JP6163118B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車の内燃機関(エンジン)に代表される蓄電池を搭載した車両に適用され、特にアラーム機能により所望の時刻に再起動する機能を持つ車両用制御装置に関する。
従来、この種のアラーム機能で起動する車両用制御装置の周知技術としては、例えば計時手段の異常の有無を判定すると共に、異常有りの場合は正しく時刻設定を行うことができ、誤った経過時間等を使用することによる誤動作を防止できる「車両等の制御装置」(特許文献1参照)や、更なる低消費電力化を実現できる「電子制御装置」(特許文献2参照)が挙げられる。
特開2007−145235号公報 特開2009−148071号公報
上述した特許文献1に係る技術は車両用制御装置として計時機能の故障診断を行うものであり、特許文献2に係る技術は車両用制御装置として計時機能が不要な場合に指示を保持できる手段で電源を遮断するものであるが、何れの場合もアラーム機能の車両用制御装置に対する起動信号となるアラーム出力が出たままの故障時には、キースイッチをオフしても車両用制御装置への電源が入ったままの状態になってしまい、これによって車両用制御装置へ電力供給する蓄電池(バッテリ)が上がってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、アラーム機能による装置へのアラーム出力が出たままの故障時であっても、蓄電池から装置に電力供給され続けるのを確実に防止できる機能を持つ車両用制御装置を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明の基本構成の1つは、予め設定した時刻でアラーム出力を発生して装置への起動信号を出力するアラーム手段と、アラーム手段への電源供給の遮断指示を保持するラッチ機能を持つ電源遮断手段と、を有する車両用制御装置において、アラーム手段からの起動信号の出力を定期的に監視して当該出力に異常が発生しているか否かを判定した結果、当該異常の発生時には電源遮断手段に対して当該アラーム手段への電源供給の遮断を指示する電源遮断制御信号を出力するアラーム監視及び電源制御手段を有し、電源遮断手段は、アラーム監視及び電源制御手段による電源遮断制御信号を受けてアラーム手段への電源供給を遮断することを特徴とする。
また、上記技術的課題を解決するため、本発明の基本構成のもう1つは、予め設定した時刻でアラーム出力を発生して装置への起動信号を出力するアラーム手段と、アラーム手段への電源供給を遮断する電源遮断手段と、を有する車両用制御装置において、アラーム手段からの起動信号の出力信号側に介在されて装置からの当該起動信号への出力遮断指示を保持するラッチ機能を持つと共に、当該起動信号の出力を遮断する出力遮断手段と、アラーム手段による起動信号の出力を定期的に監視して当該出力に異常が発生しているか否かを判定した結果、当該異常の発生時には出力遮断手段に対して当該起動信号の出力遮断を指示する出力遮断制御信号を出力するアラーム監視及び電源制御手段を有し、出力遮断手段は、アラーム監視及び電源制御手段による出力遮断制御信号を受けてアラーム手段からの起動信号の出力を遮断することを特徴とする。
本発明の車両用制御装置によれば、アラーム監視及び電源制御手段がアラーム手段からのアラーム出力による起動信号の出力を定期的に監視して異常が発生していれば、アラーム手段への電源供給の遮断指示を保持するラッチ機能を持つ電源遮断手段に対してアラーム手段への電源供給の遮断を指示するか、或いはアラーム手段からの起動信号への出力遮断指示を保持するラッチ機能を持つ出力遮断手段に対してアラーム手段からの起動信号の出力遮断を指示し、これらの指示を受けて電源遮断手段がアラーム手段への電源供給を遮断するか、或いは出力遮断手段がアラーム手段からの起動信号の出力を遮断するため、何れの場合もアラーム機能による装置へのアラーム出力が出たままの故障時であっても、それを検出して低圧用の蓄電池から装置に電力供給され続けるのを確実に防止することができ、蓄電池の上がりが効果的に抑止されるようになる。
