JP6157325B2 - 倒立振子制御型移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、倒立振子制御型移動体に関する。
従来、運転時には支えが無くても自立するように制御される倒立振子制御型移動体がある。倒立振子制御型移動体には、自立するための制御が止まっている運転停止時に、転倒してしまうのを防ぐために、スタンドを備えたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2011−63243号公報 特許第5062328号公報
しかしながら、倒立振子制御型移動体においては、乗り降りする際に適した前後方向の傾斜角が、乗員が安定感を感じる運転時の傾斜角と異なるために、乗り降りの際に不安定に感じるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、乗員が安定感を感じた状態で乗り降りすることが出来る倒立振子制御型移動体を提供する。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る倒立振子制御型移動体は、移動面(例えば、実施形態での移動面S)上で、少なくとも前後方向に自移動体を移動させる第1駆動部(例えば、実施形態での第1駆動部13)と、接地状態にあるときに、前記自移動体を支持して自立させる支持部(例えば、実施形態での支持部17)と、前記支持部の接地状態と離地状態との切り替えを行う操作部(例えば、実施形態での操作部16)と、前記操作部により前記支持部が前記接地状態から前記離地状態に切替えられたときに、前記自移動体の前後方向の傾斜角を、前記支持部により支持されて自立しているときよりも後方に変化させるように、前記第1駆動部の動作を制御する制御部(例えば、実施形態での制御装置106)と、前記第1駆動部を回転可能に支持するフレーム部(例えば、実施形態でのフレーム部12)と、前記第1駆動部の回転中心周りにリンク部(例えば、実施形態でのリンク部14)を介して回転可能に取り付けられた第2駆動部(例えば、実施形態での第2駆動部15)と、前記リンク部の前記回転中心周りの第1方向の回転を規制する第1規制部(例えば、実施形態での第1固定規制部51a)と、前記リンク部の前記回転中心周りの第2方向の回転を規制する第2規制部(例えば、実施形態での第2可動規制部54a)と、を備え、前記操作部は、前記支持部を前記離地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を拡大させる第1動作と、前記支持部を前記接地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を縮小させる第2動作と、を操作する
(2)本発明の他の一態様に係る倒立振子制御型移動体は、移動面(例えば、実施形態での移動面S)上で、少なくとも前後方向に自移動体を移動させる第1駆動部(例えば、実施形態での第1駆動部13)と、接地状態にあるときに、前記自移動体を支持して自立させる支持部(例えば、実施形態での支持部17)と、前記支持部の接地状態と離地状態との切り替えを行う操作部(例えば、実施形態での操作部16)と、前記操作部により前記支持部が前記離地状態から前記接地状態に切替えられたときに、前記自移動体の前後方向の傾斜角を、前記支持部により支持されて自立しているときの傾斜角に近付くように、前記第1駆動部の動作を制御する制御部(例えば、実施形態での制御装置106)と、前記第1駆動部を回転可能に支持するフレーム部(例えば、実施形態でのフレーム部12)と、前記第1駆動部の回転中心周りにリンク部(例えば、実施形態でのリンク部14)を介して回転可能に取り付けられた第2駆動部(例えば、実施形態での第2駆動部15)と、前記リンク部の前記回転中心周りの第1方向の回転を規制する第1規制部(例えば、実施形態での第1固定規制部51a)と、前記リンク部の前記回転中心周りの第2方向の回転を規制する第2規制部(例えば、実施形態での第2可動規制部54a)と、を備え、前記操作部は、前記支持部を前記離地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を拡大させる第1動作と、前記支持部を前記接地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を縮小させる第2動作と、を操作する
(3)上記(1)または(2)に記載の倒立振子制御型移動体では、前記支持部は、前記離地状態においては、前記自移動体の乗員が足を乗せるステップとして機能してもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載の倒立振子制御型移動体では、前記操作部は、前記支持部と機械的に連結されていてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載の倒立振子制御型移動体では、前記ステップの足を乗せる面(例えば、実施形態での表面63A)は、前記支持部が前記離地状態にあるときに比べて前記接地状態にあるときの方が、水平面に対する角度が大きくてもよい。
(6)上記(1)に記載の倒立振子制御型移動体では、前記制御部は、前記自移動体が所定の傾斜角で自立するように前記第1駆動部を制御し、前記操作部により前記支持部が前記接地状態から前記離地状態に切替えられたときは、前記所定の傾斜角を、前記支持部により支持されて自立しているときの傾斜角(例えば、実施形態での前方に5度)よりも後方に変化させてもよい。
(7)上記(2)に記載の倒立振子制御型移動体では、前記制御部は、前記自移動体が所定の傾斜角で自立するように前記第1駆動部を制御し、前記操作部により前記支持部が前記離地状態から前記接地状態に切替えられたときは、前記所定の傾斜角を、前記支持部により支持されて自立しているときの傾斜角(例えば、実施形態での5度)に近付くように変化させるとともに、前記自移動体が所定の傾斜角で自立するように前記第1駆動部を制御する際のフィードバックのゲイン(例えば、実施形態での制御ゲイン)を下げてもよい。
上記(1)に記載の態様に係る倒立振子制御型移動体によれば、操作部により接地状態から離地状態に切替えられると、傾斜角が、支持部により支持されて自立しているときよりも後方に変化する。これにより、乗員は、少なくとも片方の足、望ましくは両足を移動面S上に足を置いた安定姿勢で、傾斜角を後方に変化させることができるので、安定感を感じた状態で、乗り、かつ、運転に適した傾斜角に移行することができる。
また、上記(2)に記載の態様に係る倒立振子制御型移動体によれば、操作部により離地状態から接地状態に切替えられると、傾斜角が、支持部により支持されて自立しているときの傾斜角に近付く。これにより、乗員は、少なくとも片方の足、望ましくは両足を移動面S上に足を置いた安定姿勢で、傾斜角を支持部17により支持されて自立しているときの傾斜角に近付けて、降りることができるので、安定感を感じた状態で、降りることができる。
さらに、上記(3)の場合、支持部をステップとしても機能させるので、部品点数の増加を防止することができる。
さらに、上記(4)の場合、電動モータなどを用いずに、支持部を操作することができるので、部品点数の増加を防止することができる。
