JP6166570B2 - 建造物における壁面緑化用苗床、壁面緑化用ユニットおよび壁面緑化装置 - Google Patents

建造物における壁面緑化用苗床、壁面緑化用ユニットおよび壁面緑化装置 Download PDF

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Description

本発明は、ビルの外壁や擁壁、フェンス、モニュメント等の建造物の壁面を緑化するための建造物における壁面緑化用苗床、壁面緑化用ユニットおよび壁面緑化装置の技術分野に関するものである。
今日、ビルや擁壁、フェンス、モニュメント等の建造物の壁面を緑化することで都市部等での緑化面積を確保すると共に、断熱機能を発揮させてエネルギーの省力化を図ることが提唱されている。このようなもののなかには、例えばパーライトやバーミキュライトのように軽量多孔質であって保水性、通気性、保肥性に優れた岩石や土壌を土壌基材として用い、これら土壌基材をバインダーで固めて所定形状の苗床を形成し、該苗床に蔦や蔓等の植物を育成させたものを建造物の壁面に敷設し、枠材を介して壁面に取り付けることで緑化を図るようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−169658号公報
しかしながら前記従来のものは、土壌基材を固定化するため植栽育成に悪影響を与えないバインダーを必要とするためコストアップになるだけでなく、接着部分に根が伸びることが妨げられてしまううえ、土壌基材をバインダーで固めた苗床を直接壁面に敷設した状態でこれを格子状の支持部材を介して建造物壁面に支持するようにしていたため、苗床が直接外部に露出することになり、このため、悪戯や物がぶつかったりした等により苗床の破損が避けられないものであった。しかも苗床を形成するためのバインダーはどうしても劣化が避けられず、バインダーの劣化が進むと苗床自体が崩れ出し、場合によっては崩壊してしまうという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建造物の壁面を植物で緑化するための苗床であって、該苗床は、正面部、背面部、左右側面部、平面部、底面部の面部を有した形状維持するための箱体と、該箱体を挿入組み込みして箱体の外面を覆うべく前記面部に対応した面部を有する袋体と、前記箱体に充填され、植物を植栽するための土壌基材とからなり、袋体の正面には植物の幹を貫通するための貫通部が複数形成され、箱体の正面には、前記貫通部を通して土壌基材が露出して植物を植付けることができる植付け孔が複数形成されていることで、苗床の植物が植付けられる正面部を含めた全面部は袋体と箱体との二層構造になっており、かつ箱体を挿入組み込みするべく袋体に開閉自在に形成される開口と、土壌基材を充填するべく箱体に開閉自在に形成される開口とは共通する面部に形成されていることを特徴とする建造物における壁面緑化用苗床である。
請求項2の発明は、箱体は厚紙で形成されることで形状維持するものであり、箱体の上面には灌水用の灌水孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の建造物における壁面緑化用苗床である。
請求項3の発明は、袋体は通気性、通水性を有する布で形成され、袋体の上面には、箱体の灌水孔に対応する灌水孔が形成されていることを特徴とする請求項2記載の建造物における壁面緑化用苗床である。
請求項4の発明は、袋体の開口と箱体の開口がそれぞれ形成される共通する面部は、苗床を壁面に組付けたとき上面になる平面部であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建造物における壁面緑化用苗床である。
請求項5の発明は、箱体は、少なくとも底面に細孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建造物における壁面緑化用苗床である。
請求項6の発明は、袋体の貫通部と箱体の植付け孔とのあいだには、貫通部から土壌基材がこぼれ出るのを防止するための封止材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建造物における壁面緑化用苗床である。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1記載の壁面緑化用苗床を枠材で縦状に支持することで形成されることを特徴とする建造物における壁面緑化用ユニットである。
請求項8の発明は、請求項7記載の壁面緑化ユニットを、壁面に固定された取付け下地に上下枠を着脱自在に固定することで壁面に形成されることを特徴とする建造物における壁面緑化装置である。
