第1回目のDSC曲線を得た後、220℃から10℃/分で一旦40℃付近(40〜50℃)まで降温し、再び10℃/分で220℃まで昇温した時に得られる第2回のDSC曲線には認められず、図2に示されるような発泡粒子を構成する樹脂の固有ピークaのみが認められる。
第1回目のDSC曲線で吸熱ピークが3以上表れる場合、例えば、発泡粒子の基材樹脂が2以上のポリオレフィン系樹脂の混合物、具体例として、被覆層がポリエチレン系樹脂、芯層がポリプロピレン系樹脂の多層構造の樹脂粒子を発泡させた発泡粒子の場合が挙げられる。この場合も、第2回目のDSC曲線には高温ピークが認められない。このことを利用して第1回目のDSC曲線と第2回目のDSC曲線と見比べて高温ピークがどのピークか見分けることができる。
測定装置としては、ティー・エイ・インスツルメント社製DSCQ1000などを使用することができる。
本発明の発泡粒子を使用した発泡成形体の製造方法はそれ自体公知の型内成形方法により製造することができる。
また、発泡粒子を型内成形する分割可能な一対の成形型を用い、大気圧下又は減圧下に発泡粒子を成形型キャビティー内に充填し、型閉めし成形型キャビティー体積を5〜70%減少するように圧縮し、次いで型内にスチーム等の熱媒を供給して加熱を行い、発泡粒子を加熱融着させる減圧成形法による方法(例えば、特公昭46−38359号公報)。また、発泡粒子を加圧気体により、予め加圧処理して発泡粒子内の圧力を高めて、発泡粒子の二次発泡性を高め、二次発泡性を維持しつつ大気圧下又は減圧下に発泡粒子を成形型キャビティー内に充填し型閉めし、次いで型内にスチーム等の熱媒を供給して加熱を行い、発泡粒子を加熱融着させる加圧成形法(例えば、特公昭51−22951号公報)などにより成形することができる。また、圧縮ガスにより大気圧以上に加圧したキャビティー内に、当該圧力以上に加圧した発泡粒子を充填した後、キャビティー内にスチーム等の熱媒を供給して加熱を行い、発泡粒子を加熱融着させる圧縮充填成型法(特公平4−46217号公報)により成形することもできる。その他に、特殊な条件にて得られる二次発泡力の高い発泡粒子を、大気圧下又は減圧下の一対の成形型のキャビティー内に充填した後、次いでスチーム等の熱媒を供給して加熱を行い、発泡粒子を加熱融着させる常圧充填成型法(特公平6−49795号公報)又は上記の方法を組み合わせた方法(特公平6−22919号公報)などによっても成形することができる。
なお、本発明において融着率とは、発泡成形体を破断した際の破断面発泡粒子の個数に基づく材料破壊率を意味し、融着していない部分は材料破壊せず、発泡粒子の界面で剥離する。
発泡成形体の表面抵抗率は、JIS C2170(2004年)に基づき測定される値である。測定装置は三菱化学社製「ハイレスタMCP−HT450」などを用いることができる。
実施例
表5の配合量となるように、ポリオレフィン系樹脂と、高分子型帯電防止剤と、イオン液体又はその他の帯電防止助剤とを内径30mmの二軸押出機に供給し、200〜220℃で溶融混練してストランド状に押出し、該ストランドを切断して帯電防止剤マスターバッチ(MB1〜MB4)を得た。
内径65mmの芯層用押出機および内径30mmの被覆層用押出機の出口側に多層ストランド形成用ダイを付設した押出機を用い、ポリオレフィン系樹脂、高分子型帯電防止剤、イオン液体、その他の添加剤(帯電防止助剤)を表6、7に示した種類、配合となるように、内径30mmの被覆層用押出機と内径65mmの芯層用押出機にそれぞれ供給した。設定温度200〜220℃に加熱し、溶融、混練した後、多層ストランド形成用ダイから押出されたストランドを水冷し、ペレタイザーで2mg、L/D=2.4になるように切断して多層樹脂粒子を得た。
なお、芯層には気泡調整剤としてホウ酸亜鉛の含有量が1000重量ppmとなるように添加した。
また、被覆層形成用樹脂組成物として、実施例1にはMB1を、実施例2にはMB2を、比較例2にはMB3を、比較例3にはMB4を、それぞれ用いた。実施例3〜9、比較例1においては、被覆層形成用のポリプロピレン系樹脂及び高分子型帯電防止剤をドライブレンドして被覆層用押出機に供給した。
実施例1、2、比較例1〜3においては、多層樹脂粒子1kgを、5Lのオートクレーブ(密閉容器)中の3Lの分散媒体の水中に投入し、分散媒体中に、分散剤としてカオリン3g、分散助剤としてアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.04g、および硫酸アルミニウム0.1gをそれぞれ添加し、オートクレーブ内に発泡剤として二酸化炭素を、表6、7に示した容器内圧力となるように圧入し、攪拌下に発泡温度まで昇温して、その温度で15分間保持して高温ピーク熱量を調整した後、オートクレーブ内容物を大気中に放出して発泡粒子を得た。
前記に得られた発泡粒子を、縦250mm×横200mm×厚さ50mmの平板成形型のキャビティー内に充填し、スチーム加熱による型内成形を行って板状発泡成形体を得た。加熱方法は両方の金型のドレン弁を開放した状態でスチームを5秒間供給して予備加熱を行なった後、本加熱圧力(成形圧)よりも0.04MPa(G)低い圧力で一方加熱を行い、さらに本加熱圧力よりも0.02MPa(G)低い圧力で逆方向から一方加熱を行なった後、表6、7に記載の成形スチーム圧力(成形圧)で加熱成形した。加熱終了後、放圧し、成形体の発泡力による表面圧が0.04MPa(G)になるまで冷却した後、型を開放して成形体を取り出した。得られた成形体を80℃のオーブン中で12時間養生して発泡成形体を得た。得られた成形体の物性を表6、7に示した。なお、成形圧は、成形体の融着率が下記基準で「○」を示す成形圧力範囲の中で最も低い圧力とした。
発泡粒子および発泡成形体の物性の評価は下記により行なった。
