JP2007262934A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン始動時にバッテリー電圧の一時的な低下が検出されても、そのことがそのまま直ちにダイアグノーシス情報として記憶されたり、そのことのみに基づいてダイアグノーシス判定がなされたりすることを回避し、誤った情報伝達がなされたり、誤作動が発生することを防止できる車両用制御装置を提供する。
【解決手段】 バッテリー電圧VBは、一時的に閾値Vminを下回ってもエンジン始動が可能であれば、エンジン回転数Nが徐々に上昇するに伴いバッテリーへの充電が開始されるので、徐々に回復(上昇)する。受電開始から10秒を経過するまでにエンジン回転数Nが基準値N0以上となるので、エンジン始動は完了する。受電開始から20秒後にサンプリングされたバッテリー電圧VBが閾値Vmin(11V)を上回り、標準電圧(12V)をも上回っているので、低レベルの異常発生情報の記憶又は報知も行われず、RAM11にはダイアグノーシス情報の書き込み等は行われない。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ダイアグノーシス機能を備えた車両用制御装置に関する。
一般に自動車等の車両のECU(Electronic Control Unit)には、車両に異常が発生していないかどうかをセンサ類から送られてくるデータなどに基づいて自己診断する機能、つまりダイアグノーシス機能が組み込まれている。また、車両には通常複数のECUを搭載しており、その中には車載用エンジンの作動(駆動)状態を制御するエンジンECUも含まれる。
そして、エンジン制御ユニット(エンジンECU)において、イグニッションスイッチオン信号に基づきバッテリー電圧と閾値との比較結果及びエンジン回転数の検出結果によってスタータの駆動時と停止時とを判別し、エンジンの始動制御の精度を高める技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−119331号公報
ところが、特許文献1に示すようなエンジン始動制御を上記ダイアグノーシス機能搭載車に組み込もうとすると、バッテリー電圧の低下が検出されたときにダイアグノーシス情報として記憶ないし情報伝達され、ECUでの誤動作や制御の暴走を惹き起こすおそれがある。すなわち、エンジン始動時のイグニッションスイッチオン信号に基づき、スタータを始動させるためにバッテリー電圧が一時的に低下し(その後正常値に復帰し)たときでも、エンジン始動時の異常発生と判断されダイアグノーシス情報として記憶される場合がある。
本発明の課題は、エンジン始動時にバッテリー電圧の一時的な低下が検出されても、そのことがそのまま直ちにダイアグノーシス情報として記憶されたり、そのことのみに基づいてダイアグノーシス判定がなされたりすることを回避し、誤った情報伝達がなされたり、誤作動が発生することを防止できる車両用制御装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用制御装置は、
センサ類から送られてくるデータに基づいて異常発生の有無を自己診断するダイアグノーシス機能を備えた車両用制御装置であって、
エンジン始動時のバッテリー電圧の変化を検出するバッテリー電圧検出手段と、
エンジン始動時の異常発生情報を記憶するための異常発生記憶手段と、
エンジン始動のための受電開始後に前記バッテリー電圧検出手段により検出されるバッテリー電圧のサンプリング値が所定の閾値を下回り、かつ所定時間を経過しても受電に基づくエンジン始動が完了しなかった場合に、エンジン始動時の異常発生情報をダイアグノーシス情報として前記異常発生記憶手段に記憶するエンジン始動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
このように、エンジン始動時においてバッテリー電圧検出手段が標準電圧(例えば12V)より低く設定された閾値(例えば11V)を下回るバッテリー電圧を検出しても、直ちにエンジン始動時の異常発生情報とはならない。つまり、所定時間(例えば10秒)以内にエンジン始動が完了した場合には、異常発生とは見なさない。したがって、エンジン始動制御手段から正確でない異常発生情報がダイアグノーシス情報として発信されたり、エンジン制御上の誤作動を惹き起こしたりすることを防止できる。
なお、「エンジン始動の完了」というとき、下記の(1),(2)を含む。
