JPH05319413A - 食品の密封包装方法及び装置 - Google Patents

食品の密封包装方法及び装置

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JPH05319413A
JPH05319413A JP12224892A JP12224892A JPH05319413A JP H05319413 A JPH05319413 A JP H05319413A JP 12224892 A JP12224892 A JP 12224892A JP 12224892 A JP12224892 A JP 12224892A JP H05319413 A JPH05319413 A JP H05319413A
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JP
Japan
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vacuum
vacuum container
bag
food
inert gas
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Pending
Application number
JP12224892A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Morita
稔 森田
Koji Seki
宏次 関
Yoshinari Nishino
嘉也 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP12224892A priority Critical patent/JPH05319413A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封後の袋内の酸素量を低減し、これによっ
て食品の保存性を向上させることができる食品の密封包
装方法及び装置を提供する。 【構成】 食品を収納した袋を収納する真空容器2と、
該真空容器2内を真空排気する真空ポンプ11と、該真
空容器2内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給源で
あるガスボンベ13と、前記真空容器2内に設けられた
袋の開口部の密封手段と、前記真空容器2内の真空排気
と不活性ガスの供給とを切り換える切換手段とである弁
61,62を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品の密封包装方法及
び装置に関し、詳しくは、一般家庭において食品を保存
するのに好適な食品の密封包装方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品を保存する際の保存性を
向上させる手段として、真空包装が知られている。一般
家庭でこの真空包装を行うときには、包装体として、ガ
スバリア性を有する合成樹脂、例えばポリエチレン製の
袋内に食品等の被包装物を収納し、袋内の空気を排出し
た後に、袋の開口部を密封シールすることにより行われ
る。
【0003】このような真空包装を手軽に、かつ確実に
行える装置として、例えば、特開平4−31217号公
報に示されるように、密閉可能な容器内に、上記食品等
を収納した袋を入れて容器自体を真空引きし、続けて袋
の開口部をヒートシールするものが知られている。
【0004】上記真空包装装置では、食品を収納した袋
を真空容器内にセットして運転を開始するだけで容易に
食品を真空包装することができるが、このような一般家
庭用の真空包装装置において、容器内を真空排気する真
空ポンプとしては、通常、構造が簡単なダイアフラム式
のものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ダイアフラム式の
真空ポンプは、工業的に用いられている油回転式に比べ
て保守が容易で手軽に用いることができる利点を有して
いるが、その到達真空度は油回転式に比べて低く、袋を
密封した際に少量の空気が残り、その中の酸素の影響で
食品が変質したり、ビタミンC等の栄養素や色,香りを
損なうことがあった。
【0006】また、食品を包装する際に脱酸素剤を共に
封入して食品の保存性を向上させることも行われている
が、食品の種類によって適切な脱酸素剤を選定する必要
があり、さらに液状の食品には適用できない不都合があ
った。
【0007】そこで本発明は、食品の保存性は、残存酸
素量が大きく作用することから、密封後の袋内の酸素量
を低減し、これによって食品の保存性を向上させること
ができる食品の密封包装方法及び装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の食品の密封包装方法は、食品を収納した
袋を真空容器内に収納し、該真空容器内を真空排気する
工程と、該真空容器内に不活性ガスを導入する工程と
