JP6163397B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンにより駆動される可変容量型の油圧ポンプを効率良く作動できるようにする建設機械の制御開始タイミングに関する。
従来、可変容量型の油圧ポンプ(以下可変容量ポンプ)をエンジンにより駆動し、可変容量ポンプから油圧シリンダ等の油圧アクチュエータに圧油を送油して走行や作業等を作動可能とする建設機械において、油圧ポンプを駆動するために連動連結されたエンジンを、低温時において支障なく始動できるように、エンジンの回転数をセンサにより検知して、エンジン回転開始時からアイドリング回転に達するまでの間は、可変容量ポンプの可動斜板の傾転角度を最小となるように制御する技術が公知となっている。例えば特許文献1の如くである。
特許文献1に記載の建設機械では、エンジン回転数検出センサでエンジンの回転開始を検知すると、言い換えると、キースイッチをオンにして、さらに始動位置に回動してセルモータを作動させて、クランク軸が回転されると、それをエンジン回転数検出センサが検知して可動斜板の傾転角度を最小とする制御が行われていた。よって、クランク軸が回転しようとする時は可動斜板が傾転されておらず、エンジン回転数検出センサが回転を検知した後に傾転制御が行われ、エンジン回転開始と可動斜板の作動にはタイムラグが生じていた。また、セルモータにより回転駆動させるには大電力が必要となり、低温時では電圧降下も大きくなり制御が不安定となるおそれがあった。
そして、特許文献1の技術では、低温時や高温時等、温度に関係なくエンジンの回転開始時からアイドリング回転数までは可動斜板の傾転角を最小傾転角となるように制御していたので、エンジン回転数がアイドリング回転数に到達すると、通常制御に戻すため、制御切換手段が必要となる。そして、この切り換え時には可動斜板が最小傾転角度から通常制御角度に急に変更されるため、ショックが発生するおそれがある。
また、ポンプ斜板制御を行う建設機械において、油温センサを備えて、作動油の温度が第一の所定値未満の状態と判断した時には、第一の所定値以上の状態と判断したときよりも可変容量油圧ポンプの入力トルクを低下させる技術も公知となっている。例えば特許文献2の如くである。
特許文献2の技術では、可変容量ポンプの傾転角を制御するためのコントローラは、ロードセンシング制御のための目標ポンプ傾転角と、入力トルク制御のための目標ポンプ傾転角を演算して、何れか小さい方の目標ポンプ傾転角を目標傾転角として選択して採用し、作動油の温度が第一所定値未満のとき、0〜1の定数をその目標傾転角度掛け合わせていた。この制御では、低温でのエンジン始動時には、傾転角度が通常制御の傾転角度よりも抑えられて始動性は向上するが、アイドル回転よりも上昇した状態においても、第一所定値未満の油温の状態では、作業回転数に上昇させても可変容量ポンプからの吐出量は抑えられることとなり、作業性は劣る。
特開2008−151211号公報 特開平5−280070号公報
本発明の目的は、低温始動時においては、スタータに係る負荷を低減することによってエンジンの始動に要する時間を短縮し、かつ、それを従来のポンプ斜板制御システムを変更することなく実現することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明においては、可変容量型の油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動するためのエンジンと、エンジン回転数検出センサと、前記油圧ポンプの吐出量を変更する可動斜板の傾転角度を変更する流量制御アクチュエータと、エンジン回転数及び傾転角度を制御する制御手段とを備え、負荷の増加によりエンジン回転数が低下すると、油圧ポンプの斜板の傾転角度を変更して負荷を軽減するポンプ斜板制御を行う建設機械において、キースイッチがオン後であって、スタータオン信号が検知されると、前記エンジン回転数検出センサがクランク軸の回転信号を検出するよりも早く、ポンプ斜板制御を開始するものである。
本発明においては、前記制御手段はエンジンを制御するエンジン制御装置と、油圧ポンプの斜板を制御する斜板制御装置からなり、エンジン制御装置と斜板制御装置とは、通信線で相互に接続され、前記キースイッチはエンジン制御装置と斜板制御装置とにそれぞれ接続され、前記スタータオン信号が前記通信線を介して入力、または、キースイッチから直接入力可能とされ、いずれか一方からスタータオン信号を斜板制御装置に入力されると、斜板制御を開始するものである。