本発明の実施例1に係る車両用制御装置の基本構成を示した概略ブロック図である。 図1に示す車両用制御装置の始動時に実行される動作処理を示したフローチャートである。 図2に示す動作処理に含まれる車両用制御装置で定期的に実行される時刻処理を示したフローチャートである。 図3に示す時刻処理に含まれる車両用制御装置で定期的に実行される診断処理を示したフローチャートである。 本発明の実施例2に係る車両用制御装置の基本構成を示した概略ブロック図である。
以下、本発明の車両用制御装置について、幾つかの実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る車両用制御装置(車両コントロールユニット/エンジンやインバータへ制御指示を出す機能を持つものであるが、図1中ではECUとして表記する)1の基本構成を示した概略ブロック図である。この車両用制御装置1は、エンジン13を有するプラグインのハイブリッド電気自動車に適用された例を示しており、低圧用の蓄電池である低圧蓄電池(バッテリー)5から直接的に常時12V〜14Vの電圧BATTが印加されて電源供給されると共に、イグニションスイッチであるシステム始動スイッチ6のオン状態(IGN)で連動する電源リレー7を介して電圧VBが印加されて電源供給されるようになっており、高圧(例えば360V)用の蓄電池である高圧蓄電池(バッテリー)2を搭載した車両において高圧蓄電池2に対して充電を行う充電器3の制御を含む種々制御を行うものであり、その主要構成要素としてCPU、ROM、RAM、IO等を備えたマイクロコンピュータ4を内蔵する。
また、車両用制御装置1では、電圧BATT及び電圧VBが変圧器8でそれぞれ5V程度に変換された上、マイクロコンピュータ4、アラーム手段の時計IC9等の内部の各素子に印加される。電源リレー7は、システム始動スイッチ6がオフ状態となった後にも電源供給を保持するためにマイクロコンピュータ4の出力、並びに時計IC9のアラーム機能で半導体スイッチ10をオンにして、電源リレー7を接続させて電圧VBによる電源供給を行わせるものである。尚、電源リレー7が非接続のオフ中も記憶が必要な情報は、マイクロコンピュータ4とシリアル通信で繋がる不揮発性メモリ11で記憶する。
以下は、係る車両用制御装置1において、システム始動スイッチ6がオフの間も時計IC9により予め設定したアラーム時刻にアラーム出力ALMを発生して起動信号として装置を起動し、充電器3で高圧蓄電池2を充電するシステム機能について説明する。但し、実施例1に係る車両用制御装置1では、時計IC9の電源部となる変圧器8と時計IC9との間に時計IC9への電源供給の遮断指示を保持するラッチ機能を持つ電源遮断手段としての電源部半導体スイッチ12が介在されており、マイクロコンピュータ4が時計IC9からの起動信号の出力を定期的に監視して出力に異常が発生しているか否かを判定した結果、異常の発生時には電源部半導体スイッチ12に対して時計IC9への電源供給の遮断を指示する電源遮断制御信号を出力するアラーム監視及び電源制御手段として働く。ラッチ機能を持つ電源部半導体スイッチ12は、マイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段による電源遮断制御信号を受けて時計IC9への電源供給を遮断する。
即ち、ここでのマイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段は、時計IC9の機能停止を検出したときには、時計IC9の電源部に相当する電源部半導体スイッチ12をオフからオンにして時計IC9を再起動するが、時計IC9のアラーム出力ALMによる起動信号が出力され続ける故障時には、電源リレー7がオン状態のままの影響を被らないように電源部半導体スイッチ12をオフ状態にして電源供給を遮断し、時計IC9のアラーム出力ALMによる起動信号をオフ状態にする。尚、電源部半導体スイッチ12のラッチ機能は、ここで電源リレー7がオフ状態となってマイクロコンピュータ4が停止しても、電源部半導体スイッチ12をオフ状態にしたままの状態を保つために設けられている。
更に、車両用制御装置1は、車両の運転者のアクセル操作に応じてエンジン13、及び走行モータ(M)14が動くようにCAN通信によりエンジン制御装置(ECM)15、及びインバータ(INV)16に指令信号を出力し、更にナビゲーション装置(NAVI)17がCAN通信で出力する時刻情報に基づいて現在時刻を設定可能となっている。
