JP6166068B2 - 回転ダンパ - Google Patents

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Description

この発明は、躯体と回転体との間に設けられ、回転体の回転速度を低速に抑えるための回転ダンパに関する。
一般に、この種の回転ダンパは、下記特許文献1に記載されているように、有底筒状をなすケーシングと、このケーシングの内部の開口部側の端部に回転可能に設けられたロータと、このロータとケーシングの底部との間のケーシングの内部に、ケーシングの軸線方向へ移動可能に、かつ回転不能に設けられたピストンとを備えている。ロータには、雄ねじ部が形成されている。一方、ピストンには、雌ねじ部が形成されている。この雌ねじ部には、雄ねじ部が螺合されている。したがって、ロータが回転すると、ピストンがケーシングの軸線方向へ移動する。
ケーシングの内部は、ピストンによりロータ側の第1の室と、ケーシングの底部側の第2の室とに区分されている。第1及び第2の室には、粘性流体が充填されている。また、第1及び第2の室は、連通路によって互いに連通されている。したがって、ロータが回転してピストンが移動すると、粘性流体が第1の室と第2の室内との間を連通路を介して流れる。
ピストンには、弁体が設けられている。弁体は、ピストンが少なくとも一方向へ移動するときに、例えばロータ側から底部側へ移動するときに、連通路を閉じる。この結果、第2の室内の粘性流体がオリフィス等の抵抗路を通って第2室内に流入する。粘性流体が抵抗路を流れるときの抵抗により、ピストンの移動速度が低速に抑えられ、ひいてはロータの回転速度が低速に抑えられる。
中国実用新案公告第CN201288784Y号公報
上記従来の回転ダンパにおいては、ケーシングの底部側に位置するロータ及びピストンの各一端部に軸部及び筒部がそれぞれ設けられ、筒部に軸部が環状の隙間をもって挿入されている。そして、筒部と軸部との間の環状の隙間が連通路とされている。ところが、このように構成すると、ロータ及びピストンの各一端部に連通路を形成する必要上、ロータ及びピストンの長さが長くなり、それに対応してケーシングの長さが長くなる。この結果、回転ダンパが長尺化してしまうという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、一端部に開口部を有し、他端部に底部を有する筒状のケーシングと、このケーシングの内部の上記開口部側の端部に回転可能に設けられたロータと、このロータと上記底部との間の上記ケーシング内に回転不能に、かつ摺動可能に設けられ、上記底部と上記ロータとの間の上記ケーシングの内部を第1の室と第2の室とに区分するピストンとを備え、上記底部と上記ロータとの間の上記ケーシングの内部に流体が充填され、上記ロータには雄ねじ部がその軸線を上記ロータの回転軸線と一致させて形成され、上記ピストンには、雌ねじ部がその軸線を上記雄ねじ部の軸線と一致させて設けられ、上記ロータの回転に伴って上記ピストンが上記ロータの回転軸線方向へ移動するように、上記雌ねじ部に上記雄ねじ部が螺合され、上記第1の室と上記第2の室との間には、それらを連通させる連通路が設けられ、上記ピストンには上記連通路を開閉する弁体が設けられた回転ダンパにおいて、上記ピストンが長手方向と短手方向と有する断面形状に形成され、上記ピストンの外周面には、上記第1室と上記第2室を連通する上記連通路としての連通溝が形成され、この連通溝が、上記ピストンの長手方向の一端部に配置されていることを特徴としている。
この場合、上記ケーシングの上記開口部と上記底部との間の内部には、長手方向と短手方向とを有する断面形状に形成され、長手方向及び短手方向を上記ピストンの長手方向及び短手方向と同一方向に向けた摺動孔が形成され、この摺動孔に上記ピストンが回転不能にかつ摺動可能に嵌合され、上記摺動孔部の内周面の長手方向の一端部には、上記連通溝と共に上記連通路を構成する第2連通溝が形成されていることが望ましい。
上記連通溝と上記第2連通溝とが、上記ピストンの長手方向に互いに対向して連通するように、上記ピストンの周方向において同一位置に配置されていることが望ましい。
上記摺動孔部の内周面の上記第2連通溝に対して周方向に隣接する両側には、上記摺動孔部の軸線と平行に延びる内向き平面部がそれぞれ形成され、上記ピストンの外周面の上記連通溝に対して周方向に隣接する両側には、上記内向き平面部に摺動可能に接触する外向き平面部が形成されていることが望ましい。
