JP2008307910A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル戻し制御を行う舵角の中点をカウンター方向にオフセットし、カウンターステア方向へのハンドル操舵の動作を行い易くすると共に、運転者に車両の状況を認識させ、安全な舵角に導くことができる信頼性の高い電動パワーステアリング装置の制御装置を提供する。
【解決手段】操舵トルクに基づいて演算された電流指令値により、車両のハンドルの操舵に操舵補助力を付与するモータを駆動制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、オーバーステアを検出するオーバーステア検出手段と、ヨーレートに基づいてハンドルの中点に対するオフセット量を算出するオフセット量算出手段と、舵角、舵角速度、車速、ヨーレートに基づいて反力トルクを算出する反力トルク算出手段とを設け、オーバーステアが検出されたとき、オフセット量及び反力トルクに基づいて電流指令値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与すると共に、舵角センサからの舵角に基づいてハンドルをニュートラル位置(以下、「中点」とする)に戻すハンドル戻し制御を行うようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にハンドル戻し制御の中点をカウンターステア方向にオフセットし、反力トルク(カウンター方向のアシストトルク)を出力することにより車両の姿勢回復を行う電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図9に示して説明すると、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b,ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCUを含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図10のようになる。
図10を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTは操舵補助指令値演算部32及び微分補償部34に入力される。又、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算部32に入力される。操舵補助指令値演算部32は、入力された操舵トルクT及び車速Vに基づいて、メモリ33に記憶されているアシストマップを参照してモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定する。微分補償部34は、操舵トルクTに基づいて応答速度を高めるための補償値Taを決定し、補償値Taを減算部30Aに入力する。操舵補助指令値Iは減算部30Aに入力され、減算部30Aで求められる偏差(=I+Ta−i)は比例演算部35に入力されると共に、フィードバック系の特性を改善するための積分演算部36に入力され、その比例出力は加算部30Bに入力される。加算部30Bでの加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号としてモータ駆動回路37に入力される。モータ駆動回路37にはバッテリ14から電力が供給され、モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出部38で検出され、モータ電流値iは減算部30Aに入力されてフィードバックされる。
このような電動パワーステアリング装置において、最近はハンドルの操舵フィーリングや操舵性能の向上だけでなく、走行中にコーナリングや急ブレーキなどによりタイヤのグリップが失われるような場合においても、車両の状況を判断し挙動を安定させるためにタイヤのグリップを復活させるようにハンドル操舵を促す制御装置や、車両の状況により車輪に挙動補正するための適切なブレーキをかけることで、車両の挙動を安定させるESP(Electronic Stability Program)やVDC(Vehicle Dynamics Control)等の高性能な制御装置が提案されている。
ESPやVDC等による装置では、車両がコーナリング時にオーバーステアリングの状態にある場合、車両の後方が横滑りを起こす前に過度のオーバーステアリング状態であることを検出し、コーナ外側の前輪にブレーキをかけて車両の挙動を安定させるようにしていて、アンダーステアリングの状態にある場合には、車両の前方が滑り出す前に過度のアンダーステアリング状態であることを検出して、コーナ内側の後輪にブレーキをかけて車両の挙動を安定させるようにしている。これらの制御はCAN(Control Area Network)等を経由して各種センサ系からの入力信号により、車両の状況を判断して挙動の安定化を行うようにしている。
また、電動パワーステアリング装置の制御では、特許第3166388号公報(特許文献1)に示されるハンドル戻し制御を用いた車両の挙動を安定させる装置では、実ヨーレートを目標ヨーレートと比較することでオーバーステア或いはアンダーステアを判断し、ヨーレートの偏差微分量と車両状況に基づいて、過度なオーバーステア或いはアンダーステアの状態を増長しない方向へハンドル操舵に反力トルクを出力するようにしている。
特許第3166388号公報
しかしながら、特許文献1の装置は反力トルクの計算が非常に複雑であり、新たな機能を追加しなければならないためにコストアップになり、処理負荷が増加するという問題がある。