発泡成形体を23℃、相対湿度12%の条件下で1日間養生して状態調節を行なった後に、発泡成形体の中央部付近から縦100mm×横100mm×厚み:成形体の厚みのままの直方体状に切り出して測定試験片を作製し、JIS C2170(2004年)に準拠して、23℃、12%RHの条件下で試験片の成形スキン面の表面抵抗率を測定した。測定装置として三菱化学社製「ハイレスタMCP−HT450」を使用した。
成形体の耐電圧減衰性能測定は、アクリル製グローボックス内で行い、測定方法はRCJS−5−1:2010の付属書JBに記載の方法で実施した。
測定装置として、米国Electro−Tech Systems,Inc.製のSTATIC DECAY METER 406Dを使用し、試料の中心部(90mm×140mm面の対角線の交点)が測定プロープの位置と重なるように取り付けた。尚、発泡成形体の表面側が測定プロープの方向を向くように設置した。
測定は予め校正用サンプルにより測定器の性能を校正したのちに実施し、測定モードはAUTOで1種類のサンプルにつき5回行なった。測定は印加後、+5000Vから+50Vまでの減衰時間と−5000Vから−50Vの減衰時間を測定し、5回測定の内、5回全ての測定において減衰時間が2秒以下であれば合格(○)、一回でも減衰時間が2秒よりも大きかったものは不合格(×)と評価した。
23℃、相対湿度50%の条件下に2日放置した約500cm3の発泡粒子群の重量(g)を測定し、23℃の水を300cc入れた1Lのメスシリンダー内に該発泡粒子群を金網等により水没し、水位の上昇分の目盛りから発泡粒子群の体積V[cm3]を求め、発泡粒子群の重量(W)を体積Vで除した値(W/V)を[kg/m3]に単位換算した。
23℃、相対湿度50%の条件下に2日放置した発泡成形体の重量(W)を発泡成形体の外寸法から求めた体積(V)により除した値(W/V)を[kg/m3]に単位換算した。
発泡粒子融着性は下記により測定し評価した。
発泡成形体を折り曲げて破断面に存在する破壊しない発泡粒子の数(C1)と、破壊した粒子の数(C2)とを求め、破断面に存在する破壊しない粒子数に対する破壊した粒子数の比率(C2/C1)を材料破壊率(%)として算出した。
異なる試験片を用いて前記測定を5回行いそれぞれの材料破壊率を求め、それらの算術平均値を融着率とした。なお、破壊率80%以上を合格とし「○」と表記し、それ以下を不合格とし「×」で表記した。
b 高温ピーク
α DSC曲線上の80℃に相当する点
β 融解終了温度に相当する点
γ aとbとの谷部に相当する点
δ 線分(α−β)と交わる点
T 融解終了温度
Claims (5)
- 密閉容器内において、ポリオレフィン系樹脂芯層と該芯層を被覆するポリオレフィン系樹脂被覆層とからなり、前記被覆層に高分子型帯電防止剤およびイオン液体を含む多層ポリオレフィン系樹脂粒子を水性分散媒体中に分散させる工程、水性分散媒体中の該ポリオレフィン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させる工程、発泡剤を含む発泡性ポリオレフィン系樹脂粒子を水性分散媒体と共に密閉容器から該容器内の圧力よりも低圧域へ放出して発泡粒子とする工程を含むことを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
- 密閉容器内において、ポリオレフィン系樹脂芯層と該芯層を被覆するポリオレフィン系樹脂被覆層とからなり、前記被覆層に高分子型帯電防止剤を含む多層ポリオレフィン系樹脂粒子を水性分散媒体中に分散させる工程、水性分散媒体中にイオン液体を添加する工程、ポリオレフィン系樹脂粒子にイオン液体を含浸させる工程、水性分散媒体中の該ポリオレフィン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させる工程、発泡剤を含む発泡性ポリオレフィン系樹脂粒子を水性分散媒体と共に密閉容器から該容器内の圧力よりも低圧域へ放出して発泡粒子とする工程を含むことを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
- 前記高分子型帯電防止剤が、ポリオレフィンとポリエーテルとのブロック共重合体であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
- 前記イオン液体が、第4級窒素カチオンと、フルオロアルキル基を含むアニオンとからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
- 前記被覆層中のポリオレフィン系樹脂と高分子系型帯電防止剤の重量比が95:5〜50:50であり、前記イオン液体の配合量が、前記被覆層に配合された高分子型帯電防止剤100重量部に対して5〜150重量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013240442A JP6170817B2 (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013240442A JP6170817B2 (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015101591A JP2015101591A (ja) | 2015-06-04 |
JP6170817B2 true JP6170817B2 (ja) | 2017-07-26 |
Family
ID=53377595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013240442A Active JP6170817B2 (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6170817B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7116315B2 (ja) * | 2018-12-06 | 2022-08-10 | 株式会社ジェイエスピー | ポリエチレン系樹脂発泡粒子及びポリエチレン系樹脂発泡粒子成形体 |
