JP4969188B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4969188B2
JP4969188B2 JP2006249790A JP2006249790A JP4969188B2 JP 4969188 B2 JP4969188 B2 JP 4969188B2 JP 2006249790 A JP2006249790 A JP 2006249790A JP 2006249790 A JP2006249790 A JP 2006249790A JP 4969188 B2 JP4969188 B2 JP 4969188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field
command value
motor
steering
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006249790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008068769A (ja
Inventor
教定 薮口
真一 鞍谷
真充 ▲濱▼▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Mobility Corp
Original Assignee
Omron Automotive Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Automotive Electronics Co Ltd filed Critical Omron Automotive Electronics Co Ltd
Priority to JP2006249790A priority Critical patent/JP4969188B2/ja
Priority to EP07112212A priority patent/EP1900605B1/en
Priority to AT07112212T priority patent/ATE544655T1/de
Priority to US11/895,130 priority patent/US7831356B2/en
Priority to CN2007101496254A priority patent/CN101143597B/zh
Publication of JP2008068769A publication Critical patent/JP2008068769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4969188B2 publication Critical patent/JP4969188B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/02Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載される電動パワーステアリング制御装置に関し、特に、モータ出力を向上させるための弱め界磁制御の技術に関するものである。
電動パワーステアリング装置は、運転者が車両のステアリングホイールを操舵する際に、電動式モータによってアシスト力(操舵補助力)を与えるものである。図11は、電動パワーステアリング装置の一例を示すシステム構成図である。図において、14はアシスト力を発生させる電動式のモータであって、例えばブラシレスモータが用いられる。13はモータ14に流れる電流を検出する電流センサ、15はモータ14の回転角を検出する角度センサである。20は車両の運転席に設けられているステアリングホイール(以下、「ハンドル」という。)、21はハンドル20に一端が連結されたシャフト、22は操舵時にシャフト21に加わるトルクを検出するトルクセンサ、23はシャフト21の他端に連結されたギヤ機構である。25はハンドル20の操舵力およびモータ14のアシスト力をギヤ機構23を介して車輪26へ伝達する伝達機構である。28は車両の走行速度を検出する車速センサである。29はモータ14を駆動するための電源電圧を供給するバッテリ、30はバッテリ29の電圧を昇圧する昇圧回路、31はモータ14の制御を行う電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)からなるコントローラである。
ハンドル20が操舵されると、操舵によりシャフト21に発生したトルクがトルクセンサ22により検出され、このトルク値と、車速センサ28によって検出された車速値とに基づいて、モータ14に流すべき電流の指令値がコントローラ31で算出される。そして、この電流指令値に基づいて、コントローラ31に内蔵されているモータ駆動回路からモータ14に電流が供給され、モータ14が回転してハンドル20の操舵に対するアシスト力が発生する。モータ14に流れる電流は電流センサ13で検出され、モータ14の回転角は角度センサ15で検出され、それぞれの検出値がコントローラ31に入力される。コントローラ31は、モータ14に流れる電流の値が指令値となるようにフィードバック制御を行う。
