JP6163891B2 - シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート搬送装置、当該シート搬送装置を備えた画像読取装置および画像形成装置に関し、特に、シートのスキューを補正する技術に関する。
複写機などの画像形成装置は、トレイ上に載置された原稿を1枚ずつ繰り出し、画像読取位置に搬送する原稿搬送装置を備えている(例えば、特許文献1)。
通常、このような原稿搬送装置は、原稿が傾いた状態で画像読取位置に搬送されないよう、トレイ上に載置された原稿の、搬送方向と直交する幅方向両端に当接して整合する一対の整合板を設けると共に、搬送路の画像読取位置よりも上流側の位置においては、搬送されてくる原稿のスキューを補正するためのレジストローラー対を有する。原稿のスキュー補正は、原稿の先端を、回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成し、原稿の復元力により原稿後部を回転させるようにして姿勢を是正することにより行われ、スキュー補正後、レジストローラー対を回転させて原稿を画像読取位置に向けて搬送するよう構成されている。
特開2011−79593号公報
しかしながら、上記従来の原稿搬送装置では、レジストローラー対による原稿のスキュー補正が十分に行われない場合がある。
すなわち、原稿のサイズによってループ形成時に原稿後部が一対の整合板の間に残っている場合があり、この場合には、当該原稿後部の移動が一対の整合板により規制されるため、ループ部分の原稿の復元力が作用しても原稿後部を回転させて姿勢を是正するのが難しく、スキュー補正が十分に行われない可能性がある。これにより、読取画像が斜行し、画像品質の低下を招くおそれがある。
このような問題は、装置の小型化が進み、トレイとレジストローラー対との距離が短くなるほど顕著になる。また、原稿搬送装置のみならず、画像を印刷する記録シートを搬送する給紙搬送装置などを含むシート搬送装置一般において生じ得る問題である。
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであって、シートの搬送方向の長さが長い場合でも、確実にスキュー補正が行えるシート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、レジストローラー対を回転させてシートを搬送する。本発明の第1の観点によるシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、これら一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、一対の整合部材により整合されたシート束から繰り出されたシートの先端が回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接した時点から、レジストローラー対が回転し始める時点までの間に、一対の整合部材によるシート束の規制を解除するように規制解除手段を制御する制御手段とを備えている
本発明の第2の観点によるシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、これら一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、トレイ上に載置されたシート束のシートサイズを取得するシートサイズ取得手段と、このシートサイズ取得手段により取得されたシートサイズのシート搬送方向の長さが、シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させたときに、当該シートの後端が一対の整合部材の間に位置するような長さである場合にのみ、シート束が一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートをレジストローラー対により搬送開始するまでの間に、一対の整合部材によるシート束の規制を解除するように規制解除手段を制御する制御手段とを備えている。
このシート搬送装置はさらに、シート束を構成するシートの紙種に関する情報を取得する紙種情報取得手段を備えていてもよい。制御手段は、シートサイズのシート搬送方向の長さの条件に加え、紙種情報取得手段により取得された情報より、シートの厚さが所定値以上と判断される場合に規制解除手段を制御してシート束の規制を解除してもよい
本発明の第3の観点によるシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、これら一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、シート束が一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートをレジストローラー対により搬送開始するまでの間に、一対の整合部材によるシート束の規制を解除するように規制解除手段を制御する制御手段と、シート束への規制を解除した状態の一対の整合部材を、当該シート束を規制して整合する状態に復帰させる復帰手段とを備えている。制御手段は、シート束から所定枚数目のシートが繰り出される毎に、当該所定枚数目のシート全体が一対の整合部材間から抜け出た後、次のシートの繰り出しが開始されるまでの間に、復帰手段を制御して一対の整合部材がシート束を規制して整合する状態に復帰させ、その後、次のシートが繰り出されてレジストローラー対により搬送開始されるまでの間に、規制解除手段を制御して一対の整合部材によるシート束の規制を解除する
ここで、前記所定枚数は、前記シート束を構成するシートの紙種に応じて設定される構成としてもよい。また、前記所定枚数は、前記シート束の残りのシート量に応じて変更される構成としてもよい
本発明の第4の観点によるシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、これら一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、シート束からシートを1枚ずつ繰り出して搬送するシート搬送動作の開始指示ユーザーから受け付ける開始指示受付手段と、シート束が前記一対の整合部材により整合され、かつ、開始指示受付手段を介してシート搬送動作の開始指示を受け付けた後、当該シート束から繰り出されたシートを前記レジストローラー対により搬送開始するまでの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段とを備えている
また、シート束の規制を解除するタイミングが、開始指示受付手段を介してシート搬送動作の開始指示を受け付け、シート束からシートを繰り出す動作が開始された後であってもよい
本発明の第5の観点によるシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、これら一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、シート束が一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートをレジストローラー対により搬送開始するまでの間に、一対の整合部材によるシート束の規制を解除するように規制解除手段を制御する制御手段と、搬送すべきシート束がシート幅の異なるシートが混在する旨の指示ユーザーから受け付ける混載シート受付手段とを備えている。制御手段は、混載シート受付手段を介してシート幅の異なるシートが混在する旨を受付けしたときには、一対の整合部材によるシート束の規制を解除するタイミングが、繰り出されたシートの先端が回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接された後になるように、規制解除手段制御する。
本発明の第6の観点によるシート搬送装置は、トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、これら一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、トレイ上に載置されたシート束のシートサイズを取得するシートサイズ取得手段と、シート束からシートを1枚ずつ繰り出して搬送するシート搬送動作の開始指示ユーザーから受け付ける開始指示受付手段と、開始指示受付手段を介してシート搬送動作の開始指示を受け付ける前であって、シートサイズ取得手段によりシートサイズを取得し、かつシート束が一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートをレジストローラー対により搬送開始するまでの間に、一対の整合部材によるシート束の規制を解除するように規制解除手段を制御する制御手段とを備えている。
本発明は、上記構成のシート搬送装置を備えた画像読取装置としてもよい。
また、本発明は、上記構成のシート搬送装置を備えた画像形成装置としてもよい。
上記構成のシート搬送装置によれば、シートの搬送方向の長さが長く、ループ形成時に、シートの後部が一対の整合部材の間に残っている場合でも、シートをレジストローラー対により搬送開始するまでの間に一対の整合部材によるシート束の規制が解除されるので、シートの復元力によりシートの後部を回転させて姿勢を是正することができる。