さらに、上記(5)の場合、接地状態にあるときに、足を乗せる面の水平面に対する角度が大きくなり、該面に足を乗せにくくなるので、足を移動面に置くように、乗員に促すことができる。
さらに、上記(6)の場合、操作部により接地状態から離地状態に切替えられると、傾斜角を後方に変化させるように第1駆動部が制御されるので、乗員が自分の力で傾斜角を変化させる必要をなくすことができる。
さらに、上記(7)の場合、操作部により離地状態から接地状態に切替えられると、傾斜角を支持部により支持されて自立しているときの傾斜角に近付くように第1駆動部が制御されるとともに、フィードバックのゲインが下げられるので、乗員が自分の力で傾斜角を変化させる必要をなくすことができるとともに、支持部により支持されて自立しているときの傾斜角と異なる傾斜角に乗員がしようとしたときに、第1駆動部が大きな力で駆動されるのを防ぐことができる。
さらに、上記(8)の場合、操作部によって、移動面に対する支持部の接触有無と、第1規制部と前記第2規制部との間隔とを、同期的に操作することができる。これにより、後傾姿勢を許容する自立制御時および走行制御時などの制御時(第1動作の実行時)における適正な姿勢制御を実行可能としつつ、後傾姿勢を規制する停止時および乗降時などの非制御時(第2動作の実行時)における安定的な姿勢維持を確保することができる。
本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の操作部に連結された機械的機構を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の操作部の状態を模式的に示す図であり、(A)は操作部の初期状態を示し、(B)は操作部の中立状態を示し、(C)は操作部のロック状態を示す。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の主輪の回転中心周りの機械的構成を模式的に示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の支持部の状態を模式的に示す図であり、(A)は支持部の自立制御時および走行制御時の状態を示し、(B)は支持部のスタンドロックの状態を示し、(C)は支持部のアームロックの状態を示す。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の主輪の回転中心周りのリンク部の回転可能角(つまり、倒立振子制御型移動体の傾動可能角)を示す図である。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体の支持部の動作モードの状態を模式的に示す図であり、(A)は支持部のステップモードの状態を示し、(B)は支持部のモード切替中の状態を示し、(C)は支持部のスタンドモードの状態を示す。 本発明の実施形態の変形例に係る倒立振子制御型移動体の支持部の動作モードの状態を模式的に示す図であり、(A)は支持部のスタンドモードの状態を示し、(B)は支持部のモード切替中の状態を示し、(C)は支持部のステップモードの状態を示す。 本発明の実施形態に係る倒立振子制御型移動体10の制御装置106に係る構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係るパラメータ設定部108による離地処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るパラメータ設定部108による接地処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る倒立振子制御型移動体について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による倒立振子制御型移動体10は、図1に示すように、乗員が着座する座席部11と、フレーム部12と、移動面S上で全方向に駆動可能な第1駆動部13と、第1駆動部13の回転中心周りにリンク部14を介して回転可能に取り付けられた第2駆動部15と、操作部16と、支持部17と、を備えている。
座席部11は、フレーム部12の上端部に固定されている。座席部11は、座席部11に着座した乗員が前後左右などの任意方向に重心移動可能に形成されている。
第1駆動部13は、フレーム部12によって少なくとも第1方向(後進回転方向)および第2方向(前進回転方向)に回転可能に支持される主輪20を備えている。主輪20は、トーラス体を成す円環状の芯体21と、この芯体21の円周方向(つまり芯体21の回転軸周り方向であって、トーラス体の大円の円周方向)に所定角度間隔で並ぶようにして芯体21に装着された複数の円環状のローラ22と、を備えている。各ローラ22は、各ローラ22の回転軸を芯体21の円周方向に向けて、各ローラ22の内周面がトーラス体の小円の円周方向に沿って配置されるようにして芯体21に装着されている。各ローラ22は、芯体21の回転軸O周りに芯体21と一体に回転可能であるとともに、芯体21の横断面の中心軸(つまり芯体21の回転軸Oを中心とする円周軸であって、トーラス体の大円の円周)周りに回転可能とされている。
第1駆動部13は、主輪20を駆動するアクチュエータとして、芯体21の内周側において各ローラ22の外周面を芯体21の回転軸Oの両側(つまり左右方向の両側)から挟み込むようにして配置された左右のアクチュエータ23を備えている。左右のアクチュエータ23の各々は、左右のプーリ24およびベルト25の各々を介して左右の電動モータ26の出力軸の各々に接続されている。これにより左右のアクチュエータ23の各々は、左右の電動モータ26の各々から伝達される動力によって主輪20を駆動する。
より詳細には、主輪20は、芯体21の回転軸Oを移動面Sに平行とした状態で芯体21の鉛直方向下方に位置するローラ22を介して移動面Sに接触した状態で左右のアクチュエータ23の各々によって駆動される。
例えば、左右の電動モータ26によって左右のアクチュエータ23の各々に同方向かつ同一速度の回転駆動力が伝達されると、各ローラ22は芯体21の回転軸O周りの第1方向(後進回転方向)または第2方向(前進回転方向)に回転移動する。これに伴い、主輪20および芯体21は、芯体21の回転軸O周りの第1方向(後進回転方向)または第2方向(前進回転方向)に回転する。これにより倒立振子制御型移動体10は、移動面S上で倒立振子制御型移動体10の後退方向または前進方向(つまり芯体21の回転軸Oの直交方向)に移動する。なお、この場合、各ローラ22は芯体21の横断面の中心軸周りに回転しない。
また、例えば、左右の電動モータ26によって左右のアクチュエータ23の各々に逆方向かつ同一速度の回転駆動力が伝達されると、各ローラ22は芯体21の横断面の中心軸周りに回転する。これに伴い、主輪20および芯体21は、芯体21の回転軸Oの方向(つまり左方向または右方向)に移動する。これにより倒立振子制御型移動体10は、移動面S上で倒立振子制御型移動体10の左方向または右方向に移動する。なお、この場合、主輪20および芯体21は芯体21の回転軸O周りに回転しない。
また、例えば、左右の電動モータ26によって左右のアクチュエータ23の各々に異なる速度で同方向または逆方向の回転駆動力が伝達されると、各ローラ22は、芯体21の回転軸O周りの第1方向(後進回転方向)または第2方向(前進回転方向)に回転移動するとともに、芯体21の横断面の中心軸周りに回転する。これに伴い、主輪20および芯体21は、左右のアクチュエータ23に作用する回転速度ベクトルの差に応じた移動方向に移動する。これにより倒立振子制御型移動体10は、移動面S上で主輪20の移動方向と同一方向に移動する。
