JP6164386B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵角を入力とする制御機能を備えた電動パワーステアリング装置において、4輪車輪速信号より操舵角を推定して操舵推定舵角を算出すると共に、操舵推定舵角の確からしさを4輪車輪速から判定し、操舵推定舵角又は操舵推定舵角を用いた制御出力を補正することで操舵推定舵角を用いた制御の不正出力を防止する電動パワーステアリング装置に関する。
また、本発明は、車輪速から推定した操舵角を用いたハンドル戻し(アクティブリターン)制御機能を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
車両のステアリング機構にモータの回転力で操舵補助力(アシスト力)を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力を付与するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、操舵補助力のトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティの調整で行っている。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル(ステアリングホイール)1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5、タイロッド6a,6bを経て、更にハブユニット7a,7bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2にはトーションバーが介挿されており、トーションバーの捩れ角によりハンドル1の操舵角θを検出する舵角センサ14、操舵トルクThを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Velとに基づいてアシスト(操舵補助)指令の電流指令値の演算を行い、電流指令値に補償等を施した電圧制御値Vrefによってモータ20に供給する電流を制御する。なお、車速VelはCAN(Controller Area Network)等から受信することも可能である。
なお、舵角センサ14は必須のものではなく、配設されていなくても良く、また、モータ20に連結されたレゾルバ等の回転センサから操舵角を取得することも可能である。
コントロールユニット30には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)40が接続されており、車速VelはCAN40から受信することも可能である。また、コントロールユニット30には、CAN40以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN41も接続可能である。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCU等も含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。
図2を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTh及び車速センサ12(若しくはCAN40)からの車速Velは電流指令値演算部31に入力され、電流指令値演算部31はアシストマップを用いて車速Velをパラメータとする電流指令値Iref1を演算する。演算された電流指令値Iref1は電流制限部33で上限値を制限され、制限された電流指令値Iref2が減算部33に入力される。減算部34は、電流指令値Iref2とフィードバックされているモータ電流Imとの偏差Iref3(=Iref2−Im)を求め、偏差Iref3は電流制御部35でPI制御等を施され、電圧制御値VrefがPWM制御部36に入力されてデューティを演算され、インバータ37を介してモータ20をPWM駆動する。モータ20のモータ電流Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部34にフィードバックされる。
従来の油圧パワーステアリング装置に比べ、このような電動パワーステアリング装置はモータとギアを搭載しているため、摩擦が大きく、交差点などにおいて曲がった後のハンドル戻りが悪いという問題がある。交差点でのハンドル戻りを改善するため、特許第3551147号公報(特許文献1)に示されるように、舵角センサを使用して操舵角に基づいてハンドルを戻す制御が普及している。即ち、図3は特許文献1に記載の装置の概略構成を示しており、舵角θ、舵角速度ω及び車速Velに基づいてハンドル戻し電流HRを演算するハンドル戻し制御部32が設けられており、演算されたハンドル戻し電流HRを加算部32Aで電流指令値Iref1に加算し、ハンドル戻し電流HRで補正された電流指令値Iref4を電流制限部33に入力するようにしている。しかし、特許文献1の装置では舵角センサ搭載によりコストアップとなるため、舵角センサを必要としないハンドル戻り制御が望まれている。