(1)イグニッションスイッチオンによる受電開始から所定時間(例えば10秒)を経過するまでに、エンジン回転数が0でなくなったとき、又は0以外の所定値(例えば100rpm)を超えたとき;
(2)イグニッションスイッチオンによる受電開始から所定時間(例えば10秒)を経過するまでに、バッテリー電圧が閾値(例えば11V)を上回る状態へ復帰したとき。
そして、エンジン始動制御手段は、バッテリー電圧のサンプリング値が閾値を下回っても、その後エンジン始動が完了した場合には、異常発生記憶手段へのダイアグノーシス情報の記憶を回避することが望ましい。よって、エンジン始動前に標準電圧(例えば12V)より低く閾値(例えば11V)を少し上回る程度のバッテリー電圧(例えば11.3V)であったとき、スタータの始動によって一時的に閾値を下回るバッテリー電圧(例えば8V)となっても、エンジン始動に伴う充電機能によってバッテリー電圧がエンジン始動から所定時間(例えば20秒)以内に標準電圧を回復する場合には、ダイアグノーシス情報として記憶されなくなる。これにより、ダイアグノーシス情報の信頼性を高め、ダイアグノーシス機能の充実を図ることができる。
また、エンジン始動制御手段は、エンジン始動が完了したことにより異常発生記憶手段へのダイアグノーシス情報の記憶を回避したときには、エンジン始動完了情報を出力することができる。これにより、エンジン始動が無事に完了したこととあわせて、エンジン始動時に異常(ダイアグノーシス情報)が発生しなかったことを把握することができる。
さらには、エンジン始動制御手段は、バッテリー電圧のサンプリング値が閾値を下回り、その後エンジン始動が完了した場合に、そのエンジン始動から所定時間経過後においてもバッテリー電圧のサンプリング値が閾値を下回っているときには、低レベルの異常発生情報をダイアグノーシス情報として異常発生記憶手段に記憶するか、又はその低レベルの異常発生情報に基づく報知を行うこととしてもよい。
エンジン始動から所定時間(例えば20秒)経過後においてもバッテリー電圧が閾値(例えば11V)を下回っている場合であっても、所定時間(例えば10秒)以内にエンジン始動が完了できたのであるから、エンジン始動系を始めとするエンジンECUが故障しているわけではない。実際に、スタータの始動時にバッテリー電圧が閾値を大きく下回って(例えば瞬間的に3V程度まで低下)いてもエンジン始動が完了できる場合がある。そこで、低レベルの異常発生情報をダイアグノーシス情報として記憶することによって、車両の危険状態を回避するためのフェールセーフ機能が働きエンジンECUの作動が全面停止する事態を回避できる。ただし、夏場のエアコン使用等によってバッテリーの電解液の比重が低下して使用限界を迎えつつあるケースも想定されるので、バッテリーの交換や充電を促すために警告(低レベルの異常発生情報や報知)を発することが望ましい。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1はダイアグノーシス機能を有する車両用制御システムの全体構成を概念的に示す系統図である。車両用制御システム1000は、自動車上の種々の被制御要素の電気的動作を制御するために、各々CPUを有した複数の制御ユニット(以下、ECUと称する)100,200,300、400、500が車内ネットワークを形成し、多重通信可能なシリアル通信ネットワークバスであるCAN(Controller Area Network)バス20を介して接続された構造を有する。
図1に示す車両用制御システム1000においては、ネットワークバス20に対して、エアコンECU(エアコン制御ユニット)100、メータECU(メータ制御ユニット)200、エンジンECU(エンジン制御ユニット)300、ボデーコントロールECU(ボデー制御ユニット)400、及びこれらとは異なる他のECU500が接続されて構成される。また、車両用制御システム1000には、ダイアグノーシスの診断機能や異常コードの表示機能を備え、ECUの故障診断に用いられるダイアグモニタ600も接続可能に構成される。ただし、車両用制御システム1000を構成するECUは上記以外のものであってもよく、ネットワークバス(車内ネットワーク)20に対し、少なくとも2以上のECUが接続されていればよい。
図2は本発明に係る車両用制御装置の一例としてのエンジンECUのブロック図である。エンジンECU300の主要部を構成するエンジン制御部1は、マルチプレクサ15、A/D変換器17、CPU5、ROM7、カウンタタイマ回路9、RAM11、バックアップRAM13、I/O19および図示しないバッファ回路部、波形整形回路部等を含んで構成される。