請求項1の発明とすることにより、苗床は、外面が袋体により被覆され、袋体の内面に箱体が挿入組み込みされたものとなるため形状維持ができ、箱体内に充填される土壌基材を接着剤で固める必要がないうえ、悪戯や物がぶつかる等しても、袋体、箱体により土壌基材の保護が図れることになる。
請求項2の発明とすることにより、苗床の形状維持が図れると共に、苗床への灌水が容易になる。
請求項3の発明とすることにより、植栽される植物への灌水が確実になると共に、通気性も図れることになって植物の生育を促進できることになる。
請求項4の発明とすることにより、袋体への箱体の挿入組み込み、箱体内への土壌基材の充填が容易となる。
請求項5の発明とすることにより、土壌基材に灌水された余剰の水が箱体底面の細孔から袋体を通って流れ出ることになって植物の効率の高い育成が図れることになる。
請求項6の発明とすることにより、壁面に取り付けたとき、貫通部から土壌基材がこぼれ出るのを防止することができる。
請求項7の発明とすることにより、枠材を用いての壁面緑化用ユニットが簡単にできることになる。
請求項8の発明とすることにより、壁面緑化用ユニットの取り付けが下地材を用いて簡単にできることになる。
壁面緑化装置の全体正面図である。 壁面緑化装置の全体斜視図である。 (A)は袋体の斜視図、(B)は平面部を開けた状態の袋体の背面斜視図、(C)は袋体の展開図、(D)は突き合わせコーナー部の縫合状態を示す断面図、(E)は折り曲げコーナー部の縫合状態を示す断面図である。 (A)は箱体の斜視図、(B)は平面部を開けた状態の箱体の背面斜視図、(C)は箱体の展開図である。 苗床の形成手順を示す図である。 苗床の形成手順を示す図である。 (A)、(B)、(C)は枠材の平面図、正面図、側面図である。 枠材の分解斜視図である。 (A)、(B)、(C)は緑化用ユニットの組込み手順を示す説明図である。 (A)は封止材の斜視図、(B)は苗床への植栽手順を示す説明図である。 (A)、(B)、(C)は取付け下地の平面図、正面図、底面図、(D)は(B)のX−X断面拡大図である。 図1の一部切欠き拡大図である。 壁面緑化装置の平面図である。 壁面緑化装置の縦断面図である。 図14の要部拡大図である。 取付け下地の取付けを示す斜視図である。 緑化用ユニットの取付けを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図中、1は建造物壁面緑化用苗床であって、該苗床1は、不織布(織布であってもよい)で形成されていて後述するように壁面Gに取り付けたとき外部に露出する袋状の袋体2と、該袋体2に内装され、形状維持するための紙製(形状維持されるものであれば布製であってもよい)の箱体3と、該箱体3に充填される粒状の土壌基材4とを用いて構成されている。
袋体2は、通気性、通水性、保水性に優れているが、土壌基材4は流出しない大きさの目を有した厚手の布材で形成されている。形状としては箱形状になっていれば特に限定されないが、本実施の形態では左右方向が上下方向よりもやや長くなった直方体となっており、正面部2a、背面部2b、左右側面部2c、平面部2d、底面部2eを備えている。そして、本実施の形態では、図3(C)に示す展開図のものを縫合することで形成されているが、このものは、正面部2aの上下両端に平面部2d、底面部2eが連続し、平面部2dの上端に延長部2fが連続形成され、底面部2eの下端に背面部2bが連続し、背面部2bの左右両端に左右側面部2cが連続している。
そして左右側面部2cと正面部2aとの突き合わせコーナー部2g、左右側面部2cと底面部2eとの突き合わせコーナー部2hが、図3(D)に示すようにそれぞれ縫合(縫製)Nされることで直方体形状となっているが、本実施の形態では形状維持のため、正面部2aと平面部2dとの折り曲げコーナー部2j、平面部2dと延長部2fとの折り曲げコーナー部2k、背面部2bと左右側面部2cとの折り曲げコーナー部2lを、図3(E)に示すように折り曲げて折山部分を縫合Nしており、底面部2eと正面部2aおよび背面部2bとの各コーナー部2m、2nについては縫合していないが、該コーナー部2m、2nについても同様にして縫合してもよい。またこれらコーナー部については、形状維持するための処理として、縫合ではなく、例えば溶着や接着のような形状維持処理を施したものとしてもよいことは勿論である。
さらに袋体2は、正面部2aに植物Aの幹が土壌基材4から出るためのスリット2oが上下左右に複数形成され、平面部2dには灌水用の灌水孔2pが左右方向に複数開設されている。