図12は、電動パワーステアリング装置におけるモータの一般的な特性を示すグラフである。図からわかるように、モータの回転数とトルクとは相反する関係にあり、回転数が増大するとトルクは減少し、回転数が減少するとトルクは増大する。トルクが減少するとアシスト力が不足してハンドル操作が重くなり、回転数が減少すると操舵追従性が悪くなり、いずれの場合も操作フィーリングが低下する。
ところで、モータに要求される出力特性は、車両の走行状態により異なる。例えば、車両が通常に走行している状態では、車輪と路面との間の摩擦力が小さいことから、ステアリング操作に対してそれほど大きなアシスト力は要求されないが、車両が停止している場合は、車輪と路面との間の摩擦力が大きいことから、ステアリング操作に対して大きなアシスト力が要求される。
図12のような特性を持つモータでは、車両の停止中にステアリング操作(いわゆる据切り)を行った場合、モータ回転数Nbに対して操舵のアシストに必要なトルクがTaであるとすると、Tbのトルクしか得られないため、モータ出力が不足して必要なアシスト力が得られず、ハンドル操作が重くなる。車両が極めてゆっくりと走行している場合についても、同様のことがいえる。一方、車両の通常走行状態においてステアリング操作を行った場合、トルクTbに対して操舵追従性を確保するのに必要な回転数をNaとすると、Nbの回転数しか得られないため、モータ出力が不足して操舵追従性が悪くなる。
そこで、この対策として、トルクの小さい領域でモータの界磁を弱める、いわゆる弱め界磁制御を行うことが従来から提案されている(例えば、下記の特許文献1〜4参照)。図13は、弱め界磁制御を行った場合のモータ特性の例を示している。弱め界磁制御においては、界磁電流の制御によりモータの界磁磁束を弱めて逆起電力を小さくすることで、モータ出力を上げるようにしている。この結果、図13に示すように、弱め界磁制御を行った領域において、回転数が同じ(Nb)であればトルクが大きくなり(Tb→Ta)、トルクが同じ(Tb)であれば回転数が大きくなる(Nb→Na)。したがって、車両の停止中に操舵を行った場合は、必要なトルクTaを得てアシスト力を確保することができ、車両の走行中に操舵を行った場合は、必要な回転数Naを得て操作追従性を確保することができる。
特開2002−145096号公報 特開2003−40128号公報 特開2004−40883号公報 特開2005−145342号公報
しかしながら、弱め界磁制御を行った場合、実際には弱め界磁領域の特性が図13のような線形とはならず、図14で示したような非線形の特性となる。このように、弱め界磁制御によってモータの特性が非線形になると、リニアな制御ができなくなって指令値どおりのモータ出力が得られなくなるため、走行中の操舵における操作フィーリングが悪くなる。
本発明は、上述した課題を解決するものであって、その目的とするところは、走行中に操舵を行った場合の操作フィーリングを維持しつつ、停止時または低速走行時の操舵に対して必要なアシスト力を確保できる電動パワーステアリング制御装置を提供することにある。
本発明では、ステアリングホイールの操舵に対してアシスト力を与えるモータを制御する電動パワーステアリング制御装置において、ステアリングホイールの操舵トルクに基づいて、モータに流すトルク電流の指令値を算出する指令値算出手段と、モータにおける界磁の強さを制御する界磁制御手段と、指令値算出手段および界磁制御手段の出力に基づいてモータを駆動するモータ駆動手段とが設けられる。そして、界磁制御手段は、車速が所定値未満の場合にモータの界磁を弱める弱め界磁制御を行い、車速が所定値以上の場合は弱め界磁制御を行わないようにしている。
このようにすると、車速が所定値未満の場合にのみ弱め界磁制御が行われ、車速が所定値以上の場合は弱め界磁制御が行われないので、車両の走行中の操舵に対してモータ特性は線形が維持され、指令値どおりのモータ出力が得られる。このため、走行中に操舵をしたときの操作フィーリングが悪くなるのを回避することができる。一方、車両の停止時や低速走行時には弱め界磁制御が働き、必要なトルクが得られるので、アシスト力を確保することができる。
本発明において、指令値算出手段は、ステアリングホイールの操舵トルクに基づいて当該トルクに応じたアシスト量を算出するとともに、操舵トルクの微分値を算出し、アシスト量と微分値とを加算してトルク電流指令値として出力するように構成することができる。この場合、界磁制御手段は、車速が所定値未満であれば、指令値算出手段から出力されるトルク電流指令値とモータの回転数とに基づいて、弱め界磁制御を行うための弱め界磁指令値を出力する。また、車速が所定値以上であれば、弱め界磁指令値を出力しない。
また、本発明において、界磁制御手段は、車速が所定値未満か否かを判別する判別手段と、指令値算出手段で算出されたトルク電流指令値およびモータの回転数に基づいて、弱め界磁制御を行うための弱め界磁指令値を演算する演算手段と、判別手段で車速が所定値未満と判別されたときは、演算手段で演算された弱め界磁指令値を出力し、判別手段で車速が所定値以上と判別されたときは、演算手段で演算された弱め界磁指令値を出力しないように出力を切り換える出力切換手段とを備えたものとして構成することができる。
本発明によれば、車速が所定値未満の場合にのみ弱め界磁制御を行うようにしたので、走行中に操舵を行った場合の操作フィーリングを良好に維持できるとともに、停止時または低速走行時の操舵に対して必要なアシスト力を確保することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置のブロック図である。ここでは、本発明に関連する部分のみを図示してある。モータ14を除く各ブロックによって電動パワーステアリング制御装置が構成される。なお、全体のシステム構成は図11に示したものと同じであるので、以下では図11を本発明の実施形態として引用する。