図2は、実施例1の車両用制御装置1の始動時に実行される動作処理を示したフローチャートである。ここでの動作処理は、システム始動スイッチ6がオンされて以降にマイクロコンピュータ4が実行する時計IC9に関連するプログラムの処理手順を示すものである。
図2を参照して、具体的に説明すれば、このプログラムは、システム始動スイッチ6をオンにして半導体スイッチ10がオンとなることで、電源リレー7がオンしてマイクロコンピュータ4が起動することでRESET処理を始動するもので、最初に電源リレー7をオンにし、システム始動スイッチ6がオフ状態となった後にも必要な処理が終るまで給電を確保できるようにする自己電源=ON(ステップS100)とする処理を行った後、不揮発性メモリ11に設けたキーデータが正常書込みを示しているか否か、並びに不揮発性メモリ11にある時刻と時計IC9にあるアラーム時刻とが一致するか否かを確認することでデータ=正常であるか否かの判定(ステップS101)を行う。
この判定の結果、書込み途中で低圧電池5が脱着される等によりデータが正常でなければ(例えばアラーム時刻が一致しない場合には、時計IC9が機能停止した可能性があるとみなして時計IC9を再起動するため)、時計IC9の電源部に相当する電源部半導体スイッチ12を所定時間オフにしてから再度オンにする電源断続要求(ステップS102)をセットする処理を行った後、データが正常であるときにジャンプされる場合と同様に、この後はシステム始動スイッチ6がオフになったか否かを判断することでセルフシャットオフであるか否かの判定(ステップS103)を行う。この判定の結果、セルフシャットオフでなければ、定期的に例えば10ミリ秒毎に実行する車両制御(ステップS104)の処理でエンジン13や走行モータ14に対する指令演算を実行した後、後文で詳述する時刻処理(ステップS105)を実行してからセルフシャットオフであるか否かの判定(ステップS103)の前へ戻る処理を繰り返す。ステップS103で、セルフシャットオフであれば不揮発性メモリ11へのデータ書込み等のシャットオフ処理(ステップS106)を実行して電源リレー7をオフ状態にする。
この後、車両用制御装置1を起動させる時計IC9のアラーム出力ALMが出力されているか否かを判断することにより、起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS107)を行う。この判定の結果、起動信号=出力であれば、アラーム監視及び電源制御手段(プログラムのアラーム監視及び電源制御機能)により、シャットオフ処理(ステップS106)を実行したにも拘らず起動信号の出力が発生する場合の異常の発生として判定し、電源部半導体スイッチ12に対して時計IC9への電源供給の遮断を指示する電源遮断制御信号を出力することにより、電源部半導体スイッチ12をオフして時計IC9のアラーム出力ALMをオフにするICエラー(ステップS108)の処理を行った後、起動信号=出力でないときにジャンプされる場合と同様に、引き続いて自己電源が切れるまでシステム始動スイッチ6のオン状態を監視してIGN=onであるか否かの判定(ステップS109)を行う。この判定の結果、IGN=onであれば最初の自己電源=ON(ステップS100)とする処理の前に戻るが、IGN=onでなければ係るIGN=onであるか否かの判定(ステップS109)の前に戻って判定処理を継続する。即ち、ここでのIGN=onであるか否かの判定(ステップS109)は、システム始動スイッチ6の状態を見ながら電圧が降下してマイクロコンピュータ4がシャットダウンとなって停止するのを待つもので、その待ち時間にシステム始動スイッチ6が再度オンすれば、最初の自己電源=ON(ステップS100)とする処理の前に戻ってRESET処理を再開するものである。
図2中では、特に起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS107)の結果、起動信号=出力である場合にICエラー(ステップS108)の処理を行う流れによって、マイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段がシャットオフ処理時に時計IC9からの起動信号の出力を監視して起動信号の出力が発生するときに異常の発生の一形態を適確に判定し、電源部半導体スイッチ12に対して電源遮断制御信号を出力することを技術的特徴としている。
