JP6161518B2 - 開口部装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部装置に関する。
従来、防火性及び断熱性を兼ね備え得る防火戸として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この防火戸では、骨組の外側面に鋼板を装着してなるドア本体の中空部に芯材(断熱材)を充填する防火戸を構成する場合において、前記芯材を不燃性断熱材により形成する。
これによれば、ドア本体の芯材が不燃性及び断熱性を兼ね備えているので、火災時にドア本体が火炎による高熱を受けたとき、芯材が燃焼することなく、防火戸の原形を保って火炎の貫通を遮断する。また、芯材が遮断性を有しているので、ドア本体の一側面から他側面への熱伝達を抑制し、建物内外の伝熱を遮断することができる。
登録実用新案公報 第3003709号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものにあっては、芯材が不燃性及び断熱性を兼ね備えているので、加熱が長引くと芯材自体が膨張し、破裂するため、建物内外の伝熱を遮断することができなくなる、という問題があった。
本発明は、可燃性の断熱材を用いるも、着火温度に達する前に液化し建具外部に積極的に排出することで、着火リスクを低減できる開口部装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係る建具は、下記の特徴を有する。
(1)上枠と下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなる枠体と、該枠体に納められる建具と、を備える開口部装置であって、前記建具は、内側表面材と、外側表面材と、前記内側表面材と前記外側表面材との間の内部空間に充填され、熱により溶融する材料からなる断熱部材と、前記建具の底面部の戸幅方向に複数併設される孔と、を備え、前記建具の底面部は、前記内側表面材及び前記外側表面材の各下辺の端面が対向するように内向きフランジを形成させて構成され、前記複数併設される孔は、前記内側表面材又は前記外側表面材の内向きフランジを切り欠いて構成されることを特徴とする。
(1)の発明によれば、例えば、屋内側からの火災時に、建具内で断熱部材から発生した可燃ガスや可燃液は、着火(引火)する前に、複数の孔より外部へ排出される。すなわち、可燃ガスや可燃液を戸体内に封じ込めるのではなく、建具の表面材の表面温度がガスの着火温度に達する前に、換言すれば、熱そりによる隙間から火種が噴出(フラッシュ)する前に、積極的に可燃ガス(可燃液)を戸外へ排出することで、着火リスクを低減することができる。また、熱により溶融する材料からなる断熱部材を選定することで、従来のように不燃材を用いた場合より、多くの可燃ガスの量が発生するところ、着火(引火)する前に排出する発想により、着火リスクを低減することができる。
(2)前記建具の底面部には、下側芯材が備えられ、該下側芯材には、前記建具の底面部の戸幅方向に複数併設される孔に沿って切り欠きが設けられていることが好ましい。
(2)の発明によれば、建具に下側芯材を配置した場合であっても、(1)の効果が確実に発揮される。
(3)前記孔は、前記建具の内側及び外側のうち一方側にずれて複数併設され、前記建具の底面部の戸先側には、前記内側及び前記外側のうち他方側にずれて加熱発泡材が設けられることが好ましい。
(3)の発明によれば、例えば、複数の孔を外側表面材が配置された屋外側にずれて併設することで、屋内側からの火災時に、建具内で断熱部材から発生した可燃ガスや可燃液が屋外側に積極的に排出される。また、建具の底面部の戸先側において、屋内側、すなわち孔よりも火災発生側に加熱発泡材が設けられることで、着火リスクが低減される。
本発明によれば、可燃性の断熱材を用いるも、着火温度に達する前に液化し建具外部に積極的に排出することで、着火リスクを低減することができる開口部装置を提供できる。
