JP6162927B2 - 食品包装体の製造方法 - Google Patents
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そのため、加熱調理済み食品を包装した製品(食品包装体)を製造する工場では、小売店等からの注文があってから生産を開始、又は見込みで生産する必要があり、計画的な生産ができず、注文数が多量であった、又は変動してしまった場合には生産が逼迫してしまうという問題が有る。また、加熱調理済み食品の製造工場から十分な品質保持期間を残して配送できる範囲は限られるため、狭い地域ごとに比較的小規模な工場を配置し、各地域ごとにその限られた地域の生産要求に対応しているのが実状である。さらに、小売店等では、売れ残った商品を廃棄処分としたり、値引きした処分価格で販売したりすることもあり、長期保管可能な冷凍食品やレトルト食品に比べ無駄が多いという問題が有る。
この製造方法において、惣菜は、加熱調理(ステップS11)により殺菌されていると言える。しかし、その後の冷却工程(ステップS12)、盛付け工程(ステップS13)、および、盛付け工程から包装工程(ステップS14)に至るまでの間は、いずれも大気に曝されているため、所定のレベルの衛生管理がなされていても、惣菜の表面が大気中の浮遊菌によって汚染される可能性がある。また、盛付工程は人手で行われており、人や手袋等によって汚染される可能性がある。従来の加熱調理済み惣菜の品質保持期間が短いのは、これらの原因によるものと言える。
(1)前記液状物充填工程完了後、食品の温度が85℃〜90℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を500mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程。
(2)前記液状物充填工程完了後、食品の温度が80〜85℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を400mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程。
(3)前記液状物充填工程完了後、食品の温度が70〜80℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を300mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程。
(4)前記液状物充填工程完了後、食品の温度が55〜70℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を200mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程。
(5)前記液状物充填工程完了後、食品の温度が35〜55℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を100mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程。
(6)前記容器は、広口且つ深底形状であり、前記包装工程において、前記深底容器のフランジに前記フィルムを熱溶着する。
また、前記チャンバは、上部ハウジングと下部ハウジングとが接合することで形成され、前記包装工程は、前記チャンバ内において、前記上部ハウジングと前記下部ハウジングの間に貼られた前記フィルムが前記下部ハウジングの表面に配置された前記広口容器の開口部を覆った状態でガス交換を行った後、前記フィルムを前記広口容器の前記フランジに熱溶着することが好ましい。
包装される食品としては、固形具材と液状物からなり、食べられる状態にまで加熱調理された加熱調理済みの食品であれば各種の食品を対象とすることができる。固形具材としては、野菜、肉または魚等の、煮物、焼き物、蒸し物、揚げ物または炒め物や、汁物、米飯、麺類などが例示され、液状物としては、ソース、タレなどが例示される。中でも、固形具材の上に適当量の液状物が掛けられている食品が本発明に適しており、本発明の効果が特に高い。
容器8の形状は、盛り付けられる内容物(惣菜)の種類に応じたものが選択されるが、包装時に、包装内のガス交換がしやすい広口のものを用いることが好ましい。また、本発明が対象とする食品は固形具材と液状物からなるため、包装性及び外観の点から、底の深い容器を用いることが好ましい。また、容器8の底部に仕切りを設け、主菜や複数の副菜をそれぞれ収容する形状であってもよい。
容器8は、ネットコンベヤに載せられてスチームオーブン2へ搬送される。
スチームオーブン2によって殺菌処理された容器8は、速やかにクリーンブース4に収容され、液体充填機5によって高温の液状物が充填され、短時間で包装機6へ送られ包装されるので、食品の表面が大気に触れて大気中の浮遊菌により汚染される可能性を大幅に抑えることができる。なお、クリーンブース4を使用する代わりに、包装機6へ送られる前に容器8内の食品に蒸気を照射することで同様の効果を得ることもできる。
