JP6157433B2 - 内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は内視鏡に係り、特に内視鏡の挿入部を構成する可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段を備えた内視鏡及び内視鏡システムに関する。
特許文献1の如く、内視鏡の手元操作部に基端が連結された内視鏡挿入部(以下、挿入部という。)の可撓管部(軟性部ともいう。)には、密着ばねと密着ばねに挿通されたワイヤとからなる曲げ剛性調整手段が備えられている。特許文献1によれば、手元操作部に設けられた操作部(操作レバー)を施術者が操作して、ワイヤを牽引操作又は密着ばねを圧縮操作することにより、可撓管部の曲げ剛性(硬度又は可撓性ともいう。)を変化させることができる。
密着ばねとワイヤは、一般に、可撓管部の内筒を構成する螺旋管には固定されておらず、密着ばねとワイヤの各々の先端が可撓管部の先端側で中継金具に固定されている。この中継金具には接続ワイヤの基端が接続され、接続ワイヤの先端が、可撓管部と湾曲部との接続部付近に固定される。すなわち、密着ばねとワイヤの各々の先端は、中継金具及び接続ワイヤを介して、接続部付近に固定されている。
ところで、曲げ剛性調整手段を備える内視鏡では、挿入部の挿入性を向上させるために、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置(中継金具の位置に相当する位置)での可撓管部の硬度(曲げ剛性)変化量を緩和し、可撓管部の硬度(曲げ剛性)が高状態における、硬度(剛性)変化開始位置での急激な曲率変化を防止する必要がある。
その対策として、特許文献1では、可撓管部の先端から基端に向けて可撓管部を、軟性硬度変化部、中間硬度変化部、及び硬性部から構成し、軟性硬度変化部の先端から中間硬度変化部の基端に向けて、その硬度(曲げ剛性)が徐々に硬くなる硬度(曲げ剛性)分布を形成している。このような硬度分布を可撓管部に形成することによって、硬度(剛性)変化開始位置での急激な曲率変化を防止している。
曲げ剛性分布を形成するには、可撓管部の外皮層を構成する樹脂層において、外層の硬度を高くし、内層の硬度を外層よりも低くした二層構造としたり、硬度の高い樹脂及び硬度の低い樹脂の混合比率を先端から基端に向けて変更したりすることが知られている。
一方、特許文献2の内視鏡によれば、剛性変化開始位置を剛性変化部よりも挿入部の先端側に配置することにより、剛性変化開始位置での急激な曲率変化を防止している。
また、特許文献3の内視鏡によれば、曲げ剛性調整手段の密着ばねのピッチを基端から先端に向けて徐々に増加(素線間を離す)させることにより、剛性変化開始位置での急激な曲率変化を防止している。
特開2012−65798号公報 特許3938768号公報 特開2012−81011号公報
しかしながら、特許文献1では、剛性変化開始位置での可撓管部の曲げ剛性変化量を十分に緩和することができないという問題があった。このため、特許文献1では、例えば挿入部の先端がS字結腸を通過する際に、可撓管部の曲げ剛性を高くすると、剛性変化開始位置を境に曲げ剛性が急激に変化して可撓管部の先端側の曲率が大きく変化する。この状態で挿入部を大腸に挿入しても、曲率が大きく変化した部分によってS字結腸が押されるだけなので、挿入部の挿入性を改善することは困難であった。
一方、特許文献2は、可撓管部の先端側最柔軟部に剛性変化開始位置を配置すると、剛性変化開始位置が、挿入部の先端から手元操作部側に200mm離れた位置よりも湾曲部側に配置される。これにより、曲げ剛性可変時(硬状態時)に可撓管部の先端側最柔軟部の曲げ剛性が高くなり、脾湾曲部を通過させ難くなるという問題があった。また、通過させ易くするために手元操作部側に剛性変化開始位置を移動させると、可撓管部の最柔軟部が、挿入部の先端から手元操作部側に200mm離れた位置よりも手元操作部側に長くなるので、S状結腸に対する挿入性が悪くなる。更に、可撓管部の先端側最柔軟部に剛性変化開始位置を合わせても、曲げ剛性調整手段による急激な曲げ剛性変化量そのものは回避することはできない。
また、特許文献3では、挿入部の有効長が1300mm以上の大腸内視鏡において、挿入部の先端から手元操作部側に、250mm離れた位置から手元操作部側に密着ばねを設けた場合、密着ばねの長さは1100mm以上必要となる。この長さで徐々にピッチを変化させた密着ばねを精度よく製造するためには多大なコストがかかるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、コストアップを招くことなく、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部の挿通性を向上させた内視鏡及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡は、目的を達成するために、先端部と、先端部の基端側に連結される湾曲部と、湾曲部の基端側に連結される可撓管部であって、可撓性を有する筒状の可撓管部材と、可撓管部材の外周面に軟質樹脂と硬質樹脂との2種類の樹脂で成形される外皮層とを有する可撓管部と、を備える内視鏡挿入部と、可撓管部材の内部に配置され、可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段と、を備え、可撓管部の先端側で外皮層が第1曲げ剛性を有する位置を第1位置とし、可撓管部の基端側で外皮層が第1曲げ剛性よりも高い第2曲げ剛性を有する位置を第2位置としたとき、外皮層は、第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、剛性変化部は、第1位置から第2位置に向かって軟質樹脂と硬質樹脂との割合が変化することで第1曲げ剛性から第2曲げ剛性まで変化し、剛性変化部の一部には、第1位置から第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、曲げ剛性調整手段により可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、可撓管部の軸方向に関して剛性低下部が設けられる位置に配置される。
本発明の一態様によれば、外皮層は、第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、剛性変化部は、第1位置から第2位置に向かって軟質樹脂と硬質樹脂との割合が変化することで第1曲げ剛性から第2曲げ剛性まで変化し、剛性変化部の一部には、第1位置から第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、曲げ剛性調整手段により可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、可撓管部の軸方向に関して剛性低下部が設けられる位置に配置されるので、コストアップを招くことなく、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部の挿通性を向上させることができる。
