JPH04281773A - 液状包装食品の劣化防止方法 - Google Patents

液状包装食品の劣化防止方法

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JPH04281773A
JPH04281773A JP3127000A JP12700091A JPH04281773A JP H04281773 A JPH04281773 A JP H04281773A JP 3127000 A JP3127000 A JP 3127000A JP 12700091 A JP12700091 A JP 12700091A JP H04281773 A JPH04281773 A JP H04281773A
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JP
Japan
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packaging material
container
liquid food
gas
amount
Prior art date
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JP3127000A
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Morihiro Sada
佐田 守弘
Kazuaki Takagi
高城 一彰
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Vacuum Packaging (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッグインボックス、パ
ウチ、ないしはスタンディングパウチなどの軟質包材容
器(以下単に容器と称する)に無菌充填した、液状食品
の保存性を改善する方法とその装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】無菌充填技術はジュース、コーヒー、ス
ープなどの食品の一部で応用されており、缶詰の殺菌で
用いられているレトルト殺菌と比較して、食品に与える
熱履歴が少ない点が特徴である。
【0003】しかしながら常温で充填される無菌充填包
装品では、バッグインボックス形式、パウチ形式の軟包
材からなる容器であっても容器内に空気が残存するため
、空気中の酸素によって流通段階において製品の酸化劣
化が引き起こされ、ひいては当該食品の賞味期限が保た
れない場合が見られる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】本発明は無菌充填した液状食品を製造する
に際して、容器中に残存する酸素を極力少なくし、これ
によって充填した液状食品が流通段階で酸化劣化を生じ
ることを防止し、製品の賞味期限を保つことを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、無菌
充填前に容器中に残存する空気を脱気し、ないしは不活
性ガスと置換して脱気することにより、容器中に残存す
る空気中の酸素量を極力少なくし、これによって容器に
包装した液状食品の酸化劣化を防止し、賞味期限を延す
方法と装置を発明するに至った。
【0006】ここに言う液状食品とはその対象と種類が
特に限られるものではない。例えば鰹節、鯖節、鯵節、
いりこあるいは昆布、椎茸など、いわゆるだし原料およ
びその混合物からとったダシ類、ビーフ、ポーク、チキ
ンなど動物性のエキス類およびその混合物、コンソメス
ープ、ポタージュスープなど、コーヒー、紅茶、緑茶、
烏龍茶など嗜好飲料の抽出物、リンゴ、ミカンなどの果
実から搾汁した果汁類およびそれらの混合物、ないしは
これらに必要により、砂糖などの甘味料、食塩、アミノ
酸、核酸などの調味料、有機酸などの酸味料などを用い
て調味したものであってもよい。また必要があればこれ
らを相互に配合したものであってもよい。
【0007】またここに言う液状とは流動性を有する事
を意味するものであり、液の粘度について特に制限はな
い。また液中には節粉、魚畜肉類、粉抹茶、果肉などの
固形分を含んでいるものであっても差し支えない。
【0008】無菌充填する容器は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフラレート、ナイロンな
どの高分子材料、アルミニウム、紙等の材質を必要によ
り張り合わせてなる軟質包材により構成されるものであ
って、その形状は特に問わない。例えばバッグインボッ
クスタイプと呼ばれる紙製の箱の中に軟質包材からなる
袋容器を挿入してなるもの、パウチと呼ばれる軟質包材
で袋の形状に成型したもの、あるいはスタンディングパ
ウチと呼ばれる底が開いた形状をなして自立性のある袋
形状のものなどである。
【0009】また無菌充填機の充填方式については軟質
包材の充填口と充填機の充填ノズルとが密着する構造を
有していて、これらを密着させた後で包材内部に不活性
ガスを注入したり、内部の残存空気を脱気できるもので
あれば差し支えない。本発明の特徴である袋内部の残存
酸素量を低減せしむる方法については次の通りである。 無菌充填の工程において、所定の方法と手順によって、
軟質包材を所定の取り付け具■に取り付け、充填対象の
液状食品を充填できる状態とする。しかる後に不活性ガ
スを充填する場合には、ガス注入口より充填ノズル■を
通じて不活性ガスを包材内に注入する。この際に用いる
不活性ガスは窒素ガス、炭酸ガスその他のガスを必要に
応じて選べばよい。また注入するガスは無菌充填の特性
上無菌処理を行なうが、その方法は除菌フィルタを通す
方法など適切な方法を選ぶのでよい。
【0010】不活性ガスの注入量は、袋内部の残存空気
中の酸素量と、この後の脱気後の残存ガス量、および内
部に充填する液状食品に許容される最大酸素量から決め
