JP2009228573A - エンジンシステム監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンシステム監視装置の定期メンテナンスにおいて、エンジンの使用状況に応じてエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示する。
【解決手段】定期メンテナンス時にエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示する表示手段51を有するエンジンシステム監視装置において、現地運転開始後又は定期メンテナンス後の1000時間経過後からのエンジンの使用状況を算出する使用状況算出手段54と、エンジンの使用状況に基づいてエンジンオイルの交換又は補充を判定する判定手段53と、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から9500時間経過したときに、前記判定手段によるエンジンオイルの交換又は補充を確定し記録する記録手段52と、を備え、前記表示手段51は、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第9800時間経過したときに、前記判定手段53によるエンジンオイルの交換又は補充を表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、定期メンテナンスにおいてエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示手段を有するエンジンシステム監視装置に関する。
従来、エンジン駆動式ヒートポンプ、電力供給装置等のエンジンシステムは公知である。エンジンシステムとは、所定の出力形態を得るためのエンジンを含む一式の機器群であり、エンジンで圧縮機、発電機又はポンプ等を駆動して温度調整、電力供給又は揚排水等の出力を得るものである。そして、エンジンオイルは、経時劣化だけでなく、エンジンの使用状況によっても劣化が進行する、或いは、蒸散によって当初の規定量が低減する場合もある。そのため、エンジンオイルの交換又は補充を行う等のメンテナンスを行う必要がある。
例えば、特許文献1は、個々の設置場所でのエンジンの使用状況に応じたメンテナンス時期について遠隔監視するエンジンシステム監視装置を開示している。この特許文献1のメンテナンス項目にはエンジンオイルの交換又は補充を行うことも含んでいる。
特開平11−337154号公報
また、特許文献2は、エンジンオイル量の多寡で補充警告を発すると共に、エンジンの使用状況並びにエンジンオイルの補充有無によって交換警告を行う構成を開示している。
特公平6−39894号公報
しかしながら、いずれもメンテナンス、オイル補充、又は交換事情の発生により、その旨の警告を発する構成である。
一方で、定期メンテナンスとして、所定時期毎にエンジンオイルの交換又は補充を行う場合もある。このような場合、上記構成ではメンテナンス、オイル補充、又は交換事情が定期メンテナンス時に発生していないと警告が発せられず、一律にエンジンオイルの交換又は補充を行っていた。そのため、エンジンの使用状況次第では、補充で足りる場合でも交換によって使用可能な残エンジンオイルを廃却する、或いは交換が必要である場合でも補充によって劣化したエンジンオイルをエンジン内に残す等の不具合があった。
また、作業者がエンジンオイルの色や粘性等を確認して交換又は補充を選択する場合では、作業者の習熟度合いによって判断ミスやメンテナンス内容のバラツキという不具合が発生するおそれがあった。
そこで、解決しようとする課題は、定期メンテナンスにおいて、エンジンの使用状況に応じてエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示するエンジンシステム監視装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、定期メンテナンス時にエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示する表示手段を有するエンジンシステム監視装置において、現地運転開始後又は定期メンテナンス後の除外時間経過後からのエンジンの使用状況を算出する使用状況算出手段と、エンジンの使用状況に基づいてエンジンオイルの交換又は補充を判定する判定手段と、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第一所定時間経過したときに、前記判定手段によるエンジンオイルの交換又は補充を択一的に確定し記録する記録手段と、を備え、前記表示手段は、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第二所定時間経過したときに、前記判定手段によって第一所定時間経過時に確定したエンジンオイルの交換又は補充を表示するものである。
請求項2においては、請求項1記載のエンジンシステム監視装置において、エンジンオイル残寿命を算出する残寿命算出手段を備え、前記判定手段は、判定時のエンジンオイル残寿命が所定時間確保できるか否かに基づいてエンジンオイルの交換又は補充を判定するものである。