本発明の一態様は、剛性低下部は、第1位置から可撓管部の軸方向に沿って30mm以上150mm以下の離れた位置に設けられることが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部は、第1曲げ剛性よりも高い第3曲げ剛性から第1曲げ剛性よりも低い第4曲げ剛性に減少することが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部は、第1曲げ剛性よりも高い第3曲げ剛性から第1曲げ剛性と第3曲げ剛性との間の第5曲げ剛性に減少することが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部は、第1位置から第2位置に向かって徐々に硬質樹脂の割合が減少する部分を有することが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部の可撓管部の軸方向に沿った長さは、可撓管部を最も小さく曲げたときの円周長の1/4以下であることが好ましい。
本発明の一態様は、外皮層は、可撓管部の先端と第1位置との間に設けられる低剛性部を備え、低剛性部は、硬質樹脂よりも軟質樹脂の割合が多いことが好ましい。
本発明の一態様は、外皮層は、第2位置と可撓管部の基端との間に設けられる高剛性部を備え、高剛性部は、軟質樹脂よりも硬質樹脂の割合が多いことが好ましい。
本発明の一態様は、外皮層は、可撓管部の外周を被覆する内層と、内層の外周を被覆する外層とを有し、内層及び外層のいずれか一方の層は軟質樹脂で形成され、かつ他方の層は硬質樹脂で形成されることが好ましい。
本発明の一態様は、内層は軟質樹脂で形成され、かつ外層は硬質樹脂で形成されることが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部は、第1位置から第2位置に向かって軟質樹脂の割合が増加することが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部は、可撓管部の軸方向における一部の範囲にわたって設けられることが好ましい。
本発明の一態様は、剛性低下部は、可撓管部の軸方向における一部の点に設けられることが好ましい。
本発明の一態様の内視鏡システムは、目的を達成するために、第1内視鏡と第2内視鏡とを備える内視鏡システムであって、第1内視鏡及び第2内視鏡は、先端部と、先端部の基端側に連結される湾曲部と、湾曲部の基端側に連結される可撓管部であって、可撓性を有する筒状の可撓管部材と、可撓管部材の外周面に軟質樹脂と硬質樹脂との2種類の樹脂で成形される外皮層とを有する可撓管部を備える内視鏡挿入部と、可撓管部の内部に配置され、可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段と、を備え、可撓管部の先端側の位置を第1位置とし、可撓管部の基端側の位置を第2位置としたとき、外皮層における第1位置は第1曲げ剛性を有し、外皮層における第2位置は第2曲げ剛性を有し、外皮層は、第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、剛性変化部は、第1位置から第2位置に向かって軟質樹脂と硬質樹脂との割合が変化することで第1曲げ剛性から第2曲げ剛性まで変化し、剛性変化部の一部には、第1位置から第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、曲げ剛性調整手段により可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、可撓管部の軸方向に関して剛性低下部が設けられる位置に配置され、第1内視鏡は、第1有効長を有する内視鏡挿入部と、第1有効長に対応する第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部と、第1有効長に対応する第1位置と第2位置との間の第3位置に設けられる剛性低下部と、を備え、第2内視鏡は、第1有効長よりも長い第2有効長を有する内視鏡挿入部と、第2有効長に対応する第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部と、第2有効長に対応する第1位置と第2位置との間であって第3位置よりも可撓管部の基端側に配置される第4位置に設けられる剛性低下部と、を備える。
本発明の一態様は、第3位置と第4位置との間の可撓管部の軸方向に沿った距離は、第2有効長と第1有効長との差の5%以上15%以下の範囲であることが好ましい。
本発明の一態様は、内視鏡挿入部が第2有効長を有する場合は、内視鏡挿入部が第1有効長を有する場合に比べて第2位置における第2曲げ剛性が低いことが好ましい。
本発明の一態様の内視鏡システムは、目的を達成するために、第1内視鏡と第2内視鏡とを備える内視鏡システムであって、第1内視鏡及び第2内視鏡は、先端部と、先端部の基端側に連結される湾曲部と、湾曲部の基端側に連結される可撓管部であって、可撓性を有する筒状の可撓管部材と、可撓管部材の外周面に軟質樹脂と硬質樹脂との2種類の樹脂で成形される外皮層とを有する可撓管部を備える内視鏡挿入部と、可撓管部の内部に配置され、可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段と、を備え、可撓管部の先端側の位置を第1位置とし、可撓管部の基端側の位置を第2位置としたとき、外皮層における第1位置は第1曲げ剛性を有し、外皮層における第2位置は第2曲げ剛性を有し、外皮層は、第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、剛性変化部は、第1位置から第2位置に向かって軟質樹脂と硬質樹脂との割合が変化することで第1曲げ剛性から第2曲げ剛性まで変化し、剛性変化部の一部には、第1位置から第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、曲げ剛性調整手段により可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、可撓管部の軸方向に関して剛性低下部が設けられる位置に配置され、第1内視鏡は、第1外径を有する内視鏡挿入部と、第1外径に対応する第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部と、第1外径に対応する第1位置と第2位置との間の第5位置に設けられる剛性低下部と、を備え、第2内視鏡は、第1外径よりも小さい第2外径を有する内視鏡挿入部と、第2外径に対応する第1位置と第2位置との間に設けられる剛性変化部と、第2外径に対応する第1位置と第2位置との間であって第5位置よりも可撓管部の基端側に配置される第6位置に設けられる剛性低下部と、を備える。
本発明の一態様は、第5位置と第6位置との間の可撓管部の軸方向に沿った距離は、第1外径と第2外径との差の30倍以上50倍以下であることが好ましい。
