JP6167676B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学フィルム用転写体、光学フィルム、液晶表示装置に関し、特にIPS液晶表示装置(In−plane Switching liquid crystal display;IPS−LCD)に適用することができる。
IPS液晶表示装置は、広い視野角特性を確保できることにより、近年、各種のディスプレイ装置に広く適用されている。このIPS液晶表示装置に関して、特許文献1等に種々の工夫が提案されている。
しかしながらIPS液晶表示装置は、黒表示の際に直線偏光板から斜め方向に光漏れが発生し、その結果、充分にコントラスト比を確保できない欠点がある。IPS液晶表示装置における光学補償(位相差補償)は、この光漏れを低減する構成であり、特許文献2等には、この光学補償に係る工夫が提案されている。
しかしながら特許文献2等に開示の構成では、波長分散を簡易かつ充分に低減することが困難であり、実用上未だ不十分な問題がある。
米国特許第3,807,831号明細書 特表2006−520008号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、IPS液晶表示装置に関して簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる液晶表示装置、この液晶表示装置に係る光学フィルム、この光学フィルムに適用可能な光学フィルム用転写体を提案することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、Aプレート又は2軸性プレートを+Cプレート及び−Cプレートにより挟持した積層体により光学補償するとの着想を得、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 吸収軸方向が直交するように配置されたバックライト側及び出射面側の直線偏光板によりIPS液晶による液晶セルを挟持した液晶表示装置において、
前記出射面側又は前記バックライト側の直線偏光板と前記液晶セルとの間に、Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を、+Cプレート(nx=ny<nz)及び−Cプレート(nx=ny>nz)により挟持した積層体による光学補償層が設けられた。但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
(1)によれば、IPS液晶による液晶表示装置に適用して、Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)をCプレート及び−Cプレートにより挟持した積層体による光学補償層により光学補償して、簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
(2) (1)において、
前記光学補償層は、
前記液晶セル側より、−Cプレート、+Aプレート(nx>ny=nz)又は負の2軸性プレート(nx>ny>nz)、+Cプレートが順次配置されており、
前記+Aプレート又は負の2軸性プレートは、遅相軸方向が前記液晶セルの遅相軸方向と直交するように配置されている。
(2)によれば、−Cプレート、+Aプレート(nx>ny=nz)又は負の2軸性プレート(nx>ny>nz)、+Cプレートを順次配置したより具体的構成により簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
(3)(1)において、
前記光学補償層は、
前記液晶セル側より、+Cプレート、+Aプレート(nx>ny=nz)又は負の2軸性プレート(nx>ny>nz)、−Cプレートが順次配置されており、
前記+Aプレート又は負の2軸性プレートは、遅相軸方向が前記液晶セルの遅相軸方向と一致するように配置されている。
(3)によれば、+Cプレート、+Aプレート(nx>ny=nz)又は負の2軸性プレート(nx>ny>nz)、−Cプレートを順次配置したより具体的構成により簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
(4) (1)において、
前記光学補償層は、
前記液晶セル側より、−Cプレート、−Aプレート(nz=nx>ny)又は正の2軸性プレート(nz>nx>ny)、+Cプレートが順次配置されており、
前記−Aプレート又は正の2軸性プレートは、遅相軸方向が前記液晶セルの遅相軸方向と直交するように配置されている。
