JP3656223B2 - 高出力発生回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は分離された複数個のトランスを組合せ、2次側に高電圧あるいは高電流を得るようにしたインバータ、コンバータ、スイッチング電源等に用いられる高出力発生回路にする。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、トランスT1,T2を2個駆動して高電圧を得るための回路がロイヤーの回路として従来から良く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回路で問題となっているのは、トランスT1,T2のP1巻線とP2巻線の中点タップが必要であることであり、これにより、トランスT1,T2の巻線P1,P2はバイファイラ巻(BF)を使用し、P1とP2巻線をきれいに2本並べて巻く必要がある。そのため、手作業で巻いたり、ワイヤの色を各々P1,P2別々にする必要が出てくる。また、回路接続用のプリント基板等の配線も、トランスT1,T2接続のために本数が多く、かなりスペースが取られてしまう。また、コストを下げるのに不利な方向に働く。
本発明は巻線の中点タップをなくして上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、 分離された複数個のトランスを組み合わせ、2次側に高電圧あるいは高電流を発生させる回路において、各トランス(T1)(T2)の1次側に1次巻線(P1)を設け、各トランス(T1)(T2)の少なくとも一つのトランス(T1)の1次側に補助巻線(F)を設け、前記各トランス(T1)(T2)のうち一方のトランス(T1)の1次巻線(P1)の両端を第1のトランジスタ(Tr1)を含む直流電源供給ライン(28)に直列に接続し、他方のトランス(T2)の1次巻線(P1)の両端を第2のトランジスタ(Tr2)を含む直流電源供給ライン(28)に前記一方のトランス(T1)の1次巻線(P1)に対して逆相となるように直列に接続し、前記第1と第2のトランジスタ(Tr1)(Tr2)間をコンデンサ(C1)を介して接続し、前記補助巻線(F)の一端(12)を前記第1のトランジスタ(Tr1)の制御端子に、他端(10)を前記第2のトランジスタ(Tr2)の制御端子に各々接続し、前記第1のトランジスタ(Tr1)の制御端子に信号ライン(32)を抵抗(RB2)を通じて接続し、前記第2のトランジスタ(Tr2)の制御端子に前記信号ライン(32)を抵抗(RB1)を通じて接続し、信号ライン(32)にトランジスタ駆動信号が供給されると前記第1と第2のトランジスタ(Tr1)(Tr2)のうち一方のトランジスタ(Tr1)が先に導通し、このトランジスタ(Tr1)の導通によって該トランジスタ(Tr1)に接続するトランス(T1)の1次巻線(P1)が励磁され、次に該トランス(T1)の1次側の補助巻線(F)が励磁されると、今まで導通していたトランジスタ(Tr1)が非導通、他方のトランジスタ(Tr2)が導通し、この他方のトランジスタ(TR2)の導通によって、該トランジスタ(Tr2)に接続するトランス(T2)の1次巻線(P1)が励磁するとともに非導通となったトランジスタ(Tr1)に接続するトランス(T1)の1次巻線(P1)に残エネルギーで電流が逆方向に流れ、一方のトランス(T1)の1次巻線(P1)の電圧と他方のトランス(T2)の1次巻線(P1)の電圧とが同極性となり、この動作を繰り返すようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
T1とT2は分離された2個のトランスであり、本実施形態では2個用意されているが、特に2個に限定されるものではない。P1は、トランスT1、T2の1次巻線、Fは補助巻線である。トランスT1、T2の各1次巻線P1の両端は端子2,4及び6,8に接続し、補助巻線Fの両端はそれぞれ端子10,12及び14,16に接続している。
【0006】
SはトランスT1、T2の2次巻線であり、それぞれ両端が端子18,20及び22,24に接続している。2次側の端子20,24は接地され、端子18は、コンデンサC2を介して負荷26である冷陰極管LPの一方の電極に接続し、端子22は、コンデンサC3を介して冷陰極管LPの他方の電極に接続している。2次側の端子26は、トランスT1、T2の2次巻線Sに直列に接続しているが、2次側の接続は直列、並列、独立その他種々自由に設定できる。
28はプラスの直流電源ラインであり、30はマイナス側の直流電源ラインである。一方の電源ライン28は、チョークコイルL1を介して、トランスT1、T2の1次側の端子4,6にそれぞれ接続している。他方の電源ライン30は接地されている。
【0007】