これにより、確実にスキュー補正を行うことができるようになり、スキュー補正が不十分なために画像品質が低下をするのを抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る複写機の全体の構成を示すための概略断面図である。 上記複写機が有するADFユニットの構成を示す拡大図である。 ADFユニットを上方から視た概略平面図である。 (a)は、一対の整合板のスライド機構の構成を示す平面図であり、(b)は、(a)のスライド機構を矢印F方向から見た図である。 制御部の構成と、制御部による制御対象となる主構成要素との関係を示すブロック図である。 制御部で実行される原稿搬送処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は、原稿搬送処理中の一対の整合板の動作を示す動作図である。 第2の実施の形態に係る制御部で実行される原稿搬送処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る制御部で原稿搬送処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、第3の実施の形態における原稿搬送処理中の一対の整合板の動作を示す動作図である。 第4の実施の形態に係る制御部における、一対の整合板による規制の解除を行うか否かの判定基準を説明するための図である。 第4の実施の形態における原稿搬送処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、変形例に係る一対の整合板による原稿束の規制の解除の構成を示す図である。 変形例に係る一対の整合板による原稿束の規制の解除の構成を示す図である。 変形例に係る制御部で原稿搬送処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 変形例に係る制御部で原稿搬送処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 変形例における原稿搬送処理中の一対の整合板の動作を示す動作図である。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係るシート搬送装置の第1の実施の形態を、タンデム型カラー複写機(以下、単に「複写機」という)の画像読取装置における原稿搬送装置に適用した場合について、図面に基づいて説明する。
(1)複写機の全体の構成
図1は、本実施の形態に係る複写機の全体の構成を示すための概略断面図である。
同図に示す複写機1は、プリンター部2と、プリンター部2上に設けられた画像読取部3(画像読取装置)とからなる。また、複写機1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続されていて、外部の端末装置等とのデータの送受信が可能に構成されている。
(1−1)プリンター部の構成
プリンター部2は、画像形成部10、給紙部20および制御部30で構成され、画像読取部3で生成された画像データ、または外部の端末装置等から送られてくる画像データに基づき、周知の電子写真方式により記録シートS上にトナー画像をプリントする。
画像形成部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のそれぞれに対応する作像ユニット11Y、11M、11C、11Kと、中間転写ベルト12、二次転写ローラー対13、定着部14、排紙トレイ15などを備える。
作像ユニット11Y、11M、11C、11Kは、制御部30の制御のもと、対応する色のトナー像を形成し、各色のトナー像が重なり合うように中間転写ベルト12に静電転写(一次転写)する。中間転写ベルト12は、無端状のベルトであって、矢印A方向に回転し、トナー像を二次転写位置16まで搬送する。
給紙部20は、記録シートSを収容する複数の給紙カセット21を備え、いずれかの給紙カセット21から記録シートSを1枚ずつ繰り出し、中間転写ベルト12上のトナー像のタイミングに合わせて二次転写位置16に搬送する。
上記二次転写により、トナー像(未定着画像)が形成された記録シートSは、定着部14に搬送され、定着部14においてトナー像が加熱・加圧されて記録シートS上に熱定着される。熱定着された記録シートSは排紙トレイ15上に排出される。
制御部30は、画像形成部10、給紙部20、および次に説明する画像読取部3を制御する。詳細については後述する。
(1−2)画像読取部の構成
画像読取部3は、原稿画像を読み取るスキャナーユニット40、スキャナーユニット40の原稿読取位置まで原稿を搬送するADFユニット(自動原稿搬送装置)50で構成される。
スキャナーユニット40は、上面に第1と第2プラテンガラス45,46が嵌め込まれた筐体400内に、光源ユニット41、ミラーユニット42、レンズ43、ラインセンサー44などを備える。
光源ユニット41は、光源となるランプ411とミラー412などを備え、ミラーユニット42は、折り返しミラー421,422などを備える。ラインセンサー44は、複数の光電変換素子を有するCCD(Charge Coupled Device)からなる。
このスキャナーユニット40は、第1プラテンガラス45上に載置された原稿の画像を、光源ユニット41とミラーユニット42を不図示のスライド機構により矢印B方向に移動させて読み取るミラースキャンモードと、ADFユニット50の原稿給紙トレイ502に載置された原稿が搬送されて第2プラテンガラス46上を通過するときに、その画像を読み取るシートスルーモードとを選択的に実行して原稿画像を読み取る。
(1−3)ADFユニットの構成
ADFユニット50は、スキャナーユニット40に対してヒンジ機構(不図示)により正面側(紙面手前側)が開閉自在に取り付けられている。これにより、ミラースキャンモードで原稿を読み取る際、ADFユニット50を上に開いて、原稿を第1プラテンガラス45上に載置することができる。
ADFユニット50の構成について、図2の拡大図を参照しながら説明する。
原稿給紙トレイ502には、載置された原稿束(不図示)を上昇させて、最上位の原稿をピックアップローラー51により繰り出し可能な高さの位置に配置する昇降板502aと、昇降板502aの上方に配され、原稿束の上面位置を検出する上面検出センサーS20(図5参照)とが設けられている。
昇降板502aは、回動軸502bを中心に、例えばステッピングモーターM5(以下、「昇降モーターM5」という。)により回動(昇降)される。上面検出センサーS20は、例えば、公知の測距センサーからなり、原稿束の上面までの距離を制御部30に出力する。制御部30は、上面検出センサーS20からの出力結果より、原稿束の上面の位置を取得し、当該上面の位置が予め設定された高さ位置になるように、昇降モーターM5の回転駆動を制御して昇降板502aを上昇させることにより、最上位の原稿をピックアップローラー51により繰り出し可能な高さの位置に配置する。
ここで、「原稿束」とは、1枚以上の原稿を意味する。
ADFユニット本体501は、ピックアップローラー51、捌き部52、レジストローラー対53、第1〜第3搬送ローラー対54〜56、排紙ローラー対57、裏面読取用のCCDラインセンサー58などを備え、スキャナーユニット40のシートスルーモードによる原稿読取時には、次のようにして原稿を搬送する。
まず、原稿給紙トレイ502に載置された原稿束(不図示)は、最上位の原稿から順にピックアップローラー51により繰り出されて、捌き部52の捌きニップN1を通過する際に捌かれ、一枚ずつレジストローラー対53に向けて送り出され、ここでスキュー補正される。
ここで、「スキュー補正」とは、停止中のレジストローラー対53のレジストニップN2に原稿の先端側の縁を当接させてループを形成し、ループ部分における原稿の腰により、原稿のシート搬送方向における傾きを補正することをいう。
捌き部52は、給紙ローラー521(ワンウェイクラッチ付き)と、給紙ローラー521に圧接される捌きローラー522で構成される。捌きローラー522の回転軸には、その回転を制限するトルクリミッター(不図示)が取り付けられている。これにより、捌きニップN1に2枚以上の原稿が搬送されてきたときには、トルクリミッターによって回転が制限(停止)された捌きローラー522により、捌きローラー522側の原稿の搬送が阻止され、原稿が捌かれる。
スキュー補正後の原稿は、レジストローラー対53、第1〜第3搬送ローラー対54〜56によりさらに下流側に搬送され、その途中の第2プラテンガラス46上の原稿読取位置Pを通過する際に、その第1面(第2プラテンガラス46側)の画像がスキャナーユニット40のラインセンサー44によって読み取られる。また、両面コピーや両面スキャンする場合には、裏面読取用のCCDラインセンサー58によって原稿の第2面(第1面とは反対側面)の画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、排紙ローラー対57から原稿排紙トレイ503上に排出される。
ピックアップローラー51、捌き部52の給紙ローラー521は、搬送駆動モーターM1(以下、「給紙モーターM1」ともいう。)により回転駆動される。このうちピックアップローラー51と給紙モーターM1との動力伝達経路には、電磁クラッチからなる給紙クラッチCLが挿設され、これにより回転駆動力の伝達制御が行われる。また、レジストローラー対53は搬送駆動モーターM2(以下、「レジストモーターM2」ともいう。)により回転駆動され、第1〜第3搬送ローラー対54〜56は搬送駆動モーターM3に、排紙ローラー対57は搬送駆動モーターM4によりそれぞれ回転駆動される。