本発明の効果として、低温始動時において、エンジンが回転開始するときには油圧ポンプの可動斜板が、吸収トルクが小さい側に傾転されてスタータ(セルモータ)に係る負荷が低減され、エンジン回転数の上昇及び通常運転への移行(スタータの遮断)までの時間が短縮できる。
本発明の一実施形態に係る建設機械の全体的な構成を示す側面図。 本発明の一実施形態に係る建設機械の油圧回路を示す構成図。 本発明の一実施形態に係る建設機械の油圧回路における流量調節装置を示す 構成図。 本発明の一実施形態に係る建設機械の制御タイムチャートを示す図。 本発明の一実施形態に係る建設機械の油圧ポンプの制御態様を表すフローチ ャートを示す図。
まず、図1から図3を用いて、本発明の建設機械の一実施形態であるバックホー1について説明する。以下の説明では矢印F方向をバックホー1の前方向、矢印U方向をバックホー1の上方向として前後左右上下方向を規定して説明する。なお、本実施形態においては、バックホー1を建設機械の一実施形態として説明するが、建設機械はこれに限るものではない。
図1に示すように、バックホー1は、主として走行装置2、旋回装置4、および作業装置7を具備する。
走行装置2は、主として左右一対のクローラ3・3、左走行用油圧モータ3L、および右走行用油圧モータ3Rを具備する。走行装置2は、左走行用油圧モータ3Lにより機体左側のクローラ3を、右走行用油圧モータ3Rにより機体右側のクローラ3を、それぞれ駆動することで、バックホー1を前後進および旋回させることができる。
旋回装置4は、主として旋回台5、旋回モータ6、操縦部14、およびエンジン19等を具備する。旋回台5は、旋回装置4の主たる構造体となるものである。旋回台5は、走行装置2の上方に配置され、走行装置2に旋回可能に支持される。旋回装置4は、旋回モータ6を駆動することで、旋回台5を走行装置2に対して旋回させることができる。旋回台5には、作業装置7、操縦部14、動力源となるエンジン19、制御手段となるエンジン制御装置22と斜板制御装置36および油圧回路23(図2参照)が設けられる。
作業装置7は、主としてブーム8、アーム9、アタッチメントの一種であるバケット10、ブームシリンダ11、アームシリンダ12、アタッチメント用シリンダ13を具備する。
ブーム8は、その一端部が旋回台5の略左右中央前端部に回転自在に支持される。ブーム8は、伸縮自在に駆動するブームシリンダ11によって一端部を回転中心として回転される。
アーム9は、その一端部がブーム8の他端部に回転自在に支持される。アーム9は、伸縮自在に駆動するアームシリンダ12によって一端部を回転中心として回転される。
アタッチメントの一種であるバケット10は、その一端部がアーム9の他端部に回転自在に支持される。バケット10は、伸縮自在に駆動するアタッチメント用シリンダ13によって一端部を回転中心として回転される。
このように、作業装置7は、バケット10を用いて土砂等の掘削等を行う多関節構造を構成している。作業装置7には、油圧アクチュエータとなるブームシリンダ11、アームシリンダ12およびアタッチメント用シリンダ13に作動油を供給するために図示しない油圧配管が設けられる。なお、本実施形態に係るバックホー1は、バケット10を有して掘削作業を行う作業装置7としているが、これに限定するものではなく、例えばバケット10の代わりに油圧ブレーカーを有して破砕作業を行う作業装置7であっても良い。
操縦部14は、種々の操作具を備え、バックホー1を操作可能に構成される。操縦部14は、旋回台5の左側前方に設けられる。操縦部14は、キャビン15内の略中央に操縦席16が配置され、その近傍に操作レバー装置17(図2参照)が配置される。操作レバー装置17は、作業装置7と旋回台5と走行装置2を操作可能に構成される。
操縦部14には、エンジン19の目標回転数Ntを設定するアクセル18(図2参照)が備えられる。操縦者は、アクセル18を操作することによってエンジン19の出力(エンジン19の回転数)を変更することができる。
エンジン19は、走行装置2、旋回装置4、および作業装置7を駆動するための油圧ポンプ29・30に動力を供給するものである。具体的には、エンジン19は、図2に示すように、出力軸が油圧機器に作動油を供給する後述の油圧ポンプ29とパイロット油圧ポンプ30とに連動連結され、油圧ポンプ29から送油される圧油により走行装置2、旋回装置4、および作業装置7が駆動され、パイロット油圧ポンプ30からの圧油により操作レバー装置17を介してバルブ24・25・26・27・28が切り換えられる。エンジン19は、エンジン制御装置22によって制御される。