上記の特徴構成を有するこの発明によれば、連通路としての連通溝がピストンの外周面に形成されているので、ロータ及びピストンの各一端部に連通路のための軸部及び筒部をそれぞれ形成する必要がない。したがって、ロータ及びピストンの長さを短くすることができ、それによって回転ダンパの全長を短くすることができる。
また、ピストンが長手方向と短手方向とを有する断面形状に形成されており、ピストンの外周面のうちの長手方向の端部に連通溝が形成されている。ここで、ピストンに形成された雌ねじ部が断面円形であるから、ピストンの長手方向の端部の肉厚は、短手方向の端部の肉厚より厚い。したがって、ピストンの外周面の長手方向の端部に連通溝を形成したとしてもピストンの強度が低下することがない。よって、雌ねじ部及びロータの雄ねじ部を大径にすることができ、ロータに大きな回転力が作用したとしても、雄ねじ部及び雌ねじ部は、その大きな回転力に対して十分に耐えることができる。
図1は、この発明の第1実施の形態を、そのロータを初期位置に回転させた状態で示す図であって、図1(A)はその正面図、図1(B)はその平面図である。 図2は、同実施の形態を、そのロータを初期位置から限界位置に向かってほぼ70°回転させた状態で示す図であって、図2(A)はその正面図、図2(B)はその平面図である。 図3は、同実施の形態を、そのロータを限界位置に回転させた状態で示す図であって、図3(A)はその正面図、図3(B)はその平面図である。 図4は、図1(B)のX−X線に沿う拡大断面図である。 図5は、図2(B)のX−X線に沿う拡大断面図である。 図6は、図3(B)のX−X線に沿う拡大断面図である。 図7は、ロータを限界位置から初期位置側へ回転させた直後の状態を示す図6と同様の断面図である。 図8は、ロータを限界位置から初期位置へ向かって図2に示す位置と同一位置まで回転させたときの状態を示す図5と同様の断面図である。 図9は、ロータを限界位置から初期位置まで回転させたときの状態を示す図4と同様の断面図である。 図10は、図9のX−X断面図である。 図11は、図9のY−Y断面図である。 図12は、同実施の形態を示す分解斜視図である。 図13は、同実施の形態を図12と異なる方向から見たときの分解斜視図である。 図14は、この発明の第2実施の形態を、ロータを初期位置に位置させた状態で示す正面図である。 図15は、同実施の形態の図4と同様の断面図である。 図16は、同実施の形態の図5と同様の断面図である。 図17は、同実施の形態の図6と同様の断面図である。 図18は、図16のX−X線に沿う拡大断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図13は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の回転ダンパAは、特に図4〜図13に示すように、ケーシング1、ロータ2、ピストン3及び弁体4を主な構成要素としている。なお、図1〜図9においては、ダンパAがその軸線(この軸線は、ケーシング1の軸線であり、ロータ2の回転中心線でもある。)を上下方向に向けて配置されている。そこで、回転ダンパAの各構成については、上下を用いて説明することとする。回転ダンパAは、水平方向又は他の方向に向けて配置してもよい。
ケーシング1は、断面円形の金属製の筒体からなるものであり、その内部が収容孔11になっている。収容孔11は、その上端部に開口部1dを有し、下端部が底部1aによって閉じられている。
ケーシング1の周壁部には、一対の幅広平坦部1b,1b及び一対の幅狭平坦部1c,1cが形成されている。両平坦部1b,1cは、ケーシング1の上端から所定の同一距離だけ下側へ離れた箇所からケーシング1の下端まで延びている。収容孔11のうちの両平坦部1b,1cが形成された部分が、摺動孔部12になっている。
一対の幅広平坦部1b,1bは、ケーシング1の軸線と平行に延びており、ケーシング1の周方向へ180°離れて配置されている。つまり、一対の幅広平坦部1b,1bは、ケーシング1の軸線を挟んで互いに対向するように配置されている。幅広平坦部1b,1bが形成されることにより、摺動孔部12の内周面には、ケーシング1の軸線と平行に延びる第1摺動面13,13が形成されている。
一対の幅狭平坦部1c,1cは、ケーシング1の軸線と平行に延びており、ケーシング1の周方向へ180°離れて配置されている。しかも、一対の幅狭平坦部1c,1cは、一対の幅広平坦部1b,1bに対してケーシング1の周方向へ90°離れて配置されている。この結果、幅広平坦部1bと幅狭平坦部1cが、ケーシング1の周方向へ90°毎に交互に配置されている。幅狭平坦部1cは、その幅が幅広平坦部1bの幅より狭くなっている。幅狭平坦部1c,1cが形成されることにより、摺動孔部12の内周面には、ケーシング1の軸線と平行に延びる第2摺動面14,14が形成されている。