本発明は上述のような事情によりなされたものであり、本発明の目的は、車両のオーバーステアの状態に基づいて、反力トルクを演算して出力するハンドル戻し制御を行う舵角の中点をカウンター方向にオフセットすることにより、運転者のハンドル操舵を行い易くすると共に、コストアップや処理負荷が増加することなく、車両の挙動を安定させる最適な舵角に導くことができる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、操舵トルクに基づいて演算された電流指令値により、車両のハンドルの操舵に操舵補助力を付与するモータを駆動制御する電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記車両のオーバーステアを検出するオーバーステア検出手段と、前記車両のヨーレートに基づいて前記ハンドルの中点に対するオフセット量を算出するオフセット量算出手段と、前記ハンドルの舵角及び舵角速度、前記車速及びヨーレートに基づいて反力トルクを算出する反力トルク算出手段とを設け、前記オーバーステアが検出されたとき、前記オフセット量及び反力トルクに基づいて前記電流指令値を補正することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記オフセット量算出手段が、前記ヨーレートを積分する積分部と、前記積分部の出力にゲインを乗算するゲイン部とで構成されていることにより、或いは前記反力トルク算出手段が、前記舵角の大きさ及び方向に応じた舵角戻し電流を求める舵角戻し電流算出部と、前記舵角速度に応じた舵角速度ゲインを求める舵角速度ゲイン部と、前記車速に応じた車速ゲインを求める車速ゲイン部とで構成されていることにより、或いは前記反力トルク算出手段が出力部に更にリミッタを備えていることにより、或いは前記舵角戻し電流算出部が、前記舵角の方向を判定する符号判定部と、前記舵角の絶対値の大きさに応じた舵角戻し電流を出力する舵角戻し電流出力部と、前記符号判定部で判定された方向の符号及び前記舵角戻し電流を乗算する乗算部とで構成されていることにより、より効果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、車両が走行中にオーバーステアと検出された場合に、検出される車両の状況に基づいて反力トルクを演算して出力を行うハンドル戻し制御の舵角の中点を、カウンター方向にオフセットさせることにより、運転者がカウンターステア方向にハンドルの操舵を行い易くすると共に、運転者に車両の状況を容易に認識させ、車両の挙動を安定させる方向に確実に操舵を促すようにすることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、VDCやESP等を搭載した車両、又は従来技術により車両の挙動を検出でき得る車両において、オーバーステアの状態を検出した場合に、検出される車両の状況に基づき反力トルクを演算して出力するハンドル戻し制御の舵角の中点、つまり操向ハンドルの中点をカウンターステア方向にオフセットすることにより、運転者にカウンターステア方向への操舵を行い易くすると共に、運転者に車両の状況を認識させ、車両の挙動を安定させる方向に操舵を促すことができる。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明を実施するために適した構成例を図1に示して説明する。
トルクセンサ10からの操舵トルクTが操舵補助指令値演算部103、センタ付近摩擦補償部102、センタ応答性改善部101、オフセンタヒステリシス制御部110、SAT(セルフアライニングトルク)フィードバック部111に入力される。操舵補助指令値演算部103で演算された電流指令値Iaはオフセンタヒステリシス制御部110及び加算部130Cに入力され、電流指令値Iaは、センタ付近摩擦補償部102によりセンタ付近を摩擦補償された補償信号CM2と加算部130Cで加算される。オフセンタヒステリシス制御部110はハンドル切増し時にかかる摩擦とハンドル切戻し時にかかる異なる摩擦を補償するために、操舵補助指令値Iaに、ハンドル切増し時とハンドル切戻し時に異なるゲインを乗算するようになっている。加算部130Cの加算結果である電流指令値Ibは応答性改善の位相補償部105に入力され、位相補償された電流指令値Ib1はSATをフィードバックするためのSATフィードバック部111及び応答性改善の位相補償部106に入力され、位相補償された電流指令値Ib2は加減算部130Gに加算入力され、SATフィードバック部111で算出されたSAT値SATaは加減算部130Gに減算入力され、オフセンタヒステリシス制御部110で演算されたオフセンタヒステリシス信号HSは加減算部130Gに加算入力され、電流指令値Ib2、SAT値SATa及びオフセンタヒステリシス信号HSは加減算部130Gで加減算処理される。
加減算結果である電流指令値Icはロバスト安定化補償部113に入力され、ロバスト安定化補償部113で補償された電流指令値Ic1は加算部130Eに入力され、センタ応答性改善部101で応答性を改善された操舵トルクTaと、収れん制御部115からの収れん信号CNと加算処理される。加算結果である電流指令値Idがモータロス電流補償部123に入力され、補償された電流指令値Id1が加算部130Fに入力され、摩擦補償部124で摩擦補償された補償信号FCと加算処理される。加算結果である電流指令値Ieは加減算部130Hに加算入力される。角速度フィードバック部120で算出される信号と慣性補償部121で慣性補償された信号を加算部130Dで加算処理した補償信号CM1は加減算部130Hに加算入力され、ハンドル戻し制御部200で演算された反力トルクThは加減算部130Hに減算入力され、その加減算結果である電流指令値Ifがモータ駆動回路140に入力され、モータ20はモータ駆動回路140によって駆動される。
