JP5853977B2 - 高炉への原料装入方法 - Google Patents

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本発明は、少なくとも2つのポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置を用いる高炉への原料装入方法に関する。
高炉の原料装入装置としては、ベルレス原料装入装置が広く採用されている。該ベルレス原料装入装置には、原料バンカー(ホッパー)が並列に設置された「並列バンカー型」と、原料バンカーが上下二段に設置されており、上部のバンカーから下部のバンカーへポート等を経由して原料を高炉へ装入する「センターフィード型」があることが知られている。
一般的に、センターフィード型のベルレス原料装入装置は、並列バンカー型のベルレス原料装入装置に比べて構造的に簡素であるため、設備投資額が安く、また、原料を高炉に装入する際に、円周方向において、原料の落下量のばらつきが小さく、原料を均一に分配しやすいという利点がある。一方で、センターフィード型のベルレス原料装入装置のような、上部と下部に二連のバンカーを有する原料装入装置を用いる場合には、高炉へ装入する原料を多くしつつ、原料バンカー以外の既存の設備を流用するなどの理由で原料装入装置の高さを従来装置並に抑えるために、上部と下部の二連のバンカー径を大きくして内容積を確保する必要がある。
ところが、上部と下部の二連のバンカー径を大きくすると、上部バンカーへ原料を投入する際に、もしくは、上部バンカーから下部バンカーへ原料を移送する際に、各バンカー内の堆積原料では、粗粒原料と細粒原料とが偏析しやすくなる。なぜならば、各バンカーの斜面上に堆積する原料のうち、細粒原料より粗粒原料の方が転がりやすいため、各バンカーに堆積する原料の順番として、粗粒原料が下側に、細粒原料が上側というような粒度偏析が発生するからである。下部バンカー内で粒度偏析した原料を、旋回シュート等を用いて高炉に装入する際に、その原料は、最終的に、高炉装入の初期から中期にかけて粒径が大きくなり、末期で粒径が小さくなるという粒度分布を有してしまう。
高炉を安定して操業するためには通気の管理が重要となり、高炉操業ではシャープな中心流および適度な炉壁流が指向されるが、このような粒度分布となる原料を、旋回シュートを用いて高炉の炉壁側から中心側へと順々に装入すると、炉壁から中間部にかけて粗粒原料、中心部に細粒原料が堆積することになる。その結果、中心にガスが流れにくくなり、炉壁に過度のガスが流れ、このことは高炉の安定操業に大きな支障となる。また、高炉の半径方向における原料の粒度分布が不均一化するので、原料装入量を調整することのみで高炉内のガス流分布を制御することが困難となる。
特許文献1には、竪型炉に装入される原料の粒度分布の発生を抑制するために、上部バンカーと下部バンカーとを連結する複数のポートを、時間差を設けて順次開放することが提案されている。特許文献2には、下部バンカー内に反発板を設置することで、下部バンカー内に堆積する原料の粒度分布を制御することが提案されている。また、特許文献3には、下部バンカー内に堆積する原料の粒度分布を制御するために、上部バンカーと下部バンカーをつなぐポートに傾斜を設けることが提案されている。
特開2005−154867号公報 特開2008−214739号公報 特開2009−299155号公報
特許文献1の発明では、下部バンカーから排出される原料の粒度分布にばらつきが残り、排出末期に原料が細粒化する傾向は変わらないという問題がある。また、ポートを開く順序を変更することによって、上部バンカーから下部バンカーへの原料装入時間が全体として増加するため、原料装入時間を短縮したい場合には、特許文献1の発明は望ましいものではない。
