JP6163945B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、記録ヘッド1の近傍に配置された搬送ローラ6Aに対し、当該ローラ6Aの外周面に付着した異物(インク、紙粉等)を除去するためのクリーニング手段100を設けることが示されている。
特許文献2には、吐出口内の液体の増粘を抑制するため、加湿ユニット60により吐出空間A1に加湿空気を供給することが示されている。
特開平4−355140 特開2013−18149
特許文献1のようにローラの異物除去専用の構成要素を設けると、装置構成の複雑化や装置の大型化が生じ得る。しかしながら、ローラの外周面に異物が付着すると、ローラ径がその分大きくなることで、当該ローラによる搬送速度が変化し、搬送精度が低下してしまう。
そこで、本願発明者等は、特許文献2に示されているような加湿空気供給に係る技術に着目し、吐出空間に供給される加湿空気を利用してローラの異物除去を行うことについて検討し、以下の課題を知見した。特許文献2の加湿ユニット60は、吐出口内の液体の増粘を抑制するために設けられたものであるため、吐出空間に供給された加湿空気をローラに効率良く導くことができず、ローラの外周面に付着した異物を効率良く除去することができない。
本発明の目的は、吐出口内の液体の増粘を抑制するために吐出空間に供給される加湿空気を利用して、ローラの外周面に付着した異物を効率良く除去することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、前記複数の吐出口と対向する吐出空間を前記吐出空間の外部の空間である外部空間に対して閉鎖するように構成されたキャップ、及び、前記キャップが、前記吐出空間を前記外部空間に対して閉鎖する閉鎖状態と、前記吐出空間を前記外部空間に対して開放する開放状態とを取り得るよう、前記キャップを移動させるように構成された、キャップ移動部を含む、キャップ部と、前記吐出空間に加湿空気を供給するように構成された、加湿部と、記録媒体を前記吐出空間を経由させて搬送方向に搬送するように構成された搬送部であって、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドに近接して配置されたローラを含む、搬送部と、水分を吸収保持可能な吸湿部材が、前記吐出空間にある吸湿位置と、前記ローラの外周面に接触する清掃位置とを取り得るよう、前記吸湿部材を移動させるように構成された、吸湿部材移動部と、前記液体吐出ヘッド、前記キャップ移動部、前記加湿部、前記搬送部、及び前記吸湿部材移動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記吸湿部材移動部を制御して、前記吸湿部材を前記吸湿位置に配置させる、第1ステップと、前記第1ステップの後、前記吸湿部材移動部及び前記加湿部を制御して、前記吸湿部材を前記吸湿位置に配置しつつ、前記吐出空間に加湿空気を供給させる、第2ステップと、前記第2ステップの後、前記吸湿部材移動部を制御して、前記吸湿部材における前記第2ステップで前記吸湿位置に配置された部分の少なくとも一部を前記清掃位置に配置させる、第3ステップと、を実行することを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記観点によれば、第2ステップにおいて、吸湿部材に加湿空気が供給される。その後、第3ステップにおいて、吸湿部材において加湿空気による水分を吸収保持した部分が、ローラの外周面に接触する。これにより、ローラの外周面に付着した異物に水分が付与され、水分を含んで柔らかくなった異物が、吸湿部材に付着し、ローラの外周面から除去される。このように、吐出口内の液体の増粘を抑制するために吐出空間に供給される加湿空気を利用して、ローラの外周面に付着した異物を効率良く除去することができる。
前記制御部は、前記第3ステップによって前記吸湿部材が前記清掃位置に配置されているときに、前記搬送部を制御して、前記ローラを回転させてよい。この場合、ローラの外周面の一部のみではなく、例えば外周面の全体を、吸湿部材に接触させることができる。これにより、ローラの外周面に付着した異物をより効率良く除去することができる。
前記搬送部が、前記吸湿部材移動部として機能し、前記吸湿部材を前記搬送方向に搬送するように構成されてよい。この場合、装置構成の簡素化や装置の小型化を実現することができる。
前記制御部は、前記第1ステップの後、前記第2ステップの前に、前記キャップ移動部を制御して、前記吸湿部材に前記キャップの一部を接触させることにより、前記キャップを前記閉鎖状態とする閉鎖ステップを実行し、前記第2ステップにおいて、前記キャップ移動部及び前記加湿部を制御して、前記キャップを前記閉鎖状態に維持しつつ、前記吐出空間に加湿空気を供給させてよい。この場合、第2ステップにおいて、吐出空間全体に加湿空気を供給し、ひいては吸湿部材に加湿空気を効率よく供給することができる。
前記搬送部は、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドの下流側に配置された、下流側ローラ対を含み、前記制御部は、前記第1ステップにおいて、前記搬送部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対に挟持させ、前記第2ステップにおいて、前記搬送部及び前記加湿部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対に挟持させた状態で、前記吐出空間に加湿空気を供給させてよい。この場合、第2ステップにおいて、吸湿部材の姿勢が安定した状態で、吸湿部材に加湿空気を供給することができる。
前記搬送部は、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドの上流側に配置された、上流側ローラ対をさらに含み、前記制御部は、前記第1ステップにおいて、前記搬送部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対及び前記上流側ローラ対に挟持させ、前記第2ステップにおいて、前記搬送部及び前記加湿部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対及び前記上流側ローラ対に挟持させた状態で、前記吐出空間に加湿空気を供給させてよい。この場合、第2ステップにおいて、吸湿部材の姿勢がより安定した状態で、吸湿部材に加湿空気を供給することができる。
前記吸湿部材における前記第2ステップで前記吸湿位置に配置される部分の前記搬送方向に関する長さが、前記外周面の前記ローラの回転方向に関する長さ以上であってよい。この場合、ローラの外周面の全体を、吸湿部材に接触させることができる。これにより、ローラの外周面に付着した異物をより効率良く除去することができる。
前記吸湿部材が、記録媒体であってよい。この場合、専用の吸湿部材を用いる必要がなく、簡単かつ安価にローラ清掃を行うことができる。
