JPH07208140A - エンジン駆動動力装置 - Google Patents

エンジン駆動動力装置

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JPH07208140A
JPH07208140A JP1224394A JP1224394A JPH07208140A JP H07208140 A JPH07208140 A JP H07208140A JP 1224394 A JP1224394 A JP 1224394A JP 1224394 A JP1224394 A JP 1224394A JP H07208140 A JPH07208140 A JP H07208140A
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JP
Japan
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engine
amount
time amount
time
load factor
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JP1224394A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kishimoto
哲郎 岸本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンオイルの交換時期をオイル劣化の実
態に見合った適確な予測によって警報し得るエンジン駆
動動力装置を提供する。 【構成】 エンジン駆動動力装置100のエンジン1は
熱操作流体を圧縮部2で加圧循環して冷暖房を行うなど
の被駆動装置を駆動する。制御部7はエンジン1の各部
を潤滑するエンジンオイル11aの交換時期を予測演算
して警報する。圧力検出器2A・2Bで検出した圧縮部
2の戻入側と送出側との圧力差と、回転検出器1Aで検
出したエンジン回転数との積にもとづいて負荷率βを演
算する。予め負荷率βにもとづいてエンジン1の運転時
間量Hhを補正する補正係数αを設定しておく。都度の
各運転時間量Hhを各負荷率βに対応する各補正係数α
で補正して都度の各補正運転時間量Hrを得る。各補正
運転時間量Hrを積算して得た積算時間量Hwが予め設
定した交換限度時間量Htを超えたときに警報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被駆動装置を内燃機
関、つまり、エンジンの動力により駆動するエンジン駆
動動力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のエンジン駆動動力装置として
は、エンジンを動力源とする自動車やエンジンを動力源
とする圧縮部で加圧した冷媒により冷暖房を行うヒート
ポンプ装置などがある。
【0003】そして、エンジンの各部を潤滑するエンジ
ンオイルの交換時期を警報するために、予めエンジンの
回転数(往復行程によるエンジンの場合にはクランク軸
の回転数を指す)をエンジンオイルの劣化係数として設
定しておき、この劣化係数とエンジンの運転時間との積
の累計値が所定値に達したときに警報を行うようにした
構成(以下、第1従来技術という)が特開平5−214
920などにより開示されている。
【0004】また、上記の劣化係数を、エンジンの回転
数とエンジンオイルの温度とエンジンの冷却水の温度と
をパラメータとする値により設定して、同様に警報を行
う構成(以下、第2従来技術という)が特開昭61−2
07809などにより開示されている。
【0005】さらに、エンジン駆動動力装置を上記のヒ
ートポンプ装置100として構成したものにおいて、図
8のように、エンジン1を動力源として冷房または暖房
のための熱源を得る熱源機10からの熱源を室内に配置
した空調用の室内機80に与えて冷房または暖房を行う
ように連結した構成(以下、第3従来技術という)が特
開平3−286945などにより開示されている。
【0006】図8において、太線で示す回路部分は、熱
源を得るための熱操作流体、例えば、冷媒の管路であ
り、細線で示す回路部分は、電気的な検出信号・制御信
号などのための電路であって、熱源機10は、一般に、
室外に配置するため、室外機とも言っているが、室内に
配置する場合もある。また、1つの熱源機10から複数
の室内機に熱源を供給するように構成している。
【0007】そして、エンジン1は、圧縮部2の圧縮