特許文献2及び3の発明では、反発板やポートの傾斜によって下部バンカー内の堆積原料の粒度分布を制御して、排出末期にかけて粒径が大きくなる粒度分布を実現している。しかしながら、排出末期に粗粒となる原料の粒度分布では、高炉中心部に粗粒を装入して通気性を確保する必要があるため、装入方法が、炉壁から高炉中心部に向けて原料を装入する順傾動に限られてしまい、旋回シュートの角度を高炉中心部から周辺部へ戻す無駄時間が発生し高炉への原料装入時間が長くなるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数のポートにより連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置を用いて高炉へ原料を装入する際に、下部バンカーから排出される原料の粒度分布を的確に制御可能な高炉の原料装入方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
少なくとも2つのポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置を用いる高炉への原料装入方法であって、前記上部バンカーに原料を投入する際に、第1のポート上に、前記原料を供給して、前記第1のポート以外のポートに向けて下る斜面を有する第1の堆積層を形成し、前記第1の堆積層へ原料を供給して、前記斜面から転落する原料を、前記第1のポート以外のポート上へ流れ込ませることで、該ポート上に、前記第1の堆積層の面と連続する斜面を有する堆積層を形成し、前記ポートの全てを開放した状態で、上部バンカーの原料を前記下部バンカーへ移送して、該下部バンカーに原料を堆積させて、下部バンカー内の堆積原料を、高炉へ装入することを特徴とする高炉への原料装入方法。
本発明によれば、上部バンカーにおいて、第1のポートに集中的に原料を供給し続けて、その第1のポート上に第1の堆積層を形成し、該第1の堆積層から原料を転落させて、第1のポート以外の第2のポート上に第2の堆積層を形成すると、第1の堆積層上を転がる原料は、第1のポートに供給される原料のうち、粒径が比較的大きくなるため、第2の堆積層は、粒度が比較的粗い原料から構成されることになる。次いで、ポートの全てを開放した状態で、上部バンカーの原料を前記下部バンカーへ移送して、該下部バンカーに原料を堆積させると、第1のポートの下側に、細粒原料が比較的多く含まれている原料からなる堆積原料が形成され、第2のポートの下側に、粗粒原料が比較的多く含まれている原料からなる堆積原料が形成される。このようにして、下部バンカー内の堆積原料の粒度分布を制御することが可能となる。この粒度分布が制御された堆積原料を高炉へ装入することによって、高炉内に装入される原料の排出粒度分布が制御可能となる。これにより、高炉内のガス流れの制御を容易とし、より効率的な高炉の操業が可能となる。
原料装入装置の上部バンカーに原料が堆積している状態を示す説明図である。 原料装入装置の下部バンカーに原料が堆積している状態を示す説明図である。 実施例における、下部バンカーから排出される原料の粒度の経時変化を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1は、原料装入装置の上部バンカーに原料が堆積している状態を示す説明図である。原料装入装置1は、上部バンカー2と下部バンカー3との2連のバンカーを有しており、この2連のバンカーは、4つのポートにより連結されており、ポートの各々の下側にはゲートが設けられている。
4つのポートのうち、第1のポート5には第1のゲート7が設けられており、第1のポート5に隣接している第2のポート6には第2のゲート8が設けられている。第1,2のゲート7,8によって、第1,2のポート5,6の開口面積を調整して、これらのポート5,6を通過する原料の流量を調整することができる。
図1に示すように、第1のポート5が形成されている原料堆積部分9は、逆円錐台形状をしている。この逆円錐台形状における下底面部分が開口しており、この下底面部分がポートを構成している。第1のポート5以外の3つのポートが形成されている部分も、原料堆積部分9と同様の形状を有しており、第2のポート6が形成されている原料堆積部分には、符号9’を付している。なお、この3つのポートのうち全部を第2のポート6といい、図においては、そのうちの1つを示している。また、ポートとは、図1においては、上部バンカー2と下部バンカー3とを連結する直管状の部分のことをいう。原料堆積部分とは、第1のポート5を例に説明すると、第1のポート5の上部の水平面を下底面部分とし、第1のポート5の上部から第2のポート6が設けられている側に傾く傾斜面と、第2のポート6の上部から第1のポート5が設けられている側に傾く傾斜面と、が重なる位置における仮想水平面を上底面部分とした、逆円錐台形状の部分をいう。