捌き部52から原稿読取位置Pまでに至る搬送路510には、搬送される原稿を検知する原稿搬送センサーS1〜S3が設けられている。原稿搬送センサーS1は捌き部52の搬送方向の下流側位置に、原稿搬送センサーS2はレジストローラー対53の上流側位置に、原稿搬送センサーS3は原稿読取位置Pの上流側位置にそれぞれ配されている。
原稿搬送センサーS1〜S3は、例えば反射型の光電センサーからなり、原稿を検知している間はオン(Hiレベル)信号を、検知していない間はオフ(Lowレベル)信号を制御部30に出力する。制御部30は、原稿搬送センサーS1〜S3の出力の立ち上がりエッジ(LowからHiレベルへの変化点)、立ち下がりエッジ(HiからLowレベルへの変化点)より、それぞれ原稿の先端、後端が各原稿搬送センサーS1〜S3位置を通過したことを検知することができ、この検知結果に基づいて、各搬送駆動モーターM1〜M4の回転駆動を制御して、原稿搬送および原稿のスキュー補正時の動作を制御する。
図3は、原稿給紙トレイ502、およびADFユニット本体501を上方から視た概略平面図である。
同図に示すように、原稿給紙トレイ502は、一対の整合板505a,505bを有する。一対の整合板505a,505bは、互いに近接離間方向にスライド可能であり、原稿給紙トレイ502に載置された原稿Dの幅方向(搬送方向Cと直交する方向H)両端縁に当接して、原稿Dが搬送方向Cと平行になるように整合するためのものである。この原稿給紙トレイ502は、後述するように一対の整合板505a,505bが中心線L1に対して対称に移動するように構成され、いわゆるセンター基準方式となっている。
原稿給紙トレイ502の搬送方向C下流側には、原稿Dの先端の位置決めを行うための基準壁504が設けられている(図2も参照)。
また、原稿給紙トレイ502には、搬送方向Cに所定の間隔をおいて3つの原稿載置センサーS11〜S13が設けられている。原稿載置センサーS11は、ADFユニット50による搬送可能な、搬送方向C長さの最小サイズ(ここではA5横通し)の原稿が載置されたときでも検出できる位置(搬送可能な全サイズの原稿を検出できる位置)に配されている。原稿載置センサーS12は、B5縦通し以上のサイズの原稿を検出できる位置、原稿載置センサーS13は、B4縦通し以上のサイズの原稿を検出できる位置に配されている。ここで、搬送可能な最大サイズはA3縦通しとなっている。
各原稿載置センサーS11〜S13は、例えば、公知のアクチュエータースイッチからなり、原稿Dが載置されてアクチュエーターが押下されたときに、オン信号を制御部30に出力する。制御部30は、各原稿載置センサーS11〜S13による出力結果とともに、後述するようにして取得する原稿Dの幅寸法に基づいて、原稿給紙トレイ502上に載置された原稿Dの原稿サイズ(例えば、A5横通し、B6縦通しなど)を判定し、取得する。
具体的には、原稿載置センサーS11がオンで、他の原稿載置センサーS12,S13がオフの場合、原稿サイズは、A5横通し、B6縦通し、A5縦通し、B5横通し、A4横通しの5種類に限られる。よって、例えば、このときの原稿Dの幅が、B6縦通しの幅(128mm)と同等であれば、原稿サイズはB6縦通しと判定し、原稿Dの幅が、A5横通しの幅(210mm)と同等であれば、原稿サイズはA5横通しと判定することができる。また、原稿載置センサーS11,S12がオンで、原稿載置センサーS13がオフの場合、原稿サイズは、B5縦通し、A4縦通しの何れかであり(B4横通し、A3横通しは搬送不可)、全ての原稿載置センサーS11〜S13がオンの場合は、原稿サイズは、B4縦通し、A3縦通しの何れかとなる。よって、これらの場合も、原稿Dの幅に基づいて、原稿サイズを判定することができる。
また、制御部30は、原稿給紙トレイ502上に原稿束が載置されているか否かの判定を、原稿載置センサーS11の出力を参照することにより行うことができる。
原稿載置センサーS11〜S13として、アクチュエータースイッチに代えて、反射型の光電センサーを用いても構わない。また、上記の原稿搬送センサーS1〜S3についても、反射型の光電センサーに代えて、接触型のリミットスイッチを用いても構わない。各センサーは、ADFユニット50の仕様等に応じて、適宜選択することができる。
ピックアップローラー51は、回転軸51aに取着されたコロ51bを有し、コロ51bの軸方向の中心が、搬送路510の幅方向Hの中心線L1上に位置するように配置されている。また、捌き部52の給紙ローラー521は、回転軸521aに取着されたコロ521bの中心が中心線L1上に位置するように配置されている。捌きローラー522も、回転軸に取着された1つのコロを有し、当該コロの軸方向の中心が、搬送路510の中心線L1上に位置するように配置されている。
レジストローラー対53は、図3において、下側のローラーが隠れているので、上側のローラーで見ると、上側ローラー531は、回転軸531aに取着された7つのコロ531b〜531hを有し、真中のコロ531eの軸方向の中心が中心線L1上に位置し、その両側にコロ531b〜531dおよびコロ531f〜531hが中心線L1に対して対称位置に配置されている。真中のコロ531eのすぐ両側のコロ531d,531fは、B6縦通しおよびA5縦通しの原稿幅に対応して配されている。その外側のコロ531c,531gは、B5縦通しおよびA4縦通しの原稿幅に対応し、さらに外側の両端のコロ531b,531hは、B3縦通しおよびA3縦通しの原稿幅に対応してそれぞれ配されている。下側のローラーの構成も同様である。
このように、コロ531b〜531hを、各幅の原稿に対応して配することにより、原稿幅によらず搬送時の安定性を確保している。
また、レジストローラー対53より下流側のローラー対54〜57(図2参照)も、レジストローラー対53と同様、上側および下側の各ローラーがそれぞれ7つのコロを有し、中心線L1に対して対称になるように構成されている。
なお、各ローラーにおけるコロの数を7つに限定するものではなく、例えば、コロの数が6つ以下でも、または8つ以上であっても構わない。各ローラーにおけるコロの数、配置等は、ADFユニット50の仕様等に応じて、適宜選択することができる。
(1−4)一対の整合板のスライド機構の構成
図4(a)は、一対の整合板505a,505bを近接または離間方向にスライドさせるスライド機構70の構成を示す平面図である。
同図に示すように、本実施の形態では、スライド機構70として、ラックアンドピニオン機構が採用されており、ピニオン71と、このピニオン71に噛合する歯列が設けられた2本のラックロッド72a,72bと、タイミングベルト73を介してピニオン71を回転駆動させるピニオン駆動モーターM6などで構成されている。
ラックロッド72a,72bは、ピニオン71を挟んで幅方向Hに平行に配され、不図示の支持フレームにより幅方向Hにスライド自在に保持されている。整合板505aは、ラックロッド72aの連結部721aに連結され、整合板505bは、ラックロッド72bの連結部721bに連結されている(図4(b)も参照)。
これにより、ピニオン71の回転によりラックロッド72a,72bが幅方向Hに互いに逆向きに移動することによって、一対の整合板505a,505bが中心線L1(図3)に対して対称性を維持しながら、互いに近接または離間するように構成される。
ピニオン駆動モーターM6は、例えばステッピングモーターからなり、制御部30からの制御信号(駆動パルス信号、回転方向信号等含む)に基づき、所定角度だけ指定された方向に回転してピニオン71を回転させる構成となっている。それにより、一対の整合板505a,505bを近接または離間させる方向に所定量スライドさせることができる。
ここでは、ピニオン駆動モーターM6の正転駆動で一対の整合板505a,505bが離間する方向にスライドし、逆転駆動で近接する方向にスライドするよう構成されている。なお、ピニオン駆動モーターM6に通電していないときには、ユーザーは、一対の整合板505a,505bを手動で近接離間させることができる。
図4(b)は、スライド機構70を、図4(a)の矢印F方向から見た図である。
同図に示すように、ピニオン71の回転軸71aには、タイミングベルト73が張架されたプーリー74と、ボリュームセンサーS14とがそれぞれ連結されている。
ボリュームセンサーS14は、公知の回転型可変抵抗器からなり、一対の整合板505a,505b間の距離K1に対応する検出抵抗値を制御部30に出力する。
制御部30は、ボリュームセンサーS14の出力結果より距離K1を算出して求めることができる。距離K1は、一対の整合板505a,505bにより整合される原稿Dの幅寸法に相当する。
スライド機構70は、昇降板502aの下方に取り付けられたケース506(図2)内に収容されている。昇降板502aには、上面側に配される一対の整合板505a,505bに連結される、スライド機構70の連結部721a,721bを挿通させるスライド孔507a,507b(図3)が形成されている。
本実施の形態では、一対の整合板505a,505bを近接離間する機構として、ラックアンドピニオン機構を用いているが、これに限定するものではなく、例えば、ベルト駆動機構を用いても構わない。