機、例えば、ロータリーコンプレッサを駆動して、熱源
を得るための熱操作流体、例えば、フロンR22などの
冷媒を加圧し、コンプレッサ内で熱操作流体と混合操作
したオイルを分離するためのオイル分離器21を介して
熱操作部3に与える。熱操作部3は、熱操作流体によっ
て冷房または暖房に必要な所要の熱操作を行い、熱操作
を終えて低圧化した熱操作流体をアキュムレータ22を
介して再び圧縮部2に与える。
【0008】エンジンオイル貯留部分11は、エンジン
1の内部とエンジン1に付属する部分との機械的滑動部
分の潤滑を行うためのエンジンオイル11aを貯留する
部分である。また、エンジンオイル11aは、エンジン
1の運転に伴い次第に劣化し、エンジン1を長期間運転
すると、所要の潤滑目的を果し得ないものになるため、
交換を行う必要がある。
【0009】熱操作部3は、加圧した熱操作流体を放熱
用熱交換器X(凝縮器)(図示せず)に送り、放熱して
凝縮し、その後、熱操作流体を吸熱用熱交換器Y(蒸発
器)(図示せず)に送り、吸熱して蒸発させた後に回収
するように熱操作流体の循環操作を行う部分である。
【0010】管路切換部4は、室内機80に冷房動作を
行わせる場合には、室内機80側の熱交換器81を上記
の吸熱用熱交換器Yとして動作するように接続するとと
もに、熱源機10側の熱交換器5を上記の放熱用熱交換
器Xとして動作するように各管路を接続し、また、室内
機80を暖房動作を行わせる場合には、熱源機10側の
熱交換器5を吸熱用熱交換器Yとして動作するように接
続するとともに、室内機80側の熱交換器81を放熱用
熱交換器Xとして動作するように各管路を接続する部分
であり、例えば、四方弁などの切換弁を電動動作する管
路切換機構である。
【0011】熱交換器5は、熱操作流体を流通する蛇行
管に冷却フィンを付設したものに、送風機構による外気
の送風を与えて、外気に放熱または吸熱を行うようにし
た熱交換器である。
【0012】熱交換器81は、熱交換器5と同様の構成
のものであって、送風機構により室内空気の還流を与え
て、冷房時には室内空気から吸熱し、暖房時には室内空
気に放熱するようにした熱交換器である。
【0013】図8のような構成において、熱操作流体を
圧縮部2によって加圧するとともに循環することにより
冷暖房を行う部分は、エンジン1の動力により駆動され
る被駆動装置を構成していることになる。
【0014】また、冷房または暖房のための熱源能力
は、オイル分離器21から送出している熱操作流体の圧
力Paとアキュムレータ22に戻し入れている熱操作流
体の圧力Pbとの圧力差Pcと、エンジン1の回転数
(往復行程によるエンジンの場合にはクランク軸の回転
数を指す)、つまり、エンジン回転数Nとの積によって
定まることになる。
【0015】このため、熱源機10側では、熱源機10
側の熱操作流体の各部の温度・圧力の検出値と、設定操
作部6から設定した各設定値とを制御部7に与えるとと
もに、室内機80側からの室内温度と、設定操作部83
から制御部82に設定した冷房または暖房の制御目標と
する設定温度の設定値などを制御部7に送り、これらの
各値により制御部7の演算処理機能によって、所要のエ
ンジン回転数を演算し、この演算した回転数で運転する
ための制御信号を、制御部7からエンジン1の所要箇所
に与えて制御する。また、この制御に特定の条件を加え
るための設定信号を設定操作部6から制御部7に与え
て、所要の制限運転などを行っている。
【0016】また、室外機80側では、操作部からの冷
房または暖房の目的とする設定温度にもとづいて、制御
部82により、室内空気を還流する送風機(図示せず)
の運転制御や熱交換器81を通る熱操作流体の流量制御
弁(図示せず)などを制御するようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1従来技術・
第2従来技術によるエンジン駆動動力装置では、エンジ
ンオイルの交換時期の警報構成では、警報時点における
エンジンオイルの状態を調べてみると、エンジンオイル
が、まだ十分使用に耐え得る状態で、交換時期には早過
ぎたり、逆に、交換時期が遅すぎて、エンジンオイルの
汚濁などによる劣化と消耗によってエンジンの各部の潤
滑が阻害されていたり、予測が実際のオイルの状態と大
きく外れているなど不都合がある。
【0018】このため、こうした不都合のないエンジン
駆動動力装置の提供が望まれているという課題がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な被駆動装置をエンジンの動力により駆動するととも