このため、舵角センサではなく、車輪速を用いてハンドル戻り制御するようにした電動パワーステアリング装置が提案されている(特許第3525541号公報(特許文献2))。しかしながら、特許文献2に記載の電動パワーステアリング装置にあっては、左右車輪速信号から推定した操舵角に基づいてハンドル戻り制御を行うため、雪道等で車両スリップが発生した場合に操舵角を誤推定し、運転者の意図しない方向にハンドルが動いてしまうなどの課題がある。
また、後輪左右車輪速信号から推定した操舵角と舵角センサ値を比較して、差が閾値異常の場合は、推定された舵角を用いた制御の制御出力を低下させる(不正出力を防止)電動パワーステアリング装置が知られている(特許第4671435号公報(特許文献3))。しかしながら、特許文献3に記載の装置にあっては、舵角センサを必要とするため、コストアップが生じてしまうという問題がある。
特許第3551147号公報 特許第3525541号公報 特許第4671435号公報
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、前輪左右車輪速より前輪推定舵角を算出し、後輪左右車輪速より後輪推定舵角を算出し、前輪推定舵角と後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出すると共に、前輪推定舵角及び後輪推定舵角、4輪車輪速を用いて4輪推定舵角の確からしさを補正又は4輪推定舵角を用いた制御の出力を補正することで、舵角センサを必要とせず、不正出力を防止するようにした高性能な電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構にアシストトルクを付与するモータと、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御部とを備えた電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、操舵角を入力とする制御機能を備え、4輪車輪速より前輪推定舵角及び後輪推定舵角を算出し、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出する舵角推定演算部を備え、前記4輪推定舵角を操舵角制御に使用することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記4輪車輪速、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて、前記4輪推定舵角或いは前記4輪推定舵角を用いた制御の出力を補正する補正ゲインを演算する補正ゲイン演算部が更に設けられていることにより、或いは前記補正ゲイン演算部が、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて車両スリップゲインを出力する車両スリップ判定部と、前記4輪車輪速に基づいて駆動輪スリップゲインを出力する駆動輪スリップ判定部と、前記車両スリップゲイン及び前記駆動輪スリップゲインを乗算して前記補正ゲインを出力する乗算部とで構成されていることにより、或いは前記車両スリップ判定部は、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角の差の絶対値に応じて車両スリップゲイン用徐変量を決定し、前記車両スリップゲイン用徐変量で徐変して前記車両スリップゲインを出力するようになっていることにより、或いは前記車両スリップゲイン用徐変量を車速に応じて変えるようになっていることにより、或いは前記駆動輪スリップ判定部は、前記4輪車輪速に基づく前輪車輪速及び後輪車輪速の差の絶対値に応じて駆動輪スリップゲイン用徐変量を決定し、前記駆動輪スリップゲイン用徐変量で徐変して前記駆動輪スリップゲインを出力するようになっていることにより、或いは前記舵角推定演算部が、車速又は操舵角速度又は前記操舵トルクに応じて前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角の重み付けを変更して算出する重み付け部を具備していることにより、或いは前記重み付け部が、前記車速又は前記操舵角速度又は前記操舵トルクに応じて前輪重みX及び後輪重みYを出力する感応テーブルと、前記前輪推定舵角及び前記前輪重みXを乗算する第1乗算部と、前記後輪推定舵角及び前記後輪重みYを乗算する第2乗算部と、前記第1乗算部及び第2乗算部の各乗算結果を加算して前記4輪推定舵角を出力する加算部とで構成されていることにより、より効果的に達成される。
