JP6168038B2 - 原料装入装置及び高炉への原料装入方法 - Google Patents

原料装入装置及び高炉への原料装入方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置に設置される整粒装置、及び、該整流装置が下部バンカーに設置された原料装入装置、並びに、該原料装入装置を用いる高炉への原料装入方法に関する。
高炉の原料装入装置としては、ベルレス原料装入装置が広く採用されている。該ベルレス原料装入装置には、原料バンカー(ホッパー)が並列に設置された「並列バンカー型」と、原料バンカーが上下二段に設置されており、上部のバンカーから下部のバンカーへポート等を経由して原料を高炉へ装入する「センターフィード型」があることが知られている。
一般的に、センターフィード型のベルレス原料装入装置は、並列バンカー型のベルレス原料装入装置に比べて構造的に簡素であるため、設備投資額が安く、また、原料を高炉に装入する際に、円周方向において、原料の落下量のばらつきが小さく、原料を均一に分配しやすいという利点がある。センターフィード型のベルレス原料装入装置のような、上部と下部に二連のバンカーを有する原料装入装置を用いる場合には、高炉へ装入する原料を多くしつつ、原料バンカー以外の既存の設備を流用するなどの理由で原料装入装置の高さを従来装置並に抑えるために、上部と下部の二連のバンカー径を大きくして内容積を確保する必要がある。
ところが、上部と下部の二連のバンカー径を大きくすると、上部バンカーへ原料を投入する際に、もしくは、上部バンカーから下部バンカーへ原料を移送する際に、各バンカー内の堆積原料では、粗粒原料と細粒原料とが偏析しやすくなる。なぜならば、各バンカーの斜面上に堆積する原料のうち、細粒原料より粗粒原料の方が転がりやすいため、各バンカーに堆積する原料の順番として、粗粒原料が下側に、細粒原料が上側というような粒度偏析が発生するからである。下部バンカー内で粒度偏析した原料を、旋回シュート等を用いて高炉に装入する際に、その原料は、最終的に、高炉装入の初期から中期にかけて粒径が大きくなり、末期で粒径が小さくなるという粒度分布を有することになる。
高炉を安定して操業するためには通気の管理が重要であり、高炉操業では、シャープな中心流及び適度な炉壁流が指向される。しかしながら、前述の粒度分布を有する原料を、旋回シュートを用いて高炉の炉壁側から中心側へと順々に装入すると、炉壁から中間部にかけて粗粒原料、中心部に細粒原料が堆積することになる。その結果、中心にガスが流れにくくなり、炉壁に過度のガスが流れることになり、このようなガスの流れは、高炉の安定操業に大きな支障となる。そこで、特許文献1には、下部バンカー内に反発板を設置することで、下部バンカー内に堆積する原料の粒度分布を調整することが提案されている。
特開2008−214739号公報
前述の通り、高炉を安定して操業するためには通気の管理が重要であり、高炉操業では、シャープな中心流及び適度な炉壁流が指向され、高炉の中心部及び炉壁部の両方に、粒径が比較的大きい原料を装入することが望ましい。特許文献1の発明では、反発板によって下部バンカーに堆積する原料の粒度分布を調整することによって、高炉装入の初期から末期にかけての原料の粒径がかなり均一化されるものの、排出初期から末期にかけて、やはり、粒径が徐々に大きくなる傾向があり、排出初期において原料の粒径は、排出末期に比べて小さいものとなる。この堆積状態の原料を、高炉の炉壁側から中心側へ順々に装入する場合(順傾動の装入方法)及び中心側から炉壁側へ順々に装入する場合(逆傾動の装入方法)のいずれにおいても、中心部あるいは炉壁部に、粒径が比較的小さい原料が装入されることになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数のポートにより連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置を用いて高炉へ原料を装入する場合に、排出される原料の粒度分布を調整し、順傾動及び逆傾動のいずれの装入方法で原料を高炉に装入するとしても、中心部と炉壁部とに粒径が比較的大きな原料を装入可能とする整粒装置、及び、該整粒装置が設置された原料装入装置、並びに、該原料装入装置を高炉への原料装入方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下の通りである。