本実施形態に係る開口部装置を屋外側から見た図である。 本実施形態に係る開口部装置が躯体の開口に納められた状態の縦断面図である。 本実施形態に係る開口部装置が躯体の開口に納められた状態の横断面図である。 本実施形態に係るドア本体の分解斜視図である。 本実施形態に係るドア本体の底面図である。 本実施形態に係る図5のA−A線断面図である。 本実施形態に係るドア本体の作用状態を示す要部斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る開口部装置を屋外側から見た図である。
図示のように、開口部装置1は、玄関ドアなどのドアであり、躯体(建物)に形成された開口に納められる。開口部装置1は、躯体の開口に取り付けられる枠体2と、該枠体2に丁番3を介して屋外側(図中手前側)に開閉可能に吊り込まれる本発明のドア本体(戸体:建具)4と、を備える。
枠体2は、上枠2aと、下枠2bと、戸先側の縦枠2cと、吊元側の縦枠2dと、により矩形に枠組みされる。
ドア本体4は、後述する構成部材により、枠体2に対応して矩形に組み立てられる。そして、ドア本体4の外側表面材4gの戸先側には、電気錠廻り部品としての屋外リーダー5と、ロック廻り部品としての上,下シリンダー錠6a・6b及びハンドル(把手)7が取り付けられている。
従って、本開口部装置1は、カードキーやリモートコントロールや携帯電話などで、屋外リーダー5や図示しない屋内リーダーにドア開閉信号を読み込ませることで、上,下シリンダー錠6a・6bのデッドボルトが戸先側から出没することで施開錠する、所謂電気錠式のドアである。
図2は、本実施形態に係る開口部装置が躯体の開口に納められた状態の縦断面図で、図3は、本実施形態に係る開口部装置が躯体の開口に納められた状態の横断面図である。なお、以下では、左右は屋外側から見た左右を表す。
図示のように、開口部装置1は、そのドア本体4が枠体2により躯体8の開口80から屋外側へ若干オフセットされて、開口80に納められる。
開口80は、梁部材81と、左,右の柱部材82と、屋内側の床材83と、で区画形成され、その内、梁部材81と左,右の柱部材82の内面には額縁材84が貼設される。額縁材84は、梁部材81と左方の柱部材82にはスペーサ85を介して、また、右方の柱部材82には直接貼り付けられる。屋内側の床材83は、屋外側の床材83とともに、化粧材86とモルタル87とを有する。
梁部材81と左,右の柱部材82を含めて、躯体8の構造壁88の両側には、断熱部材89が配置される。屋内側の断熱部材89と躯体8との間にはスペーサ85が配置されるとともに、外側の断熱部材89と外装材90との間にもスペーサ85が配置される。なお、外装材90と枠体2との間には、シーリング材91が介装される。
屋内側の床材83と屋外側の床材83とは、後述する下枠2bの段差に対応して、つまずきにくい所定の段差(例えば20mm以下)を有している。
枠体2を構成する上枠2aは、本体枠部20aと2つの取付片部20b,20cとを備える。
本体枠部20aは、断面方形(ホロー構造)に形成され、その下面がドア本体4の上面に対向している。
取付片部20bは、本体枠部20aの下面から屋内側へ水平に延出した基片20dと、この基片20dの、本体枠部20aから所定距離離間した位置から垂下した第1取付片20eと、この第1取付片20eから屋内側へ所定距離離間した位置の基片20dから上方に起立した第2取付片20fと、を備える。そして、第1取付片20eの前面に、シールパッキン92が付設される。第2取付片20fの後面に、額縁材84の前端面が接合される。また、基片20dと梁部材81とが、スペーサ85を貫通するネジ93で結合されるとともに、基片20dと額縁材84とがネジ93で結合される。
取付片部20cは、本体枠部20aの後面から上方へ垂直に延出される。この取付片部20cと梁部材81とが、屋外側の断熱部材89を貫通するネジ93で結合される。取付片部20cの前面には、防水テープ94が貼り付けられる。なお、屋外側の断熱部材89の表面には、透湿防水シート95が張り付けられる。
枠体2を構成する下枠2bは、本体片部21aと取付片部21bと、を備える。
本体片部21aは、段差のある床材83(厳密にはモルタル87)に対応して、垂直片21cと水平片21dとで断面L字状に形成され、その水平片21dの上面がドア本体4の下面に対向している。