(2)制御部の構成
図5は、制御部30の構成と、制御部30による制御対象となる主構成要素との関係を示すブロック図である。
同図に示されるように、制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、通信インターフェース(I/F)部34、画像データ記憶部35、および原稿サイズ記憶部36などを備えている。
CPU31は、画像形成部10、給紙部20、スキャナーユニット40、ADFユニット50および操作パネル60等を制御するためのプログラムを実行する。ROM32は、CPU31により実行される各種プログラムを格納するストレージである。RAM33は、CPU31がプログラムを実行するときのワークエリアである。通信I/F部34は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
画像データ記憶部35は、通信I/F部34やスキャナーユニット40を介して入力された、印刷用の画像データを記憶する。
原稿サイズ記憶部36は、原稿載置センサーS11〜S13およびボリュームセンサーS14の出力結果より得られた原稿サイズ(長さおよび幅寸法)を記憶する。
操作パネル60は、複写機1の上部の操作しやすい位置に配設され、印刷設定画面等の操作画面や印刷結果等の各種情報を表示するタッチパネル式液晶ディスプレイや、各種指示を入力するための操作ボタン等から構成され、タッチパネルや操作ボタン等の操作を介してユーザーからの各種指示入力を受付ける。操作ボタンとして、例えば、コピージョブまたはスキャンジョブの開始指示を受け付けるスタートボタン61(開始指示受付手段)などがある。
また、CPU31は、シートスルーモードでは、ユーザーにより原稿給紙トレイ502に載置された原稿束から最上位の原稿を順に繰り出して原稿読取位置Pへと搬送する「原稿搬送処理」を行う。
この原稿搬送処理中、CPU31は、原稿束から原稿が繰り出された後、ピニオン駆動モーターM6を駆動制御して、一対の整合板505a,505bによる原稿束の整合と規制の解除を繰り返す制御を実行する。
(3)原稿搬送処理
図6は、制御部30で実行される「原稿搬送処理」の制御内容の一部を示すフローチャートである。
この制御は、複写機1全体を制御するメインフローチャート(不図示)のサブルーチンとして実施されるものであり、ここでは主に、一対の整合板505a,505bによる原稿束の整合と規制の解除を行うための制御が示されている。
(3−1)給紙前処理
図6に示すように、まず、制御部30は、操作パネル60を介してコピーまたはスキャンジョブを受け付けると(ステップS101)、原稿給紙トレイ502上に原稿束が載置されているかを確認する(ステップS102)。制御部30は、原稿載置センサーS11の出力を参照して、オン信号が受信されていれば原稿束が載置されていると判定する。
原稿束が載置され(ステップS102:Yes)、一対の整合板505a,505bが原稿束の整合位置に配されれば(ステップS103:Yes)、制御部30は、原稿載置センサーS11〜S13の出力結果と、ボリュームセンサーS14の出力結果より得られた原稿幅に基づいて、原稿束のサイズを判定して取得し、原稿サイズ記憶部36に記憶する(ステップS104)。
一対の整合板505a,505bが原稿束の整合位置に配されたか否かの判定は、例えば、ボリュームセンサーS14の出力を参照して、次のようにして行うことができる。
ボリュームセンサーS14の出力は、一対の整合板505a,505bが近接または離間する方向に移動している間は、一対の整合板505a,505b間の距離K1に対応して変動し、移動を停止させると安定(固定)する。これより、制御部30は、ボリュームセンサーS14の出力が安定している期間が所定時間(例えば0.5〜1.0秒程度の間)を超えて継続するようであれば、一対の整合板505a,505bが原稿束を整合する位置に配されたと判定することができる。
(3−2)給紙処理
上記ステップS104での原稿サイズの取得後、ユーザーにより操作パネル60のスタートボタン61が押下され、コピージョブまたはスキャンジョブの開始指示を受け付けると(ステップS105:Yes)、原稿の給紙を開始する(ステップS106)。
制御部30は、まず、原稿束の上面位置を検出する上面検出センサーS20からの出力結果を監視しながら、昇降モーターM5の回転駆動を制御することにより昇降板502aを上昇させ、原稿束の最上位の原稿をピックアップローラー51により繰り出し可能な高さの位置に配置する。次に、制御部30は、給紙モーターM1を回転駆動するとともに給紙クラッチCLを接続する。これにより、ピックアップローラー51、給紙ローラー521を回転させて、原稿給紙トレイ502に載置された原稿を繰り出して搬送路510に送り込む。
上記ステップS106における原稿の給紙開始後、昇降板502aを上昇させてピックアップローラー51による原稿の繰り出しを開始するのに要する時間Taが経過すれば(ステップS107:Yes)、制御部30は、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除する(ステップS108)。
ここで、原稿束の規制の解除は、ピニオン駆動モーターM6を所定角度だけ正転駆動するよう制御して一対の整合板505a,505bを離間する方向に所定量Sr(例えば5mm程度)スライドさせ、各整合板505a,505bを原稿束から引き離すことにより行う(図7(b)参照)。上記時間Taの値は、予め設計段階で求められている。
図7(a)〜(e)は、原稿搬送処理中の一対の整合板505a,505bの動作を示す動作図である。
図7(a)には、原稿の給紙開始前の、原稿束DGを整合する位置に配された一対の整合板505a,505bが示されている。給紙が開始され、原稿束DGの最上位の原稿Dがピックアップローラー51により繰り出されると、図7(b)に示すように、一対の整合板505a,505bが離間する方向E1にスライドして、原稿束DGの規制が解除される。
繰り出された原稿Dの先端が、捌き部52下流側の原稿搬送センサーS1位置を通過すれば、制御部30は、給紙クラッチCLを解除して給紙モーターM1によるピックアップローラー51の回転駆動を停止する。以降、給紙ローラー521により原稿Dを搬送する。また、制御部30は、給紙クラッチCLの解除のタイミングで昇降モーターM5の回転駆動を制御して昇降板502aを下降させ、次の原稿の給紙に備える。
(3−3)スキュー補正処理
給紙ローラー521により搬送された原稿Dの先端が、レジストローラー対53上流側の原稿搬送センサーS2位置を通過し、さらに時間Tbが経過すれば、レジストモーターM2を正転駆動し、レジストローラー対53による原稿搬送を開始する。
ここでの時間Tbは、原稿搬送センサーS2位置を通過した原稿の先端部分がレジストローラー対53のレジストニップN2に到達するまでの時間Tb1と、当該原稿の先端部分が、レジストニップN2に到達した後、さらに原稿の後端を例えば3mm程度搬送するのに要する時間Tb2とを足し合わせた時間からなる。時間Tb1は、原稿搬送センサーS2位置からレジストニップN2までの搬送距離と原稿の搬送速度より算出される。時間Tb2は、上記3mmの搬送距離と原稿の搬送速度より算出される。この時間Tb2の間、原稿の先端がレジストニップN2に突き当てられてループが形成され、スキュー補正が行われる(図7(c),(d)参照、図6のステップS109)。
このスキュー補正の際、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除しているので、図7(c)に示すように、原稿Dの後部Dcの幅方向の移動が一対の整合板505a,505bにより規制されなくなって、原稿Dの姿勢を是正し易くなる。これにより、一対の整合板により原稿の後部の移動が規制される従来の構成と比べて、原稿のスキューを低減させることができるようになる。
もう少し詳しく説明すると、図7(c)に示す原稿Dの場合、搬送方向C左側に傾いているので、ループRのループ量が左側R1と右側R2とで異なり(R2>R1)、原稿Dの復元力が左側F1よりも右側F2の方が大きくなる(F2>F1)。よって、原稿Dは、復元力の大きいF2の作用によって、捌き部52の捌きニップN1に挟まれた部分Qを中心にして矢印T方向に旋回するようにして姿勢が是正され、スキューが低減される(図7(d))。
例えば、従来構成のように、一対の整合板505a,505bが、原稿束DGの整合位置(図7(c)の破線で示す位置)にある場合、原稿Dの後部Dcの幅方向の移動が、一対の整合板505a,505bによって規制されるため、原稿Dの姿勢変更が生じ難く、スキューを十分に低減させることができない。
上記ステップS108において、一対の整合板505a,505bを離間する方向に移動させる所定量Srは、予め実験により原稿を給紙した際に生じるスキュー量の範囲を測定し、測定結果に基づき、スキュー補正の際、原稿Dの後部Dcの幅方向の移動が一対の整合板505a,505bによって規制されない大きさに設定される。
図6に戻って、ステップS109のスキュー補正の後、原稿Dの後端が、捌き部52の捌きニップN1を通過すれば(ステップS110:Yes)、給紙モーターM1を停止し、次の原稿があるか否かを確認する(ステップS111)。
