JP6167555B2 - シート後処理装置、画像形成システム - Google Patents
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Description
このシート折りを行なうシート後処理装置は、送り出された先行のシート束の小口側である後部の上に、送り出された後続のシート束の背側である先部が移動しながら載るように排出する。これにより、トレイ上で、先行のシート束の小口側である後部に、後続のシート束の背側である先部が入り込んでしまうのを防止する。
このシート後処理装置は、静電気等によるシート同士の吸着の防止と、カールを有するシートの整合を行うことを技術的課題にしたもので、上述した課題を解決することはできない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態にかかるシート後処理装置Aの概略を側面から示した模式図である。図2は、下段トレイの斜視図である。図3は、下段トレイの機構部の構成を示した斜視図である。図4(1)シート後処理装置Aと画像形成装置Bの電気的な構成を示すブロック図である。図4(2)は、シート後処理装置Aの機能構成を示すブロック図である。図5は、送風制御部の動作を示すフローチャートである。図6は、送風にかかる一連の動作を示した模式図である。図7は、シート束が下段トレイに満杯した状態の説明図である。
そのシート後処理装置Aは、シート搬送部1と、スタック部2と、ステープル処理部3と、シート折り部4と、動作制御部5と、排出トレイとしての下段トレイ6と、送風部7と、送風制御部F1とを備える。
入口センサ113は、画像形成装置Bから受け入れるシートを検出するためのもので、シート受け入れ口101と第一の搬送ローラ102との間に設けられている。
また、第一の分岐爪104と第二の分岐爪106を駆動する電磁ソレノイドへの電力供給も、入口センサ113によるシートの検出をトリガーにしている。
スタック部2は、シートを集積して揃えるもので、支持板201と、後端フェンス202と、叩きコロ部203と、放出部205と、可動ガイド209と、ジョガーフェンス210とを備える。
後端フェンス202は、シートの搬送方向と逆方向の端(シートの後端)を突き当ててシートの縦揃えが可能に、且つ、後述する第一のステープラ31によるステープル処理が可能に、側面視略U字状に且つ平面視逆U字状に形成されており、支持板201の下方に設けられている。
この第一のステープラ31と第二のステープラ32は、夫々、ステープルを打ち出す本体部と、本体部と対向して設けられ、打ち出されたステープルを曲げる溝が形成された受け部とを備えて構成される。
下ガイド板402は、所要の間隔をおいて上ガイド板401と連続するように上ガイド板401の下方に設けられた一対のガイド板からなる。
下ローラ404は、パルス電力で駆動するモータにより回転可能に設けられた一対のローラであり、シート束を搬送可能に上ガイド板401の下部に設けられている。
折り排出ローラ407は、パルス電力で駆動するモータにより回転可能に設けられた一対のローラであり、折りガイド板406でガイドされたシート束を搬送可能に折りガイド板406の隣に設けられている。
シート折りの動作をしない場合は、可動後端フェンスHPセンサ412が可動後端フェンス409を検出する位置、すなわちホームポジションに位置させておく。シート折りを実行する場合、予め設定されたパルス数のパルス電力が可動後端フェンス409を駆動するモータに供給されてフェンス本体を所定の位置に移動させる。
このようにシート折り部4は、揃えたシート束を折り込み、折り込んだシート束の背側である先部を前にして送り出すようになっている。
CPU51は、そのプログラムコードをRAM53に展開し、各種センサから得られた情報等、制御に必要なデータをRAM53に記憶し、そのRAM53をワークエリアとして使用しながらプログラムコードに従って、各種直流負荷であるモータ等の制御を実行する。
実施の形態1にかかるシート後処理装置Aは、画像形成装置Bと電気的に接続しなくても、入力表示部55を介して単独で動作設定が可能になっている。
さらに、一対のシート積載面605の、その凹んだ場所に近い所要の位置には、後述する搬送ベルト619をガイドする凹部609が、シート排出方向に向かって延びるように夫々形成されている。
なお、シート積載補助面606は、シート積載面605の下方に回転させて収納可能に構成しても良い。このように構成することで、さらに大量のシート束を出力する場合にリミットレスとなり利便性が向上する。
さらに、この搬送ベルト619は、そのベルト幅が概ね60mm程度とし、一対の搬送ベルト619の設置間隔は、本実施の形態にかかるシート後処理総理の中綴じ処理可能な幅に収まる範囲で設定する。