本発明の一態様は、内視鏡挿入部が第2外径を有する場合は、内視鏡挿入部が第1外径を有する場合に比べて第2位置における第2曲げ剛性が低いことが好ましい。
本発明によれば、コストアップを招くことなく、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部の挿通性を向上させることができる。
実施形態の内視鏡の全体構成を示した外観図 図1に示した内視鏡の挿入部の一部破断部を含む断面図 固定部の固定形態を示した要部拡大斜視図 (A)は実施例1の曲げ剛性分布を示したグラフ、(B)は可撓管部の二層成形の外皮層の断面図、(C)は可撓管部の混合成形の外皮層の断面図 (A)は、実施例1における可撓管部の各点における軟質樹脂と硬質樹脂の厚さの比率の一例を示した表図、(B)は、各点における軟質樹脂と硬質樹脂の厚さの比率の好ましい範囲を示した表図 (A)は実施例2の曲げ剛性分布を示したグラフ、(B)は可撓管部の外皮層の断面図 (A)は、実施例2における可撓管部の各点における軟質樹脂と硬質樹脂の厚さの比率の一例を示した表図、(B)は、各点における軟質樹脂と硬質樹脂の厚さの比率の好ましい範囲を示した表図 実施例3の曲げ剛性分布を示したグラフ (A)は実施例4の曲げ剛性分布を示したグラフ、(B)は可撓管部の外皮層の断面図 (A)は、実施例4における可撓管部の各点における軟質樹脂と硬質樹脂の厚さの比率の一例を示した表図、(B)は、各点における軟質樹脂と硬質樹脂の厚さの比率の好ましい範囲を示した表図 (A)は実施例5の第1有効長の曲げ剛性分布を示したグラフ、(B)は第2有効長の曲げ剛性分布を示したグラフ 実施例6の曲げ剛性分布を示したグラフ 実施例7の曲げ剛性分布を示したグラフ 実施例8の曲げ剛性分布を示したグラフ (A)は実施例9の第1外径の曲げ剛性分布を示したグラフ、(B)は第2外径の曲げ剛性分布を示したグラフ 実施例10の曲げ剛性分布を示したグラフ (A)は、実施例11における可撓管部の急激な剛性低下部に丸みを持たせた可撓管部の断面図、(B)は、可撓管部の急激な剛性低下部を2段階に変化させた可撓管部の断面図、(C)は、可撓管部の急激な剛性低下部において硬質樹脂に丸みを持たせた可撓管部の断面図
以下、添付図面を参照して、本発明に係る内視鏡及び内視鏡システムについて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内視鏡の全体構成図である。
〔内視鏡10の全体構成〕
図1の如く、実施形態の内視鏡10は、手元操作部(操作部)12及び手元操作部12に基端が連結された挿入部14を備える。施術者は、手元操作部12を左手で把持して操作しつつ、右手で挿入部14を把持して挿入部14を被検者の体腔内に挿入することにより検査部位の観察を行う。
手元操作部12には、ユニバーサルケーブル16が接続され、ユニバーサルケーブル16の先端には、不図示の光源用コネクタが設けられる。光源用コネクタが不図示の光源装置に接続されることによって、挿入部14の先端に配設された照明光学系に照明光が送られる。また、光源用コネクタは、不図示の電気コネクタを有しており、電気コネクタが不図示のプロセッサ装置に接続されることによって、内視鏡10で得られた観察画像のデータがプロセッサ装置に出力され、プロセッサ装置に接続されたモニタ装置に画像が表示される。
挿入部14の基端は、手元操作部12の先端に連結される。挿入部14は、挿入部14の基端から先端に向けて、可撓管部18、湾曲部20、及び先端部である先端硬質部22の各部によって構成される。すなわち、挿入部14は、先端硬質部22と、先端硬質部22の基端側に連結される湾曲部20と、湾曲部20の基端側に連結される可撓管部18とからなる。
湾曲部20は、手元操作部12に設けられたアングルノブ24を施術者が回動操作することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端硬質部22の先端面を所望の方向に向けることができる。
また、手元操作部12には、挿入部14に挿通された不図示の送気・送水チャンネルを介して先端硬質部22の不図示の送気/送水口から検査部位等に送気及び送水を行うための送気・送水ボタン26が設けられる。また、手元操作部12には、挿入部14に挿通された不図示の鉗子チャンネルを介して、先端硬質部22の不図示の鉗子口から吸引を行うための吸引ボタン28が設けられる。更に、手元操作部12には、鉗子チャンネルと連通し、施術者が鉗子を挿入するための開口である鉗子挿入口30が設けられる。
〔曲げ剛性調整手段36〕
図2は、挿入部14の一部破断部を含む断面図である。図2では、図面の煩雑さを避けるため、密着ばね32とワイヤ34とを備える曲げ剛性調整手段36を主として示している。
図2の如く、密着ばね32は挿入部14の内部に挿通される。また、ワイヤ34は、密着ばね32の中空部に挿通され、ワイヤ34と密着ばね32の各々の先端が中継金具40にろう付け等の固定方法によって固定される。また、中継金具40には、ワイヤ42の基端が固定され、ワイヤ42の先端にはフック形状の固定部44が固定されている。なお、可撓管部18に対する中継金具40の位置が剛性変化開始位置に相当する。剛性変化開始位置とは、曲げ剛性調整手段により可撓管部18の曲げ剛性を変化させる位置である。
図3は、固定部44の固定形態を示した要部拡大斜視図である。
図3によれば、固定部44は、可撓管部18の先端に固定されたリング46のU字状の溝48に係合されたのち、ろう付け等の固定方法によってリング46に固定される。なお、可撓管部18は、リング46を介して、図1の湾曲部20の基端側に接続される。なお、リング46は、可撓管部18の外皮層50の被覆前から可撓管部側に接続されていることが望ましいが、外皮層50の被覆後に可撓管部側に接続してもよい。
図2に戻り、ワイヤ34の基端は、図1の手元操作部12の不図示の固定部材に固定される。一方、密着ばね32の基端は、操作リング38に連結された不図示のカム機構部に連結されている。密着ばね32は、施術者による操作リング38の一方向の回動操作及び他方向の回動操作によって駆動されるカム機構部によって、密着ばね32の軸方向に圧縮され、また、圧縮状態から自然長の長さに戻される。すなわち、挿入部14は、操作リング38を一方向に回動操作することによって、その曲げ剛性が高くなるように曲げ剛性が可変される。
なお、密着ばね32を圧縮操作することなく、操作リング38の一方向の回動操作によってワイヤ34を牽引した場合でも、可撓管部18の曲げ剛性を高くすることができる。また、操作リング38は、手元操作部12の先端において、手元操作部12の軸を中心に回動自在に設けられている。
〔実施形態の内視鏡10の特徴〕
本発明の目的は、コストアップを招くことなく、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部の挿通性を向上させることにある。
上記目的を達成するための実施例を以下に述べる。
〔実施例1〕