請求項3においては、請求項2記載のエンジンシステム監視装置において、前記エンジンシステムは、圧縮機をエンジンで駆動するエンジン駆動式ヒートポンプであって、前記使用状況算出手段は、所定周期でエンジン回転数と冷媒吐出圧力に基づくエンジン出力を算出し、該エンジン出力の累積値を現地運転開始後又は定期メンテナンス後の累積運転時間で除算した平均エンジン出力をエンジンの使用状況として算出し、前記残寿命算出手段は、平均エンジン出力に基づいてエンジンオイル残寿命を算出するものである。
請求項4においては、請求項3記載のエンジンシステム監視装置において、単位出力及び時間当たりのオイル消費量であるエンジンオイル消費率を算出するエンジンオイル消費率算出手段を備え、前記残寿命算出手段は、平均エンジン出力が所定値以上の場合は、エンジンオイル消費率が多いほどエンジンオイル残寿命を少なく算出するものである。
請求項5においては、請求項4記載のエンジンシステム監視装置において、前記残寿命算出手段は、平均エンジン出力が所定値以上かつエンジンオイル消費率が所定率以下の場合は、エンジンオイル消費率が少ないほどエンジンオイル残寿命を少なく算出するものである。
請求項6においては、請求項3記載のエンジンシステム監視装置において、前記判定手段によるエンジンオイルの交換又は補充を送信する遠隔通信手段を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、定期メンテナンス時に、エンジンの使用状況に応じてエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示するため、作業者の判断に委ねることなく判定できる。
また、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第一の所定時間になったときにエンジンオイルの交換又は補充を択一的に確定し記録するため、作業者は、あるエンジンシステムの定期メンテナンスのついでに、近接するエンジンシステムのうちで第一所定時間を経過済みのものついてはメンテナンス時期が未到達でも監視装置に記録されたエンジンオイルの交換又は補充を確認し、早期メンテナンスを行うこともできる。
さらに、現地運転開始後又は定期メンテナンス後でエンジンの使用状況を判断するには不十分な期間はエンジンの使用状況の算出を停止する、使用状況算出手段の算出精度が向上するとともに、エンジンシステム監視装置の演算負荷を軽減できる。
請求項2においては、次回の定期メンテナンスまでのエンジンオイル寿命を確保できる。
請求項3においては、請求項1、2の効果をエンジン駆動式ヒートポンプの定期メンテナンスで実現できる。
請求項4においては、オイル消費率に基づいてエンジンオイル残寿命を算出するため、エンジンオイルの交換又は補充の判定精度を向上できる。
請求項5においては、エンジンオイル消費率が少なく、エンジンオイルが少量ずつ補充され続けるような事態を回避できる。
請求項6においては、遠隔地にてエンジンオイルの交換又は補充を認識できるため、作業者は、現地に持参する交換又は補充するエンジンオイル量、又は廃却エンジンオイル収納缶の要否を事前に把握できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るエンジンシステムを示す構成図、図2は同じくエンジンシステム装置の構成を示すブロック図、図3は同じく記録手段及び表示手段のタイミングを示すタイムチャート図である。図4は同じくエンジンオイル残寿命マップを示すグラフ図、図5は同じく判定手段を示すフロー図である。
まず、図1を用いて、本発明の実施例に係るエンジンシステム監視装置1の制御対象であるエンジンシステム2について、簡単に説明する。本実施例のエンジンシステム2は、エンジン駆動式ヒートポンプのエンジンシステム2としている。
図1に示すように、エンジンシステム2は、エンジン10、圧縮機20、及びサブオイルタンク30を備えて構成されている。
エンジン10は、下部のオイルパンとサブオイルタンク30とをホースで連通し、サブオイルタンク30に収納されるエンジンオイルを前記オイルパンへ供給可能に構成されている。エンジン10のクランク軸にはフライホイール41が固設され、フライホイール41の近傍にはエンジン回転数センサー71が設けられている。また、エンジン10は、フライホイール41と駆動プーリー42を張架するベルト43を介して圧縮機20の駆動プーリー42に動力を伝達する。
圧縮機20は、吸入側に吸入配管21が、吐出側に吐出配管22が接続されている。吐出配管22には、高圧センサー72が設けられている。なお、エンジン駆動式ヒートポンプの冷媒回路構成については、本実施例の要旨ではないため説明を省略する。
サブオイルタンク30は、エンジン10のオイルパンのエンジンオイルの減少分を補給するタンクである。また、サブオイルタンク30は、定期メンテナンスにおいて、エンジンオイルの交換又は補充を受ける補口を有する。サブオイルタンク30にオイルレベル検知手段としてのオイルレベルスイッチ73が設けられる構成であれば、後述するオイル消費率を算出することができる。