因みに正面部2aには、植栽される植物Aの幹が貫通する貫通部が形成されていれば足りるものであり、必ずしも本実施の形態のように拡開自在なスリット2oである必要はない。そして本実施の形態のように開閉自在なスリット2oとしたことにより、植栽後、スリット2oを塞ぐことで土壌基材4がスリット2oからこぼれ落ちるのを防止でき都合がよい。そして貫通部としては、例えば単純な孔状のものであってもよく、この場合、壁面取付けしたときに、植物Aの根張りが確りしていたり、土壌基材4が絡み合った長繊維状のものであったりしていて貫通部から土壌基材4がこぼれ落ちる惧れがない場合については、貫通部について何の手当をする必要はなくそのままの状態で壁面取付けをすることができ、一方、壁面取付けをしたときに貫通部から土壌基材4がこぼれ落ちる惧れがある場合には、後述する封止材14のようなものを用いて貫通部を封止すればよい。
そして袋体2は、後述するように箱体3を内装した状態で、延長部2fを内装した箱体3の背面部3bと袋体背面部2bとのあいだに差し込むことで蓋がなされる状態で組み込まれるようになっている。因みに袋体2は、後述するように枠材6により囲撓保持されるため、延長部2fは、単に袋体背面部2bの背面に重ねるようにしてもよいことはいうまでもない。また袋体2は、後述するように箱体3を挿入組み込みする場合の開口は平面部である必要はなく例えば側面部であってもよく、また一つである必要もない。
また箱体3は形状維持を図るため厚手の紙材(厚紙、板紙)で形成されるが、表面がポリエチレンフィルムでラミネート処理されている。そして、該箱体3は、前述したように袋体2に内装されるものであって袋体2と同じく長方体形状をしていて、正面部3a、背面部3b、左右側面部3c、平面部3d、底面部3eを備えて形成されている。本実施の形態では図4(C)の展開図に示すように切断されたものを組み立てて形成している。このものは正面部3aの右端に右側面部3cが連続し、該右側面部3cの右端に背面部3bが連続し、該背面部3bの右端に左側面部3cが連続している。一方、正面部3aの上端に平面部3dが連続し、正面部の下端に底面部3eが連続している。さらに左右側面部3cの上下端、平面部3dの上端、底面部3eの下端、正面部3aの左端にそれぞれ重ね代3f、3g、3h、3i、3j、3k、3lが延出形成されている。
さらに背面部3bの上下端には差込み片3mが形成されるが、該差込み片3mの背面部3b接続部位には切欠き3nが形成されていて差込み片3mを前後方向に変位できるようになっている。
一方、平面部3dと重ね代3jとのコーナー部3oおよび底面部3eと重ね代3kとのコーナー部3pには前記差込み片3mを差込むためのスリット3qが形成されている。
そして箱体3は、展開図におけるコーナー部(点線部分)を折り曲げ、重ね代3g、3i、3k、3lが箱内に位置する状態で該重ね代3g、3i、3k、3lを対応する箱内面部に重ね合わせると共に、差込み片3mをスリット3qに差し込むことで、平面部3dが開口した状態で組み立てられるようになっている。因みに、箱体3に形成する開口は、土壌基材4を充填するためのものであり、このため開口は必ずしも平面部でなくてもよく例えば側面部であってもよく、さらに植付け孔3rや灌水孔3sからでも土壌基材4を充填することができ、これら開口は一つである必要もない。
さらに箱体3の正面部3aには植物Aを植え付けるための植付け孔3rが前記袋体スリット2oに対応するよう縦横に複数形成され、平面部3dには灌水用の灌水孔3sが、前記袋体灌水孔2pに対応するよう左右に複数形成され、背面部3b、底面部3eには通気および通水をするための細孔3tが複数形成されている。そして、後述するように、灌水孔3sから箱体3内の土壌基材4に供給された水のうち余剰分は、前記細孔3tから箱体3外に排出されるようになっている。
因みに本実施の形態の箱体3は、左右側面部3cと重ね代3lとが接着剤により貼着されている。
一方、土壌基材4は、本実施の形態では真珠岩パーライトを焼成して発泡させた粒状のものを採用しているが、これに限定されるものでなく、例えばバーミキュライト、黒土、礫、砂、鹿沼土、ガラス玉、シュロの髭、水苔等、通常知られた植栽用の土壌基材4のなかから少なくとも一種類以上を選択して使用することができる。この場合に、土壌基材4に肥料を必要において混合させておくことができる。