前記キャップは、前記閉鎖状態において前記吐出空間を画定する壁面を含み、前記吸湿部材は、前記壁面に設けられており、前記キャップ移動部が、前記吸湿部材移動部として機能してよい。この場合、装置構成の簡素化や装置の小型化を実現することができる。
前記制御部は、前記第1ステップにおいて、前記キャップ移動部を制御して、前記キャップを前記閉鎖状態とし、前記第2ステップにおいて、前記キャップ移動部及び前記加湿部を制御して、前記キャップを前記閉鎖状態に維持しつつ、前記吐出空間に加湿空気を供給させてよい。この場合、第2ステップにおいて、吐出空間全体に加湿空気を供給することができる。
前記壁面には、前記吸湿部材に加え、前記複数の吐出口から吐出された液体を受ける受容部、及び、前記吸湿部材と前記受容部との間に配置され、前記吸湿部材と前記受容部とを隔離する隔離部が設けられてよい。隔離部が設けられていない場合、受容部に受容された液体が吸湿部材に移り、吸湿部材がローラの外周面に接触したときに、ローラの外周面に液体が付着して汚れてしまうという問題が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、隔離部を設けたことで、当該問題を抑制することができる。
前記吸湿部材が、可撓性を有する多孔質体であってよい。この場合、ローラの外周面を損傷することなく、ローラ清掃を行うことができる。
本発明によると、第2ステップにおいて、吸湿部材に加湿空気が供給される。その後、第3ステップにおいて、吸湿部材において加湿空気による水分を吸収保持した部分が、ローラの外周面に接触する。これにより、ローラの外周面に付着した異物に水分が付与され、水分を含んで柔らかくなった異物が、吸湿部材に付着し、ローラの外周面から除去される。このように、吐出口内の液体の増粘を抑制するために吐出空間に供給される加湿空気を利用して、ローラの外周面に付着した異物を効率良く除去することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部を示す概略側面図である。 インクジェットヘッドの部分断面図である。 キャップ及びプラテンの動作を説明するための説明図である。 加湿部の構成を説明するための説明図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 コントローラが実行するローラ清掃制御を示すフロー図である。 (a)は、ローラ清掃制御において、用紙を吸湿位置に配置しつつ、吐出空間に加湿空気を供給している状況(S10)を説明するための説明図である。(b)は、ローラ清掃制御において、用紙の搬送を再開した状況(S14)を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタにおいて、コントローラが実行する記録制御を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態における、図3に対応する説明図である。 (a)は、記録制御において、対向部をローラの下方に向けて水平に移動させている状況を説明するための説明図である。(b)は、図10(a)でローラの下方に配置された対向部を上方に移動させ、吸湿部材を清掃位置に配置させた状況を説明するための説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、主に図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを含む。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの内部空間には、インクジェットヘッド10、プラテン5、キャップ部40、搬送部20、給紙部1c、用紙センサ32、コントローラ1p、加湿部50(図4参照)等が収容されている。筐体1aの内部空間には、給紙部1cから排紙部31に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。
ヘッド10は、主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有する、ラインヘッドである。ヘッド10の下面は、複数の吐出口14a(図2参照)が開口した吐出面10aである。ヘッド10は、ホルダ3(図4参照)を介して、筐体1aに支持されている。ホルダ3は、吐出面10aとプラテン5の支持面5aとの間に記録(画像形成)に適した所定の間隙が形成されるように、ヘッド10を支持している。
プラテン5は、ヘッド10の下方に配置されている。プラテン5は、2つのプレート6a,6bを含む。プレート6a,6bは、それぞれ、コントローラ1pによる制御の下、軸7a,7bを中心として、プラテン回動モータ5M(図5参照)の駆動により、回動する。これにより、プラテン5は、支持面形成位置(図3(a)の実線参照)と、開放位置(図3(a)の二点鎖線参照)とを取り得る。支持面形成位置では、プレート6a,6bの先端同士が突き合わされ、用紙Pを支持する支持面5aが形成されている。支持面5aは、全体として平面状であり、所定の間隙を介して吐出面10aと鉛直方向(主走査方向及び副走査方向と直交する方向)に対向する。開放位置では、プレート6a,6bが、鉛直方向に延在し、下方に垂れ下がっている。
キャップ部40は、キャップ44、及び、キャップ移動部45を含む(図3、図4及び図5参照)。キャップ44は、区画部41、対向部42、及び2つのジョイント48,49を含む(図4参照)。区画部41は、吐出面10aの全周に亘って吐出面10aを外側から囲む環状の部材であり、ホルダ3に支持されている。対向部42は、区画部41より一回り大きくかつプラテン5と略同じサイズを有する矩形状の板であり、ヘッド10の下方に配置されている。ジョイント48,49は、図4に示すように、区画部41に取り付けられており、ヘッド10の主走査方向一端側及び他端側の両側面にそれぞれ配置されている。キャップ移動部45は、区画部41に噛合した複数のギア43、区画部移動モータ41M(図5参照)、対向部42に噛合した複数のギア(図示略)、及び、対向部移動モータ42M(図5参照)を含む。キャップ部40のより具体的な構成及び動作については、後に詳述する。
搬送部20は、用紙Pをヘッド10の吐出空間V1を経由させて搬送方向に搬送するように構成されており、ローラ対22,23,24,25,26,27、及び、ガイド29a,29b,29c,29d,29eを含む。吐出空間V1とは、複数の吐出口14aと対向する空間をいう。換言すると、吐出空間V1とは、鉛直方向において、吐出面10aと支持面5aとの間に挟まれる空間をいう。搬送方向は、図1において太矢印で示す方向である。