摺動孔部12の内周面に第1摺動面13,13及び第2摺動面14,14が形成されることにより、摺動孔部12の断面形状が、第1摺動面13に沿う方向を長手方向とし、第2摺動面14に沿う方向を短手方向とする断面略長方形の長孔状に形成されている。しかも、摺動孔部12の4つの角部は、ケーシング1の軸線を曲率中心とする円弧面によって構成されている。
一対の幅広平坦部1b,1b及び一対の幅狭平坦部1c,1cは、例えば次のようにして形成することができる。すなわち、摺動孔部12と同一の断面形状を有する芯金(図示せず)を収容孔11に挿入する。その後、ケーシング1の周壁部をプレスして芯金の第1摺動面13,13に対応する平坦面に押し付ける。それによって幅広平坦部1b,1bを形成する。次にケーシング1の周壁部をプレスして芯金の第2摺動面14,14に対応する平坦面に押し付ける。それによって、幅狭平坦部1cを形成する。幅広平坦部1b及び幅狭平坦部1cの形成順序は、上記と逆にしてもよく、両者の形成を同時に行ってもよい。
ロータ2は、断面円形の嵌合軸部21を有している。嵌合軸部21は、収容孔11の内径と同一の外径を有しており、収容孔11の開口部1d側の端部に収容孔11の軸線(ケーシング1の軸線)を中心として回転可能に嵌合されている。これにより、ロータ2がケーシング1に回転可能に支持されている。嵌合軸部21の外周面と収容孔11の内周面との間は、Oリング等のシール部材51によってシールされている。なお、嵌合軸部21が収容孔11に嵌合された後、ケーシング1の周壁部の上端部が径方向内側へ向かって折り返されることにより、嵌合軸部21がケーシング1にストップリング52を介して上方へ抜け止めされている。
嵌合軸部21の上端面には、連結軸部22が嵌合軸部21と一体に形成されている。連結軸部22は、ケーシング1から上方へ突出させられている。連結軸部2は、非円形に形成されており、建物の柱や便器本体等の躯体(図示せず)と、扉や便蓋等の回転体(図示せず)とのいずれか一方に回転不能に連結される。躯体と回転体とのいずれか他方には、ケーシング1が回転不能に連結される。この実施の形態では、ケーシング1が便器本体に連結され、連結軸部22が便蓋に連結されている。したがって、便蓋が回転すると、ロータ2がケーシング1に対して回転する。
ロータ2は、便蓋が閉位置に位置すると、図1に示す初期位置に位置し、便蓋が開位置に位置すると、図3に示す最大回転位置に位置する。ただし、ロータ2の最大回転角度は、初期位置と最大回転位置との間の角度より若干大きい角度に設定されており、ロータ2は、初期位置から最大回転位置側へ向かう方向(便蓋が閉位置から開位置へ向かう方向であり、図1(B)〜図3(B)において反時計方向;以下、開方向という。)へは最大回転位置を越えて若干の角度(例えば5°程度)だけ回転可能であり、最大回転位置から初期位置側へ向かう方向(便蓋が開位置から閉位置へ向かう方向であり、図1(B)〜図3(B)において時計方向;以下、閉方向という。)へは初期位置を越えて若干の角度(例えば5°程度)だけ回転可能である。
嵌合軸部21の下端面には、雄ねじ部23が嵌合軸部21と一体に形成されている。雄ねじ部23は、その軸線を嵌合軸部21の軸線と一致させて配置されている。雄ねじ部23は、複数条のねじを有している。複数条のねじは、ねじのリード角を大きくするために形成されている。リード角を大きくする必要がない場合には、1条のねじを形成してもよい。
雄ねじ部23の下端面には、小径軸部24が雄ねじ部23と一体に形成されている。小径軸部24は、その軸線を雄ねじ部23の軸線と一致させて配置されている。小径軸部24の外径は、雄ねじ部23の谷の径より小径になっている。小径軸部24の外径は、雄ねじ部23のねじの谷の径と同一にしてもよい。
収容孔11のうちのロータ2の嵌合軸部21と底部1aとの間の部分、つまり摺動孔部12には、ピストン3が収容されている。これにより、収容孔11の内部が、嵌合軸部21とピストン3との間の第1の室6Aと、ピストン3と底部1aとの間の第2の室6Bとに区分されている。第1及び第2室6A,6B内を含む、嵌合軸部21と底部1aとの間の収容孔11の内部空間には、粘性流体等の流体が収容されている。