第2駆動部15は、フレーム部12によって第1駆動部13の回転中心周りに回転可能に支持された左右のリンク部14に接続されている。各リンク部14は、例えば、第1駆動部13の回転中心から鉛直方向下方かつ後方側に向かい伸びるアーム部14aと、アーム部14aに対して屈曲して後方側に向かい伸びる屈曲部14bと、を備えている。この屈曲部14bは、倒立振子制御型移動体10の自立制御時および走行制御時などの制御時において移動面Sに非接触であるとともに、倒立振子制御型移動体10の停止時および乗降時などの非制御時において移動面Sに接触可能に形成されている。
第2駆動部15は、屈曲部14bの後端部に連結され、主輪20の後方側で移動面Sに接触して移動面S上で全方向に駆動可能な副輪(図示略)と、副輪を駆動する電動モータ(図示略)と、を備えている。
操作部16は、図2および図3(A)〜(C)に示すように、座席部11に着座した乗員により操作されるレバー31と、レバー31に左右のリンク機構32を介して連結された左右のケーブル33と、左右のケーブル33の各々によって左右のリンク機構32の各々に連結された左右の規制機構34と、を備えている。
レバー31は、フレーム部12に固定された回転軸31aによって回転軸31a周りに回転可能に支持されている。
各リンク機構32は、リンクコンプ41と、接続リンク42と、リンクアーム43と、ケーブルアーム44と、アームスプリング45と、を備えている。
リンクコンプ41は、レバー31に一体に固定されているとともに、可動回転軸41aによって回転可能に接続リンク42に連結されている。接続リンク42は、可動回転軸42aによって回転可能にリンクアーム43に連結されている。リンクアーム43は、フレーム部12に固定された回転軸43a周りに回転可能に支持されている。リンクアーム43は、リンクアーム43の回転に伴って回転軸43a周りに回転移動する先端部43bをケーブルアーム44に接触させており、ケーブルアーム44を回転駆動可能である。ケーブルアーム44は、フレーム部12に固定された回転軸44a周りに回転可能に支持されている。ケーブルアーム44は、ケーブルアーム44の回転に伴って回転軸44a周りに回転移動する先端部44bがケーブル33に接続されている。アームスプリング45は、ケーブルアーム44に回転軸44a周りの回転駆動力を付与する。
操作部16は、図3(B)に示す中立状態を介して、図3(A)に示す初期状態と図3(C)に示すロック状態との間で移行可能とされている。
図3(A)に示す初期状態は、ケーブル33がケーブルアーム44によって引かれていない状態である。ケーブルアーム44は、先端部44bをケーブル33の押し込み方向に向かわせるような回転軸44a周りの回転駆動力がアームスプリング45によって付与されている。この回転軸44a周りの回転駆動力に対して、リンクアーム43の先端部43bはケーブルアーム44に接触して、回転軸44a周りのケーブルアーム44の回転を規制している。
図3(B)に示す中立状態は、レバー31が回転軸31a周りに回転することに伴って、ケーブル33がケーブルアーム44によって引かれている状態である。
図3(A)に示す初期状態から図3(B)に示す中立状態に移行する場合、ケーブルアーム44は、先端部44bをケーブル33の引き出し方向に向かわせるような回転軸44a周りの回転駆動力が、アームスプリング45による回転駆動力に抗って、リンクアーム43の先端部43bによって付与される。リンクアーム43は、先端部43bによってケーブルアーム44を回転軸44a周りに回転させるための回転軸43a周りの回転駆動力が、接続リンク42およびリンクコンプ41を介してレバー31によって付与される。
図3(B)に示すように、アームスプリング45の両端を結ぶ直線L1が回転軸44aの中心を含む状態は、アームスプリング45によってケーブルアーム44に付与される回転軸44a周りの回転駆動力がゼロとなっている。
図3(C)に示すロック状態は、ケーブル33がケーブルアーム44によって引き出されまま保持されている状態である。図3(B)に示す中立状態から図3(C)に示すロック状態に移行する場合、ケーブルアーム44は、先端部44bをケーブル33の引き出し方向に向かわせるような回転軸44a周りの回転駆動力が、アームスプリング45およびリンクアーム43の先端部43bによって付与される。リンクアーム43は、先端部43bによってケーブルアーム44を回転軸44a周りに回転させるための回転軸43a周りの回転駆動力が、接続リンク42およびリンクコンプ41を介してレバー31によって付与される。
図3(C)に示すロック状態は、リンクアーム43の先端部43bと回転軸43aとを結ぶ直線L2と、リンクアーム43の先端部43bが接触するケーブルアーム44の表面44Aとの交差角θが、90°(直角)を跨いで変化した状態である。このとき、リンクアーム43の先端部43bは、ケーブルアーム44に接触して、ケーブルアーム44が先端部44bをケーブル33の押し込み方向に向かわせるように回転軸44a周りに回転することを規制している。
各規制機構34は、図4および図5(A)〜(C)に示すように、リンクピボットプレート51と、カム52と、カムリターンスプリング53と、リミッタプレート54と、リミッタリターンスプリング55と、スタンドリンクプレート56と、を備えている。
リンクピボットプレート51は、フレーム部12に固定されている。リンクピボットプレート51は、第1駆動部13の回転中心周りに回転可能に支持されたリンク部14の第1方向(つまり、芯体21の回転軸O周りの後進回転方向)の回転を規制する第1固定規制部51aと、リンク部14の第2方向(つまり、芯体21の回転軸O周りの前進回転方向)の回転を規制する第2固定規制部51bと、を備えている。
第1固定規制部51aは、リンク部14のアーム部14aの第1方向側の表面14Aに接触可能に設けられ、倒立振子制御型移動体10の自立制御時および走行制御時などの制御時と、倒立振子制御型移動体10の停止時および乗降時などの非制御時とにおける、倒立振子制御型移動体10の所定の基準姿勢に対する前傾可能範囲を規定する。
第2固定規制部51bは、リンク部14のアーム部14aの第2方向側の表面14Bに接触可能に設けられ、倒立振子制御型移動体10の自立制御時および走行制御時などの制御時における、倒立振子制御型移動体10の所定の基準姿勢に対する後傾可能範囲を規定する。例えば、第2固定規制部51bは、倒立振子制御型移動体10の後方転倒を防止する後傾可能範囲を規定する。
カム52は、リンクピボットプレート51に固定された回転軸52a周りに回転可能に支持されているとともに、この回転軸52a周りに回転移動する第1端部52bおよび第2端部52cのうち第1端部52bがケーブル33に接続されている。また、カム52は、第2端部52cをリミッタプレート54およびスタンドリンクプレート56に接触させており、リミッタプレート54およびスタンドリンクプレート56を第1駆動部13の回転中心周りに回転駆動可能である。
カムリターンスプリング53は、リンクピボットプレート51と、カム52の回転軸52aから第2端部52c側にずれた位置とに接続され、カム52に回転軸52a周りの回転駆動力、特に、リンク機構32のケーブルアーム44の先端部44bをケーブル33の押し込み方向に向かわせるような回転駆動力を付与する。
リミッタプレート54は、主輪20の芯体21の回転軸O周りに回転可能に支持されている。リミッタプレート54は、カム52の第2端部52cが接触する表面54Aにカム52から押圧力が入力されることによって、第1方向(つまり、芯体21の回転軸O周りの後進回転方向)に回転駆動される。
リミッタプレート54は、リミッタプレート54の回転に伴って回転軸O周りに回転移動する第2可動規制部54aおよびスタンドスイッチ54bを備えている。
第2可動規制部54aは、第1駆動部13の回転中心周りに回転可能に支持されたリンク部14の第2方向(つまり、芯体21の回転軸O周りの前進回転方向)の回転を規制する。第2可動規制部54aは、リンク部14のアーム部14aの第2方向側の表面14Bに接触可能に設けられ、倒立振子制御型移動体10の停止時および乗降時などの非制御時における、倒立振子制御型移動体10の所定の基準姿勢に対する後傾可能範囲を規定可能である。例えば、第2可動規制部54aは、リンク部14のアーム部14aの第2方向側の表面14Bに接触して、アーム部14aを回転軸O周りの第1方向に回転駆動し、リンク部14の屈曲部14bを移動面Sに接触させる。これにより第2可動規制部54aは、倒立振子制御型移動体10の後傾を規制する。
スタンドスイッチ54bは、後述するスタンドリンクプレート56のスイッチ部56aに接触可能に設けられ、このスイッチ部56aとの接触有無に応じてON/OFFが切り替えられる。
リミッタリターンスプリング55は、リンクピボットプレート51と、リミッタプレート54において回転軸Oから第2可動規制部54a側にずれた位置とに接続され、リミッタプレート54およびリミッタプレート54のピン54cを介してスタンドリンクプレート56に回転軸O周りの回転駆動力、特に、回転軸O周りの第2方向の回転駆動力を付与する。
スタンドリンクプレート56は、スタンドリンクプレート56の回転に伴って回転軸O周りに回転移動するスイッチ部56aを備えるとともに、スタンドリンクプレート56の回転に伴って回転軸O周りに回転移動する端部56bが後述するスタンドアーム61に連結されている。
スイッチ部56aは、リミッタプレート54のスタンドスイッチ54bに接触可能に設けられ、このスタンドスイッチ54bとの接触有無に応じてスタンドスイッチ54bのON/OFFを切り替える。
スタンドリンクプレート56は、リミッタプレート54のピン54cが装着されるピン装着部56cを備え、このピン装着部56cに装着されたリミッタプレート54のピン54cを介して、リミッタリターンスプリング55の復元力で回転軸O周りの第2方向に回転駆動される。
支持部17は、操作部16の左右の規制機構34の各々に連結された左右のスタンドアーム61と、左右のスタンドアーム61の各々に連結された左右のスタンドリンク機構62と、左右のスタンドリンク機構62の各々に連結された左右のステップ兼スタンド63と、を備えている。
各スタンドアーム61は、各スタンドリンクプレート56と各スタンドリンク機構62とを接続するように設けられている。各スタンドアーム61は、各スタンドリンクプレート56の端部56bにおいて可動回転軸61aによって回転可能に各スタンドリンクプレート56に連結されている。各スタンドアーム61は、各スタンドリンク機構62において可動回転軸62aによって回転可能に各スタンドリンク機構62に連結されている。
各スタンドリンク機構62は、フレーム部12に固定された回転軸62bによって回転軸62b周りに回転可能に支持されている。各スタンドリンク機構62は、各スタンドリンク機構62の回転に伴って回転軸62b周りに回転する端部62cが各ステップ兼スタンド63に固定されており、この端部62cと共に各ステップ兼スタンド63を回転軸62b周りに回転駆動可能である。
左右の規制機構34の各々は、操作部16の操作状態の変化に応じて、図5(A)に示す自立制御時および走行制御時の状態と、図5(B)に示すスタンドロックの状態と、図5(C)に示すアームロックの状態と、に移行可能とされている。
図5(A)に示す自立制御時および走行制御時の状態は、カム52の第1端部52bがケーブル33によって引かれていない状態であり、図3(A)に示す操作部16の初期状態に対応する。カム52は、リンク機構32のケーブルアーム44の先端部44bをケーブル33の押し込み方向に向かわせるような回転軸52a周りの回転駆動力がカムリターンスプリング53によって付与されている。
リミッタプレート54は、第2可動規制部54aを回転軸O周りの第2方向に回転させる回転駆動力がリミッタリターンスプリング55によって付与されている。これによりリミッタプレート54は、第2可動規制部54aを、リンク部14のアーム部14aの第2方向側の表面14Bから離間させた状態で、リンクピボットプレート51の第2固定規制部51bよりも所定のクリアランス分だけ回転軸O周りの第2方向側にずらして位置させている。すなわち、リミッタプレート54は、リンクピボットプレート51の第1固定規制部51aと第2可動規制部54aとの間隔を拡大させている。これによりリンク部14のアーム部14aは、図6に示すステップモード回転可能角の範囲で回転可能である。つまり、リンク部14のアーム部14aは、回転軸O周りの第2方向側にリンクピボットプレート51の第2固定規制部51bの位置まで回転可能であるとともに、回転軸O周りの第1方向側にリンクピボットプレート51の第1固定規制部51aの位置まで回転可能である。これに伴い、倒立振子制御型移動体10は、所定の基準姿勢に対して、リンク部14のアーム部14aが第2固定規制部51bに接触するまで後傾可能であり、リンク部14のアーム部14aが第1固定規制部51aに接触するまで前傾可能である。
なお、図5(A)に示す自立制御時および走行制御時の状態では、リミッタプレート54のスタンドスイッチ54bは、スタンドリンクプレート56のスイッチ部56aが接触することによってONとされている。
スタンドリンクプレート56は、スタンドアーム61が連結された端部56bを回転軸O周りの第2方向に回転させる回転駆動力(つまり、スタンドアーム61を後方に引く駆動力)が、リミッタプレート54のピンを介して、リミッタリターンスプリング55の復元力によって付与されている。これによりスタンドリンクプレート56は、スタンドアーム61およびスタンドリンク機構62を介してステップ兼スタンド63に、図7(A)に示すステップモードの姿勢状態を維持するような回転軸62b周りの回転駆動力を付与する。
図7(A)に示すステップモードにおいて、左右のステップ兼スタンド63の各々は、乗員を支持するステップとして機能する。各ステップ兼スタンド63は、移動面Sから離間した非接触の状態で乗員の足が載せられる表面63Aを、倒立振子制御型移動体10の左右方向を軸としたピッチ方向の上方に所定角度だけ傾けて、回転軸Oに平行な左右方向の外方に向かい突出している。
図5(B)に示すスタンドロックの状態は、操作部16のレバー31が回転軸31a周りに回転することに伴って、カム52の第1端部52bがケーブル33によって引かれている状態であり、図3(A)に示す操作部16の初期状態から図3(C)に示す操作部16のロック状態までの間の状態に対応する。
図5(A)に示す自立制御時および走行制御時の状態から図5(B)に示すスタンドロックの状態に移行する場合、カム52は、第2端部52cによってリミッタプレート54およびスタンドリンクプレート56を回転軸O周りの第1方向に回転させるための回転軸52a周りの回転駆動力が、カムリターンスプリング53の駆動力に抗って、ケーブル33によって付与される。リミッタプレート54は、第2可動規制部54aを、回転軸O周りの第1方向に回転させるための回転駆動力が、リミッタリターンスプリング55の駆動力に抗って、カム52の第2端部52cによって付与される。これにより第2可動規制部54aは、リンク部14のアーム部14aの第2方向側の表面14Bに接触するとともに、必要に応じてアーム部14aを回転軸O周りの第1方向に回転駆動する。スタンドリンクプレート56は、端部56bを回転軸O周りの第1方向に回転させて、スタンドアーム61を前方に押し出すための回転軸O周りの第1方向の回転駆動力が、カム52の第2端部52cによって付与される。これによりスタンドリンクプレート56は、スタンドアーム61およびスタンドリンク機構62を介してステップ兼スタンド63に、図7(A)に示すステップモードの姿勢状態から、図7(B)に示すモード切替中の姿勢状態を経て、図7(C)に示すスタンドモードの姿勢状態へと移行するような回転軸62b周りの回転駆動力を付与する。
図5(B)に示すスタンドロックの状態は、図7(C)に示すスタンドモードにおいて、左右のステップ兼スタンド63の各々が、フレーム部12を支持するスタンドとして機能する姿勢状態を維持する状態である。この状態は、カム52の第2端部52cと回転軸52aとを結ぶ直線L3と、カム52の第2端部52cが接触するスタンドリンクプレート56の表面56Aとの交差角αが、90°(直角)となる状態である。このとき、カム52は、スタンドリンクプレート56が回転軸O周りに回転することを規制している。これにより各ステップ兼スタンド63は、スタンドリンクプレート56の回転軸O周りの回転がカム52によって規制されていることに応じて、表面63Aに乗員の足が載せられない程度に表面63Aを水平面に対して傾けた状態を維持している。すなわち、ステップモードのときよりも、表面63Aの水平面に対する角度が大きくなっている。さらに、各ステップ兼スタンド63は、図7(A)に示すステップモードで倒立振子制御型移動体10のカバー10Aの収容部10aに収容されていた支持端部63aを左右方向の外方に向かい突出させて、この支持端部63aを移動面Sに接触可能な姿勢状態を維持している。
図5(C)に示すアームロックの状態は、操作部16のレバー31が回転軸31a周りに回転することに伴って、カム52の第1端部52bがケーブル33によって引かれたまま保持されている状態であり、図3(C)に示す操作部16のロック状態に対応する。
図5(B)に示すスタンドロックの状態から図5(C)に示すアームロックの状態に移行する場合、カム52は、第2端部52cによってリミッタプレート54を回転軸O周りの第1方向に回転させるための回転軸52a周りの回転駆動力が、カムリターンスプリング53の駆動力に抗って、ケーブル33によって付与される。リミッタプレート54は、第2可動規制部54aによってリンク部14のアーム部14aを回転軸O周りの第1方向の所定位置(アームロック閾位置)まで回転させるための回転駆動力が、リミッタリターンスプリング55の駆動力に抗って、カム52の第2端部52cによって付与される。これによりリミッタプレート54は、リンク部14の屈曲部14bを移動面Sに接触させるとともに、倒立振子制御型移動体10の後傾を規制する。スタンドリンクプレート56は、回転軸O周りの回転がカム52によって規制されることによって、各ステップ兼スタンド63を図7(C)に示すスタンドモードの姿勢状態に維持する。つまり、カム52の第2端部52cと回転軸52aとを結ぶ直線L3と、カム52の第2端部52cが接触するスタンドリンクプレート56の表面56Aとの交差角αが、90°(直角)となる状態が維持される。
図5(C)に示すアームロックの状態は、カム52の第2端部52cと回転軸52aとを結ぶ直線L3と、カム52の第2端部52cが接触するリミッタプレート54の表面54Aとの交差角βが、90°(直角)となる状態である。このとき、カム52は、リミッタプレート54を回転軸O周りの第2方向に回転させるようにリミッタリターンスプリング55によって付与される回転駆動力を支えて、リミッタプレート54が回転軸O周りの第2方向に回転することを規制している。これによりカム52は、リンク部14のアーム部14aの回転軸O周りの所定位置(アームロック閾位置)から第2方向への回転をリミッタプレート54が規制する状態を維持させる。すなわち、図6に示すように、リミッタプレート54は、図5(A)に示す自立制御時および走行制御時に比べて、リンクピボットプレート51の第1固定規制部51aに対して第2可動規制部54aまでの間隔を縮小させ、回転軸O周りのリンク部14の回転可能角(スタンドモード回転可能角)を小さくしている。これに伴い、倒立振子制御型移動体10は、図5(A)に示す自立制御時および走行制御時に比べて、後傾可能範囲(つまり、傾動可能角)がより小さく規制されている。
なお、図5(C)に示すアームロックの状態では、リミッタプレート54のスタンドスイッチ54bは、スタンドリンクプレート56のスイッチ部56aが離間することによってOFFとされている。
スタンドスイッチ54bのON/OFFは、後述する制御装置106(図示略)による制御の切り換えに用いられる。
制御装置106は、スタンドスイッチ54bがONの状態では、倒立振子制御型移動体10の自立制御および走行制御などの制御を実行する。制御装置106は、スタンドスイッチ54bがONからOFFに切り換えられると、倒立振子制御型移動体10の自立制御および走行制御などの制御を終了し、接地処理を開始する。制御装置106は、接地処理によって倒立振子制御型移動体10を前傾させることによって、各ステップ兼スタンド63の支持端部63aを移動面Sに接触させる。これにより各ステップ兼スタンド63は倒立振子制御型移動体10を支持する。
制御装置106は、倒立振子制御型移動体10が各ステップ兼スタンド63によって支持される状態を維持したまま接地処理を終了し、倒立振子制御型移動体10の停止および乗員の乗降を許容する非制御の状態に移行する。
本実施の形態による倒立振子制御型移動体10は上記構成を備えており、次に、この倒立振子制御型移動体10の動作について説明する。
以下に、倒立振子制御型移動体10の後傾姿勢を規制する停止時および乗降時などの非制御時から、倒立振子制御型移動体10の後傾姿勢を許容する自立制御時および走行制御時などの制御時に移行する際の第1動作について説明する。
先ず、倒立振子制御型移動体10の非制御時において、操作部16のロック状態を解除するようにして、乗員によりレバー31が操作されると、操作部16のアームスプリング45及びカムリターンスプリング53の各復元力によって、操作部16から規制機構34にケーブル33が押し込まれる。
そして、ケーブル33を介して規制機構34のカム52が回転駆動されると、カム52によるリミッタプレート54およびスタンドリンクプレート56の回転規制が解除される。そして、リミッタリターンスプリング55の各復元力によって、リミッタプレート54およびスタンドリンクプレート56が回転軸O周りの第2方向に回転駆動される。
