JP6163435B2 - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6163435B2
JP6163435B2 JP2014012583A JP2014012583A JP6163435B2 JP 6163435 B2 JP6163435 B2 JP 6163435B2 JP 2014012583 A JP2014012583 A JP 2014012583A JP 2014012583 A JP2014012583 A JP 2014012583A JP 6163435 B2 JP6163435 B2 JP 6163435B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
mass
oil composition
component
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014012583A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015140367A (ja
Inventor
匡基 田巻
匡基 田巻
直樹 長瀬
直樹 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP2014012583A priority Critical patent/JP6163435B2/ja
Publication of JP2015140367A publication Critical patent/JP2015140367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6163435B2 publication Critical patent/JP6163435B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

本発明は潤滑油組成物に関し、詳しくは、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板およびアルミ板等のプレス加工に用いられる潤滑油組成物に関する。
自動車の車体や家電部品等の材料としては冷延鋼板が広く用いられてきたが、近年になって、自動車産業を中心として、車体や部品の防錆性の向上が求められている。このため、冷延鋼板に亜鉛メッキが施された亜鉛メッキ鋼板も多く用いられるようになってきた。このような冷延鋼板や亜鉛めっき鋼板には、鉄鋼メーカーから出荷される段階で防錆油が塗布され、自動車産業や家電産業等に供給される。また、鉄鋼メーカーから供給された冷延鋼板や亜鉛めっき鋼板は、自動車・家電部品のプレス加工工程に入る前に、ゴミや切りくずを除去するために洗浄油で洗浄され、洗浄油はそのまま加工油として機能する。それ故、鋼板用の防錆油は洗浄油(プレス前洗浄油、レベラー洗浄油)と加工油の機能を併せ持つことが要求され、プレス加工兼洗浄用防錆油として提供されることが多い(例えば特許文献1、2参照)。
特開平09−087648号公報 特開2008−138092号公報
一方、プレス加工で用いられる防錆油には、同じラインで冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板およびアルミ板等の複数種の金属板を1油種で加工できる性能が求められる。しかしながら、鋼板向けの防錆油では、アルミ板を加工する場合、プレス時に金型と被加工物に凝着が生じて、かじりが発生するおそれがある。また、特許文献1、2に記載された防錆油では、防錆性、洗浄性、プレス加工後の脱脂性、および低温安定性の全てを満足することは困難である。
本発明の目的は、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板およびアルミ合金板のいずれの加工にも適する潤滑油組成物を提供することである。また、本発明の他の目的は、防錆性、洗浄性、プレス加工後の脱脂性、および低温安定性に優れ、プレス加工兼洗浄用防錆油として、具体的には、レベラー洗浄、プレス前洗浄などにも使用できる潤滑油組成物を提供することである。
前記課題を解決すべく、本発明は、以下に示すような潤滑油組成物を提供するものである。
(1)基油に、以下の(A)から(D)までの各成分を配合してなることを特徴とする潤滑油組成物。
(A)アルファオレフィン
(B)下記式〔1〕で表されるカルボン酸エステル
COOR・・・〔1〕
(Rは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、および1つ以上のエステル構造の少なくともいずれかを含んでもよいヒドロカルビル基であり、水素原子を除く全原子数は6以上である。Rは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子および1つ以上のエステル構造の少なくともいずれかを含んでもよいヒドロカルビル基であり、炭素数は4以上である。式〔1〕のカルボン酸エステルは、カルボキシル基一つあたりの全原子数(水素原子を除く)が36以下である。)
(C)過塩基性金属塩
(D)酸化パラフィンの金属塩および酸化パラフィンのエステルのうち少なくともいずれか
(2)上述の(1)に記載の潤滑油組成物において、前記(A)成分の炭素数が6以上であることを特徴とする潤滑油組成物。
(3)上述の(1)または(2)に記載の潤滑油組成物において、前記(C)成分がカルシウム塩、バリウム塩およびナトリウム塩のうち少なくともいずれかであることを特徴とする潤滑油組成物。
(4)上述の(3)に記載の潤滑油組成物において、前記(C)成分がスルフォネート、フェネートおよびサリシレートのうち少なくともいずれかであることを特徴とする潤滑油組成物。