ピストン3は、その外周面の断面形状が摺動孔部12の内周面と同一の断面形状になるように形成されており、摺動孔部12に上下方向(ケーシング1の軸線方向)へ摺動可能に、かつ回転不能に収容されている。したがって、ピストン3の外周面には、一対の第1摺動面13,13に対応する第1平面部31,31が形成されるとともに、一対の第2摺動面14,14に対応する第2平面部32,32が形成されている。第1及び第2摺動面13,14は、ピストン3の上端面から下端面まで延びている。第1及び第2平面部31,32が第1及び第2摺動面13,14にそれぞれ面接触することにより、ピストン3のケーシング1に対する回転が阻止されている。なお、ピストン3の断面形状は、必ずしも摺動孔部12の断面形状を同一にする必要がなく、例えば第1平面部31と第2平面部32との交差部には、円弧状の面取りを形成してもよい。
ピストン3には、その軸線上を上端面から下端面まで延びる雌ねじ部33が形成されている。この雌ねじ部33には、ロータ2の雄ねじ部23が螺合されている。したがって、ロータ2が回転すると、ピストン3が上下方向へ移動する。この場合、ピストン3は、ロータ2が開方向へ回転すると上方へ移動し、ロータ2が閉方向へ回転すると下方へ移動する。ピストン3は、ロータ2が最大回転位置に回転すると、図6及び図7に示す上限位置に位置し、ロータ2が初期位置に回転すると、図4及び図9に示す下限位置に位置する。ただし、ピストン3は、ロータ2が初期位置と最大回転位置との間の角度より若干大きい角度だけ回転可能であることに対応して、上限位置を超えて若干の距離だけ上方へ移動可能であり、下限位置を越えて若干の距離だけ下方へ移動可能である。
ピストン3の下端面には、支持筒部34が形成されている。この支持筒部34の内径は、ロータ2の小径軸部24の外径と同一に設定されている。支持筒部34には、小径軸部24が回転可能に、かつ摺動可能に挿入されている。支持筒部34の内周面と小径軸部24の外周面との間は、Oリング等のシール部材53によってシールされている。
図4〜図9に示すように、ピストン3が上方へ移動すると、第1の室6Aの内部容積が減少し、第2の室6Bの内部容積が増大する。この結果、第1の室6A内の流体が第2の室6Bへ流入しようとする。逆に、ピストン3が下方へ移動すると、第1の室6Aの内部容積が増大し、第2の室6Bの内部容積が減少する。この結果、第2の室6B内の流体が第1の室6Aに流入しようとする。
流体が第1の室6Aと第2の室6Bとの間を流通することができるようにするために、第1の室6Aと第2の室6Bと間には、それらを連通させる連通路7が設けられている。連通路7は、ケーシング1の摺動孔部12の内周面に形成された内向き連通溝(第2連通溝)7Aと、ピストン3の外周面に形成された外向き連通溝(連通溝)7Bとによって構成されている。
内向き連通溝7Aは、幅狭平坦部1cの幅方向(ケーシング1の周方向)の中央部をケーシング1の径方向外側へ向かって突出させることにより、第2摺動面14に形成されている。なお、内向き連通溝7Aを形成するための幅狭平坦部1cの突出量は、当該突出部の外面のうちの最も外側に位置する部分がケーシング1の外周面を構成する円弧面に接するように、その大きさが設定されている。
内向き連通溝7Aは、その幅が第2摺動面14の幅より狭くなっており、第2摺動面14の幅方向の中央部に配置されている。内向き連通溝7Aの上端部は、図4〜図9に示すように、第2摺動面14の上端部とほぼ同一位置に配置されており、第1の室6Aと常時連通している。一方、内向き連通溝7Aの下端部は、図4及び図9に示すように、下限位置に位置しているピストン3の下端面より所定距離だけ上方に位置するように配置されている。内向き連通溝7Aの下端部は、後述するように、第2の室6Bに対しピストン3及び弁体4により連通状態と遮断状態とに切り換えられる。
なお、内向き連通溝7Aの幅が第2摺動面14の幅より狭くなっているので、第2摺動面14の幅方向の両側部は、平坦面としてそのまま残っている。そして、当該第2摺動面14の両側部にピストン3の第2平面部32の両側部が摺動可能に面接触している。これから明らかなように、第2摺動面14の幅方向の両側部が、内向き平面部であり、第2平面部32の両側部が外向き平面部である。