更に、本発明は、ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構にアシストトルクを付与するモータと、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御部とを備えた電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、4輪車輪速より前輪推定舵角及び後輪推定舵角を算出し、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出する舵角推定演算部と、前記4輪車輪速、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて不正出力を補正する補正ゲインを演算する補正ゲイン演算部と、前記4輪車輪速、前記補正ゲイン、車速及びモータ角速度推定値に基づいてハンドル戻し制御値を演算するハンドル戻し制御部とを備え、前記ハンドル戻し制御値により前記電流指令値を補正することにより達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、前輪左右車輪速より、前輪推定舵角を算出し、後輪左右車輪速より、後輪推定舵角を算出し、前輪推定舵角と後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出すると共に、前輪推定舵角と後輪推定舵角、4輪車輪速を用いて4輪推定舵角の確からしさを補正又は4輪推定舵角を用いた制御の出力を補正している。
これにより、舵角センサを必要とせず、安価な構成で、不正出力を防止することができ、信頼性の高い電動パワーステアリング装置を提供できる。
電動パワーステアリング装置の概要を示す構成図である。 電動パワーステアリング装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 従来のハンドル戻し制御機能を有する電動パワーステアリング装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の構成例を示すブロック図である。 舵角推定部の構成例を示すブロック図である。 4輪推定舵角の推定を説明するための図である。 舵角推定を説明するための模式図である。 舵角推定演算部の重み付け部の構成例を示すブロック図である。 補正ゲイン演算部の構成例を示すブロック図である。 車両スリップ判定部の動作を説明するための模式図である。 車両スリップ判定部の構成例を示すブロック図である。 車両スリップ判定の動作例を示す特性図である。 駆動輪スリップ判定部の動作を説明するための模式図である。 駆動輪スリップ判定部の構成例を示すブロック図である。 ハンドル戻し制御部の構成例を示すブロック図である。 舵角感応テーブルの一例を示す特性図である。 車速感応テーブルの一例を示す特性図である。 操舵角速度感応テーブルの一例を示す特性図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 舵角推定演算部の動作例を示すフローチャートである。 補正ゲイン演算部の動作例を示すフローチャートである。 ハンドル戻し制御部の動作例を示すフローチャートである。
本発明は、前輪左右車輪速より前輪推定舵角を算出し、後輪左右車輪速より後輪推定舵角を算出し、前輪推定舵角と後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出すると共に、前輪推定舵角と後輪推定舵角、4輪車輪速を用いて4輪推定舵角の確からしさを補正又は4輪推定舵角を用いた制御の出力を補正することで、舵角センサを必要とせず、不正出力を防止するようにしている。
また、上記構成をハンドル戻し(アクティブリターン)制御に適用している。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態では、本発明をハンドル戻し制御に適用した例を説明する。
図4は本発明の構成例を図3に対応させて示しており、車速Vel、4輪車輪速(前輪左右車輪速、後輪左右車輪速)Vw及びモータ角速度推定値ωmを入力し、4輪推定舵角θest及び補正ゲインCGを演算する舵角推定部100と、車速Vel、モータ角速度推定値ωm、4輪推定舵角θest及び補正ゲインCGを入力し、ハンドル戻し制御値HRCを演算して出力するハンドル戻し制御部150と、電流指令値Iref1にハンドル戻し制御値HRCを加算して補正する加算部160とが設けられている。
舵角推定部100は図5に示すように、車速Vel、4輪車輪速Vw及びモータ角速度推定値ωmを入力し、4輪推定舵角θest、前輪推定舵角θf及び後輪推定舵角θrを演算して出力する舵角推定演算部110と、4輪車輪速Vw、前輪推定舵角θf及び後輪推定舵角θrを入力し、補正ゲインCGを演算する補正ゲイン演算部120とで構成されている。
舵角推定演算部110は図6(A)、(B)、(C)に示すように、前輪車輪速と操舵角θの関係式より前輪推定舵角θfを、後輪車輪速と操舵角θの関係式より後輪推定舵角θrを求める。
