JP6165067B2 - トランス制御装置及び電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換に用いられる多出力トランスを制御するトランス制御装置及びそれを用いた電力変換装置に関するものである。
電力変換装置に用いられる交流回路の多出力トランスとしては、小形軽量なものが求められている。さらに、近年、スイッチング周波数が高くなり、用いられる多出力トランスには、高周波、特に、高周波のPWM波形に対応したものが要求されている。
このような電力変換装置に使用される多出力トランスの例として、例えば、特許文献1に示される電力変換装置では、第1の変換器部を高周波のパルス幅変調出力を得る変換器部とする。そして、この第一の変換器部の出力端子を絶縁トランスに接続し、その二次巻線に第二の変換器部を接続し、さらに、三次巻線に第三の変換器部を接続した構成とするものである。これにより、二次側の2つの変換器部用の絶縁トランスとしては、絶縁トランスが1つで済み、つまり、絶縁トランスを共用することで電力変換装置全体の小形軽量化を図っている。
特開2010−119169号公報
しかしながら、特許文献1の電力変換装置に係る多出力トランスにおいては、巻線に交流電流が流れているときに、各巻線の近接効果により発生する磁界の影響については考慮されておらず、特に、いずれかの巻線が使用されていないとき、すなわち、無入力または無出力の巻線があるときには、その巻線には交流電流が流れず、各巻線の近接効果による磁界の均衡が崩れて、各巻線の交流電流密度分布の偏りが多くなり、これにより交流抵抗が大きくなるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、多出力トランスにおいて、使用されていない巻線があっても、各巻線の交流抵抗の増大を抑制する多出力トランス制御装置及びそれを用いた電力変換装置を得ることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るトランス制御装置は、トランスの複数の巻線のうち少なくとも1つの前記巻線に対して並列に設けられるとともに、前記巻線からの交流電流を通電させる回路と、前記回路に設けられ、前記交流電流の入り切りを行うスイッチと、前記スイッチを制御する制御装置と、を備え、前記複数の巻線のうち、使用されていない巻線に対してのみ前記回路に前記交流電流を通電させるようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る第1の電力変換装置は、複数の巻線を有するトランスと、前記巻線と電源又は負荷との間に設けられた電力変換器と、前記複数の巻線のうち少なくとも1つの前記巻線に対して並列に設けられるとともに、前記巻線からの交流電流を通電させる回路と、前記回路に設けられ、前記交流電流の入り切りを行うスイッチと、前記スイッチを制御する制御装置と、を備え、前記複数の巻線のうち、使用されていない巻線に対してのみ前記回路に前記交流電流を通電させるようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2の電力変換装置は、複数の巻線を有するトランスと、前記巻線と電源又は負荷との間に設けられた電力変換器と、前記電力変換器に設けられたスナバ回路と、前記スナバ回路に設けられ、前記巻線からの交流電流の入り切りを行うスイッチと、前記スイッチを制御する制御装置と、を備え、前記複数の巻線のうち、使用されていない巻線に対してのみ前記スナバ回路に前記交流電流を通電させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の多出力トランス制御装置によれば、多出力トランスに入力又は出力がない巻線がある場合でも、これら巻線に交流電流が流れるようにすることより、巻線同士の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができる。これより巻線の発熱量の増加を抑えてトランスを小型化できるという効果がある。
実施の形態1に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構成図である。 実施の形態1における複数の巻線の全ての巻線に交流電流が流れている場合のトランスの巻線構造と交流電流密度分布を示す断面図である。 実施の形態1における複数の巻線のうちの1つの巻線には交流電流が流れてなく、他の巻線には交流電流が流れている場合のトランスの巻線構造と交流電流密度分布を示す断面図である。 実施の形態2に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構成図である。 実施の形態3に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構成図である。 実施の形態4に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置について、図1から図6を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構図であり、図2は、複数の巻線の全ての巻線に交流電流が流れている場合のトランスの巻線構造と交流電流密度分布を示す断面図であり、図3は、複数の巻線のうちの1つの巻線には交流電流が流れてなく、他の巻線には交流電流が流れている場合のトランスの巻線構造と交流電流密度分布を示す断面図である。