次に苗床1の形成手順について図5、図6に基づいて説明する。平面部2dが開いた状態の袋体2に平面部3dが開いた状態の箱体3を挿入組み込みする。次いで、該箱体3が組み込まれた袋体2を立ち状態の型材5に組み込んだ後、土壌基材4を上辺開口から充填する。土壌基材4は予め濡れた湿潤状態にしておくことが好ましく、これをスコップ等の道具を利用して箱体3に目一杯になるまで充填するが、このとき棒等の詰め込み部材を用いて密状態にすることが好ましい。その後、箱体3、袋体2の開口している平面部3d、2dを順次閉じてから、型材5をスリット2oが上面となるよう倒し、該型材5から袋体2を抜き出すことで苗床1を形成することができる。
尚、このものでは型材5を倒してから袋体2を抜き取っているが、型材5が底面のないものである場合には、起立姿勢のまま型材5を持ち上げることで苗床1を型材5から抜き出すことができ、該抜き出した苗床1を倒し、植栽作業に移行することができる。
因みに、本実施の形態の苗床1は、厚紙により形成された箱体3により確りとした形状維持が図れるものであるため、型材5を用いないでも土壌基材4を充填することができる。
前記形成された苗床1は、植物Aが植栽される前に枠材6が組み付けられる。枠材6は、上枠7、左右側枠8、下枠9、格子枠10、背面枠11とにより構成されている。勿論、植物Aが植栽された後、枠材6を組み付けるようにしてもよいことはいうまでもない。
上枠7と下枠9とは天地勝手違いであるため、下枠9について説明をし、上枠7の説明は省略する。下枠9は、縦片9aと、該縦片9aの上端から前後に延びる上片9bと、該上片9bの前端から上方に延び、上端に後述する格子枠10に設けた係止体10cが係止するフック状の係止片9cと、上片9bにおいて、縦片9a位置よりも僅かに係止片9c側に偏倚した位置から上方に延びたものの上端に形成される前側ビスポケット9dと、上片9bの後端から上方に延びたものの上端に形成される後側ビスポケット9eとを備えて構成されている。そして枠材6を苗床1に組み込んだ状態では、袋体平面部2dが苗床1の上面となり、袋体正面部2aが苗床の前面となるが、前記下枠9の係止片9cは、苗床1の前面と下面とのコーナー部に当接するか隣接対向するようになっている。また、下枠9の後端部に位置する後側ビスポケット9eは、苗床1の前後方向中間部にまでしか至らないように下枠9の前後幅寸法が苗床1よりも幅狭に設定され、そして前後ビスポケット9d、9eは苗床1の下面に当接するか近接対向するようになっている。
さらに係止片9cには、格子枠10の縦格子10aが嵌入するための嵌入溝9fが形成され、縦片9aには、後述するように建造物の壁面Gに固定するための取付け下地15にボルト固定するためのボルト孔9gが形成され、上片9bには、後述する背面枠11をビス13を用いて取り付けるためのビス孔9hが形成されている。
尚、図中、7a、7b、7c、7d、7e、7gはそれぞれ上枠7の縦片、上片、係止片、前側ビスポケット、後側ビスポケット、ボルト孔であり、嵌入溝7f、ビス孔7hは図8においては隠れているため見えない状態になっている。
そして、前記上枠7の前後幅寸法が苗床1よりも幅狭に設定されていることによって、苗床1の上面の後半部が上枠7から後方に突出して前記灌水孔2p、3sが露出するようになっている。
次に左右側枠8について説明するが、左右側枠8は、左右勝手違いであるが、該左右側枠8は、前後方向に幅広の本体部8aと、該本体部8aの前端部に左右方向外方に向けてコ字形に折曲され、その前端に後述する格子枠10に設けた係止体10dが係止するフック状の係止片8bと、本体部8の後端に左右方向外方に向けて折曲する後端片8cとを備えて構成されている。
さらに本体部8aには、上枠7のビスポケット7d、7eにビス12を螺入するためのビス孔8dが穿設され、係止片8bには、格子枠10の横格子10bが嵌入するための嵌入溝8eが形成されている。
そして上下枠7、9と左右側枠8とは、ビス孔8dに貫通したビス12を前後ビスポケット7d、7eに螺入することで固定されるようになっている。
格子枠10は、縦横格子10a、10bにより形成されていて苗床1の前方への倒れ防止をすることになるが、縦横格子10a、10bの各端部には棒状の係止体10c、10dが左右方向または上下方向に設けられている。そして格子枠10は、横格子10bの係止体10dを、横格子10bが嵌入溝8eに嵌入する状態で係止片8bの先端を乗り越えさせて係止することで抜け止め状の係止ができるようになっている。縦格子10aの係止体10cについても同様にして上下枠7、10に抜け止め状に係止される。
最後に背面枠11であるが、該背面枠11は、側面視コ字形をしており、複数(本実施の実施の形態では3本)の背面枠11が左右方向に間隔を存する状態で上下枠7、9に固定されるようになるが、該背面枠11の上下片には前記ビス13が貫通するためのビス孔11aが形成されており、これら上下枠7、9と背面枠11とは、ビス孔11aを貫通させたビス13を上下枠7、9のビス孔7h、9hに螺入することで固定されるようになっている。