図3は、図2に示す動作処理に含まれる車両用制御装置1で定期的に実行される時刻処理を示したフローチャートである。この時刻処理は、マイクロコンピュータ4で定期的に10ミリ秒毎に実行する時計IC9との時刻処理の手順を示すものである。
図3を参照して、具体的に説明すれば、時刻処理では最初に時計IC9の電源断続要求がセットされているか否かを判断することにより、断続要求=有りか否かの判定(ステップS110)を行う。この判定の結果、断続要求=有りであれば、時計IC9の電源部にある電源部半導体スイッチ12を所定時間オフにしてから再びオンにして時計IC9を再起動する電源断続処理(ステップS111)を行った後、時計IC9を初期設定する要求をセットする初期設定要求(ステップS112)の処理を行ってから処理終了となるが、断続要求=有りでなければ、引き続いて時計IC9の初期設定要求がセットされているか否かを判断することにより、初期設定要求=有りか否かの判定(ステップS113)を行う。
この判定の結果、初期設定要求=有りであれば、時計IC9のレジスタを初期設定する初期設定処理(ステップS114)を行った後、時計IC9に時刻を設定する要求をセットする時刻設定要求(ステップS115)の処理を行ってから処理終了となるが、初期設定要求=有りでなければ、引き続いて時計IC9の時刻設定要求がセットされているか否かを判断することにより、時刻設定要求=有りか否かの判定(ステップS116)を行う。この判定の結果、時刻設定要求=有りであれば、時計IC9のレジスタに時刻情報を設定する時刻設定処理(ステップS117)を行ってから処理終了となるが、時刻設定要求=有りでなければ、引き続いて先の図2中の車両制御(ステップS104)の中で定期的に設定される時計IC9の診断要求がセットされているか否かを判断することにより、診断要求=有りか否かの判定(ステップS118)を行う。この判定の結果、診断要求=有りであれば、後文で詳述する診断処理(ステップS119)を実行してから処理終了となるが、診断要求=有りでなければ、引き続いて時計IC9から現在時刻を読み出すタイミング(0.5秒周期)であるか否かを判断することにより、読出しタイミングであるか否かの判定(ステップS120)を行う。
この判定の結果、読出しタイミングでなければ、そのまま処理終了となるが、読出しタイミングであれば、時計IC9のレジスタから現在時刻、及び時計IC9の状態情報を読み出す時刻読出し(ステップS121)の処理を行った後、時計IC9の状態情報により時計IC9の電圧低下、水晶の発振停止、或いはリセット発生の少なくとも1つが起きたか否かを判断することにより、リセット=要であるか否かの判定(ステップS122)を行う。この判定の結果、リセット=要でなければ、そのまま処理終了となるが、リセット=要であれば、電源断続要求をセットする電源断続要求(ステップS123)の処理を行ってから処理終了となる。
図3中では、特に診断要求=有りか否かの判定(ステップS118)の結果、診断要求=有りであれば、診断処理(ステップS119)を実行する流れによって、マイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段が時計IC9からの起動信号の出力の定期的な監視について、専用の診断機能を活かすために時計IC9に診断用のアラーム発生時刻を設定して予定時刻に起動信号の出力が発生することを定期的に確認して行うことを技術的特徴としている。
図4は、図3に示す時刻処理に含まれる車両用制御装置1で定期的に実行される診断処理を示したフローチャートである。この診断処理は、マイクロコンピュータ4で定期的にセットされる時計IC9の診断要求が発生している間、10ミリ秒毎に実行する時計IC9に診断用のアラーム発生時刻を設定して予定時刻にアラームが発生するか否かを診断する手順を示すフローチャートである。