まず、図1および図2を用いて、実施の形態1に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路の構成について説明する。電力変換装置100は、電源又は負荷5〜8に接続され電力変換を行う電力変換器1〜4と、電力変換器1〜4に接続された4つの巻線を持つ多出力トランス10と、巻線11〜14からの交流電流を通電させる回路及びスイッチ21〜24と、巻線11〜14に流れる交流電流の入り切りを制御する制御装置9と、により構成されている。ここで、巻線11〜14における交流電流を通電させる回路としては、直列に接続された抵抗31〜34とキャパシタ41〜44とにより構成されている。
また、トランス制御装置15aは、多出力トランス10の巻線11(巻線12から14についても同様)に対して並列に接続されるとともに、直列に接続された抵抗31(抵抗32から34)とキャパシタ41(キャパシタ42から44についても同様)とから成る巻線11からの交流電流を通電させる回路とスイッチ21(スイッチ22から24についても同様)とにより形成される直列回路と、これらのスイッチ21〜24を操作することにより、これらの直列回路の通電の入り切りを個別に行うための制御装置9と、により構成される部分である。ここで、電力変換器1〜4は、例えば、電源5〜8からの直流電力を交流電力に変換するD/Aコンバータ、あるいは負荷5〜8に供給するため交流電力から直流電力に変換するA/Dコンバータである。電力変換器1〜4では、例えば、スイッチング駆動による高周波のPWM波形を用いたものがある。
まず、本発明のトランス制御装置の動作について説明する前に、トランス制御装置が用いられていない構成における電力変換装置の動作について説明する。例えば、ここでは、多出力トランス10は、巻線11〜14の全ての巻線が入力又は出力するために使用されているとき、すなわち、全ての巻線11〜14に交流電流が流れているときに、巻線の断面上でみた各巻線11〜14の相互の近接効果による交流電流密度の偏りが最も少ない巻線構造を持っているとした場合を考える。
図2に、4つの巻線11〜14の全ての巻線に入力又は出力があり、すなわち、4つの巻線11〜14の全ての巻線に交流電流が流れている場合における各巻線断面上での交流電流密度分布の断面図を示す。ここで、各巻線断面上の斜線部分は、交流電流密度の高い部分を示している。ここでは、多出力トランス10の巻線11には、電力変換器1からの交流電力が入力されており、巻線12、巻線13及び巻線14についても、同様に、電力変換器2,3及び4のそれぞれには、交流電力が出力されている。すなわち、4つの巻線11〜14の全ての巻線に通電されていて、交流電流が流れている。巻線構造としては、コア16側から、巻線11、巻線12、巻線13、巻線11及び巻線14の順に並んでいる。なお、ここでは、巻線11、巻線12、巻線13には、通常の断面形状が丸である銅線が巻回されたものを、巻線14には、断面形状が平角の銅線が使用されている場合の例を示す。このような巻線構造において、巻線11、巻線12、巻線13及び巻線14に交流電流が流れているとき、すなわち、全ての巻線11〜14に交流電流が流れているとき、各巻線相互の近接効果による磁界の均衡が保たれて、各巻線の交流電流密度分布の偏りが少なくなっていて、巻線の交流抵抗が少ない状態となっている。
これに対して、4つの巻線11〜14のうち1つの巻線12には、その巻線12に対応した負荷6が使用されておらず、電力変換器2も動作していない。したがって、巻線12には、出力がなく、他の3つの巻線11,13,14には、入力又は出力があり、すなわち、3つの巻線11,13,14に交流電流が流れている場合における各巻線断面上での交流電流密度分布の断面図を図3に示す。ここでは、多出力トランス10の巻線11には、電力変換器1からの交流電力が入力されており、また、巻線13,14についても、同様に、電力変換器3,4のそれぞれには、交流電力が出力されている。すなわち、3つの巻線11,13,14は通電されていて、交流電流が流れている。しかし、巻線12に対応した負荷6が使われておらず、電力変換器2も動作しておらず、したがって、出力がなく、巻線12には交流電流が流れていない。そのため、各巻線相互の近接効果による磁界の均衡が崩れて、各巻線の交流電流密度分布の偏りが多くなっており、巻線の交流抵抗が大きい状態となっている。
次に、トランス制御装置15aの動作について説明する。
図1に示す電力変換装置100において、4つの巻線11〜14のうち1つの巻線12には、その巻線12に対応した負荷6が使われておらず、電力変換器2も動作しておらず、したがって、巻線12には、出力がなく、他の3つの巻線11,13,14の巻線には入力又は出力があり、すなわち、3つの巻線11,13,14に交流電流が流れている場合について考える。なお、巻線構造は図2の場合と同じである。このような状態においては、制御装置9からの指令によって、スイッチ21、スイッチ23及びスイッチ24は開に、スイッチ22は閉となるように制御される。これによって、電力変換器2が使用され
ていない巻線12にも交流電流が流れるようになる。したがって、4つの巻線11〜14の全ての巻線に交流電流が流れる状態となる。これによって、複数の巻線における各巻線相互の近接効果による磁界の均衡の崩れを抑制することができる。その結果、交流電流密度分布は、図2の場合とほぼ同等となり、巻線の交流電流密度分布の偏りの増加が抑制され、巻線の交流抵抗の増加を抑制することができる。