(5)上述の(1)から(4)までのいずれか1つに記載の潤滑油組成物において、前記(D)成分における酸化パラフィンの金属塩がカルシウム塩、ナトリウム塩およびバリウム塩のうち少なくともいずれかであることを特徴とする潤滑油組成物。
(6)上述の(1)から(5)までのいずれか1つに記載の潤滑油組成物において、前記基油の40℃動粘度が8mm/s以下であることを特徴とする潤滑油組成物。
(7)上述の(1)から(6)までのいずれか1つに記載の潤滑油組成物において、前記(B)成分の配合量が組成物全量基準で0.1質量%以上10質量%以下であり、前記(D)成分の配合量が組成物全量基準で3質量%以上10質量%以下であることを特徴とする潤滑油組成物。
(8)上述の(1)から(7)までのいずれか1つに記載の潤滑油組成物において、前記(A)成分の配合量が組成物全量基準で3質量%以上12質量%以下であり、前記(C)成分の配合量が組成物全量基準で1質量%以上15質量%以下であることを特徴とする潤滑油組成物。
(9)上述の(1)から(8)までのいずれか1つに記載の潤滑油組成物において、前記基油の配合量が組成物全量基準で50質量%以上90質量%以下であることを特徴とする潤滑油組成物。
(10)上述の(1)から(9)までのいずれか1つに記載の潤滑油組成物が金属加工油であることを特徴とする潤滑油組成物。
(11)上述の(10)に記載の潤滑油組成物において、前記金属加工油が冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板およびアルミ合金板のいずれかに用いられることを特徴とする潤滑油組成物。
本発明によれば、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板およびアルミ合金板のいずれの加工にも適する潤滑油組成物を提供することができる。また、本発明の潤滑油組成物は、防錆性、洗浄性、プレス加工後の脱脂性、および低温安定性に優れており、金属プレス加工兼洗浄用防錆油として、具体的には、プレス前洗浄やレベラー洗浄などにも使用できる。
本発明の潤滑油組成物(以下、単に「本組成物」ともいう。)は、基油に、以下の(A)から(D)までの各成分を配合してなることを特徴とする。
(A)アルファオレフィン
(B)カルボン酸エステル
(C)過塩基性金属塩
(D)酸化パラフィンのエステルおよび酸化パラフィンの金属塩のうち少なくともいずれか
以下、本発明を詳細に説明する。
[基油]
本組成物に用いられる基油としては、特に限定されるものではなく、一般に金属加工油の基油として知られる鉱油および合成油を用いることができる。
鉱油としては、パラフィン基系原油、中間基系原油、またはナフテン基系原油を常圧蒸留した残渣油、または常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留して得られる留出油、さらにはこれらを常法に従って精製することによって得られる精製油、例えば溶剤精製油、水添精製油、脱ロウ処理油、白土処理油などを挙げることができる。
また、合成油としては、例えば、ポリブテン、アルキルベンゼン、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールエステル、ポリオキシアルキレングリコールエーテル、ヒンダードエステル、およびシリコーンオイルなどを挙げることができる。
これらの潤滑油基油は、1種単独で、または2種以上を混合して、さらには鉱油と合成油を組み合わせて使用することができる。
本組成物に用いられる基油は、40℃における動粘度が8mm/s以下であることが好ましく、1mm/s以上5mm/s以下がより好ましく、1.5mm/s以上4mm/s以下がさらに好ましい。
基油の40℃における動粘度が8mm/s以下であると洗浄性や脱脂性に優れる。一方、油膜保持性や潤滑性さらには防錆性を良好に確保する観点からは40℃における動粘度が1mm/s以上であることが好ましい。
本発明における基油は、上記の動粘度を有するとともに、(a)40℃における動粘度が0.5mm/s以上3mm/s以下である低粘度基油と(b)40℃における動粘度が10mm/s以上40mm/s以下である高粘度基油とを混合したものであることが好ましい。低粘度基油を用いることにより本組成物の動粘度を下げることができ洗浄性や脱脂性に優れるようになる。また、高粘度基油を用いることにより、本組成物を被加工板に塗布後、被膜(油膜)を長期間維持でき防錆性に優れるようになる。すなわち、低粘度基油と高粘度基油を組み合わせることで、洗浄性や脱脂性と油膜保持性を両立させることができ、油膜保持性により潤滑性と防錆性をともに確保することができる。
(a)低粘度基油の40℃における動粘度は、より好ましくは1mm/s以上2mm/s以下の範囲である。一方、(b)高粘度基油の40℃における動粘度は、より好ましくは20mm/s以上32mm/s以下の範囲である。
(a)低粘度基油と(b)高粘度基油の配合比率については、本発明の効果を奏する範囲で特に制限はないが、(a)成分:(b)成分質量比で5:1〜20:1の範囲で混合したものが好ましい。
基油の配合量は、組成物全量基準で50質量%以上90質量%以下であることが好ましい。
[(A)成分]
本組成物における(A)成分は、アルファオレフィンである。アルファオレフィンを配合することにより本組成物の加工性、特にアルミ板への加工性を高めることができる。アルファオレフィンとしては炭素が6以上のものがアルミ板への加工性の観点より好ましく、炭素数が8以上のものがより好ましく、炭素数が12以上のものがさらに好ましい。また、低温特性の観点よりアルファオレフィンの炭素数は20以下であることが好ましい。アルファオレフィンとしては、直鎖状のものが潤滑性の観点より好ましい。