そしてこのように苗床1に枠材6が組み込まれることで壁面緑化用ユニットUが形成されるが、該緑化用ユニットUは、図9に示す如く、背面枠11を跨部が下側を向く状態で間隔を存して配置させ、その上に苗床1をセットする。ついで予め組み立てておいた上下左右および格子枠7、9、8、10を苗床1にかぶせ、ビス13を用いて上下枠7、9と背面枠11とを固定することで組み立てられることになる。
このようにして組み立てられた緑化用ユニットUに植物Aを植栽することになるが、その手順は、図10に示すように、袋体正面部2aが上側となる状態でセットし、袋体スリット2oをこじ開けると箱体植付け孔3rから土壌基材4が露出することになり、この露出した土壌基材4に植物Aを植栽し、この状態で少なくとも植物Aが根付くまて育成させる。そしてこのものでは、後述するように壁面Gに緑化用ユニットUを取り付けたとき、土壌基材4が袋体スリット2oからこぼれ出ないよう封止材14を用いているが、該封止材14は、例えば軟質発泡ポリウレタンのように通気性、通水性のある素材から選択され、箱体植付け孔3rよりも大きい平薄板形状をし、外周から中心位置まで切り込み14aが形成されている。そして、切り込み14aを通して植物Aの根本が封止材14の中心に位置するように移動させた後、袋体スリット2oをこじ開けた状態にして封止材14を袋体正面部2aと箱体正面部3aとのあいだに挿入することで、緑化用ユニットUを縦姿勢にしても土壌基材4がこぼれ出ないようにしている。この封止材14の挿入作業は、植物Aを植え込んだ直後、育成途中、出荷直前、壁面Gへの取付け前の何れでもよい。
次に、緑化用ユニットUの植物Aが育成し、ビルの外壁や擁壁、フェンス、モニュメント等の建造物の壁面Gに組み込んでもよい状態になったら、組み込み現場に搬送して壁面Gに取り付けることになるが、それには、まず、壁面Gに例えばアンカーボルトのような固定ボルト16を突出させておき、該固定ボルト16に後述する取付け下地15をナット16aを介して固定する。
前記取付け下地15は、前記固定ボルト16が貫通するボルト孔15mが穿設される縦片15aと、該縦片15aのボルト固定位置よりも下側位置から前方に向けて突出する上下二枚の上側片15b、下側片15cと、上下側片15b、15cの前端に形成され、取付けボルト17のボルト頭部17aが左右方向にスライド移動自在に嵌合されるボルト支持溝15dと、該ボルト支持溝15dの後側に形成され、灌水パイプ18を遊嵌状に支持するパイプ支持溝15eとを備えて構成されている。
前記パイプ支持溝15eは、上面15f、前後面15g、15hが灌水パイプ18を遊嵌状に収納する広さに設定されているが、前後面15g、15hの下端からは、下側ほど対向間隔が幅狭となり、下端が開口15iするよう傾斜した前後のパイプ支持片15j、15kが延出されている。上記開口15iの開口寸法は、灌水パイプ18が開口15iから抜け落ちないように灌水パイプ18の外径よりも小さく設定されており、而して、前記パイプ支持片15j、15kによって灌水パイプ18の下側半部を抜け止め状に支持できるようになっている。さらに、上側片15bにおいてパイプ支持溝15eの上面15fとなる部分には、複数の水抜き孔15nが形成されている。そして灌水パイプ18に設けた灌水孔(図示せず)から水が供給されるが、該供給された水は、後述するように、パイプ支持片15j、15kの下端開口15iから袋体2に至り、さらに箱体3内に浸入して土壌基材4に給水される。
尚、灌水パイプ18は、一端側は水道に接続された本配管19に分岐接続され、他端側はレ字状に折り曲げた状態で緊締具20で締めることにより止水されるようになっている。灌水パイプ18を折り曲げることにより、該折り曲げ部分が太り、パイプ支持溝15eに入り込まない場合には、例えばパイプ支持溝15eを短く切り落として折り曲げ部分の配設スペースを確保するようにすることができる。
図1、図2においては、上下に三列、左右に二行の緑化用ユニットUを併設して構成した壁面緑化装置Rを例示するものであり、このように上下に複数列の緑化用ユニットUを並設するには、まず、上下方向に所定間隔(緑化用ユニットUの上下幅に対応する間隔)を存する状態で、緑化用ユニットUの列数よりも一本多い本数の取付け下地(緑化用ユニットUが三列の場合には四本)15を壁面Gに水平状に固定する。この場合、図16に示すように、固定ボルト16に取付け下地15のボルト孔15mを挿入し、ナット16aを用いて取付け下地15を壁面Gに固定する。しかる後、取付け下地15のパイプ支持溝15eに灌水パイプ18を挿通し、該灌水パイプ18の一端側を本配管19に接続する。
