JPH07278582A - 塑性加工用潤滑油組成物 - Google Patents

塑性加工用潤滑油組成物

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JPH07278582A
JPH07278582A JP9914194A JP9914194A JPH07278582A JP H07278582 A JPH07278582 A JP H07278582A JP 9914194 A JP9914194 A JP 9914194A JP 9914194 A JP9914194 A JP 9914194A JP H07278582 A JPH07278582 A JP H07278582A
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acid
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fatty acid
oil
basic
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JP9914194A
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English (en)
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Shigeo Terada
茂穂 寺田
Teruaki Onishi
輝明 大西
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)基油を全組成物量の10〜99.9重
量%、(B)超高塩基性スルホネート、脂肪酸又は脂肪
酸エステルを全組成物量の0.1〜30重量%の割合で
配合して成る組成物であって、該組成物の粘度が1〜1
00cStの範囲であることを特徴とする塑性加工用潤
滑油組成物。 【効果】 優れた脱脂性及び防錆性を維持しつつ、プレ
ス成形性などの塑性加工性を向上させ、さらに成形品の
形状凍結性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた脱脂性及び防錆
性を維持しつつ、プレス成形性などの塑性加工性を向上
させ、さらに成形品の形状凍結性を向上することができ
る塑性加工用潤滑油組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車ボディパネルのプレス成
形工程においては、成形を円滑化するために、鋼板材料
に潤滑油を使用しており、通常この潤滑油としては後工
程における脱脂効率を考慮して防錆油と呼ばれる低粘度
油が広く用いられている。この防錆油としては、通常鉱
油をベースとして中性バリウムスルホネート、ラノリン
エステル、酸化ワックスなどを配合したものが用いられ
ている。しかしながら、自動車ボディ用のアルミニウム
合金板は、従来の冷延鋼板に比べて、形状凍結性が非常
に悪く、前記のような防錆油を用いても製品形状によっ
ては、形状凍結不良が生じ、成形品の寸法精度が低下す
るという問題があった。このような形状凍結不良を防ぐ
方法として加工条件を変えることがある。例えば、しわ
押え力を大きくすることで、形状凍結性を向上させるこ
とが有効であることは、広く知られている。しかし、従
来の防錆油を用い、しわ押え力の大きな条件下では、成
形品にわれが生じ、成形できないため、形状凍結性の向
上に限界がある。従って、脱脂性、防錆性を損ねること
なく、よりしわ押え力の大きな条件下で、われが生じる
ことなく、形状凍結性を向上させる塑性加工用潤滑油組
成物が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の状況
に鑑みてなされたものであり、優れた脱脂性及び防錆性
を維持しつつ、プレス成形性などの塑性加工性を向上さ
せ、さらに成形品の形状凍結性を向上することができる
塑性加工用潤滑油組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の塑
性加工用潤滑油組成物の有する上記課題を解決するため
に、鋭意研究を重ねた結果、従来使用されている加工油
に用いられる基油と特定の超高塩基性スルホネート、脂
肪酸又はモノエステルを特定量配合し、特定の粘度にす
ることにより、優れた脱脂性及び防錆性を維持し、プレ
ス成形性などの塑性加工性を向上させ、さらに成形品の
形状凍結性を向上することができることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(A)基油を全組成
物量の10〜99.9重量%、(B)超高塩基性スルホ
ネート、脂肪酸又は脂肪酸エステルを全組成物量の0.