舵角推定演算部110にて4輪車輪速Vwから前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θr、4輪推定舵角θestを演算するが、前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの算出については、例えば特許第4167959号公報に開示されている公知の手法を用いる。図7に示すように、4輪fl,fr,rl,rrの各旋回半径をRfl,Rfr,Rrl,Rrrとし、前輪fl,frの舵角をそれぞれαl ,αr とし、車両の車軸距離をLとし、車幅をEとする。また、前輪車軸中央の旋回半径をRfとし、後輪車軸中央の旋回半径をRrとする。そして、各車輪fl,fr,rl,rrの車輪速(車輪角速度)として左前輪をωfl 、右前輪をωfr 、左後輪をωrl 、右後輪をωrr とすると、車体中心の舵角αと各車輪速ωfl ,ωfr ,ωrl,ωrr は、下記数1及び数2のような関係を持つ。

なお、4輪推定舵角θestについては、下記数3のように前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの平均値を用いることで、車輪速外乱による誤推定に対するロバスト性を高めることができる。
或いは上記平均値の他に、4輪推定舵角θestは、車速Velに応じて前輪推定舵角θfの前輪重みXと後輪推定舵角θrの後輪重みYを変更し、重み付けされた前輪推定舵角θf及び後輪推定舵角θrの平均値を算出することも可能である。この場合の数式は下記数4となる。
前輪推定舵角θfの前輪重みXと後輪推定舵角θrの後輪重みYを、それぞれ車速Velに応じて変化させる場合の舵角推定演算部110内の重み付け部の構成は、例えば図8に示すようになる。即ち、車速Velに感応して車速感応テーブル111から前輪推定舵角の前輪重みX及び後輪推定舵角の後輪重みYが、“X+Y=1.0”の関係をもって出力される。後輪推定舵角の後輪重みYは乗算部112で後輪推定舵角θrと乗算され、前輪推定舵角の前輪重みXは乗算部113で前輪推定舵角θfと乗算される。乗算部112及び113の各乗算結果は加算部114で加算され、加算値が4輪推定舵角θestとして出力される。
車速感応テーブル111は例えば、低車速においてはX=0.8、Y=0.2と設定し、高車速においては旋回走行時に前輪がハーフスリップ状態となり、推定精度が低下するため、X=0.2、Y=0.8のように後輪推定舵角θrの後輪重みYを増加させる。
なお、図8では前輪重みX及び後輪重みYは線形に変化しているが、非線形に変化しても良い。また、図8では車速に基づいて前輪重みX及び後輪重みYを変化させているが、操舵角速度や操舵トルクに応じて変化させるようにしても良い。
補正ゲイン演算部120は、前輪推定舵角θf、後輪推定舵角θr及び4輪車輪速Vwを用いて車両スリップ及び駆動輪スリップを判定し、4輪推定舵角θestの確からしさを補正するため、補正ゲインCGを演算する。補正ゲイン演算部は図9に示すように、車両スリップ判定部121及び駆動輪スリップ判定部122で構成され、それぞれから算出された車両スリップゲインWSG及び駆動輪スリップゲインDWGを乗算部123で乗算し、乗算結果を補正ゲインCGとして出力する演算を行う。
車両スリップ判定部121は、グリップ走行時には図10(A)に示すように前輪推定舵角θf≒後輪推定舵角θrとなり、車両がスリップ状態では、図10(B)に示すように4輪いずれかの車輪速がスリップし、前輪推定舵角θf≠後輪推定舵角θrと差が発生する特性を用いて、車両スリップを判定する。また、車両スリップ判定部121は図11に示すように、前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの差の絶対値に応じて徐変量算出部121−1で車両スリップゲイン用徐変量VHJを算出し、車両スリップゲイン用徐変量VHJを出力制限付積算部121−2を経て車両スリップゲインWSGを増減する。前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの差が大きい場合は急激に車両スリップゲインWSGを低下させ、前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの差が小さい場合は徐々に車両スリップゲインWSGを増加させる。
上記車両スリップゲインWSGの算出は、車両が雪道のカーブでスリップした場合(前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの差が大きい状態)は、急激に車両スリップゲインWSGを低下させ、直線走行になり、グリップ状態(前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの差が小さい状態)になった場合は、徐々に車両スリップゲインWSGを増加させることを特徴としている。
また、車両スリップゲイン用徐変量は図12に示すように、車速に応じて変化させる。低速ではスリップが発生しにくいため、|前輪推定舵角θf−後輪推定舵角θr|と比較する閾値を大きくし、高速ではスリップが発生しやすいため、|前輪推定舵角θf−後輪推定舵角θr|と比較する閾値を小さくする。4輪推定舵角を使用する制御機能によって上記設定は変更される。高速では|前輪推定舵角θf−後輪推定舵角θr|と比較する閾値を大きくする可能性もある。