図4(A)のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図4(A)の実線Xは、曲げ剛性可変装置によって可撓管部18の曲げ剛性を高くする前の軟状態時の曲げ剛性分布(硬度分布ともいう。)を示し、実線Yは、曲げ剛性可変装置によって可撓管部18の曲げ剛性を高くした硬状態時の曲げ剛性分布を示している。なお、実線Xは、可撓管部18単体の曲げ剛性分布である。
図4(B)は、図4(A)で示した軟状態時の曲げ剛性分布を得るための可撓管部18の二層成形の外皮層50の断面図が示されている。図4(B)によれば、外皮層50を構成する樹脂を、内層の軟質樹脂52と外層の硬質樹脂54との2種類の樹脂で二層に構成し、各々の厚さの割合である比率を、可撓管部18の先端、すなわち図4(B)の左端から基端、すなわち図4(B)の右端に向けて徐々に変化させている。
なお、軟質樹脂52を外層に、硬質樹脂54を内層に配して二層成形の外皮層を構成してもよい。
また、二層形成に限定されず、図4(C)の如く、硬質樹脂と軟性樹脂とを混合成形することによっても、図4(B)に示した軟状態時の曲げ剛性分布を形成することができる。しかしながら、混合する工程がある分、樹脂比率変化のレスポンスが二層成形に比較して遅いため、二層成形の方が外皮層50の製造に適している。
また、可撓管部18は、螺旋管35と螺旋管35の外周面に被覆された金属製の筒状のネット37とからなる可撓性を有する可撓管部材と、可撓管部材の外周面に形成される外皮層50とからなる。この可撓管部材の内部に、可撓管部18の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段36が配置される。
図4(A)、(B)において、A点は可撓管部18の先端であり、A点からB点は各々の厚さの比率が変化しない曲げ剛性不変領域を示し、B点からC1点までは軟質樹脂52の比率が徐々に減少する領域を示し、C1点からC2点までは軟質樹脂52の比率が急激に増加する領域を示し、C2点からD点までは硬質樹脂54の比率が徐々に増加する領域を示している。また、C2点が剛性変化開始位置に相当する。
実施例1によれば、図4(A)の実線Xに示すように、可撓管部18の曲げ剛性変化は、A点からD点に向けた単純な右肩上がりの曲げ剛性変化ではなく、B点からC1点までは徐々に曲げ剛性が高くなるが、C1点から剛性変化開始位置であるC2点で急激に、すなわちほぼ垂直的に曲げ剛性を低下させ、C2点からD点に向けて曲げ剛性を徐々に高くしている。
ここで、B点が、可撓管部18の先端側の位置であって外皮層50が第1曲げ剛性を有する第1位置に相当する。また、D点が、可撓管部18の基端側の位置であって外皮層50が第1曲げ剛性よりも高い第2位置に相当し、D点の第2曲げ剛性は第1曲げ剛性よりも高く設定されている。また、B点からD点に向かって軟質樹脂52と硬質樹脂54との比率が変化しており、B点からD点までの領域が剛性変化部に相当する。
更に、剛性変化部の一部に存在するC2点が、B点からD点に向かって軟質樹脂52の比率が増加する剛性低下部に相当する。このC2点が剛性変化開始位置、つまり、図2の中継金具40の位置に設けられている。剛性低下部は、可撓管部18の軸方向におけるC2点を含んだ一部の範囲にわたって設けられていてもよく、可撓管部18の軸方向における一部の点に設けられてもよい。
また、A点とB点との間の領域が、硬質樹脂54よりも軟質樹脂52の比率が多い低剛性部であり、D点と可撓管部18の基端との間の領域が、軟質樹脂52よりも硬質樹脂54の比率が多い高剛性部である。
実施例1では、剛性変化開始位置であるC2点において、可撓管部18の曲げ剛性を急激に低下させているため、可撓管部18の曲げ剛性を高状態に変更しても、図4の実線Yで示すように、C2点における可撓管部18の曲げ剛性変化量が緩和される。つまり、可撓管部18の曲げ剛性が高状態時における、C1点とC2点との曲げ剛性差が小さくなる。
これにより、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置をB点よりも挿入部の先端側に配置した内視鏡と比較して、C2点での可撓管部18の曲げ剛性変化量を十分に緩和することができる。
また、剛性変化開始位置をB点よりも挿入部の先端側に配置した内視鏡では、硬状態時に先端側最柔軟部の曲げ剛性が高くなるが、実施例1では、可撓管部18のA点からB点までの領域の曲げ剛性は変化しないので、挿入部14の挿通性を阻害する問題を解消することができる。
更に、実施例1では、外皮層50を構成する軟質樹脂52と硬質樹脂54との二層形成によって曲げ剛性変化量を緩和するので、密着ばねのピッチを基端から先端に向けて徐々に増加させる構成の内視鏡と比較して、曲げ剛性変化量の緩和を、コストアップを招くことなく実現することができる。
図5(A)は、A、B、C1、C2、Dの各点における軟質樹脂52と硬質樹脂54の厚さの比率の一例を示した表図であり、図5(B)は、各点における軟質樹脂52と硬質樹脂54の厚さの比率の好ましい範囲を示した表図である。
特に図5(A)のC1点及びC2点での比率をみるように、軟質樹脂52と硬質樹脂54の比率を60:40から95:5に急激に変化させることによって、剛性変化開始位置であるC2点で曲げ剛性を急激に低下させていることが分かる。また、図5(B)のC1点及びC2点での比率の範囲をみるように、他の点の範囲と比較して、その範囲の幅も狭いことが分かる。
〔実施例2〕
図6(A)のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図6(A)の実線X1は、可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、実線Y1は、可撓管部18の硬状態時の曲げ剛性分布を示している。
実施例2によれば、可撓管部18の曲げ剛性変化の途中での高状態から低状態への変化の度合を、図4に示した実施例1よりも緩やかにしているが、実施例1と同様な効果、すなわち、コストアップを招くことなく、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部14の挿通性を向上させる効果を得ることができる。
曲げ剛性低下開始位置であるC1点と剛性変化開始位置であるC2点との距離aは、可撓管部18を最も小さく曲げたときの円周長の1/4以下とすることで曲げ剛性可変による曲げ剛性変化量を緩和することができる。このため、可撓管部18を曲げた際に曲率の急激な変化は生じず、挿入性に変化はない。このような剛性変化部を外皮層50に設けることで成形機への負担を軽減することができる。この場合もレスポンスが必要なため、混合形成よりも二層成形の方が外皮層50の製造に適している。
図7(A)は、A、B、C1、C2、Dの各点における軟質樹脂52と硬質樹脂54の厚さの比率の一例を示した表図であり、図7(B)は、各点における軟質樹脂52と硬質樹脂54の厚さの比率の好ましい範囲を示した表図である。