図4を参照して、具体的に説明すれば、診断処理では最初に診断用のアラーム発生時刻を設定して診断が始まっているか否かを判断することにより、診断時刻を設定済であるか否かの判定(ステップS130)を行う。この判定の結果、診断時刻を設定済でなければ、診断用のアラーム発生時刻の設定等を行う初期設定処理(ステップS131)を行った後、車両用制御装置1を起動させる時計IC9のアラーム出力ALMが出力されているか否かを判断することにより、起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS132)を行う。この判定の結果、起動信号=出力でなければ、異常ではないのでそのまま処理終了とするが、起動信号=出力であれば、時計IC9に診断用のアラーム発生時刻を設定してもアラーム出力ALMが出力されたままの場合の異常の発生として判定し、ICエラー(ステップS133)の処理を行ってから処理終了となる。尚、ここでのICエラー(ステップS133)の処理は、図2を参照して説明した電源部半導体スイッチ12をオフして時計IC9のアラーム出力ALMをオフにするICエラー(ステップS108)の処理と同様なものである。
一方、最初の診断時刻を設定済であるか否かの判定(ステップS130)の結果、診断時刻を設定済であれば、引き続いて時計IC9のアラーム出力ALMが出力されているか否かを判断することにより、起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS134)を行う。この判定の結果、起動信号=出力でなければ、予定時刻が経過しているか否かを判断することにより、予定時刻が経過しているか否かの判定(ステップS135)を行う。この判定の結果、予定時刻が経過していなければ、異常ではないのでそのまま処理終了となるが、予定時刻が経過していれば、予定時刻に到達しているにも拘らず時計IC9のアラーム出力ALMが出力されていないとみなしてICエラー(ステップS133)の処理を行ってから処理終了となる。
他方、起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS134)の結果、起動信号=出力であれば、引き続いて予定時刻が経過しているか否かを判断することにより、予定時刻が経過しているか否かの判定(ステップS136)を行う。この判定の結果、予定時刻が経過していなければ、予定時刻到達前にも拘らず時計IC9のアラーム出力ALMが出力されているとみなしてICエラー(ステップS133)の処理を行ってから処理終了となるが、予定時刻が経過していれば、時計IC9は正常とみなして診断要求クリア(ステップS137)の処理を行った後、時計IC9に時刻を設定する要求をセットする時刻設定要求(ステップS138)の処理を行ってから処理終了となる。
図4中では、特に起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS132)の結果、起動信号=出力であればICエラー(ステップS133)の処理を行う流れによって、マイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段が時計IC9からの起動信号の出力の定期的な監視について、時計IC9に診断用のアラーム発生時刻を設定しても起動信号の出力が発生するときに異常の発生の他形態を適確に判定し、起動信号=出力であるか否かの判定(ステップS134)の結果、起動信号=出力であって、更に予定時刻が経過しているか否かの判定(ステップS136)の結果、予定時刻が経過していなければICエラー(ステップS133)の処理を行う流れによって、マイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段が時計IC9からの起動信号の出力の定期的な監視について、起動予定時刻前に起動信号の出力が発生するときに異常の発生の別形態を適確に判定し、何れの場合にも電源部半導体スイッチ12に対して電源遮断制御信号を出力することを技術的特徴としている。
以上のように構成された実施例1に係る車両用制御装置1では、マイクロコンピュータ4のアラーム監視及び電源制御手段が時計IC9からのアラーム出力ALMによる起動信号の出力を定期的に監視して図2〜図4を参照して説明した想定される形態の異常が発生していれば、時計IC9への電源供給の遮断指示を保持するラッチ機能を持つ電源部半導体スイッチ12に対して時計IC9への電源供給の遮断を指示し、これを受けて電源部半導体スイッチ12が時計IC9への電源供給を遮断するため、時計IC9のアラーム機能による装置へのアラーム出力ALMが出たままの故障時であっても、これを検出して低圧蓄電池5から装置に電力供給され続けるのを確実に防止することができ、低圧蓄電池5の上がりが効果的に抑止されるようになる。