1は、操舵のアシストに必要なアシスト量を算出するアシスト量算出部であって、アシスト量テーブル2aを備えている。このアシスト量テーブル2aは、図2に示すように、トルクに対するアシスト量を、車速S1,S2,S3をパラメータとして予め記憶したものである。アシスト量算出部1では、トルクセンサ22(図11)で検出されたハンドル20の操舵トルクTと、車速センサ28(図11)で検出された車速Sとに基づき、アシスト量テーブル2aを参照して、操舵トルクTに応じたアシスト量Aを算出する。3は、操舵トルクTの微分値(トルクの時間的変化率)を算出する微分回路、4は、アシスト量算出部1で算出されたアシスト量Aと、微分回路3で算出された操舵トルクTの微分値とを加算する演算器である。演算器4は、上記加算結果をトルク電流指令値Iとして出力する。トルク電流指令値Iは、
I=A+(dT/dt) …(1)
となる。
5は、モータ14における界磁の強さを制御して、所定の場合に界磁を弱める制御を行う弱め界磁制御部である。この弱め界磁制御部5については、後で詳しく説明する。6は、演算器4の出力であるトルク電流指令値Iと、後述の3相/2相変換部17からフィードバックされるq軸電流Iqとの偏差を演算する演算器である。7は弱め界磁制御部5から出力される弱め界磁指令値Imと、3相/2相変換部17からフィードバックされるd軸電流Idとの偏差を演算する演算器である。8は演算器6で算出された偏差に応じたq軸電圧指令値Vq’を生成する比例積分回路、9は演算器7で算出された偏差に応じたd軸電圧指令値Vd’を生成する比例積分回路である。10は、q軸の操作量がd軸の制御量に干渉し、d軸の操作量がq軸の制御量に干渉するのを排除するための非干渉制御部であって、補正されたq軸電圧指令値Vqおよび補正されたd軸電圧指令値Vdを出力する。Vq,Vdは次式により算出される。
Vq=Vq’+ ω・(φ+L・Id)
Vd=Vd’− ω・L・Iq
ここで、ωはモータ回転数、φは電機子巻線鎖交磁束、Lは巻線のインダクタンスである。
11は、2相/3相変換部であって、q軸電圧指令値Vqおよびd軸電圧指令値Vdを、3相の電圧指令値Vu,Vv,Vwに変換する。Vu,Vv,Vwはそれぞれ次式により算出される。
Figure 0004969188
ここで、θは後述の角度・回転数算出部16で算出されたモータ14の回転角である。
12は、PWM(Pulse Width
Modulation)駆動部であって、2相/3相変換部11から出力される電圧指令値Vu,Vv,Vwに基づいて、各相ごとに所定のデユーティをもったPWM電圧を生成し、これをモータ14へ供給する。13は、モータ14の各相に流れる電流Iu,Iv,Iwを検出するための電流センサである。15は、モータ14の回転角を検出するための角度センサである。角度センサ15としては、ホールIC、レゾルバ、ロータリエンコーダ等が用いられる。16は、角度センサ15の出力に基づいて、モータ14の回転角θと回転数ωを算出する角度・回転数算出部である。
17は、3相/2相変換部であって、電流センサ13で検出された各相電流Iu,Iv,Iwを、2相のd軸電流Idおよびq軸電流Iqに変換する。Id,Iqはそれぞれ次式により算出される。
Figure 0004969188
角度・回転数算出部16で算出された回転角θは、2相/3相変換部11に与えられるとともに、3相/2相変換部17に与えられる。また、角度・回転数算出部16で算出された回転数ωは、弱め界磁制御部5に与えられるとともに、非干渉制御部10にも与えられる。3相/2相変換部17から出力されるd軸電流Idは、前述のように演算器7に与えられるとともに、非干渉制御部10にも与えられる。3相/2相変換部17から出力されるq軸電流Iqは、前述のように演算器6に与えられるとともに、非干渉制御部10にも与えられる。
以上において、アシスト量算出部1、微分回路3および演算器4は、本発明における指令値算出手段の一実施形態を構成し、弱め界磁制御部5は本発明における界磁制御手段の一実施形態を構成し、PWM駆動部12は本発明におけるモータ駆動手段の一実施形態を構成する。また、図1のブロック1〜12、16、17は、図11におけるコントローラ31を構成する。
図3は、弱め界磁制御部5の具体的構成を示すブロック図である。51は、モータ14の回転数ωに応じたゲインを算出するゲイン算出部である。このゲイン算出部51は、図4で示すようなゲインテーブルを備えていて、角度・回転数算出部16で算出された回転数ωに基づき、ゲインテーブルを参照して、回転数ωに応じたゲインGを算出する。ゲインテーブルにおけるゲイン値は、弱め界磁指令値が最適になるように実験で求められる。52は、演算器4から出力される前記(1)式のトルク電流指令値Iと、ゲイン算出部51で算出されたゲインGとを乗算し、この乗算結果を弱め界磁指令値Imとして出力する乗算器である。したがって、弱め界磁指令値Imは、
Im=G・I= G・{A+(dT/dt)} …(2)
となる。