外向き連通溝7Bは、ピストン3の各第2平面部32にそれぞれ形成されている。ここで、第2平面部32は、断面略長方形をなすピストン3の断面形状における長手方向の両端部に配置されている。したがって、外向き連通溝7B,7Bも、ピストン3の外周面のうちの断面形状における長手方向の両端部にそれぞれ配置されている。外向き連通溝7Bの長さは、ピストン3の長さと同一であり、第2平面部32の上端から下端まで延びている。外向き連通溝7Bの上端は、第1の室6Aに常時連通している。外向き連通溝7Bの下端は、後述するように、第2の室6Bに対し弁体4により連通状態と遮断状態とに切り換えられる。外向き連通溝7Bは、第2平面部32の幅方向の中央部に配置されている。したがって、外向き連通溝7Bは、図10に示すように、内向き連通溝7Aと対向している。この結果、連通路7が内向き連通溝7Aと外向き連通溝7Bとによって孔状に形成されている。外向き連通溝7Bの幅は、第2平面部32の幅より狭くなっている。ただし、外向き連通溝7Bの幅は、内向き連通溝7Aの幅と同一にしてもよく、内向き連通溝7Aの幅より狭くしてもよい。
ピストン3の支持筒部34には、弁体4がピストン3の軸線方向(ケーシング1の軸線方向)へ開位置と閉位置との間を移動可能に設けられている。すなわち、支持筒部34の下端部には、係止突出部35が形成されている。係止突出部35は、断面長円状をなしており、その長手方向を摺動孔部12の長手方向と直交する方向に向けて配置されている。
弁体4は、リング状に形成されている。弁体4の内部の断面形状は、係止突出部35の断面形状と同一に形成されている。したがって、弁体4には係止突出部35を挿通可能であり、係止突出部35が弁体4を通り抜けると、弁体4の内部には支持筒部34のうちの係止突出部35より上側の部分が挿通される。その状態で弁体4を係止突出部35に対して90°回転させると、弁体4の短手方向が係止突出部35の長手方向と対向するようになる。この結果、弁体4が支持筒部34から下方へ抜け出ようとすると、弁体4の短手方向の両端部が係止突出部35の長手方向の両端部に突き当たる。これによって、弁体4が支持筒部34から下方へ抜け出ることが阻止されている。
弁体4は、その外部の断面形状が摺動孔部12の断面形状と同一に形成されている。したがって、弁体4は、摺動孔部12に挿脱可能であり、係止突出部35を挿通した後、90°回転させた状態で摺動孔部12に挿入されている。この結果、弁体4がケーシング1の摺動孔部12に回動不能に、かつ摺動可能に嵌合されている。
弁体4の厚さ(ケーシング1の軸線方向の寸法)は、ピストン3の下端面と係止突出部35の上面との間の距離より薄くなっている。したがって、弁体4は、ピストン3の下端面と係止突出部35の上面との間の距離と弁体4の厚さとの差の分だけ上下方向へ移動可能である。弁体4は、ピストン3の下端面に突き当たると、それ以上上方へ移動することができなくなる。このときのピストン3の位置が閉位置である。弁体4は、係止突出部35に突き当たると、それ以上下方へ移動することができなくなる。このときの弁体4の位置が開位置である。
第1の室6Aと第2の室6Bとの間の内向き連通溝7A及び外向き連通溝7Bによる連通状態及び遮断状態は、ピストン3の位置及び弁体4の位置に応じて次のように変化する。
先ず、弁体4が開位置に位置している場合について説明すると、図4〜図6に示すように、弁体4が開位置に位置している場合には、弁体4の上面とピストン3の下端面との間に環状の隙間S1が形成される。この結果、外向き連通溝7Bの下端部が、隙間S1と、弁体4の内周面のうちの断面において長手方向に位置する部分と支持筒部34の外周面との間に形成された隙間S2とを介して第2の室6Bに連通する。したがって、弁体4が開位置に位置している場合には、ピストン3の位置に拘わらず、第1の室6Aと第2の室6Bとが外向き連通溝7Bを介して連通している。
第1連通溝7Aと第2の室6Aとの間の連通状態について述べると、弁体4が開位置に位置している場合において、ピストン3が図6に示す上限位置と、弁体4の下面が内向き連通溝7Aの下端縁と同一位置に位置した図8に示す中間位置との間に位置しているときには、内向き連通溝7Aの下端部が第2の室6Bに直接連通している。したがって、第1の室6Aと第2の室6Bとが内向き連通溝7Aを介して連通する。よって、弁体4が開位置に位置している場合において、ピストン3が上限位置と中間位置との間に位置しているときには、第1の室6Aと第2の室6Bとが内向き連通溝7Aと外向き連通溝7Bとの両者、つまり連通路7全体を介して連通する。
ピストン3が、中間位置と、ピストン3の下端面が内向き連通溝7Aの下端縁と同一位置に位置する遮断位置と間に位置しているときには、内向き連通溝7Aの下端部が、外向き連通溝7Bの下端部、隙間S1,S2を介して第2の室6Bに連通する。したがって、この場合にも、第1の室6Aと第2の室6Bとが内向き連通溝7Aと外向き連通溝7Bとの両者を介して連通する。