に、エンジンの各部を潤滑するエンジンオイルの交換時
期を警報し得るようにしたエンジン駆動動力装置におい
て、予め上記の動力に対する被駆動装置側の負荷率にも
とづいてエンジンの運転時間量を補正するための補正係
数を設定する補正係数設定手段と、各運転時間量を各負
荷率に対応する各補正係数によって補正した各補正運転
時間量を積算して積算時間量を得る補正時間量積算手段
と、上記の積算時間量が予め設定した所定時間量を超え
たときに上記の警報を行う警報手段とを設ける第1の構
成と、この第1の構成における補正時間量積算手段に代
えて、運転時間量の所定時間量毎に、各所定時間量を各
負荷率に対応する各補正係数によって補正した各補正運
転時間量を積算して積算時間量を得る補正時間量積算手
段を設ける第2の構成と、上記の第1の構成における補
正時間量積算手段に代えて、時刻上の所定時間量毎に、
各所定時間量を各負荷率に対応する各補正係数によって
補正した各補正運転時間量を積算して積算時間量を得る
補正時間量積算手段を設ける第3の構成とによって、上
記の課題を解決し得るようにしたのである。
【0020】
【作用】エンジンオイルの劣化や消耗は、往復行程によ
るエンジンの場合を例にとってみると、エンジン内での
クランク軸部分における摩擦部分、シリンダとピストン
間の摩擦部分、その他の摩擦部分などにおける摩擦の強
さの度合により大きく影響を受けるが、この摩擦度合は
単にエンジンの回転数のみではなく、エンジンの動力に
対する被駆動装置側の負荷の状態によって変化する。
【0021】負荷状態の変化を、エンジンの動力に対す
る全負荷状態からみた負荷率の変化として把握し、この
負荷率にもとづいてエンジンの運転時間量を補正する補
正係数を設定して、運転時間量を補正したものを積算し
ているため、実際のエンジンオイルの劣化と消耗に合致
した警報を行い得るように作用する。
【0022】
【実施例】以下、図1〜図7により実施例を説明する。
これらの図において、図8における符号と同一符号の部
分は、図8により説明した同一符号の部分と同一の機能
をもつ部分である。 〔第1実施例〕まず、図1〜図3・図5・図6により第
1実施例を説明する。
【0023】図1において、圧力検出器2Aは圧縮部2
に戻し入れる熱操作流体の圧力Paを電気的に検出して
戻入圧力検出信号2aを出力し、圧力検出器2Bは圧縮
部2から送出する熱操作流体の圧力Pbを電気的に検出
して送出圧力検出信号2bを出力し、回転数検出器1A
はエンジン1の現在の回転数Nを電気的に検出してエン
ジン回転数検出信号1aを出力し、これらの各検出器の
各検出信号を他の検出信号と同様に制御部7に与える。
【0024】制御部7は、図2のように、マイクロコン
ピュータによる制御処理部(この発明において、CPU
という)70によって構成してあり、入出力ポート71
から取り込んだ各検出信号・各設定信号などのデータを
作業メモリ73に記憶するとともに、計時回路74、例
えば、時計ICなどによって計時データを得るように
し、これらの各データにもとづいて、処理メモリ72に
記憶した制御処理フローのプログラムと制御上の基準と
する基準データとにより、所要の演算処理を行って得ら
れる各制御信号を入出力ポート71から出力し、また、
各データの内容と動作状態などを表示部75に表示する
ように構成してある。
【0025】CPU70は、エンジン1の定常的な運転
動作を行うための運転制御処理を行うとともに、エンジ
ンオイル11aの交換時期を警報するための警報制御処
理を行うものである。
【0026】警報制御処理は、補正係数α・交換時限量
Htの設定、運転時間量Hh・負荷率β・補正運転時間
量Hr・積算時間量Hwの算定、交換時限時間量Ht・
積算時間量Hwの比較算定、警報表示などを主体にして
構成してある。
【0027】補正係数αと負荷率βとは、次のようにし
て設定する。まず、エンジン1の動力に対する被駆動装
置側の負荷量、つまり、熱操作流体を圧縮部2で加圧し
て循環することにより冷暖房を行う部分の負荷量を予定
される種々の負荷量にした状態におけるエンジンオイル
11aの交換時期までの時間量、つまり、運転限度時間
量Haについて、実測試験または設計計算などによって
求める。
【0028】図1のようなエンジン駆動動力装置100
では、具体的には、最大負荷量の場合は、圧力差Pcが
予定される最大値Pcmにおいてエンジン回転数Nが予
定される最大値Nmにした状態の場合における運転限度
時間量Ha、つまり、最大負荷時の運転限度時間量Ha