一方、駆動輪スリップ判定部122は、駆動輪グリップ走行時に図13(A)に示すように前輪車輪速Wf≒後輪車輪速Wrとなり、駆動輪がスリップ状態では、図13(B)に示すように前輪又は後輪等の駆動輪がスリップし、前輪車輪速Wf≠後輪車輪速Wrのように差が発生する特性を用いて駆動輪スリップを判定する。前輪左右車輪速WFL及びWFR、後輪左右車輪速WRL及びWRRの関係から、前輪車輪速Wfは下記数5で、後輪車輪速Wrは下記数6で求めることができる。
また、駆動輪スリップ判定部122は図14に示すように、前輪車輪速Wfと後輪車輪速Wrの差に応じて徐変量算出部122−1で駆動輪スリップゲイン用徐変量VHDを算出し、駆動輪スリップゲイン用徐変量VHDを出力制限付積算部122−2を経て駆動輪スリップゲインDWGを増減する。前輪車輪速Wfと後輪車輪速Wrの差が大きい場合は急激に駆動輪スリップゲインDWGを低下させ、前輪車輪速Wfと後輪車輪速Wrの差が小さい場合は徐々に駆動輪スリップゲインDWGを増加させる。
上記駆動輪スリップゲインDWGの算出は、車両が雪道で急発進した場合(前輪車輪速Wfと後輪車輪速Wrの差が大きい状態)は、急激に駆動輪スリップゲインDWGを低下させ、グリップ状態(前輪車輪速Wfと後輪車輪速Wrの差が小さい状態)は、徐々に駆動輪スリップゲインDWGを増加させる。
車両スリップゲインWSG、駆動輪スリップゲインDWG共に定数設定により、各ゲインの急激な変化〜緩やかな変化を調整することが可能であり、4輪推定舵角θest及び4輪推定舵角θestを用いた制御出力を補正する時の応答性を調整することが可能となる。
ハンドル戻し制御部150は、4輪推定舵角θestと補正ゲインCGより、ハンドル戻し(アクティブリターン)制御値HRCを演算すると共に、車両スリップ及び駆動輪スリップ時はハンドル戻し(アクティブリターン)制御値HRCを制限する。4輪推定舵角θestに基づいてハンドル戻し制御値HRCを演算するため、車両スリップ又は駆動輪スリップ時は、誤推定した4輪推定舵角θestによって意図しないハンドル戻し制御値HRCを不正出力する。車両スリップ又は駆動輪スリップ発生時は補正ゲインCGが低下し、上記不正出力を制限することが可能となる。
ハンドル戻し制御部150の構成例は図15であり、4輪推定舵角θestは図16に示すような特性を有する舵角感応テーブル151に入力され、舵角感応テーブル151から出力される舵角θ1は乗算部154に入力される。舵角感応テーブル151の特性は図16に示すように、4輪推定舵角θestの絶対値に対して、4輪推定舵角θestaから次第に大きくなり、4輪推定舵角θmでピークとなり、以後次第に小さくなり、4輪推定舵角θestb以降で0となる。また、車速Velは図17に示すような特性を有する車速感応テーブル152に入力され、車速感応テーブル152の出力Vel1は乗算部154に入力され、モータ角速度推定値ωmは図18に示すような特性を有する操舵角速度感応テーブル153に入力され、操舵角速度感応テーブル153の出力ωm1は乗算部155に入力される。
車速感応テーブル152は図17に示されるように、例えば低速の車速Velaから急激に非線形増加し、所定ピーク以降は徐々に減少する特性である。また、操舵角速度感応テーブル153は図18に示されるように、モータ角速度推定値ωmの絶対値に対して、モータ角速度推定値ωmaから徐々に非線形増加する特性となっている。
乗算部154では出力θ1及びVel1が乗算され、その乗算結果θ2が乗算部155に入力され、乗算部155で出力ωm1と乗算され、その乗算結果である基本制御値HRaが乗算部156に入力されて補正ゲインCGと乗算される。乗算部156で得られる基本制御値HRbは最大値の出力制限を行う出力制限処理部157に入力され、出力制限されたハンドル戻し制御値HRCが出力される。
このような構成において、先ず全体の動作例を、図19のフローチャート及び図4の構成例を参照して説明する。
舵角推定部100に、車速Velが入力され(ステップS1)、4輪車輪速Vwが入力され(ステップS2)、モータ角速度推定値ωmが入力される(ステップS3)。これらの入力の順番は適宜変更可能である。舵角推定部100は、入力された車速Vel、4輪車輪速Vw及びモータ角速度推定値ωmに基づいて、前輪推定舵角θf及び後輪推定舵角θrを演算すると共に、4輪推定舵角θestを演算して出力する(ステップS10)。舵角推定部100は、また補正ゲインCGを演算して出力する(ステップS30)。4輪推定舵角θest及び補正ゲインCGはハンドル戻し制御部150に入力され、ハンドル戻し制御部150は4輪推定舵角θestに基づいてハンドル戻し制御値を演算し(ステップS50)、補正ゲインCGに基づいてハンドル戻し制御値を補正する(ステップS70)。ハンドル戻し制御値HRCは加算部160で電流指令値Iref1に加算される。
次に、舵角推定演算部110において、前後輪推定舵角θf及びθrに前輪重みX及び後輪重みYを付ける重み付け部の動作例を、図20のフローチャート及び図8の構成例を参照して説明する。