1〜30重量%の割合で配合して成る組成物であって、
該組成物の粘度が1〜100cStの範囲であることを
特徴とする塑性加工用潤滑油組成物を提供するものであ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明の塑性加工用潤滑油組成物において
使用される(A)成分の基油は、鉱油、合成油の何れで
もよく、これらの1種又は2種以上を組み合わせて用い
られる。ここで、鉱油としては、例えば白灯油、スピン
ドル油、マシン油、タービン油、シリンダー油などが挙
げられ、合成油としては、例えばポリアルファオレフィ
ン(PAO)、ポリブテン、エステル類などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。これらの基油
のうち、組成物の仕上がり粘度を調整するためには、ス
ピンドル油、灯油留分などの比較的低粘度のものが好ま
しい。基油の好適な粘度範囲としては、2〜20cSt
の範囲である。本発明の塑性加工用潤滑油塑性物におい
ては、(A)成分の配合割合は全組成物量の10〜9
9.9重量%であり、好ましくは40〜99重量%の範
囲である。
【0007】本発明の塑性加工用潤滑油組成物の(B)
成分は、超高塩基性スルホネート、脂肪酸又は脂肪酸エ
ステルであり、これらの成分は単独で用いてもよいし、
混合して用いてもよい。これらの(B)成分のうち、好
ましいものは超高塩基性スルホネート、脂肪酸であり、
特に好ましいものは超高塩基性スルホネートである。上
記超高塩基性スルホネートは、石油系鉱油留分中の芳香
族炭化水素成分のスルホン化によって得られる石油スル
ホン酸、若しくはジノニルナフタレンスルホン酸や重質
アルキルベンゼンスルホン酸のような合成スルホン酸の
アルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩に、これら
の金属の水酸化物、酸化物ないしは炭酸塩を過剰に含有
させたものである。好適なアリカリ金属としてはナトリ
ウム、好適なアルカリ土類金属としてはカルシウム、マ
グネシウムなどが挙げられる。これらの金属として、特
に好ましいものとしてはマグネシウムが挙げられる。超
高塩基性スルホネートの塩基価(JIS K 250
1)は、約100mgKOH/g以上が好適であり、特
に約300〜650mgKOH/gの範囲のものが好ま
しい。
【0008】超高塩基性スルホネートは、周知の方法で
得ることができる。例えば、ナトリウムなどのアルカリ
金属あるいはカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ
土類金属の酸化物、水酸化物又は硫酸塩をスルホン酸と
反応させることによって予め中性あるいは塩基性スルホ
ネートを得る。好適なスルホン酸は、式(1)
【0009】
【化1】
【0010】(式中、Rはアルキル基である。)で表さ
れるアルキルベンゼンスルホン酸である。Rは8〜50
個の炭素原子から成るアルキル基が好ましく、特に好ま
しくは8〜35個の炭素原子から成るアルキル基であ
る。これらのスルホン酸のうちワックスベンゼンスルホ
ン酸、オクタデシルスルホン酸及び炭素原子数が14〜
34の混合アルキルベンゼンスルホン酸が好ましい。
【0011】本発明において使用する超高塩基性スルホ
ネートは、このようにして得られたスルホネートの中性
塩、塩基性塩若しくはこれらの混合物の油溶液と、ナト
リウム、カルシウムなどの水酸化物、酸化物、炭酸塩な
どとの混合スラリーに二酸化炭素を吹き込むことにより
製造される。これらの超高塩基性スルホネートは、1種
単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。超高塩基性スルホネートは、清浄分散剤として
は公知であるが、形状凍結性向上剤としての性能を有す
ることは従来全く知られていない。
【0012】本発明の塑性加工用潤滑油組成物の(B)
成分において使用される脂肪酸としては、例えば炭素数
8〜18の脂肪酸が挙げられる。このような脂肪酸の具
体例としては、例えばカプリン酸、ウンデカン酸、ラウ