を、少なくとも1回以上行った後、前記袋の開口部を密
封することを特徴としている。
【0009】また、本発明の食品の密封包装装置は、食
品を収納した袋を収納する真空容器と、該真空容器内を
真空排気する真空ポンプと、該真空容器内に不活性ガス
を供給する不活性ガス供給源と、前記真空容器内に設け
られた袋の開口部の密封手段と、前記真空容器内の真空
排気と不活性ガスの供給とを切り換える切換手段とを備
えたことを特徴としている。
【0010】
【作 用】上記構成によれば、真空容器内を真空引きし
た後、該容器内に不活性ガス、例えば窒素ガスやアルゴ
ンガス,二酸化炭素等を導入して容器内ガスを置換する
ことにより、真空容器内の酸素濃度を低くすることがで
き、さらにこれを複数回繰り返すことにより、到達真空
度の低い真空ポンプを用いた場合でも、真空容器内の残
存酸素量を大幅に低減でき、食品の保存性を向上させる
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す一実施例に基づ
いて、さらに詳細に説明する。
【0012】まず、図1において、密封包装装置は、基
台1と、該基台1上に設けられた真空容器2とにより構
成されており、基台1内には、真空ポンプ11や電気回
路等からなる制御部12と、不活性ガス供給源であるガ
スボンベ13と、該ボンベ内の残圧を表示する圧力指示
計14と、各種配管及び弁が収納され、その前面には、
図示しない操作用のスイッチ等を有する操作パネルが設
けられている。
【0013】また、上記真空容器2には、その前面に扉
21が設けられるとともに、その内部には、真空包装す
る被包装物、例えば食品を入れた包装体である袋3の開
口部を保持する袋保持手段であるピン4や、該袋3の開
口部をヒートシールするための密封手段であるシールユ
ニット5等が設けられている。
【0014】前記真空容器2と真空ポンプ11及びガス
ボンベ13とは、図2に示す系統により接続されてい
る。即ち、真空容器2と真空ポンプ11とは排気弁61
を介して接続され、真空容器2とガスボンベ13とはガ
ス導入弁62,絞り弁63,減圧弁64を介して接続さ
れ、さらに真空包装終了後の真空容器2内に大気を導入
するための大気導入弁65が設けられている。
【0015】上記排気弁61とガス導入弁62は、真空
容器2内の真空排気と不活性ガスの供給とを切り換える
切換手段であり、また大気導入弁65は、真空容器2内
に大気を導入する手段であって、それぞれ制御部12か
らの電気的な信号で自動開閉させることができる電磁弁
が用いられている。
【0016】次に、このように構成した密封包装装置を
用いた食品の密封包装方法を、その手順に従って説明す
る。なお、シールユニット5は、前記公報に記載された
真空包装装置と同様に構成することができるので、その
作動の詳細な説明は省略する。
【0017】まず、真空容器2の扉21を開いて、食品
を収納した袋3を真空容器2内にセットし、扉21を閉
じる。このとき、前記大気導入弁65は開、排気弁61
及びガス導入弁62は閉状態になっている。また、袋3
は僅かに弛緩した状態で前記ピン4に保持され、その開
口部が僅かに開いた状態になっている。
【0018】操作パネルのスタートスイッチを入れる
と、真空ポンプ11が作動して排気弁61が開くととも
に、大気導入弁65が閉じて真空容器2内の真空排気が
行われる。
【0019】真空排気が所定時間行われると、排気弁6
1が閉じて真空ポンプ11が停止するとともに、ガス導
入弁62が開いてボンベ13内の不活性ガス、例えば窒
素ガスが真空容器2内に導入される。この不活性ガスの
導入は、あらかじめ設定されている時間行われるが、実
際のガスの導入は減圧弁64の設定圧力で終了し、真空
容器2内を大気圧よりも僅かに高い圧力に保持する。
【0020】所定時間経過後、ガス導入弁62が閉じ、
真空ポンプ11が作動するとともに排気弁61が開いて
2回目の真空排気が開始される。続いて、設定されてい
る回数だけ、この真空排気と前記不活性ガスの導入とが
繰り返され、さらに最後の真空排気が行われた後、袋3
の開口部のヒートシールが行われる。
【0021】上記袋3のヒートシールは、シールユニッ
ト5のシールバー51,52を密着させて袋3の開口部
を挟着した後、シールバーに内蔵したシールヒーターに
通電することにより行うことができる。
【0022】上記のように真空排気と不活性ガスの導入
を繰り返した場合の真空容器2内の残存酸素量は、次式
によって求めることができる。
【0023】1回目の残存酸素濃度 O1 =O0 ×Pf/760 但し、O1 :1回目の残存酸素濃度[%] O0 :空気中の酸素濃度(20.96%) Pf:真空ポンプの到達真空度[mmHg] 2回目の残存酸素濃度 O2 =O1 ×Pf/760 但し、O2 :2回目の残存酸素濃度[%] n回目の残存酸素濃度 On =On-1 ×Pf/760 但し、On :n回目の残存酸素濃度[%] On-1 :n−1回目の残存酸素濃度[%]
【0024】例えば、到達真空度400mmHgのダイ