図3に、本願の実施の形態に用いられる包装機6を示す。包装機6は、上部ハウジング12と、下部ハウジング13と、ベルトコンベア15と、図示されていない、フィルム17を上部ハウジング12と下部ハウジング13との接合面に配置し搬送するフィルム搬送部と、ガス充填部と、各部材の制御及びチャンバ内の圧力及びガスの制御を行う制御部とから構成される。
上部ハウジング12には、容器8とフィルム9を熱溶着させるためのヒートシール部材とフィルム17を切り取るカッターが備え付けられている。下部ハウジング13は、上部ハウジング12に向かって上昇及び下降するものであり、上下のハウジングが接合することによりチャンバが形成される。また、下部ハウジング13は、チャンバが形成される際、容器8を収納する部材も有する。ガス充填部は、不活性ガスをチャンバへ導入するガスを充填している部材である。
制御部は、各部材の制御を行うとともに、チャンバ内の圧力の制御及び不活性ガスの導入条件の制御を行う。
この制御方法およびそれによる食品の包装方法は、本発明の特徴とするところであり、これについては、後に詳述する。
包装機6で密閉包装されて得られた製品(食品包装体)7は、冷却後、適宜梱包されて出荷される。
次に調理後の固形具材は、充填(盛付け)が容易となる程度の温度まで冷却される(ステップS2)。冷却後の固形具材は、衛生管理下、人手によって、または充填装置によって、容器8に充填(盛付け)される(ステップS3)。
この加熱殺菌処理工程(ステップS4)は、ステップS2の冷却工程およびステップS3の具材充填工程において、固形具材が空気中の浮遊粉塵または浮遊菌がその表面に付着することによって二次汚染された場合でも、その浮遊菌を殺菌して、固形具材の表面についた細菌の菌数を所定数以下に抑えるための処理である。
充填される液状物の温度は、食品の表面部分に付着した細菌等を殺菌することができる温度であれば特に限定されないが、60〜100℃であることが好ましく、また、固形具材の冷却により二次汚染が発生することを防ぐためにも、固形具材より高温であることが好ましい。また、特に、強い殺菌作用を持つ80℃以上が好ましい。
ガス置換包装(MAP:Modified Atmosphere Packaging)工程(ステップS6)は、包装前に食品の表面につく細菌数を最小限に抑えて品質保持期間を長くするとともに、食品の風味や色彩等も長く維持することができるようにするための処理である。
このとき、容器8内の食品の温度は35〜90℃に維持される。このような範囲の温度を維持することにより、食品の表面部分に付着した細菌等を殺菌することができる。なお、このような温度範囲の中でも強い殺菌作用を有する80℃以上に食品の温度が維持されていることが好ましい。80℃以上であれば、食品の表面に付着する細菌数を最小限に抑えた食品を包装することができる。
チャンバ14が形成されると、まず、チャンバ14内を食品の温度における水の飽和蒸気圧より低い、食品の温度に応じて定まる所定の圧力以上600mbar以下になるように減圧し、その後、800〜1200mbarになるまでガス充填部から不活性ガスを導入する。
なお、不活性ガスは、除菌のためのフィルターを介してチャンバ14へ導入される。
また、高温の食品を包装するため、冷却により食品の表面が空気中の浮遊菌に汚染されることもないので二次殺菌も不要となる。さらに、容器に食品を美しく盛り付けた状態のままで、売り場に商品(製品)を並べることができる。また、突沸により、液状物や固形具材の油脂分がフィルムに付着することで生じる未シール製品の製造を防止することもできる。また、食品が形状破壊されることもないため風味、食感も損なわれることがない。
ブロッコリーやいんげんといった緑色野菜が有する色彩(緑色)は、新鮮さを示す指標となるものであり、消費者が商品を購入する際、購入の有無を決める重要な判断材料の一つとなるものであるが、従来、このような色彩は製造後1〜2日しか維持することができなかった。しかし、今回、容器内を99.5%以上という高い置換率のガス交換が可能になったことにより、加熱調理後、1週間以上経過しても、出来たてとほぼ遜色のない緑色を維持することができるようになった。
このようにして得られた製品は、適宜梱包されて出荷される。
また、このように、食品の品質保持期間が延長されることにより、十分な品質保持期間を残してより広域に配送でき、生産工場の集約化による生産性の効率が可能となり、さらには廃棄ロスの低減が可能となる。
所定のサンプルについて、温度及びチャンバ内の減圧時の圧力を所定の条件にしたときの容器内のガス置換率及び外観を調べる試験を行った。