複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、制御装置9からの指令により、当該巻線の直列回路のスイッチを閉にすることにより、巻線と、抵抗及びキャパシタによる直列回路と、で閉回路が形成される。これにより、この使用されていない巻線にも交流電流が流れるようにすることにより、全ての巻線に交流電流が流れることになり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができる。
なお、ここでは、多出力トランスにおける複数の巻線それぞれについて、巻線からの交流電流を通電させる回路を構成する素子として、抵抗とキャパシタが用いられ、スイッチとにより直列回路が形成されている。これにより、巻線の交流電流密度分布の偏りを引起す近接効果に直接関係のない直流及び交流電流は流れず、近接効果に関係のある交流電流のみが流れる。これにより、電力損失を抑えることができるとともに、多出力トランスのインダクタンスとの共振も回避することができる。
また、上記実施の形態では、抵抗及びキャパシタから成る巻線からの交流電流を通電させる回路とスイッチとで構成される直列回路において、これらの素子の接続順の例として、スイッチ、抵抗およびキャパシタの順に接続されている場合について説明したが、この順序に拘らず、他の接続順であってもよい。
このように、実施の形態1に係るトランス制御装置によれば、複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、この巻線に抵抗及びキャパシタによる閉回路が形成され、交流電流が流れるようにすることにより、全ての巻線に交流電流が流れる状態となり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができるという効果がある。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構図である。図1に示す実施の形態1に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置と図4に示す実施の形態2に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置との相違点は、実施の形態1では、巻線からの交流電流を通電させる回路が設けられていたが、実施の形態2では、電力変換器に備わっているスナバ回路の直列に接続された抵抗とキャパシタを巻線からの交流電流を通電させる回路として共用利用するものである。その他の構成については、実施の形態1と同じである。
図4を用いて、実施の形態2に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路の構成について説明する。電力変換装置101は、電源又は負荷5〜8に接続され電力変換を行う電力変換器1,2a,3,4と、電力変換器1,2a,3,4に接続された4つの巻線11〜14を持つ多出力トランス10と、巻線12からの交流電流を通電させる回路としてのスナバ回路54及びスイッチ52,53と、巻線11,13,14からの交流電流を通電させる回路及びスイッチ21,23,24と、巻線11〜14に流れる交流電流の入り切りを制御する制御装置9と、により構成されている。ここで、巻線11,13,14における交流電流を通電させる回路としては、直列に接続された抵抗31,33,34、とキャパシタ41,43,44とにより構成されている。
なお、巻線12に接続された電力変換器2aには、抵抗35とキャパシタ45とが直列に接続されたスナバ回路54が備えられている。
また、巻線12に対して並列に接続されたスナバ回路54には、両端にそれぞれスイッチ52とスイッチ53とが接続されており、制御装置9からの指令により、これらスイッチ52,53を入り切りさせることにより、スナバ回路54を、電力変換器2aが使用されている時には、本来のスナバ回路として、また、電力変換器2aが使用されていない時には、このスナバ回路54の抵抗35とキャパシタ45を経由して巻線12からの交流電流を通電させる回路として、切換えて使用できるように構成されている。
ここで、トランス制御装置15bは、巻線12に対して並列に接続されるとともに、電力変換器2aのスナバ回路54とスイッチ52,53とにより形成される直列回路と、巻線11,13,14に対して並列に接続されるとともに、直列に接続された抵抗31,33,34とキャパシタ41,43,44とから成る巻線からの交流電流を通電させる回路とスイッチ21,23,24とにより形成される直列回路と、これらのスイッチ52,53,21,23,24を操作することにより、これらの直列回路の通電の入り切りを個別に行うための制御装置9と、により構成される部分である。
次に、本実施の形態2におけるトランス制御装置の動作について説明する。図4に示す電力変換装置101において、4つの巻線11〜14のうち1つの巻線12に対応した負荷6が使用されてなく、電力変換器2aも動作しておらず、したがって、巻線12には出力がなく、交流電流が流れておらず、他の3つの巻線11,13,14の巻線には入力又は出力がある場合、すなわち、3つの巻線11,13,14に交流電流が流れている場合について考える。このような状態においては、制御装置9からの指令によって、スイッチ21、スイッチ23及びスイッチ24は開に、スイッチ52及びスイッチ53は、スナバ回路54が巻線12に接続され、電力変換器2aから切り離されるように制御される。これによって、電力変換器2aが使用されていない巻線12にも交流電流が流れるようになる。したがって、4つの巻線11〜14の全ての巻線に交流電流が流れる状態となる。これによって、複数の巻線における各巻線相互の近接効果による磁界の均衡の崩れを抑制することができる。その結果、交流電流密度分布は、図2に示す全ての巻線が使用され、交流電流が流れている場合とほぼ同等となり、巻線の交流電流密度分布の偏りの増加が抑制され、巻線の交流抵抗の増加を抑制することができる。