アフラム式真空ポンプを用い、減圧弁64の設定圧力を
0.1kg/cm2 Gとして2リットルの真空容器の真
空排気と窒素ガスの導入を繰り返した場合の容器内の残
存酸素濃度は、 1回目:11% 2回目:5.8% 3回目:3.1% 4回目:1.6% となり、真空排気と窒素ガス導入とを3回繰り返し、最
後に真空排気することにより、真空容器2内、即ち袋3
内の残存酸素量を1.6%まで低下させた状態で真空密
封することができる。真空包装後は、前記大気導入弁6
5を開いて真空容器2内を大気圧状態に戻してから真空
包装した袋を取り出す。
【0025】なお、上記1.6%の残存酸素量を1回の
真空排気だけで達成するには、真空到達度60mmHg
以下の高性能の真空ポンプを使用する必要があり、真空
ポンプ自体の価格が高価になるだけでなく、構造も複雑
であるため保守も面倒で、一般家庭向きではない。
【0026】また、前述のように、真空排気とガス導入
との繰り返し回数によって残存酸素量を調節できるの
で、食品の種類、例えば肉類,野菜類,加工食品等によ
って残存酸素量を適当に設定することができる。
【0027】さらに、最後の真空排気後に再度不活性ガ
スを導入してから袋3のシールを行うようにすることに
より、袋3内を大気圧(常圧)状態で密封することがで
き、例えば、野菜や豆腐のように真空包装を行うと大気
圧荷重で潰れたり、変形してしまう食品、あるいは液汁
が滲み出すような食品でも、保存性良く密封包装するこ
とができる。
【0028】なお、上記真空排気と不活性ガス導入との
繰り返し回数、即ち残存酸素濃度の設定や、最後の真空
排気後に再度不活性ガスを導入するか否かの設定は、簡
単な制御器で設定することが可能であり、操作パネルに
設けた設定用スイッチの操作だけで自動運転を行うこと
ができる。
【0029】また、真空排気時間は、容器の容積と真空
ポンプの排気能力とによって設定しても良く、真空容器
に圧力検出器等を設けて停止させるようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の密封包装
方法及び装置によれば、安価なダイアフラム式真空ポン
プを用いた場合でも、十分残存酸素濃度が低い状態で真
空包装することができ、さらに、不活性ガスを充填した
常圧包装も行えるので、食品の種類に応じた最適な状態
で長期保存に適した密封包装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す密封包装装置の縦断
面図である。
【図2】 真空排気及び不活性ガス導入系統の回路図で
ある。
【符号の説明】 1…基台 11…真空ポンプ 12…制御部
13…ガスボンベ 14…圧力指示計 2…真空容器 21…扉 3…袋 4…ピン 5…シールユニット 61…排気弁 62…ガス導入弁 63…絞り
弁 64…減圧弁 65…大気導入弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収納した袋を真空容器内に収納
    し、該真空容器内を真空排気する工程と、該真空容器内
    に不活性ガスを導入する工程とを、少なくとも1回以上
    行った後、前記袋の開口部を密封することを特徴とする
    食品の密封包装方法。
  2. 【請求項2】 食品を収納した袋を収納する真空容器
    と、該真空容器内を真空排気する真空ポンプと、該真空
    容器内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給源と、前
    記真空容器内に設けられた袋の開口部の密封手段と、前
    記真空容器内の真空排気と不活性ガスの供給とを切り換
    える切換手段とを備えたことを特徴とする食品の密封包
    装装置。
JP12224892A 1992-05-14 1992-05-14 食品の密封包装方法及び装置 Pending JPH05319413A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007041953A1 (fr) * 2005-10-10 2007-04-19 Jiashan Chen Bati empli de gaz pour la protection et la presentation d'articles
JP2013220039A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Nisshin Seifun Group Inc 食品包装体の製造方法
JP2015039357A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社古川製作所 不活性ガス置換包装装置及び不活性ガス置換包装方法
KR20210078176A (ko) * 2019-12-18 2021-06-28 강원대학교산학협력단 포장용기 혼합가스 주입기

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