mを求めることになり、また、任意の負荷量では、圧力
差Pcの値がPcnにおいてエンジン回転数Nの値がN
nにした状態の場合における運転限度時間量Hanを求
めることになる。
【0029】また、負荷率βは、最大負荷量Emに対す
る任意の負荷量Enになるので、 β=En÷Em =(Pcn×Nn)÷(Pcm×Nm) になる。ここでは、説明を簡単にするために、最小負荷
量の場合におけるPcnをPck、NnをNk、Han
をHakとし、これらの各値が、例えば、 Pcm …… 15kgf/cm2 Nm …… 2000rpm Ham …… 2000h Pck …… 5kgf/cm2 Nk …… 1500rpm Hak …… 8000h β=(Pck×Nk)÷(Pcm×Nm) =(5×1500)÷(15×2000) =0.25 =25% であり、最大負荷量と最小負荷量との間における運転限
度時間量Haの変化が直線的であったとすれば、負荷率
βからみた運転限度時間量Haの補正量を補正係数αと
して表すと、図5のようになるわけである。この補正係
数αは、負荷率βが小さい場合には、エンジンオイルの
交換時期、つまり、運転限度時限Haを延長するように
補正するためのものである。
【0030】CPU70の処理メモリ72には、上記の
ようにして求めた各負荷率βに対応する各補正係数α
を、対応テーブルまたは演算式にして予め記憶しておく
とともに、上記の最大負荷時の運転限度時間量Hamを
交換時限量Htとして予め記憶しておくほか、上記の最
大負荷量Emを負荷率βを算定するための基準値として
予め記憶しておくようにする。
【0031】補正運転時間量Hrの算定は、例えば、回
転数検出信号1aによる回転の有無にもとづいて運転の
有無を判別して、その都度の運転時間量を時計回路74
で計時した運転時間量Hhと、その運転時間内における
負荷率βに対応する補正係数αとの積、つまり、 Hr=Hh×α によって求める。
【0032】積算時間量Hwの算定は、その都度の補正
運転時間量Hrを順次に積算して求めてゆき、この積算
時間量Hwを予め設定しておいた交換時限量Ht、つま
り、処理メモリ72に記憶してある交換時限量Htと比
較する算定を行い、 Hw≧Ht になっているときは、警報信号を表示部75に与えて警
報表示を行うように制御処理するしたものであり、処理
メモリ72に記憶した図6のような処理フローによって
制御処理する。
【0033】また、運転時間量Hhに対する負荷率βの
変化状況は、例えば、図3のようにT1〜T17の各時
点毎に段階的に変化する場合もあるが、一般的には、細
かい変化を行うことが多いので、算定を簡便にするため
に、短い単位時間量、例えば、1分毎に算定して得られ
る負荷率βが、積算時間量Hwに大きな影響を与えない
程度の変化幅以内(以下、所定変化幅以内という)、例
えば、10%以内の変化幅にある区間を、都度の運転時
間量Hhの区間とし、その区間内での各負荷率βの平均
値を算定上の負荷率βとして算定するようにしている。
【0034】以下、図7の処理フローについて説明す
る。図7の処理フローは、エンジン1の定常的な運転動
作の制御処理を行うメイン制御処理ルーチンに付属する
サブルーチンとして構成したものであり、上記の短い単
位時間量、例えば、1分毎にメイン処理ルーチンから移
行して処理を行うようになっている。
【0035】また、開始条件として、エンジンオイル1
1aを交換した直後に、設定操作部6の所要のキーを操
作して各時間量のデータをリセットしてあり、図3のよ
うな運転状態を行うものとする。
【0036】〔処理フローの説明〕 ◆ステップSP1では、圧力検出信号2a・2bと回転
数検出信号1aとの各データを取り込んで、次のステッ
プSP2に移行する。
【0037】◆ステップSP2では、負荷率βを算定し
て作業メモリ73に記憶し、次のステップSP3に移行
する。具体的には、圧力差Pc・エンジン回転数Nの各
データと処理メモリ72から読み出した最大負荷量Em
とにもとづいて負荷率βを算定することになる。
【0038】◆ステップSP3では、算定した負荷率β
のデータを、前回に算定して作業メモリ73に記憶して
ある負荷率βのデータと比較して、負荷率βの変化量が
所定変化幅以内か否かを判別する。所定変化幅以内であ
るときはメイン制御処理ルーチンの所定のステップ箇所
に移行し、そうでないときは次のステップSP4に移行
する。具体的には、図3のT1〜T16……の各時点の
ように、負荷率βの変化があったか否かを判別すること
になる。
【0039】◆ステップSP4では、前回に運転時間量