32は信号ラインであり、抵抗RB2を介してトランジスタTr1のベース(制御端子)に接続している。また信号ライン32は、抵抗RB1を介してトランジスタTr2のベース(制御端子)に接続している。NPN形トランジスタTr1,Tr2の各々のエミッタは接地されている。トランジスタTr1のコレクタはトランスT1の1次側の端子2に接続し、トランジスタTr2のコレクタはトランスT2の1次側の端子8に接続されるとともに、トランジスタTr2のコレクタは、コンデンサC1を介してトランスT1の1次側の端子2とトランジスタTr1のコレクタに接続している。
【0008】
トランスT1の1次側の補助巻線Fの一方の端子10はトランジスタTr2のベースに接続し、他方の端子12はトランジスタTr1のベースに接続している。 次に本実施形態の作用について説明する。
電源ライン28,30に電源が入り、最初のプラスの信号が、信号ライン32に入力されると、トランジスタTr1,Tr2のうち、いづれかのトランジスタがONとなる。どちらのトランジスタが最初にONとなるかは本回路では不定である。仮りにトランジスタTr1がONしたとする。
【0009】
これにより、トランスT1の1次巻線P1に電流が流れる。このとき、トランスT2は休んでいる。このときの電流の流れは、電源ライン28,トランスT1の1次巻線P1、トランジスタTr1、電源ライン30の順である。次に、トランスT1の補助巻線Fに電圧が発生すると、トランジスタTr2のベースにトランスの補助巻線Fのプラスの電圧が供給され、トランジスタTr2はONとなり、トランジスタTr1のベースにはマイナス側の電圧が供給されトランジスタTr1はOFFとなる。これにより、トランスT2の1次巻線P1に電流が流れる。このときトランスT1の1次巻線P1は、残エネルギーで極性が反転し、1次巻線P1に発生した電圧の実効値V1に1次巻線P1の巻数n1を乗じた電圧がトランスT1の2次巻線Sに生じ、2次巻線Sに反転した電圧が生じる。
【0010】
このトランスT1の電圧とトランスT2の電圧は同極性となって生じ、よって、トランスT1,T2が直列接続の場合、電圧が倍となる。トランスT1の1次巻線P1とトランスT2の1次巻線P1の間即ちトランジスタTr1とTr2のコレクタ間に接続されているコンデンサC1にも倍の電圧が生じている事になる。以下同様に繰り返される。以上を動作を順を追って更に詳述すると
(1)最初、端子2,4の極性は、 −,+
(2)次にトランジスタTr1オフによって反転し、 +,−
(3)次にトランジスタTr1オンによって、 −,+
以下同様に変化する。
これと並行して、
(1)最初、端子6,8の極性はなし(トランスT2休止)
(2)次にトランジスタTr2オンによって、 +,−
(3)次にトランジスタTr2オフによって反転し、 −,+
以下同様に変化する。
【0011】
図2は、2個のトランスT1,T2の2次側を並列に接続する実施形態を示している。これにより、トランスT1,T2の2次側に低電圧、高電流が得られる。この場合、電圧差はコンデンサC2,C3でバランスされる。尚、図1,2において、トランスT2の補助巻線Fは必要としないのでなくとも良い。
【0012】
また、信号ライン32はプラス電源ライン28に接続しても良い。また、この信号ライン32にパルス幅変調回路から数百ヘルツのパルス信号を供給し、このパルス信号でトランジスタTr1,Tr2をオンオフ制御すれば、パルス幅に応じて負荷に供給される電力の制御を行うことが可能である。
【0013】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したので、分離された複数個のトランスを組み合わせた高出力発生回路で、トランスの1次巻線の中点タップをなくすことができる。これにより、バイファイラ巻でなくシングル巻が可能となり機械化が可能となる。また、トランスのピン数が1ピン減少することになり、そのピンを他に利用することもでき、トータルでコストダウンが可能となる。またプリント基板等への配線もシンプルになり信頼性も向上する等の効果が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す回路図である。
【図3】従来技術を示す回路図である。
【符号の説明】
2 端子
4 端子
6 端子
8 端子
10 端子
12 端子
14 端子
16 端子
18 端子
20 端子
22 端子
24 端子
26 負荷
28 電源ライン
30 電源ライン
L1 チョークコイル
P1 1次巻線
F 補助巻線
C1 コンデンサ
C2 コンデンサ
C3 コンデンサ
RB1 抵抗
RB2 抵抗
Tr1 トランジスタ
TR2 トランジスタ
Claims (1)