一方、電源又は負荷6が使用され、電力変換器2aが動作しているときには、スイッチ52及びスイッチ53は、スナバ回路54が電力変換器2aに接続され、巻線12からは切り離されるように制御装置9によって制御される。
なお、ここでは、多出力トランスにおいて、巻線からの交流電流を通電させる回路を構成する素子として、スナバ回路の抵抗及びキャパシタが用いられ、さらに、スイッチとにより直列回路が形成されている。これにより、巻線の交流電流密度分布の偏りを引起す近接効果に直接関係のない直流及び交流電流は流れず、近接効果に関係のある交流電流のみが流れる。これにより、電力損失を抑えることができるとともに、多出力トランスのインダクタンスとの共振も回避することができる。
なお、上記実施の形態では、多出力トランスの複数の巻線のうちの1つの巻線のスナバ回路についてのみ、スナバ回路を巻線からの交流電流を通電させる回路として共用する場合の例について示したが、複数の巻線のうちの2つ以上の巻線のスナバ回路についても同様に共用してもよい。
また、上記実施の形態では、スナバ回路として、抵抗及びキャパシタから成るRCスナバ回路としたが、その他のスナバ回路でもよい。例えば、キャパシタから成るCスナバ回路であってもよい。
このように、実施の形態2に係るトランス制御装置によれば、複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、この巻線にスナバ回路の抵抗及びキャパシタによる閉回路が形成され、交流電流が流れるようにすることにより、実施の形態1と同様、全ての巻線に交流電流が流れる状態となり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができるという効果があるとともに、電力変換器に備えられているスナバ回路を巻線からの交流電流を通電させる回路として共用することにより、電力変換装置の部品数を減らすことができ、装置を小型化することができるという効果がある。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構図である。図1に示す実施の形態1に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置と図5に示す実施の形態3に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置との相違点は、実施の形態1では、巻線からの交流電流を通電させる回路が直列に接続された抵抗とキャパシタとで構成されていたが、実施の形態3では、巻線からの交流電流を通電させる回路がキャパシタのみで構成されているものである。他の構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図5を用いて、実施の形態3に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路の構成について説明する。電力変換装置102は、電源又は負荷5〜8に接続され電力変換を行う電力変換器1〜4と、電力変換器1〜4に接続された複数の巻線11〜14を持つ多出力トランス10と、巻線11〜14と並列に接続され巻線11〜14からの交流電流を通電させる回路と、多出力トランス10の巻線11〜14に流れる電流を制御する制御装置9と、で構成されている。ここで、巻線11〜14における交流電流を通電させる回路としては、キャパシタ41〜44により構成されている。なお、動作については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
ここで、トランス制御装置15cは、巻線11〜14からの交流電流を通電させる回路(キャパシタ41〜44)及びスイッチ21〜24と、これらのスイッチ21〜24を入り切りさせる制御装置9と、により構成される部分である。
複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、制御装置からの指令により、当該巻線の直列回路のスイッチを閉にすることにより、巻線とキャパシタにより閉回路が形成される。これにより、この使用されていない巻線にも交流電流が流れるようにすることにより、全ての巻線に交流電流が流れることになり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができる。
また、近接効果に関係のない直流及び交流電流は流れず、近接効果に関係のある交流電流が流れることから、電力損失を抑えることができる。また、部品数を減らすことができ、装置を小型化することができる。
このように、実施の形態3に係るトランス制御装置によれば、複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、この巻線にキャパシタによる閉回路が形成され、交流電流が流れるようにすることにより、実施の形態1と同様、全ての巻線に交流電流が流れる状態となり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができるという効果がある。
実施の形態4.