上部バンカー2の頂部には、原料投入開口が形成されており、上部シュート4が設けられて、その上方には投入コンベア11が配置されている。高炉12へ装入される原料20は、投入コンベア11によって搬送される。上部シュート4によって、4つのポートのうちの第1のポート5に向けて(原料堆積部分9へ)原料20を集中して投入する。原料20を上部バンカー2に投入する際には、第1のゲート7によって、第1のポート5を閉じておき、第2のゲート8によって、第2のポート6も閉じておく。
第1のゲート7で完全に閉じられている状態で、原料20が原料堆積部分9に投入されると、逆円錐台形状における円錐面に原料20が堆積し始めて、やがて、原料堆積部分9には原料20からなり、第2のポート6に向けて下る斜面を有する山型状の第1の堆積層21がある程度の大きさで形成される。原料20のうち、粒径が比較的に大きな原料(粗粒原料)20aが、粒径が比較的小さい原料(細粒原料)20bより斜面を転がりやすい性質があるため、更に、引き続き、第1の堆積層21へ原料20を供給すると、この原料20aが第1の堆積層21の斜面から転落して、第1のポート5以外でありこれに隣接する第2のポート6の原料堆積部分9’に流れ込む。ここで、第1のポートに隣接する第2のポートとは、集中的に原料が投入されている第1のポートに近接し、第1のポート上に形成される第1の堆積層から転落する原料が流れ込み得る全てのポートを意味する。
第2のゲート8で完全に閉じられている状態で、原料20aが原料堆積部分9’に流れ込むと、該原料堆積部分9’にも、原料20aからなり、第1の堆積層21の面(斜面を含む)と連続する斜面を有する山型状の第2の堆積層22が形成される。図1に示すように、原料堆積部分9,9’の上底面以上の高い位置では、第1の堆積層21と第2の堆積層22とは混ざっている。なお、原料堆積部分は、逆円錐台形状に限定されず、逆楕円錐台形状や逆四角錐台形状などであってもよい。
第1の堆積層21と第2の堆積層22とが上部バンカー2に形成された後に、第1のゲート7及び第2のゲート8を完全に開いて、すなわち、ポートの全てを開放した状態で、上部バンカー2から下部バンカー3へ原料20を移送する。この際に、第1のポート5から原料20bが排出されつつ、第1の堆積層21が崩れ、第1のポート5上の原料20bと第2のポート6上の原料20aとの間の原料20cが、第2のポート6に向かって転落する。第1のポート上の原料20bと第2のポート上の原料20aとの間には、粒径が比較的に大きな原料20が堆積する傾向があるため、この原料20cは、粒径が比較的に大きな原料20を有する(粗粒原料)。
図2は、原料装入装置の下部バンカーに原料が堆積している状態を示す説明図である。原料20bを下部バンカー3へ移送しつつ、原料20aと原料20cとを第2のポート6から下部バンカー3へ移送する。図2に示すように、下部バンカー3内では、第1のポート5の下側に、細粒原料と粗粒原料とのうち細粒原料が比較的多く含まれている原料20bからなる堆積原料24が形成され、第2のポート6の下側に、粗粒原料が比較的多く含まれている原料20aと原料20cからなる堆積原料25が形成される。ここで、原料20bを下部バンカー3へ移送している間に、原料20aと原料20cとを下部バンカー3へ移送する。なぜならば、下部バンカー3の高さ方向において、堆積原料24,25の粒度を一定とするためである。特に、第1のポート5及び第2のポート6を同時に開くことが好ましいが、図1に示すように、第2の堆積層22に対する第1の堆積層21の大きさの程度に応じて、第1のポート5の開口度を、第2のポート6の開口度より大きくしてもよい。このようにして、堆積原料24の原料20b及び堆積原料25の原料20aと原料20cの割合を調整することが可能となる。
堆積原料24,25を、下部バンカー3の下部排出口13を通じて、高炉12の頂部に設けられている旋回シュート14へ送る。該旋回シュート14は長さが可変でかつ旋回しており、この旋回シュート14によって、堆積原料25が高炉12へ装入される。