ローラ対22〜27は、搬送経路を形成するよう、搬送方向上流側からこの順で配置されている。各ローラ対22〜27のうち、一方のローラは、駆動ローラであり、搬送モータ20M(図5参照)に接続されている。駆動ローラは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ20Mの駆動により回転する。各ローラ対22〜27のうち、他方のローラは、従動ローラであり、上記駆動ローラの回転に伴って回転する。ローラ対25は、搬送方向に関して、ヘッド10に近接して配置されている。ローラ対25は、搬送方向に関してヘッド10の下流側に配置されている。ローラ対24は、搬送方向に関してヘッド10の上流側に配置されている。
ガイド29a〜29eは、搬送経路を形成するよう、搬送方向上流側からこの順で配置されている。各ガイド29a〜29eは、一対の板を含む。当該一対の板は、板の面と直交する方向に互いに離隔しつつ対向して配置されている。
給紙部1cは、給紙トレイ1c1及び給紙ローラ1c2を有する。このうち給紙トレイ1c1が、筐体1aに対して着脱可能である。給紙トレイ1c1は、上面が開口した箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ1c2は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ1cM(図5参照)の駆動により回転し、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)、タイマ等を含む。ROMは、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等を記憶している。RAMは、プログラム実行時に必要なデータ(例えば、画像データ)を一時的に記憶する。ASICは、画像データの書き換えや並び替え(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/Fは、外部装置(例えば、プリンタ1に接続されたPC)とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。なお、コントローラ1pがASICを含まず、CPUが実行するプログラムによって画像データの書き換えや並び替えが行われてもよい。
コントローラ1pは、外部装置から受信した記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、記録に係わる準備動作、用紙Pの供給・搬送・排出動作、用紙Pの搬送に同期したインク吐出動作、等を制御する。用紙Pは、給紙部1cから送り出され、ローラ対22〜27及びガイド29a〜29eにより、搬送方向に搬送される。用紙Pは、ヘッド10の真下(支持面5aの上)を通過する際に、コントローラ1pの制御により吐出口14a(図2参照)からインクが吐出されることで、表面に画像が記録される。吐出口14aからのインク吐出動作は、用紙センサ32が出力する用紙先端検知信号に基づいて行われる。画像が記録された用紙Pは、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31に排出される。
次いで、主に図2を参照し、ヘッド10の構成について詳細に説明する。
ヘッド10は、流路ユニット12、アクチュエータユニット17、COF(Chip On Film)(図示略)、ドライバIC18(図5参照)、回路基板(図示略)等を含む。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の4枚の金属プレート12a,12b,12c,12dを積層した積層体であり、内部に流路が形成されている。当該流路は、1のマニホールド流路13、及び、複数の個別流路14を含む。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、マニホールド流路13から分岐している。各個別流路14は、マニホールド流路13の出口から、圧力室16を介して、吐出口14aに至る。流路ユニット12の下面は、吐出面10aであり、複数の吐出口14aが開口している。流路ユニット12の上面には、複数の圧力室16が開口している。カートリッジ(図示略)からマニホールド流路13に供給されたインクは、個別流路14を通って、吐出口14aから吐出される。
アクチュエータユニット17は、振動板17a、圧電層17b、及び、複数の個別電極17cを含む。振動板17aは、流路ユニット12の上面に固定され、複数の圧力室16を閉鎖している。圧電層17bは、振動板17aの上面に固定され、複数の圧力室16と対向している。複数の個別電極17cは、圧電層17bの上面に固定され、複数の圧力室16のそれぞれと対向している。振動板17aは、金属等の導電体からなる、矩形状の板である。圧電層17bは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、厚み方向に分極されている。振動板17aの上面は、圧電層17bの下面側に配置されることによって、共通電極を兼ねている。共通電極としての振動板17aは、ドライバIC18のグランド配線に接続されており、常にグランド電位に保持される。
ある個別電極17cにドライバIC18から所定の電位が印加されると、当該個別電極17cと振動板17aとの間に電位差が生じ、圧電層17bにおける当該個別電極17cと対向する部分に、厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は圧電層17bの分極方向と平行であるから、圧電層17bにおける上記部分は、厚み方向と直交する面方向に収縮する。このとき、振動板17aがプレート12aに固定されているため、圧電層17bが面方向に収縮するのに伴って、振動板17a及び圧電層17bにおける圧力室16と対向する部分が、圧力室16に向かって凸となるように変形(ユニモルフ変形)する。これにより、圧力室16の容積が減少すると共に、圧力室16の内部に収容されたインクに圧力(エネルギー)が付与され、当該圧力室16に連通する吐出口14aからインクが吐出される。
このように、アクチュエータユニット17における各個別電極17cと各圧力室16とで挟まれた部分が、圧力室16毎に個別の、ユニモルフ型アクチュエータとして機能する。換言すると、アクチュエータユニット17は、複数の圧力室16の各々に対応して設けられた、複数のアクチュエータを含む。各アクチュエータは、独立して変形可能である。
COFは、複数の配線が設けられた平型配線基板であり、一端がアクチュエータユニット17の上面に固定され、他端が回路基板に接続されている。COFは、上記一端と他端との間に、ドライバIC18を実装している。COFの複数の配線は、ドライバIC18の出力端子と個別電極17cとを接続している。
回路基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、調整した信号をCOFの配線を介してドライバIC18に出力する。ドライバIC18は、この信号を駆動信号に変換し、駆動信号を各個別電極17cに伝達する。
次いで、図3、図4及び図5を参照し、キャップ部40の構成及び動作について説明する。