53は、車速センサ28(図11)から入力される車速Sが閾値未満か否かを判別し、その判別結果に応じてON/OFF信号を出力する判別部である。この判別部53は、図5に示すように、車速Sが閾値Sx未満であればON信号を出力し、車速Sが閾値Sx以上であればOFF信号を出力する。閾値Sxは、所定の値としてあらかじめ判別部53に記憶されている。54は、判別部53からのON/OFF信号に基づいて、弱め界磁制御部5の出力を切り換える切換部である。切換部54は、判別部53からON信号が与えられるとスイッチZをON側に切り換え、判別部53からOFF信号が与えられるとスイッチZをOFF側に切り換える。スイッチZのON側は乗算器52に接続されており、スイッチZのOFF側は接地されている。
以上において、ゲイン算出部51および乗算器52は本発明における演算手段の一実施形態を構成し、判別部53は本発明における判別手段の一実施形態を構成し、切換部54は本発明における出力切換手段の一実施形態を構成する。
車速Sが閾値Sx未満の場合(S<Sx)は、図6に示すように、判別部53からON信号が出力され、切換部54のスイッチZがON側に切り換わるので、弱め界磁制御部5からは、乗算器52の出力、すなわち前記(2)式で算出された弱め界磁指令値Imが出力される。これに対して、車速Sが閾値Sx以上の場合(Sx≦S)は、図7に示すように、判別部53からOFF信号が出力され、切換部54のスイッチZがOFF側に切り換わるので、弱め界磁制御部5からは弱め界磁指令値Imが出力されず、出力値は0となる。このようにして、弱め界磁制御部5は、車速Sが閾値Sx未満の場合にのみ、弱め界磁制御を行うための弱め界磁指令値Imを出力する。
弱め界磁制御部5から出力される弱め界磁指令値Imは、図1の演算器7へ与えられてd軸電流Idとの偏差が演算される。また、これと並行して、トルク電流指令値Iは、演算器6へ与えられてq軸電流Iqとの偏差が演算される。ここで、3相電流Iu,Iv,Iwを2相に変換して得られるd軸電流Idはモータ14の界磁電流に相当し、q軸電流Iqはモータ14のトルク電流に相当する。これらの偏差は比例積分回路8,9へ入力され、それぞれの偏差が無くなるように、すなわちq軸電流Iqがトルク電流指令値Iと等しくなり、d軸電流Idが弱め界磁指令値Imと等しくなるように、フィードバック制御が行われる。なお、比例積分回路8,9より後段の回路に関しては、前掲の特許文献2や特許文献3にも記載されているように公知であり、本発明の特徴とするところでもないので、個々の回路についての詳細な説明は省略する。
車両が停止している場合は、車速Sが閾値Sx未満となって、弱め界磁制御部5は図6の状態となる。したがって、弱め界磁制御部5から出力される弱め界磁指令値Imに基づき、モータ14にd軸電流Idが流れて界磁が弱められるように制御が行われる結果、モータ14は、図8(a)の実線に示すように、弱め界磁制御が働いた特性、すなわちトルクの小さい領域でモータ出力が向上する特性を示す。このため、図13で説明したのと同様の考え方により、弱め界磁制御を行わない場合(破線)に比べて、トルクを大きく確保することができる(Tb<Ta)。なお、図8(a)では、弱め界磁制御が働く結果、モータ特性が非線形となるが、車両の停止時に操舵を行う場合は、走行時と異なり操作フィーリングはそれほど問題にならないので、非線形による弊害は少ない。以上は、車両が停止している場合であるが、車両がごく低速で走行している場合にも同様のことが当てはまる。
一方、車両が通常に走行している場合は、車速Sが閾値Sx以上となって、弱め界磁制御部5は図7の状態となる。すなわち、弱め界磁制御部5から弱め界磁指令値Imは出力されない。この結果、モータ14は、図8(b)の実線に示すように、弱め界磁制御が働かない特性を示す。このため、モータ特性が線形となり、トルク電流指令値Iに対応したトルク電流がモータ14に流れて指令値どおりのモータ出力が得られるため、良好な操作フィーリングを確保することができる。なお、図8(b)では、弱め界磁制御を行う場合に比べてモータ出力が減少するが、走行中は停止時ほど大きなアシスト用トルクを必要としないので、影響は小さい。
以上のように、上述した実施形態によれば、車速Sが閾値Sx未満の場合にのみ弱め界磁制御部5による弱め界磁制御が行われ、車速Sが閾値Sx以上の場合は弱め界磁制御部5による弱め界磁制御が行われないので、車両の走行中の操舵に対しては、図8(b)のようにモータ特性は線形が維持され、指令値どおりのモータ出力が得られる。このため、走行中に操舵をしたときの操作フィーリングが悪くなるのを回避することができる。一方、車両の停止時や低速走行時には弱め界磁制御が働き、図8(a)のように必要なトルクが得られるので、アシスト力を確保することができる。
図9は、本発明の他の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置のブロック図である。図9において、図1と同一部分には同一符号を付してある。図1の実施形態では、アシスト量算出部1が操舵トルクTと車速Sとに基づきアシスト量Aを算出するようにしたが、図9の実施形態では、アシスト量算出部1は操舵トルクTのみに基づいてアシスト量Aを算出するようになっている。このため、アシスト量算出部1に備わるアシスト量テーブル2bは、図10に示すように、車速をパラメータとせず、トルクに対する単一のアシスト量だけを記憶したものとなっている。その他については図1と同じであり、弱め界磁制御部5の構成および動作も、図3〜図7と同じである。