(1)ポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置の下部バンカー内に設置され、前記上部バンカーから前記下部バンカーへ移送される粉状の原料を整粒する整粒装置であって、前記ポートの下方に設置される反発板、及び、該反発板の上方を囲む筒状の衝突板、を有し、前記反発板と前記衝突板との間に開口部が形成されていることを特徴とする整粒装置。
(2)ポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置であって、(1)に記載の整粒装置が前記下部バンカー内で前記ポートの下方に設置されていることを特徴とする原料装入装置。
(3)(2)に記載の原料装入装置を用い、前記ポートが閉じられた上部バンカーに原料を投入し、前記上部バンカーに粉状の原料を堆積させ、前記ポートを開き、前記上部バンカーに堆積した原料を、排出口が閉じられた下部バンカーへ落下させ、前記下部バンカーに前記原料を堆積させ、前記排出口を開き、前記下部バンカーに堆積した原料を高炉へ装入する高炉への原料装入方法であって、前記ポートから落下してくる原料を整粒装置の反発板で受け、該反発板の周囲に反発させ、反発してくる原料を整粒装置の衝突板で受け、開口部を通じて下方へ落下させて、前記下部バンカーに前記原料を堆積させることを特徴とする高炉への原料装入方法。
本発明によれば、複数のポートにより連結された2連の上下バンカーを備えた原料装入装置において、下部バンカーに堆積する原料の粒度分布を調整し、順傾動及び逆傾動のいずれの方法で高炉に原料を装入する場合であっても、炉内のガス流れの制御を可能とし、より効率的な高炉の操業が可能となる。
整粒装置が設置された原料装入装置の上部バンカーに原料が堆積している状態を示す図である。 図1に示す原料装入装置の下部バンカーに原料が堆積している状態を示す図である。 整粒装置の構造を示す図である。 整粒装置によって、原料のうち粗粒原料と細粒原料とが下部バンカー内で堆積することになる位置の傾向を示す図である。 実施例における下部バンカーから排出される原料の粒度の経時変化を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態の一例を説明する。図1は、該一例に係る整流装置が設置された原料装入装置の上部バンカーに原料が堆積している状態を示す図である。原料装入装置1は、上部バンカー2と下部バンカー3との2連のバンカーを有しており、この2連のバンカーは、4つのポート5により連結されており、ポート5の各々の下側にはゲート7が設けられているものとする。
図1に示すように、ポート5が形成されている原料堆積部分9は、逆円錐台形状をしている。この逆円錐台形状における下底面部分が開口しており、この下底面部分がポート5を構成している。ポート5とは、図1においては、上部バンカー2と下部バンカー3とを連結する直管状の部分のことをいう。原料堆積部分9とは、ポート5の上部の水平面を下底面部分とし、ポート5が設けられている側に傾いている傾斜面と、上部バンカー2の中心部側の傾斜面の上端位置での仮想水平面を上底面部分とした、逆円錐台形状の部分をいう。
上部バンカー2の頂部には、原料投入開口が形成されており、上部シュート4が設けられて、その上方には投入コンベア11が配置されている。高炉12へ装入される原料20は、投入コンベア11によって搬送される。上部シュート4によって、全てのポート5に向けて等分となるように原料20を投入する。原料20を上部バンカー2に投入する際には、ゲート7によってポート5を閉じておく。原料20が投入されると、原料堆積部分9に堆積層が形成される。