区画部41は、ヘッド10の側面に固定された固定部と、当該固定部に接続しかつ上下に移動可能な可動部とを含む。区画部41は、ゴム等の弾性材料からなる。区画部41の可動部は、複数のギア43と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、区画部移動モータ41M(図5参照)の駆動により、昇降する。これにより、区画部41は、退避位置(図3(a)参照)と、突出位置(図3(b)参照)とを取り得る。退避位置では、可動部の先端41aが吐出面10aと略同じ高さレベルにある。突出位置では、先端41aが、吐出面10aよりも下方にあり、プラテン5が支持面形成位置にあるときの支持面5a又は対向部42が上方位置にあるときの壁面42aと略同じ高さレベルにある。壁面42aは、対向部42の上面である。
対向部42は、複数のギア(図示略)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、対向部移動モータ42M(図5参照)の駆動により、昇降する。これにより、対向部42は、下方位置(図3(a)参照)と、上方位置(図3(b)参照)とを取り得る。上方位置では、壁面42aが、プラテン5が支持面形成位置にあるときの支持面5aと略同じ高さレベルにある。対向部42は、水分を吸収しない又は吸収し難い材料(例えばガラスや金属)からなる。
キャップ44は、吐出空間V1を吐出空間V1の外部の空間である外部空間V2に対して閉鎖する閉鎖状態(図3(b)参照)と、吐出空間V1を外部空間V2に対して開放する開放状態(図3(a)参照)とを取り得るように構成されている。本実施形態において、閉鎖状態は、区画部41が突出位置を取り、かつ、プラテン5が支持面形成位置を取る状態、又は、区画部41が突出位置を取り、かつ、対向部42が上方位置を取る状態をいう。開放状態は、区画部41が退避位置を取り、かつ、対向部42が下方位置を取る状態をいう。
次いで、図4を参照し、加湿部50の構成及び動作について説明する。
加湿部50は、タンク51、チューブ52a、チューブ52c、及び、加湿ポンプ50Pを含む。タンク51は、加湿液(例えば、純水、又は、防腐剤を添加した水)を貯留している。チューブ52aは、タンク51とジョイント48とを接続している。チューブ52cは、タンク51とジョイント49とを接続している。加湿ポンプ50Pは、チューブ52cの途中部に設けられている。
コントローラ1pによる制御の下、加湿ポンプ50Pが駆動すると、吐出空間V1内の空気は、ジョイント48の下面の開口48xから回収され、チューブ52aを通り、タンク51内に流入する。当該流入した空気は、タンク51内に貯留された加湿液によって加湿された後、チューブ52cを通り、ジョイント49の下面の開口49xを介して、吐出空間V1に供給される。このように、加湿部50は、開口49xを介して吐出空間V1に加湿空気を供給するように構成されている。
図4において、黒塗りの矢印は加湿前の空気の流れを示し、白抜きの矢印は加湿空気の流れを示す。
上記のような吐出空間V1への加湿空気の供給は、ローラ清掃時の他、例えば記録指令が所定時間以上受信されなかったときに、キャップ44を閉鎖状態に維持しつつ、行われる。これにより、吐出口14a内のインクの増粘が抑制される。
次いで、図6を参照し、コントローラ1pが実行するローラ清掃制御について説明する。
第1実施形態では、記録媒体である用紙Pが、水分を吸収保持可能な部材であり、吸湿部材として機能する。また、搬送部20が、吸湿部材移動部として機能する。即ち、搬送部20は、用紙Pが、吐出空間V1にある吸湿位置(図7(a)参照)と、ローラ対25を構成するローラ25a,25bの外周面に接触する清掃位置(図7(b)参照)とを取り得るよう、用紙Pを移動させるように構成されている。
コントローラ1pは、先ず、ローラ清掃指令を受信したか否かを判断する(S1)。ローラ清掃指令は、例えば、ユーザがローラ清掃ボタンを押下したとき、所定枚数の用紙Pに対する記録が完了したとき等に、受信される。ローラ清掃指令を受信した場合(S1:YES)、コントローラ1pは、キャップ44が開放状態であるか否かを判断する(S2)。このとき、コントローラ1pは、図3(a)のように区画部41が退避位置にありかつ対向部42が下方位置にある場合、キャップ44が開放状態であると判断し、上記以外の場合、キャップ44が開放状態でないと判断する。
キャップ44が開放状態でない場合(S2:NO)、コントローラ1pは、区画部移動モータ41M及び/又は対向部移動モータ42Mを制御して、区画部41を退避位置に配置しかつ対向部42を下方位置に配置し、キャップ44を開放状態とする(S3)。
S3の後、又は、キャップ44が開放状態である場合(S2:YES)、コントローラ1pは、プラテン5が支持面形成位置にあるか否かを判断する(S4)。プラテン5が支持面形成位置にない場合(S4:NO)、コントローラ1pは、プラテン回動モータ5Mを制御して、プレート6a,6bを回動させ、プラテン5を支持面形成位置に配置する(S5)。
S5の後、又は、プラテン5が支持面形成位置にある場合(S4:YES)、コントローラ1pは、給紙モータ1cM及び搬送部20を制御して、用紙Pの搬送を開始させる(S6)。S6の後、コントローラ1pは、用紙Pが吸湿位置に到達したか否かを判断する(S7)。このとき、コントローラ1pは、用紙Pの先端がローラ対25に挟持された時点で、用紙Pが吸湿位置に到達したと判断する。この時点において、用紙Pの先端部分は、支持面5aに支持されると共に、2組のローラ対24,25によって挟持されている。
用紙Pが吸湿位置に到達した場合(S7:YES)、コントローラ1pは、搬送部20を制御して、用紙Pの搬送を一時的に停止させる(S8)。S8の後、コントローラ1pは、区画部移動モータ41Mを制御して、区画部41の可動部を下降させ、区画部41を突出位置に配置する(S9)。これにより、先端41aが用紙Pに接触し、キャップ44が閉鎖状態となる。即ち、吐出空間V1が外部空間V2に対して閉鎖される。このとき、用紙Pは、ローラ対24,25によって挟持されると共に、ローラ対24,25間の部分が区画部41とプラテン5とで挟持されている(図7(a)参照)。
S9の後、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pを駆動させる(S10)。これにより、閉鎖された吐出空間V1に加湿空気が供給される。このとき、用紙Pにおける吸湿位置に配置された部分(図7(a)においてハッチングで示す部分)Paに、水分が供給される。部分Paは、先端41aに囲まれた領域に対応する。部分Paの搬送方向に関する長さは、各ローラ25a,25bの外周面における当該ローラ25a,25bの回転方向に関する長さ以上である。