また、図1及び図2を用いて、エンジンシステム監視装置1の構成について、詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、エンジンシステム監視装置1は、Electronic Control Unit(以下ECUと称する)100、エンジン回転数センサー71、高圧センサー72、及びオイルレベルスイッチ73を含んで構成されている。ECU100は、サブオイルタンク30の油面が所定値以下となれば、オイルレベルスイッチ73の信号によって、エンジンオイルの消費を検知できる。なお、エンジンオイルの消費とは、蒸散によって当初の規定量が低減することを含むものとする。
ECU100は、コントローラ50、表示部61、記録部62、記憶部63、及びモデム64を備えて構成されている。コントローラ50は、後述する表示手段51、記録手段52、判定手段53、使用状況算出手段54、エンジンオイル消費率算出手段55、残寿命算出手段56、又は遠隔通信手段57としての機能を有する。
図3に示すように、定期メンテナンスとは、エンジン駆動式ヒートポンプのメンテナンスを10000時間毎に行うことをいう。ここで、エンジンオイルは、経時劣化とともに使用に伴い劣化が進む、粘性が低下する、或いは、エンジンオイルの消費として蒸散によって当初の規定量が低減する場合もある。そこで、メンテナンスとして、エンジンオイルの交換又は補充が必要とされる。本実施例では、メンテナンスとは、少なくともエンジン10のエンジンオイルの交換又は補充を含むものとする。エンジンオイルの交換とは、エンジン10に残ったエンジンオイルを抜き取り、規定量の新しいエンジンオイルを充填することをいう。エンジンオイルの補充とは、エンジン10に残ったエンジンオイルに規定量となるまで新しいエンジンオイルを追加充填することをいう。
なお、本実施例では、エンジンオイルの交換が必要でない場合は、エンジンオイルを補充するものとする。
また、コントローラ50は、判定手段53として、エンジンシステム2のエンジンオイルの交換又は補充を判定する機能を有する。判定手段53について、より詳しくは後述する。
そして、コントローラ50は、表示手段51として、定期メンテナンス時に判定手段53によるエンジンオイルの交換又は補充を、表示部61に表示する機能を有する。ここで、コントローラ50は、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第二所定時間として9800時間経過したときに、判定手段53によるエンジンオイルの交換又は補充を表示部61に表示する。
さらに、コントローラ50は、記録手段52として、各定期メンテナンスの間に判定手段53によるエンジンオイルの交換要否を、記録部62に記録する機能を有する。そして、コントローラ50は、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第一所定時間として9500時間経過したときに、判定手段53によるエンジンオイルの交換又は補充を択一的に確定し記録部62に記録する。記録部62に記録されたエンジンオイルの交換要否は、所定のボタンを2回押すことで、表示部61によって確認できるようにされている。
通常、エンジン駆動式ヒートポンプは、1つの建物に複数台が近接して設置されている。そのため、作業者は、例えばエンジン駆動式ヒートポンプの定期メンテナンスにおいて、あるエンジン駆動式ヒートポンプの定期メンテナンスのついでに、近接するエンジン駆動式ヒートポンプのうちで現地運転開始後または前回メンテンナンス後から9500時間を経過済みのものついては10000時間未到達でも監視装置に記録されたエンジンオイルの交換又は補充を確認し、早期に定期メンテナンスを行うこともできる。これによって、作業者の同一現地に出向く回数を低減できる。
ここで、図4及び図5を用いて、判定手段53について、詳細に説明する。
コントローラ50は、判定手段53として、エンジンオイルの交換又は補充を判定する機能を有する。ここで、コントローラ50は、後述する平均比エンジン出力Peと平均比オイル消費率Roとに基づいて、残寿命マップ80よりエンジンオイルの交換又は補充を判定する。
まず、使用状況算出手段54について、詳細に説明する。
コントローラ50は、使用状況算出手段54として、現地運転開始後又は定期メンテナンス後からのエンジンの使用状況としての平均エンジン出力を算出する機能を有する。平均エンジン出力は、エンジン出力の累積値を現地運転開始後又は定期メンテナンス後の累積運転時間で除算した値である。エンジン出力は、エンジン回転数センサー71によって検出されるエンジン回転数と、高圧センサー72によって検出される冷媒吐出圧力とに基づいて、圧縮機20の圧縮効率、体積効率、及びプーリー比を加味して算出される冷媒断熱圧縮仕事である。本実施例では、エンジン出力は、1分毎の所定周期にて算出される。