ここで、原稿Dの後端が捌きニップN1を通過したか否かの判定は、捌き部52下流側の原稿搬送センサーS1の出力を参照して、当該原稿搬送センサーS1位置を原稿Dの後端が通過したか否かにより行う構成としている。また、次の原稿があるか否かの判定は、原稿載置センサーS11の出力を参照することによって行う。
次の原稿があれば(ステップS111:Yes)、制御部30は、一対の整合板505a,505bを、原稿束DGを整合する整合位置に戻す(ステップS112)(図7(e)参照)。
これにより、原稿束から最上位の原稿を繰り出したときに、その下位の原稿が連れ送られてスキューが生じたとしても、当該下位の原稿を繰り出す前に整合してスキューを取り除くことができるので、当該スキューが残った状態で原稿を繰り出す場合と比べて、給紙される原稿に大きなスキューが生じるのを抑制することができる。
ここで、一対の整合板505a,505bの整合位置への移動は、ピニオン駆動モーターM6を、所定角度だけ逆転駆動するよう制御して整合板505a,505bを互いに近接する方向E2に、離間したときと同じ所定量Srスライドさせることにより行う。
制御部30は、原稿Dの後端がさらにレジストローラー対53のレジストニップN2を通過すれば、レジストモーターM2を停止させる。
上記ステップS112の後は、ステップS106に戻って、ステップS106〜S112の処理を、次の原稿がある間(ステップS111:Yes)繰り返す。
次の原稿がなくなれば(ステップS111:No)、不図示のメインフローチャートにリターンする。
以上で原稿搬送処理を終了する。
上記構成の複写機1によれば、原稿Dの搬送方向の長さが長く、ループ形成時に、原稿Dの後部が一対の整合板505a,505bの間に残っている場合でも、一対の整合板505a,505bによる原稿束DGの規制が解除されているので、原稿Dの復元力により原稿Dの後部を回転させて姿勢を是正することができ、スキュー補正をより確実に行うことができる。
本実施の形態において、一対の整合板505a,505bを近接または離間させるスライド機構70が、原稿束を整合する位置に配された一対の整合板505a,505bを離間する方向に移動させるとき、原稿束の規制を解除する規制解除手段として機能する。
また、スライド機構70が、一対の整合板505a,505bを近接させて整合位置に戻すとき、原稿束を規制して整合する状態に復帰させる復帰手段として機能する。
制御部30は、規制解除手段および復帰手段として機能するスライド機構70を制御する制御手段として機能する。
原稿の幅寸法に相当する一対の整合板505a,505b間の距離K1を取得するボリュームセンサーS14と、原稿載置センサーS11〜S13と、制御部30とが原稿サイズを取得する原稿サイズ取得手段として機能する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、一対の整合板505a,505bによる整合と規制の解除とを、原稿を所定枚数給紙する毎に行う構成としている点で、一枚給紙する毎に整合と規制の解除とを行う構成の第1の実施の形態とは異なる。
これにより、一対の整合板505a,505bによる整合と規制の解除の頻度を、第1の実施の形態よりも少なくすることができるので、その分、各整合板505a,505bの移動による動作音やモーターの駆動音の発生を低減することができる。
ここでの「所定枚数」は、一枚給紙する毎に整合と規制の解除とを繰り返す場合と比べて、原稿束の整合頻度が少なくなる分、その間に連れ送り等に起因して原稿のスキューが大きくなり、レジストローラー対53によるスキュー補正の際、原稿先端の角が潰れたり、許容範囲を超えるスキューが残ってしまうおそれがあるため、このような事態が生じないよう、予め実験等により求められる。本実施の形態では、所定枚数として5枚が設定されている。
ここで、スキューの「許容範囲」とは、具体的には、スキュー角度(搬送方向Cと直交する方向に対する原稿の傾き)が−0.3°〜+0.3°程度であり、ADFユニット50およびスキャナーユニット40の仕様に応じてそれぞれ改定される。
その他の構成については、基本的に第1の実施の形態の複写機1と同様であるので、以下では、主に「原稿搬送処理」の異なる部分を中心に説明する。
図8は、本実施の形態において制御部30で実行される「原稿搬送処理」の制御内容の一部を示すフローチャートであり、説明の便宜上、図6のフローチャートと異なる処理が含まれる、ステップS105以降の処理が示されている。なお、図6と同じ処理については、同じステップ番号を付してある。
図8に示すように、ステップS105の後(スタートボタン押下後)、まず、給紙枚数をカウントするカウンターCNTに「1」をセットする(ステップS121)。
その後、図6と同様、ステップS106〜S111で、原稿の給紙を開始し、時間Taが経過後に一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除して、スキュー補正が行われた原稿Dの後端が、捌き部52の捌きニップN1を通過すれば、次の原稿の有無を確認する。
次の原稿があれば(ステップS111:Yes)、カウンターCNTが5以上か否かをチェックする(ステップS122)。
カウンターCNTが5以上でない場合には(ステップS122:No)、カウンターCNTの値をインクリメントし(ステップS123)、次の原稿の給紙を開始する(ステップS124)。この後、ステップS106に戻って、ステップS106〜S111およびS122,S123の処理を、次の原稿がある間(ステップS111:Yes)、かつカウンターCNTが5以上になるまで(ステップS122:No)繰り返す。
上記ステップS122において、カウンターCNTが5以上の場合は(Yes)、一対の整合板505a,505bを原稿束を整合する整合位置に戻し(ステップS112)、ステップS121に戻って、カウンターCNTを「1」にリセットして、ステップS106〜S111およびS122〜S124の処理を繰り返す。
本実施の形態においても、原稿Dのループ形成時に、原稿Dの後部が一対の整合板505a,505bの間に残っていても、一対の整合板505a,505bによる原稿束DGの規制が解除されているので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、原稿搬送処理中、一対の整合板505a,505bによる整合と規制の解除を繰り返さず、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除した後は、全ての原稿の給紙が完了するまで、当該規制の解除状態を維持する構成としている点で、整合と規制の解除を繰り返す構成としている第1の実施の形態とは異なる。
これにより、各整合板505a,505bの移動による動作音やモーターの駆動音などの騒音の発生を、原稿搬送処理中1回に限定することができるので、騒音の発生を大幅に抑制することができる。
なお、この場合、原稿の連れ送り等に起因して残りの原稿束が傾き、スキューが大きくなるおそれがあるため、本実施の形態では、給紙ローラー521による原稿の搬送速度を遅くして、原稿先端の角がレジストローラー対53との衝突により潰れないようにするとともに、スキュー補正の際の時間Tb2を、原稿の後端を3mm程度搬送するのに要する時間(第1の実施の形態)から、例えば5mm程度搬送するのに要する時間に変えることにより原稿のループ量を大きくし、その復元力を高めて原稿のスキューをより低減できるよう構成されている。これらの点も、第1の実施の形態とは異なる。
その他の構成については、基本的に第1の実施の形態の複写機1と同様であるので、以下では、主に「原稿搬送処理」の異なる部分を中心に説明する。
図9は、本実施の形態において制御部30で実行される「原稿搬送処理」の制御内容の一部を示すフローチャートであり、説明の便宜上、図6のステップS105(スタートボタンの押下)以降の処理が示されている。図6と同じ処理については、同じステップ番号を付してある。
また、図10(a)〜(d)は、この処理中の一対の整合板505a,505bの動作を示す動作図である。
図9に示すように、まず、図6と同様、ステップS106〜S111により、原稿束から最初の一枚の給紙を開始し、時間Taが経過後に一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除し(図10(a))、スキュー補正が行われた後(図10(b),(c))、原稿Dの後端が、捌き部52の捌きニップN1を通過すれば、次の原稿の有無を確認する(図10(d))。
次の原稿がある場合には(ステップS111:Yes)、制御部30は、一対の整合板505a,505bを、原稿束を整合する整合位置に戻すことなく、次の原稿の給紙を開始する(ステップS131)。
この後は、ステップS109に戻って、ステップS109〜S111およびステップS131の処理を、次の原稿がある間(ステップS111:Yes)繰り返す。
本実施の形態においても、原稿Dのループ形成時に、原稿Dの後部が一対の整合板505a,505bの間に残っていても、一対の整合板505a,505bによる原稿束DGの規制が解除されているので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態は、原稿の搬送方向長さにより、一対の整合板505a,505bによる規制の解除を行うか否かを判定するように構成されている点で、第1の実施の形態とは異なる。