アルファオレフィンの具体例としては、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−イコセン、1−ヘンイコセンおよびこれらの異性体のいずれか、あるいはこれらの2以上の任意の混合物などを挙げることができる。これらのアルファオレフィンは、様々な製法によって得たものを用いることができるが、例えばエチレンを通常の手段で重合させて得たエチレンオリゴマーを使用することができる。
アルファオレフィンの好ましい配合量は、組成物全量基準で、3質量%以上12質量%以下であり、より好ましくは、4質量%以上10質量%以下であり、3質量%以上8質量%以下がさらに好ましい。アルファオレフィンの配合量が3質量%以上であると、アルミ板に対する加工性が特に優れるようになる。また、アルファオレフィンの配合量が12質量%以下であると、他の添加剤による、アルミ板の加工性以外の他の性能を十分に担保できる。
[(B)成分]
本組成物における(B)成分は、下記式〔1〕で表されるカルボン酸エステルである。
COOR・・・〔1〕
ここで、Rは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、および1つ以上のエステル構造の少なくともいずれかを含んでもよいヒドロカルビル基であり、水素原子を除く全原子数は6以上である。また、Rは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子および1つ以上のエステル構造の少なくともいずれかを含んでもよいヒドロカルビル基であり、炭素数は4以上である。さらに、式〔1〕のカルボン酸エステルは、カルボキシル基一つあたりの全原子数(水素原子を除く)が36以下である。
上記した特定のカルボン酸エステルを配合することにより、本組成物は加工性に非常に優れるようになり、特にアルミ板への高い加工性を担保することができる。
このようなカルボン酸エステルとしては、一価カルボン酸と一価アルコールとから得られるエステル、一価カルボン酸と多価アルコールとから得られるエステル、ジエステルなどの多価カルボン酸と一価アルコールとから得られるエステルなどが挙げられる。これらは、芳香族系および脂肪族系のいずれでもよく、部分エステルおよびフルエステルのいずれでもよい。
上述のエステルを構成する脂肪酸(カルボン酸)としては、例えば、以下に示すような飽和および不飽和のモノカルボン酸やジカルボン酸が好ましく挙げられる。具体的には、カプロン酸、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、ベヘン酸、メリシン酸、イソノナン酸、ネオデカン酸、イソステアリン酸、ナフテン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、およびヒドロキシ脂肪酸類(モノオキシ脂肪酸としては、ヒドロキシカプリン酸、ヒドロキシラウリル酸、ヒドロキシミリスチン酸、ヒドロキシパルミチン酸、ヒドロキシステアリン酸、ヒドロキシアラキン酸、ヒドロキシベヘン酸、リシノレイン酸、およびヒドロキシオクタデセン酸などが挙げられる。モノオキシジカルボン酸としては、ヒドロキシセバシン酸、およびヒドロキシオクチルデカン二酸などが挙げられる。ジオキシモノカルボン酸としては、イプロール酸、ジヒドロキシヘキサデカン酸、ジヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシオクタデセン酸、およびジヒドロキシオクタデカンジエン酸などが挙げられる。ジヒドロキシジカルボン酸としては、ジヒドロキシドデカン二酸、ジヒドロキシヘキサデカン二酸、フロイオン酸、およびジヒドロキシヘキサコ二酸などが挙げられる。また、天然油脂より得られるひまし油脂肪酸や硬化ひまし油脂肪酸なども挙げられる)などが挙げられる。
これらのカルボン酸あるいはカルボン酸単位は、個別に用いてもよく、2以上の任意の混合物として用いてもよい。
上述のエステルを構成するアルコールとしては、直鎖状または分岐状のいずれでもよく、また飽和または不飽和のいずれでもよく、一価アルコールまたは多価アルコールのいずれでもよい。飽和アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、へプタデシルアルコール、およびオクタデシルアルコールが挙げられる。不飽和アルコールの具体例としては、エテニルアルコール、プロペニルアルコール、ブテニルアルコール、ペンチニルアルコール、ヘキセニルアルコール、ペプテニルアルコール、ノネニルアルコール、デセニルアルコール、ウンデセニルアルコール、ドデセニルアルコール、トリデセニルアルコール、テトラデセニルアルコール、ペンタデセニルアルコール、ヘキサデセニルアルコール、ヘプタデセニルアルコール、およびオクタデセニルアルコールなどが挙げられる。多価アルコールの具体例としては、エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、および糖類(エリスリトール、ソルビタン、およびグルコースなどの単糖類、ショ糖、ラクトースなどの二糖類および多糖類)などが挙げられる。これらのアルコールあるいはアルコール単位は個別に用いてもよく、2以上の任意の混合物として用いてもよい。
式〔1〕におけるRおよびRは、それぞれ前記カルボン酸や前記アルコールに由来してもよいし、前記カルボン酸と前記アルコールからなるエステル構造自体を構造単位に含んだ複合的なエステル構造となっていてもよい。また、RおよびRは、アミド構造、エーテルあるいはチオエーテル構造を含んでいてもよい。
式〔1〕およびR、Rのエステルは、必ずしも上記したカルボン酸とアルコールから製造する必要はなく、エステル交換法など他の方法で製造してもよい。