ここで、特記すべき事項として、コントローラ50は、エンジンオイルの交換又は補充を判定開始に当たって現地運転開始後又は定期メンテナンス後の1000時間は除外時間としてあえて平均エンジン出力を算出せず、1000時間経過後から平均エンジン出力を算出する。この除外時間1000時間は、一日当たりの平均運転時間を8時間と仮定すると運転日数で125日、月数で4月に相当し、夏期及び春若しくは秋の中間期、或いは冬期及び春若しくは秋の中間期に跨って、エンジン駆動式ヒートポンプが繁忙期と閑散期の両期間を経過するのに必要と算定される時間である。
つまり、現地運転開始後又は定期メンテナンス後でエンジンの使用状況を判断するのに必要な期間(=1000時間)が経過するまで、エンジンの使用状況の算出を停止するため、使用状況算出精度が向上するとともに、コントローラ50の演算負荷を軽減できる。
また、エンジンオイル消費率算出手段55について、詳細に説明する。
オイルレベルスイッチ73を備える仕様では、コントローラ50は、エンジンオイル消費率算出手段55として、現地運転開始後又は定期メンテナンス後からのエンジンオイル消費率を算出する機能を活用できる。エンジンオイル消費率は、単位時間及び単位エンジン出力あたりのエンジンオイルの消費量である。コントローラ50は、オイルレベルスイッチ73によって、サブオイルタンク30の液面が所定値以下となるまでの所要時間を検出し、初期規定量から残量を減算したオイル消費量を前記所要時間とこのときの平均エンジン出力とで除算してエンジンオイル消費率を算出する。
また、図4を用いて、残寿命算出手段56について、詳細に説明する。
コントローラ50は、残寿命算出手段56として、残寿命マップ80によりエンジンオイルの残寿命を算出する機能を有する。残寿命マップ80は、予め記憶部63に記憶されているマップである。ここで、エンジンオイルの劣化の度合いは、一般的にはエンジンオイルの全塩基価の変化により判定される。そこで、残寿命マップ80は、全塩基価がエンジンオイルの交換が必要とされる規定値になるまでの予測時間を、平均比エンジン出力Peと平均比エンジンオイル消費率Roとに基づいて領域分けしたものである。
図4に示すように、領域Aは15000〜20000時間、領域Bは10000〜15000時間、領域Cは5000〜10000時間を全塩基価が規定値になるまでの予測時間として示している。本実施例では、全塩基価が規定値になるまでの予測時間が5000〜10000時間(領域C)であれば、エンジンオイルの交換と判定する。
なお、平均比エンジン出力Peとは、平均エンジン出力が出願人の市場調査による実績平均エンジン出力で無次元化された値である。また、平均比エンジンオイル消費率Roとは、エンジンオイル消費率が出願人の市場調査による実績平均エンジン出力で無次元化された値である。
ここで、全塩基価の劣化速度は、エンジン平均出力に比例し、エンジンオイル量に反比例することが分かっている。以上の関係は、式で表すと以下のように表される。
全塩基価劣化速度∝平均エンジン出力/エンジンオイル量
ここで、上述したエンジンオイル量は、充填エンジンオイル量から消費オイル量を差し引いた値である。消費オイル量は、エンジンオイル消費率と累積運転時間と平均エンジン出力の積算である。以上の関係は、式で表すと以下のように表される。
エンジンオイル量=充填オイル量―(エンジンオイル消費率×累積運転時間×平均エンジン出力)
なお、エンジンオイル消費率は前記の如く、オイルレベルスイッチ73の接点信号で算出する。つまり、所定量消費までの所要時間で算出したエンジンオイル消費率で以後の消費オイル量を推定するのである。
そして、平均比エンジン出力Pe≧1.0かつ平均比エンジンオイル消費率Ro≧1.0において、平均比エンジンオイル消費率Roが多いほど、領域Cとして設定されている。そのため、エンジンオイル消費率が多いほど、同じ平均エンジン出力であっても、エンジンオイルの残寿命は短く算出される。つまり、エンジンオイル消費率が多いほど、エンジンオイルの交換と判定する。
また、逆にエンジンオイル消費率が少なければ、定期メンテナンス時の新しいエンジンオイルの充填が過少であって、経年劣化したエンジンオイルが多量に残り、全塩基価の劣化が早まる可能性がある。そこで、平均比エンジン出力Pe≧1.0かつ平均比エンジンオイル消費率Ro≦1.0において、平均比エンジンオイル消費率Roが少ないほど、領域Cとして設定されている。そのため、エンジンオイル消費率が少ないほど、同じ平均エンジン出力であっても、エンジンオイルの残寿命は短く算出される。つまり、エンジンオイル消費率が少ないほど、エンジンオイルの交換と判定する。
さらに、図5を用いて、判定手段53の判定フローについて、詳細に説明する。
図5に示すように、まず、コントローラ50は、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から現在までの平均比エンジン出力Pe及び平均比エンジンオイル消費率Roを算出する(S110、S120)。次に、コントローラ50は、算出した平均比エンジン出力Pe及び平均比エンジンオイル消費率Roが残寿命マップ80の領域Cに位置するか否かを判定する(S130)。コントローラ50は、領域Cに位置するのであればエンジンオイルを交換する必要があると判定し(S140)、領域A又はBに位置すればエンジンオイルを補充で足りると判定する(S150)。