RAM11は、CPU5が各種センサから取得するセンサ検出データや、エンジン制御などのために算出した演算データを一時的に記憶したり、プログラムの実行に使用されたりするワーク用のメモリである。他方、バックアップRAM13は、ダイアグコードやフリーズフレームデータを格納する記憶部である。バックアップRAM13には、イグニッションがOFFされた後も図示しない電源回路部から電力が供給されており、格納されているデータを記憶保持することができる。このバックアップRAM13は、EEPROMにより構成することもでき、その場合には、バッテリが外されるなどしてエンジン制御部1への電力供給が断たれてもデータが記憶保持されるので好適である。
マルチプレクサ15は、エアフローセンサ21、冷却水温センサ23、吸気温センサ25、酸素濃度センサ27等の複数種類のアナログセンサからのアナログ信号を選択的に取り込んで、その取り込んだアナログ信号をA/D変換器17に出力する。また、イグニッションスイッチ40からの入力信号や、バッテリー電圧センサ41(バッテリー電圧検出手段)、エンジン回転数センサ42(エンジン始動完了確認手段)からのアナログ信号も選択的に取り込んで、その取り込んだアナログ信号をA/D変換器17に出力する。このように、各センサ21,23,25,27,41,42及びスイッチ40からのアナログ信号は、A/D変換器17にてデジタル信号に変換されて、I/O19を介してCPU5に入力される。
同様に、車速センサ29、回転角センサ31、スイッチ類33等からのデジタル信号はI/O19を介してCPU5に入力される。CPU5が各種センサからサンプリングしたデータは、センサ検出データとしてRAM11に一時的に記憶される。そして、これらのセンサ検出データが参照されつつインジェクション35、イグナイタ37、スタータ45、給排気弁46等を制御するための演算が実行され、その演算結果に基づいてエンジンが制御される。例えば、CPU5は、イグニッションスイッチ40の操作に基づき、バッテリー電圧センサ41、エンジン回転数センサ42からの入力信号に応じてエンジン始動時のスタータ45や給排気弁46を制御するエンジン始動制御手段としての機能を有する。
また、CPU5においては、エンジン制御に関する処理、各種センサからのデータのサンプリング処理とともに、自動車に異常が発生していないかどうかを自己診断する処理(ダイアグ処理)が実行される。すなわちCPU5は、センサ検出データ等の異常診断用データに基づいて異常の有無を判定する異常診断部としての機能を有する。また、発生した異常の種類によっては、フェイルセーフが作動したり警告灯が点灯したりする。発生した異常の種類はダイアグコードとして、RAM11(異常発生記憶手段)にいったん記憶され、以下に説明するようにバックアップRAM13(異常発生記憶手段)に保存される。
CPU5が取得するセンサ検出データ、車両を制御するために算出された制御データおよび前述したダイアグコードは、RAM11にその記憶領域が割り当てられている。いったんRAM11に記憶されたセンサ検出データ、制御データおよびダイアグコード等のデータは、要保存データとして扱われ、所定のバックアップ周期でバックアップRAM13に格納される。
次に図3のエンジン始動処理を示すフローチャートについて説明する。まず、S1にてエンジンスタートのためのキー操作によりイグニッションスイッチ40がONとなったかをチェックする。イグニッションスイッチ40がONになると(S1でYES)、所定時間(0.2〜0.5秒程度)のタイムラグの後スタータ45がバッテリーから受電してエンジンの強制駆動を開始する。スタータ45の受電開始に伴って、バッテリー電圧VBは通常低下するので、バッテリーの標準電圧(例えば12V)のやや下位にエンジン各部の駆動(又は制御信号送信)に必要な電圧の閾値Vmin(例えば11V)が予め定めてあり、バッテリー電圧VBと閾値Vminとの大小関係に応じて以下のエンジン始動処理が実行される。
スタータ45の受電開始とともに、S2にてバッテリー電圧VBをサンプリングし、S3にてそのサンプリング値に応じて給排気弁46駆動用の通電電流をデューティ制御する。図5に示すように、バッテリー電圧VB=Vminのときデューティ比=50%を基準として、バッテリー電圧VBに対してデューティ比が逆比例の関係を有するように設定されている。このように、バッテリー電圧VB(サンプリング値)に応じて定められるデューティ比により給排気弁46駆動用の通電電流(の平均値)が決定される。