上記エステルの具体例としては、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸ヘキシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソノニル、パルミチン酸イソデシル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソノニル、ステアリン酸イソデシル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸ブチル、オレイン酸ヘキシル、オレイン酸2−エチルヘキシル、オレイン酸オクチル、オレイン酸イソノニル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸ジグリセリル、オレイン酸トリグリセリル、シュウ酸ジブチル、シュウ酸ジヘキシル、シュウ酸ジヘキシル、シュウ酸ビス(2−エチルヘキシル)、シュウ酸ジオクチル、シュウ酸ジイソノニル、シュウ酸ジイソデシル、コハク酸ジブチル、コハク酸ジヘキシル、コハク酸ジヘキシル、コハク酸ビス(2−エチルヘキシル)、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソノニル、コハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジヘキシル、アジピン酸ビス(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、セバシン酸ビス(2−エチルヘキシル)、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジイソノニル、およびセバシン酸ジイソデシルなどが挙げられる。以上、モノエステル、とジエステルおよびトリエステルのみ例示したが、他の構造のエステルでもよい。なお、上記した各エステルは2以上の任意の混合物として用いることができる。
式〔1〕のカルボン酸エステルとしては、アルミ板への加工性の観点より、RおよびR等が以下の条件を満たす必要がある。
すなわち、Rは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、および1つ以上のエステル構造の少なくともいずれかを含んでもよいヒドロカルビル基であり、水素原子を除く全原子数は6以上であり、好ましくは10以上である。また、Rは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子および1つ以上のエステル構造の少なくともいずれかを含んでもよいヒドロカルビル基であり、炭素数は4以上である。さらに式〔1〕のカルボン酸エステルは、カルボキシル基一つあたりの全原子数(水素原子を除く)が36以下であり、好ましくは28以下であり、より好ましくは24以下である。
潤滑油組成物としての低温安定性および原料入手の容易性の観点より、Rの水素原子を除く全原子数は20以下であることが好ましく、同様の理由によりRの好ましい炭素数は16以下である。
また、カルボン酸エステルの配合量としては、組成物全量基準で0.1質量%以上10質量%以下が好ましく、0.2質量%以上5質量%以下がより好ましい。カルボン酸エステルの配合量が0.1質量%以上であると、アルミ板に対する加工性が特に優れるようになる。また、この配合量が10質量%以下であると、潤滑油としての好ましい動粘度や、他の添加剤による、アルミ板の加工性以外の他の性能を十分に担保できる。
[(C)成分]
本組成物における(C)成分は、過塩基性金属塩である。(C)成分は、本組成物において、防錆剤として機能するが、特に鋼板に対する防錆効果に優れる。過塩基性金属塩としては、金属スルフォネート、金属サリシレート、および金属フィネートが好ましく適用できる。また、これらは、アルカリ土類金属塩あるいはアルカリ金属塩であることが好ましく、金属系清浄剤として知られているものより選択して使用することもできる。
金属スルフォネートとしては、分子量300以上1,500以下、好ましくは400以上700以下のアルキル芳香族化合物をスルフォン化することによって得られるアルキル芳香族スルフォン酸のアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩)やアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等)が挙げられる。これらのうち、カルシウム塩が防錆性、潤滑性および脱脂性を両立させる上で特に好ましく用いられる。
金属サリシレートとしては、アルキルサリチル酸のアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩)やアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等)が挙げられる。これらのうち、カルシウム塩が防錆性、潤滑性および脱脂性を両立させる上で特に好ましく用いられる。
金属フェネートとしては、アルキルフェノール、アルキルフェノールサルファイド、アルキルフェノールのマンニッヒ反応物のアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩)やアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等)が挙げられる。これらのうち、カルシウム塩が防錆性、潤滑性および脱脂性を両立させる上で特に好ましく用いられる。
また、上記した各カルシウム塩のうちでは、特にカルシウムスルフォネートが好ましい。
上記した各金属塩を構成するアルキル基としては、炭素数4以上30以下のものが好ましく、より好ましくは6以上18以下の直鎖または分枝アルキル基であり、これらは直鎖でも分枝でもよい。これらはまた1級アルキル基、2級アルキル基または3級アルキル基でもよい。