取付片部21bは、水平片21dの後端から上方へ断面H字状に延出される。そして、この取付片部21bの垂直片21eの前面にシールパッキン92が付設されるとともに、水平片21fの上面にすべり止め部材96が組み付けられる。また、本体片部21aと取付片部21bに跨ってアンカー97が組み付けられ、モルタル87の内部に埋め込まれる。
枠体2を構成する戸先側の縦枠2cは、本体枠部22aと、2つの取付片部22b,22cと、を備える。
本体枠部22aは、断面方形(ホロー構造)に形成され、その右側面がドア本体4の左側面(戸先側面)に対向している。
取付片部22bは、本体枠部22aの右側面から屋内側へ垂直に延出した基片22dと、この基片22dの、本体枠部22aから所定距離離間した位置から右方へ折曲した第1取付片22eと、この第1取付片22eから屋内側へ所定距離離間した位置の基片22dから左方へ折曲した第2取付片22fと、を備える。そして、第1取付片22eの前面に、シールパッキン92が付設される。第2取付片22fの後面に、額縁材84の前端面が接合される。また、基片22dと左方の柱部材82とが、スペーサ85を貫通するネジ93で結合されるとともに、基片22dと額縁材84とがネジ93で結合される。
取付片部22cは、本体枠部22aの後面から左方へ垂直に延出される。この取付片部22cと左方の柱部材82とが、屋外側の断熱部材89を貫通するネジ93で結合される。取付片部22cの前面には、防水テープ94が貼り付けられる。
枠体2を構成する吊元側の縦枠2dは、本体枠部23aと、2つの取付片部23b,23cと、を備える。
本体枠部23aは、断面方形(ホロー構造)に形成され、その左側面がドア本体4の右側面(吊元側面)に対向している。そして、本体枠部23aの左側面とドア本体4の右側面との間に、上下方向の3箇所に亘って(図1参照)丁番3が介設される(図1参照)。
取付片部23bは、本体枠部23aの左側面から屋内側へ垂直に延出した基片23dと、この基片23dの、本体枠部23aから所定距離離間した位置から左方へ折曲した第1取付片23eと、この第1取付片23eから屋内側へ所定距離離間した位置の基片23dから右方へ折曲した第2取付片23fと、を備える。そして、第1取付片23eの前面に、シールパッキン92が付設される。第2取付片23fの後面に、額縁材84の前端面が接合される。また、基片23dと右方の柱部材82とが、ネジ93で結合されるとともに、基片23dと額縁材84とがネジ93で結合される。
取付片部23cは、本体枠部23aの後面から右方へ垂直に延出される。この取付片部23cと右方の柱部材82とが、屋外側の断熱部材89を貫通するネジ93で結合される。取付片部23cの前面には、防水テープ94が貼り付けられる。
上述した上枠2a、下枠2b、戸先側の縦枠2c及び吊元側の縦枠2dは、アルミニウム材を用いた押出成形でそれぞれ形成される。
なお、本開口部装置1は、木造納まりの例を示したが、RC(鉄筋コンクリート)造やSC(鉄骨)造及びその他の納まりにも適用できることは言うまでもない。
図4は、本実施形態に係るドア本体の分解斜視図である。
図示のように、ドア本体4は、鉄製(SUSやスチールなどを意味する。以下、同様。)の内側表面材4aと、樹脂など熱により溶融する材料からなる断熱パネル(断熱部材)4bと、鉄製の吊元側芯材4cと、鉄製の戸先側芯材4dと、鉄製の上側芯材4eと、鉄製の下側芯材4fと、鉄製の外側表面材4gと、樹脂製の芯材スペーサ4iと、を備える。
内側表面材4aは、縦に長い矩形状に形成され、その上,下辺と吊元側辺に内向きフランジ41aが形成される。この内側表面材4aの戸先側辺寄りには、電気錠廻り部品取付用孔としての屋内リーダー取付用孔(部品取付用孔)42aと、ロック廻り部品取付用孔としての上,下サムターン錠取付用孔(部品取付用孔)44a,45a及び上下二つのハンドル取付用孔46a,47a(部品取付用孔)と、が形成される。