図9の実施形態においても、車速Sが閾値Sx未満の場合にのみ弱め界磁制御が行われるので、走行中の操舵に対して操作フィーリングを維持できるとともに、車両の停止時や低速走行時の操舵に対してアシスト力を確保することができる。
上述した実施形態では、弱め界磁制御部5における閾値Sxを、図5のように0<Sxに設定し、車両が停止している場合だけでなく、車両がごく低速で走行している場合にも弱め界磁制御が働くようにしたが、閾値SxはSx=0に設定してもよい。この場合は、車両が完全に停止している場合にのみ弱め界磁制御が働くことになる。
上述した実施形態では、電動パワーステアリング装置のモータ14としてブラシレスモータを用いた例を挙げたが、ブラシ付きモータなどの他のモータを用いることも可能である。また、上記実施形態においては、モータ駆動部としてPWM駆動部12を設け、モータ14をPWM信号により駆動する例を挙げたが、モータの駆動にはPWM以外の方式を用いてもよい。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置のブロック図である。 アシスト量テーブルを示す図である。 弱め界磁制御部の具体的構成を示すブロック図である。 ゲインテーブルを示す図である。 判別部の出力信号を示す図である。 弱め界磁制御部の動作を説明する図である。 弱め界磁制御部の動作を説明する図である。 モータの出力特性を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置のブロック図である。 アシスト量テーブルの他の例を示す図である。 電動パワーステアリング装置の一例を示すシステム構成図である。 電動パワーステアリング装置におけるモータの一般的な特性を示すグラフである。 弱め界磁制御を行った場合のモータ特性の例である。 弱め界磁制御によるモータ特性の非線形化を説明する図である。
符号の説明
1 アシスト量算出部
3 微分回路
4 演算器
5 弱め界磁制御部
12 PWM駆動部
14 モータ
20 ステアリングホイール(ハンドル)
51 ゲイン算出部
52 乗算器
53 判別部
54 切換部

Claims (3)

  1. ステアリングホイールの操舵に対してアシスト力を与えるモータを制御する電動パワーステアリング制御装置において、
    前記ステアリングホイールの操舵トルクに基づいて、前記モータに流すトルク電流の指令値を算出する指令値算出手段と、
    前記モータにおける界磁の強さを制御する界磁制御手段と、
    前記指令値算出手段および界磁制御手段の出力に基づいてモータを駆動するモータ駆動手段とを備え、
    前記界磁制御手段は、車速が所定値未満の場合に前記モータの界磁を弱める弱め界磁制御を行い、車速が所定値以上の場合は前記弱め界磁制御を行わないことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記指令値算出手段は、ステアリングホイールの操舵トルクに基づいて当該トルクに応じたアシスト量を算出するとともに、前記操舵トルクの微分値を算出し、前記アシスト量と微分値とを加算してトルク電流指令値として出力し、
    前記界磁制御手段は、車速が所定値未満の場合に、前記指令値算出手段から出力されるトルク電流指令値と前記モータの回転数とに基づいて、前記弱め界磁制御を行うための弱め界磁指令値を出力し、車速が所定値以上の場合に、前記弱め界磁指令値を出力しないことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記界磁制御手段は、
    車速が所定値未満か否かを判別する判別手段と、
    前記指令値算出手段で算出されたトルク電流指令値およびモータの回転数に基づいて、弱め界磁制御を行うための弱め界磁指令値を演算する演算手段と、
    前記判別手段で車速が所定値未満と判別されたときは、前記演算手段で演算された弱め界磁指令値を出力し、前記判別手段で車速が所定値以上と判別されたときは、前記演算手段で演算された弱め界磁指令値を出力しないように出力を切り換える出力切換手段と、
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
JP2006249790A 2006-09-14 2006-09-14 電動パワーステアリング制御装置 Active JP4969188B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249790A JP4969188B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 電動パワーステアリング制御装置
EP07112212A EP1900605B1 (en) 2006-09-14 2007-07-11 Electric power steering control apparatus
AT07112212T ATE544655T1 (de) 2006-09-14 2007-07-11 Steuervorrichtung für eine elektrische servolenkung
US11/895,130 US7831356B2 (en) 2006-09-14 2007-08-23 Electric power steering control apparatus