なお、ロバスト安定化補償部113は慣性要素とバネ要素から成る共振系の共振周波数のピーク値を除去し、制御系の安定性と応答性を阻害する共振周波数の位相のずれを補償する。収れん制御部115は、車両のヨーの収れん性を改善するためにハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかけるようになっている。また、慣性補償部121はモータの慣性により発生する力相当分をアシストするものであり、慣性感又は制御の応答性の悪化を防止し、モータロス電流補償部123はモータの回転方向に対してロストルク相当のアシストを行い、摩擦補償部124は操舵系の機構内の摩擦、タイヤと路面との間の摩擦を補償するものである。
ハンドル戻し制御部200では、車両状態を判別することできるCANを用いたネットワークからの検出信号や、オーバーステア検出センサからのオーバーステア信号OU、舵角センサからの舵角θ、舵角速度センサからの舵角速度ω、車速センサからの車速V、ヨーレートセンサからのヨーレートY、横滑り角センサ、横加速度センサ、車輪速センサ等の各センサ系から車両の挙動を検出する信号を入力すると共に、反力トルクThを演算して加減算部130Hに減算入力し、加減算部130Hの加減算処理の結果がモータ駆動回路140に入力されることにより、モータ20の駆動に反力トルクThが反映される。なお、ヨーレートYはヨーレートセンサによる検出ではなく、推定によっても求めることができる。また、検出若しくは推定されて入力されるヨーレートYに基づきオフセット量θ’を演算し、オフセット量θ’をハンドル戻し制御部200に用いる舵角θの中点にオフセット量θ’を与える。即ち、オーバーステアが検出されてハンドル戻し制御を行う場合、ハンドル戻し制御部200にて中点のオフセット量θ’を算出し、オフセット量θ’を用いてハンドル戻し制御部200の舵角θにオフセット量θ’を加減算して反力トルクThを算出する。
なお、オーバーステアの検出は外部車両安定化制御モジュールに一任し、CAN等を介してオーバーステアの信号を受けるようにしても良い。
ハンドル戻し制御部200は、オフセット量θ’を求めるオフセット量算出手段と、反力トルクThを求める反力トルク算出手段とで構成されているが、先ずオフセット量θ’を求めるオフセット量算出手段を説明する。ハンドルのオフセット量θ’は、ヨーレートYの積分値Yiにゲインkを乗算することにより求まる。即ち、下記(1)式に従ってオフセット量θ’を求める。

θ’=k×Yi ・・・(1)

よって、ハンドル戻し制御部200でのオフセット量θ’を求めるオフセット量算出手段の構成例は図2のように、ヨーレートYを積分する積分部201と、積分部201からの積分値Yiにゲインkを乗算するゲイン部202とで構成されている。なお、ゲイン部202のゲインkは、時間的に可変であっても良い。
図3は、ハンドル戻し制御部200で反力トルクThを求める反力トルク算出手段の構成例を示すブロック図である。舵角センサからの舵角θは方向を判定して符号を付与する符号判定部210及び絶対値を求める絶対値部211に入力され、符号判定部210により操舵の方向が判定され、判定された方向信号FGが乗算部240Aに入力され、絶対値部211で絶対値化された舵角絶対値|θ|は舵角戻し電流テーブル213に入力され、ヨーレートYにより可変となる。そして、舵角戻し電流テーブル213で求められた舵角戻し電流Itが乗算部240Aに入力される。また、舵角速度センサからの舵角速度ωは絶対値部212に入力され、絶対値化された舵角速度絶対値|ω|は舵角速度ゲインテーブル214に入力され、舵角速度ゲインテーブル214で求められた舵角速度ゲインωGが乗算部240Bに入力される。
乗算部240Aで求められた乗算値CM3は乗算部240Bに入力され、乗算部240Bで乗算値CM3と舵角速度ゲインωGとが乗算され、その乗算値CM4が乗算部240Cに入力される。また、車速センサからの車速Vは車速ゲインテーブル215に入力され、車速ゲインテーブル215で求められた車速ゲインVGは乗算部240Cに入力され、乗算部240Cで車速ゲインVGと乗算値CM4とが乗算され、その乗算値CM5が上下限を制限するリミッタ231に入力され、リミッタ231より反力トルクThが出力される。
このような構成において、以下にその動作を説明する。
本発明では、ハンドルのオーバーステアが検出されていない通常制御では、ハンドル戻し制御部200は、オフセット量θ’の演算は行わず、通常の反力トルクThの演算を行う。そして、オーバーステアが検出されて、オーバーステア検出信号OUがハンドル戻し制御部200に入力されると、ハンドル戻し制御部200は舵角θ、舵角速度ω、車速Vに対するマップをオーバーステア時用に切替え、舵角θ、舵角速度ω、車速V、ヨーレートY等の各データを読取り、反力トルクThを演算して加減算部130Hに減算入力すると共に、オフセット量θ’を演算して加算部250に入力する。このため、ハンドル戻し制御部内の中点をカウンターステア方向に角度θ’だけオフセットすることにより、カウンターステアを切り易くし、更にヨーレートYの積分値に基づいてオフセット中点を決定することで、最適な舵角に運転者を導くようにしている。