KR102583331B1 (ko) * | 2021-11-26 | 2023-09-25 | 정세진 | 대전방지 특성을 갖는 이온성 공중합체 및 이를 이용한 대전방지 조성물의 제조방법 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4789307B2 (ja) * | 2000-06-23 | 2011-10-12 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 機能性ポリオレフィン系樹脂発泡粒子及びその型内成形体 |
JP2006265533A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-10-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 電気機器の製造方法 |
US20090169895A1 (en) * | 2007-12-27 | 2009-07-02 | Jsp Corporation | Foamed polyolefin resin beads |
US8993660B2 (en) * | 2009-12-10 | 2015-03-31 | Basf Se | Antistatic thermoplastic compositions |
JP2011126983A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Toray Ind Inc | ポリオレフィン系樹脂発泡体 |
JP5859794B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2016-02-16 | 酒井化学工業株式会社 | 発泡プラスチック保護シート |
JP5717198B2 (ja) * | 2012-03-05 | 2015-05-13 | 株式会社ジェイエスピー | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体 |
-
2013
- 2013-11-20 JP JP2013240442A patent/JP6170817B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015101591A (ja) | 2015-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5732116B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子 | |
JP5717198B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体 | |
JP5582586B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子成形体 | |
JP6060220B1 (ja) | プロピレン系樹脂発泡粒子及び発泡粒子成形体 | |
JP5927343B2 (ja) | プロピレン系樹脂発泡粒子及び発泡粒子成形体 | |
WO2016060162A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子、ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体およびその製造方法 | |
JP6620387B2 (ja) | プロピレン系樹脂発泡粒子及び発泡粒子成形体 | |
JP2005194433A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法及びポリオレフィン系樹脂発泡体 | |
JP6084345B1 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡粒子 | |
JP5997181B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子、その製法及びポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体 | |
JP6170817B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 | |
JP6961607B2 (ja) | 発泡粒子成形体 | |
JPWO2016147919A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびその製造方法 | |
JP2007186706A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法及びポリオレフィン系樹脂発泡体 | |
JP2018070735A (ja) | 発泡粒子及び発泡粒子成形体の製造方法 | |
JP5216353B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法 | |
WO2020090335A1 (ja) | 発泡粒子 | |
JP2016069471A (ja) | 発泡粒子 | |
JP2023127943A (ja) | 発泡粒子の製造方法及び発泡粒子成形体の製造方法。 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6170817 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |