JP2009207738A - 湾曲管用コイル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローコストかつ形成が容易で、安定的にワイヤをガイドすることが可能なワイヤガイドを有する湾曲管用コイルを提供する。
【解決手段】湾曲管の心材として用いられるコイル35の外周コイル部39に、内周側に突出された凹状のワイヤガイド40を複数設ける。コイル軸方向で各ワイヤガイド40内に挿通されたワイヤ34aは、各ワイヤガイド40と、各ワイヤガイド40の前後に配置される外周コイル部39とで摺動可能にガイドされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、内視鏡の湾曲管の心材に用いられるコイルと、その製造方法に関する。
生体の体腔内の検査や治療に使用される医療機器として、内視鏡が知られている。内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部と、挿入部を操作する操作部とを備えている。挿入部は、断面が円形の棒状体であり、根元側から可撓管部、湾曲部、先端部を備えている。湾曲部は、操作部の操作により自在に湾曲される。
湾曲部は、湾曲管と、湾曲管を湾曲させるワイヤとから構成されている。ワイヤの一端は、湾曲管内に設けられた複数のワイヤガイドに挿通されている。ワイヤの他端は、可撓管部を通り、操作部に設けられたアングルノブに連動するように連結されている。ワイヤは、アングルノブの操作により牽引され、牽引方向に向けて湾曲管を湾曲させる。
従来の湾曲管は、湾曲駒連結ユニットの外側を金網等によって形成された網管であるブレードと、可撓性を有する外套カバーとで被覆している。湾曲駒連結ユニットは、上下左右の4箇所に軸着部を有する中空の湾曲駒を各軸着部で連結して湾曲可能にしている。各湾曲駒内には、カシメまたはロウ付け等によって固着されたワイヤガイドが設けられている。
従来の湾曲管は、複雑で部品数が多い湾曲駒連結ユニットを用いているため、製造が難しく、コストが高い。また、湾曲方向や湾曲範囲に制限が存在するため、操作性が悪い。更に、湾曲管の管壁が厚くなるため、細径化が難しいという問題があった。これらの問題を解決するため、コイルを用いた湾曲管が発明されている(例えば、特許文献1参照)。湾曲管に用いられるコイルは、コイル形状の外周コイル部と、外周コイル部の所定位置に複数設けられたリング状のワイヤガイドとを有している。コイルは、外周がブレード及び外套カバーで被覆されている。
特開2007−061218号公報
リング状のワイヤガイドは、コイルの製造時に一緒に形成しなければならない。そのため、コイルの材料となる線材をコイルの形状に巻きながら、これよりも小さいワイヤガイドの形状に線材を巻く特殊なコイル製造装置が必要になる。また、ワイヤガイドのサイズ、位置を合せるのが難しいので歩留りが悪化することが考えられる。
リング状のワイヤガイドは、湾曲管が湾曲されたときのコイルの変形により引き絞られて内径が小さくなり、ワイヤの摺動を阻害することがある。また、ワイヤガイドは、湾曲管内に突出するので、湾曲管内に収容される各種チャンネルや配線等を圧迫して破損の原因となる。
本発明の目的は、上記問題を解決するため、ローコストかつ形成が容易で、安定的にワイヤをガイドすることが可能なワイヤガイドを有する湾曲管用コイルを提供することにある。
本発明の湾曲管用コイルは、コイル形状の外周コイル部と、外周コイル部の所定の部位に形成され、湾曲管を湾曲させるワイヤがコイル軸方向に挿通される複数の凹状のワイヤガイドとを備えている。
ワイヤガイドは、第1のワイヤガイドと、コイル軸方向で第1のワイヤガイドに対面する位置に配置される第2のワイヤガイドから構成してもよい。第2のワイヤガイドは、第1のワイヤガイドと異なる形状またはサイズ、あるいは配置にしてもよい。
第1のワイヤガイドは、例えば、ワイヤが収容可能な深さを有する凹部形状とし、第2のワイヤガイドは、第1のワイヤガイドよりも浅い凹部形状にしてもよい。これによれば、ワイヤと外周コイル部との接触が少なくなるので、ワイヤの摺動をスムースにすることができる。
第1のワイヤガイドは、内周側に突出されて外周側に凹部形状を有し、第2のワイヤガイドは、外周側に突出されて内周側に凹部形状を有してもよい。これによれば、湾曲管内へのワイヤガイドの突出量を小さくすることができるので、ワイヤガイドによる湾曲管内容物への圧迫を防止することができる。
第1のワイヤガイドを、連続して形成された複数の凹部から構成し、第2のワイヤガイドを前記第1のワイヤガイドと同形状とし、かつ第1のワイヤガイドに対して凹部の位相をずらしてもよい。これによれば、第1のワイヤガイドの凹部と第2のワイヤガイドの凹部とからなるワイヤガイドが連続して複数形成されるので、ワイヤの挿通位置の調整が容易になる。
コイルは、外周を樹脂で被覆してもよい。樹脂で被覆したコイルは、外周をブレード及び外套カバーで被覆して湾曲管を構成してもよいし、そのまま湾曲管として用いることもできる。
本発明の湾曲管用コイルの製造方法は、コイル形状を有する外周コイル部の製造時、または外周コイル部の製造後に、外周コイルを構成する線材の所定の位置を治具で挟み込んで複数の凹状のワイヤガイドを形成している。
本発明の湾曲管用コイルは、ワイヤガイドをリング状のワイヤガイドよりも構造が単純な凹状にしたので、コイルの製造に特殊なコイル製造装置を使用する必要がなく、歩留りの悪化も防止できる。これにより、本発明のコイルは、リング状のワイヤガイドを有するコイルよりもコストダウンを図ることができる。
本発明の凹状のワイヤガイドは、リング状のワイヤガイドのように外周コイル部の変形によって内径が大きく変化しないので、ワイヤの摺動を阻害することがなく、安定的にワイヤをガイドすることができる。
ワイヤガイドは、サイズ、形状、配置等が異なる少なくとも第1のワイヤガイド及び第2のワイヤガイドにより構成したので、単純な凹状のワイヤガイドの組み合わせでもワイヤのガイド安定性をより向上させることができる。
本発明の湾曲管用コイルの製造方法は、外形コイル部の製造時、または製造後に線材を治具で挟み込んでワイヤガイドを形成するので、従来のコイル製造ラインに容易に適用することができる。また、線材を治具で変形させるだけの簡単な工程なので、ワイヤガイドのサイズ、形状を一定にすることができる。更に、複数のワイヤガイドの位置調整も容易である。
図1に示す内視鏡10は、生体の体腔内に挿入される挿入部11と、挿入部11の操作に用いられる操作部12とを備えている。挿入部11は、断面が円形の棒状体であり、根元側から可撓管部11a、湾曲部11b、先端部11cを備えている。可撓管部11aは、挿入部11の大部分の長さを占めており、体腔内で屈曲可能な可撓性を有している。湾曲部11bは、操作部12で操作することにより先端側の向きが自在に変えられる。先端部11cの端面には、体腔内を照明する照明部と、体腔内を撮影する撮影部(図示せず)とが設けられている。
挿入部11の内部には、送気・送水チャンネル14、及び鉗子チャンネル15が設けられている。送気・送水チャンネル14、及び鉗子チャンネル15は、柔軟性、防水性を有するチューブであり、一端が先端部11cから露呈されている。送気・送水チャンネル14には、体腔内に供給される空気、または水等の液体が流される。鉗子チャンネル15には、患部の治療に用いられる鉗子や注射針等の処置具が挿通される。鉗子チャンネル15には、体液等を吸引する吸引チャンネル16が接続されている。
操作部12は、アングルノブ19、鉗子口20を備えている。アングルノブ19は、湾曲部11bの湾曲方向及び湾曲量を調整する際に回転操作される。操作部12内には、アングルノブ19の回転操作により、湾曲部11bを湾曲させるワイヤ牽引機構が組み込まれている。鉗子口20からは、鉗子チャンネル15の他端が露呈されている。処置具は、鉗子口20から鉗子チャンネル15に挿入される。
操作部12には、押しボタン式の送気・送水ボタン22、吸引ボタン23が設けられている。送気・送水ボタン22は、送気・送水チャンネル14に水または空気を流す際に操作される。吸引ボタン23は、体腔内の体液、組織等の被吸引物を鉗子チャンネル15によって吸引する際に操作される。
操作部12に接続されたユニバーサルコード25及びコネクタ部26内には、送気・送水チャンネル14及び吸引チャンネル16と、照明部及び撮影部の配線が組み込まれている。コネクタ部26は、内視鏡10の撮影部から入力された撮像信号を処理する信号処理回路や、照明部を構成するライトガイドの光源等が設けられたビデオプロセッサに接続される。
図2に示すように、内視鏡10の先端部11cは、略円筒状の先端部本体30から構成されている。先端部本体30内には、撮影部を構成する撮像ユニットと、照明部を構成するライトガイド、送気・送水チャンネル14及び鉗子チャンネル15等が収容されている。先端部本体30の端面には、撮影部、照明部、送気・送水チャンネル14及び鉗子チャンネル15等を露呈させる複数の開口30a,30b等が設けられている。なお、図面の煩雑化を防ぐため、撮像ユニット等の先端部本体30内の部品は図示していない。
湾曲部11bは、先端部11cと可撓管部11aとの間に接合される湾曲管33と、操作部12から先端部11cまで挿通される4本のワイヤ34a〜34dから構成されている。湾曲管33は、コイル35と、コイル35の外周を被覆するブレード36と、ブレード36の外周を被覆する外套カバー37とから構成されている。
図3に示すように、コイル35は、ステンレススチール等の金属製の線材を巻いて形成された外周コイル部39から構成されている。外周コイル部39の外径、全長、線径、コイルピッチ、巻き数等といった仕様は、湾曲部11bの仕様に応じて適宜選択される。湾曲管33の断面A−Aを表す図4に示すように、外周コイル部39には、内周側に突出された凹状のワイヤガイド40が円周方向に略90°間隔で形成されている。ワイヤガイド40は、例えばコイル35の1巻きおきに設けられており、コイル軸方向の位置が一致されている。
図5に示すように、ワイヤ34a〜34dは、ワイヤガイド40内に摺動可能に挿通されている。コイル35は、ワイヤガイド40と、ワイヤガイド40の前後に配置される外周コイル部39とを用いてワイヤ34a〜34dをガイドしているので、湾曲管33内でのワイヤ34a〜34dの姿勢が安定し、摺動がスムースになる。
ワイヤ34a〜34dの一端は、操作部12内に組み込まれたワイヤ牽引機構に係止されている。また、ワイヤ34a〜34dの他端は、先端部本体30の内周に設けられたワイヤ係止部42に挿入され、先端に取り付けられた抜止め部材43により係止されている。ワイヤ係止部42及び抜止め部材43は、カシメまたはロウ付け等により先端部本体30及びワイヤ34a〜34dに取り付けられている。各ワイヤ34a〜34dは、アングルノブ19の操作により挿入部11内で牽引される。湾曲管33は、ワイヤ34a〜34dの牽引方向に向けて湾曲される。
ブレード36は、金網等によって形成された網管であり、コイル35を被覆して湾曲管33の座屈や捩じれを防止している。外套カバー37は、柔軟性及び防水性を有するプラスチックチューブであり、ブレード36の外周と先端部本体30の一部外周とを被覆している。
コイルの線材を巻いて形成された従来のリング状のワイヤガイドは、湾曲管が湾曲したときのコイルの変形により引き絞られて内径が小さくなり、ワイヤの摺動を阻害することがある。これに対し、本発明のワイヤガイド40は、コイル35の内径側に突出された凹状体であるため、湾曲管33が湾曲されてコイル35が変形しても内径が極端に小さくなることはない。よって、ワイヤ34a〜34dを安定的にガイドすることができる。
ワイヤガイド40は、コイル35の製造時に一緒に形成されている。例えば、図6に示すように、コイル製造装置に供給される前の線材45の所定位置を雄型46及び雌型47からなる治具48で挟み込み、線材45を変形させてワイヤガイド40を形成している。ワイヤガイド40が形成された線材45は、コイル製造装置内で外周コイル部39の形状に巻かれてコイル35が形成されている。
ワイヤガイド40は、従来のリング状のワイヤガイドの製造に必要であった特殊なコイル製造装置を用いずに形成することができる。また、リング状のワイヤリングよりも簡単な形状であるため、サイズ、位置ズレによる歩留りの悪化も少なくなる。これにより、コイル35は、リング状のワイヤガイドを有するコイルよりもコストダウンを図ることができる。
ワイヤガイド40は、外周コイル部39の製造後に形成してもよい。この場合、外周コイル部39の所定の位置を図6に示す治具と同様の治具で挟み込み、外周コイル部39を変形させてワイヤガイド40を形成する。外周コイル部39の製造後にワイヤガイド40を形成すると、ワイヤガイド40が形成された外周コイル部39の径が小さくなる。そのため、外周コイル部39の径が極端に小さくならないように、ワイヤガイド40が形成される位置を分散させることが好ましい。
上記実施形態では、外周コイル部39の1巻きおきにワイヤガイド40を設けたが、ワイヤガイド40の配置は、湾曲管33の径、長さ等に基づいて適宜設定可能である。例えば、比較的長い湾曲部33では、図7に示すように、外周コイル部39の2巻きおきにワイヤガイド40を設けてもよい。また、図8に示すように、ワイヤガイド40を連続して配置してもよい。これによれば、ワイヤガイド40からワイヤ34a〜34dに与えられる力が分散されるので、ワイヤ34a〜34dが傷みにくくなる。なお、連続して設けるワイヤガイド40の数は、2つに限定されず、湾曲管33の径、長さ等に応じて適宜設定可能である。
上記実施形態では、ワイヤガイド40と外周コイル部39とを用いてワイヤ34a〜34dをガイドしたが、例えば、コイル軸方向に並んで配置された異なる2つのワイヤガイドを組み合わせてワイヤをガイドしてもよい。使用する治具を変更することで、1本のコイル35中に異なるサイズ、形状のワイヤガイドを容易に形成することができる。
図9に示す例では、ワイヤ34aが収納可能な深い凹部形状を有する第1ワイヤガイド51と、第1ワイヤガイド51よりも浅い凹部形状を有する第2ワイヤガイド52とからワイヤガイドを構成している。矢視Bを表す図10に示すように、ワイヤ34aは第1ワイヤガイド51と第2ワイヤガイド52とによってガイドされている。これにより、ワイヤ34aと外周コイル部39との接触が少なくなるので、ワイヤ34aの摺動がよりスムースになる。
図11に示すように、第1ワイヤガイド55の凹部形状を上述の第1ワイヤガイド51よりも浅くし、第2ワイヤガイド56を外周コイル部39の外周側に突出させてもよい。矢視Cを表す図12に示すように、湾曲管33内に対する第1ワイヤガイド55の突出量が小さくなるので、各種チャンネルや配線への圧迫をやわらげることができる。
図13に示すように、第1ワイヤガイド58を外周コイル部39の内周側に突出された複数の凹部58aから構成し、第2ワイヤガイド59を外周コイル部39の外周側に突出され、かつ第1ワイヤガイド58と位相がずらされた複数の凹部59aから構成してもよい。矢視Dを表す図14に示すように、各ワイヤガイド58、59の凹部58a,59aによってワイヤ34aの挿通可能な空間が複数形成されるので、ワイヤ34aの挿通位置の調整が容易になる。
上記第2ワイヤガイド56、59は、コイル35の外周側に突出されるため、湾曲管33の外周面が部分的に突出することが懸念される。しかしながら、実際の突出量は非常に小さいので、ブレード36や外套カバー37の厚みを調整することで、湾曲管33の外周面の部分的な突出を防止することができる。
上記各実施形態では、コイル35をそのまま使用しているが、樹脂で被覆してもよい。図15、16に示す湾曲管63は、コイル35全体を内径層64となる樹脂で被覆し、その外周を外皮層65となる樹脂で被覆している。内径層64及び外皮層65により、座屈、捩じれに対する十分な剛性と、曲げ性及び防水性を得ることができる。よって、ブレード36及び外套カバー37を用いル必要がないので、湾曲管63の管壁を薄くし、細径化を図ることができる。
コイル35を被覆する樹脂は、2層に限定されず、1層または2層以上でもよい。使用する樹脂の種類、必要な曲げ性及び剛性のバランスに応じて適宜選択可能である。なお、コイル35を内径層64となる樹脂で被覆する際に各ワイヤガイド40も樹脂で被覆されるので、ワイヤガイド40の内側にワイヤ34a〜34dが挿通される穴67を形成する必要がある。
また、ワイヤガイド40により、挿入部11内の部品の位置を規制してもよい。従来、挿入部11内に内蔵されているライトガイドは、挿入部11内の空間が広すぎるときに挿入部11内で暴れて断線することがあった。図16に破線で示すように、鉗子チャンネル15、送気・送水チャンネル16、信号ライン68とともに挿入部11内に内蔵されるライトガイド69の位置をワイヤガイド40で規制すれば、ワイヤガイド69が暴れて断線するのを防止することができる。
なお、図16では、樹脂で被覆されたワイヤガイド40でライトガイド69を規制しているが、図4に示す樹脂で被覆されていないワイヤガイド40でライトガイド69を規制してもよい。また、少なくとも2つのサイズのワイヤガイド40を用いて挿入部11内の部品を規制してもよい。例えば、図16中に示す4個のワイヤガイド40のうち、上方及び右方のワイヤガイド40を下方及び左方のものよりも大きくすれば、ライトガイド69の位置をより安定的に規制することができる。
本発明は、ワイヤガイドの数、配置等は上記各実施形態に限定されず、湾曲管の径、長さ、ワイヤの本数等に応じて適宜設定可能である。また、上記各実施形態のワイヤガイドを組み合わせて使用することも可能である。
内視鏡の構成例を示す平面図である。 湾曲部及び先端部の長手方向の断面図である。 コイルの外観斜視図である。 図2のA−A断面図である。 ワイヤガイドによるワイヤのガイド状態を示す斜視図である。 ワイヤガイドの製造工程を示す説明図である。 配置間隔を広くしたワイヤガイドによるワイヤのガイド状態を示す斜視図である。 連続して配置したワイヤガイドによるワイヤのガイド状態を示す斜視図である。 凹部形状の深さが異なる第1、第2ワイヤガイドによるワイヤのガイド状態を示す斜視図である。 図9の矢視Bを表す正面図である。 外周側に突出された第2ワイヤガイドによるワイヤのガイド状態を示す斜視図である。 図11の矢視Cを表す正面図である。 位相の異なる複数の凹部を有する第1、第2ワイヤガイドによるワイヤのガイド状態を示す斜視図である。 図13の矢視Dを表す正面図である。 樹脂で被覆したコイルを湾曲管に用いた湾曲部及び先端部の長手方向の断面図である。 図15のE−E断面図である。
符号の説明
10 内視鏡
11 挿入部
11b 湾曲部
33、63 湾曲管
34a〜34d ワイヤ
35 コイル
36 ブレード
37 外套カバー
39 外周コイル部
40 ワイヤガイド
48 治具
41 穴
51、55、58 第1ワイヤガイド
52、56、59 第2ワイヤガイド
64 内径層
65 外皮層

Claims (7)

  1. 内視鏡の湾曲管の心材に用いられるコイルにおいて、
    コイル形状の外周コイル部と、
    前記外周コイル部の所定の部位に形成され、前記湾曲管を湾曲させるワイヤがコイル軸方向に挿通される複数の凹状のワイヤガイドとを備えたことを特徴とする湾曲管用コイル。
  2. 前記ワイヤガイドは、少なくとも第1のワイヤガイドと、コイル軸方向で前記第1のワイヤガイドに対面する位置に配置され、前記第1のワイヤガイドと異なる形状またはサイズ、あるいは配置を有する第2のワイヤガイドとからなることを特徴とする請求項1記載の湾曲管用コイル。
  3. 前記第1のワイヤガイドは、前記ワイヤが収容可能な深さを有する凹部形状であり、前記第2のワイヤガイドは、前記第1のワイヤガイドよりも浅い凹部形状であることを特徴とする請求項2記載の湾曲管用コイル。
  4. 前記第1のワイヤガイドは、内周側に突出されて外周側に凹部形状が設けられており、前記第2のワイヤガイドは、外周側に突出されて内周側に凹部形状が設けられていることを特徴とする請求項2記載の湾曲管用コイル。
  5. 前記第1のワイヤガイドは、連続して形成された複数の凹部からなり、前記第2のワイヤガイドは、前記第1のワイヤガイドと同形状であり、前記第1のワイヤガイドに対して前記凹部の位相がずれていることを特徴とする請求項2記載の湾曲管用コイル。
  6. 外周を樹脂で被覆したことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の湾曲管用コイル。
  7. 内視鏡の湾曲管の心材に用いられるコイルの製造方法において、
    コイル形状を有する外周コイル部の製造時、または前記外周コイル部の製造後に、前記外周コイルを構成する線材の所定の位置を治具で挟み込んで、複数の凹状のワイヤガイドを形成することを特徴とする湾曲管用コイルの製造方法。
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