このようにして、定期メンテナンスにおいてエンジンシステム2のエンジンの使用状況に応じて、エンジンオイルの交換が必要か、或いは補充で足りるか、について作業者の判断に委ねることなく判定できる。また、次回の定期メンテナンスまでのエンジンオイル残寿命を確保できる。
なお、オイルレベルスイッチ73を省略する構成の場合、平均比エンジン出力Pe≧1.0は領域C、Pe<1.0は領域Bとする簡易残寿命マップを使用する。
さらに、遠隔通信手段57について、詳細に説明する。
コントローラ50は、遠隔通信手段57として、エンジンオイルの交換又は補充についてモデム64を介して電話回線によって遠隔通信する機能を有する。ここで、遠隔通信手段57は、モデム64を介することに限定されず、ターミナルアダプターを介しても良い。
ここで、エンジン駆動式ヒートポンプの定期メンテナンスは、設置された地域を管轄するサービスセンターによって集中管理されている。そのため、サービスセンターにてエンジンオイルの交換又は補充の必要性を認識できるため、作業者は、現地に持参する交換又は補充するエンジンオイル量、又は廃却エンジンオイル収納缶の要否を事前に把握できる。
本発明に係るエンジンシステムを示す構成図。 同じくエンジンシステム装置の構成を示すブロック図。 同じく記録手段及び表示手段のタイミングを示すタイムチャート図。 同じくエンジンオイル残寿命マップを示すグラフ図。 同じく判定手段を示すフロー図。
符号の説明
1 エンジンシステム監視装置
2 エンジンシステム
50 コントローラ
51 表示手段
52 記録手段
53 判定手段
54 使用状況算出手段
55 エンジンオイル消費率算出手段
56 残寿命算出手段
57 遠隔通信手段
61 表示部
62 記録部
63 記憶部
71 エンジン回転数センサー
72 高圧センサー
73 オイルレベルスイッチ
80 残寿命マップ
100 Electronic Control Unit
Pe 平均比エンジン出力
Ro 平均比エンジンオイル消費率

Claims (6)

  1. 定期メンテナンス時にエンジンオイルの交換又は補充を択一的に表示する表示手段を有するエンジンシステム監視装置において、
    現地運転開始後又は定期メンテナンス後の除外時間経過後からのエンジンの使用状況を算出する使用状況算出手段と、
    エンジンの使用状況に基づいてエンジンオイルの交換又は補充を判定する判定手段と、
    現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第一所定時間経過したときに、前記判定手段によるエンジンオイルの交換又は補充を択一的に確定し記録する記録手段と、を備え、
    前記表示手段は、現地運転開始後又は定期メンテナンス後から第二所定時間経過したときに、前記判定手段によって第一所定時間経過時に確定したエンジンオイルの交換又は補充を表示することを特徴とするエンジンシステム監視装置。
  2. 請求項1記載のエンジンシステム監視装置において、
    エンジンオイル残寿命を算出する残寿命算出手段を備え、
    前記判定手段は、判定時のエンジンオイル残寿命が所定時間確保できるか否かに基づいてエンジンオイルの交換又は補充を判定することを特徴とするエンジンシステム監視装置。
  3. 請求項2記載のエンジンシステム監視装置において、
    前記エンジンシステムは、圧縮機をエンジンで駆動するエンジン駆動式ヒートポンプであって、
    前記使用状況算出手段は、所定周期でエンジン回転数と冷媒吐出圧力に基づくエンジン出力を算出し、該エンジン出力の累積値を現地運転開始後又は定期メンテナンス後の累積運転時間で除算した平均エンジン出力をエンジンの使用状況として算出し、
    前記残寿命算出手段は、平均エンジン出力に基づいてエンジンオイル残寿命を算出することを特徴とするエンジンシステム監視装置。
  4. 請求項3記載のエンジンシステム監視装置において、
    単位出力及び時間当たりのオイル消費量であるエンジンオイル消費率を算出するエンジンオイル消費率算出手段を備え、
    前記残寿命算出手段は、平均エンジン出力が所定値以上の場合は、エンジンオイル消費率が多いほどエンジンオイル残寿命を少なく算出することを特徴とするエンジンシステム監視装置。
  5. 請求項4記載のエンジンシステム監視装置において、
    前記残寿命算出手段は、平均エンジン出力が所定値以上かつエンジンオイル消費率が所定率以下の場合は、エンジンオイル消費率が少ないほどエンジンオイル残寿命を少なく算出することを特徴とするエンジンシステム監視装置。
  6. 請求項3記載のエンジンシステム監視装置において、
    前記判定手段によるエンジンオイルの交換又は補充を送信する遠隔通信手段を備えることを特徴とするエンジンシステム監視装置。
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