(4)によれば、−Cプレート、−Aプレート(nz=nx>ny)又は正の2軸性プレート(nz>nx>ny)、+Cプレートを順次配置したより具体的構成により簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
(5) (1)において、
前記光学補償層は、
前記液晶セル側より、+Cプレート、−Aプレート(nz=nx>ny)又は正の2軸性プレート(nz>nx>ny)、−Cプレートが順次配置されており、
前記Aプレート又は正の2軸性プレートは、遅相軸方向が前記液晶セルの遅相軸方向と一致するように配置されている。
(5)によれば、+Cプレート、−Aプレート(nz=nx>ny)又は正の2軸性プレート(nz>nx>ny)、−Cプレートを順次配置したより具体的構成により簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
(6) 吸収軸方向が直交するように配置されたバックライト側及び出射面側の直線偏光板によりIPS液晶による液晶セルを挟持した液晶表示装置の、前記出射面側又は前記バックライト側の直線偏光板と前記液晶セルとの間に配置されて光学補償に供する光学フィルムにおいて、
前記出射面側又は前記バックライト側の直線偏光板と、
Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を、+Cプレート(nx=ny<nz)及び−Cプレート(nx=ny>nz)により挟持した積層体による光学補償層とを備える。但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
(6)によれば、IPS液晶による液晶表示装置に適用して、Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を+Cプレート及び−Cプレートにより挟持した積層体による光学補償層により光学補償して、簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
(7) Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を、+Cプレート(nx=ny<nz)及び−Cプレート(nx=ny>nz)により挟持した積層体による転写層と、
前記転写層を保持する支持体とを備える。但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
(7)によれば、IPS液晶による液晶表示装置に適用して、Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を+Cプレート及び−Cプレートにより挟持した積層体による光学補償層により光学補償して、簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる光学フィルムの生産に供することができる。
本発明によれば、IPS液晶表示装置に関して、簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。 図1の液晶表示装置に適用される転写フィルムを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。 実施例を示す図表である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。この液晶表示装置1は、IPS液晶表示装置であり、バックライト2の前面に液晶表示パネル3を配置して形成される。なおこの図1において、水平方向及び垂直方向を示す矢印による記号、奥行方向を示す二重丸による記号は、直線偏光板の吸収軸方向、液晶セル及び位相差層の遅相軸方向を示す。
液晶表示パネル3は、IPS液晶による液晶セル4が設けられる。ここで液晶セル4は、対向するように保持された二枚のガラス基板の間に正の誘電率異方性(Δε>0)又は負の誘電率異方性(Δε>0)を有する液晶で充填されて、液晶分子が水平配向されて形成される。液晶表示パネル3は、この液晶セル4のバックライト側に、例えば感圧性の粘着層(図示せず)により直線偏光板5が設けられる。なおこの図1に示す例では、後述するように、出射面側の直線偏光板8、9に光学補償層を設けるように構成されているものの、この出射面側の直線偏光板8、9に代えてバックライト側の直線偏光板5に光学補償層を設けることも可能ではある。しかしながら黒表示の際の光漏れを充分に低減する観点からは、出射面側の直線偏光板8、9に光学補償層を設けることがより好ましい。なおIPS液晶には、Super−IPS(Super−In−Plane−Switching)、FFS(Fringe-Field−Switching)等の液晶分子が実質的に水平配向されて形成され、印加電圧により駆動する液晶表示装置に係る全ての液晶が含まれる。
