JP5028813B2 - 電動パワーステアリング装置及びその制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や車両の操舵系にブラシレスDCモータの駆動によって操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置及びその制御装置に関し、特にコギングトルク補償値をd軸電流指令値に加算し、モータのコギングトルクを低減した高性能な電動パワーステアリング装置及びその制御装置に関する。
自動車や車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢(アシスト)する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を、減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助力)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図6に示して説明すると、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4A及び4B、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニションキー11からイグニションキー信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルク値Tと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて、アシストマップ等を用いてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(又はMPUやMCU)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと、図7のようになっている。
図7を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力される操舵トルクT及び車速センサ12からの車速Vは、操舵補助指令値演算部31に入力されて基本操舵補助指令値Iref1が演算される。演算された基本操舵補助指令値Iref1は操舵系の安定性を高めるための位相補償部32で位相補償され、位相補償された操舵補助指令値Iref2が加算部33に入力される。また、操舵トルクTは応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償部35に入力され、微分補償された操舵トルクTSは加算部33に入力され、加算部33は操舵補助指令値Iref2と操舵トルクTSを加算し、その加算結果である操舵補助指令値Iref3を減算部34に入力する。
減算部34は、操舵補助指令値Iref3とフィードバックされているモータ電流iとの偏差(Iref3−i)を求め、偏差(Iref3−i)はPI制御部36でPI制御され、更にPWM制御部37に入力されてデューティを演算され、インバータ38を介してモータ20をPWM駆動する。モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出手段(図示せず)で検出され、減算部34に入力されてフィードバックされる。
このような電動パワーステアリング装置において、駆動源であるモータ20には、直流モータのほか、ブラシレスDCモータが用いられている。ブラシレスDCモータは、3相以上の励磁相を有し、コントロールユニットからの矩形波状若しくは正弦波の励磁電流によって駆動される。
このようなDCモータを備えた電動パワーステアリング装置においては、モータのコギングトルク(脈動トルク)を発生させないことが、運転者の操舵感を向上させる上で望ましい。
特開2005−67359号公報(特許文献1)に示される電動パワーステアリング装置では、モータの脈動トルク成分を相殺する補正値を目標電流に重畳させている。しかし、モータからトルクとして出力される目標電流値に補正しているので、誤差によって相殺されなかった補正値やコギングトルクが振動となってしまう。
また、特開2003−250254号公報(特許文献2)に示される永久磁石型ブラシレスモータでは、コギングトルクの少ない極数とスロット数を設定しているが、モータ設計の自由度が狭められてしまう。
特開2005−67359号公報 特開2003−250254号公報
上述のように、従来の制御装置にあっては、モータのコギングトルクに対する考慮がなされていないので、車両が中高速の走行状態にあって、操向ハンドルがゆっくり回転される場合、即ち運転者が操舵フィーリングを鋭敏に感じる場合でも、他の場合と同様なモータ制御を行うと、モータのコギングトルクが振動としてハンドルに伝えられ、操舵フィーリングが悪化するという問題がある。また、常時高周波ノイズなどの影響を除去するように制御ゲインを小さくしたり、脈動トルクを除去するための複雑な演算を伴う制御を行ったりすると、制御指令値に対するモータの追従性が悪化するという問題もある。
また、特許文献1のようにモータのコギングトルクに対する補正を行う場合も、モータからトルクとして出力される目標電流値に補正を実施すると、誤差によって相殺されなかった補正値や脈動トルク(コギングトルク)が、トルクリップルとしてハンドルから運転者に伝わってしまう。