上記した各金属塩においては、全塩基価(TBN)が300mgKOH/g以上であることが好ましく、400mgKOH/g以上700mgKOH/g以下であることがより好ましい。全塩基価が300mgKOH/g以上であると防錆性および加工性により優れるようになる。また、全塩基価が700mgKOH/g以下であると、潤滑油組成物中における溶解性および分散性の観点で好ましい。なお、全塩基価は、JIS K 2501の過塩素酸法に準拠して測定した値である。
上述した(C)成分の好ましい配合量は、組成物全量基準において、1質量%以上15質量%以下であり、より好ましくは3質量%以上10質量%以下である。
(C)成分の配合量が1質量%以上であると、防錆性に優れるだけでなく、特に亜鉛メッキ鋼板の加工性に優れるようになる。また、この配合量が15質量%以下であると、潤滑油としての好ましい動粘度や低温安定性、他の添加剤による、鋼板の加工性以外の他の性能を十分に担保できる。
[(D)成分]
本組成物における(D)成分は、酸化パラフィンの金属塩および酸化パラフィンのエステルのうち少なくともいずれかである。(D)成分は、本組成物において、防錆剤として機能するが、特にアルミ板に対する防錆効果に優れる。
酸化パラフィンの金属塩とは、酸化パラフィンと、アルカリ金属やアルカリ土類金属とを反応させ、酸化パラフィンが有する酸性基の一部または全部を中和して塩としたものをいう。ここで、原料として使用される酸化パラフィンとしては特に制限されないが、具体的には例えば、石油留分の精製の際に得られるパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタムや合成により得られるポリオレフィンワックス、スラックワックス等のワックスを酸化することによって製造されるもの等が挙げられる。また、原料として使用されるアルカリ金属やアルカリ土類金属には特に制限はないが、上記(C)成分の説明で示されたアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩)やアルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩等)が防錆効果の点で好ましい。特にカルシウムスルフォネートが防錆性および脱脂性を両立させる上で好ましい。
なお、酸化ワックスのバリウム塩を用いると、人体や生態系に対する安全性が不十分となるので、使用することは必ずしも推奨されない。
酸化パラフィンのエステルとは、酸化パラフィンとアルコール類とを反応させ、酸化パラフィンが有する酸性基の一部または全部をエステル化したものをいう。ここで、原料として使用される酸化パラフィンとしては、上記した酸化パラフィンの金属塩の説明において例示された酸化パラフィンが適用できる。アルコール類としては、炭素数1から20までの直鎖状または分岐状の飽和1価アルコール、あるいは炭素数1から20までの直鎖状または分岐状の不飽和1価アルコールなどが好ましく適用できる。また、グリセリン、トリメチロールプロパン、およびペンタエリスリトールのような多価アルコールや、ラノリンの加水分解により得られるアルコールなども好ましく適用できる。
上述した(D)成分の好ましい配合量は、組成物全量基準において、2質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは3質量%以上15質量%以下である。
(D)成分の配合量が2質量%以上であると、特にアルミ板への防錆性および加工性に優れるようになる。また、この配合量が20質量%以下であると、潤滑油中における溶解性や潤滑油としての好ましい動粘度、他の添加剤による、アルミ板の防錆性や加工性以外の他の性能を十分に担保できる。
本組成物には、他の成分として酸化防止剤を配合することが防錆性の観点より好ましい。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤およびアミン系酸化防止剤を使用することができる。これらの酸化防止剤は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、およびオクタデシル3−(3.5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどのモノフェノール系化合物、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、および2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)などのジフェノール系化合物が挙げられる。
アミン系酸化防止剤としては、例えば、モノオクチルジフェニルアミン、およびモノノニルジフェニルアミンなどのモノアルキルジフェニルアミン系化合物、4,4’−ジブチルジフェニルアミン、4,4’−ジペンチルジフェニルアミン、4,4’−ジヘキシルジフェニルアミン、4,4’−ジヘプチルジフェニルアミン、4,4’−ジオクチルジフェニルアミン、および4,4’−ジノニルジフェニルアミンなどのジアルキルジフェニルアミン系化合物、テトラブチルジフェニルアミン、テトラヘキシルジフェニルアミン、テトラオクチルジフェニルアミン、およびテトラノニルジフェニルアミンなどのポリアルキルジフェニルアミン系化合物、α−ナフチルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、ブチルフェニル−α−ナフチルアミン、ペンチルフェニル−α−ナフチルアミン、ヘキシルフェニル−α−ナフチルアミン、ヘプチルフェニル−α−ナフチルアミン、オクチルフェニル−α−ナフチルアミン、およびノニルフェニル−α−ナフチルアミンなどのナフチルアミン系化合物が挙げられる。
上述した酸化防止剤の好ましい配合量は、組成物全量基準において、0.1質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上1質量%以下である。