ここで直線偏光板5は、透明フィルムからなる基材5Aに、直線偏光板として機能を担う光学機能層である偏光子5Bが設けられ、さらに保護フィルム5Cが設けられる。ここで基材5Aは、面内位相差が小さな各種のフィルムを適用することができ、例えばTAC(トリアセチルセルロース(いわゆるZ−TAC(登録商標)である)フィルム、COP(シクロオレフィンポリマー)系の透明フィルム、アクリル系の透明フィルム等を適用することができる。なお位相差を小さくするために、基材5Aを省略してもよい。偏光子5Bは、例えばポリビニルアルコール(PVA)によるフィルム材に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させて作製される。保護フィルム5Cは、各種の透明フィルムを適用することができる。
液晶表示パネル3は、例えば感圧性の粘着層(図示せず)により液晶セル4の出射面に光学フィルム6が配置される。またこの光学フィルム6は、Aプレート7Aを+Cプレート7B及び−Cプレート7Cにより挟持した積層体による光学補償層7、偏光子8、表面材である基材9を備える。ここでこの実施形態において、基材9は、TAC等の透明フィルムが適用され、直線偏光板5と同様に直線偏光板としての光学機能層が設けられる。光学フィルム6は、この光学機能層により偏光子8が形成され、これにより基材9及び偏光子8により出射面側の直線偏光板が構成される。
液晶表示パネル3は、この出射面側の直線偏光板8、9とバックライト側の直線偏光版5とによる、液晶セル4を挟持する1対の偏光子8及び5Bにおける吸収軸方向が直交するように配置され、また液晶セル4の遅相軸方向が、偏光子5Bの吸収軸方向又は偏光子8の吸収軸方向と一致するように構成され、これにより液晶セル4への印加電圧に応じて透過光の光量を制御して所望の画像を表示する。
光学補償層7は、この出射面側の直線偏光板と液晶セル4との間に配置されて、この実施形態では、液晶セル4側から、順次、−Cプレート7C、Aプレート(7A)、+Cプレート7Bが配置される。またAプレート(7A)には+Aプレート7Aが適用されて、この+Aプレート7Aの遅相軸方向が偏光子8の吸収軸方向と一致するように(IPS液晶セル4の遅相軸方向と直交するように)配置される。これによりこの実施形態では、簡易な構成により波長分散を充分に低減して光学補償し、黒表示の際の光漏れを充分に低減することができる。
なおここで+Cプレート7Bは、棒状液晶、アクリル基材の延伸フィルム等による位相差層を適用することができ、nx、nyを面内屈折率、nzを厚み方向の屈折率とした場合に、nx=ny<nzにより表される特性を備える。これに対して−Cプレート7Cは、ディスコティック液晶、棒状液晶からなるコレステリック液晶、セルロール系材料、ポリイミド等による位相差層を適用することができ、nx=ny>nzにより表される光学特性を備える。これに対して+Aプレート7Aは、棒状液晶、1軸性の延伸フィルムによる位相差層等を適用することができ、nx>ny=nzの光学特性を備える。
また+Cプレート、+Aプレート、−Cプレートに適用可能な棒状液晶化合物には、例えば下記の液晶化合物を適用することができる。
Figure 0006167676
なお−Cプレート7C、+Aプレート7Aは、波長550nmにおける厚み方向のリタデーション値Rth(=d×((nx+ny)/2−nz)が20nm以上、400nm以下であることが望ましい。ここでdは厚みである。また+Cプレート7Bは、同様の厚み方向のリタデーション値Rthが−400nm以上、−20nm以下であることが望ましい。+Cプレートと−Cプレートのそれぞれのリタデーション値Rthの最も好ましい値は、それぞれの材料のもつRthの波長分散に依存するため、例えば+Cプレートと−Cプレートの波長分散特性が類似する場合は、光漏れを低減するためにそれぞれの|Rth|を大きくする必要がある。但し、+Cプレート7Bの厚み方向のリタデーション値Rth+及び−Cプレート7Cの厚み方向のリタデーション値Rth−は、その絶対値をとった場合に、|Rth+|>|Rth−|である。
〔光学フィルム用転写体〕