更に、特許文献2のようにモータの構造によってコギングトルクを低減する場合も、従来から良く用いられている極数対スロット数が2:3のモータを除外するなど、モータの自由度が大きく制限されてしまうという問題がある。
本発明は上述のような事情からなされたものであり、本発明の目的は、モータの自由度を制限することなく、コギングトルクを低減した電動パワーステアリング装置及びその制御装置を低コストで提供することにある。
本発明は、ステアリング機構に操舵補助トルクを付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記モータの回転速度を算出する回転速度算出部とを具備し、d−q直交軸におけるd軸電流指令値及びq軸電流指令値で前記モータをベクトル制御で駆動する電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、前記操舵トルク、車速及び前記回転速度に基づいて前記モータのコギングトルク補償値を算出するコギングトルク補償値算出部を具備し、前記車速が所定値よりも大きく、かつ前記操舵トルクが所定トルク以下で、かつ前記回転速度が所定回転速度よりも小さい条件の場合にのみ、磁界の強さを制御する前記d軸電流指令値に前記コギングトルク補償値を加算して、界磁を弱めるように補正することにより達成され、前記条件が成立しない場合には、固定値を前記d軸電流指令値に加算するようになっていることにより、より効果的に達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、コギングトルク補償値に基づいて磁界の強さを制御するd軸電流指令値を、界磁を弱めるように補正することで、物理的にコギングトルクを低減するようにしている。このため、コギングトルクを運転者が感じ易い状態、即ち低速走行状態でハンドルがセンター位置まで戻るときや、中高速直進走行状態でのセンター付近の操舵において、操舵フィーリングを改善することができる。
コギングトルクの低減は、従来モータ構造によって対処するか(特許文献2)、目標トルクで相殺するように補正していた(特許文献1)。これに対し、本発明ではコギングトルクの発生原理に着目し、簡単な制御ロジックで高価なハードウェアを追加することなく、確実にコギングトルクを低減できるようにしている。
先ず本発明の前提となるコギングトルクの発生原理を説明する。
一般にコギングトルクは永久磁石の磁極の移動に伴って、ギャップ部内の磁気エネルギーが変化することにより引き起こされる。この磁気エネルギーの変化の原因は、巻線溝にある。コギングトルクTcgは、θを永久磁石の磁極に対する電機子部の移動角、E(θ)をギャップ全体の磁気エネルギーとした場合、下記数1で表すことができる。
Figure 0005028813
一方、ギャップ中の任意の角度での微小体積dφ当たりの磁気エネルギーΔE(θ)は、μを空気の透磁率、Bg(φ、θ)をギャップの磁束密度とすれば、下記数2で表される。
Figure 0005028813
また、ギャップ全体の磁気エネルギーΔE(θ)は、Pを永久磁石の磁極数とすれば、下記数3のようになる。
Figure 0005028813
従って、コギングトルクTcgは、下記数4で表すことができる。
Figure 0005028813
ここにおいて、従来の対策は前述のように、ギャップ内のエネルギーが電機子部の移動角θによって変化しないように極数とスロット数の関係を設定したり、磁石に溝を設けたりしているが、本発明ではコギングトルクを敏感に感じとる走行状態において、弱め界磁制御を実施してギャップ内の磁束密度Bg(φ、θ)を低減することにより、確実にコギングトルクを低減するようにしている。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明の実施の形態では、操舵補助用のモータとして3相ブラシレスモータを用いた例を説明する。
図1は本発明に係る制御装置の構成例を示しており、ベクトル制御によって3相ブラシレスモータ100を駆動制御する。ベクトル制御はロータマグネットの座標軸であるトルクを制御するq軸と、磁界の強さを制御するd軸とを独立に設定し、各軸が90度の関係にあることから、そのベクトルで各軸に相当する電流を制御するものである。本発明は、かかるベクトル制御のd軸電流指令値Idに、操舵トルクT、車速V及び回転速度ωに基づいて演算したコギングトルク補償値Tcgを加算してコギングトルク補償を行うものである。
コギングトルク補償は所定条件、即ち車速Vが所定値Vより大きく、操舵トルクTが所定値T以下で、3相ブラシレスモータ100の回転速度ωが所定値ωより小さい場合に、コギングトルク補償値Tcgをd軸電流指令値Idに加算する。コギングトルク補償値Tcgのd軸電流指令値Idへの加算は、上記条件に基づく切替によって行う。
ステアリング機構に操舵補助力を付与する3相ブラシレスモータ100には、その回転位置(角度)θを検出するロータ位置検出器101が設けられている。トルクセンサからの操舵トルクTは操舵補助トルク指令値算出部110及びコギングトルク補償値算出部111に入力され、ロータ位置検出器101からの回転位置θは回転速度算出部112に入力されて回転速度ωが算出され、回転速度ωは操舵補助トルク指令値算出部110及びコギングトルク補償値算出部111に入力されると共に、ベクトル制御相電流指令値算出手段120内の電流指令値算出部121に入力される。また、回転位置θは電流指令値算出部121に入力されている。