舵角推定演算部110では先ず前輪推定舵角θfが演算され(ステップS11)、後輪推定舵角θrが演算される(ステップS12)。この順番は逆であっても良い。重み付け部の車速感応テーブル111には車速Velが入力され(ステップS13)、車速感応テーブル111は車速Velに応じた前輪重みXを算出すると共に(ステップS14)、後輪重みYを算出する(ステップS15)。前輪重みXは乗算部113に入力され、前輪推定舵角θfと乗算され(ステップS16)、乗算結果θf・Xが加算部114に加算される。また、後輪重みYは乗算部112に入力され、後輪推定舵角θrと乗算され(ステップS17)、乗算結果θr・Yが加算部114に加算される。加算部114では各乗算結果θf・X及びθr・Yを加算し、加算結果である4輪推定舵角θestを出力する(ステップS18)。
なお、前輪重みX及び後輪重みYの算出順序、乗算部112及び113における乗算順序は適宜変更可能である。
次に、補正ゲイン演算部110の動作例を、図21のフローチャート及び図9、図11、図14の構成例を参照して説明する。
補正ゲイン演算部120内の車両スリップ判定部121には前輪推定舵角θfが入力されると共に(ステップS31)、後輪推定舵角θrが入力される(ステップS32)。車両スリップ判定部121は徐変量演算部121−1において、前輪推定舵角θfと後輪推定舵角θrの差の絶対値に応じた車両スリップゲイン用徐変量VHJを演算し(ステップS33)、出力制限付積算部121−2で制限付の積算処理を行って車両スリップゲインWSGを出力する(ステップS34)。
補正ゲイン演算部120内の駆動輪スリップ判定部122には4輪車輪速Vwが入力され(ステップS40)、4輪車輪速Vwに基づいて前輪車輪速Wfが演算されると共に(ステップS41)、後輪車輪速Wrが演算される(ステップS42)。駆動輪スリップ判定部122は徐変量演算部122−1において、前輪車輪速Wfと後輪車輪速Wrの差の絶対値に応じた駆動輪スリップゲイン用徐変量VHDを演算し(ステップS43)、出力制限付積算部122−2で制限付の積算処理を行って駆動輪スリップゲインDWGを出力する(ステップS44)。
車両スリップゲインWSG及び駆動輪スリップゲインDWGは乗算部123に入力され、乗算部123の乗算結果を補正ゲインCGとして出力する(ステップS45)。
次に、ハンドル戻し制御部150の動作例を、図22のフローチャート及び図15の構成例を参照して説明する。
先ず4輪推定舵角θestが舵角感応テーブル151に入力され(ステップS51)、舵角感応テーブル151は4輪推定舵角θestに応じた舵角θ1を出力する(ステップS52)。また、車速Velは車速感応テーブル152に入力され(ステップS53)、車速感応テーブル152は車速Velに応じた出力Vel1を出力し(ステップS54)、乗算部154で舵角θ1と乗算される(ステップS55)。更に、モータ角速度推定値ωmは操舵角速度感応テーブル153に入力され(ステップS56)、操舵角速度感応テーブル153はモータ角速度推定値ωmに応じた角速度ωm1を出力する(ステップS57)。角速度ωm1は乗算部155に入力され、乗算部154の乗算結果θ2と乗算され(ステップS58)、乗算結果である基本制御値HRaが乗算部156に入力される。
その後、補正ゲイン演算部120で演算された補正ゲインCGは乗算部156に入力され(ステップS60)、基本制御値HRaと乗算される(ステップS61)。乗算部156の乗算結果である基本制御値HRbは、出力制限処理部157に入力されて最大値を制限されたハンドル戻し制御値HRCを出力し(ステップS62)、ハンドル戻し制御値HRCが加算部160に入力される。
なお、上述ではハンドル戻し(アクティブリターン)制御を例に挙げて説明したが、4輪推定舵角を用いる他の制御(車線逸脱を防止するレーンキープアシスト、舵角の方向にライトを向けるアクティブコーナーランプなど)にも適用可能である。
1 ハンドル(ステアリングホイール)
2 コラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)
10 トルクセンサ
12 車速センサ
13 バッテリ
20 モータ
31 電流指令値演算部
32 ハンドル戻し制御部
33 電流制限部
35 電流制御部
36 PWM制御部
37 インバータ
100 舵角推定部
110 舵角推定演算部
111 車速感応テーブル
120 補正ゲイン演算部
121 車両スリップ判定部
122 駆動輪スリップ判定部
150 ハンドル戻し(アクティブリターン)制御部
151 舵角感応テーブル
152 車速感応テーブル
153 操舵角速度感応テーブル

Claims (8)

  1. ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構にアシストトルクを付与するモータと、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御部とを備えた電動パワーステアリング装置において、
    操舵角を入力とする制御機能を備え、