酸化防止剤の配合量が0.1質量%以上であると、潤滑油組成物の酸化劣化をより防止できるようになる。また、この配合量が5質量%以下であると、他の添加剤の効果を十分に担保できる。
本組成物には、上記添加剤以外に、さらに必要に応じて、各種添加剤、例えば極圧剤、腐食防止剤、および消泡剤などを含有することができる。
極圧剤としては、例えば、リン酸エステルや亜リン酸エステルを挙げることができる。リン酸エステルや亜リン酸エステルとしては、リン系極圧剤として潤滑油分野で用いられているものを使用することができ、具体的には、アルキルフォスフェート、アルキルフォスファイト、アルキルアシッドフォスフェート、アルキルチオフォスファイト、アルキルアシッドフォスフェートのアミン塩、およびアルキルリン酸のカルシウム塩などが挙げられる。ここでアルキル基の炭素数は11以上のものが好ましい。炭素数が11以上であると、加水分解に対する安定性を高めることができる。一方、アルキル基の炭素数は、溶解性および潤滑性の観点より17以下であることが好ましい。上記したリン酸エステル、亜リン酸エステルは1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
上述した極圧剤の配合量は、組成物全量基準で、0.1質量%以上5質量%以下の範囲であることが好ましい。極圧剤としてリン酸エステルや亜リン酸エステルを用いる場合、組成物全量基準かつリン換算量で0.01質量%以上2質量%以下の範囲が好ましい。
腐食防止剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、トリルトリアゾール系、チアジアゾール系、およびイミダゾール系の各種化合物が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。腐食防止剤の配合量は、特に限定されないが、組成物全量基準で、0.01質量%以上3質量%以下程度が好ましい。
消泡剤としては、例えばジメチルポリシロキサンやポリアクリレート等が挙げられる。消泡剤の好ましい配合量は、組成物基準で0.0001質量%以上2質量%以下程度の範囲である。
上記した本組成物は、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板およびアルミ合金板のいずれの加工にも適し、防錆性、洗浄性、プレス加工後の脱脂性、および低温安定性に優れており、プレス加工兼洗浄用防錆油として、具体的には、プレス前洗浄やレベラー洗浄などにも使用できる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
〔実施例1〜11、比較例1〜9〕
表1に示すように、基油に各成分および添加剤を配合して各試料油を調整し、下記方法によって評価した。その結果も表1に示す。
(1)動粘度
JIS K2283に準拠して測定した。
(2)防錆性
60×80×0.8mmのSPCC−SD(冷間圧延鋼板)に試料油を塗布した。24時間の油切り後、屋外の格納箱にて暴露試験を7日間行い、鋼板表面の錆びの有無を目視観察し、以下の基準で評価した。
〇:さびなし
×:さびあり
(3)亜鉛メッキ鋼板の摩擦係数
60×80×0.8mmの合金化溶融亜鉛メッキ鋼板に試料油を約1g/mm塗布した。当該鋼板に対し、往復動摺動試験器を用いて、10往復目の最大摩擦係数を測定した。なお、試験に用いた球は、SUJ21/2インチ球であり、3kgf(29.4N)の押し付け荷重をかけて測定した。測定は、温度70℃、摺動速度40mm/s、摺動回数10回の条件で行った。得られた摩擦係数を以下の基準で評価した。
◎:0.3未満
○:0.3以上、0.4未満
△:0.4以上、0.5未満
×:0.5以上
(4)アルミ板の加工性(耐かじり性)
アルミ板(A5052板)に、各試料油を約1g/mm塗布した。当該アルミ板について、往復動摺動試験器を用いて試験を行い、10往復目のアルミ板表面について顕微鏡によりアルミ板のかじりの有無を観察した。試験に用いた球はSUJ2 3/4インチ球であり、0.5kgf(4.9N)の押し付け荷重をかけて測定した。測定は、温度60℃、摺動速度10mm/s、摺動回数10回の条件で行った。評価基準は以下の通りである。
○:アルミ板へのかじりなし
×:アルミ板へのかじり有り
(5)脱脂性(プレス加工後の洗浄油自体を洗浄する性能)
60×80×0.8mmのSPCC−SD(冷間圧延鋼板)に試料油を約1g/mm塗布した。当該鋼板を脱脂液(パーカーFCE2001(2質量%溶液))に15秒浸漬し、その後30秒間水洗して脱脂状態を確認した。脱脂の程度は脱脂後の水濡れ面積にて評価した。水濡れ面積が80%以上になる脱脂時間によって以下のように評価した。
◎:45秒以内に水濡れ面積が80%
○:45秒を経過し、120秒以内に水濡れ面積が80%
×:120秒以上経過後に水濡れ面積が80%
(6)低温安定性
100mL瓶に試料油を100mL入れて密閉し、−5℃の恒温槽に静置した。24時間後に、試料油について「くもりの有無」および「沈殿の有無」を目視で観察し、以下の基準で評価した。
〇:くもりおよび沈殿のいずれもなし
△:くもりおよび沈殿のいずれかが観察される
×:くもりおよび沈殿が観察される
Figure 0006163435
1)基油A:鉱油 40℃動粘度 1.62mm/s
2)基油B:鉱油 40℃動粘度 26.5mm/s
3)アルファオレフィンA:1−ヘキサデセン((A)成分)
4)アルファオレフィンB:1−デセン((A)成分)
5)カルボン酸エステルA:ステアリン酸ブチル((B)成分)
6)カルボン酸エステルB:ステアリン酸メチル((B)成分にくらべRの炭素数が少ない)
7)カルボン酸エステルC:ステアリン酸ステアリル((B)成分にくらべ総原子数が38と多すぎる)