なお、本実施の形態では2本一対の搬送ベルト619を例示しているが、3本以上の複数本であっても良く、さらに、幅の広いベルト1本でも良い。
上述した搬送ローラ627は、摩擦の大きい例えばEPゴムで構成することが望ましい。
先ず、シート搬送用駆動モータ631の回転出力軸が反時計回りに回転すると、その回転出力軸に取り付けたピニオン歯車が反時計回りに回転する。
なお、上述した「所定の領域」とは、先行のシート束に後続のシート束が載り上がり始める位置から、載り上がりが終わるまでの、下段トレイ6上における位置である。
本実施の形態では、2つの電動ファン701を例示しているが、その数はいくつでも良いものである。
また、この送風制御部F1は、ユーザによる送風強制がされたか否かも判断し、その判断に基づいた送風制御を実行する。なお、ユーザによる送風強制のON/OFFは、入力表示部55を介して設定可能になっている。
なお、画像形成装置Bの入力表示部b2(画像形成装置Bの動作制御部b1と接続されている)を介してユーザが入力したシートの種類情報を取得するようにしても良い。この場合、シート後処理装置Aと画像形成装置Bとを備えた画像形成システムとなる。
また、後続のシート束が先行のシート束の表紙部分を捲りあげる虞のあるような平滑度が高いシートの場合において、送風制御部F1は、そのシートの種類、シートの厚み、シートの大きさ等、シートに応じた風量となるように電動ファン701を制御する。
先ず、シリアルI/F54を介して画像形成装置Bからのシート後処理情報を取得、または、入力表示部55を介してユーザからのシート後処理情報を取得する。そして、入口センサ113が、画像形成装置Bからのシートを検出すると各機構部の動作を開始する。
シート後処理情報が、ステープル処理したシート束を折らない指示の場合は、可動ガイド209が、ステープル処理したシートを第二の排出ローラ108に導く。
このとき折り排出ローラ407は回転しており、折り込まれたシート束を下段トレイ6に送り出す。
シート束の折り込み間隔、シート束の送り出し間隔は、送り出された先行のシート束の小口側である後部の上に、送り出された後続のシート束の背側である先部が、排出トレイ上で移動しながら載り上がるような所要の間隔となっている。
先ず、送風制御部F1は、入力表示部55を介してユーザが予め入力したシートの種類情報を取得する(S1)。
送風制御部F1は、そのシートの種類情報が、後続のシート束が先行のシート束の表紙部分を捲りあげる虞のあるような平滑度が高いシート、例えばコート紙であるか否を判断する(S2)。
S3において、送風強制がOFFされていると送風制御部F1が判断した場合は、一対の電動ファン701による送風を行なわない(S5)。
先ず、搬送ローラ627と従動ローラ630は、排出ローラ407から送り出された先行のシート束P1を挟み込んでシート積載面605の傾斜面607に送り出す。搬送ベルト619は、シート積載補助面606に向けてシート束を搬送する(図6(1))。
なお、搬送ローラ627と従動ローラ630は、シート束が傾斜面607を昇るのに十分な搬送力を与えると同時に、シート束が傾斜面607を滑降することを防止している。
搬送ローラ627と従動ローラ630は、その後続のシート束P2を挟み込む。この挟み込みが完了すると、送風部7による送風を開始する。
この送風により、後続のシート束P2より先方に位置した先行のシート束P1の部位が搬送ベルト619側に押されて、中綴じ・中折り処理された先行のシート束P1の背側である先部の膨らみを押さえつける(図6(2))
そして、先行のシート束P1の小口側である後部に後続のシート束P2の背側である先部が入り込まないように、先行のシート束P1の小口側である後部と後続のシート束P2の背側である先部が重ね合わさった状態で両者が搬送され、下段トレイ6上に積載される。
実施の形態2にかかるシート後処理装置Aは、実施の形態1で例示した送風部7に送風角度を可変するルーバー703を加え、送風制御部F1がそのルーバー703を制御して、送風角度を設定可能にした例である。図8を参照しながら説明する。なお、図8は、実施の形態2にかかる送風部7の模式的な断面図である。
ルーバーブレード708の角度は、入力表示部55を介して設定可能になっており、送風制御部F1は、ユーザにより入力された送風角度となるようにルーバーブレード708を駆動する。
この実施の形態2によれば、風向きの微調整が可能になったから、常に最適な送風を行なうことができる。
実施の形態3は、上述した実施の形態1または2のシート後処理装置Aと、シートに画像を形成してシート後処理装置Aに画像形成済みのシートを排出する画像形成装置Bとを備えて画像形成システムとした例である。