ピストン3が遮断位置と下限位置との間に位置しているときには、内向き連通溝7Aの下端部がピストン3によって閉じられる。このため、第1の室6Aと第2の室6Bとの間を流れる流体は、一旦外向き連通溝7Bの下端部だけを流れることになる。したがって、弁体4が開位置に位置している場合において、ピストン3が遮断位置と下限位置との間に位置しているときには、第1の室6Aと第2の室6Bとが、実質的には外向き連通溝7Bだけを介して連通する。
次に、弁体4が閉位置に位置している場合について述べると、弁体4が閉位置に位置している場合には、隙間S1が閉じられる。この結果、外向き連通溝7Bの下端部と第2の室6Bとの間が弁体4によって閉じられる。したがって、弁体4が閉位置に位置している場合には、外向き連通溝7Bが第1の室6Aと第2の室6Bとの間の連通に関与することがない。
内向き連通溝7Aは、ピストン3が図7に示す上限位置と図8に示す中間位置(このときの中間位置は、弁体4が開位置に位置しているときのピストン3の中間位置に対し、所定の距離だけ、つまり弁体4の閉位置と開位置との間の距離だけ下側の位置になっている。)との間に位置しているときには、内向き連通溝7Aの下端部が第2の室6Bに直接連通している。したがって、弁体4が閉位置に位置している場合において、ピストン7が上限位置と中間位置との間に位置しているときには第1の室6Aと第2の室6Bとが内向き連通溝7Aだけを介して連通する。
ピストン3が中間位置より下方へ移動すると、内向き連通溝7Aの下端部が弁体4によって閉じられる。したがって、弁体4が閉位置に位置している場合において、ピストン3が中間位置と下限位置との間に位置しているときには、連通路7全体が弁体4によって遮断されることになり、第1及び第2の室6A,6B内の流体が、連通路7、つまり内向き連通溝7A及び外向き連通溝7Bを介して流れることがない。第1及び第2の室6A,6B内の流体は、摺動孔部12の内周面と弁体4の外周面との間の摺動に必要な僅かな隙間を通って流れる。このとき、当該僅かな隙間がオリフィスとして機能し、流体が隙間を流れるときに大きな流通抵抗が発生する。この流通抵抗により、ピストン3の下方への移動速度が低速に抑えられ、ひいてはロータ2の閉方向への回転速度が低速に抑えられる。
上記構成の回転ダンパAにおいて、いま、回転ダンパAが設けられた便器の便蓋が閉位置に位置しているものとする。このときには、ロータ2が初期位置に位置し、ピストン3が図4に示す下限位置に位置し、弁体4が開位置に位置している。便蓋及びロータ2を開方向へ回転させると、ピストン3が下限位置から上方へ移動する。すると、第1の室6A内の流体が連通路7を通って第2の室6Bへ流入しようとする。この流体によって弁体4が下方へ押される。その結果、弁体4が開位置に維持される。
ロータ2が初期位置から開方向へ回転し、それに伴ってピストン3が下限位置から遮断位置まで移動するときには、上記のように、第1の室6Aと第2の室6Bとが実質的には連通路7のうちの外向き連通溝7Bだけを介して連通する。したがって、ピストン3は、高速で上方へ移動するが、第1の室6Aと第2の室6Bとが連通路7全体を介して連通する場合よりも若干低速で移動する。よって、ロータ2も高速で回転するが、その回転速度は若干低速回転に抑えられる。
ロータ2の開方向への回転に伴ってピストン3が遮断位置と中間位置との間に達すると、内向き連通溝7Aの下端部が外向き連通溝7B及び隙間S1,S2を介して第2の室6Bに連通する。したがって、第1の室6Aと第2の室6Bとが内向き連通溝7A及び外向き連通溝7Bを介して連通する。よって、ロータ2が高速回転する。ただし、内向き連通溝7Aの下端部が第2の室6Bに外向き連通溝7Bを介して連通しているので、内向き連通溝7Aの下端部が第2の室6Bに直接連通する場合よりも、流体に対する抵抗が僅かに大きい。したがって、ピストン3が中間位置から上限位置まで移動するときよりもロータ2の回転速度が僅かに低速に抑えられる。
ピストン3が中間位置を上方へ越えると、内向き連通溝7Aが第2の室6Bと直接連通する。この結果、第1の室6Aと第2の室6Bとが外向き連通溝7B及び内向き連通溝7Aの両者を介して連通する。これは、ピストンが遮断位置と中間位置との間に位置している場合と同様であるが、その場合よりも内向き連通溝7Aの下端部が第2の室6Bに直接連通している分だけ流体に対する流通抵抗が小さい。したがって、ピストン3がより高速で上方へ移動することができ、ロータ2がより高速で開方向へ回転することができる。