ここで、リミッタプレート54が回転軸O周りの第2方向に回転すると、第2可動規制部54aがリンクピボットプレート51の第1固定規制部51aから離間して、第2可動規制部54aと第1固定規制部51aとの間隔が拡大する。そして、リミッタプレート54のスタンドスイッチ54bは、スタンドリンクプレート56のスイッチ部56aが接触することによってONとされ、自立制御および走行制御などが実行される倒立振子制御型移動体10の制御時に移行する。これに加えて、スタンドリンクプレート56が回転軸O周りの第2方向に回転すると、支持部17のスタンドアーム61を介してステップ兼スタンド63が回転駆動され、ステップ兼スタンド63がスタンドモードからステップモードの姿勢状態に移行する。
以下に、倒立振子制御型移動体10の後傾姿勢を許容する自立制御時および走行制御時などの制御時から、倒立振子制御型移動体10の後傾姿勢を規制する停止時および乗降時などの非制御時に移行する際の第2動作について説明する。
先ず、倒立振子制御型移動体10の自立制御時および走行制御時などの制御時において、操作部16をロック状態に移行させるようにして、乗員によりレバー31が操作されると、アームスプリング45およびカムリターンスプリング53の各復元力に抗って、操作部16により規制機構34からケーブル33が引き出される。
そして、ケーブル33を介して規制機構34のカム52が回転駆動されると、リミッタリターンスプリング55の復元力に抗って、カム52によりリミッタプレート54およびスタンドリンクプレート56が回転軸O周りの第1方向に回転駆動される。
ここで、リミッタプレート54が回転軸O周りの第1方向に回転すると、第2可動規制部54aがリンクピボットプレート51の第1固定規制部51aに接近して、第2可動規制部54aと第1固定規制部51aとの間隔が縮小する。これに加えて、スタンドリンクプレート56が回転軸O周りの第1方向に回転すると、支持部17のスタンドアーム61を介してステップ兼スタンド63が回転駆動され、ステップ兼スタンド63がステップモードからスタンドモードの姿勢状態に移行する。
そして、リミッタプレート54のスタンドスイッチ54bは、スタンドリンクプレート56のスイッチ部56aが離れることによってOFFとされ、倒立振子制御型移動体10の停止および倒立振子制御型移動体10に対する乗員の乗降などが行なわれる倒立振子制御型移動体10の非制御時に移行する。
は、倒立振子制御型移動体10の制御装置106に係る構成を示す概略ブロック図である。倒立振子制御型移動体10は、操作部16、ステップ兼スタンド63、スイングアームリミッタ103、スタンドスイッチ54b、傾斜センサ105、制御装置106、第1駆動部13を含んで構成される。制御装置106は、パラメータ設定部108、倒立制御部109を含んで構成される。図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(13、16、54b、63)を付し、説明を省略する。なお、以降、ステップ兼スタンド63が、スタンドモードとなり、移動面Sに接地している状態を接地状態、ステップモードとなり、移動面Sから離れている状態を離地状態という。
なお、移動面Sが水平であるときは、ステップ兼スタンド63が接地状態となって倒立振子制御型移動体10を自立させると、倒立振子制御型移動体10の前後方向の傾斜角は、前方に5度傾いている。なお、前後方向の傾斜角とは、倒立振子制御型移動体10の重心と、倒立振子制御型移動体10を前後方向に移動させるときの第1駆動部13の回転軸Oとの垂線が、該回転軸および前後方向と垂直な方向との間でなす角である。
スイングアームリミッタ103は、図1に示した第1固定規制部51aと第2可動規制部54aとからなり、操作部16がロック状態にあるときに、リンク部14の回転を規制する。スタンドスイッチ54bは、前述したように、操作部16のロック状態が解除され、ステップ兼スタンド63が離地状態となったときには、閉塞(ON)状態となり、操作部16がロック状態にされ、ステップ兼スタンド63が接地状態となったときには、開放(OFF)状態となる。
傾斜センサ105は、フレーム部12などに設けられ、倒立振子制御型移動体10の傾斜角を検出する。例えば、傾斜センサ105は、加速度センサと、ジャイロセンサとを組み合わせたセンサである。
パラメータ設定部108は、傾斜センサ105の検出結果と、スタンドスイッチ54bのON/OFFとに応じて、倒立制御部109に目標傾斜角と、制御ゲインとを設定する。パラメータ設定部108は、操作部16によりステップ兼スタンド63が接地状態から離地状態に切替えられたときに、倒立振子制御型移動体10の前後方向の傾斜角が離地状態における目標傾斜角に近付くように、倒立制御部109に目標傾斜角を設定する。また、パラメータ設定部108は、操作部16によりステップ兼スタンド63が離地状態から接地状態に切替えられたときに、倒立振子制御型移動体10の前後方向の傾斜角が、接地状態における目標傾斜角に近付くように、倒立制御部109に目標傾斜角を設定し、傾斜角が接地状態における目標傾斜角に近いほど、「0」に近い制御ゲインを倒立制御部109に設定する。
倒立制御部109は、倒立振子制御型移動体10の傾斜角が、パラメータ設定部108により設定された目標傾斜角となるように、第1駆動部13の回転を制御する倒立制御を行う。倒立制御部109は、この制御を行う際に、傾斜センサ105の検出結果に応じたフィードバックを行うが、該フィードバックのゲインとして、パラメータ設定部108により設定された制御ゲインを用いる。
10は、パラメータ設定部108による離地処理を説明するフローチャートである。ここで、離地処理とは、前述の第1動作時、すなわち乗員が倒立振子制御型移動体10に搭乗し、運転を開始するために操作部16のロック状態を解除し、ステップ兼スタンド63が接地状態から離地状態に変化したときに、パラメータ設定部108が行う処理である。より具体的には、パラメータ設定部108は、スタンドスイッチ54bがOFFからONに切り替わったことを検出すると、離地処理を行う。
パラメータ設定部108は、まず、傾斜センサ105が検出する傾斜角を取得する(Sa1)。次に、パラメータ設定部108は、現在の傾斜角から、離地状態における目標傾斜角に、N1回で到達する目標傾斜角のスケジュールを作成する(Sa2)。例えば、パラメータ設定部108、現在の傾斜角と、離地状態における目標傾斜角との間をN1等分し、現在の傾斜角から近い方から順に目標傾斜角とするスケジュールを作成する。なお、この離地状態における目標傾斜角は、予め設定された値(0度)であり、例えば、倒立振子制御型移動体10に乗員が搭乗して運転しているときの倒立振子制御型移動体10の傾斜角である。