リン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ウンデシレン酸、ラウロレイン酸、エル
カ酸、リンデル酸、ツズ酸、フィゼテリン酸、ミリスト
レイン酸、パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイ
ン酸、エライジン酸、アスクレピン酸、パクセン酸、リ
ノール酸、ヒラゴ酸、エレオステアリン酸、プニカ酸、
リノレン酸、モロクチ酸、ステアリドン酸、タリリン
酸、ステアロール酸、クレペニン酸、キシメニン酸、マ
ルバニン酸、ヒドノカルピン酸、ショールムーグリン
酸、ゴルリン酸、サビニン酸、イプロール酸、ヤラピノ
ール酸、ユニペリン酸、アンブレットール酸、アリュー
リット酸、リシノール酸、カムロレイン酸、リカン酸な
どが挙げられる。これらの脂肪酸のうち、炭素数11〜
18の脂肪酸が好ましく、特にオレイン酸、ステアリン
酸が好ましい。
【0013】また、(B)成分において使用される脂肪
酸としては、その他に炭素数8〜28の不飽和脂肪酸の
2量体、3量体が挙げられる。このような脂肪酸の具体
例としては、オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン
酸、ラウロイレン酸、エルカ酸、リンデル酸、ツズ酸、
フィゼテリン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン
酸、ペトロセリン酸、エライジン酸、アスクレピン酸、
バクセン酸、オレイン酸、ヒラゴ酸、エレオステアリン
酸、プニカ酸、リノレン酸、モノクチ酸、ステアリドン
酸、タリリン酸、ステアロール酸、クレペニン酸、キシ
メニン酸、マルバリン酸、ヒドノカルビン酸、ショール
ムーグリン酸、ゴルリン酸、カドレン酸、ブラシジン
酸、アラキドン酸、ベヘノール酸などの2量体、3量体
が挙げられる。これらの2量体、3量体には、製造の際
当然生成される4量体、5量体を含んでもよい。これら
のうち、炭素数12〜18の脂肪酸の2量体、3量体が
好ましく、特にオレイン酸、リノール酸2量体、3量体
が好ましい。これらの脂肪酸のうち、2量体、3量体よ
りもモノカルボン酸が好ましい。これらの脂肪酸は、1
種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0014】本発明の塑性加工用潤滑油組成物の(B)
成分において使用される脂肪酸エステルとしては、例え
ば炭素数1〜18のアルコールと炭素数1〜22のモノ
カルボン酸との反応によって得られる脂肪酸モノエステ
ルが挙げられる。該アルコールとしては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、n−アミルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、2−エチルヘキシルアルコール、ヘプチルアルコー
ル、オクチルアルコール、カプリルアルコール、ノニル
アルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、ステア
リルアルコール、イソステアリルアルコールなどを用い
ることができ、該酸としては、ラウリル酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、牛脂脂肪酸などを用
いることができる。これらの脂肪酸エステルのうち好ま
しいものとしては、ブチルラウリレート、ブチルステア
レート、牛脂脂肪酸のイソブチルエステル、オレイン酸
メチル又はこれらの混合物であり、特に好ましくはオレ
イン酸メチルである。これらの脂肪酸エステルは、1種
単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0015】本発明の塑性加工用潤滑油組成物において
は、(B)成分の配合割合は全組成物量の0.1〜30
重量%の範囲にすることが必要であり、好ましくは1〜
15重量%の範囲である。(B)成分の配合量が0.0
1重量%未満であると、成形性が低下し、形状凍結性も
低下する。また、(B)成分の配合量が30重量%を超