図5は、本発明の実施例2に係る車両用制御装置1′の基本構成を示した概略ブロック図である。先の実施例1の車両用制御装置1では、時計IC9の電源部に相当する電源遮断手段としての電源部半導体スイッチ12にラッチ機能を設け、時計IC9の異常発生時に電源部半導体スイッチ12で時計IC9への電源供給を遮断するようにしたが、実施例2に係る車両用制御装置1′では、図5を参照すれば、時計IC9の電源部に相当する電源遮断手段としての電源部半導体スイッチ12′がラッチ機能を持たない場合に、時計IC9のアラーム出力ALM側にラッチ機能を持つアラーム出力部半導体スイッチ18を設け、時計IC9の異常発生時にアラーム出力部半導体スイッチ18で時計IC9からのアラーム出力ALMによる起動信号を遮断するようにしたものである。
即ち、ここでのアラーム出力部半導体スイッチ18は、時計IC9によるアラーム出力ALMによる起動信号の出力信号側に介在されて装置(マイクロコンピュータ4′)からの起動信号への出力遮断指示を保持するラッチ機能を持つと共に、起動信号の出力を遮断する出力遮断手段として働く。また、マイクロコンピュータ4′のアラーム監視及び電源制御手段(プログラムのアラーム監視及び電源制御機能)は、時計IC9による起動信号の出力を定期的に監視して出力に異常が発生しているか否かを判定した結果、異常の発生時にはアラーム出力部半導体スイッチ18に対して起動信号の出力遮断を指示する出力遮断制御信号を出力する。更に、アラーム出力部半導体スイッチ18は、マイクロコンピュータ4′のアラーム監視及び電源制御手段による出力遮断制御信号を受けて時計IC9からの起動信号の出力を遮断する。
このように構成された実施例2に係る車両用制御装置1′では、マイクロコンピュータ4′のアラーム監視及び電源制御手段(プログラムのアラーム監視及び電源制御機能)が時計IC9からの起動信号の出力を定期的に監視して異常が発生していれば、アラーム出力部半導体スイッチ18に対して時計IC9からのアラーム出力ALMによる起動信号の出力遮断を指示し、これを受けてアラーム出力部半導体スイッチ18が時計IC9からのアラーム出力ALMによる起動信号の出力を遮断し、電源リレー7が入力されるままになることを防止するため、実施例1の場合と同様に、時計IC9のアラーム機能による装置へのアラーム出力ALMが出たままの故障時であっても、これを検出して低圧蓄電池5から装置に電力供給され続けるのを確実に防止することができ、低圧蓄電池5の上がりが効果的に抑止されるようになる。
因みに、実施例2に係る車両用制御装置1′においても、実施例1の場合のようにマイクロコンピュータ4′のアラーム監視及び電源制御手段(プログラムのアラーム監視及び電源制御機能)が時計IC9からの起動信号の出力を定期的に監視して異常が発生していれば、電源部半導体スイッチ12′に対して時計IC9への電源供給の遮断を指示する電源遮断制御信号を出力する機能が持たされるとみなされるが、ここでの電源部半導体スイッチ12′はラッチ機能を持たないため、電源リレー7がオフ状態となってマイクロコンピュータ4′が停止してしまうと、電源部半導体スイッチ12をオフ状態にしたままの状態に保つことができない。それ故、ラッチ機能を持つアラーム出力部半導体スイッチ18を制御して時計IC9からのアラーム出力ALMによる起動信号を遮断することが有効となる。
実施例2の構成は、電源部半導体スイッチ12′がラッチ機能を持たない場合にラッチ機能を持つアラーム出力部半導体スイッチ18を設けて同様な機能を持たせたもので、実施例1の構成と比べて時計IC9への低圧蓄電池5からの電源供給を停止できないために機能上で若干相違を有するが、低圧蓄電池5の上がりは十分防止できるので、基本性能上では遜色ないものとなっている。
以上の実施例1に係る車両用制御装置1、及び実施例2に係る車両用制御装置1′では、エンジン13を有するプラグインのハイブリッド電気自動車に適用される場合を説明したが、純粋の電気自動車でも時計IC9のアラーム機能を使って充電器3による高圧蓄電池2を充電する機能を持つものには同様に適用できるので、本発明の車両用制御装置は、各実施例で説明した形態のものに限定されない。