次いで、取付け下地15の上下間に配されるように緑化用ユニットUを取付け下地15に固定するが、この場合、図17に示すように、取付けボルト17のボルト頭部17aを取付け下地ボルト支持溝15dに組み込み、取付けボルト17を緑化用ユニットUの凡その取り付け位置にスライド移動させる。そして、緑化用ユニットUの上下枠7、9のボルト孔7g、9gに、該緑化用ユニットUの上下に位置する取付け下地15のボルト支持溝15dに組み込まれた取付けボルト17をそれぞれ貫通させて、緑化用ユニットUを取付け下地15に仮保持する。この仮保持状態で緑化用ユニットUを正規の取り付け位置まで移動させ、取付けボルト17にナット17bを螺合して緊締することにより、緑化用ユニットUを壁面Gに固定できるようになっている。この場合に、図1、図2に示すように上下に複数列の緑化用ユニットUを並設する場合には、最も上側および下側に配される取付け下地15を除く中間位置の取付け下地15は、該取付け下地15の上側に位置する緑化用ユニットUの下枠9の縦片9aと、下側に位置する緑化用ユニットUの上枠7の縦片7aとを、ボルト孔9g、7g同士が位置合せされるように前後に重ね合わせた状態で、これらボルト9g、7gに取付けボルト17を貫通させることで、該取付けボルト17が共通化された状態で上側の緑化用ユニットUの下枠9と下側の緑化用ユニットUの上枠7とを同時に固定できる構成になっており、これにより、緑化用ユニットUを効率的に取付け下地15に固定できるようになっている。
尚、本実施の形態では、上中下三列の緑化用ユニットUを取付け下地15に取付けるにあたり、上列の緑化用ユニットUの上枠7、および下列の緑化用ユニットUの下枠9を取付け下地15に取り付けた後、中列の緑化用ユニットUの上枠7を上列の緑化用ユニットUの下枠9と共に、また、中列の緑化用ユニットUの下枠9を下列の緑化用ユニットUの上枠7と共に取付けるようにしている。このようにすることにより、中列の緑化用ユニットUについては単独で取り外すことができ、上列、下列の緑化用ユニットUの何れか一方を取り外したいときには、中列の緑化用ユニットUを取り外した後に、取り外したい側の上列、下列の緑化用ユニットUを取り外すことができることになり、これとは逆に中列の緑化用ユニットUを最初に取り付け、上下列の緑化用ユニットUをその後取付けた場合のように、中列の緑化用ユニットUを取り外すときに上下両方の緑化用ユニットUを外さなければならないようなことがなく、メンテナンス性が向上する。
この様にして緑化用ユニットUは取付け下地15に固定されるが、該緑化用ユニットUが取付け下地15に固定された状態で、取付け下地15のパイプ支持溝15eの下端開口15iは、上枠7から後方に突出する苗床1後半部の上方に位置するように設定されている。つまり、前述したように、上枠7は苗床1よりも前後方向幅狭に形成されていて、苗床1の後半部は上枠7から後方に突出して灌水孔2p、3sが露出するようになっているが、該上枠7から後方に突出する苗床1後半部の上方にパイプ支持溝15eの下端開口15iが位置することによって、灌水パイプ18から供給される水を、上枠7に妨げられることなく確実に灌水孔2p、3sから土壌基材4に供給できるようになっている。尚、背面枠11は前述したように左右方向に間隔を存する状態で設けられているため、灌水パイプ18から苗床1への給水が背面枠11によって妨げられる惧れは無い。
さらに、前記灌水パイプ18から土壌基材4に供給された水のうち余剰分は、箱体3の細孔3tから袋体2を通って緑化用ユニットUの下方に流れて、該緑化用ユニットUの下側に位置する取付け下地15の上側片15bに落下するが、該上側片15bには、前述したようにパイプ支持溝15eの上面15fとなる部分に水抜き孔15nが形成されており、該水抜き孔15nからパイプ支持溝15eに浸入する。そして、該パイプ支持溝15eに浸入した余剰水は、パイプ支持片15j、15kの下端開口15iから落下して下側の緑化用ユニットUの苗床1に供給されるようになっており、而して、緑化用ユニットUから流出する余剰水も無駄にすることなく使用できるようになっている。尚、本実施の形態では、上枠7と下枠9とは天地勝手で違いであるため、苗床1の後半部は下枠9からも後方に突出しており、これにより、余剰水が緑化用ユニットUから排出されやすい構造になっている。
また、前述したように、パイプ支持溝15eの下部を形成するパイプ支持片15j、15kは、下側ほど対向間隔が幅狭となって下端が開口15iするように傾斜しているため、該傾斜するパイプ支持片15j、15kによって灌水パイプ18を位置決め状に支持できると共に、灌水パイプ18から供給される水や、水抜き孔15nから浸入した水を、パイプ支持溝15e内で停留させることなく開口15iから確実に下方に落下させることができる構成になっている。