なお、図中符号48は電気錠廻り部品とロック廻り部品とからなる電気錠システムをコントロールする制御ユニットで、単に位置関係を示すものである。また、内側表面材4aの戸先側の内面には、上サムターン錠取付用孔44a及びハンドル取付用孔46aに対応する位置に、短冊状に形成された後述の加熱発泡材13Bと、下サムターン錠取付用孔45a及びハンドル取付用孔47aに対応する位置に、短冊状に形成された後述の加熱発泡材13Cと、が接着剤を介して貼り付けられる。
断熱パネル4bは、内側表面材4aに対応して縦に長い矩形状に形成されるとともに、内側表面材4aにおける3辺の内向きフランジ41a内にきっちり納まる大きさに形成される。断熱パネル4bの戸先側端部には、ロック廻り部品を貫通する第1の切欠き42bと、電気錠廻り部品とロック廻り部品を収納・貫通する第2の切欠き43bと、電気錠廻り部品を収納する第3の切欠き44bと、制御ユニット48を収納する第4の切欠き45bが形成される。
吊元側芯材4cと戸先側芯材4dとは、ともに平面視で角部を直角にしたU字状に形成される。吊元側芯材4cは断熱パネル4bの吊元側端部に配置され、戸先側芯材4dは断熱パネル4bの戸先側端部に配置される。戸先側芯材4dの内面には、断熱パネル4bの第1の切欠き42bに配置する第1の囲い芯材11Bと、第2の切欠き43bに配置する第2の囲い芯材11Bと、第3の切欠き44bに配置する第3の囲い芯材11Cが取り付けられる。また、戸先側芯材4dの戸先面には、第1の囲い芯材11Bのエリア内に位置して一個のロック廻り部品出入り用孔(部品取付用孔)46dと、第2の囲い芯材11Bのエリア内に位置して二個のロック廻り部品出入り用孔(部品取付用孔)47d,48dと、一個の制御ユニット取付用孔(部品取付用孔)49dと、が形成される。なお、図示しないがロック廻り部品出入り用孔(部品取付用孔)として、ラッチが出入りする孔も形成される。
上側芯材4eと下側芯材4fとは、ともに側面視で角部を直角にしたU字状に形成される。上側芯材4eは断熱パネル4bの上端部に配置され、下側芯材4fは断熱パネル4bの下端部に配置される。
外側表面材4gは、縦に長い矩形状に形成され、その上,下辺と吊元側辺に内向きフランジ41gが形成される。この外側表面材4gの戸先側辺寄りには、電気錠廻り部品取付用孔としての屋外リーダー取付用孔(部品取付用孔)42gと、ロック部品取付用孔としての上,下シリンダー錠取付用孔(部品取付用孔)44g,45g及び上,下ハンドル取付用孔46g,47g(部品取付用孔)と、が形成される。
なお、外側表面材4gの戸先側の内面には、屋外リーダー取付用孔42gに対応する位置に、短冊状に形成された後述の加熱発泡材13Dと、上シリンダー錠取付用孔44g及び上ハンドル取付用孔46gに対応する位置に、短冊状に形成された後述の加熱発泡材13Eと、下シリンダー錠取付用孔45g及び下ハンドル取付用孔47gに対応する位置に、短冊状に形成された後述の加熱発泡材13Fと、が接着剤を介して貼り付けられる。
したがって、ドア本体4を組み立てるにあたっては、先ず、内側表面材4a又は外側表面材4gの一方(例えば、外側表面材4g)に、吊元側芯材4c、戸先側芯材4d、上側芯材4e及び下側芯材4fをリベットなどで固定する。次に、これらの芯材4c〜4fの内側に、断熱パネル4bを配置する。そして、断熱パネル4bを配置した状態で、蓋をするように他方の内側表面材4a又は外側表面材4gの一方(例えば、内側表面材4a)を固定する。
なお、この際、吊元側芯材4cの外面に樹脂エッジを貼り付けたり、戸先側芯材4dの両側に芯材スペーサ4iを付設したりする場合もある。また、前述したロック廻り部品と電気錠廻り部品は、従前と同様に、適宜の段階で取り付けられる。
図5は、本実施形態に係るドア本体の底面図、図6は、本実施形態に係る図5のA−A線断面図で、図7は、本実施形態に係るドア本体の作用状態を示す要部斜視図である。
図5に示すように、内側表面材4a、外側表面材4g及び下側芯材4fを含んで構成されるドア本体4の底面部に、断熱パネル4bから生じた可燃ガスや可燃液W(図7参照)を十分な量で排出可能な矩形状の排出孔50が、戸幅方向に所定間隔離間して複数(図示例では3個)併設されている。これら排出孔50は、底面部の見込み方向(図5の上下方向)の中央よりも、外側表面材4gが配置された屋外側にずれて併設されている。これら排出孔50は、いずれもドア本体4の内部空間に通じている。