8)カルボン酸エステルD:カプリル酸モノグリセリル((B)成分にくらべRの炭素数が少ない)
9)カルボン酸エステルE:オレイン酸モノグリセリル((B)成分にくらべRの炭素数が少ない)
10)カルボン酸エステルF:C8〜C10酸トリグリセリ((B)成分)
11)カルボン酸エステルG:オレイン酸トリグリセリ((B)成分)
12)カルボン酸エステルH: しゅう酸ジブチル((B)成分)
13)過塩基性Caスルフォネート:TBN 500mgKOH/g((C)成分)
14)酸化パラフィンのカルシウム塩A:酸価(電位差法)9.02mgKOH/g、Ca:1.34質量%((D)成分)
15)酸化パラフィンのカルシウム塩B:酸価(電位差法)6.5mgKOH/g、Ca
:1.10質量%((D)成分)
16)酸化防止剤:モノブチルフェニルモノオクチルフェニルアミン
〔評価結果〕
表1によれば、実施例1〜11の試料油を用いると、亜鉛メッキ鋼板の摩擦係数が小さく、アルミ板の加工性に優れるとともに、防錆性、および脱脂性も良好であり、さらに低温安定性にも優れる。
一方、比較例1〜9の試料油では、本発明の潤滑油組成物における必須構成成分のいずれかを欠いていているため、亜鉛メッキ鋼板の摩擦係数、アルミ板の加工性、防錆性、脱脂性、および低温安定性の全てを満足することはできない。

Claims (9)

  1. 基油に、以下の(A)から(D)までの各成分を配合してなる潤滑油組成物であって、
    前記(A)成分の配合量が当該潤滑油組成物全量基準で8質量%以下であり、
    当該潤滑油組成物が金属加工油であり、前記金属加工油がアルミ板に用いられる
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
    (A)アルファオレフィン
    (B)下記式〔1〕で表されるカルボン酸エステル
    COOR・・・〔1〕
    (R は、1つ以上のエステル構造を含んでもよいヒドロカルビル基であり、水素原子を除く全原子数は6以上である。R は、1つ以上のエステル構造を含んでもよいヒドロカルビル基であり、炭素数は4以上である。式〔1〕のカルボン酸エステルは、カルボキシル基一つあたりの全原子数(水素原子を除く)が36以下である。)
    (C)過塩基性金属塩
    (D)酸化パラフィンの金属塩および酸化パラフィンのエステルのうち少なくともいずれか
  2. 請求項1に記載の潤滑油組成物において、
    前記(A)成分の炭素数が6以上である
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の潤滑油組成物において、
    前記(C)成分がカルシウム塩、バリウム塩およびナトリウム塩のうち少なくともいずれかである
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  4. 請求項3に記載の潤滑油組成物において、
    前記(C)成分がスルフォネート、フェネートおよびサリシレートのうち少なくともいずれかである
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の潤滑油組成物において、
    前記(D)成分における酸化パラフィンの金属塩がカルシウム塩、ナトリウム塩およびバリウム塩のうち少なくともいずれかである
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の潤滑油組成物において、
    前記基油の40℃動粘度が8mm/s以下である
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の潤滑油組成物において、
    前記(B)成分の配合量が組成物全量基準で0.1質量%以上10質量%以下であり、前記(D)成分の配合量が組成物全量基準で3質量%以上10質量%以下である
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の潤滑油組成物において、
    前記(A)成分の配合量が組成物全量基準で3質量%以上質量%以下であり、前記(C)成分の配合量が組成物全量基準で1質量%以上15質量%以下である
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の潤滑油組成物において、
    前記基油の配合量が組成物全量基準で50質量%以上90質量%以下である
    ことを特徴とする潤滑油組成物。
JP2014012583A 2014-01-27 2014-01-27 潤滑油組成物 Active JP6163435B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012583A JP6163435B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012583A JP6163435B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 潤滑油組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015140367A JP2015140367A (ja) 2015-08-03
JP6163435B2 true JP6163435B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=53770958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014012583A Active JP6163435B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 潤滑油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6163435B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7169909B2 (ja) * 2019-03-08 2022-11-11 出光興産株式会社 錆止め油組成物及びその製造方法