(実験条件)まず、タピオカ澱粉(松谷化学工業)55gと食紅1gを水に加熱溶解させた後、所定の温度で容器8(215×125×32mm)に40g充填したサンプルを作成した。サンプルは、図3に示すようなガス置換包装機( QX-775, Ishida Europe )のチャンバ17内に収納し、フィルムを容器8に被せ、チャンバ17内を所定の圧力まで減圧した後、1000mbarまでガスを導入して容器内のガス置換を行い、密封包装された。
(評価方法)サンプルを密封したもの(包装体)7の外観の評価は、サンプルを密封した後、フィルム内面に澱粉溶液がどの程度付着しているかを目視で評価した。すなわち、フィルムに澱粉溶液が全く付着せず外観に全く影響がないものを◎、突沸が起こりフィルムにわずかに澱粉溶液が付着しているものの外観にほとんど影響がないものを○、突沸が起こりフィルムに多く澱粉溶液が付着し外観が非常に悪いものを×とした。
ガス置換率の評価は、包装容器内のガスが、99.5%以上置換されているものを◎、95%以上置換されているものを○で表した。
表1にこの実験から得られた結果を示す。また、図6は、水の飽和蒸気圧曲線を示すグラフである。
また、ガス置換率に関しては、表1に示されるように、いずれのサンプルであっても、チャンバ内の圧力を600mbar以下に減圧した後にガス置換行えば、包装容器内を95%以上ガス置換することができ、さらに、500mbar以下に減圧した後にガス置換を行えば、99.5%以上という高い置換率でガス置換できることが確認された。
本発明の食品包装体の製造方法を適用し、加熱殺菌処理後の食品を包装した食品包装体を製造し、経時実験を行った。
3穴トレイ(171×127×32mm)の容器8に加熱調理した鶏のから揚げ4個、ブロッコリー2個及び人参のグラッセ1個を充填した。容器8ヘ充填された固形具材は、スチームコンベクションオーブン1内で中心品温が80℃以上になるように加熱殺菌処理を行った。
次に、固形具材を盛り付けられた容器8は、その具材が高温のうちに、液体充填機5に送られ、80℃以上の高温のソースを鶏の唐揚げ上に充填した後、包装機6のベルトコンベア11上に移載された。
包装機6において、容器8は、盛り付けられた食品の中心品温が80℃を維持している間にチャンバ14内に収容され、フィルム17が被せられる。次いで、チャンバ内が300marまで減圧された後、窒素ガス100%が1000mbarまで導入され、容器内がガス置換された後、フィルム17と容器8が熱溶着され、密封包装され、冷却室で冷却後、製品(食品包装体)7とされた。
上記のように製造した食品包装体7は、10℃下で、7日間、14日間保管し、微生物検査及び品質評価を行った。
(1)微生物検査
7日間または14日間保管された食品包装体7の食品についてそれぞれ一般生菌数を測定した。本検査においては、「弁当及びそうざいの衛生規範について」に記載された加熱処理済製品の規格から一般生菌数105cfu/g未満のものについて基準を満たしていると判断した。
(2)品質評価
所定の日数保管された食品包装体の食品の色彩について目視で評価するとともに、微生物検査において基準を満たした食品包装体の食品についてのみ、味の劣化を複数のパネラーにより評価した。
鶏のから揚げ4個、ブロッコリー2個及び人参のグラッセ1個を加熱殺菌処理することなく、容器8に充填した後、20℃のソースを鶏のから揚げに充填した。食品が盛り付けられた容器8は、食品の温度が20℃に維持されたまま、包装機6のチャンバ7内に収納し、実施例1と同様の条件で包装して食品包装体を製造した。
上記実施例1と同様に、鶏のから揚げ4個、ブロッコリー2個及び人参のグラッセ1個を容器8に充填し、加熱殺菌処理を行い、その後、80℃以上のソースを鶏のから揚げに充填した容器8を、食品の温度を80℃に維持したまま、包装機6のチャンバ内に収容し、ガス置換包装を行わず、フィルム17を被せ、密封包装した食品包装体7を製造し、上記の実施例1と同様の微生物検査及び品質評価を行った。
本発明の加熱殺菌処理を実施しない場合(比較例1)は、製造後14日間経過した後でも、緑色野菜の色彩は維持することができたが、実施例に対して、製造後における生菌数が7日後、14日後と大幅に増加していた。
本発明のガス置換方法を実施しない場合(比較例2)は、実施例1と同様に、製造後の生菌数レベルを維持することができたが、緑色野菜の色彩は退色し、味は劣化した。
2 スチームオーブン
4 クリーンブース
5 液体充填機
6 包装機
7 包装容器(食品包装体)
8 容器(本体)
9、17 フィルム
11、15 ベルトコンベヤ
12 上部ハウジング
13 下部ハウジング
14 チャンバ
16 所定位置
Claims (7)
- 10℃以下で流通される、固形具材及び液状物からなる食品を容器に盛り付け包装した食品包装体の製造方法であって、
前記容器に加熱済みの前記固形具材を盛り付ける固形具材盛付工程と、
前記容器に盛り付けられた前記固形具材をスチーム加熱する固形具材加熱工程と、
スチーム加熱された前記固形具材上に、高温の前記液状物を充填する液状物充填工程と、