エンジン19には、エンジン19の実回転数Nを検出する回転数検出センサ20が設けられる。回転数検出センサ20は、ロータリーエンコーダから構成され、エンジン19の出力軸に設けられる。なお、回転数検出センサ20は、本実施形態においては、ロータリーエンコーダから構成しているが、これは特に限定するものではなく、フライホイルに設けたギヤの歯数を検出してもよく、実回転数Nを検出することができるものであればよい。
エンジン19にはスタータ53が設けられ、スタータ53はエンジン制御装置22と接続されている。スタータ53は始動回路やセルモータからなる。キースイッチ51は操縦部14に配置され、エンジン制御装置22と斜板制御装置36と接続されている。キースイッチ51は回動することによりオフの位置から、オン位置、始動位置と操作できる。キースイッチ51を回動して、オン位置で電源オンとなり、バックホー1に搭載される各電装部品にバッテリから電力を供給可能とする。キースイッチ51が始動位置に回動されるとセルスタートオン(スタータオン)信号がエンジン制御装置22と斜板制御装置36に送信される。このセルスタートオン信号により後述するポンプ斜板制御が開始されるとともに、セルモータが回転駆動され、エンジン19が始動される。なお、キースイッチ51を始動位置から手を放すとオン位置に戻る。
次に、図2を用いて、バックホー1が具備するエンジン制御装置22について説明する。
エンジン制御装置22は、エンジン19等を制御するものである。エンジン制御装置22は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。また、エンジン制御装置22は、斜板制御装置36とCAN通信等で相互に通信できるようにバスで接続されているが、斜板制御装置36と一体的に構成されてもよい。エンジン制御装置22は、エンジン19等を制御するための種々のプログラムが格納され、斜板制御装置36には斜板や他の油圧装置等を制御するための種々のプログラムが格納される。
エンジン制御装置22は、目標回転数Nt(アクセル開度Snに対するエンジン19が維持すべき回転数)と実回転数Nとの偏差を演算し、制御特性マップに基づいて所定の回転数となるように、燃料噴射装置が噴射する燃料の噴射量等を制御することが可能である。
エンジン制御装置22は、回転数検出センサ20に接続され、回転数検出センサ20が検出するエンジン19の実回転数Nを取得することが可能である。
エンジン制御装置22は、アクセル18に接続され、アクセル18からの操作信号であるアクセル開度Snを取得することが可能である。
エンジン制御装置22は、取得したアクセル開度Snに基づいて、目標回転数マップからエンジン19の目標回転数Ntを算出することが可能である。
次に、図2と図3とを用いて、バックホー1が具備する油圧回路23について説明する。
図2に示すように、油圧回路23は、旋回モータ用方向切換弁24、ブームシリンダ用方向切換弁25、アームシリンダ用方向切換弁26、アタッチメント用方向切換弁27、走行モータ用方向切換弁28、油圧ポンプ29、パイロット油圧ポンプ30、斜板制御装置36、流量調節装置32(図3参照)を具備する。
旋回モータ用方向切換弁24、ブームシリンダ用方向切換弁25、アームシリンダ用方向切換弁26およびアタッチメント用方向切換弁27は、パイロット油圧によってスプールが摺動されることにより旋回モータ6、ブームシリンダ11、アームシリンダ12、およびアタッチメント用シリンダ13に供給される作動油の流れを切り換えるパイロット式の方向切換弁である。
旋回モータ用方向切換弁24は、旋回モータ6に供給される作動油の方向を切り換える。旋回モータ用方向切換弁24が一のポジションのとき、旋回モータ6は作動油によって一方向に回転駆動される。旋回モータ用方向切換弁24が他のポジションのとき、旋回モータ6は作動油によって他方向に回転駆動される。
ブームシリンダ用方向切換弁25は、ブームシリンダ11に供給される作動油の方向を切り換える。ブームシリンダ11は、ブームシリンダ用方向切換弁25の作用により伸縮し、ブーム10が上方または下方に回動される。
アームシリンダ用方向切換弁26は、アームシリンダ12に供給される作動油の方向を切り換える。アームシリンダ12は、アームシリンダ用方向切換弁26の作用により伸縮し、アーム9がクラウド側またはダンプ側に回動される。