JP2020143358A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 出光興産株式会社 錆止め油組成物及びその製造方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02305979A (ja) * 1989-05-18 1990-12-19 Nippon Steel Corp プレス加工兼用防錆油
JP2562389B2 (ja) * 1991-06-28 1996-12-11 株式会社コスモ総合研究所 非鉄金属用塑性加工油組成物
JPH05311188A (ja) * 1992-05-08 1993-11-22 Toyota Motor Corp 成形加工性に優れたアルミニウム板
JP2927644B2 (ja) * 1993-07-02 1999-07-28 出光興産株式会社 金属加工油組成物
JPH07278582A (ja) * 1994-04-14 1995-10-24 Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk 塑性加工用潤滑油組成物
JP3354024B2 (ja) * 1994-12-22 2002-12-09 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム及びアルミニウム合金板の低温成形用潤滑剤
JPH10245577A (ja) * 1997-03-05 1998-09-14 Nippon Oil Co Ltd 塑性加工兼用さび止め油組成物
JP4270902B2 (ja) * 2003-02-20 2009-06-03 スギムラ化学工業株式会社 純亜鉛メッキ鋼板用潤滑防錆油組成物
JP4938276B2 (ja) * 2005-09-21 2012-05-23 住友金属工業株式会社 鋼板用潤滑防錆油
JP5075342B2 (ja) * 2006-02-08 2012-11-21 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金板材用潤滑組成物およびこれを用いたアルミニウム合金板ならびにアルミニウム合金板のプレス成形方法
JP2010065134A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Sumitomo Light Metal Ind Ltd ステンレス合金板あるいは鋼板のプレス加工用潤滑油、及びそれを用いたステンレス合金板あるいは鋼板のプレス加工方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015140367A (ja) 2015-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4466850B2 (ja) 軸受用潤滑油
JP5640315B2 (ja) 動圧流体軸受用又は焼結含油軸受用潤滑油組成物
JP5292773B2 (ja) 軸受用潤滑油
US20110039739A1 (en) Polyalkylene glycol-based wind turbine lubricant compositions
WO2008134179A2 (en) Lubricant blend composition
EP3746529B1 (en) Lubricant composition
KR102155674B1 (ko) 윤활유
US8669215B2 (en) Gear oil additive
US20130029891A1 (en) Turbine oil comprising an ester component
US10604716B2 (en) Gear oil composition
US20180044606A1 (en) Biodegradable lubricating oil composition
JP6114961B2 (ja) 水力発電所の水力発電設備用タービン油組成物
JP2009144045A (ja) 難燃性油圧作動油組成物
JP2008280500A (ja) 潤滑油
US11781086B2 (en) Lubricating oils and greases
JP6163435B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2008274190A (ja) ギヤ油組成物
JP5860269B2 (ja) 金属加工油組成物
JP4942443B2 (ja) 潤滑油組成物
KR20130088010A (ko) 금속 가공용 윤활유 조성물
WO2020246514A1 (ja) 金属加工油
US11492566B2 (en) Ether-based lubricant compositions, methods and uses
US20200115651A1 (en) Ether-Based Lubricant Compositions, Methods and Uses
WO2023190163A1 (ja) 潤滑油組成物
JP5366416B2 (ja) さび止め油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6163435

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150