操舵補助トルク指令値算出部110で、操舵トルクT、車速V及び回転速度ωに基づいて算出されたトルク指令値Trefはベクトル制御相電流指令値算出手段120内の電流指令値算出部121に入力され、回転速度算出部112からの回転速度ω、ロータ位置検出器101からの回転位置θも電流指令値算出部121に入力される。電流指令値算出部121はトルク指令値Tref、回転速度ω及び回転位置θに基づいてq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idを算出し、q軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idは各相電流指令値算出部122に入力され、各相電流指令値算出部122はq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idと、回転位置θとに基づいて3相の電流指令値Iaref,Ibref,Icrefを算出する。
ここにおいて、電流指令値算出部121からのd軸電流指令値Idは直接各相電流指令値算出部122に入力されるのではなく、加算部123でコギングトルク補償値算出部111からのコギングトルク補償値Tcgと加算され、その加算値であるd軸電流指令値Id’が各相電流指令値算出部122に入力される。
各相電流指令値算出部122で算出された3相の電流指令値Iaref,Ibref,Icrefは電流制御手段130にフィードバック系の電流指令値として入力され、モータ相電流を検出する電流検出器133−1、133−2、133−3からの相電流Ia,Ib,Icとの偏差がそれぞれ求められ、電流制御手段130からPI制御等の制御が実施された電圧指令値Varef,Vbref,Vcrefが出力され、電圧指令値Varef,Vbref,VcrefがPWM制御部131に入力され、更にインバータ132を介して3相ブラシレスモータ100が駆動される。
このような構成において、その動作例を図2のフローチャートを参照して説明する。
コギングトルク補償値算出部111は低速走行のハンドル戻り時や高速直進走行時のセンター付近の操舵では、電動パワーステアリングのアシスト電流が小さいため、運転者がモータのコギングトルクを感じ易い。そのため、上述のような操舵状態では操舵フィーリングを悪くしたりしていたが、本発明では上述のような操舵状態を操舵トルクT、車速V及び回転速度ωから判定する。例えば高速直進走行時は車速Vが所定値Vより大きく、操舵トルクTが所定値T以下で、3相ブラシレスモータ100の回転速度ωが所定値ωより小さい場合となる。このような判定結果に基づき、操舵トルクT及び車速Vに基づいて算出された操舵トルクT及び車速Vの関数であるコギングトルク補償値Tcgを、電流指令値算出部121で算出されたd軸電流指令値Idに加算部123で加算して補正する。
先ず制御装置は操舵トルクTを入力し(ステップS10)、車速Vを入力し(ステップS11)、更に回転位置θを入力して回転速度ωを算出する(ステップS12)。なお、上記ステップS10〜S12のデータ入力の順番は任意である。そして、操舵補助トルク指令値算出部110はトルク指令値Trefを算出して電流指令値算出部121に入力し(ステップS13)、電流指令値算出部121はq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idを算出する(ステップS14)。
その後、コギングトルク補償値算出部111は車速Vが所定値Vよりも大きいか否かを判定し(ステップS20)、操舵トルクTが所定値T以下であるか否かを判定し(ステップS21)、更に回転速度ωが所定値ωよりも小さいか否かを判定する(ステップS22)。上記ステップS20〜S22の条件がいずれも満たされる場合には、コギングトルク補償値算出部111は操舵トルクT及び車速Vの関数f(T,V)であるコギングトルク補償値Tcgを算出し(ステップS23)、加算部123に入力する。なお、上記ステップS20〜S22の状態判定の順番、コギングトルク補償値Tcgの算出の順番は任意である。
図3はコギングトルク補償値算出部111の構成例を示しており、操舵トルクTは図示するような特性の関数部111Aで補償値TAに変換され、車速Vは図示するような特性の関数部111Bで補償値VAに変換され、補償値TA及びVAは乗算部111Dに入力され、その乗算結果TA・VAが切替部111Eの接点aに入力される。また、操舵トルクT、車速V及び回転速度ωは判定部111Cに入力され、車速Vが所定値Vよりも大きいか否か、操舵トルクTが所定値T以下であるか否か、更に回転速度ωが所定値ωよりも小さいか否かを判定し、上記条件が全て満たされる場合に切替信号SWを出力する。切替部111Eは接点a及びbを有し、接点aには乗算部111Dからの乗算結果TA・VAが入力され、接点bには固定値(=0)が入力されており、切替信号SWが入力されていないときは接点bに接続されており、判定部111Cから切替信号SWが入力されると接点が“a”から“b”に切替えられる。つまり、V>V、T≦T、ω<ωの条件が全て満たされた場合には関数f(T,V)のコギングトルク補償値Tcgを加算部123に加算し、それ以外の場合には固定値(=0)が加算部123に加算されるが値が“0”であるので、補正は行われない。