ここで、前記灌水パイプ18は、汎用のものが用いられているため詳細な説明は省略するが、複数の灌水孔から同圧、同水量の水が流出されるように構成されている。さらに、本実施の形態では、本配管19と水道とのあいだの配管に、タイマおよび液肥供給部(何れも図示せず)が接続されていて、緑化用ユニットUに予め設定した時間に自動的に給水されるようになっていると共に、灌水パイプ18から緑化用ユニットUに供給される水に、例えば微量要素等の肥料を含む液体肥料を適宜追加することができるようになっている。また、本実施の形態では、最下端に配される緑化用ユニットUから排出された余剰水を樋21に流す構成になっているが、余剰水を循環させる構成にすることもできる。
叙述の如く構成された本実施の形態において、建造物の壁面を緑化するための苗床1は、外層が外側の袋体2と内側の箱体3との二層構造となって形状維持が図られるため、その内側に充填される土壌基材4を接着剤で固める必要はなく粒状のものをそのまま用いることができる。この結果、従来のもののように、苗床が悪戯されたり物がぶつかったりして崩れてしまうこともなく、また劣化による苗床崩壊もなく、長期に亘って壁面Gの緑化維持が図られることになる。
しかもこの場合、内層の箱体3については余裕がある植付け孔3rが形成されていて植物Aを土壌基材4に支障なく植付けることができるが、外層の袋体2については、拡開自在なスリット2oとなっているため、植物Aの植付け時には該スリット2oを拡開することで植付け孔3rから土壌基材4を露出させて植物Aを植付けることができ、植付け後はスリット2oを閉じることで縦姿勢としても土壌基材4がこぼれ出てしまうことを回避しているが、本実施の形態では、さらに植付け孔3rよりも大きい封止材14をスリット2oと植付け孔3rとのあいだに挿入しているため、土壌基材4がこぼれ出てしまうことが一層回避されることになる。
しかもこのものは苗床1を形成するにあたり、袋体2は、一面である平面部2dが開閉できる構成となっていて箱体3を挿入組み込みできるため、苗床1の形成が容易になる。また箱体3についても一面である平面部3dが開閉できる構成となっているため、土壌基材4の箱体3への充填が容易になる。
尚、本実施の形態では、袋体2、箱体3とも平面部2d、3dを開閉できる構成にし、箱体3を袋体2に挿入組み込みしたものを型材5に組み込んで土壌基材4を充填するようにして、該土壌基材4がスリット2oからこぼれ出ないようにしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば箱体3については正面部3aを開閉できるようにしておけば、正面部3aを開いた横置き姿勢の箱体3に土壌基材4を充填した後、正面部3aを閉じ、しかる後、該充填した箱体3を袋体2に挿入組み込みすることで苗床1を形成できるようにしてもよい。
また袋体2は通気性、通水性がある布で形成され、箱体3については平面部3dに灌水孔3sが形成されているため、灌水パイプ18から供給される水は、袋体2を通して灌水孔3sから土壌基材4に供給されることになって水不足により植物Aの育成が損なわれるようなことがない。しかも本実施の形態では、袋体2についても箱体3に形成の灌水孔3sに対応して灌水孔2pが形成されているため、より一層、灌水効率が高くなる。
そのうえ袋体2は、不織布で形成されているため、スリット2oや正面部2aの左右端縁のような切断端縁が綻びてしまうようなことがなく、優れた形状維持機能が発揮できることになる。
しかも箱体3は、本実施の形態では表面がラミネート処理された紙材(厚紙)で形成されていて水による崩壊を可及的に回避するようになっているが、本発明が実施されたものにおいては、その外側を袋体2で被覆されているため、苗床1自体、二重の形状維持が図れることになって長期の使用に耐えることができ、万が一箱体3が水の浸食により箱体3が崩壊したとして、その外層が袋体2で覆われているため、箱体3の崩壊を遅らせることができる。そして袋体2自体は、布製で形成されていて水の浸食による崩壊が殆ど起こらないものであるため、苗床1自体の形状崩壊を防止することができる。
そして箱体3自体は、前述したようにラミネートしたことで透水性がない素材となっているが、底面部3eに細孔3tが形成されているため、灌水されたものの余剰水は、該細孔3tから流れ落ちることになるため水はけがよく、植物Aが根腐れしてしまうようなことを回避することができる。さらに本実施の形態では、箱体3の背面部3bにも細孔3tが形成されているため、ここでの余剰水の水はけが促されると共に、通気性も確保されることになって植物Aの生育を促すことができる。