原料20の堆積層が上部バンカー2に形成された後に、ゲート7を開いて、上部バンカー2から下部バンカー3へ原料20を移送(落下)し、下部バンカー3に原料20を堆積させる。下部バンカー3に原料20が堆積している状態を図2に示す。下部バンカー3では、下部バンカー3の内壁に端部が固定された放射状に梁35が設けられ、整粒装置30が、梁35の上でポート5の直下(下方)に設置されている。ポート5から落下してくる原料20が整粒装置30に衝突し、まずは、整粒装置30の直下となる下部バンカー3の部分に、原料20が集中的に落下していき、次いで、直下から離れた下部バンカー3の部分に原料20が落下していく。ポート5を開く際には、下部ゲート15によって下部排出口13を閉じておく。これにより、落下する原料20が下部バンカー3に堆積し、整粒装置30の直下の部分が頂部となる山状の堆積層が形成される。後述するように、整粒装置30による原料20の整粒で、整粒装置30の直下の下部バンカー3の内壁位置に、原料20のうち、細粒原料20aが堆積する傾向があり、前記内壁位置から離れるにつれて粗粒原料20bが堆積する傾向がある(図4(b)参照)。
下部バンカー3に原料20が堆積し終わったら、適宜、下部排出口13を開き、下部バンカー3に堆積している原料20を下部排出口13を通じて、高炉12の頂部に設けられ、傾動角を任意に設定可能な旋回シュート14へ送ることができる。傾動角を適宜変更しながら旋回する旋回シュート14から原料20が高炉12へ装入される。細粒原料20a及び粗粒原料20bが下部バンカー3に前述の通りに堆積する傾向があるので、原料20の高炉12への排出初期から末期にかけて、粒径がある程度均一化するとともに、排出初期及び末期のいずれにおいても、粒径がある程度大きい粗粒原料20bが排出されることになる。
次に、整粒装置30の構造及び作用について説明する。整粒装置30の構造を図3に示す。図3において、(a)は整粒装置30の側面図、(b)はその平面図、(c)はその鉛直断面図である。整粒装置30は、ポート5(図1及び図2参照)の下方に設置される反発板31、及び、該反発板31の上方を囲む筒状の衝突板32、を有する。図3(b)に示すように、水平面から視ればわかるように、反発板31と衝突板32との間には開口部33が形成されている。
図3(c)に示す符号21の矢印線は、ポート5から落下してくる原料20の軌跡を表すものである。軌跡21に示すように、まずは、落下してくる原料20を反発板31で受けることになる。原料20の一部、特に、反発板31の中心部に落下した原料20は反発板31に留まり、山状の堆積層を形成する可能性があるものの、原料20の大部分は、反発板31によって、その周囲に反発する。次いで、反発してくる原料20を衝突板32で受けることになり、原料20は衝突板32から反発し、開口部33を通じて落下して、衝突板32から、反発板31の中心部の直下となる下部バンカー3の内壁位置に向かう。すなわち、原料20は、衝突板32の内側で斜下方向に向かう。
図1、図2、及び図3(b)に示す形態では、ポート5の水平断面形状が円形の場合であり、反発板31の形状は、水平面が、ポート5の水平断面と同じとなるように円板である。また、反発板31は、水平面の面積がポート5の水平断面の面積以上となることが望ましい。反発板31が、この形状及びサイズであれば、ポート5から落下してくる原料20の大部分を受けることができる。但し、反発板31の水平面の面積は大き過ぎると、反発板31に堆積する原料が増えてしまうので、ポート5の水平断面の面積の1.1倍以下であることが望ましい。なお、反発板31の厚みは、落下する原料20の衝撃に耐え得るならば、特に限定されるものではない。
衝突板32は、反発板31から反発してくる原料20の大部分が、内面に衝突する形状及びサイズを有し、原料20が衝突板32の上端から衝突板32の外側へ飛び越さない程度に、鉛直方向に延在することが望ましい。これにより、原料20の大部分が衝突板32に衝突し且つ衝突板32から反発しつつ、開口部33を通じて落下することになる。衝突板32から反発する原料20が、反発板31の中心部の直下となる下部バンカー3の内壁位置に向かうように、衝突板32は、内面が傾斜していてもよい。また、衝突板32は、下端が、反発板31の下面よりも下方に位置する程度に延在していてもよい。