- 分離された複数個のトランスを組み合わせ、2次側に高電圧あるいは高電流を発生させる回路において、各トランス(T1)(T2)の1次側に1次巻線(P1)を設け、各トランス(T1)(T2)の少なくとも一つのトランス(T1)の1次側に補助巻線(F)を設け、前記各トランス(T1)(T2)のうち一方のトランス(T1)の1次巻線(P1)の両端を第1のトランジスタ(Tr1)を含む直流電源供給ライン(28)に直列に接続し、他方のトランス(T2)の1次巻線(P1)の両端を第2のトランジスタ(Tr2)を含む直流電源供給ライン(28)に前記一方のトランス(T1)の1次巻線(P1)に対して逆相となるように直列に接続し、前記第1と第2のトランジスタ(Tr1)(Tr2)間をコンデンサ(C1)を介して接続し、前記補助巻線(F)の一端(12)を前記第1のトランジスタ(Tr1)の制御端子に、他端(10)を前記第2のトランジスタ(Tr2)の制御端子に各々接続し、前記第1のトランジスタ(Tr1)の制御端子に信号ライン(32)を抵抗(RB2)を通じて接続し、前記第2のトランジスタ(Tr2)の制御端子に前記信号ライン(32)を抵抗(RB1)を通じて接続し、信号ライン(32)にトランジスタ駆動信号が供給されると前記第1と第2のトランジスタ(Tr1)(Tr2)のうち一方のトランジスタ(Tr1)が先に導通し、このトランジスタ(Tr1)の導通によって該トランジスタ(Tr1)に接続するトランス(T1)の1次巻線(P1)が励磁され、次に該トランス(T1)の1次側の補助巻線(F)が励磁されると、今まで導通していたトランジスタ(Tr1)が非導通、他方のトランジスタ(Tr2)が導通し、この他方のトランジスタ(TR2)の導通によって、該トランジスタ(Tr2)に接続するトランス(T2)の1次巻線(P1)が励磁するとともに非導通となったトランジスタ(Tr1)に接続するトランス(T1)の1次巻線(P1)に残エネルギーで電流が逆方向に流れ、一方のトランス(T1)の1次巻線(P1)の電圧と他方のトランス(T2)の1次巻線(P1)の電圧とが同極性となり、この動作を繰り返すようにしたことを特徴とする高出力発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08715096A JP3656223B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 高出力発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08715096A JP3656223B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 高出力発生回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09252584A JPH09252584A (ja) | 1997-09-22 |
JP3656223B2 true JP3656223B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=13906959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08715096A Expired - Lifetime JP3656223B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 高出力発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3656223B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
JP2009043416A (ja) * | 2005-10-26 | 2009-02-26 | Sharp Corp | 放電管点灯装置、照明装置、液晶表示装置、及び放電管点灯装置における異常検出方法 |
JP2007149599A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 放電管点灯装置 |
JP6165067B2 (ja) * | 2014-01-15 | 2017-07-19 | 三菱電機株式会社 | トランス制御装置及び電力変換装置 |
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-
1996
- 1996-03-15 JP JP08715096A patent/JP3656223B2/ja not_active Expired - Lifetime
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