具体的には、一対の整合板505a,505bとレジストローラー対53のレジストニップN2との間における、搬送路510上の距離K2(図11参照)と、原稿の搬送方向長さとを比べて、原稿の搬送方向長さが距離K2よりも長い場合には規制の解除を行うが、それ以外の場合には、規制の解除を行わない構成としている。原稿の搬送方向長さが距離K2以下だと、スキュー補正の際、原稿Dの後部Dcが一対の整合板505a,505bによる規制を受けないので、規制を解除する必要がないからである。これにより、不要な制御を排するとともに、各整合板505a,505bの移動による動作音やモーターの駆動音の発生を低減することができる。
本実施の形態では、距離K2が、A5縦通しの原稿の搬送方向長さ以上、A4縦通しの原稿の搬送方向長さ未満である。よって、A5縦通しの原稿の場合は、上記ステップS142においてNoであり、一対の整合板505a,505bによる規制の解除が行われない。
その他の構成については、基本的に第1の実施の形態の複写機1と同様であるので、以下では、主に「原稿搬送処理」の異なる部分を中心に説明する。
図12は、本実施の形態において制御部30で実行される「原稿搬送処理」の制御内容の一部を示すフローチャートであり、説明の便宜上、図6のステップS105(スタートボタンの押下)以降の処理が示されている。図6と同じ処理については、同じステップ番号を付してある。
本実施の形態では、上記した距離K2の長さが、予めROM32に格納されている。
図12に示すように、制御部30は、まず、ROM32から距離K2を読み出して取得する(ステップS141)。
次に、原稿の搬送方向長さ(図6のステップS104で取得した原稿サイズより得られる)が、距離K2よりも長い場合には(ステップS142:Yes)、図6と同様に、ステップS106〜S112の処理を行う。これにより、一対の整合板505a,505bによる整合と規制の解除を繰り返す。
一方、原稿の搬送方向長さが距離K2以下の場合には(ステップS142:No)、原稿の給紙を開始した後(ステップS143)、一対の整合板505a,505bによる規制の解除をせずにスキュー補正を行う(ステップS144)。その後、原稿Dの後端が、捌き部52の捌きニップN1を通過すれば(ステップS144)、次の原稿の有無を確認し、あれば(ステップS146:Yes)、ステップS143に戻って、ステップS143〜S145の処理を、次の原稿がある間(ステップS146:Yes)繰り返す。
本実施の形態においても、原稿Dの搬送方向長さが長く、ループ形成時に、原稿Dの後部が一対の整合板505a,505bの間に残っているような場合には、一対の整合板505a,505bによる原稿束DGの規制が解除されるので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例]
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、一対の整合板505a,505bを移動させるときの移動速度は、近接させる場合と離間させる場合とで異ならせる構成としても構わない。
この場合、近接させるときの移動速度を遅くすることによって、一対の整合板505a,505bを整合位置に戻す際、原稿が一対の整合板505a,505bに当接されたときに座屈するのを防止することができる。
制御部30は、一対の整合板505a,505bの移動速度の切替を、ピニオン駆動モーターM6への駆動パルス信号の入力間隔を変えることにより行うことができる。
(2)上記実施の形態では、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制解除を、原稿の給紙開始後、時間Taが経過し、ピックアップローラー51による原稿の繰り出しが開始されたタイミングで行う構成を示したが、これに限定するものではない。
例えば、一対の整合板505a,505bによる規制解除を、ピックアップローラー51により繰り出された原稿の先端が、捌き部52の捌きニップN1を通過した後のタイミングや、回転停止状態のレジストローラー対53に当接したタイミングで行うようしても構わない。
また、原稿の先端が回転停止状態のレジストローラー対53に当接してループが形成されている最中であっても、一対の整合板505a,505bによる規制を解除することにより、原稿の復元力により原稿が回転し姿勢を是正しやすくなるので、従来よりもスキュー補正効果を高めることができる。
一対の整合板505a,505bによる規制の解除を、レジストローラー対53を回転させ、レジストローラー対53により原稿を搬送開始するまでに行えば、原稿の復元力により原稿を回転させて姿勢を是正することができるので、従来よりもスキュー補正効果を高められることができる。
(3)第2の実施の形態では、一対の整合板505a,505bによる整合と規制解除とを繰り返す頻度が、原稿を5枚給紙する毎の構成を用いて説明したが、これに限定するものではない。
例えば、厚紙、普通紙、薄紙などの紙種によって、整合と規制解除とを繰り返す頻度を変えるように構成しても構わない。
原稿の連れ送りは、厚紙や普通紙よりも薄紙の方が生じやすいので、原稿が薄紙の場合には、整合と規制解除の繰り返す頻度を多くして、原稿が厚紙の場合には、整合と規制解除とを繰り返す頻度を少なくするのが望ましい。例えば、薄紙の場合は2枚毎に、普通紙の場合は5枚毎に、厚紙の場合は10枚毎に、一対の整合板505a,505bによる整合と規制解除とを繰り返すように構成してもよい。なお、ここでの枚数は、あくまでも一例であり、実際は、原稿の紙種毎に、原稿の連れ送りに起因するスキューが大きくなり過ぎて、スキュー補正の際、原稿先端の角がレジストローラー対53に当接した衝撃で潰れたり、許容範囲を超えるスキューが残ってしまうことがないよう、予め実験により求められた整合と規制の解除の適正な頻度に基づいて設定するのが望ましい。
また、実験によって、特定の紙種の場合に(例えば厚紙)、原稿の連れ送りがほとんど生じない、または連れ送りが生じたとしても、原稿先端の角が潰れたり、許容範囲を超えるスキューが残ってしまうほどの大きなスキューが発生しないことが確認されたときは、当該特定の紙種の場合に限って、一対の整合板505a,505bによる整合と規制解除とを繰り返さず、規制解除した後は、解除状態を維持する構成とすることもできる。
原稿の紙種情報は、原稿給紙トレイ502に原稿をセットする際にユーザーが操作パネル60から紙種情報(薄紙、普通紙、厚紙等)入力することにより得られる、もしくは、原稿の搬送路の途中に(例えば、捌き部52の下流側位置に)、原稿の厚みを検出するセンサーを設けることにより得ることができる。この場合、操作パネル60または原稿の厚みを検出するセンサーが紙種情報取得手段として機能する。
(4)また、整合と規制解除とを繰り返す頻度を、原稿給紙トレイ502に載置された残りの原稿量(枚数)によって切り替えるように構成しても構わない。
原稿枚数が多く、原稿束の高さが高くなるほど、連れ送られた原稿のスキューが大きくなりやすいため、残りの原稿枚数が多いほど、整合と規制解除とを繰り返す頻度を多くし、残りの原稿枚数が少なくなれば、整合と規制解除とを繰り返す頻度を少なくするように、繰り返す原稿枚数を設定するのが望ましい。例えば、普通紙の場合に、残りの原稿枚数が20枚以上あれば、整合と規制解除とを繰り返す頻度を2枚毎にし、残りの原稿枚数が20枚未満になれば、整合と規制解除とを繰り返す頻度を5枚毎に切り替えるように構成することができる。ここでの枚数も、あくまでも一例であり、実際は、予め実験により求めて設定される。
残りの原稿枚数(α)は、原稿の紙種情報から得られる一枚の原稿の厚さ(β)と、原稿束の高さ(γ)より得ることができる(α=β/γ)。
原稿束の高さ(γ)は、例えば、原稿給紙トレイ502上面における最大サイズ(A3縦通し)の原稿が載置される領域外の領域の上方に、上面検出センサーS20とは異なる測距センサー(A)を配して、上面検出センサーS20によって原稿束の上面位置を検出し、測距センサー(A)によって原稿給紙トレイ502の上面位置を検出して、その差分を求めることにより得られる。また、例えば、最上位の原稿をピックアップローラー51により繰り出し可能な高さの位置に配置する昇降板502aを回動する昇降モーターM5の回転角より、原稿束の高さ(γ)を求めることもできる。
(5)上記実施の形態では、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制の解除を、原稿の幅方向に、一対の整合板505a,505bをスライド移動させて離間することにより行う構成を示したが、これに限定するものではない。
例えば、図13(a)に示すように、一対の整合板205a,205bを、原稿給紙トレイ502上に突き出した位置(実線で示す位置)と、原稿給紙トレイ502の下側に退出させた位置(破線で示す位置)に、上下方向Jに移動可能にし、原稿束DGの規制を解除するときは、図13(b)に示すように、一対の整合板205a,205bを、原稿給紙トレイ502の下側に移動させるようにして、規制を解除する構成としても構わない。