一方、袋体2は、本実施の形態においては底面部2eのコーナー部を除いたコーナー部2g、2h、2j、2k、2lが縫合N処理されているため、該コーナー部2g、2h、2j、2k、2lを直角状態に形状維持することが容易となり、型崩れすることを回避することができる。
このように構成される苗床1は、上下左右枠7、9、8、格子枠10、背面枠11により形成される枠材6によって6面保持がなされて壁面緑化用ユニットUを形成し、壁面に支持されることになるが、上枠7は、前後方向に幅狭となっていて、箱体灌水孔3sが露出する構成になっているため、上方にある灌水パイプ18からの灌水に支障をきたすことがなく、確実な灌水ができることになる。
そして壁面緑化用ユニットUは、上下枠7、9を壁面Gに着脱自在に固定することで取付けられるため、壁面緑化用ユニットの取付けや交換作業が簡単にでき、季節に応じた植物Aが植栽された壁面緑化用ユニットUに交換する等して緑化を楽しむこともできる。
また壁面緑化用ユニットUは左右方向に移動自在に取付けられるため、取り付け位置の変更も容易であって、多様性のある緑化が可能となる。
この場合において、壁面緑化用ユニットUを上下に複数隣接して設ける場合に、上側壁面緑化用ユニットUの下枠9と、下側壁面緑化用ユニットUの上枠7とが共通した取付けボルト17によって取付けられるため、その分、部品点数が減少すると共に構造の簡略化が図れることになる。
本発明は、ビルの外壁や擁壁、フェンス、モニュメント等の建造物の壁面を緑化するための壁面緑化用苗床、壁面緑化用ユニットおよび壁面緑化装置に利用することができる。
1 苗床
2 袋体
2o スリット
2p 灌水孔
3 箱体
3r 植付け孔
3s 灌水孔
4 土壌基材
6 枠材
7 上枠
8 左右側枠
9 下枠
10 格子枠
11 背面枠
14 封止材
15 取付け下地
U 緑化用ユニット
G 壁面
A 植物
R 壁面緑化装置

Claims (8)

  1. 建造物の壁面を植物で緑化するための苗床であって、該苗床は、正面部、背面部、左右側面部、平面部、底面部の面部を有した形状維持するための箱体と、該箱体を挿入組み込みして箱体の外面を覆うべく前記面部に対応した面部を有する袋体と、前記箱体に充填され、植物を植栽するための土壌基材とからなり、袋体の正面には植物の幹を貫通するための貫通部が複数形成され、箱体の正面には、前記貫通部を通して土壌基材が露出して植物を植付けることができる植付け孔が複数形成されていることで、苗床の植物が植付けられる正面部を含めた全面部は袋体と箱体との二層構造になっており、かつ箱体を挿入組み込みするべく袋体に開閉自在に形成される開口と、土壌基材を充填するべく箱体に開閉自在に形成される開口とは共通する面部に形成されていることを特徴とする建造物における壁面緑化用苗床。
  2. 箱体は厚紙で形成されることで形状維持するものであり、箱体の上面には灌水用の灌水孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の建造物における壁面緑化用苗床。
  3. 袋体は通気性、通水性を有する布で形成され、袋体の上面には、箱体の灌水孔に対応する灌水孔が形成されていることを特徴とする請求項2記載の建造物における壁面緑化用苗床。
  4. 袋体の開口と箱体の開口がそれぞれ形成される共通する面部は、苗床を壁面に組付けたとき上面になる平面部であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建造物における壁面緑化用苗床。
  5. 箱体は、少なくとも底面に細孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の建造物における壁面緑化用苗床。
  6. 袋体の貫通部と箱体の植付け孔とのあいだには、貫通部から土壌基材がこぼれ出るのを防止するための封止材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建造物における壁面緑化用苗床。
  7. 請求項1乃至6の何れか1記載の壁面緑化用苗床を枠材で縦状に支持することで形成されることを特徴とする建造物における壁面緑化用ユニット。
  8. 請求項7記載の壁面緑化ユニットを、壁面に固定された取付け下地に上下枠を着脱自在に固定することで壁面に形成されることを特徴とする建造物における壁面緑化装置。
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