また、第1の室6Aと第2の室6Bとが、内向き連通溝7Aと外向き連通溝7Bとの両者を通って流れるときには、両連通溝7A,7Bが互いに対向して一つの連通路7を構成しているので、内向き連通溝7Aと外向き連通溝7Bとが対向せずに、互いに独立して連通路をそれぞれ構成している場合に比して流通路7の内周面の周長を短くすることができる。換言すれば、内向き連通溝7A及び外向き連通溝7Bによって構成された一つの連通路7の周長と、内向き及び外向き連通溝によって構成された二つの連通路の合計周長とを同一にした場合には、一つの連通路7の流路面積(断面積)を二つの連通路の合計流路面積より大きくすることができ、流路面積の差の分だけ連通路7の流体に対する流通抵抗を小さくすることができる。よって、ピストン3はより一層高速で移動することができ、ロータ2がさらに高速で回転することができる。便蓋及びロータ2は、開位置に達すると停止する。このときの状態が図6に示されている。
便蓋及びロータ2が開位置から閉回転すると、ピストン3が下方へ移動し、第2の室6B内の流体が連通路7を通って第1の室6Aに流入しようとする。すると、弁体4が流体によって閉位置まで押し上げられる。この結果、外向き連通溝7Bが閉じられる。一方、内向き連通路7Aは、上記のように、ピストン3が開位置から中間位置に達するまでの間、第2の室6Bと連通した状態を維持する。したがって、第1の室6Aと第2の室6Bとが実質的に内向き連通溝6Aだけを介して連通し、第2の室6B内の流体が内向き連通溝7Aを通って第1の室6A内に流入する。ここで、内向き連通溝7Aの流通抵抗は、比較的小さいものの、内向き連通溝7Aの断面積、つまり流路面積が、外向き連通溝7Bの流路面積より小さくなっている。したがって、内向き連通溝7Aの流通抵抗は、外向き連通溝7Bの流通抵抗より大きい。このため、ピストン3は、比較的高速で下方へ移動することができるが、上方へ移動する場合よりも低速に抑えられる。よって、ロータ2も、開回転時よりも低速で閉回転する。
ロータ2の閉回転に伴ってピストン3が中間位置を越えると、内向き連通溝7Aの下端部と第2の室6Bとの間が弁体4によって遮断される。この結果、第1の室6Aと第2の室6Bとの間が遮断される。このため、第2の室6B内の流体は、摺動孔部12の内周面と弁体4の外周面との間の摺動に必要な僅かな隙間を通って第1の室6A側へ流れる。摺動孔部12の内周面と弁体4の外周面との間を通過した流体は、摺動孔部12の内周面とピストンの外周面との間の隙間(連通路7を含む)を通って第1の室6Aに流入する。ここで、流体が摺動孔部12の内周面と弁体4の外周面との間の隙間を流れるときには、当該隙間がオリフィスとして作用し、大きな流通抵抗を発生させる。この流通抵抗により、ピストン3の下方への移動速度が低速に抑えられ、ひいてはロータ2の閉方向への回転速度が低速に抑えられる。ロータ2が閉位置に達して停止すると、ピストン4が下限位置において停止する。その後、弁体4がその自重によって開位置まで下方へ移動して、回転ダンパAが図4に示す状態になる。
上記構成の回転ダンパAにおいては、ピストン3の外周面に外向き連通溝(連通溝)7Bが形成されているので、ピストン3の全長を長くする必要が無い。したがって、回転ダンパAの長さを短くすることができる。
また、外向き連通溝7Bが、断面略長方形状をなすピストン3の長手方向の端部に配置されているので、ピストン3の強度を低下させることなく、雄ねじ部23の外径及び雌ねじ部33の谷の径を大きくすることができる。すなわち、雌ねじ部33は、その軸線方向から見たとき円形をなしている。一方、ピストン3は、断面長方形状をなしている。したがって、ピストン3の長手方向の両端部の肉厚、つまりピストン3の長手方向に位置する外周面と雌ねじ部33の内周面との間の肉厚は、短手方向の外周面と雌ねじ部33の内周面との間の肉厚より厚い。外向き連通溝7Bは、肉厚が厚いピストン3の長手方向の端部に形成されている。したがって、ピストン3の強度が外向き連通溝7Bを形成することによって低下することがほとんどない。よって、ねじ軸部23及び雌ねじ部33の直径を大きくして、それらの強度を高くすることができる。
次に、図14〜図18に示すこの発明の第2実施の形態を説明する。なお、この第2実施の形態については、上記第1実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、上記第1実施の形態と同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施の形態の回転ダンパBにおいては、幅狭平坦部1cがケーシング1の下端まで延びている。これに対応して、第2摺動面14及び内向き連通溝7Aがケーシング1の下端まで延びている。