Hhを取り込んだときに、計時を更新開始して時計回路
74で計時している運転時間量Hh(以下、今回運転時
間量Hh1という)のデータを取り込んむとともに、計
時回路74の計時をリセットして計時を更新開始させた
後に、次のステップSP5に移行する。具体的には、図
3のT1〜T2、T2〜T3、T3〜T4……の各区間
内の各時間量の内の1つを取り込むことになる。
【0040】◆ステップSP5では、今回運転時間量H
h1の間にステップSP2で得られた各負荷率βの平均
値β1を算定するとともに、この平均値β1に対応する
補正係数αのデータを処理メモリ72に記憶したテーブ
ルから読み出して、補正運転時間量Hrを算定した後
に、次のステップSP6に移行する。具体的には、図3
のT1〜T2、T2〜T3、T3〜T4……の区間内に
おける補正運転時間量Hrを算定することになる。
【0041】◆ステップSP6では、前回までに得られ
た各補正運転時間量Hrの積算量、つまり、積算時間量
Hwに今回に得られた補正運転時間量Hrを積算して今
回の積算時間量Hw(以下、今回積算時間量Hw1とい
う)を得た後に、次のステップSP7に移行する。具体
的には、図3のT1〜T17の各時点までの積算時間量
Hwを算定することになる。
【0042】◆ステップSP7では、交換時限量Htを
処理メモリから読み出し、今回積算時限量Hw1と比較
して、今回積算時限量Hw1が交換時限量Htを超えて
いるか否かを判別する。超えているときは次のステップ
SP8に移行し、そうでないときはメイン制御処理ルー
チンの所定のステップに移行する。
【0043】◆ステップSP8では、表示部75にエン
ジンオイル11aを交換する必要がある旨の警報表示を
行なわせ後に、メイン制御処理ルーチンの所定のステッ
プに移行する。
【0044】〔第2実施例〕次に、第1実施例における
図6に代えて図7の制御処理フローを設けた第2実施例
を説明する。図7において図6と同一符号で示す部分
は、図6によって説明した同一符号の箇所と同一機能を
もつ部分である。
【0045】この第2実施例は、第1実施例における図
6の制御処理フローに対して、図7のステップSP2′
が追加してある箇所が異なるものであり、これによっ
て、図3におけるT5〜T6、T9〜T10、T13〜
T14のように、エンジン1が実質的には運転していな
いと見られる時間の区間、つまり、回転検出信号1aに
よってエンジン回転数Nが0の場合には、ステップSP
3以下の処理フローを行わないようにしているものであ
る。したがって、ここでは、ステップSP2′について
のみ説明する。
【0046】◆ステップSP2′では、負荷率βが0
%、または、それに近い値、例えば、0.3%以下の無
視し得る値であるか否かを判別する。0%または無視し
得る値であるときは、メイン制御処理フローの所定のス
テップの箇所に移行し、そうでないときは次のステップ
SP3に移行する。
【0047】〔第1実施例・第2実施例の構成の要約〕
上記の第1実施例・第2実施例の構成を要約すると、例
えば、熱操作流体を圧縮部2によって加圧するとともに
循環することにより冷暖房を行う部分のような被駆動装
置をエンジン1の動力により駆動するとともに、エンジ
ン1の各部を潤滑するエンジンオイル11aの交換時期
を、例えば、表示部75などにより警報し得るようにし
たエンジン駆動動力装置100において、
【0048】予め上記の動力に対する被駆動装置側の負
荷率βにもとづいてエンジン1の運転時間量Hhを補正
するための補正係数αを設定する補正係数設定手段と、
各運転時間量Hhを各負荷率βに対応する各補正係数α
によって補正した各補正運転時間量Hrを積算して積算
時間量Hwを得る補正時間量積算手段と、。
【0049】上記の積算時間量Hwが予め設定した所定
時間量、つまり、交換限度時間量Htを超えたときに上
記の警報を行う警報手段とを設けるようにした第1の構
成を構成していることになるものである。
【0050】〔第3実施例〕次に、第2実施例における
図3に代えて、図4のように、運転時間量Hhを短い単
位時間量t1、例えば、1分毎に区切って補正運転時間
量Hrを算定処理するようにした第3実施例を説明す
る。図4において図3と同一符号で示す部分は、図3に
よって説明した同一符号の箇所と同一機能をもつ部分で
ある。
【0051】この第3実施例では、第2実施例の図7の
制御処理フローにおけるステップSP3・ステップSP
4を除去するとともに、ステップSP5での補正運転時
間量Hrの算定を上記の単位時間量t1と補正係数αと
の掛算値によって求めるように変更してある。