この場合、各整合板205a,205bを、原稿給紙トレイ502の下側に退出させるとともに、原稿の幅方向にスライド移動させるためのスライド孔の幅が大きくなり過ぎないよう、各整合板205a,205bを櫛状にしている。スライド孔の幅が大きくなり過ぎると、スライド孔のところで原稿が若干落ち込んで、原稿表面に凹凸が生じ、原稿繰り出しの際、スキューが生じやすくなるからである。
さらに、図13(c)に示すように、各整合板205a,205bの上端側をテーパー状にして間口を広げた構成としている。これにより、各整合板205a,205bを原稿給紙トレイ502上に突出させて、整合位置に戻す際、スキューした原稿が整合板205a,205bの上に乗り上げてしまうのを防止するとともに、原稿の幅方向両端をテーパー面で滑らせて整合できるようにしている。
一対の整合板205a,205bの上下方向の移動は、一対の整合板205a,205bに取り付けられたスライド機構を支持する不図示の支持フレームを上下動させる、例えばカム機構などにより行うことができる。
(6)また、図14に示すように、一対の整合板305a,305bを、外側に倒れるように傾斜(回動)させて、原稿束DGの規制を解除する構成としても構わない。各整合板305a,305bの傾斜(回動)は、例えば、モーターM7,M8を用いて行うことができる。なお、モーターM7,M8に代えてソレノイドを用いても構わない。
(7)第3の実施の形態において、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制解除を、給紙開始前に行うように構成しても構わない。
例えば、図15のフローチャートに示すように、ユーザーによりスタートボタンが押下された後(ステップS105:Yes)、給紙開始する前に、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除する(ステップS151)構成としてもよい。
また、図16のフローチャートに示すように、原稿サイズを取得した後(ステップS104)であって、ユーザーによるスタートボタンが押下される前に(ステップS105:Yes)、一対の整合板505a,505bによる原稿束の規制を解除する(ステップS161)構成としてもよい。
なお、図15、図16において、図6と同じ処理については、同じステップ番号を付してある。
(8)上記実施の形態では、センター基準方式の原稿給紙トレイ502を用いて説明したが、本発明の適用範囲は、これに限らず、例えば、片側基準方式の原稿給紙トレイにも適用することができる。
図17(a)〜(e)は、片側基準方式の原稿給紙トレイ402を用いたときの、一対の整合板405a,405bの動作を示す動作図である。
まず、図17(a)に示すように、一対の整合板405a,405bは、原稿給紙トレイ402の搬送方向C右側に寄った位置に配されている。ここでの整合板405bの位置が基準位置であり、整合板405aを、原稿束DGの幅に合わせて移動させることにより原稿束DGが整合されている。
給紙が開始され、原稿束DGの最上位の原稿Dがピックアップローラー451により繰り出されると、図10(b)に示すように、一対の整合板405a,405bが離間する方向E1にそれぞれスライドされ、原稿束DGの規制が解除される。ここでは、繰り出された原稿Dが、搬送方向Cの右側に傾く可能性もあるため、基準位置にある整合板405bも移動させている。
この後、図10(c),(d)に示すように、繰り出された原稿Dの先端が、レジストローラー対453のレジストニップN2に突き当てられてループが形成されて、スキュー補正が行われる。
スキュー補正後、レジストローラー対453の回転により原稿Dが下流側に搬送され、原稿Dの後端が、捌き部452の捌きニップN1を通過すれば、図10(e)に示すように、一対の整合板405a,405bは、近接する方向E2に移動され、原稿束DGを整合する整合位置に戻される。
このように、片側基準方式の場合には、ユーザーが原稿給紙トレイ402上に原稿束DGを載置したとき、一方の整合板405aのみを移動させて整合させる点で、センター基準方式とは異なるが、それ以降の一対の整合板405a,405bの動作(規制の解除および整合動作)は、センター基準方式と基本的には同じ構成となっている。
また、上記相違点のため、片側基準方式の場合の、一対の整合板405a,405bをスライドさせるスライド機構は、センター基準方式とは異なり、例えば、整合板405a,405bのそれぞれにソレノイドを取り付け、それぞれが独立してスライド可能に構成される。ソレノイドに代えてカム機構、または直動モーターなどを用いても構わない。
なお、装置の仕様上、原稿Dが傾く方向が、基準位置側とは反対の搬送方向Cの左側に限られるような場合には、整合板405bを移動させないように構成しても構わない。
例えば、最初から搬送方向Cの左側に原稿が傾くよう構成した場合などである。この場合、左側への傾きが大きくなり過ぎないように調整しておければ、スキュー補正によって原稿の姿勢を是正できるので、画像品質の低下を防止できるとともに、一方の整合板を固定することができるので、その分、整合板のスライド機構が簡単になる分、コストダウンが図れるというメリットがある。
(9)上記実施の形態では、原稿給紙トレイ502上に、同じサイズの原稿からなる原稿束が載置された構成を用いて説明したが、本発明の適用範囲は、これに限らず、例えば、異なる幅の原稿が混在する、いわゆる異幅混載の原稿束が載置された場合にも適用することができる。
通常、異幅混載原稿束の場合、ユーザーは、混載原稿束の幅方向の一端を揃えてから(片側基準)、原稿給紙トレイ502上に載置し、最も大きい原稿の幅に合わせて一対の整合板505a,505bを移動させる。この場合、小サイズの原稿は、幅方向の他端が整合板に当接されていないので、繰り出させる前において、連れ送り等に起因してスキューが大きくなる可能性がある。
そのため、原稿を繰り出した後すぐに一対の整合板505a,505bによる規制を解除してしまうと、一対の整合板505a,505bによる規制を維持する場合と比べて、小サイズの原稿のスキューが大きくなり過ぎるおそれがあるため、原稿の先端がレジストローラー対53のレジストニップN2に当接されるまでは、一対の整合板505a,505bを整合位置に配し、原稿の先端がレジストニップN2に当接された後に、一対の整合板505a,505bによる規制を解除するよう構成するのが望ましい。
異幅混載原稿であるか否かの判定は、例えば、操作パネル60に、異幅混載原稿を受け付ける、異幅混載モード設定ボタン(混載原稿受付手段)を設けて、ユーザーにより異幅混載モードが設定されているか否かにより行うことができる。
(10)上記実施の形態では、原稿Dの幅寸法に相当する、一対の整合板505a,505b間の距離K1を取得するのに、スライド機構70に設けられたボリュームセンサーS14を用いた構成を示したが、これに限定するものではない。
例えば、一対の整合板505a,505bの各対向面の一方に測距センサーを取り付け、当該測距センサーを用いて他方の対向面までの距離K1を検出する構成としても構わない。
また、このようなセンサーを用いずに、ユーザーが、原稿給紙トレイ502に原稿をセットする際に操作パネル60から原稿サイズ(A4縦通し、A4横通し等)入力することにより、原稿サイズが得られる構成としても構わない。
(11)上記実施の形態では、ピックアップローラー51により繰り出された原稿を捌く捌き部材が、捌きローラー522からなる構成を示したが、これに限定するものではない。例えば、捌きローラーに代えて、捌きパッドを捌き部材として用いることもできる。
(12)上記実施の形態では、プリンター部2に設けられた(配置された)制御部30を用いて、ADFユニット50を制御する構成を示したが、これに限定するものではない。例えば、ADFユニット50に専用の制御部を設けた構成としても構わない。この場合、ADFユニット50専用の制御部は、プリンター部2の制御部30と連携して、上記原稿搬送処理を実行するように構成される。
(13)上記実施の形態では、複写機である画像形成装置におけるADFユニットを用いて説明したが、本発明の適用範囲は、これに限らず、例えば、プリンターの給紙カセットにも適用することができる。
給紙カセットに収容された記録シートを繰り出して搬送する処理においても、レジストローラー対に記録シートの先端を突き当ててスキュー補正を行うので、その際、給紙カセット内に設けられた一対の整合部材による記録シートの規制を解除することによって、記録シートの復元力により記録シートが回転し姿勢を是正し易くなるので、従来よりもスキュー補正効果を高めることができる。
(14)上記実施の形態では、画像形成装置として、タンデム型カラー複写機を用いて説明したが、本発明の適用範囲は、これに限らず、他の複写機や、プリンター、ファクシミリ装置などに適用することができる。
また、上記実施の形態及び変形例の内容は、可能な限り組み合わせても構わない。
本発明は、シートのスキューを補正する技術として有用である。
1 複写機
2 プリンター部
3 画像読取部
30 制御部
40 スキャナーユニット
50 ADFユニット
51 ピックアップローラー
52 捌き部
53 レジストローラー対
54〜56 搬送ローラー対
61 スタートボタン
70 スライド機構
71 ピニオン
71a 回転軸
72a,72b ラックロッド
73 タイミングベルト
502 原稿給紙トレイ
505a,505b 整合板
521 給紙ローラー
522 捌きローラー
N1 捌きニップ
N2 レジストニップ
S14 ボリュームセンサー