図2は、光学フィルム6の生産に使用する光学フィルム用転写体である転写フィルムを示す断面図である。この実施形態では、光学フィルム6の生産に転写法が適用され、−Cプレート7C、+Aプレート7A、+Cプレート7Bによる積層体が、転写に供する転写層に設定される。ここで転写法は、例えば基材の上に所望の層を形成する場合に、この層を直接当該基材上に形成するのでは無く、一旦、離型性の支持体上に剥離可能に該層を積層形成して転写体を作成した後、工程、需要等に応じて、該支持体上に形成した層を、最終的に該層を積層すべき基材(被転写基材)上に接着、積層し、その後、該支持体を剥離除去することにより、該基材上に所望の層を形成する方法である。この光学フィルムの例では、被転写基材を基材9、偏光子8の積層体に設定し、−Cプレート7C、+Aプレート7A、+Cプレート7Bの積層体を被転写基材に転写する。
ここで支持体12は、各種のフィルム材を適用することができるものの、−Cプレート7C、+Aプレート7A、+Cプレート7Bの光学特性を検査する観点からは、位相差の小さな透明フィルム、もしくは面内の光軸に著しい変化がないことが望ましく、例えばシクロオレフィンポリマー、アクリルフィルム、面内光軸均一性の高いPETフィルムを適用することができる。転写フィルム11は、この支持体12の上に、−Cプレート7C、+Aプレート7A、+Cプレート7Bの積層体を配置した後、例えば紫外線硬化性樹脂等による接着剤により基材9、偏光子8の積層体に、−Cプレート7C、+Aプレート7A、+Cプレート7Bの積層体による転写層が貼り付けられた後、転写層から支持体12を剥離して光学フィルム6が作製される。
この実施形態によれば、Aプレートを+Cプレート及び−Cプレートにより挟持した積層体により光学補償することにより、簡易な構成により波長分散を充分に低減して光学補償して光漏れを充分に低減することができ、これにより簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
またこのAプレートに+Aプレートを適用して、液晶セル側より−Cプレート、+Aプレート、+Cプレートの順序による積層体を配置することにより、より具体的構成により簡易かつ確実に黒表示の際の光漏れを低減することができる。
〔第2実施形態〕
図3は、図1との対比により本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。この液晶表示装置21では、光学フィルム6に代えて光学フィルム26が適用される点を除いて、液晶表示装置1と同一に構成される。また光学フィルム26は、液晶セル4側から+Cプレート7B、+Aプレート7A、−Cプレート7Cの積層体による光学補償層27が設けられる点を除いて、光学フィルム6と同一に構成される。
またこの光学補償層27では、偏光子5Bの吸収軸方向と遅相軸方向が一致するように(IPS液晶セル4の遅相軸と遅相軸の方向が一致するように)、+Aプレート7Aが配置される。また+Cプレート7Bの厚み方向のリタデーション値Rth+及び−Cプレート7Cの厚み方向のリタデーション値Rth−は、その絶対値をとった場合に、|Rth+|>|Rth−|に設定される。
またこの光学フィルム26の構成に対応して、この実施形態では、支持体12に+Cプレート7B、+Aプレート7A、−Cプレート7Cの順序による積層体を配置して転写フィルムが構成される。
この実施形態によれば、液晶セル側から+Cプレート、+Aプレート、−Cプレートの順序の配置による積層体により光学補償層を構成するようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第3実施形態〕
図4は、図1との対比により本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。この液晶表示装置31では、光学フィルム6に代えて光学フィルム36が適用される点を除いて、液晶表示装置1と同一に構成される。また光学フィルム36は、+Aプレート7Aに代えて、−Aプレート7Dが配置されて光学補償層37が形成される点を除いて、光学フィルム6と同一に構成される。
またこの光学補償層37では、偏光子5Bの吸収軸方向と遅相軸方向が直交するように(IPS液晶セル4の遅相軸と遅相軸の方向が直交するように)、−Aプレート7Dが配置される。この−Aプレート7Dの配置により、光学フィルム36では、+Cプレート7Bの厚み方向のリタデーション値Rth+及び−Cプレート7Cの厚み方向のリタデーション値Rth−は、その絶対値をとった場合に、|Rth+|<|Rth−|に設定される。
またこの光学フィルム36の構成に対応して、この実施形態では、支持体12に+Cプレート7B、−Aプレート7D、−Cプレート7Cの積層体を積層して転写フィルムが構成される。