えると、成形性は向上するが形状凍結性が低下する。
【0016】本発明の塑性加工用潤滑油組成物において
は、組成物全体の粘度が1〜100cStの範囲である
ことが必要であり、好ましくは3〜20cStの範囲で
ある。この粘度が1cSt未満であると、防錆性が低下
し、さびの発生が問題となる。一方、この粘度が100
cStを超えると、脱脂性の低下、ハンドリング性の低
下、及び形状凍結性の低下が生じ、また油の持ち出し量
が多くなり好ましくない。
【0017】また、本発明の塑性加工用潤滑油組成物に
おいては、前記成分以外に、通常の塑性加工用潤滑油組
成物に用いられる成分、例えば防錆剤、極圧剤、酸化防
止剤、消泡剤などの各種添加剤を適宜添加することがで
きる。防錆剤としては、例えばアルケニルコハク酸及び
その誘導体、スルビタンモノオレートなどのエステル、
ワッックス酸化物、中性バリウムスルホネート、ソルビ
タントリオール、パラフィン又はその他アミン類などが
挙げられ、極圧剤としては、例えばトリクレジルフォス
フェートなどのリン系化合物、ジアルキルジチオリン酸
亜鉛などの有機金属化合物、硫化油脂などが挙げられ、
酸化防止剤としては、例えば2,4−ジ−tert−ブ
チル−p−クレゾールなどのフェノール系化合物、フェ
ノールα−ナフチルアミンなどの芳香族アミンなどが挙
げられ、消泡剤としてはポリジメチルシロキサンなどが
挙げられる。これらの添加剤の添加量は、適宜選定すれ
ばよいが、通常防錆剤は0.01〜30重量%、極圧剤
は0.1〜30重量%、酸化防止剤は0.1〜1重量
%、消泡剤は10〜100ppm添加すればよい。
【0018】本発明の塑性加工用潤滑油組成物は、前記
各必須成分及び必要に応じて各種添加剤を所定量適宜配
合して混合することにより製造することができる。各必
須成分及び各種添加剤の混合方法及び添加方法は、特に
制限されるものではなく、種々の方法により行うことが
でき、混合順序及び添加順序も種々の混合順序及び添加
順序で行うことができる。
【0019】本発明の塑性加工用潤滑油組成物は、プレ
ス成形、絞り成形、引抜き成形などの各種塑性加工に使
用することができるが、特に自動車ボディパネル用の鉄
鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板などのプレ
ス成形に有効であり、アルミニウム板、アルミニウム合
金板のプレス成形に対しては極めて有効に機能する。特
に、自動車のドア、フード、ルーフ、フロントフェンダ
ー、リヤフェンダーなどの成形加工時に効果がある。塑
性加工に使用する材料のうちアルミニウム、アルミニウ
ム合金としては、純アルミニウム(1000系)、アル
ミニウム−銅−マグネシウム系合金(2000系)、ア
ルミニウム−マンガン系合金(3000系)、アルミニ
ウム−ケイ素系合金(4000系)、アルミニウム−マ
グネシウム系合金(5000系)、アルミニウム−マグ
ネシウム−ケイ素系合金(6000系)、アルミニウム
−亜鉛−ケイ素系合金(6000系)などが好適に使用
できる。プレス成形に使用する材料板の厚みは、特に限
定されるものではないが、通常0.5〜1.5mmのも
のが好適である。本発明の塑性加工用潤滑油組成物は、
塑性加工する際に塑性加工材料に塗布することにより使
用される。塗布量は、特に制限されないが、通常0.1
〜3g/m2の範囲であり、好ましくは0.5〜1g/
2の範囲である。塗布は、ハケ塗布、ロール塗布、噴
霧塗布、静電塗布、浸漬塗布など種々の塗布方法により
行うことができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。実施例及び比較例の
評価試験は、次の方法により行った。
【0021】(1)形状凍結性試験及び成形性試験 図1に示す金型を用い、表1の試験条件で行った。各試
料油を試験片(Al−Mg系の5000系アルミニウム
合金、寸法:25mm×160mm×1.0mm)に1
g/m2の厚みに塗油し、しわ押え力を0.98kN刻
みで変化させて、図2のようにポンチを押し上げてプレ
ス成形し、破断したしわ押え力の一つ前、すなわち0.