特に図7(A)のC1点及びC2点での比率をみるように、軟質樹脂52と硬質樹脂54の比率を60:40から95:5に急激に変化させることによって、剛性変化開始位置であるC2付近で曲げ剛性を急激に低下させていることが分かる。また、図7(B)のC2点での比率の範囲をみるように、他の点の範囲と比較して、その範囲の幅も狭いことが分かる。
〔実施例3〕
図8のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は挿入部14の先端から基端に向けた距離を示している。また、図8の実線X2は、可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示している。
図8に基づいて、挿入部14の曲げ剛性変化、及び挿入部14の長さ方向における曲げ剛性可変の位置を説明する。
可撓管部18において、可撓管部18の先端、すなわち、湾曲部20との接合部であるA点から、挿入部14の先端から手元操作部側に200mm前後離れた位置、つまり挿入部14の先端から基端に向けて100mm〜300mm離れたB点までの領域は、ほぼ同一な曲げ剛性を備えている。そして、B点から、挿入部14の先端から手元操作部側に800mm前後離れた位置、つまり、700〜1000mm離れたD点までの領域が、曲げ剛性が変化する剛性変化部である。その中で剛性変化開始位置である、挿入部14の先端から手元操作部側に250mm前後離れた位置、つまり230〜350mm離れたC1点からC2点の領域が、曲げ剛性が急激に低下する剛性低下部である。実施例3においても、C2点が、剛性変化開始位置である図2の中継金具40の位置に設けられている。
なお、D点から挿入部14の基端までの領域は、曲げ剛性変化があってもなくてもよい。D点の曲げ剛性以上の曲げ剛性を得ることができる樹脂比率を実現できるならば実施してもよい。この場合、D点での曲げ剛性を優先とする。
剛性低下部であるC1点からC2点までの領域は、B点から可撓管部18の基端に向けて、50mm前後である30〜150mm離れた位置に設けられることが好ましい。
実施例3のように、挿入部14の先端から起算した位置にC2点を位置させることで、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部18の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部14の挿通性を向上させることができる。
また、剛性低下部のC2点の剛性、つまり第4曲げ剛性は、B点の第1曲げ剛性よりも高いC1点の第3曲げ剛性から、第1曲げ剛性よりも低い剛性に設定されている。すなわち、C2点が可撓管部18の全長において最柔軟部に設定されている。
〔実施例4〕
図9(A)のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図9(A)の実線X3は、可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、実線Y3は、可撓管部18の硬状態時の曲げ剛性分布を示している。
図9(B)は、図9(A)の軟状態時の曲げ剛性分布を得るための可撓管部18の外皮層50の断面図が示されている。図9(B)によれば、外皮層50を構成する樹脂を、軟質の軟質樹脂52と硬質の硬質樹脂54とで二層に構成し、各々の厚さの比率を、可撓管部18の先端から基端に向けて徐々に変化させている。
図9(A)の曲げ剛性分布によれば、剛性変化開始位置であるC2点での曲げ剛性の変化量が実施例1、2と比較して小さい。よって、硬状態時におけるC2点での急激な曲げ剛性変化量は多少残るが、この曲げ剛性分布は、A点からB点までの可撓管部18の先端側を最柔軟部とすることを優先した場合の曲げ剛性分布である。つまり、A点からB点までの可撓管部18の曲げ剛性がC2点の曲げ剛性よりも低く設定されている。これにより、挿入部14の挿通性が向上する。
図10(A)は、A、B、C1、C2、Dの各点における軟質樹脂52と硬質樹脂54の厚さの比率の一例を示した表図であり、図5(B)は、各点における軟質樹脂52と硬質樹脂54の厚さの比率の好ましい範囲を示した表図である。
図10(A)のC1点及びC2点での比率をみるように、軟質樹脂52と硬質樹脂54の比率を60:40から90:10に急激に変化させることによって、剛性変化開始位置であるC2点で曲げ剛性を急激に低下させていることが分かる。また、図10(A)のA点及びB点での比率をみるように、軟質樹脂52と硬質樹脂54の比率は97:3であり、A点からB点までの可撓管部18の曲げ剛性がC2点の曲げ剛性よりも低く設定されていることが分かる。更に、図10(B)のA点、B点、C2点での比率の範囲をみるように、C1点、D点の範囲と比較して、その範囲の幅も狭いことが分かる。
〔実施例5〕
実施例5は、第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムの実施例である。第1内視鏡の挿入部は第1有効長を有し、第2内視鏡の挿入部は第1有効長よりも長い第2有効長を有している。
図11(A)、(B)のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。
また、図11(A)の実線X3は、第1有効長を有する第1内視鏡の挿入部における曲げ剛性分布である。実線X3の剛性変化部は、第1位置に相当するB点と第2位置に相当するD点との間に設けられ、かつ剛性低下部である第3位置に相当するC2点は、B点とD点との間に設けられている。
図11(B)の実線X4は、第1有効長よりも長い第2有効長を有する第2内視鏡の挿入部における曲げ剛性分布である。実線X4の剛性変化部は、第1位置に相当するB−1点と第2位置に相当するD−1点との間に設けられ、かつ剛性低下部である第4位置に相当するC2−1点は、B−1点とD−1点との間であって、C2点よりも可撓管部18の基端側に設けられている。
大腸鏡は患者体型、施術者の考え等に合わせ、挿入部の有効長が異なる大腸鏡が選択されて使用される。挿入部の有効長としては、例えば標準として1330mm、1520mm、1690mmを例示できる。これらの有効長に合わせ、可撓管部18の曲げ剛性変化、剛性変化開始位置を変更することが好ましい。ここで挿入部の有効長とは、図1の如く、挿入部14の基端から先端までの長さLを指す。
図11(B)に戻り、曲げ剛性が急激に低下する可撓管部18の剛性変化開始位置である、剛性低下部に相当するC2−1点は、可撓管部18の標準長を基準とした剛性変化開始位置、つまり剛性低下部であるC2点よりも、有効長差の10%前後である5〜15%分、D点側に設けることが好ましい。すなわち、第3位置に相当するC2点と、第4位置に相当するC2−1との間の可撓管素材の軸方向に沿った距離は、第2有効長と第1有効長との差の5〜15%以下であるこことが好ましい。
このように挿入部の有効長の差に応じて、C2−1の位置を設定することにより、有効長の差に関係なく、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部18の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部14の挿通性を向上させる効果を得ることができる。