アタッチメント用方向切換弁27は、アタッチメント用シリンダ13に供給される作動油の方向を切り換える。アタッチメント用シリンダ13は、アタッチメント用方向切換弁27の作用により伸縮し、バケット10がクラウド側またはダンプ側に回動される。
走行モータ用方向切換弁28は、左走行用油圧モータ3L、および右走行用油圧モータ3R(以下、単に「走行モータ3L・3R」と記載する)に供給される作動油の方向を切り換える。走行モータ用方向切換弁28が一のポジションのとき、走行モータ3L・3Rは作動油によって一方向に回転駆動される。走行モータ用方向切換弁28が他のポジションのとき、走行モータ3L・3Rは作動油によって他方向に回転駆動される。
旋回モータ用方向切換弁24、ブームシリンダ用方向切換弁25、アームシリンダ用方向切換弁26、アタッチメント用方向切換弁27および走行モータ用方向切換弁28は、操作レバー装置17の操作に基づいてパイロット油圧によって各方向切換弁に供給される作動油の方向を切り換え可能に構成される。
油圧ポンプ29は、エンジン19によって駆動され、作動油を吐出するものである。油圧ポンプ29は、可動斜板29aの斜板角度を変更することによって吐出量を変更可能な可変容量型のポンプである。油圧ポンプ29から吐出された作動油は、各方向切換弁へと供給される。
パイロット油圧ポンプ30は、エンジン19によって駆動され、作動油を吐出することにより、油路30a及び油路30b内にパイロット油圧を発生させる(図3参照)。油路30aは、電磁比例減圧弁35を介して圧力サーボ弁34の第二パイロットポート34cに接続される。油路30a及び油路30b内のパイロット油圧は、リリーフ弁31により所定の圧力に保持される。
油圧ポンプ29及びパイロット油圧ポンプ30に供給する作動油は、図示しない作動油タンクに貯留されている。
図3に示すように、流量調節装置32は、油圧ポンプ29の吐出量を調節するものである。即ち、ポンプ斜板制御を行うための油圧回路である。流量調節装置32は、主として、流量制御アクチュエータ33、圧力サーボ弁34、電磁比例減圧弁35を具備する。
流量制御アクチュエータ33は、油圧ポンプ29の可動斜板29aに連結され、可動斜板29aの斜板角度を変更することで、油圧ポンプ29の吐出量を制御するものである。流量制御アクチュエータ33は油圧シリンダで構成され、そのボトム室は、油路33aを介して圧力サーボ弁34と接続される。
圧力サーボ弁34は、流量制御アクチュエータ33に供給される作動油の流量を変更するものである。圧力サーボ弁34は、油路29cを介して油路29bと接続される。圧力サーボ弁34の第一パイロットポート34aは、油路34bを介して油路29bと接続される。圧力サーボ弁34の第二パイロットポート34cは、油路30a、電磁比例減圧弁35を介してパイロット油圧ポンプ30と接続される。圧力サーボ弁34は、スプールの摺動によりポジション34X、又はポジション34Yに切り換わることが可能である。
圧力サーボ弁34がポジション34Xにある場合、油圧ポンプ29の吐出圧力は、流量制御アクチュエータ33のボトム室に付与されず、ボトム室内の作動油は油路33a、圧力サーボ弁34、及び油路34dを介して作動油タンクに戻される。この結果、流量制御アクチュエータ33は、油圧ポンプ29の吐出量を増加させるように油圧ポンプ29の可動斜板29aの角度を変更する。
圧力サーボ弁34がポジション34Yにある場合、油圧ポンプ29の吐出圧力は、流量制御アクチュエータ33のボトム室に付与される。この結果、流量制御アクチュエータ33は、油圧ポンプ29の吐出量を減少させるように油圧ポンプ29の可動斜板29aの角度を変更する。
電磁比例減圧弁35は、圧力サーボ弁34に付与されるパイロット油圧を減圧するものである。電磁比例減圧弁35は油路30aの中途部に配置される。電磁比例減圧弁35は、圧力サーボ弁34の第二パイロットポート34cに付与されるパイロット油圧を減圧させて圧力サーボ弁34のポジションをポジション34Xに切り換え可能に構成される。
斜板制御装置36は、ポンプ斜板制御を行うための制御手段であり、流量調節装置32によって油圧ポンプ29の吐出量を制御するものである。斜板制御装置36は、エンジン19の目標回転数Ntに基づいて電磁比例減圧弁35の制御を行う基準となる制御目標回転数Ncを算出するための制御目標回転数マップ、実回転数Nと制御目標回転数Ncとの偏差ΔNに基づいて電磁比例減圧弁35の制御を行うための種々のプログラムが格納される。目標回転数Ntは、アクセル開度Snに対するエンジン19が維持すべき回転数である。制御目標回転数Ncは、油圧ポンプ29の吐出量を変更する制御を開始する基準となる回転数である。