開口部33のサイズは、水平面の面積が、ポート5の水平断面の面積の1倍以上2倍以下であることが望ましい。開口部33の水平面の面積が、ポート5の水平断面の面積の1倍以上であれば、反発板31に原料20が滞留することなく、原料20が開口部33を通じて落下する。開口部33の水平面の面積が、ポート5の水平断面の面積の2倍以内であれば、反発板31から周囲へ反発する原料20のうち、大部分を衝突板32に衝突させた後に開口部33を通じて落下させることができ、衝突板32に衝突せずに、単に反発板31から反発した後に開口部33を通じて落下する原料20の量を抑えることができる。
図4は、整粒装置によって、原料20のうちの細粒原料20aと粗粒原料20bとが下部バンカー3内で堆積することになる位置の傾向を示す。図4において、(b)には、前述の整粒装置30によるその傾向を示してあり、一方で、従来技術となる単なる反発板131がポート5の直下に配置されている場合において、細粒原料20aと粗粒原料20bとが下部バンカー3内で堆積することになる位置の傾向を(a)に示してある。なお、符号121は、従来技術の反発板131によって決まる原料の軌跡である。
図4(a)の軌跡121に示すように、原料20は、まずは反発板131に落下し、該反発板131から反発する。原料20は、落下するとともに水平方向に放射状に拡がることになる。原料20のうち、粗粒原料20bには、細粒原料20aよりも大きい重力が掛かるので、粗粒原料20bは、細粒原料20aよりも反発板131の直下の下部バンカー3の位置近傍に落下し堆積する傾向があり、細粒原料20aは、前記位置から離れた位置、すなわち、排出口13の近傍及び下部バンカー3の側壁部に落下し堆積する傾向がある。排出口13が開かれたときの原料20の排出初期には、排出口13の近傍に堆積する細粒原料20aが排出される傾向があり、細粒原料20aが排出され、排出末期には、下部バンカー3の側壁部に堆積する細粒原料20aが排出される傾向となる。但し、排出口13の近傍には、細粒原料20aが堆積するにしても、粒径がある程度大きな原料も多く存在するので、排出初期には、排出末期の場合と比べると、排出される原料20のうち、ある程度大きな粒径の原料が排出される。そして、排出末期には、下部バンカー3の側壁部に堆積する細粒原料20aの割合がかなり多くなる。
整粒装置30によって、原料20のうち細粒原料20aと粗粒原料20bとが下部バンカー3内で堆積する場合(図4(b)参照)には、原料20は、反発板31によって、その周囲に反発し、次いで、衝突板32に衝突し、衝突板32から反発しつつ落下して、開口部33を通じて、衝突板32から、反発板31の中心部の直下となる下部バンカー3の内壁位置に向かい、反発板31の直下が山の頂点となるように下部バンカー3に堆積する。原料20のうち、粗粒原料20bは、細粒原料20aよりも転がりやすいので、粗粒原料20bは、反発板131の直下の下部バンカー3の位置から離れた位置、すなわち、排出口13の近傍及び下部バンカー3の側壁部に堆積する傾向があり、細粒原料20aは、反発板131の直下の下部バンカー3の位置近傍に堆積する傾向がある。よって、後述する実施例でも示すように、排出口13が開かれたときの原料20の排出初期には、排出口13の近傍に堆積する粗粒原料20bが排出される割合が増え、排出末期にも、粗粒原料20bが排出される割合も増える(図5参照)。
従来技術では、原料のうちの粗粒原料及び細粒原料の下部バンカー内での堆積位置を調整することによって、少なくとも排出初期または排出末期のいずれかに細粒原料20aが多く排出されるので(図4(a))、高炉の炉壁側から中心側に向かう装入(順傾動)及び中心側から炉壁側に向かう装入(逆傾動)のいずれにおいても、高炉の炉壁部及び中心部のいずれか一方には、細粒原料が多く装入される傾向がある。しかしながら、整粒装置30を下部バンカー3内のポート5の下方に設置することで、下部バンカー3内に堆積する原料20の粒径を調整し、排出初期および排出末期のいずれにおいても粗粒原料20bの割合を高めることができる。よって、順傾動及び逆傾動のいずれの装入方法においても、高炉の中心部および炉壁部に粗粒原料20bを装入できる。
更には、下部バンカーから排出される原料の粒度分布が均一になるので、旋回シュートの旋回パターンを変更しても、炉内に堆積する原料の粒度分布は、いずれの位置でも均一となるため、自由度の高い操業が可能である。例えば、操業度が上昇して原料装入時間を短縮したいような場合には順傾動と逆傾動を交互に組み合わせることで原料の装入時間を短縮することも可能である。