【0052】したがって、ステップSP6では、上記の
単位時間量t1毎に得られた補正運転時間量Hrを積算
して積算時間量Hwを得ていることになるものである。
【0053】〔第3実施例の構成の要約〕上記の第3実
施例の構成を要約すると、上記の第1の構成における補
正時間量積算手段に代えて、
【0054】上記の運転時間量Hhの所定時間量t1毎
に、各所定時間量t1を各前記負荷率βに対応する各前
記補正係数αによって補正した各補正運転時間量Hrを
積算して積算時間量Hwを得る補正時間量積算手段を設
けた第2の構成を構成していることになるものである。
【0055】〔第4実施例〕次に、第3実施例における
単位時間量t1に代えて、計時回路74の時計部分が計
時する時刻上の単位時間量t2(図示せず)、例えば、
1分毎に区切って補正運転時間量Hrを算定処理するよ
うにした第4実施例を説明する。
【0056】この第4実施例では、第1実施例の図6の
制御処理フローにおけるステップSP3・ステップSP
4を除去するとともに、ステップSP5での補正運転時
間量Hrの算定を上記の単位時間量t2と補正係数αと
の掛算値によって求めるように変更してある。
【0057】したがって、ステップSP6では、上記の
単位時間量t2毎に得られた補正運転時間量Hrを積算
して積算時間量Hwを得ていることになるものである。
【0058】〔第4実施例の構成の要約〕上記の第4実
施例の構成を要約すると、上記の第1の構成における補
正時間量積算手段に代えて、
【0059】時刻上の所定時間量t2毎に、各所定時間
量t2を各前記負荷率βに対応する各前記補正係数αに
よって補正した各補正運転時間量Hrを積算して積算時
間量Hwを得る補正時間量積算手段を設けた第3の構成
を構成していることになるものである。
【0060】なお、第1実施例・第4実施例では、負荷
率β=0%の区間、つまり、図3のT5〜T6、T8〜
T9、T13〜T14に相当する区間に対しても補正運
転時間量Hrと積算時間量Hwの算定を行うが、第2実
施例・第3実施例では、これらの区間に対しては補正運
転時間量Hrと積算時間量Hwの算定を行わないことに
なるものである。
【0061】〔変形実施例〕この発明は次のように変形
して実施することを含むものである。
【0062】(1)エンジン回転数Nの検出をイグニッ
ションパルス数によって検出するように構成する。
【0063】(2)図6・図7の制御処理フローの冒頭
部分、つまり、ステップSP1の前に、既に「交換警
報」を表示しているか否かを判別するステップを追加
し、既に「交換警報」を表示しているときは、メイン制
御処理フローの所定のステップ箇所に移行し、そうでな
いときはステップSP1に移行するように構成する。
【0064】(3)図6・図7の制御処理フローのステ
ップSP8における処理を、既に「交換警報」を表示し
ており、今回までにステップSP8に移行した回数が所
定回数、例えば、10回以上になっているときは、「緊
急交換警報」を表示するように構成する。さらに、必要
があれば、メイン制御処理フローの緊急停止を行うステ
ップ箇所に移行するように構成する。
【0065】(4)表示部75に警音機能部分、例え
ば、ブザーを設け、「警報表示」とともに、警音警報を
行うように構成する。
【0066】(5)図1の構成において、負荷率βを得
る個所を他の適当な箇所から得るように変更して構成す
る。
【0067】(6)エンジン1の動力によって駆動する
被駆動装置を、冷暖房用ヒートポンプ装置以外の装置に
して構成するとともに、当該装置において適用し得る箇
所の負荷率βから補正係数αを設定するように構成す
る。例えば、エンジン駆動車両装置などして構成し、負
荷量をエンジン軸と車両軸とを結ぶ中間軸の捩れ量と回
転数との積により算定して負荷率βを求めることにより
補正計数αを設定するように構成する。
【0068】
【発明の効果】この発明によれば、負荷状態の変化に対
応する負荷率にもとづいてエンジンの運転時間量を補正
する補正係数を設定して運転時間量を補正するととも
に、補正した運転時間量を積算した積算時間量をエンジ
ンオイルの交換時限量と比較して、エンジンオイルの交
換警報を行うようにしているため、エンジンおよびエン
ジンに付随する箇所の各摩擦部分の摩擦量に比例した時
限量によって警報し得るので、実際のエンジンオイルの
劣化と消耗とに合致する適切な警報を行い得るようにし
た装置を提供し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】 図面中、図1〜図7はこの発明の実施例の構成を、ま