本発明者らが、実際の原料装入装置のサイズから1/18に縮尺された模型を用いて、各ポートから排出される原料の粒度を測定したところ、集中的に原料が投入されていた第1のポートから排出された原料の調和平均粒径は、そのポートの周囲の3つのポート(第2のポート)から排出された原料の調和平均粒径の約0.83倍であった。
下部バンカー3内の原料20が下部ゲート15の開放により高炉12に装入される際、ファンネルフローにより、堆積原料24,25のうち、下部排出口13の直上にある原料20a,20bが高炉12へ装入されて、その後、直上の周辺にある原料20a,20bが高炉へ装入され、最後に下部バンカー3の傾斜している側壁の原料20a,20b,20cが装入される。このため、排出初期から排出末期にかけて、原料20aと原料20bと原料20cとが一定の割合で、下部バンカー3から高炉へ装入され続けるため、排出粒度分布は均一となり、排出末期の粒度低下も抑制される。
本発明を実施するにあたって、1チャージ分の原料20の容量が、1つのポートの容量及びそのポート上の原料堆積部分の容量の合計より多い必要があるが、通常の高炉操業では、1チャージ分の原料20の容量は、その容量の合計より確実に多くなるため、通常の高炉操業をする限りは、1チャージ分の量については、特段の制約はない。さらに、本発明方法では、原料の装入時間が従来方法と同じであるため、生産能力を落とさずに実施することができる。
また、本発明を実施するにあたっては、原料を集中的に装入するポートをチャージごとに変更するのが好ましい。これにより、高炉の円周方向における、原料の炉内装入量のばらつきを抑えることができ、高炉の操業がより安定化する。
上記の実施形態では、高炉への原料装入装置として、4つのポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとの2連のバンカーを有するセンターフィード型の原料装入装置を用いているが、本発明の原料装入方法で用いられる原料装入装置は、図1に示す原料装入装置に限定されるものではなく、原料装入装置を構成する部材の形状やポートの数なども特に限定されるものではない。
一般的な原料装入装置の操業では、上部シュート4を旋回して、上部バンカー2の各ポートに均等に原料を投入するが、本実施形態では、上部シュート4を、旋回させずに1つのポートの上側で固定して、原料を上部バンカー2内に投入する。上部シュート4を、各ポートの上側で停止するためには、各ポートの位置を検知できるようにセンサ等を取り付けるなどすればよい。このため、稼動中の既存の原料装入装置を大幅に設計変更することなく、本発明を実施することが可能である。センサを取り付けた後であれば、原料装入装置の操業中に、いつでも上部シュート4の動作を変更可能であるため、本発明を容易に実施可能である。
本発明によって、上部バンカーから下部バンカーへの原料移送の際に、下部バンカー内の堆積原料の粒度分布制御が可能であり、炉内に装入される原料の排出粒度分布が制御可能となる。これにより、高炉内のガス流れの制御を容易とし、より効率的な高炉の操業が可能となる。
更には、下部バンカーから排出される原料の粒度分布が均一になるため、順傾動・逆傾動や旋回パターンなどの高炉への原料装入方法を変更しても、炉内に堆積する原料の粒度分布は均一となるため、自由度の高い操業が可能である。例えば、操業度が上昇して原料装入時間を短縮したいような場合には順傾動と逆傾動を交互に組み合わせることで原料の装入時間を短縮することも可能である。
図1及び図2に示す原料装入装置1を用いて、高炉12に原料20を装入する際に原料装入装置1から排出された原料20の粒度分布を測定しつつ、高炉12を操業した。高炉12へ装入する原料20は鉱石とコークスである。高炉12内に鉱石層とコークス層とが重なって形成されるように、鉱石のみまたはコークスのみを原料装入装置1に交互に投入する。このような原料20の投入を繰り返し行なう。
上部バンカー2の容量は、90mであり、各ポートの容量は0.6mである。各ポート上の原料堆積部分9の容積は、6.7mであり、原料堆積部分は全てのポートで同じである。ポート5,6及び原料堆積部分9,9’の数は4個ずつであり、ポート及び原料堆積部分に原料が堆積する容量は、約30mである。