斜板制御装置36は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
斜板制御装置36は、操作レバー装置17に接続され、操作レバー装置17からの操作信号を取得することが可能である。この操作レバー装置17の操作は、作業または走行運転状態に入った通常運転状態を検知する手段の一つとしている。
斜板制御装置36は、電磁比例減圧弁35に接続され、電磁比例減圧弁35に制御信号を伝達することが可能である。
斜板制御装置36は、エンジン制御装置22に接続され、アクセル開度Snに基づいてエンジン制御装置22が算出したエンジン19の目標回転数Ntを取得することが可能である。
斜板制御装置36は、取得した目標回転数Ntに基づいて、制御目標回転数マップから制御目標回転数Ncを算出することが可能である。
以下では、上述の如く構成されるバックホー1のエンジン19および油圧ポンプ29の制御態様について説明する。
斜板制御装置36は、エンジン制御装置22から目標回転数Ntを取得する。
斜板制御装置36は、取得した目標回転数Ntに基づいて、制御目標回転数マップから制御目標回転数Ncを算出する。そして、斜板制御装置36は、エンジン制御装置22から取得したエンジン19の実回転数Nと算出した制御目標回転数Ncとから偏差ΔN(=Nc−N)を算出し、0以上か否か判断する。
偏差ΔNが0よりも大きい場合、斜板制御装置36は、電磁比例減圧弁35によって圧力サーボ弁34をポジション34Yにするように制御する。この結果、流量制御アクチュエータ33によって油圧ポンプ29の吐出量(吸収トルク)が減少するように油圧ポンプ29の可動斜板29aの角度が変更される。偏差ΔNが0未満の場合、斜板制御装置36は、電磁比例減圧弁35によって圧力サーボ弁34をポジション34Xにするように制御する。この結果、流量制御アクチュエータ33によって油圧ポンプ29の吐出量(吸収トルク)が増加するように油圧ポンプ29の可動斜板29aの角度が変更される。所謂、スピードセンシング制御が行われる。なお、ポンプ斜板制御となるスピードセンシング制御の制御方式は限定するものではなく、実回転数と回転トルクよりマップを用いて負荷を演算し、該負荷に応じて可動斜板29aの角度を変更したり、実回転数と燃料噴射量との関係より可動斜板29aの角度を変更したりする等であってもよい。
次に、前記ポンプ斜板制御を開始するタイミングについて、図4、図5より説明する。
まず、キースイッチ51がオフの状態からオンされると(S1)、斜板制御装置36やエンジン制御装置22に電力が供給されてスタンバイ状態となり、センサからの信号が斜板制御装置36やエンジン制御装置22に入力される。その他の電装品は電力供給可能の状態となる。
キースイッチ51が始動位置に回動されたか判断する(S2)。このとき、斜板制御装置36は、キースイッチ51が始動位置に回動されたかどうかを、キースイッチ51の接点が閉じられたという情報を直接検知すると同時に、エンジン制御装置22からの始動信号も通信線を介して取得する。つまり、何れか一方の始動信号(オン信号)を取得すると、ポンプ斜板制御を行うようにしている。これは、セルモータを回転始動させる時には大電流が流れて電圧降下が大きいため、斜板制御装置36とエンジン制御装置22間の通信が途絶する可能性があるため、確実に接点情報が得られ、ポンプ斜板制御が確実に行われるようにしている。
キースイッチ51が始動位置に回動されるとスタータ(セルモータ)を作動させると同時にポンプ斜板制御を開始する(S3)。こうして、エンジン19のスタータ始動時にポンプ斜板制御が開始されるので、低温始動時に作動油の粘度が高い状態であっても、ポンプを作動開始に係る負荷が低減されて、エンジン19の始動性が向上される。
次に、ポンプ斜板制御について説明する。
ステップS11において、斜板制御装置36は、エンジン制御装置22からエンジン19の目標回転数Ntを取得し、ステップをステップS12に移行させる。
ステップS12において、斜板制御装置36は、エンジン制御装置22から実回転数Nを取得し、ステップをステップS13に移行させる。
ステップS13において、斜板制御装置36は、算出した目標回転数Ntに基づいて制御目標回転数マップから制御目標回転数Ncを算出し、ステップをステップS14に移行させる。