CN2007101496254A CN101143597B (zh) 2006-09-14 2007-09-10 电动动力转向控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006249790A JP4969188B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 電動パワーステアリング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008068769A JP2008068769A (ja) 2008-03-27
JP4969188B2 true JP4969188B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=38828505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006249790A Active JP4969188B2 (ja) 2006-09-14 2006-09-14 電動パワーステアリング制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7831356B2 (ja)
EP (1) EP1900605B1 (ja)
JP (1) JP4969188B2 (ja)
CN (1) CN101143597B (ja)
AT (1) ATE544655T1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006094594A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Nsk Ltd 車載用モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置及び電動ブレーキ装置
JP4452735B2 (ja) * 2007-09-05 2010-04-21 本田技研工業株式会社 昇圧コンバータの制御装置および制御方法
WO2010084623A1 (ja) * 2009-01-22 2010-07-29 トヨタ自動車株式会社 電動パワーステアリング装置
JP5212464B2 (ja) * 2009-03-25 2013-06-19 トヨタ自動車株式会社 電動パワーステアリング装置
KR101290879B1 (ko) * 2009-12-04 2013-07-29 주식회사 만도 각도 제어 방법, 각도 제어 장치 및 이를 이용한 자동 주차 시스템
JP5672936B2 (ja) 2010-10-18 2015-02-18 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP2012125048A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Denso Corp モータ駆動装置、及び、これを用いた電動パワーステアリング装置
US8489282B2 (en) * 2011-02-16 2013-07-16 Steering Solutions Ip Holding Corporation Electric power steering control methods and systems
JP5948843B2 (ja) * 2011-12-14 2016-07-06 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置
KR20130090987A (ko) * 2012-02-07 2013-08-16 주식회사 만도 전동식 조향 장치 및 그 제어방법
US10131378B2 (en) * 2015-02-25 2018-11-20 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus
JP6323395B2 (ja) * 2015-05-29 2018-05-16 トヨタ自動車株式会社 電動パワーステアリング装置
WO2018088456A1 (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
CN111082728A (zh) * 2019-12-11 2020-04-28 珠海格力电器股份有限公司 一种油泵电机低速满负荷启动的控制方法及控制系统
CN111845929A (zh) * 2020-06-22 2020-10-30 北汽福田汽车股份有限公司 一种车辆转向系统的转向扭矩调节方法和装置
JP7525345B2 (ja) * 2020-09-17 2024-07-30 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置
JP7060183B1 (ja) * 2020-10-21 2022-04-26 日本精工株式会社 制御装置及び電動パワーステアリング装置
EP4116176B1 (en) * 2021-04-02 2024-04-10 NSK Ltd. Steering control device and steering device
CN113452301B (zh) * 2021-05-26 2022-08-30 中车株洲电力机车研究所有限公司 直接转矩弱磁控制方法、装置、存储介质及电子设备