この場合、送風制御部F1は、画像形成装置Bの入力表示部b2を介してユーザが入力したシートの種類情報も取得するように構成することが好適である。なお、シート後処理装置Aの入力表示部55と画像形成装置Bの入力表示部b2の双方で、送風に関する設定情報を入力可能に構成しても良い。
この実施の形態3によれば、画像印刷にかかる設定と、送風制御にかかる設定が、画像形成装置Bの入力表示部b2で行なえるから利便性を向上できる。
B 画像形成装置
P1 先行のシート束
P2 後続のシート束
F1 送風制御部
6 下段トレイ
601 フレーム
602 下段トレイ本体
603 シート束搬送部
604 側板
605 シート積載面
606 シート積載補助面
607 傾斜面
608 水平面
609 凹部
610 搬送ベルト部
611 搬送ローラ部
612 搬送駆動部
613 搬送ベルト用支軸
614 第一のプーリー
615 第二のプーリー
616 第一のタイミングベルト
617 搬送ベルト駆動用歯車
618 支持ローラ
619 搬送ベルト
620 搬送ローラ駆動用歯車
621 第三のプーリー
622 搬送ローラ用支軸
623 第四のプーリー
624 第二のタイミングベルト
625 第五のプーリー
626 ステー
627 搬送ローラ
628 第六のプーリー
629 第三のタイミングベルト
630 従動ローラ
631 シート搬送用駆動モータ
632 接触子
633 満杯検出センサ
7 送風部
701 電動ファン
702 送風ダクト
703 ルーバー
704 第一の長穴
705 第二の長穴
706 スライドバー
707 ピン
708 ルーバーブレード
709 カム軸
710 回転板
711 ルーバー駆動用モータ
Claims (7)
- シートを集積して揃えてステープル処理し、ステープル処理したシート束を折り込み、折り込んだシート束の背側である先部を前にして送り出すと共に、送り出された先行のシート束の小口側である後部の上に、送り出された後続のシート束の背側である先部が排出トレイ上で移動しながら載り上がるように、前記排出トレイに前記シート束を排出するシート後処理装置において、
前記排出トレイ上の、前記先行のシート束の後部に前記後続のシート束の先部が載り上がる所定の領域に向けて送風可能な送風部と、
前記送風部の送風制御を実行する送風制御部と、
前記シート束を挟み込んで前記排出トレイに送り出す搬送ローラ部とを備え、
前記送風制御部は、前記搬送ローラ部が前記後続のシート束を挟み込んでから前記送風部を駆動して送風を開始することを特徴とするシート後処理装置。 - 前記送風部は、シート排出方向と直交する前記シートの両端部側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
- 前記送風部は、送風角度が可変可能に構成され、
前記送風制御部は、前記送風角度を設定可能に構成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載のシート後処理装置。 - 前記送風部は、送風方向がシート排出方向に対して垂直方向に、または略垂直方向に設けられていること
を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記送風制御部は、シートの種類に応じて送風の有無を判断し、シートの種類に応じた風速を判断し、それらの判断に基づいた送風制御を実行可能に構成されていること
を特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記送風に関する設定情報が入力可能な入力表示部を備え、
前記送風制御部は、前記入力表示部に入力された情報に基づいて送風を制御すること
を特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のシート後処理装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載のシート後処理装置と、画像形成にかかる各種情報が入力可能な入力表示部を備え前記シートに画像を形成して前記シート後処理装置に画像形成済みのシートを排出する画像形成装置とを備え、
前記画像形成装置の前記入力表示部は、前記送風に関する設定情報をも入力可能に構成され、または、前記シート後処理装置は、前記送風に関する設定情報が入力可能な入力表示部を備え、前記シート後処理装置の前記入力表示部と前記画像形成装置の前記入力表示部の双方に、前記送風に関する設定情報が入力可能に構成されていること
を特徴とする画像形成システム。
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