次に、パラメータ設定部108は、変数nに「1」を代入し、初期化する(Sa3)。次に、パラメータ設定部108は、ステップSa2にて作成したスケジュールのうち、n回目の目標傾斜角を倒立制御部109に設定する(Sa4)。これにより、倒立制御部109は、倒立振子制御型移動体10の傾斜角が目標傾斜角になるような倒立制御を開始する。このとき、パラメータ設定部108は、制御ゲインとして、運転時に用いる値を設定してもよい。次に、nがN1回を超えていないかを判定する(Sa5)。超えていなければ(Sa5−No)、nにn+1した値を代入し(Sa6)、ステップSa7に進む。超えていれば(Sa5−Yes)、そのままステップSa7に進む。ステップSa7では、パラメータ設定部108は、傾斜センサ105が検出した現在の傾斜角を取得する(Sa7)。次に、パラメータ設定部108は、取得した現在の傾斜角が、離地状態における目標傾斜角から所定の範囲内にあるか否かを判定する(Sa8)。所定の範囲内に無いときは(Sa8−No)、ステップSa4に戻り、所定の範囲内になるまで、繰り返す。
所定の範囲内にあるときは(Sa8−Yes)、パラメータ設定部108は、離地処理を終了する。これにより、離地処理の終了後は、倒立制御部109は、倒立振子制御型移動体10の傾斜角が最終目標傾斜角となるように、倒立制御を行う。
図1は、パラメータ設定部108による接地処理を説明するフローチャートである。
ここで、接地処理とは、前述の第2動作時、すなわち乗員が倒立振子制御型移動体10から降りるために操作部16をロック状態にし、ステップ兼スタンド63が離地状態から接地状態に変化したときに、パラメータ設定部108が行う処理である。より具体的には、パラメータ設定部108は、スタンドスイッチ54bがONからOFFに切り替わったことを検出すると、接地処理を行う。
図1において、図10の各部に対応する部分には同一の符号(Sa1、Sa3、Sa4、Sa6、Sa7)を付し、説明を省略する。図1のフローチャートは、図10のフローチャートとは、ステップSa2、Sa5、Sa8に変えて、それぞれステップSb2、Sb5、Sb9を有する点と、ステップSa7とステップSb9との間にステップSb8を有する点のみが異なる。
ステップSb2では、パラメータ設定部108は、現在の傾斜角から、接地状態における目標傾斜角(例えば、5度)に、N2回で到達する目標傾斜角と制御ゲインのスケジュールを作成する。例えば、パラメータ設定部108、現在の傾斜角と、接地状態における目標傾斜角との間をN2等分し、現在の傾斜角から近い方から順に目標傾斜角とするスケジュールを作成する。
なお、この接地状態における目標傾斜角は、予め設定された値(前方に5度)であり、例えば、ステップ兼スタンド63がスタンドとして機能し、ステップ兼スタンド63により支持されて倒立振子制御型移動体10が自立しているときの倒立振子制御型移動体10の傾斜角である。ここで、ステップ兼スタンド63により支持されて倒立振子制御型移動体10が自立しているときの倒立振子制御型移動体10の傾斜角を前方に5度としているのは、運転しているときよりも、座面を前方に傾斜させることで、乗員が乗り降りし易くなるからである。なお、座面を後方に傾斜させ、乗員が後方から乗り降りし易くするようにしてもよい。
ステップSb5では、nがN2回を超えていないかを判定する。ステップSb8では、パラメータ設定部108は、ステップSa7にて取得した傾斜角に応じた制御ゲインを設定する。なお、パラメータ設定部108は、傾斜角に応じた制御ゲインを予め記憶している。この制御ゲインは、傾斜角が、接地状態における目標傾斜角に近いほど、「0」に近い値となっている。ステップSb9では、パラメータ設定部108は、傾斜角が接地状態の目標傾斜角から所定の範囲内にあるか、制御ゲインが「0」であるか、あるいは、接地処理を開始してから所定の秒数以上経過しているかを判定する。いずれも成立していないときは(Sb9−No)、ステップSa4に戻り、いずれかが成立しているときは(Sb9−Yes)、接地処理を終了する。これにより、接地処理の終了後は、倒立制御部109は、倒立制御を行わず、倒立振子制御型移動体10は、ステップ兼スタンド63と第1駆動部13とにより自立する。なお、倒立制御部109は、ステップSb8にて、制御ゲインとして「0」を設定されたときに、倒立制御を停止するようにしてもよい。
上述したように、本実施形態による倒立振子制御型移動体10によれば、乗員は、操作部16を操作することにより、支持部を離地状態にするとともに、倒立振子制御型移動体10の前後方向の傾斜角を、乗り降りするための傾斜角、すなわち支持部17により支持されて自立しているときの傾斜角よりも後方に変化させることができる。したがって、乗員は、少なくとも片方の足、望ましくは両足を移動面S上に足を置いた安定姿勢で、傾斜角を後方に変化させることができるので、安定感を感じた状態で、乗り、かつ、運転に適した傾斜角に移行することができる。
また、上述したように、本実施形態による倒立振子制御型移動体10によれば、乗員は、操作部16を操作することにより、支持部を離地状態にするとともに、倒立振子制御型移動体10の前後方向の傾斜角を、乗り降りするための傾斜角、すなわち支持部17により支持されて自立しているときの傾斜角に近付けることができる。したがって、乗員は、少なくとも片方の足、望ましくは両足を移動面S上に足を置いた安定姿勢で、傾斜角を支持部17により支持されて自立しているときの傾斜角に近付けて、降りることができるので、安定感を感じた状態で、降りることができる。
さらに、レバー31によって、移動面Sに対するステップ兼スタンド63の接触有無と、リンクピボットプレート51の第1固定規制部51aとリミッタプレート54の第2可動規制部54aとの間隔とを、同期的に操作することができる。これにより、後傾姿勢を許容する自立制御時および走行制御時などの制御時(第1動作の実行時)における適正な姿勢制御を実行可能としつつ、後傾姿勢を規制する停止時および乗降時などの非制御時(第2動作の実行時)における安定的な姿勢維持を確保することができる。
さらに、非制御時にフレーム部12を支持する箇所を、リンク部14に連結された第2駆動部15の他に追加する際に、ステップ兼スタンド63をステップとしての機能に加えて、スタンドとして機能させるので、部品点数の増加を防止することができる。
さらに、自立制御時および走行制御時などの制御時にはリミッタプレート54の第2可動規制部54aによって後傾姿勢が許容され、停止時および乗降時などの非制御時にはリミッタプレート54の第2可動規制部54aによって後傾姿勢が規制される。つまり、レバー31によって、リミッタプレート54の第2可動規制部54aの回転軸O周りの回転を操作するだけで、姿勢状態を容易に切り替えることができる。
さらに、レバー31に連結される機械要素(例えば、カム52およびケーブル33など)を、ステップ兼スタンド63および第2可動規制部54aで共用することができ、部品点数の増加を防止しつつ、ステップ兼スタンド63および第2可動規制部54aを同期的に操作することができる。
さらに、非制御時において、左右のステップ兼スタンド63の各々は表面63Aに乗員の足が載せられない程度に表面63Aを傾けた状態を維持しているので、乗員が移動面S上に足を置いた安定姿勢をとるように促すことができる。これにより、乗員の安定姿勢が維持された状態でスタンドモードからステップモードへとスムースに移行することができる。
上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述の新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述の実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述した実施形態において、支持部17は、左右のステップ兼スタンド63を回転軸62b周りに回転させることによって、ステップモードの姿勢状態とスタンドモードの姿勢状態とに切り替えるとしたが、これに限定されず、他の機構が採用されてもよい。