この実施形態によれば、液晶セル側からCプレート、−Aプレート、Cプレートの順序の配置による積層体により光学補償層を構成するようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第4実施形態〕
図5は、図3との対比により本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。この液晶表示装置41では、光学フィルム26に代えて光学フィルム46が適用される点を除いて、液晶表示装置21と同一に構成される。また光学フィルム46は、+Aプレート7Aに代えて、−Aプレート7Dが配置されて光学補償層47が形成される点を除いて、光学フィルム26と同一に構成される。
またこの光学補償層47では、偏光子5Bの吸収軸方向と遅相軸方向が一致するように(IPS液晶の遅相軸と遅相軸の方向が一致するように)、−Aプレート7Dが配置される。この−Aプレート7Dの配置により、光学フィルム46では、+Cプレート7Bの厚み方向のリタデーション値Rth+及び−Cプレート7Cの厚み方向のリタデーション値Rth−は、その絶対値をとった場合に、|Rth+|<|Rth−|に設定される。
またこの光学フィルム36の構成に対応して、この実施形態では、支持体12に−Cプレート7C、−Aプレート7D、+Cプレート7Bによる積層体を配置して転写フィルムが構成される。
この実施形態によれば、液晶セル側からCプレート、−Aプレート、Cプレートの順序の配置による積層体により光学補償層を構成するようにしても、上述の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第5実施形態〕
この実施形態では、+Aプレートに代えて負の2軸性プレートである透明フィルムが適用される点を除いて、又は−Aプレートに代えて正の2軸性プレートである透明フィルムが適用される点を除いて、対応する上述の各実施形態と同一に構成される。ここで負の2軸性プレートは、セルロース系のトリアセチルセルロース延伸フィルム、オレフィン系の延伸フィルム(例えばJSR製、アートンフィルム)等を適用することができ、nx>ny>nzの光学特性を備える。また正の2軸性プレートはnz>nx>nyの光学特性を備え、ポリスチレンの延伸フィルム、アクリル系の延伸フィルム等を適用することができる。
この実施形態のように、+Aプレート、−Aプレートに代えて負の2軸性プレートを適用するようにしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔実施例〕
図6は、上述の実施形態に係る実施例及び比較例を示す図である。各実施例、比較例は以下のように構成される。
〔実施例1〕
<光学補償層7>
(−Cプレート(液晶NC))
上述の(11)の棒状液晶材料にカイラル剤としてBASF社製LC−756を棒状液晶材料の重量比に対して15wt%添加し、開始剤としてBASF社製イルガキュア907を棒状液晶材料(11)の重量比に対して4%添加した。これらすべてを固形分濃度が30%になるようにシクロヘキサノンに溶解した。
この溶液を測定波長550nmでのリタデーション値Rth1(550)が140nmになるように塗工時に流量調整してダイヘッドコーティング方式で東洋紡製PET基材上に塗工した。その後、乾燥温度110℃で、2分間乾燥させた後にFusion社製のHバルブで照射量が380mJ/cmになるように紫外線を照射することで配向を固定し、PETフィルムに−Cプレートを積層したロールを作製した。なおリタデーション値Rthは−Cプレート部のみをPET基材から剥離して、王子計測機器(株)社製 KOBRA−WRを用いて測定した。
(+Aプレート(液晶A)
このようにして作成したPETフィルム及び−Cプレート積層体によるロールを送り出しながら進行方向に対して0度方向に液晶配向するように、ラビングロールを使用してラビングを行った。その後、特表2010−522892号公報記載の化合物(1)、RM(1)、RM(3)の混合物を5:3:2の配合比で、トルエン/シクロヘキサノンの7:3の混合溶剤に溶解させて、固形分濃度が21.5%になるように調整したインキを測定波長550nmでの正面位相差R2(550)が40nmになるように塗工時に流量調整してダイヘッドコーティング方式でラビング後の基材に塗工した。その後、乾燥温度65℃で、2分間乾燥させた後にFusion社製のHバルブで照射量が380mJ/cmになるように紫外線を照射して硬化することで固定化し、PETフィルムに、−Cプレート、+Aプレートを積層したロールを作製した。リタデーション値Reは−Cプレート/+Aプレート部のみをPET基材から剥離して、王子計測機器(株)社製 KOBRA−WRを用いて測定し、−Cプレート部のみを測定した値から差し引いて正面位相差R2(550)を算出した。