前記液状物充填工程完了後、食品の温度が85℃〜90℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を500mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率のガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程と、を有し、
前記容器は、広口且つ深底形状であり、前記包装工程において、前記容器のフランジに前記フィルムを熱溶着することを特徴とする食品包装体の製造方法。 - 10℃以下で流通される、固形具材及び液状物からなる食品を容器に盛り付け包装した食品包装体の製造方法であって、
前記容器に加熱済みの前記固形具材を盛り付ける固形具材盛付工程と、
前記容器に盛り付けられた前記固形具材をスチーム加熱する固形具材加熱工程と、
スチーム加熱された前記固形具材上に、高温の前記液状物を充填する液状物充填工程と、
前記液状物充填工程完了後、食品の温度が80〜85℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を400mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程と、を有し、
前記容器は、広口且つ深底形状であり、前記包装工程において、前記容器のフランジに前記フィルムを熱溶着することを特徴とする食品包装体の製造方法。 - 10℃以下で流通される、固形具材及び液状物からなる食品を容器に盛り付け包装した食品包装体の製造方法であって、
前記容器に加熱済みの前記固形具材を盛り付ける固形具材盛付工程と、
前記容器に盛り付けられた前記固形具材をスチーム加熱する固形具材加熱工程と、
スチーム加熱された前記固形具材上に、高温の前記液状物を充填する液状物充填工程と、
前記液状物充填工程完了後、食品の温度が70〜80℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を300mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程と、を有し、
前記容器は、広口且つ深底形状であり、前記包装工程において、前記深底容器のフランジに前記フィルムを熱溶着することを特徴とする食品包装体の製造方法。 - 10℃以下で流通される、固形具材及び液状物からなる食品を容器に盛り付け包装した食品包装体の製造方法であって、
前記容器に加熱済みの前記固形具材を盛り付ける固形具材盛付工程と、
前記容器に盛り付けられた前記固形具材をスチーム加熱する固形具材加熱工程と、
スチーム加熱された前記固形具材上に、高温の前記液状物を充填する液状物充填工程と、
前記液状物充填工程完了後、食品の温度が55〜70℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を200mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程と、を有し、
前記容器は、広口且つ深底形状であり、前記包装工程において、前記深底容器のフランジに前記フィルムを熱溶着することを特徴とする食品包装体の製造方法。 - 10℃以下で流通される、固形具材及び液状物からなる食品を容器に盛り付け包装した食品包装体の製造方法であって、
前記容器に加熱済みの前記固形具材を盛り付ける固形具材盛付工程と、
前記容器に盛り付けられた前記固形具材をスチーム加熱する固形具材加熱工程と、
スチーム加熱された前記固形具材上に、高温の前記液状物を充填する液状物充填工程と、
前記液状物充填工程完了後、食品の温度が35〜55℃である前記加熱済み食品が盛り付けられた前記容器にフィルムを被せてチャンバ内に収納し、前記チャンバ内を100mbar以上600mbar以下に減圧し、不活性ガスを800〜1200mbarまで導入して前記容器内を95%以上のガス置換率でガス交換を行った後、前記容器と前記フィルムを熱溶着して前記加熱済み食品を包装する包装工程と、を有し、
前記容器は、広口且つ深底形状であり、前記包装工程において、前記深底容器のフランジに前記フィルムを熱溶着することを特徴とする食品包装体の製造方法。 - 前記不活性ガスは、窒素ガス、または、窒素及び二酸化炭素からなる混合ガスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食品包装体の製造方法。
- 前記チャンバは、上部ハウジングと下部ハウジングとが接合することで形成され、
前記包装工程は、前記チャンバ内において、前記上部ハウジングと前記下部ハウジングの間に貼られた前記フィルムが前記下部ハウジングの表面に配置された前記容器の開口部を覆った状態でガス交換を行った後、前記フィルムを前記容器の前記フランジに熱溶着することを特徴とする請求項1〜6に記載の食品包装体の製造方法。
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