ステップS14において、斜板制御装置36は、取得した実回転数Nと算出した制御目標回転数Ncとから偏差ΔN(Nc−N)を算出し、ステップをステップS15に移行させる。
ステップS15において、斜板制御装置36は、算出した偏差ΔNが算出した0よりも大きいか否か判定する。
その結果、偏差ΔNが0よりも大きいと判定した場合、斜板制御装置36はステップをステップS16に移行させる。
一方、偏差ΔNが0よりも大きくないと判定した場合、すなわち、偏差ΔNが0未満であると判定した場合、斜板制御装置36はステップをステップS17に移行させる。
ステップS16において、斜板制御装置36は、電磁比例減圧弁35によって圧力サーボ弁34をポジション34Yにするように制御し、すなわち、油圧ポンプ29の吐出量を減少させてステップS11に戻す。つまり、エンジン負荷が大きいため油圧ポンプ29の吐出量を減少させて油圧ポンプ29にかかる負荷を減少させる。
ステップS17において、斜板制御装置36は、電磁比例減圧弁35によって圧力サーボ弁34をポジション34Xにするように制御し、油圧ポンプ29の吐出量を増加させてステップS10に戻す。つまり、エンジン負荷は小さいため、油圧ポンプ29の吐出量を増加することができる。
以上のように、可変容量型の油圧ポンプ29と、該油圧ポンプ29を駆動するためのエンジン19と、エンジン回転数検出センサ20と、前記油圧ポンプ29の吐出量を変更する可動斜板29aの傾転角度を変更する流量制御アクチュエータ33と、エンジン回転数及び傾転角度を制御する制御手段22・36とを備え、負荷の増加によりエンジン回転数が低下すると、油圧ポンプ29の斜板29aの傾転角度を変更して負荷を軽減するポンプ斜板制御を行う建設機械において、キースイッチ51がオン後であって、スタータオン信号が検知されると、ポンプ斜板制御を開始するようにしたので、低温始動時であっても、エンジン19が回転開始するときには油圧ポンプ29の可動斜板29aが、吸収トルクが小さい側に傾転されてスタータ(セルモータ)53に係る負荷が軽減され、電力消費が抑えられる。また、温度センサからの信号を設定温度と比較して温度に応じた制御をする必要がなく、制御に要する時間を短縮し、従来のポンプ斜板制御がそのまま行える。
また、前記制御手段はエンジン19を制御するエンジン制御装置22と、油圧ポンプ29の斜板29aを制御する斜板制御装置36からなり、エンジン制御装置22と斜板制御装置36とは、通信線で相互に接続され、前記キースイッチ51はエンジン制御装置22と斜板制御装置36とにそれぞれ接続され、前記スタータオン信号が前記通信線を介して入力、または、キースイッチ51から直接入力可能とされ、いずれか一方からスタータオン信号を斜板制御装置36に入力されると、斜板制御を開始するので、スタータ始動時にセルモータにかかる電流が増加して電圧降下が生じても、スタータ信号が途絶えることなく確実に動作させることが可能となる。
1 バックホー
19 エンジン
20 エンジン回転数検出センサ
22 エンジン制御装置
29 油圧ポンプ
29a 可動斜板
33 流量制御アクチュエータ
36 斜板制御装置
51 キースイッチ

Claims (2)

  1. 可変容量型の油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動するためのエンジンと、エンジン回転数検出センサと、前記油圧ポンプの吐出量を変更する可動斜板の傾転角度を変更する流量制御アクチュエータと、エンジン回転数及び傾転角度を制御する制御手段とを備え、負荷の増加によりエンジン回転数が低下すると、油圧ポンプの斜板の傾転角度を変更して負荷を軽減するポンプ斜板制御を行う建設機械において、キースイッチがオン後であって、スタータオン信号が検知されると、
    前記エンジン回転数検出センサがクランク軸の回転信号を検出するよりも早く、
    ポンプ斜板制御を開始する
    建設機械。
  2. 前記制御手段はエンジンを制御するエンジン制御装置と、油圧ポンプの斜板を制御する斜板制御装置からなり、エンジン制御装置と斜板制御装置とは、通信線で相互に接続され、前記キースイッチはエンジン制御装置と斜板制御装置とにそれぞれ接続され、前記スタータオン信号が前記通信線を介して入力、または、キースイッチから直接入力可能とされ、いずれか一方からスタータオン信号を斜板制御装置に入力されると、斜板制御を開始する請求項1に記載の建設機械。
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