弁体4の外周面のうちの幅狭平坦部1c,1cと対向する各部分には、閉鎖突出部41がそれぞれ形成されている。閉鎖突出部41は、内向き連通溝7Aと同一の形状を有しており、内向き連通溝7Aに摺動のための不可避の隙間を除きほとんど隙間無く摺動可能に嵌り込んでいる。これにより、内向き連通溝7Aの長手方向の中間部が閉じられている。したがって、第1の室6Aと第2の室6Bとは、内向き連通溝7Aだけを介して連通することはない。
上記構成の回転ダンパBにおいては、弁体4が開位置に位置すると、内向き連通溝7A及び外向き連通溝7Bが第2の室6Bに隙間S1,S2を介して連通する。この結果、第1及び第2の室6A,6Bが連通路7を介して連通する。したがって、ロータ2が開回転するときには、ロータ2が高速で回転する。逆に、弁体4が閉位置に位置すると、内向き連通溝7A及び外向き連通溝7Bが閉じられ、第1及び第2の室6A,6B間が遮断される。したがって、ロータ2が閉回転するときには、ロータ2が低速で回転する。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、連通路7を内向き連通溝7Aと外向き連通溝7Bとによって構成しているが、外向き連通溝7Bだけで構成してもよい。
また、上記の実施の形態においては、ロータ2の下端面に小径軸部24を形成し、この小径軸部24をピストン3の内周面に摺動可能に、かつ回転可能に嵌合させているが、小径軸部24は必ずしも形成する必要がない。
A 回転ダンパ
B 回転ダンパ
1 ケーシング
1a 底部
1d 開口部
2 ロータ
3 ピストン
4 弁体
6A 第1の室
6B 第2の室
7 連通路
7A 内向き連通溝(第2連通溝)
7B 外向き連通溝(連通溝)
11 収容孔
12 摺動孔部
14 第2摺動面(内向き平面部)
23 雄ねじ部
32 第2平面部(外向き平面部)
33 雌ねじ部

Claims (2)

  1. 一端部に開口部を有し、他端部に底部を有する筒状のケーシングと、このケーシングの内部の上記開口部側の端部に回転可能に設けられたロータと、このロータと上記底部との間の上記ケーシング内に回転不能に、かつ摺動可能に設けられ、上記底部と上記ロータとの間の上記ケーシングの内部を第1の室と第2の室とに区分するピストンとを備え、上記底部と上記ロータとの間の上記ケーシングの内部に流体が充填され、上記ロータには雄ねじ部がその軸線を上記ロータの回転軸線と一致させて形成され、上記ピストンには、雌ねじ部がその軸線を上記雄ねじ部の軸線と一致させて設けられ、上記ロータの回転に伴って上記ピストンが上記ロータの回転軸線方向へ移動するように、上記雌ねじ部に上記雄ねじ部が螺合され、上記第1の室と上記第2の室との間には、それらを連通させる連通路が設けられ、上記ピストンには上記連通路を開閉する弁体が設けられた回転ダンパにおいて、
    上記ピストンが長手方向と短手方向と有する断面形状に形成され、上記ピストンの外周面には、上記第1室と上記第2室を連通する上記連通路としての連通溝が形成され、この連通溝が、上記ピストンの長手方向の一端部に配置され
    上記ロータには、上記雄ねじ部よりも上記ケーシングの底部側に、上記雄ねじ部と同軸で上記雄ねじ部の谷径より小径をなす小径軸部が形成され、
    上記ロータの小径軸部は、上記雌ねじ部よりも上記ケーシングの底部側において上記ピストンに入り込むとともに上記ピストンに回転可能かつ摺動可能に支持され、
    上記ロータの上記小径軸部と上記ピストンの上記雌ねじ部との間には、上記ピストンの移動に伴って体積が変化する空隙が形成されていることを特徴とする回転ダンパ。
  2. 上記ピストンには上記雌ねじ部よりも上記ケーシングの底部側に、上記ケーシングの底部に向かって突出する支持筒部が形成され、この支持筒部に上記ロータの小径軸部が入り込んで回転可能かつ摺動可能に支持されており、
    上記支持筒部の上記ケーシングの底部側の端部には、径方向外側に突出する係止突出部が形成され、
    上記支持筒部の径方向外側には上記弁体が配置され、この弁体は、上記ピストンの端面と上記係止突出部との間で、上記ロータの回転軸線方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の回転ダンパ。
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