なお、上部バンカーから下部バンカーへの原料を移送する際に、落下してくる原料をまずは反発板で受けることになるので、前記整粒装置を設置しない場合に比べて、原料の落下衝撃による下部バンカーの内壁の磨耗を軽減し、下部バンカーの長寿命化を図ることもできる。
上記の実施形態において、反発板31は円板状であり、衝突板32は円筒状であり、開口部33は円環状であるが、本発明はこの形態に限定されるものではない。例えば、ポートの形状にもよるが、反発板31を矩形状とし、衝突板32を円筒状としてもよいし、矩形状の反発板31に合わせた角筒状とし、開口部33も、反発板31及び衝突板32の形状に適合する形状としてもよい。本発明の整粒装置において、反発板が、ポートから落下してくる原料を受け、反発させる機能を発揮し、衝突板が、反発してくる原料を受け、開口部に落下させる機能を発揮可能であれば、反発板及び衝突板は、特に形状及び寸法が限定されるものではない。
上記の実施形態では、反発板31が梁35の上でポート5の直下(下方)に設置されているが、本発明は、反発板31の取り付け方法は特にこの形態に限定されるものではない。上記の実施形態で衝突板32の取り付け方法を特段記載していないが、反発板31の上方を囲むように配置することが可能であれば、衝突板32の取り付け方法は特に限定されるものではなく、衝突板32を、梁35に取り付けてもよいし、反発板31に取り付けてもよい。図1及び図2に示す原料装入装置1は、4つのポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとの2連のバンカーを有するセンターフィード型であるが、本発明に係る原料装入装置は、図1に示す原料装入装置に限定されるものではなく、原料装入装置を構成する部材の形状やポートの数なども特に限定されるものではない。
図1及び図2に示す原料装入装置1を用いて、高炉12に原料20を装入する際に原料装入装置1から排出された原料20の粒度分布を測定しつつ、高炉12を操業した。高炉12へ装入する原料20は鉱石とコークスである。高炉12内に鉱石層とコークス層とが重なって形成されるように、鉱石のみまたはコークスのみを原料装入装置1に交互に投入する。このような原料20の投入を繰り返し行なう。
上部バンカー2の容量は、90mであり、ポート5の容量は0.6mである。各ポート5上の原料堆積部分9の容積は、6.7mであり、原料堆積部分は全てのポートで同じである。ポート5及び原料堆積部分9の数は4個ずつであり、ポート及び原料堆積部分に原料が堆積する容量は、約30mである。
鉱石及びコークスの種類に拘らず、閉じた全てのポート5上に0.25(m/秒)で原料20を投入し、全てのポート5上に堆積層を形成した。上部バンカー2への原料20の1回の投入量は60mとした。次いで、ポート5を開いて、下部排出口13が閉じられている下部バンカー3に、上部バンカー2の原料全てを移送して、下部バンカー3に原料20の堆積層を形成した。移送する際に、整粒装置30で堆積する原料20を整粒した。
その後、下部バンカー3から、旋回している旋回シュート14へ送り、該旋回シュート14によって、下部バンカー3に堆積している原料20を、高炉12の中心側から炉壁側へ順々に高炉12へ装入し(逆傾動の装入)、高炉12を操業した(本発明例1)。この高炉12の操業を72時間行った。本発明例1では、高炉12の送風羽口から、内部へ送り込む空気の流量及び圧力を、7500(Nm/分)及び413kPaとし、その空気の送風温度は1150℃とした。また、高炉の炉壁側から中心側へ順々に装入した(順傾動の装入)以外は、本発明例1と同様に高炉12に原料20を装入し、高炉12を操業した(本発明例2)。
本発明例1及び2と比較するために、下部バンカー3に整粒装置30を設置された原料装入装置1ではなく、図4(a)に示す従来技術の反発板131が下部バンカー3に設置された原料装入装置を用いた以外は、本発明例1と同じ条件で、原料装入装置1から排出される原料20の粒度分布を測定しつつ、高炉12を操業した(比較例1及び2)。比較例1では、逆傾動で高炉12に原料20を装入し、比較例2では、順傾動で高炉12に原料20を装入した。なお、比較例1及び2における、原料装入装置1の上部バンカー2に投入される原料20は、本発明の原料20と同一の粒度分布を有する。