S10の後、コントローラ1pは、S10で加湿ポンプ50Pを駆動させてから所定時間が経過したか否かを判断する(S11)。所定時間は、用紙Pに十分な水分が供給されるまでに要する時間であって、実験等によって予め決められている。十分な水分とは、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物を少しでも除去できる程度の水分でよい。所定時間が経過した場合(S11:YES)、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pの駆動を停止させる(S12)。S12の後、コントローラ1pは、区画部移動モータ41Mを制御して、区画部41の可動部を上昇させ、区画部41を退避位置に配置する(S13)。これにより、先端41aが用紙Pから離隔し、キャップ44が開放状態となる。即ち、吐出空間V1が外部空間V2に対して開放される。
S13の後、コントローラ1pは、搬送部20を制御して、用紙Pの搬送を再開させる(S14)。これに伴い、部分Paが、清掃位置に配置され、ローラ25a,25bの外周面に接触する(図7(b)参照)。用紙Pは、ローラ対22〜27の回転により、さらに搬送方向下流側に搬送され、排紙部31に排出される。S14の後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によると、コントローラ1pは、搬送部20を制御して、用紙Pを吸湿位置に配置させる、第1ステップ(S6〜S8)と、第1ステップの後、搬送部20及び加湿部50を制御して、用紙Pを吸湿位置に配置しつつ、吐出空間V1に加湿空気を供給させる、第2ステップ(S10)と、第2ステップの後、搬送部20を制御して、用紙Pにおける第2ステップで吸湿位置に配置された部分Paを清掃位置に配置させる、第3ステップ(S14)と、を実行する。第2ステップにおいて、用紙Pの部分Paに加湿空気が供給される。その後、第3ステップにおいて、用紙Pにおいて加湿空気による水分を吸収保持した部分Paが、ローラ25a,25bの外周面に接触する。これにより、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物に水分が付与され、水分を含んで柔らかくなった異物が、用紙Pに付着し、ローラ25a,25bの外周面から除去される。ここで、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物は、ヘッド10から吐出されたインクと、紙粉等とが固まったものである。ローラ対25は、搬送方向に関してヘッド10の下流側に配置されているため、ヘッド10から吐出されたインクが付着した用紙Pを挟持したときに、当該インクがローラ25a,25bの外周面に付着する。ローラ25a,25bの外周面に付着したインクは、時間の経過と共に水分が減少し、ローラ25a,25bに固着する。また、ローラ対25が用紙Pを挟持したときに、ローラ25a,25bの外周面に紙粉が付着する。ローラ25a,25bは、外周面にインクと紙粉等とによる異物が固着することによって、径が変動してしまう。ローラ25a,25bの径が変動すると、搬送精度が低下する。本実施形態では、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物に対して、水分を付与する。これにより、異物が水分を含んで柔らかくなり、ローラ25a,25bの外周面から除去し易くなる。このように、吐出口14a内のインクの増粘を抑制するために吐出空間V1に供給される加湿空気を利用して、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物を効率良く除去することができる。
コントローラ1pは、第3ステップによって用紙Pが清掃位置に配置されているときに、搬送部20を制御して、ローラ対25を回転させる。この場合、ローラ25a,25bの外周面の一部のみではなく、例えば外周面の全体を、用紙Pに接触させることができる。これにより、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物をより効率良く除去することができる。
搬送部20が、吸湿部材移動部として機能し、用紙Pを搬送方向に搬送するように構成されている。この場合、装置構成の簡素化や装置の小型化を実現することができる。
コントローラ1pは、第1ステップ(S6〜S8)の後、第2ステップ(S10)の前に、キャップ移動部45を制御して、用紙Pにキャップ44の一部(本実施形態では先端41a)を接触させることにより、キャップ44を閉鎖状態とする閉鎖ステップ(S9)を実行する。そして、コントローラ1pは、第2ステップ(S10)において、キャップ移動部45及び加湿部50を制御して、キャップ44を閉鎖状態に維持しつつ、吐出空間V1に加湿空気を供給させる。この場合、第2ステップにおいて、吐出空間V1全体に加湿空気を供給し、ひいては用紙Pに加湿空気を効率よく供給することができる。さらに、加湿空気を吐出空間V1に供給するための開口49xは、吐出面10aの主走査方向端部に配置されているため、仮に、開放状態において吐出空間V1に加湿空気を供給すると、用紙Pにおける開口49xから離れた部分(例えば、主走査方向中央)に、水分が付与され難く、ローラ25a,25bの主走査方向全体に水分を供給し難い。本実施形態では、閉鎖状態において吐出空間V1に加湿空気を供給するため、用紙Pの主走査方向全体に水分を付与することができ、ローラ25a,25bの主走査方向全体に水分を付与することができる。
コントローラ1pは、第1ステップ(S6〜S8)において、搬送部20を制御して、用紙Pをローラ対24,25に挟持させ、第2ステップ(S10)において、搬送部20及び加湿部50を制御して、用紙Pをローラ対24,25に挟持させた状態で、吐出空間V1に加湿空気を供給させる。この場合、第2ステップにおいて、用紙Pの姿勢が安定した状態で、用紙Pに加湿空気を供給することができる。なお、水分を含んだ用紙Pは、カールやコックリングが生じることがある。吐出空間V1に加湿空気が供給されるときに、用紙Pの先端又は後端が挟持されていない状態であると、用紙Pの搬送が再開されたときに、カール又はコックリングの生じた用紙Pがローラ対25等に衝突し、ジャムが生じ得る。これに対し、本実施形態では、吐出空間V1に加湿空気が供給されるときに、用紙Pがローラ対24,25によって挟持されているため、用紙Pの姿勢が安定し、用紙Pの搬送が再開されたときに生じ得るジャムを抑制することができる。
部分Paの搬送方向に関する長さは、各ローラ25a,25bの外周面における当該ローラ25a,25bの回転方向に関する長さ以上である。この場合、用紙Pを搬送方向に搬送するだけで、ローラ25a,25bの外周面の全体を、用紙Pに接触させることができる。これにより、ローラ25a,25bの外周面に付着した異物をより効率良く除去することができる。
記録媒体である用紙Pを、吸湿部材として、ローラ清掃に利用する。この場合、専用の吸湿部材を用いる必要がなく、簡単かつ安価にローラ清掃を行うことができる。
続いて、図8、図9及び図10を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタについて、説明する。