98kN少ないしわ押え力を限界しわ押え力とし、限界
しわ押え力での曲率半径を限界曲率半径とした。その限
界しわ押え力は成形性を評価する指標とし、限界曲率半
径は形状凍結性を評価する指標とした。なお、曲率半径
は、図3に示すようにδを測定し、側壁部a−b−cを
通る円弧の半径を算出し、曲率半径とした。本測定法
は、村山*らの方法に準じるものである。 *参考文献:村山、牧野内、中川、林、塑性加工連合会
予稿集403(1992.10.1〜3、京都)
【0022】
【表1】
【0023】(2)オイルステイン試験 試験片:JIS A5000系アルミニウム合金板 100×100×1.0mmを5枚 塗油方法:片面につき2g/m2の試料油を指サックを
用いて塗油 条件:試験片5枚をスペーサ(厚さ0.08mm、幅1
0mm、長さ100mmの四フッ化エチレン樹脂)を介
して積み重ね、四隅をクリップ止めして、50℃×相対
湿度95%の恒温槽で2週間放置 評価:オイルステインの発生の有無
【0024】(3)湿潤試験 防錆性を評価する。 試験片:JIS A5000系アルミニウム合金板 60×80mmを3枚 塗油方法:オイルステインの場合と同じ 条件:50℃×相対湿度95%以上の恒温槽で2週間放
置 評価:錆の発生量を以下の5段階で表示 A:0% B:1〜10% C:11〜25% D:26〜50% E:51%以上
【0025】(4)脱脂性試験 試験片:上記のオイルステイン試験後の試験片を用いて
評価 条件:脱脂剤(水酸化ナトリウム、ケイ酸ソーダを主成
分とする市販洗浄剤2重量%水溶液)を二酸化炭素ガス
でpH11に調整し、脱脂温度43℃、脱脂剤20リッ
トルをプロペラ攪拌しつつ試験片を2分間浸漬 評価:試験片の水漏れ面積(%)
【0026】実施例1〜4 (A)成分の基油として、40℃での粘度が5cStの
鉱油を用い、(B)成分の超高塩基性スルホネートとし
て超高塩基性マグネシウムスルホネート(合成アルキル
ベンゼンスルホン酸マグネシウム、塩基価:630mg
KOH/g)、超高塩基性ナトリウムスルホネート(合
成アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、塩基価:4
40mgKOH/g)、(B)成分の脂肪酸としてオレ
イン酸、(B)成分の脂肪酸エステルとしてオレイン酸
メチルをそれぞれ用い、これらを表2に示された配合割
合で混合し、さらに各種添加剤を表2に示された配合割
合で混合して塑性加工用潤滑油組成物を調製した。これ
らの塑性加工用潤滑油組成物の評価結果を表2に示し
た。
【0027】比較例1 実施例1で使用した鉱油89重量%、ワックス酸化物3
重量%、中性バリウムスルホネート6重量%、パラフィ
ン2重量%から成る塑性加工用潤滑油組成物を調製し
た。この塑性加工用潤滑油組成物の評価結果を表2に示
した。
【0028】
【表2】 注 1):鉱油(粘度:5cSt(40℃))
【0029】
【発明の効果】本発明の塑性加工用潤滑油組成物は、優
れた脱脂性及び防錆性を維持しつつ、プレス成形性など
の塑性加工性を向上させ、さらに成形品の形状凍結性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポンチを押し上げる前の金型断面の概略を示し
た図である。
【図2】ポンチを押し上げたときの金型断面の概略を示
した図である。
【図3】曲率半径の測定方法を示した概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 135:10 129:40 129:70) C10N 10:04 20:02 30:04 30:12 40:24 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)基油を全組成物量の10〜99.
    9重量%、(B)超高塩基性スルホネート、脂肪酸又は
    脂肪酸エステルを全組成物量の0.1〜30重量%の割
    合で配合して成る組成物であって、該組成物の粘度が1
    〜100cStの範囲であることを特徴とする塑性加工
    用潤滑油組成物。
JP9914194A 1994-04-14 1994-04-14 塑性加工用潤滑油組成物 Pending JPH07278582A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143937A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Sumitomo Light Metal Ind Ltd フィンプレス用潤滑油及びプレートフィンの製造方法
JP2006257335A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウム板矯正用潤滑油及びアルミニウム板の矯正方法
JP2007154035A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd タッピング加工用潤滑油及びタッピング加工方法
JP2015140367A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 出光興産株式会社 潤滑油組成物

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