(+Cプレート(液晶PC))
このPETフィルム、−Cプレート、+Aプレートの積層体にメルク社製液晶材料であるRMM28を固形分濃度25%になるようにメチルイソブチルケトンで調整したインキを測定波長550nmでのリタデーション値Rth3(550)が−170nmになるように塗工時に流量調整してダイヘッドコーティング方式で塗工した。その後、乾燥温度40℃で、2分間乾燥させた後にFusion社製のHバルブで照射量が380mJ/cmになるように窒素雰囲気下で紫外線を照射して硬化させることで固定化し、PETフィルム、−Cプレート、+Aプレート、+Cプレートの積層体(光学補償層)によるロールを作製した。リタデーション値Rthは−Cプレート/+Aプレート/+Cプレート部のみをPET基材から剥離して、王子計測機器(株)社製 KOBRA−WRを用いて測定し、−Cプレート/+Aプレート部のみを測定した値から差し引いてリタデーション値Rth3(550)を算出した。
<光学フィルム6>
次に延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて偏光膜を作製し、富士フィルム社製セルロースアセテートフィルム(ZRD60SL)にケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の両面に貼り付け偏光板を形成した。この偏光板に偏光子の吸収軸が+Aプレートの遅相軸と一致するように粘着剤を用いて上記PETフィルム、−Cプレート、+Aプレート、+Cプレートの積層体(PET付き光学補償層7)を貼合し、PET基材を剥離することで、光学フィルム6を作製した。
<直線偏光板5>
次に延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて偏光膜を作製し、富士フィルム社製セルロースアセテートフィルム(ZRD60SL)にケン化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光子の両面に貼り付け偏光板を形成した。
<液晶表示パネル3>
次にアップル社製iPhone4S を分解して、パネルに貼合されている2枚の偏光板を剥離した後、出射側の液晶セルに光学フィルム6を偏光子の吸収軸が液晶セルの遅相軸と直交するように粘着剤を介して貼合し、バックライト側の液晶セルに直線偏光板の吸収軸が液晶セルの遅相軸と一致するように粘着剤を介して貼合することで、液晶表示パネル3を作製した。
<黒表示における光漏れ、色味目視評価>
作製した液晶表示パネル3を黒表示になるように設定し、正面観察方向を極角0度として、極角約60度程度あおり、かつ方位角45度方向から観察したときの、光漏れ、色味を目視にて評価した。
〔実施例2〕
液晶NCによる−CプレートのRthと液晶PCによる+Cプレートのリタデーション値Rthをこの図6に記載の通りに変更する以外は実施例1と同様に作製し、光漏れ、色味を目視にて評価した。
〔実施例3〕
液晶NCによる−Cプレートのリタデーション値Rthと液晶PCによる+Cプレートのリタデーション値Rthを図6に記載の通りに変更する以外は実施例1と同様に作製し、光漏れ、色味を目視にて評価した。
〔実施例4〕
+Aプレートの材料を1軸延伸フィルムである帝人(株)社製PureAceの正面位相差R2(550)が80nmであるフィルムに変更した。液晶NCによる−Cプレートと液晶PCによる+CプレートをそれぞれPET基材上に作製し、粘着剤を介してこの−Cプレート及び+−CプレートをそれぞれPureAceの表面と裏面に貼合し、PET基材を剥離して光学補償層7を作製した。これら以外は実施例1と同様に作製し、光漏れ、色味を目視にて評価した。
〔実施例5〕
液晶Aのリタデーション値Reを図6に記載の通りに変更する以外は実施例1と同様に作製し、光漏れ、色味を目視にて評価した。
〔実施例6〕
+Aプレートの材料をコニカミノルタ社製KC4CRに変更し、液晶NCによる−CプレートのRth1(450)/Rth1(550)が1.13になる材料をPET基材上に作製し、さらに液晶PCによる+CプレートをPET基材上に作製し、粘着剤を介してこの+CプレートをKC4CRに表面と裏面に貼合し、PET基材を剥離して光学補償層7を作製する以外は実施例1と同様に作製して評価した。