第2実施形態に係るプリンタは、キャップ部の構成、及び、ローラ清掃制御の内容を除き、第1実施形態に係るプリンタ1と同じ構成である。
第2実施形態において、キャップ部240は、キャップ244、及び、キャップ移動部45を含む(図5及び図9参照)。キャップ244は、区画部41、対向部242、及び2つのジョイント48,49を含む。即ち、キャップ244は、対向部を除き、キャップ44と同じ構成である。
対向部242の壁面242aには、吸湿部材260、凹部242x、及び、受容部242yが設けられている。壁面242aは、対向部242の上面であり、キャップ244が閉鎖状態にあるときに吐出空間V1を画定する壁面である。吸湿部材260は、水分を吸収保持可能な部材であり、可撓性を有する多孔質体である。吸湿部材260及び凹部242xは、共に、主走査方向に延在している。凹部242xは、吸湿部材260と受容部242yとの間に配置され、吸湿部材260と受容部242yとを隔離している。
受容部242yは、壁面242aの領域のうち、凹部242xに対して吸湿部材260と反対側の領域であって、メンテナンス時に複数の吐出口14aから吐出されたインクを受ける部分である。メンテナンスは、パージ、フラッシング等を含む。パージは、ポンプの駆動によりヘッド10の流路に圧力を付与し、全吐出口14aからインクを吐出させる動作をいう。フラッシングは、画像データとは異なるフラッシングデータに基づいてアクチュエータを駆動し、吐出口14aからインクを吐出させる動作をいう。受容部242yに受容されたインクは、受容部242yから凹部242xに移動する。凹部242xは、チューブ等を介して、廃液タンクと連通している。凹部242xに移動したインクは、チューブ等を通り、廃液タンクに排出される。
第2実施形態では、壁面242aに設けられた吸湿部材260を、ローラ清掃に利用する。また、キャップ移動部45が、吸湿部材移動部として機能する。即ち、キャップ移動部45を構成する対向部移動モータ42M(図5参照)及び複数のギア(図示略)は、吸湿部材260が、吐出空間V1にある吸湿位置(図9(b)参照)と、ローラ25bの外周面に接触する清掃位置(図10(b)参照)とを取り得るよう、吸湿部材260を移動させるように構成されている。第2実施形態において、対向部242は、複数のギアと接続されており、コントローラ1pによる制御の下、対向部移動モータ42Mの駆動により、昇降し、さらに、水平に移動する。
第2実施形態において、ローラ清掃は、記録中に行われる。以下、図8を参照し、コントローラ1pが実行する記録制御について説明する。
コントローラ1pは、先ず、記録指令を受信したか否かを判断する(S21)。記録指令を受信した場合(S21:YES)、コントローラ1pは、キャップ244が閉鎖状態であるか否かを判断する(S22)。このとき、コントローラ1pは、図9(b)のように区画部41が突出位置にありかつ対向部242が上方位置にある場合、キャップ244が閉鎖状態であると判断し、上記以外の場合、キャップ244が閉鎖状態でないと判断する。本実施形態では、閉鎖状態は、区画部41が突出位置を取り、かつ、対向部242が上方位置を取る状態をいう。開放状態は、区画部41が退避位置を取り、かつ、対向部242が下方位置を取る状態をいう。
キャップ244が閉鎖状態でない場合(S22:NO)、コントローラ1pは、区画部移動モータ41M及び/又は対向部移動モータ42Mを制御して、区画部41を突出位置に配置しかつ対向部42を上方位置に配置し、キャップ244を閉鎖状態とする(S23)。
S23の後、又は、キャップ244が閉鎖状態である場合(S22:YES)、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pを駆動させる(S24)。これにより、閉鎖された吐出空間V1(図9(b)参照)に加湿空気が供給される。このとき、吸湿部材260に水分が供給される。
S24の後、コントローラ1pは、S24で加湿ポンプ50Pを駆動させてから所定時間が経過したか否かを判断する(S25)。所定時間が経過した場合(S25:YES)、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pの駆動を停止させる(S26)。S26の後、コントローラ1pは、区画部移動モータ41M及び対向部移動モータ42Mを制御して、区画部41を退避位置に配置しかつ対向部242を下方位置に配置し、キャップ244を開放状態とする(S27)。これにより、吐出空間V1が外部空間V2に対して開放される。
S27の後、コントローラ1pは、プラテン回動モータ5Mを制御して、プレート6a,6bを回動させ、プラテン5を支持面形成位置に配置する(S28)。このとき、プラテン5及びキャップ244は、図9(a)に実線で示す位置に配置されている。
S28の後、コントローラ1pは、対向部移動モータ42Mを制御して、対向部242を、ローラ25a,25bの下方に向けて、図10(a)に示す太矢印に沿って水平に移動させ、さらに、図10(b)に示す太矢印に沿って上昇させて、吸湿部材260を清掃位置に配置する。このとき、吸湿部材260は、ローラ25a,25bのうち下方のローラ25bの外周面に接触する。
S29の後、コントローラ1pは、吸湿部材260を清掃位置に維持しつつ、記録処理を実行する(S30)。記録処理において、コントローラ1pは、給紙モータ1cM及び搬送部20を制御して、用紙Pを搬送し、また、ヘッド10を制御して、吐出空間V1に搬送された用紙Pに複数の吐出口14aからインクを吐出させる。S30の後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によると、コントローラ1pは、キャップ移動部45を制御して、吸湿部材260を吸湿位置に配置させる、第1ステップ(S22,S23)と、第1ステップの後、キャップ移動部45及び加湿部50を制御して、吸湿部材260を吸湿位置に配置しつつ、吐出空間V1に加湿空気を供給させる、第2ステップ(S24)と、第2ステップの後、キャップ移動部45を制御して、吸湿部材260を清掃位置に配置させる、第3ステップ(S29)と、を実行する。第2ステップにおいて、吸湿部材260に加湿空気が供給される。その後、第3ステップにおいて、吸湿部材260が、ローラ25bの外周面に接触する。これにより、ローラ25bの外周面に付着した異物に水分が付与され、水分を含んで柔らかくなった異物が、用紙Pに付着し、ローラ25bの外周面から除去される。このように、吐出口14a内のインクの増粘を抑制するために吐出空間V1に供給される加湿空気を利用して、ローラ25bの外周面に付着した異物を効率良く除去することができる。
コントローラ1pは、第3ステップによって吸湿部材260が清掃位置に配置されているときに、搬送部20を制御して、ローラ対25を回転させる。この場合、ローラ25bの外周面の一部のみではなく、例えば外周面の全体を、吸湿部材260に接触させることができる。これにより、ローラ25bの外周面に付着した異物をより効率良く除去することができる。