例えば、図(A)〜(C)に示す変形例において、支持部17は、倒立振子制御型移動体10の左右方向の外方に向かい突出するステップ部71およびスキッド部72を備えている。ステップ部71は、表面71Aに乗員の足が載せられる状態と表面71Aに乗員の足が載せられない程度まで傾斜した状態との間で変位可能に支持部材73により支持されている。スキッド部72は、支持部材73に一体に固定され、支持部材73の昇降に応じて移動面Sから離間する状態と移動面Sに接触する状態との間で変位可能とされている。
この変形例において、図(A)に示すスタンドモードの姿勢状態では、ステップ部71は表面71Aに乗員の足が載せられない程度まで傾斜し、スキッド部72は移動面Sに接触している。図(B)に示すモード切替中の姿勢状態では、ステップ部71は表面71Aの傾斜量を変化させ、スキッド部72は移動面Sからの離間量を変化させる。図(C)に示すステップモードの姿勢状態では、ステップ部71は表面71Aに乗員の足が載せられる状態となり、スキッド部72は移動面Sから所定距離だけ離間している。
また、上述した実施形態では、図10の離地処理、図1の接地処理の各々において、最終目標傾斜角に到達するまでの回数を、それぞれN1回、N2回というように予め決められた値としている。しかし、回数は予め決められていなくてもよい、例えば、各回の目標傾斜角の前回からの変化量を予め決められた値としてもよい。また、目標傾斜角の変化量は、何回目かによって異なっていてもよい。例えば、最終目標傾斜角に対してローパスフィルタを掛けて、n回目の目標傾斜角としてもよい。
また、図における制御装置106の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御装置106を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した図における制御装置106の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず、専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。ハイブリッド、モノリシックのいずれでも良い。一部は、ハードウェアにより、一部はソフトウェアにより機能を実現させても良い。
また、半導体技術の進歩により、LSIに代替する集積回路化等の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
10 倒立振子制御型移動体
12 フレーム部
13 第1駆動部
14 リンク部
16 操作部
17 支持部
20 主輪
51a 第1固定規制部(第1規制部)
54a 第2可動規制部(第2規制部)
54b スタンドスイッチ
103 スイングアームリミッタ
105 傾斜センサ
106 制御装置(制御部)
108 パラメータ設定部
109 倒立制御部

Claims (7)

  1. 移動面上で、少なくとも前後方向に自移動体を移動させる第1駆動部と、
    接地状態にあるときに、前記自移動体を支持して自立させる支持部と、
    前記支持部の接地状態と離地状態との切り替えを行う操作部と、
    前記操作部により前記支持部が前記接地状態から前記離地状態に切替えられたときに、前記自移動体の前後方向の傾斜角が前記離地状態における目標傾斜角に近付くように、前記第1駆動部の動作を制御する制御部と
    前記第1駆動部を回転可能に支持するフレーム部と、
    前記第1駆動部の回転中心周りにリンク部を介して回転可能に取り付けられた第2駆動部と、
    前記リンク部の前記回転中心周りの第1方向の回転を規制する第1規制部と、
    前記リンク部の前記回転中心周りの第2方向の回転を規制する第2規制部と、
    を備え、
    前記操作部は、前記支持部を前記離地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を拡大させる第1動作と、前記支持部を前記接地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を縮小させる第2動作と、を操作すること
    を特徴とする倒立振子制御型移動体。
  2. 移動面上で、少なくとも前後方向に自移動体を移動させる第1駆動部と、
    接地状態にあるときに、前記自移動体を支持して自立させる支持部と、
    前記支持部の接地状態と離地状態との切り替えを行う操作部と、
    前記操作部により前記支持部が前記離地状態から前記接地状態に切替えられたときに、前記自移動体の前後方向の傾斜角が前記接地状態における目標傾斜角に近付くように、前記第1駆動部の動作を制御する制御部と
    前記第1駆動部を回転可能に支持するフレーム部と、
    前記第1駆動部の回転中心周りにリンク部を介して回転可能に取り付けられた第2駆動部と、
    前記リンク部の前記回転中心周りの第1方向の回転を規制する第1規制部と、
    前記リンク部の前記回転中心周りの第2方向の回転を規制する第2規制部と、
    を備え、
    前記操作部は、前記支持部を前記離地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を拡大させる第1動作と、前記支持部を前記接地状態にさせると同時に前記第1規制部と前記第2規制部との間隔を縮小させる第2動作と、を操作すること
    を特徴とする倒立振子制御型移動体。
  3. 前記支持部は、前記離地状態においては、前記自移動体の乗員が足を乗せるステップとして機能することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の倒立振子制御型移動体。
  4. 前記操作部は、前記支持部と機械的に連結されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の倒立振子制御型移動体。
  5. 前記ステップの足を乗せる面は、前記支持部が前記離地状態にあるときに比べて前記接地状態にあるときの方が、水平面に対する角度が大きいことを特徴とする請求項3に記載の倒立振子制御型移動体。
  6. 前記制御部は、前記自移動体が所定の傾斜角で自立するように前記第1駆動部を制御し、前記操作部により前記支持部が前記接地状態から前記離地状態に切替えられたときは、前記所定の傾斜角を、前記支持部により支持されて自立しているときの傾斜角よりも後方に変化させることを特徴とする請求項1に記載の倒立振子制御型移動体。
  7. 前記制御部は、前記自移動体が所定の傾斜角で自立するように前記第1駆動部を制御し、前記操作部により前記支持部が前記離地状態から前記接地状態に切替えられたときは、前記所定の傾斜角を、前記支持部により支持されて自立しているときの傾斜角に近付くように変化させるとともに、前記自移動体が所定の傾斜角で自立するように前記第1駆動部を制御する際のフィードバックのゲインを下げることを特徴とする請求項2に記載の倒立振子制御型移動体。
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