〔実施例7〕
液晶NCによる−CプレートのRth1(450)/Rth1(550)が1.17になる材料に変更して光学補償層7を作製する以外は実施例6と同様に作製して評価した。
〔比較例1〕
光学フィルム6を、日本ゼオン社製シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム上に液晶PCによる+Cプレートを作製したフィルムに変更する以外は実施例1と同様に作製して評価した。
〔比較例2〕
光学フィルム6の代わりに直線偏光板5を用いる以外は実施例1と同様に作製して評価した。
〔比較例3〕
COPフィルムを帝人(株)社製PureAceを適用して、位相差値を図6の通りにする以外は比較例1と同様に作製して評価した。
〔比較例4〕
液晶NCのRth1(450)/Rth1(550)が1.22になる材料に変更して、さらに液晶PC上に積層して、位相差値を図6の通りにする以外は比較例3と同様に作製して評価した。
これら実施例1〜7によれば、この図6では明確ではないものの、比較例による場合に比して、充分に波長分散を抑圧できることが判った。すなわち比較例1は+Cプレートが1層のため、斜め45度方向の色味が劣る。比較例2は斜め45度方向の光漏れを充分に低減できていない。比較例3は+Aプレートの逆分散性により比較例1よりは改善されているものの、斜め45度方向の色味が劣る。比較例4は斜め45度方向の色味は顕著に改善されているが、−Cプレートと+Cプレートの|Rth|の差が本発明の差より大きいため、高波長分散材料が必要になり適用できる材料が制限されることにより塗工性が悪く、正面の黒輝度が悪化することがわかった。また実施例1〜7では、斜め45度方向の色味を赤黒に設定できることにより、レターボックスにより表示画面の上下、左右に帯状の黒色領域を設ける場合に、この黒色領域を違和感無く表示することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
1、21、31、41 液晶表示装置
2 バックライト
3 液晶表示パネル
4 液晶セル
5 直線偏光板
5A 基材
5B 偏光子
5C 保護フィルム
6、26、36、46 光学フィルム
7、27、37、47 光学補償層
7A +Aプレート
7B +Cプレート
7C −Cプレート
7D −Aプレート
11 転写フィルム
12 支持体

Claims (2)

  1. 吸収軸方向が直交するように配置されたバックライト側及び出射面側の直線偏光板によりIPS液晶による液晶セルを挟持した液晶表示装置において、
    前記出射面側又はバックライト側の直線偏光板と前記液晶セルとの間に、Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を、+Cプレート(nx=ny<nz)及び−Cプレート(nx=ny>nz)により挟持した積層体による光学補償層が設けられ、
    前記光学補償層は、前記液晶セル側より、前記−Cプレート、+Aプレート(nx>ny=nz)又は負の2軸性プレート(nx>ny>nz)、前記+Cプレートが順次配置されており、
    前記+Aプレート又は前記負の2軸性プレートは、遅相軸方向が前記液晶セルの遅相軸方向と直交するように配置されている
    晶表示装置。
    但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
  2. 吸収軸方向が直交するように配置されたバックライト側及び出射面側の直線偏光板によりIPS液晶による液晶セルを挟持した液晶表示装置において、
    前記出射面側又はバックライト側の直線偏光板と前記液晶セルとの間に、Aプレート(nx>ny=nz又はnz=nx>ny)又は2軸性プレート(nx>ny>nz又はnz>nx>ny)を、+Cプレート(nx=ny<nz)及び−Cプレート(nx=ny>nz)により挟持した積層体による光学補償層が設けられ、
    前記光学補償層は、前記液晶セル側より、前記−Cプレート、−Aプレート(nz=nx>ny)又は正の2軸性プレート(nz>nx>ny)、前記+Cプレートが順次配置されており、
    前記−Aプレート又は前記正の2軸性プレートは、遅相軸方向が前記液晶セルの遅相軸方向と直交するように配置されている
    晶表示装置。
    但し、nx、ny(nx≧ny)は面内方向の屈折率であり、nzは厚さ方向の屈折率である。
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