吸湿部材260は、対向部242の壁面242aに設けられており、キャップ移動部45が、吸湿部材移動部として機能する。この場合、装置構成の簡素化や装置の小型化を実現することができる。
コントローラ1pは、第1ステップ(S22,S23)において、キャップ移動部45を制御して、キャップ244を閉鎖状態とし、第2ステップ(S24)において、キャップ移動部45及び加湿部50を制御して、キャップ244を閉鎖状態に維持しつつ、吐出空間V1に加湿空気を供給させる。この場合、第2ステップにおいて、吐出空間V1全体に加湿空気を供給することができる。
壁面242aには、吸湿部材260に加え、受容部242y及び凹部242xが設けられている。凹部242xが設けられていない場合、受容部242yに受容されたインクが吸湿部材260に移り、吸湿部材260がローラ25bの外周面に接触したときに、ローラ25bの外周面にインクが付着して汚れてしまうという問題が生じ得る。これに対し、本実施形態によれば、凹部242xを設けたことで、当該問題を抑制することができる。
吸湿部材260が、可撓性を有する多孔質体である。この場合、ローラ25bの外周面を損傷することなく、ローラ清掃を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
キャップ部について:
・キャップは、上述した形態に限定されない。例えば、キャップは、上面に吐出面と略同じサイズの凹部を有する1の凹部材(即ち、上述の実施形態に係る対向部の周縁に沿って区画部が立設されるように、区画部と対向部とを一体にしたもの)からなってもよい。或いは、搬送部がベルト搬送形式の場合、キャップは、対向部の代わりに搬送ベルトを含んでよい。この場合、先端41aが搬送ベルトの表面に接触することによって、吐出空間V1が外部空間V2に対して閉鎖される。
・キャップ移動部は、上述した形態に限定されない。例えば、キャップ移動部は、ギア43の代わりに、ラックギア及びピニオンギアを含んでもよいし、ソレノイドを含んでもよい。また、液体吐出ヘッドがシリアル式の場合、キャップが定位置に固定された状態で、ヘッドの移動に伴って、キャップがヘッドに対して相対移動することにより、キャップが閉鎖状態と開放状態とを取ってもよい。
加湿部について:
・吐出空間に対する加湿空気の供給口及び排出口の位置は、任意である。例えば、キャップの底壁、吐出面等に、供給口や排出口を設けてもよい。
・加湿部のタンクに、加湿液を加熱するヒータを設けてもよい。これにより、加湿空気を効率よく生成することができる。
・加湿部は、加湿液を貯留するタンクを用いた構成に限定されず、任意の構成(例えば、ミスト発生装置を用いて第1開口からミストを供給する構成、超音波式や加熱式の加湿方式を用いた構成)であってよい。
搬送部について:
・ローラは、搬送方向に関してヘッドに近接して配置される限りは、ヘッドの搬送方向下流側及び上流側のいずれに配置されてもよく、また、ヘッドとの間に他の部材(ガイド部材等)を介在してもよい。
・ローラは、対で設けられることに限定されない。上述の実施形態のようにローラが対で設けられている場合、ローラ対を構成する2つのローラのうち少なくとも一方が清掃されればよい(第2実施形態がこれに該当する)。
吸湿部材について:
・搬送部が吸湿部材移動部として機能する場合において、吸湿部材は、搬送部が搬送可能な、記録媒体以外の部材であってもよい。
・搬送部が吸湿部材移動部として機能する場合において、吸湿部材における第2ステップで吸湿位置に配置される部分の搬送方向に関する長さが、外周面のローラの回転方向に関する長さ未満であってもよい。この場合、吸湿部材において加湿空気による水分を吸収保持した部分を、ローラの外周面の一部に接触させる動作を複数回行うことで、外周面の全体を清掃してよい。
・吸湿部材がキャップの壁面に設けられている場合において、吸湿部材は、可撓性を有する多孔質体に限定されず、例えばセラミックス等の硬質な部材であってもよい。
・吸湿部材がキャップの壁面に設けられている場合において、吸湿部材が複数の吐出口から吐出された液体を受けてもよい。
制御部について:
・第3ステップによって吸湿部材が清掃位置に配置されているときに、ローラを回転させなくてもよい。
・キャップを開放状態としたまま、吐出空間に加湿空気を供給させてもよい。
・搬送部が吸湿部材移動部として機能する場合において、吸湿部材を下流側ローラ対及び上流側ローラ対の両方ではなく下流側ローラ対のみに挟持させた状態で、吐出空間に加湿空気を供給させてもよい。或いは、吸湿部材が下流側ローラ対及び上流側ローラ対のいずれにも挟持されていない状態で、吐出空間に加湿空気を供給させてもよい。
・下流側ローラ対は、清掃対象となるローラを含まなくてもよい。
・第2実施形態のように記録中にローラ清掃を行う場合、記録指令を受信する毎にローラ清掃を行ってもよいし、記録指令を受信したときに、前回のローラ清掃からの経過時間等を考慮して、ローラ清掃を行うか否かを判断してもよい。
・第2実施形態では、記録中にローラ清掃を行うが、第1実施形態のようにローラ清掃指令を受信した場合にローラ清掃を行ってもよい。
・第1及び第2実施形態の構成及び制御を組み合わせてもよい。例えば、ローラ清掃指令を受信した場合に、第1実施形態のローラ清掃に係る第1制御と、第2実施形態のローラ清掃に係る第2制御とを、順次行ってよい。この場合、第1制御及び第2制御のいずれを先に行ってもよい。
その他:
・隔離部は、吸湿部材と受容部とを隔離するものである限り、凹部に限定されず、段差等でもよい。例えば、壁面に突出部を設け、突出部上に吸湿部材を配置し、突出部以外の部分を受容部とした場合、突出部を画定する側面のうち吸湿部材と受容部との間に配置された側面が隔離部として機能する。壁面に、受容部及び隔離部を設けなくてもよい。
・液体吐出装置に含まれる液体吐出ヘッドの数は、1以上の任意の数であってよい。液体吐出装置に含まれる液体吐出ヘッドの数が複数の場合、搬送方向に関して隣接する2つの液体吐出ヘッドの間に配置された、ローラ対に、清掃対象となるローラが含まれてよい。
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・液体吐出ヘッドは、任意の液体(例えば、前処理液)を吐出してよい。
・記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
・液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機等であってもよい。
1 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(制御部)
10 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
14a 吐出口
20 搬送部(吸湿部材移動部)
24 ローラ対(上流側ローラ対)
25 ローラ対(下流側ローラ対)