鉱石及びコークスの種類に拘らず、原料装入装置1へ原料20を投入の際には、第1のポート5と第2のポート6とを閉じて、第1のポート5上に0.25(m/秒)で、原料20を供給して、第2のポート8に向けて下っている斜面を有する第1の堆積層21をある程度形成させ、引き続いて、該第1の堆積層21に原料20を供給し続けて、粗粒原料20aを斜面から転落させて、第2のポート6の原料堆積部分9’に、粗粒が偏析した粗粒原料20aが流れ込んだ。上部バンカー2への原料20の1回の投入量は60mとした。その結果、原料堆積部分9’に、粗粒原料20aからなる第2の堆積層22が形成された。
次いで、第1のポート5と第2のポート6とを開いて、下部排出口13が閉じられている下部バンカー3に、上部バンカー2の原料全てを移送して、下部バンカー3に堆積原料24,25を形成した。
その後、下部バンカー3から、旋回している旋回シュート14へ送り、該旋回シュート14によって、原料20を高炉12へ装入して、下記の表1の操業条件で高炉12を操業した(本発明例)。この高炉12の操業を72時間行った。本発明例では、高炉12の送風羽口から、内部へ送り込む空気の流量及び圧力を、7500(Nm/分)及び413kPaとし、その空気の送風温度は1150℃とした。高炉12からの溶銑温度は1511℃であった。
本発明例と比較するために、上部シュート4を回転させて、4つのポートに均等に原料20を投入し、上部シュート4を回転させて、4つのポートに均等に原料20を投入した以外は、本発明例と同じ条件で、原料装入装置1から排出される原料20の粒度分布を測定しつつ、高炉12を操業した(比較例)。なお、比較例における、原料装入装置1の上部バンカー2に投入される原料20は、本発明の原料20と同一の粒度分布を有する。
Figure 0005853977
表1における通気抵抗指数は、K=(P −P )/V1.7×100で表される。
ここで、P:送風圧(kPa)、
:炉頂圧(kPa)、
V:送風量(Nm/分)である。
また、ガス利用率は、(高炉ガス中COガス組成(%)/(高炉ガス中COガス組成(%)+高炉ガス中COガス組成(%)))で表される。
図3は、実施例における、下部バンカーから排出される原料の粒度の経時変化を示すグラフである。このグラフに示されるように、本発明例では、無次元調和平均径のばらつきが一定しているが、比較例ではそのばらつきが大きい。本発明によって、下部バンカーから排出される原料の粒度の経時変化が均一化されていることがわかる。
表1に示すように、本発明の原料装入方法による高炉の操業では、高炉内に装入された原料の径方向分布が均一化されたことによってガス流分布が安定化した結果、通気抵抗指数の低減、ガス利用率の向上が見られ、コークス比、還元材比が低下した。これにより、本発明の原料装入方法は、高炉の安定操業技術及び低還元材比操業技術として有効であることがわかる。
1 原料装入装置
2 上部バンカー
3 下部バンカー
4 上部シュート
5 第1のポート
6 第2のポート
7 第1のゲート
8 第2のゲート
9,9’ 原料堆積部分
11 投入コンベア
12 高炉
13 下部排出口
14 旋回シュート
15 下部ゲート
20 原料
20a 原料(粗粒原料)
20b 原料(細粒原料)
20c 原料(粗粒原料)
21 第1の堆積層
22 第2の堆積層
24 堆積原料
25 堆積原料

Claims (1)

  1. 少なくとも2つのポートで連結された上部バンカーと下部バンカーとを有する原料装入装置を用いる高炉への原料装入方法であって、
    前記上部バンカーの頂部には旋回可能な上部シュートが設けられ、前記上部バンカーに原料を投入する際に、該上部シュートを旋回させずに第1のポート上に固定して、前記原料を供給して、前記第1のポート以外のポートに向けて下る斜面を有する第1の堆積層を形成し、
    前記第1の堆積層へ原料を供給して、前記斜面から転落する原料を、前記第1のポート以外のポート上へ流れ込ませることで、該ポート上に、前記第1の堆積層の面と連続する斜面を有する堆積層を形成し、
    前記ポートの全てを開放した状態で、上部バンカーの原料を前記下部バンカーへ移送して、該下部バンカーに原料を堆積させて、
    下部バンカー内の堆積原料を、高炉へ装入することを特徴とする高炉への原料装入方法。
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