また、図5に示すように、ドア本体4の底面部の戸先側(図5の右側)には、底面部の見込み方向(図5の上下方向)の中央よりも、内側表面材4aが配置された屋内側にずれて加熱発泡材51が設けられている。
また、図6に示すように、下側芯材4fには、ドア本体4の底面部の戸幅方向に複数併設される排出孔50に沿って、切り欠きが設けられている。また、断熱パネル4bは、下側芯材4fの内部空間まで充填されている。これにより、下側芯材4fの内部空間に、排出孔50を通して虫や異物などが侵入することが防止される。
以上の構成を備える本実施形態のドア本体4によれば、例えば、屋内側からの火災時に、ドア本体4内で断熱パネル4bから発生した可燃ガスや可燃液Wは、着火(引火)する前に、図7に示すように、複数の排出孔50より屋外側へ排出される。すなわち、可燃ガスや可燃液Wを戸体内に封じ込めるのではなく、表面材の表面温度がガスの着火温度に達する前に、換言すれば、熱そりによる隙間から火種が噴出(フラッシュ)する前に、積極的に可燃ガスや可燃液Wを戸外へ排出することで、着火リスクを低減することができる。また、熱により溶融する材料からなる断熱パネル4bを選定することで、従来のように不燃材を用いた場合より、多くの可燃ガスや可燃液Wが発生するところ、着火(引火)する前に排出する発想により、着火リスクを低減することができる。
下側芯材4fには、ドア本体4の底面部の戸幅方向に複数併設される排出孔50に沿って切り欠きが設けられているため、ドア本体4に下側芯材4fを配置した場合であっても、上記効果が確実に発揮される。
また、例えば、複数の排出孔50を外側表面材4gが配置された屋外側にずれて併設することで、屋内側からの火災時に、ドア本体4内で断熱パネル4bから発生した可燃ガスや可燃液Wを屋外側に積極的に排出できる。また、ドア本体4の底面部の戸先側において、屋内側、すなわち排出孔50よりも火災発生側に加熱発泡材51を設けることで、着火リスクを低減できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、排出孔の個数や形状の変更など各種変更が可能であることは言うまでもない。
1 開口部装置
2 枠体
4 ドア本体(建具)
4a 内側表面材
4b 断熱パネル
4c 吊元側芯材
4d 戸先側芯材
4e 上側芯材
4f 下側芯材
4g 外側表面材
4i 芯材スペーサ
50 排出孔(孔)
51 加熱発泡材
W 可燃ガスや可燃液

Claims (3)

  1. 上枠と下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなる枠体と、該枠体に納められる建具と、を備える開口部装置であって、
    前記建具は、内側表面材と、外側表面材と、前記内側表面材と前記外側表面材との間の内部空間に充填され、熱により溶融する材料からなる断熱部材と、前記建具の底面部の戸幅方向に複数併設される孔と、を備え、
    前記建具の底面部は、前記内側表面材及び前記外側表面材の各下辺の端面が対向するように内向きフランジを形成させて構成され、
    前記複数併設される孔は、前記内側表面材又は前記外側表面材の内向きフランジを切り欠いて構成される
    ことを特徴とする開口部装置。
  2. 前記建具の底面部には、下側芯材が備えられ、
    該下側芯材には、前記建具の底面部の戸幅方向に複数併設される孔に沿って切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記孔は、前記建具の内側及び外側のうち一方側にずれて複数併設され、
    前記建具の底面部の戸先側には、前記内側及び前記外側のうち他方側にずれて加熱発泡材が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の開口部装置。
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