なお、B−1点及びD−1点は、標準長を基準としたB点及びD点と同位置か、又はB点及びD点よりも、有効長の差の分、手元操作部側に設けることが好ましい。
〔実施例6〕
実施例6は、第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムの実施例である。第1内視鏡の挿入部は第1有効長を有し、第2内視鏡の挿入部は第1有効長よりも長い第2有効長を有している。
図12のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図12の実線X5は、第1の有効長である有効長が標準長の第1内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、実線X6は、第2有効長である有効長が標準長よりも長い第2内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示している。また、実線X5、X6の曲げ剛性分布はともに、剛性変化開始位置であるC2点で曲げ剛性が低下している。
有効長が標準長よりも長い可撓管部18は、後述する細径の挿入部と同様に、勢いよくつづけざまに患者の体内に挿入されることが多いため、患者負担軽減のために柔らかい方が挿入し易い。よって、有効長が標準長の可撓管部18と比較して、第2位置であるD点における、第2曲げ剛性である剛性が低く設定されている。
また、剛性低下部のC2点の第5曲げ剛性に相当する剛性は、B点の第1曲げ剛性よりも高いC1点の第3曲げ剛性から、第1曲げ剛性と第3曲げ剛性の間の剛性に設定されている。すなわち、A点からB点までの領域が、可撓管部18の全長において最柔軟部に設定されている。
また、D点における剛性の差は、有効長の割合の±20%程度、有効長の長い可撓管部18を柔らかく構成することが好ましい。
例えば、標準有効長が1330mmとした場合、有効長が1690mmの可撓管部18の場合は、(1690mm−1330mm)/1330mm=0.27となる。
有効長が1690mmの可撓管部18は、有効長が1330mmの可撓管部18よりも、5〜50%の範囲にある27%柔らかいことが好ましい。有効長に応じて、5〜50%の範囲で可撓管部18を柔らかくすることにより、挿入部14の挿通性を向上させることができる。
〔実施例7〕
実施例7は、第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムの実施例である。第1内視鏡の可撓管部は第1外径を有し、第2内視鏡の可撓管部は第1外径よりも外径が小さい第2外径を有している。
図13のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図13の実線X7は、外径が第1外径の第1内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、実線X8は、実線X7の可撓管部18よりも外径が小さい第2外径の第2内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示している。また、実線X7、X8の曲げ剛性分布はともに、剛性変化開始位置であるC2点で曲げ剛性が急激に低下している。
大腸鏡は患者体型、施術者の考え等に合わせ、可撓管部18の外径が異なる大腸鏡が選択されて使用される。外径としては、例えば、標準の12.8mm、12mm、11.8mm、10.5mm等を例示できる。これらの外径に合わせ、可撓管部18の曲げ剛性変化、剛性変化開始位置を変更させることが好ましい。
実施例7によれば、外径が小さくなるほど、可撓管部18の先端側及び基端側ともに曲げ剛性が小さい、つまり曲げ剛性が柔らかいことが好ましい。
例えば、X8の可撓管部18の場合は、X7の可撓管部18に対して外径の比率分±20%分柔らかくする。
つまり、外径がφ12.8mmと外径がφ11.5mmの可撓管部18の場合は、
(12.8−11.5)/12.8=0.1となる。
よって、外径がφ11.5mmの可撓管部18の場合は、標準外径の可撓管部18と比較して、1〜30%の範囲である10%柔らかくすることが好ましい。外径が小径の場合、太径と同じ曲げ剛性であると、患者に負担を与えやすいため、細径ほど柔らかい方がよい。
このように外径に応じて、1〜10%の範囲で可撓管部18を柔らかくすることにより、挿入部14の挿通性を向上させることができる。
〔実施例8〕
実施例8は、第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムの実施例である。第1内視鏡の挿入部は第1有効長を有し、第2内視鏡の挿入部は第1有効長よりも長い第2有効長を有している。
図14のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図14の実線X9は、有効長が標準長の第1内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、実線X10は、有効長が標準長よりも長い第2内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示している。また、実線X9、X10の曲げ剛性分布は、剛性変化開始位置であるC2点、C2−2点で曲げ剛性が急激に低下している。
このように可撓管部18の有効長に応じて、C2−2点、B−2点、及びD−2点の位置を変更することにより、挿入部14の挿通性を向上させることができる。
一方で、有効長が長くなるほど、かつ可撓管部18の外径が小さくなるほどC2−2点、B−2点、及びD−2点が手元操作部側に位置する方がよく、かつ曲げ剛性も柔らかい方が好ましい。
実線X10の曲げ剛性分布は、有効長と外径の2つ要因を掛け合わせたものである。
有効長差における可撓管部18の曲げ剛性変更については、有効長に応じて5〜50%の範囲で可撓管部18を柔らかくすることを実施例6にて説明済みである。可撓管部18の外径差における可撓管部18の曲げ剛性変更については、1〜30%の範囲で柔らかくすることを実施例7にて説明済みである。
〔実施例9〕
実施例9は、第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムの実施例である。第1内視鏡の可撓管部は第1外径を有し、第2内視鏡の可撓管部は第1外径よりも外径が小さい第2外径を有している。
図15(A)、(B)のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図15(A)の実線X11は、第1外径の標準外径の第1内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、図15(B)の実線X8は、第1外径よりも外径が小さい第2外径の第2内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示している。また、実線X11、X12の曲げ剛性分布は、剛性変化開始位置であるC2点、C2−3点で曲げ剛性が急激に低下している。第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムが構成される。