例えば、バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vminを下回る場合には、デューティ比(通電電流)を相対的に大として給排気弁46(特に給気弁)の開放時間を長くし、バッテリー電圧VBの不足分(スタータ45のパワー不足分)を給排気弁46からの吸気量増大でカバーするように、デューティ制御(PWM制御)する。一方、バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vmin以上となる場合には、デューティ比(通電電流)を相対的に小として給排気弁46(特に給気弁)の開放時間を短くし、バッテリー電圧VBの余裕分(スタータ45のパワーアップ分)を給排気弁46からの吸気量抑制で調整するように、デューティ制御(PWM制御)する。
図3のS4に戻り、バッテリー電圧VBのサンプリング値と閾値Vminとの大小関係を判断する。バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vminを下回る場合には(S4でYES)、S5にて受電開始から10秒が経過するまで待ち、S6にてエンジン始動の完了有無を確認する。ここでは、エンジン始動の完了確認を受電開始から10秒後に取得するエンジン回転数Nによって行う。S7にてエンジン始動が完了したか、すなわちエンジン回転数Nが基準値(例えばN0=100rpm)以上となっているかをチェックする。エンジン回転数Nが100rpmに達せず、エンジン始動が未了であることが確認されれば(S7でNO)、S8にてエンジン始動時の異常発生情報をダイアグノーシス情報としてRAM11に記憶し、S9にて通常のエンジン制御を実行してリターンする。ただし、S9での通常のエンジン制御として実行されるのは、ここではエンジン始動の未了(未達成)を報知すること等に限られる。なお、バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vmin以上である場合には(S4でNO)、S9を経てリターンする。
一方、エンジン回転数Nが100rpm以上となり、エンジン始動が完了したことが確認されれば(S7でYES)、S10にて「エンジン始動完了」を音声及び/又は発光により出力する。S11にて受電開始から20秒後にバッテリー電圧VBをサンプリングし、S12にてバッテリー電圧VBのサンプリング値と閾値Vminとの大小関係を判断する。バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vminを下回る場合には(S12でYES)、S13にてエンジン始動時の低レベルの異常発生情報を準ダイアグノーシス情報としてRAM11に記憶するか、又は「近い将来エンジン始動ができなくなる」ことを音声及び/又は発光により報知し、S9を経てリターンする。また、バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vmin以上である場合には(S12でNO)、S9を経てリターンする。なお、イグニッションスイッチ40がOFFのままであるときには(S1でNO)、直ちにリターンする。
次に、図4のタイムチャートでエンジン始動時の作動例を説明する。図4において、イグニッションスイッチ40のONから所定時間(0.2〜0.5秒程度)のタイムラグをおいて、スタータ45がバッテリーからの受電によりエンジン始動を開始し、バッテリー電圧VBのサンプリングが行われる。バッテリー電圧VBは、エンジン始動前には、標準電圧(12V)より低く閾値Vmin(11V)を少し上回る程度(例えば11.3V)であった場合、スタータ45の始動によって一時的に閾値Vminを下回る値(例えば8V)となる。このように、バッテリー電圧VBは、一時的に閾値Vminを下回ってもエンジン始動が可能であれば、エンジン回転数Nが徐々に上昇するに伴い、オルタネータ(図示せず)によるバッテリーへの充電が開始されるので、徐々に回復(上昇)する。
そして、受電開始から10秒を経過するまでにエンジン回転数Nが基準値N0以上となるので、エンジン始動は完了する(図3のS6)。さらに、受電開始から20秒後にサンプリングされたバッテリー電圧VBが閾値Vmin(11V)を上回り、標準電圧(12V)をも上回っているので、低レベルの異常発生情報の記憶又は報知も行われず、RAM11にはダイアグノーシス情報の書き込み等は行われない(図3のS12)。