25a,25b ローラ
40 キャップ部
41 区画部
42 対向部
44 キャップ
45 キャップ移動部
50 加湿部
244 キャップ
240 キャップ部
242 対向部
242a 壁面
242x 凹部(隔離部)
242y 受容部
260 吸湿部材
P 用紙(記録媒体,吸湿部材)
V1 吐出空間
V2 外部空間

Claims (12)

  1. 液体を吐出するための複数の吐出口を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記複数の吐出口と対向する吐出空間を前記吐出空間の外部の空間である外部空間に対して閉鎖するように構成されたキャップ、及び、前記キャップが、前記吐出空間を前記外部空間に対して閉鎖する閉鎖状態と、前記吐出空間を前記外部空間に対して開放する開放状態とを取り得るよう、前記キャップを移動させるように構成された、キャップ移動部を含む、キャップ部と、
    前記吐出空間に加湿空気を供給するように構成された、加湿部と、
    記録媒体を前記吐出空間を経由させて搬送方向に搬送するように構成された搬送部であって、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドに近接して配置されたローラを含む、搬送部と、
    水分を吸収保持可能な吸湿部材が、前記吐出空間にある吸湿位置と、前記ローラの外周面に接触する清掃位置とを取り得るよう、前記吸湿部材を移動させるように構成された、吸湿部材移動部と、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ移動部、前記加湿部、前記搬送部、及び前記吸湿部材移動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記吸湿部材移動部を制御して、前記吸湿部材を前記吸湿位置に配置させる、第1ステップと、
    前記第1ステップの後、前記吸湿部材移動部及び前記加湿部を制御して、前記吸湿部材を前記吸湿位置に配置しつつ、前記吐出空間に加湿空気を供給させる、第2ステップと、
    前記第2ステップの後、前記吸湿部材移動部を制御して、前記吸湿部材における前記第2ステップで前記吸湿位置に配置された部分の少なくとも一部を前記清掃位置に配置させる、第3ステップと、
    を実行することを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記第3ステップによって前記吸湿部材が前記清掃位置に配置されているときに、前記搬送部を制御して、前記ローラを回転させることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記搬送部が、前記吸湿部材移動部として機能し、前記吸湿部材を前記搬送方向に搬送するように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1ステップの後、前記第2ステップの前に、前記キャップ移動部を制御して、前記吸湿部材に前記キャップの一部を接触させることにより、前記キャップを前記閉鎖状態とする閉鎖ステップを実行し、
    前記第2ステップにおいて、前記キャップ移動部及び前記加湿部を制御して、前記キャップを前記閉鎖状態に維持しつつ、前記吐出空間に加湿空気を供給させることを特徴とする、請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記搬送部は、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドの下流側に配置された、下流側ローラ対を含み、
    前記制御部は、
    前記第1ステップにおいて、前記搬送部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対に挟持させ、
    前記第2ステップにおいて、前記搬送部及び前記加湿部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対に挟持させた状態で、前記吐出空間に加湿空気を供給させることを特徴とする、請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記搬送部は、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドの上流側に配置された、上流側ローラ対をさらに含み、
    前記制御部は、
    前記第1ステップにおいて、前記搬送部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対及び前記上流側ローラ対に挟持させ、
    前記第2ステップにおいて、前記搬送部及び前記加湿部を制御して、前記吸湿部材を前記下流側ローラ対及び前記上流側ローラ対に挟持させた状態で、前記吐出空間に加湿空気を供給させることを特徴とする、請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記吸湿部材における前記第2ステップで前記吸湿位置に配置される部分の前記搬送方向に関する長さが、前記外周面の前記ローラの回転方向に関する長さ以上であることを特徴とする、請求項3〜6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記吸湿部材が、記録媒体であることを特徴とする、請求項3〜7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記キャップは、前記閉鎖状態において前記吐出空間を画定する壁面を含み、
    前記吸湿部材は、前記壁面に設けられており、
    前記キャップ移動部が、前記吸湿部材移動部として機能することを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1ステップにおいて、前記キャップ移動部を制御して、前記キャップを前記閉鎖状態とし、
    前記第2ステップにおいて、前記キャップ移動部及び前記加湿部を制御して、前記キャップを前記閉鎖状態に維持しつつ、前記吐出空間に加湿空気を供給させることを特徴とする、請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記壁面には、前記吸湿部材に加え、前記複数の吐出口から吐出された液体を受ける受容部、及び、前記吸湿部材と前記受容部との間に配置され、前記吸湿部材と前記受容部とを隔離する隔離部が設けられていることを特徴とする、請求項9又は10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記吸湿部材が、可撓性を有する多孔質体であることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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