    4輪車輪速より前輪推定舵角及び後輪推定舵角を算出し、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出する舵角推定演算部と、
    前記4輪車輪速、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて、前記4輪推定舵角或いは前記4輪推定舵角を用いた制御の出力を補正する補正ゲインを演算する補正ゲイン演算部と、
    を備え、
    前記補正ゲイン演算部が、
    前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて車両スリップゲインを出力する車両スリップ判定部と、前記4輪車輪速に基づいて駆動輪スリップゲインを出力する駆動輪スリップ判定部と、前記車両スリップゲイン及び前記駆動輪スリップゲインを乗算して前記補正ゲインを出力する乗算部とで構成されており、
    前記4輪推定舵角を操舵角制御に使用することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記車両スリップ判定部は、
    前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角の差の絶対値に応じて車両スリップゲイン用徐変量を決定し、前記車両スリップゲイン用徐変量で徐変して前記車両スリップゲインを出力するようになっている請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記車両スリップゲイン用徐変量を車速に応じて変えるようになっている請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記駆動輪スリップ判定部は、
    前記4輪車輪速に基づく前輪車輪速及び後輪車輪速の差の絶対値に応じて駆動輪スリップゲイン用徐変量を決定し、前記駆動輪スリップゲイン用徐変量で徐変して前記駆動輪スリップゲインを出力するようになっている請求項3乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記舵角推定演算部が、
    車速又は操舵角速度又は前記操舵トルクに応じて前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角の重み付けを変更して算出する重み付け部を具備している請求項3乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記重み付け部が、
    前記車速又は前記操舵角速度又は前記操舵トルクに応じて前輪重みX及び後輪重みYを出力する感応テーブルと、前記前輪推定舵角及び前記前輪重みXを乗算する第1乗算部と、前記後輪推定舵角及び前記後輪重みYを乗算する第2乗算部と、前記第1乗算部及び第2乗算部の各乗算結果を加算して前記4輪推定舵角を出力する加算部とで構成されている請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクに基づいて電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記ステアリング機構にアシストトルクを付与するモータと、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御部とを備えた電動パワーステアリング装置において、
    4輪車輪速より前輪推定舵角及び後輪推定舵角を算出し、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角を用いて4輪推定舵角を算出する舵角推定演算部と、
    前記4輪車輪速、前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて不正出力を補正する補正ゲインを演算する補正ゲイン演算部と、
    前記4輪車輪速、前記補正ゲイン、車速及びモータ角速度推定値に基づいてハンドル戻し制御値を演算するハンドル戻し制御部と、
    を備え、
    前記補正ゲイン演算部が、
    前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角に基づいて車両スリップゲインを出力する車両スリップ判定部と、前記4輪車輪速に基づいて駆動輪スリップゲインを出力する駆動輪スリップ判定部と、前記車両スリップゲイン及び前記駆動輪スリップゲインを乗算して前記補正ゲインを出力する乗算部とで構成されており、
    前記ハンドル戻し制御値により前記電流指令値を補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  8. 前記舵角推定演算部が、
    前記車速又は操舵角速度又は前記操舵トルクに応じて前記前輪推定舵角及び前記後輪推定舵角の重み付けを変更して算出する重み付け部を具備している請求項10に記載の電動パワーステアリング装置。
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