Claims (12)

  1. トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、前記レジストローラー対を回転させてシートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、
    前記一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、
    前記一対の整合部材により整合されたシート束から繰り出されたシートの先端が前記回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接した時点から、当該レジストローラー対が回転し始める時点までの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段と、
    を備えたシート搬送装置。
  2. トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、前記レジストローラー対を回転させてシートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、
    前記一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、
    前記トレイ上に載置されたシート束のシートサイズを取得するシートサイズ取得手段と、
    前記シートサイズ取得手段により取得されたシートサイズのシート搬送方向の長さが、シートの先端を前記回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させたときに、当該シートの後端が前記一対の整合部材の間に位置するような長さである場合にのみ、前記シート束が前記一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートを前記レジストローラー対により搬送開始するまでの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段と、
    を備えたシート搬送装置。
  3. 前記シート束を構成するシートの紙種に関する情報を取得する紙種情報取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記シートサイズのシート搬送方向の長さの条件に加え、前記紙種情報取得手段により取得された情報より、シートの厚さが所定値以上と判断される場合に前記規制解除手段を制御して前記シート束の規制を解除する
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、前記レジストローラー対を回転させてシートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、
    前記一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、
    前記シート束が前記一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートを前記レジストローラー対により搬送開始するまでの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段と、
    前記シート束への規制を解除した状態の前記一対の整合部材を、当該シート束を規制して整合する状態に復帰させる復帰手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記シート束から所定枚数目のシートが繰り出される毎に、
    当該所定枚数目のシート全体が前記一対の整合部材間から抜け出た後、次のシートの繰り出しが開始されるまでの間に、前記復帰手段を制御して前記一対の整合部材が前記シート束を規制して整合する状態に復帰させ、
    その後、前記次のシートが繰り出されて前記レジストローラー対により搬送開始されるまでの間に、前記規制解除手段を制御して前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除する
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  5. 前記所定枚数は、前記シート束を構成するシートの紙種に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記所定枚数は、前記シート束の残りのシート量に応じて変更される
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のシート搬送装置。
  7. トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、前記レジストローラー対を回転させてシートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、
    前記一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、
    前記シート束からシートを1枚ずつ繰り出して搬送するシート搬送動作の開始指示ユーザーから受け付ける開始指示受付手段と、
    前記シート束が前記一対の整合部材により整合され、かつ、前記開始指示受付手段を介してシート搬送動作の開始指示を受け付けた後、当該シート束から繰り出されたシートを前記レジストローラー対により搬送開始するまでの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段と、
    を備えたシート搬送装置。
  8. 前記シート束の規制を解除するタイミングが、前記開始指示受付手段を介してシート搬送動作の開始指示を受け付け、前記シート束からシートを繰り出す動作が開始された後であることを特徴とする請求項7に記載のシート搬送装置。
  9. トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、前記レジストローラー対を回転させてシートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、
    前記一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、
    前記シート束が前記一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートを前記レジストローラー対により搬送開始するまでの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段と、
    搬送すべきシート束がシート幅の異なるシートが混在する旨の指示ユーザーから受け付ける混載シート受付手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記混載シート受付手段を介してシート幅の異なるシートが混在する旨を受付けしたときには、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するタイミングが、繰り出されたシートの先端が前記回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接された後になるように、前記規制解除手段を制御する
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  10. トレイ上に載置されたシート束からシートを1枚ずつ繰り出し、当該シートの先端を回転停止状態のレジストローラー対のニップ部に当接させてループを形成してスキュー補正した後、前記レジストローラー対を回転させてシートを搬送するシート搬送装置であって、
    前記トレイ上に載置されたシート束の、搬送方向と直交するシート幅方向の両端部を規制して整合する一対の整合部材と、
    前記一対の整合部材によるシート束の規制を解除する規制解除手段と、
    前記トレイ上に載置されたシート束のシートサイズを取得するシートサイズ取得手段と、
    前記シート束からシートを1枚ずつ繰り出して搬送するシート搬送動作の開始指示ユーザーから受け付ける開始指示受付手段と、
    前記開始指示受付手段を介してシート搬送動作の開始指示を受け付ける前であって、前記シートサイズ取得手段によりシートサイズを取得し、かつ前記シート束が前記一対の整合部材により整合された後、当該シート束から繰り出されたシートを前記レジストローラー対により搬送開始するまでの間に、前記一対の整合部材による前記シート束の規制を解除するように前記規制解除手段を制御する制御手段と、
    を備えたシート搬送装置。
  11. 請求項1から10までのいずれかに記載のシート搬送装置を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  12. 請求項1から10までのいずれかに記載のシート搬送装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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