更に、実線X11において、剛性低下部の第5位置に相当するC2は、第1位置であるB点と、第2位置であるD点との間に設けられている。また、実線X12において、剛性低下部の第6位置に相当するC2−3点は、C2点とD点との間に設けられている。
可撓管部18の外径としては、例えば、標準の12.8mm、12mm、11.8mm、10.5mm等のものがあり、これらの外径に合わせ、可撓管部18の曲げ剛性変化、剛性変化開始位置を変更させることが好ましい。
すなわち、第2外径である小径の可撓管部18のB−3点は、第1外径である標準径のB点と同じか、又は外径の差の30〜50倍の範囲である40倍前後分、手元操作部側に位置させることが好ましい。また、C2点とC2−3点との間の可撓管部18の軸方向に沿った距離は、第1外径と第2外径との差の30以上50倍以下であることが好ましい。
更に、小径の可撓管部18のD−3点は、標準径のD点と同じか、外径の差の60〜90倍の範囲の80倍前後分、手元操作部側とすることが好ましい。
小径の可撓管部18の剛性変化開始位置であるC2−3点は、標準径の剛性変化開始位置であるC2点と同じか、外径の差の30〜50倍の範囲にある40倍前後分、手元操作部側とすることが好ましい。
このように外径の差に応じて、剛性変化開始位置等の位置を設定することにより、曲げ剛性調整手段の剛性変化開始位置での可撓管部18の曲げ剛性変化量を十分に緩和し、挿入部14の挿通性を向上させることができる。
〔実施例10〕
図16のグラフの縦軸は可撓管部18の曲げ剛性を示し、横軸は可撓管部18の先端から基端に向けた距離を示している。また、図16の実線X13は、第2外径である外径が小さい第2内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示し、実線X14は、第1外径である外径が大きい第1内視鏡の可撓管部18の軟状態時の曲げ剛性分布を示している。また、実線X13、X14の曲げ剛性分布は、剛性変化開始位置であるC2点、C2−4点で曲げ剛性が急激に低下している。第1内視鏡と第2内視鏡とによって内視鏡システムが構成される。
実線X13で示すように、可撓管部18が細径であるほどC2−4点及びB−4点が、C2点B点に対して手元操作部側にある方がよく、かつ曲げ剛性も柔らかい方がよい。また、D−4点での曲げ剛性は、D4点での曲げ剛性よりも低く設定することが好ましい。
このように外径に応じて、剛性変化開始位置等の位置を設定することにより、挿入部14の挿通性を向上させることができる。
なお、実線X13の曲げ剛性分布は、有効長と外径の2つ要因を掛け合わせたものである。
有効長差における可撓管部18の曲げ剛性変更については、有効長に応じて5〜50%の範囲で可撓管部18を柔らかくすることを実施例6にて説明済みである。可撓管部18の外径差における可撓管部18の曲げ剛性変更については、1〜30%の範囲で柔らかくすることを実施例7にて説明済みである。
〔実施例11〕
図17(A)は、実施例11における可撓管部18の急激な剛性低下部Pに丸みを持たせた可撓管部の断面図である。また、図17(B)は、剛性低下部Pを2段階に変化させた可撓管部の断面図であり、成形機の負担を軽減できる効果がある。更に、図17(C)は、剛性低下部Pにおいて硬質樹脂54に丸みを持たせた可撓管部の断面図である。すなわち、剛性低下部Pの形状としては、複数の形態が存在する。
以上、実施形態に係る内視鏡10について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…内視鏡、12…手元操作部、14…挿入部、16…ユニバーサルケーブル、18…可撓管部、20…湾曲部、22…先端硬質部、24…アングルノブ、26…送気・送水ボタン、28…吸引ボタン、30…鉗子挿入口、32…密着ばね、34…ワイヤ、36…曲げ剛性調整手段、38…操作リング、40…中継金具、42…ワイヤ、44…固定部、46…リング、48…溝、50…外皮層、52…軟質樹脂、54…硬質樹脂

Claims (19)

  1. 先端部と、前記先端部の基端側に連結される湾曲部と、前記湾曲部の基端側に連結される可撓管部であって、可撓性を有する筒状の可撓管部材と、前記可撓管部材の外周面に軟質樹脂と硬質樹脂との2種類の樹脂で成形される外皮層とを有する可撓管部と、を備える内視鏡挿入部と、
    前記可撓管部材の内部に配置され、前記可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段と、を備え、
    前記可撓管部の先端側で前記外皮層が第1曲げ剛性を有する位置を第1位置とし、前記可撓管部の基端側で前記外皮層が前記第1曲げ剛性よりも高い第2曲げ剛性を有する位置を第2位置としたとき、
    前記外皮層は、前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、
    前記剛性変化部は、前記第1位置から前記第2位置に向かって前記軟質樹脂と前記硬質樹脂との割合が変化することで前記第1曲げ剛性から前記第2曲げ剛性まで変化し、
    前記剛性変化部の一部には、前記第1位置から前記第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、
    前記曲げ剛性調整手段により前記可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、前記可撓管部の軸方向に関して前記剛性低下部が設けられる位置に配置される内視鏡。
  2. 前記剛性低下部は、前記第1位置から前記可撓管部の軸方向に沿って30mm以上150mm以下の離れた位置に設けられる請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記剛性低下部は、前記第1曲げ剛性よりも高い第3曲げ剛性から前記第1曲げ剛性よりも低い第4曲げ剛性に減少する請求項1又は2に記載の内視鏡。
  4. 前記剛性低下部は、前記第1曲げ剛性よりも高い第3曲げ剛性から前記第1曲げ剛性と前記第3曲げ剛性との間の第5曲げ剛性に減少する請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡。
  5. 前記剛性低下部は、前記第1位置から前記第2位置に向かって徐々に前記硬質樹脂の割合が減少する部分を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡。
  6. 前記剛性低下部の前記可撓管部の軸方向に沿った長さは、前記可撓管部を最も小さく曲げたときの円周長の1/4以下である請求項5に記載の内視鏡。
  7. 前記外皮層は、前記可撓管部の先端と前記第1位置との間に設けられる低剛性部を備え、
    前記低剛性部は、前記硬質樹脂よりも前記軟質樹脂の割合が多い請求項1〜6のいずれか1項に記載の内視鏡。