本発明の車両用制御装置におけるアラーム手段に対する電源供給の遮断やアラーム出力の遮断についての技術は、車両用制御装置以外にも所望の時刻にアラーム出力で起動して動作する蓄電池を使用した電子情報処理装置や電気通信機器において、アラーム出力の故障により電力供給が継続して蓄電池の上がりになることを防止する目的で適用できる。
1、1′ 車両用制御装置(車両コントロールユニット/ECU)
2 高圧蓄電池(バッテリー)
3 充電器
4、4′ マイクロコンピュータ
5 低圧蓄電池(バッテリー)
6 システム始動スイッチ(IGN)
7 電源リレー
8 変圧器
9 時計IC
10 半導体スイッチ
11 不揮発性メモリ
12、12′ 電源部半導体スイッチ
13 エンジン
14 走行モータ(M)
15 エンジン制御装置(ECM)
16 インバータ(INV)
17 ナビゲーション装置(NAVI)
18 アラーム出力部半導体スイッチ

Claims (6)

  1. 予め設定した時刻でアラーム出力を発生して装置への起動信号を出力するアラーム手段と、前記アラーム手段への電源供給の遮断指示を保持するラッチ機能を持つ電源遮断手段と、を有する車両用制御装置において、
    前記アラーム手段からの前記起動信号の出力を定期的に監視して当該起動信号の出力に異常が発生しているか否かを判定した結果、当該異常の発生時には前記電源遮断手段に対して当該アラーム手段への電源供給の遮断を指示する電源遮断制御信号を出力するアラーム監視及び電源制御手段を有し、前記電源遮断手段は、前記アラーム監視及び電源制御手段による前記電源遮断制御信号を受けて前記アラーム手段への電源供給を遮断することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、前記アラーム監視及び電源制御手段は、前記アラーム手段からの前記起動信号の出力の定期的な監視について、当該アラーム手段に診断用のアラーム発生時刻を設定して予定時刻に当該起動信号の出力が発生することを定期的に確認して行うことを特徴とする車両用制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用制御装置において、前記アラーム監視及び電源制御手段は、前記アラーム手段からの前記起動信号の出力の定期的な監視について、当該アラーム手段に前記診断用のアラーム発生時刻を設定しても当該起動信号の出力が発生するときに前記異常の発生として判定することを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項2記載の車両用制御装置において、前記アラーム監視及び電源制御手段は、前記アラーム手段からの前記起動信号の出力の定期的な監視について、起動予定時刻前に当該起動信号の出力が発生するときに前記異常の発生として判定することを特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項1記載の車両用制御装置において、前記アラーム監視及び電源制御手段は、シャットオフ処理時に前記アラーム手段からの前記起動信号の出力を監視して当該起動信号の出力が発生するときに前記異常の発生として判定し、前記電源遮断手段に対して前記電源遮断制御信号を出力することを特徴とする車両用制御装置。
  6. 予め設定した時刻でアラーム出力を発生して装置への起動信号を出力するアラーム手段と、前記アラーム手段への電源供給を遮断する電源遮断手段と、を有する車両用制御装置において、
    前記アラーム手段からの前記起動信号の出力信号側に介在されて装置からの当該起動信号への出力遮断指示を保持するラッチ機能を持つと共に、当該起動信号の出力を遮断する出力遮断手段と、前記アラーム手段からの前記起動信号の出力を定期的に監視して当該起動信号の出力に異常が発生しているか否かを判定した結果、当該異常の発生時には前記出力遮断手段に対して当該起動信号の出力遮断を指示する出力遮断制御信号を出力するアラーム監視及び電源制御手段を有し、前記出力遮断手段は、前記アラーム監視及び電源制御手段による前記出力遮断制御信号を受けて前記アラーム手段からの前記起動信号の出力を遮断することを特徴とする車両用制御装置。
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