図6は、実施の形態4に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路構図である。図1に示す実施の形態1に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置と図6に示す実施の形態4に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置との相違点は、実施の形態1では、巻線からの交流電流を通電させる回路が直列に接続された抵抗とキャパシタとで構成されていたが、実施の形態4では、巻線からの交流電流を通電させる回路が抵抗のみで構成されているものである。他の構成要素については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図6を用いて、実施の形態4に係るトランス制御装置を備えた電力変換装置の回路の構成について説明する。電力変換装置103は、電源又は負荷5〜8に接続され電力変換を行う電力変換器1〜4と、電力変換器1〜4に接続された複数の巻線11〜14を持つ多出力トランス10と、巻線11〜14と並列に接続され巻線11〜14からの交流電流を通電させる回路と、多出力トランス10の巻線11〜14に流れる電流を制御する制御装置9と、で構成されている。ここで、巻線11〜14における交流電流を通電させる回路としては、抵抗31〜34により構成されている。なお、動作については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
ここで、トランス制御装置15dは、巻線11〜14からの交流電流を通電させる回路(抵抗31〜34)及びスイッチ21〜24と、これらのスイッチ21〜24を入り切りさせる制御装置9と、とにより構成される部分である。
複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、制御装置からの指令により、当該巻線の直列回路のスイッチを閉にすることにより、巻線と抵抗により閉回路が形成される。これにより、この使用されていない巻線にも交流電流が流れるようにすることにより、全ての巻線に交流電流が流れることになり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができる。
これにより、近接効果に関係のある交流電流が流れることから、電力損失を抑えることができる。また、部品数を減らすことができ、装置を小型化することができる。
このように、実施の形態4に係るトランス制御装置によれば、複数の巻線のうち使用されていない巻線がある場合においても、この巻線に抵抗による閉回路が形成され、交流電流が流れるようにすることにより、実施の形態1と同様、全ての巻線に交流電流が流れる状態となり、巻線相互の近接効果による磁界の均衡を保つことができ、巻線の交流抵抗の増加を抑えることができるという効果がある。
なお、上記実施の形態では、トランス制御装置が適用される多出力トランスとして、4巻線で構成される例を説明したが、3巻線、あるいは5巻線以上の巻線をもつ多出力トランスであってもよい。
また、上記実施の形態では、巻線からの交流電流を通電させる回路は、多出力トランスの複数の巻線の全てに設けられている場合について説明したが、必ずしも全ての巻線に設けられていなくてもよい。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
また、図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。
1〜4,2a 電力変換器、5〜8 電源又は負荷、9 制御装置、10 多出力トランス、11〜14 巻線、15a,15b,15c,15d トランス制御装置、21〜24,52,53 スイッチ、31〜35 抵抗、41〜45 キャパシタ、16 コア、54 スナバ回路、100〜103 電力変換装置。

Claims (6)

  1. トランスの複数の巻線のうち少なくとも1つの前記巻線に対して並列に設けられるとともに、前記巻線からの交流電流を通電させる回路と、
    前記回路に設けられ、前記交流電流の入り切りを行うスイッチと、
    前記スイッチを制御する制御装置と、を備え、
    前記複数の巻線のうち、使用されていない巻線に対してのみ前記回路に前記交流電流を通電させるようにしたことを特徴とするトランス制御装置。
  2. 前記回路が、直列に接続された抵抗とキャパシタとにより構成されたもの、あるいは抵抗及びキャパシタのいずれか一方により構成されたものであることを特徴とする請求項に記載のトランス制御装置。
  3. 複数の巻線を有するトランスと、
    前記巻線と電源又は負荷との間に設けられた電力変換器と、
    前記複数の巻線のうち少なくとも1つの前記巻線に対して並列に設けられるとともに、
    前記巻線からの交流電流を通電させる回路と、
    前記回路に設けられ、前記交流電流の入り切りを行うスイッチと、
    前記スイッチを制御する制御装置と、を備え、
    前記複数の巻線のうち、使用されていない巻線に対してのみ前記回路に前記交流電流を通電させるようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記回路が、直列に接続された抵抗とキャパシタとにより構成されたもの、あるいは抵抗及びキャパシタのいずれか一方により構成されたものであることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  5. 複数の巻線を有するトランスと、
    前記巻線と電源又は負荷との間に設けられた電力変換器と、
    前記電力変換器に設けられたスナバ回路と、
    前記スナバ回路に設けられ、前記巻線からの交流電流の入り切りを行うスイッチと、
    前記スイッチを制御する制御装置と、を備え、
    前記複数の巻線のうち、使用されていない巻線に対してのみ前記スナバ回路に前記交流電流を通電させるようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  6. 前記スナバ回路が、直列に接続された抵抗とキャパシタとにより構成されたもの、あるいは抵抗及びキャパシタのいずれか一方により構成されたものであることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
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