ればよい。すなわち液状食品が少量の酸素によっても酸
化劣化する性状のものであれば多くの不活性ガスを注入
して内部に残存する酸素を希釈して脱気する事が必要で
あるし、残存酸素量の許容量が多いのであれば、注入す
る不活性ガスは少なくてもよい。また内部に残存する酸
素量を許容量以下に低減するために、単に残存空気を脱
気してその体積を減少せしむるのみで良い場合には、不
活性ガスを注入する工程を省略して、単に脱気を行うだ
けであってもよい。
【0011】次に包材中に注入したガスと包材中に残存
していた空気の混合ガス、あるいはガス注入を行わない
場合においては包材中に残存していた空気の脱気を行う
。脱気は充墳ノズルに設けられた脱気口を通じて、真空
源、あるいは低圧源に脱気する。すなわち真空ポンプあ
るいは排気ブロアなどを稼動させておき、排気バルブを
所定時間開放する事により包材内部のガスないしは残存
空気を除去せしむる。
【0012】この時の真空度は軟質包材中に注入した不
活性ガスと空気の混合ガス、あるいは包材中に残存して
いる空気を吸引除去するためのものであるから、必ずし
も高真空である必要はなく、吸引の目的を達する程度の
真空度あるいは、減圧状態で差し支えない。また脱気バ
ルブを開放している時間についても、真空源の圧力と脱
気速度、および脱気後の残存ガス量または空気量から求
められる残存酸素量により決めればよい。
【0013】この様にして軟質包材中の酸素量を不活性
ガス注入と脱気、あるいは脱気前に比べて減少せしめた
後は、所定の無菌充填の方法により液状食品を包材中に
充填し、充填口を所定の方法で密封すればよい。
【0014】
【作  用】以上の方法により、無菌充填用の軟質包材
に充填するに際して、予め窒素ガスなどの不活性ガスを
充填し、あるいは充填せずに包材中に残存する空気を脱
気する事により、無菌充填を行なった液状食品の酸化劣
化を防止する事ができ、当該液状食品の品質保持効果が
得られる。
【0015】
【実施例1】鰹節粉砕品1重量部に熱水を5重量部加え
て加熱し、しかる後に鰹節残渣を除去し、これにグルタ
ミン酸ナトリウム塩0.1重量部、イノシン酸ナトリウ
ム0.01重量部を加えて濃厚鰹ダシの調合液を得た。
【0016】無菌充填機はインターセプト方式の無菌充
填機を用い、軟質包材にはポリエチレンテレフタレート
、アルミニウム、ナイロン、ポリエチレンからなる容量
1.8リットルのスタンディングパウチ型式の包材を用
いた。
【0017】調合液を当該包材に充填するに際して、包
材中に予め600ミリリットルの窒素ガスを注入し、し
かる後に200ミリメートル水銀柱の真空度にて3秒間
で包材中のガスを吸引除去した。
【0018】包材内の脱気後、内部に調合液を充填し、
充填口を所定の方法でシールして無菌充填食品を得た。 また比較評価のために窒素充填と脱気の何れも行わない
ものを製造し、双方を常温で保存して香と風味の変化を
官能評価した。
【0019】その結果、包材に直接調合液を充填したも
のは2ヵ月で香と風味が劣化しているのに対し、窒素ガ
スを充填してしかる後に脱気したものにおいては11ヵ
月の間良好な香と風味が保持された。
【0020】
【実施例2】鯖節0.5重量部、ムロ鯵節0.5重量部
、昆布の混合節の粉砕品を水4重量部にて実施例1と同
様の方法で熱水抽出した。また昆布0.5重量部、干し
椎茸0.5重量部を熱水10重量部で抽出したものを調
整し、両者を等量で混合して調合液とした。
【0021】無菌充填機は実施例1と同じものを用い、
ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ポリエチ
レンからなる容量10リットルのバッグインボックス型
式の包材を用い、包材内部の残存空気のみを脱気して調
合液を充填した。また同じ調合液で同し包材を用いて内
部の残存空気を脱気せずに充填したものを調整して、実
施例1と同様の方法で保存試験を行った。
【0022】その結果、脱気のみを行ったものは8ヵ月
の保存にても味風味の劣化が認められなかったのに対し
て、脱気を行わなかったものでは、4ヵ月にて異臭の発
生が認められた。
【0023】
【実施例3】牛肉1重量部に対して、水6重量部を加え
、加熱しながらエキスを抽出した。抽出後、肉部分は磨
砕した後、再度液に混合して食塩を0.05重量部加え
て調合液を調整した。
【0024】実施例1と同じ無菌充填機と包材を用い、
包材内部の残存空気を脱気した後、得られた調合液を無
菌充填した。また同じ調合液と同じ包材を用い、内部の
残存空気を脱気せずに無菌充填を行なった。
【0025】その結果脱気を行なわなかったものは1週
間で風味の低下が見られたのに対して、脱気を行なった
ものは3ヵ月間風味の維持ができた。
【0026】
【発明の効果】本発明により、酸化による品質劣化が生
じやすい液体食品を無菌充填する際に、容器中の残存酸
素量を低減する事により、無菌充填後の流通保存期間に
おける品質劣化を防止する事ができ、当該食品の賞味期
間を長くする効果が得られた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  軟質包材からなる容器に無菌充填包装
    した液状食品を製造するに際して、液状食品の充填前に
    予め容器内に残存する空気を脱気する事を特徴とする方
  2. 【請求項2】  液状食品の充填前に予め容器内に不
    活性ガスを充填し、しかる後に容器内の不活性ガスと空
    気の混合ガスを脱気する事を特徴とする請求項1の方法
  3. 【請求項3】  不活性ガスとして、窒素ガスを用いる
    事を特徴とする請求項1の方法
JP3127000A 1991-03-12 1991-03-12 液状包装食品の劣化防止方法 Expired - Lifetime JP2990620B2 (ja)

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