本発明例1及び2と比較例1及び2との操業条件及び結果を表1に示す。
Figure 0006168038
表1における通気抵抗指数は、K=(P −P )/V1.7×100で表される。
ここで、P:送風圧(kPa)、
:炉頂圧(kPa)、
V:送風量(Nm/分)である。
また、ガス利用率は、(高炉ガス中COガス組成(vol%)/(高炉ガス中COガス組成(vol%)+高炉ガス中COガス組成(vol%)))で表される。
図5は、実施例における、下部バンカーから排出される原料の粒度の経時変化を示すグラフであり、本発明例1及び比較例1における原料の粒度の経時変化を示してある。無次元排出時間は、排出開始から各測定時までの時間を全排出時間で割った値である。無次元調和平均径は、各測定時の調和平均径を全体の平均調和平均径で割った値である。このグラフに示されるように、本発明例1では、無次元調和平均径のばらつきが一定し、特に排出初期及び末期のいずれにおいても、無次元調和平均径はある程度大きな値(1以上)となっている。よって、本発明によって、逆傾動で高炉に原料を装入する場合、炉内のガス流れの制御を可能とし、より効率的な高炉の操業が可能となる。一方で、比較例1では、排出初期は兎も角、排出末期では、無次元調和平均径は1を大きく下回っている。よって、逆傾動の装入の場合には、高炉の側壁部で細粒原料が投入される傾向が顕著となることがわかる。なお、本発明によって、順傾動で高炉に原料を装入する場合であっても、排出初期及び末期のいずれにおいても、無次元調和平均径はある程度大きな値となるので、逆傾動の場合と同様に、より効率的な高炉の操業が可能となると予想される。
表1に示すように、本発明例1及び2(逆傾動及び順傾動)のいずれでも、比較例1及び2の場合よりも、通気抵抗指数が低減し、ガス利用率が向上していることがわかる。また、本発明例1及び2(逆傾動及び順傾動)のいずれでも、比較例1及び2の場合よりも、コークス比及び還元材比が低下していることがわかる。これにより、本発明に係る整粒装置及び原料装入装置並びに高炉への原料装入方法は、高炉の安定操業技術及び低還元材比操業技術として有効であることがわかる。
1 原料装入装置
2 上部バンカー
3 下部バンカー
4 上部シュート
5 ポート
7 ゲート
9 原料堆積部分
11 投入コンベア
12 高炉
13 下部排出口(排出口)
14 旋回シュート
15 下部ゲート
20 原料
20a 原料(細粒原料)
20b 原料(粗粒原料)
21 原料の軌跡
30 整粒装置
31 反発板
32 衝突板
33 開口部
35 梁
121 原料の軌跡(従来技術)
131 反発板 (従来技術)

Claims (2)

  1. 複数のポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置であって、
    前記下部バンカー内における前記複数のポートの下方には、前記上部バンカーから前記下部バンカーへ移送される粉状の原料を整粒する整粒装置がそれぞれ設置され、
    前記整粒装置は、前記複数のポートの下方に設置される反発板、及び、該反発板の上方を囲む筒状の衝突板、を有し、
    前記反発板と前記衝突板との間に開口部が形成されていることを特徴とする原料装入装置
  2. 請求項に記載の原料装入装置を用い、前記ポートが閉じられた上部バンカーに原料を投入し、前記上部バンカーに粉状の原料を堆積させ、
    前記ポートを開き、前記上部バンカーに堆積した原料を、排出口が閉じられた下部バンカーへ落下させ、前記下部バンカーに前記原料を堆積させ、
    前記排出口を開き、前記下部バンカーに堆積した原料を高炉へ装入する高炉への原料装入方法であって、
    前記ポートから落下してくる原料を整粒装置の反発板で受け、該反発板の周囲に反発させ、反発してくる原料を整粒装置の衝突板で受け、開口部を通じて下方へ落下させて、前記下部バンカーに前記原料を堆積させることを特徴とする高炉への原料装入方法。
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