このように、エンジン始動時においてサンプリングされたバッテリー電圧VBが閾値Vmin(例えば11V)を下回っても、所定時間(例えば10秒)以内にエンジン始動が完了した場合には、異常発生とは見なさない。したがって、エンジンECU300から正確でない異常発生情報がダイアグノーシス情報として発信されたり、エンジン制御上の誤作動を惹き起こしたりすることを防止できる。
また、バッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vminを下回り、その後エンジン始動が完了した場合に、そのエンジン始動から所定時間(例えば20秒)経過後においてもバッテリー電圧VBのサンプリング値が閾値Vminを下回っているときには、低レベルの異常発生情報をダイアグノーシス情報としてRAM11に記憶するか、又はその低レベルの異常発生情報に基づく報知を行う。低レベルの異常発生情報をダイアグノーシス情報として記憶することによって、車両の危険状態を回避するためのフェールセーフ機能が働きエンジンECU300の作動が全面停止する事態を回避できる。
さらに、エンジン始動が完了したことによりRAM11へのダイアグノーシス情報の記憶が回避されたときには、エンジン始動完了情報を出力している。これにより、エンジン始動が無事に完了したこととあわせて、エンジン始動時に異常(ダイアグノーシス情報)が発生しなかったことを把握することができる。
なお、図3のS6及びS7において、「エンジン始動の完了確認」は、「受電開始から所定時間経過後(例えば10秒後)のエンジン回転数Nが基準値N0以上」に代えて、「受電開始から所定時間経過後(例えば10秒後)のバッテリー電圧VBが閾値Vmin以上」としてもよい。
ダイアグノーシス機能を有する車両用制御システムの全体構成を概念的に示す系統図。 本発明に係る車両用制御装置の一例としてのエンジンECUのブロック図。 エンジン始動処理を示すフローチャート。 エンジン始動時の作動例を示すタイムチャート。 給排気弁駆動用通電電流のデューティ制御を示す説明図。
符号の説明
1 エンジン制御部
5 CPU(エンジン始動制御手段;異常診断部)
11 RAM(異常発生記憶手段)
13 バックアップRAM(異常発生記憶手段)
40 イグニッションスイッチ
41 バッテリー電圧センサ(バッテリー電圧検出手段)
42 エンジン回転数センサ(エンジン始動完了確認手段)
45 スタータ
46 給排気弁
300 エンジンECU(車両用制御装置)
1000 車両用制御システム

Claims (4)

  1. センサ類から送られてくるデータに基づいて異常発生の有無を自己診断するダイアグノーシス機能を備えた車両用制御装置であって、
    エンジン始動時のバッテリー電圧の変化を検出するバッテリー電圧検出手段と、
    エンジン始動時の異常発生情報を記憶するための異常発生記憶手段と、
    エンジン始動のための受電開始後に前記バッテリー電圧検出手段により検出されるバッテリー電圧のサンプリング値が所定の閾値を下回り、かつ所定時間を経過しても受電に基づくエンジン始動が完了しなかった場合に、エンジン始動時の異常発生情報をダイアグノーシス情報として前記異常発生記憶手段に記憶するエンジン始動制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記エンジン始動制御手段は、前記バッテリー電圧のサンプリング値が前記閾値を下回っても、その後前記エンジン始動が完了した場合には、前記異常発生記憶手段への前記ダイアグノーシス情報の記憶を回避する請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記エンジン始動制御手段は、前記エンジン始動が完了したことにより前記異常発生記憶手段への前記ダイアグノーシス情報の記憶を回避したときには、エンジン始動完了情報を出力する請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記エンジン始動制御手段は、前記バッテリー電圧のサンプリング値が前記閾値を下回り、その後前記エンジン始動が完了した場合に、そのエンジン始動から所定時間経過後においても前記バッテリー電圧のサンプリング値が前記閾値を下回っているときには、低レベルの異常発生情報をダイアグノーシス情報として前記異常発生記憶手段に記憶するか、又はその低レベルの異常発生情報に基づく報知を行う請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
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