  8. 前記外皮層は、前記第2位置と前記可撓管部の基端との間に設けられる高剛性部を備え、
    前記高剛性部は、前記軟質樹脂よりも前記硬質樹脂の割合が多い請求項1〜7のいずれか1項に記載の内視鏡。
  9. 前記外皮層は、前記可撓管部の外周を被覆する内層と、前記内層の外周を被覆する外層とを有し、前記内層及び前記外層のいずれか一方の層は前記軟質樹脂で形成され、かつ他方の層は前記硬質樹脂で形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の内視鏡。
  10. 前記内層は前記軟質樹脂で形成され、かつ前記外層は前記硬質樹脂で形成される請求項9に記載の内視鏡。
  11. 前記剛性低下部は、前記第1位置から前記第2位置に向かって前記軟質樹脂の割合が増加する請求項1〜10のいずれか1項に記載の内視鏡。
  12. 前記剛性低下部は、前記可撓管部の軸方向における一部の範囲にわたって設けられる請求項1〜11のいずれか1項に記載の内視鏡。
  13. 前記剛性低下部は、前記可撓管部の軸方向における一部の点に設けられる請求項1〜11のいずれか1項に記載の内視鏡。
  14. 第1内視鏡と第2内視鏡とを備える内視鏡システムであって、
    前記第1内視鏡及び前記第2内視鏡は、
    先端部と、前記先端部の基端側に連結される湾曲部と、前記湾曲部の基端側に連結される可撓管部であって、可撓性を有する筒状の可撓管部材と、前記可撓管部材の外周面に軟質樹脂と硬質樹脂との2種類の樹脂で成形される外皮層とを有する可撓管部を備える内視鏡挿入部と、
    前記可撓管部の内部に配置され、前記可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段と、を備え、
    前記可撓管部の先端側の位置を第1位置とし、前記可撓管部の基端側の位置を第2位置としたとき、前記外皮層における前記第1位置は第1曲げ剛性を有し、前記外皮層における前記第2位置は第2曲げ剛性を有し、
    前記外皮層は、前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、
    前記剛性変化部は、前記第1位置から前記第2位置に向かって前記軟質樹脂と前記硬質樹脂との割合が変化することで前記第1曲げ剛性から前記第2曲げ剛性まで変化し、
    前記剛性変化部の一部には、前記第1位置から前記第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、
    前記曲げ剛性調整手段により前記可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、前記可撓管部の軸方向に関して前記剛性低下部が設けられる位置に配置され、
    前記第1内視鏡は、
    第1有効長を有する前記内視鏡挿入部と、
    前記第1有効長に対応する前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる前記剛性変化部と、
    前記第1有効長に対応する前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置に設けられる前記剛性低下部と、を備え、
    前記第2内視鏡は、
    前記第1有効長よりも長い第2有効長を有する前記内視鏡挿入部と、
    前記第2有効長に対応する前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる前記剛性変化部と、
    前記第2有効長に対応する前記第1位置と前記第2位置との間であって前記第3位置よりも前記可撓管部の基端側に配置される第4位置に設けられる前記剛性低下部と、を備える内視鏡システム。
  15. 前記第3位置と前記第4位置との間の前記可撓管部の軸方向に沿った距離は、前記第2有効長と前記第1有効長との差の5%以上15%以下の範囲である請求項14に記載の内視鏡システム。
  16. 前記内視鏡挿入部が前記第2有効長を有する場合は、前記内視鏡挿入部が前記第1有効長を有する場合に比べて前記第2位置における前記第2曲げ剛性が低い請求項14又は15に記載の内視鏡システム。
  17. 第1内視鏡と第2内視鏡とを備える内視鏡システムであって、
    前記第1内視鏡及び前記第2内視鏡は、
    先端部と、前記先端部の基端側に連結される湾曲部と、前記湾曲部の基端側に連結される可撓管部であって、可撓性を有する筒状の可撓管部材と、前記可撓管部材の外周面に軟質樹脂と硬質樹脂との2種類の樹脂で成形される外皮層とを有する可撓管部を備える内視鏡挿入部と、
    前記可撓管部の内部に配置され、前記可撓管部の曲げ剛性を変化させる曲げ剛性調整手段と、を備え、
    前記可撓管部の先端側の位置を第1位置とし、前記可撓管部の基端側の位置を第2位置としたとき、前記外皮層における前記第1位置は第1曲げ剛性を有し、前記外皮層における前記第2位置は第2曲げ剛性を有し、
    前記外皮層は、前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる剛性変化部を有し、
    前記剛性変化部は、前記第1位置から前記第2位置に向かって前記軟質樹脂と前記硬質樹脂との割合が変化することで前記第1曲げ剛性から前記第2曲げ剛性まで変化し、
    前記剛性変化部の一部には、前記第1位置から前記第2位置に向かって曲げ剛性が低下する剛性低下部が設けられ、
    前記曲げ剛性調整手段により前記可撓管部の曲げ剛性を変化させる剛性変化開始位置は、前記可撓管部の軸方向に関して前記剛性低下部が設けられる位置に配置され、
    前記第1内視鏡は、
    第1外径を有する前記内視鏡挿入部と、
    前記第1外径に対応する前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる前記剛性変化部と、
    前記第1外径に対応する前記第1位置と前記第2位置との間の第5位置に設けられる前記剛性低下部と、を備え、
    前記第2内視鏡は、
    前記第1外径よりも小さい第2外径を有する前記内視鏡挿入部と、
    前記第2外径に対応する前記第1位置と前記第2位置との間に設けられる前記剛性変化部と、
    前記第2外径に対応する前記第1位置と前記第2位置との間であって前記第5位置よりも前記可撓管部の基端側に配置される第6位置に設けられる前記剛性低下部と、を備える内視鏡システム。
  18. 前記第5位置と前記第6位置との間の前記可撓管部の軸方向に沿った距離は、前記第1外径と前記第2外径との差の30倍以上50倍以下である請求項17に記載の内視鏡システム。
  19. 前記内視鏡挿入部が前記第2外径を有する場合は、前記内視鏡挿入部が前記第1外径を有する場合に比べて前記第2位置における前記第2曲げ剛性が低い請求項17又は18に記載の内視鏡システム。
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