図4(A)は操向ハンドルの中点に対して操舵角θで操舵を行っている様子を示しており、図4(A)の状態でオーバーステアと判断されたとき、本発明ではハンドル戻し制御部200はオフセット量θ’と反力トルクThを算出して出力し、図4(B)に示すように反力トルクThによるハンドル戻し制御の舵角の中点をカウンター方向に角度θ’だけオフセットする。
また、図5は舵角θと電流指令値の関係を示しており、通常ハンドル戻し制御部200の出力は破線のようになるのに対し、オーバーステア時には実線のように角度θ’だけオフセットした特性となる。図6乃至図8はオーバーステア時のハンドル戻し制御部のゲインの与え方の例を示しており、図6は舵角対電流指令値のマップ例であり、破線が通常操舵時の出力、実線がオーバーステアを検出した際に用いるマップである。そして、図6の舵角対電流指令値のみが、ヨーレートの変動に従って変化する。また、図7は操舵角速度ω対ゲインのマップ例であり、破線が通常操舵時の出力、実線がオーバーステアを検出した際に用いるマップである。図8は車速V対ゲインのマップ例であり、破線が通常操舵時の出力、実線がオーバーステアを検出した際に用いるマップである。
なお、上述ではハンドル戻し制御部200におけるオフセット量θ’の算出をヨーレートYの積分値Yiで行っているが、横滑り角から得られる検出値を用いてもよい。また、舵角θの絶対値に対応する戻し電流Itは、ヨーレートYにより可変させることでも同様の効果が得られる。更に、オーバーステアの検出は、ハンドル戻し制御部200に入力される各種センサの信号から行ってもよい。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明に係るオフセット量を演算する構成例を示すブロック図である。 本発明に係る反力トルクを演算する構成例を示すブロック図である。 操向ハンドルの中点に対するオフセットと反力トルクの関係を説明するための図である。 反力トルクとオフセットした舵角の出力例を示す特性図である。 オーバーステア時の戻し制御部のゲイン例であり、舵角対電流指令値のマップ例を示す特性図である。 オーバーステア時の戻し制御部のゲイン例であり、操舵角速度対ゲインのマップ例を示す特性図である。 オーバーステア時の戻し制御部のゲイン例であり、車速対ゲインのマップ例を示す特性図である。 一般的なパワーステアリング装置の構成例を示す図である。 従来の電動パワーステアリング装置の制御装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 操向ハンドル
2 コラム軸
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
30 コントロールユニット
101 センタ応答改善部
102 センタ付近摩擦補償部
103 操舵補助指令値演算部
105、106 位相補償部
110 オフセンタヒステリシス制御部
111 SATフィードバック部
113 ロバスト安定化補償部
115 収れん性制御部
120 角速度フィードバック部
121 慣性補償部
123 モータロス電流補償部
200 ハンドル戻し制御部
201 積分部
202 ゲイン部
210 符号判定部
211、212 絶対値部
213 舵角戻し電流テーブル
214 舵角速度ゲインテーブル
231 リミッタ
240A〜240C 乗算部

Claims (5)

  1. 操舵トルクに基づいて演算された電流指令値により、車両のハンドルの操舵に操舵補助力を付与するモータを駆動制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記車両のオーバーステアを検出するオーバーステア検出手段と、前記車両のヨーレートに基づいて前記ハンドルの中点に対するオフセット量を算出するオフセット量算出手段と、前記ハンドルの舵角及び舵角速度、前記車速及びヨーレートに基づいて反力トルクを算出する反力トルク算出手段とを具備し、前記オーバーステアが検出されたとき、前記オフセット量及び反力トルクに基づいて前記電流指令値を補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記オフセット量算出手段が、前記ヨーレートを積分する積分部と、前記積分部の出力にゲインを乗算するゲイン部とで構成されている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記反力トルク算出手段が、前記舵角の大きさ及び方向に応じた舵角戻し電流を求める舵角戻し電流算出部と、前記舵角速度に応じた舵角速度ゲインを求める舵角速度ゲイン部と、前記車速に応じた車速ゲインを求める車速ゲイン部とで構成されている請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記反力トルク算出手段が出力部に更にリミッタを備えている請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記舵角戻し電流算出部が、前記舵角の方向を判定する符号判定部と、前記舵角の絶対値の大きさに応じた舵角戻し電流を出力する舵角戻し電流出力部と、前記符号判定部で判定された方向の符号及び前記舵角戻し電流を乗算する乗算部とで構成されている請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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