た、図7は従来技術の構成を示し、各図の内容は次のと
おりである。
【図1】全体のブロック構成図
【図2】要部のブロック構成図
【図3】運転動作の変化状態線図
【図4】運転動作の変化状態線図
【図5】要部動作の換算線図
【図6】要部動作の処理フロー図
【図7】要部動作の処理フロー図
【図8】全体のブロック構成図
【符号の説明】
1 エンジン 1A 回転数検出器 1a エンジン回転数検出信号 2 圧縮部 2A 圧力検出器 2B 圧力検出器 2a 戻入圧力検出信号 2b 送出圧力検出信号 3 熱操作部 4 管路切換部 5 熱交換器 6 設定操作部 7 制御部 10 熱源機 11 エンジンオイル貯留部分 11a エンジンオイル 21 オイル分離器 22 アキュムレータ 70 CPU 71 入出力ポート 72 処理メモリ 73 作業メモリ 74 時計回路 75 表示部 80 室内機 81 熱交換器 82 制御部 83 設定操作部 100 エンジン駆動動力装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動装置をエンジンの動力により駆動
    するとともに、前記エンジンの各部を潤滑するエンジン
    オイルの交換時期を警報し得るようにしたエンジン駆動
    動力装置であって、 予め前記動力に対する前記被駆動装置側の負荷率にもと
    づいて前記エンジンの運転時間量を補正するための補正
    係数を設定する補正係数設定手段と、 各前記運転時間量を各前記負荷率に対応する各前記補正
    係数によって補正した各補正運転時間量を積算して積算
    時間量を得る補正時間量積算手段と、 前記積算時間量が予め設定した所定時間量を超えたとき
    に前記警報を行う警報手段とを具備することを特徴とす
    るエンジン駆動動力装置。
  2. 【請求項2】 被駆動装置をエンジンの動力により駆動
    するとともに、前記エンジンの各部を潤滑するエンジン
    オイルの交換時期を警報し得るようにしたエンジン駆動
    動力装置であって、 予め前記動力に対する前記被駆動装置側の負荷率にもと
    づいて前記エンジンの運転時間量を補正するための補正
    係数を設定する補正係数設定手段と、 前記運転時間量の所定時間量毎に、各前記所定時間量を
    各前記負荷率に対応する各前記補正係数によって補正し
    た各補正運転時間量を積算して積算時間量を得る補正時
    間量積算手段と、 前記積算時間量が予め設定した所定時間量を超えたとき
    に前記警報を行う警報手段とを具備することを特徴とす
    るエンジン駆動動力装置。
  3. 【請求項3】 被駆動装置をエンジンの動力により駆動
    するとともに、前記エンジンの各部を潤滑するエンジン
    オイルの交換時期を警報し得るようにしたエンジン駆動
    動力装置であって、 予め前記動力に対する前記被駆動装置側の負荷率にもと
    づいて前記エンジンの運転時間量を補正するための補正
    係数を設定する補正係数設定手段と、 時刻上の所定時間量毎に、各前記所定時間量を各前記負
    荷率に対応する各前記補正係数によって補正した各補正
    運転時間量を積算して積算時間量を得る補正時間量積算
    手段と、 前記積算時間量が予め設定した所定時間量を超えたとき
    に前記警報を行う警報手段とを具備することを特徴とす
    るエンジン駆動動力装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005016953A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Nachi Fujikoshi Corp 潤滑剤の劣化監視方法および装置
JP2008223632A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Osaka Gas Co Ltd エンジンオイル状態監視装置
JP2009228573A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Yanmar Co Ltd エンジンシステム監視装置
JP2016084105A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 Kyb株式会社 ミキサ車

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