ベクトル制御相電流指令値算出手段120は、電流指令値算出部121で算出したd軸電流指令値Idと、コギングトルク補償値算出部111で算出したコギングトルク補償値Tcgとを加算部123において加算し、その加算結果(=Id+Tcg)を新たなd軸電流指令値Id’として各相電流指令値算出部122に入力する(ステップS24)。
その後、或いは上記ステップS20〜S22においていずれかの条件が満たされない場合には、各相電流指令値算出部122はq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Id,Id’に基づいて各相電流指令値Iaref,Ibref,Icrefを算出し(ステップS30)、前述と同様に3相ブラシレスモータ100を駆動する(ステップS31)。
図4は本発明の他の構成例を図1に対応させて示しており、d−q軸上で電流フィードバックするようになっている。即ち、電流検出器133−1、133−2、133−3からの相電流Ia,Ib,Icは3相/2相変換部135で2相電流I1、I2に変換され、電流制御手段130は2相で電圧指令値Vqref及びVdrefを算出する。つまり、d−q軸上で電流フィードバックが実施されている。2相の電圧指令値Vqref及びVdrefは2相/3相変換部134に入力され、回転角度θを基に3相の電圧指令値Varef,Vbref,Vcrefに変換される。電圧指令値Varef,Vbref,Vcref以降の動作は、図1の場合と同様である。
このようなd−q軸上の電流フィードバック系によっても、コギングトルク補償値算出部111による補正を同様に適用することができる。
ハンドル戻り状態を判定するハンドル戻り状態判定部を具備した場合の動作は、図2に対応させて示す図5のフローチャートのようになる。即ち、ハンドル戻りはステップS40に示されるように操舵トルクTが正で、かつその変化率である微分値dT/dtが正であるか(正方向)、又は操舵トルクTが負で、かつその変化率である微分値dT/dtが負であるか(負方向)によって判定され、かかるハンドル戻り状態が判定されたときに前述と同様に、d軸電流指令値Idにコギングトルク補償値であるコギングトルク補償値Tcgを加算して補償する。
なお、上述では3相ブラシレスモータを例に挙げて説明したが、3以上の相を有するブラシレスDCモータに適用可能である。
本発明に係る制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 コギングトルク補償値算出部の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 ハンドル戻り状態判定部を具備した場合の動作例を示すフローチャートである。 電動パワーステアリング装置の一般的な構成例を示す図である。 コントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 操行ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20、100 モータ
30 コントロールユニット
31 操舵補助指令値演算部
32 位相補償部
35 微分補償部
36 PI制御部
37、131 PWM制御部
38、132 インバータ
101 ロータ位置検出器
110 操舵補助トルク指令値算出部
111 コギングトルク補償値算出部
111A、111B 関数部
111C 判定部
111D 乗算部
111E 切替部
112 回転速度算出部
120 ベクトル制御相電流指令値算出手段
121 電流指令値算出部
122 各相電流指令値算出部
130 電流制御手段
134 2相/3相変換部
135 3相/2相変換部

Claims (2)

  1. ステアリング機構に操舵補助トルクを付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記モータの回転速度を算出する回転速度算出部とを具備し、d−q直交軸におけるd軸電流指令値及びq軸電流指令値で前記モータをベクトル制御で駆動する電動パワーステアリング装置において、
    前記操舵トルク、車速及び前記回転速度に基づいて前記モータのコギングトルク補償値を算出するコギングトルク補償値算出部を具備し、前記車速が所定値よりも大きく、かつ前記操舵トルクが所定トルク以下で、かつ前記回転速度が所定回転速度よりも小さい条件の場合にのみ、磁界の強さを制御する前記d軸電流指令値に前記コギングトルク補償値を加算して、界磁を弱めるように補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記条件が成立しない場合には、固定値を前記d軸電流指令値に加算するようになっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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