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63197778U (ja) * 1987-06-11 1988-12-20
US5740880A (en) * 1995-12-07 1998-04-21 Ford Global Technologies, Inc. Speed tracking of induced armature field in electric power assisted steering
JP4530521B2 (ja) * 2000-11-09 2010-08-25 カヤバ工業株式会社 電動パワーステアリング制御装置
JP3559258B2 (ja) * 2001-07-30 2004-08-25 三菱電機株式会社 ステアリング制御装置
JP3849979B2 (ja) 2002-07-02 2006-11-22 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP4405788B2 (ja) 2003-11-18 2010-01-27 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2006050709A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
ATE544655T1 (de) 2012-02-15
CN101143597A (zh) 2008-03-19
EP1900605B1 (en) 2012-02-08
JP2008068769A (ja) 2008-03-27
EP1900605A3 (en) 2010-09-01
EP1900605A2 (en) 2008-03-19
US20080066995A1 (en) 2008-03-20
US7831356B2 (en) 2010-11-09
CN101143597B (zh) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4969188B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
US7188702B2 (en) Electric power steering apparatus
US7813089B2 (en) Motor controller and electric power steering apparatus
JP4715919B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6445937B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2010092759A1 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP5018240B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2009123107A1 (ja) モータ制御装置および電動パワーステアリング装置
JP2007099066A (ja) 電動パワーステアリング装置
US11312409B2 (en) Steering control device
JP2008137486A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5263079B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5556219B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2011218878A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008230580A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5298822B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4645304B2 (ja) 電気式動力舵取装置
JP2011051410A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4622593B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5345433B2 (ja) 操舵制御装置
JP5028813B2 (ja) 電動パワーステアリング装置及びその制御装置
JP5880874B2 (ja) 車両の操舵制御装置
JP2008307913A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5176369B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007089287A (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090220

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250